銅婚の里ツアー

銅婚の里ツアー体験記

2人の子供をとりこにした、鉱山観光のテーマパーク

木村さんご家族(埼玉県)

あかがねミュージアムの外壁を覆う銅のような夫婦に

以前から「いつか行こうね」と話していた四国に、今回のツアーで念願の訪問が叶った木村さん。まずはセレモニー会場のあかがねミュージアムへ。

あかがねミュージアムは、外壁に約50cm角の銅板を約2万2500枚も使用しています。この銅板は年月を経るごとに酸化によって色調が変化し、屋根は20年後、壁は30年後に緑青色に変わる予定です。流線型のフォルムは四国山脈をイメージして造られており、銅板が酸化することで約30年後には緑が生い茂る山のような景観に変化するそう。木村さんはその外観に圧倒され、「銅の町・新居浜」に興味が湧き、「ツアーが進むにつれ、別子銅山の魅力をさらに理解できた」といいます。

木村さんは、自分たちも年ごとに深みを増していく、銅のような夫婦になりたいと銅婚式の感想を述べられていました。

端出場ゾーンで二人の娘さんと楽しい時間を満喫

1690年に銅が発見されてから280年間、約70万トンの銅を産出し日本の近代化に大きく貢献した別子銅山。現在は銅山の歴史を伝え残そうと鉱山観光のテーマパーク「マイントピア別子端出場ゾーン」に姿を変えています。端出場ゾーンでは、旧火薬庫跡を利用して作られた観光坑道で、江戸時代から明治時代まで鉱山産業の発展を楽しく学ぶことができます。また、湧水汲み上げ体験や削岩機体験などの体験コーナーが設けられており、二人の娘さんも大はしゃぎ。歴史を学ぶ場でありながら、小さな子供でも飽きさせない工夫が随所になされています。

端出場駅から出発するトロッコ列車「別子1号」は、実際に使用していた鉱山鉄道を走ります。途中で渡る鉄橋は、ドイツ製のピンを用いて組み立てられたピントラス橋で明治26年に架けられましたが、国内にはほとんど現存していません。トンネルも鉄道開通時に建設された当時のままで使用されています。

産業遺産が自然に溶け込んだ園内を、散策された木村さんご家族。銅山のテーマパークという初めての経験に2人の娘さんにとって思い出に残る1日になったようです。