銅婚の里ツアー

銅婚の里ツアー体験記

あかがねの街で、
世界に一つ銅の記念品を制作

柳橋さんご家族(東京都)

銅板に刻まれた手形は一生残る家族の証

ツアー募集のホームページで、新居浜市を初めて知ったと言う柳橋さん。はじめは新居浜市でなぜ銅婚式が行われるのかピンとこなかったそうですが、ツアーに参加し銅にまつわる新居浜市の歴史を知ることで、その疑問が解けたそうです。

別子銅山は日本の三大銅山のひとつ。産出された銅の産出量は別子銅山が稼働していた280年間で約70万t。新居浜市は、銅の採掘だけでなく、そこから派生した金属加工や機械、化学工業などで栄えました。ものづくりの精神は現在も受け継がれ、四国屈指の工業地帯を支えています。

今回参加のご家族にはサプライズで、銅板の手形づくりを体験していただきました。銅は酸化すると黒い酸化銅に変わります。その性質を利用して、銅板を酸化させた手形やメッセージを残します。この手形作りを喜んだ柳橋さん。家族で一つの物を作る機会はなかなかなく、また手形は家族の歴史を刻む記念品になったといいます。月日が経ったときにこの手形を見て、家族と旅行の思い出話ができることを楽しみにされていました。

ガイドさんの巧みな話術が、遺産散策を演出

別子銅山の産業遺産を歩きながら、その歴史を学べるスポットとして人気のマイントピア別子。なかでも東平ゾーンは、標高750mの森の中で時間経過とともに自然と融合した産業遺産が、ペルーのマチュピチュに例えられます。語り部であるガイドさんの話題は豊富で、柳橋さんは当時の銅山での生活が目に浮かぶようだったとのこと。6歳の息子さんもガイドさんの後ろをついて歩き、熱心に話を聞いていました。

新居浜市の魅力が満喫できるツアーを楽しまれた柳橋さんご家族。今回の体験で、「簡単に済ませがちだった結婚記念日を、これからは『特別な1日』として大事にし、家族の思い出をひとつずつ増やしていきます」と柳橋さんは語られました。