銅婚の里ツアー

銅婚の里ツアー体験記

さらに地元の良さを知ることができた2日間

岡部さんご家族(新居浜市)

祭りの臨場感を楽しめる、迫力の太鼓台シアター

新居浜市に住んで6年半。「新居浜市が銅の採鉱と住友関連グループによって栄えた町であることは知っていましたが、今回のツアーに参加して、さらに深く新居浜市の歴史を知ることができました」と岡部さん。以前に来たことがあるマイントピア東平ゾーンも、今回はガイドさんの詳しい解説があり、さらに深く知ることができたそうです。

そんな岡部さんが、旅のなかで特に印象に残ったのはあかがねミュージアムの中にある「太鼓台シアター」。円形のシアターは360°のパノラマ映像と迫力の音響で、臨場感たっぷりです。

太鼓台を担ぐ総勢150人のかき夫たち、響き渡る太鼓の音や、祭りの口上など、まるで、自分が太鼓台を担いでいるような気分になります。あまりの臨場感に岡部さん、少し酔いかけてしまったそうです。

街の発展とともに華やかになった太鼓台

太鼓台の起源は、平安時代までさかのぼるといわれています。豊年の秋を感謝し、神輿と一緒に氏神様に奉納していた太鼓の山車が、時が経つにつれ「太鼓台」と呼ばれるようになりました。明治初期までの太鼓台は、高さ3mほど、今の子ども太鼓台程度の大きさでしたが、明治中期以降、産業が発展すると太鼓台は5mを超え、大きくきらびやかになりました。太鼓台の四方の飾り幕は立体的な金糸の刺繍が施され一層豪華に。丸く盛り上がった天幕から大きなふさが垂れ下がり、かき夫の動きに合わせて青く澄み渡った秋晴れにわさわさと揺れる様は荘厳です。

実は岡部さんは結婚7年目が銅婚式という記念日であることを、今回のツアーまで知らなかったそうです。ツアーへの参加で、銅婚式を夫婦の大きな節目ととらえ、また家族にとってはかけがえのない思い出になったといいます。モニュメントなど市内いたるところに銅の記念品が存在する新居浜市。地元で暮らす岡部さんは、今後も銅に触れる機会が多く、その際には、今回の銅婚式を思い出して語り合い、また家族の絆を深めてくれることでしょう。