都会的な雰囲気と日本有数の産業遺産を楽しめました。
松本さんご一家(三重県)
松本さんご一家(三重県)
三重県から参加の松本さんご一家。これまではお子さんも小さく、なかなかゆっくりと旅行を楽しめなかったとか。今回は、バスの移動が主で、車の運転や行程を考えることもなく、ご夫婦での会話も、お子様とのふれあいも、十二分にできたことが嬉しかったといいます。
そんなご一家が今回のツアーで宿泊されたのは、リーガロイヤルホテル新居浜。瀬戸内の自然をテーマにしたゲストルームは、淡いグリーンを基調に心身ともに癒される空間を演出。敷地内には、みかんやオリーブの木が立ち並びリゾート気分を盛り上げてくれる、四国内でも屈指のシティホテルです。
スタッフの心配りも行き届いており、旅で疲れた一家を温かく迎え、すぐに部屋へとお通ししてくれました。四国には八十八カ所を巡るお遍路さんを支援する「お接待」の風習が根強く残っていありますが、そんなおもてなしの心を感じていただけたようです。
旅の最後に立ち寄ったマイントピア別子・東平ゾーン。標高750mにあるこの産業遺産を見学し、「ここで働き、過ごした人々の息使いが聞こえてきそうで、とても貴重なものを見た」と松本さん。その荘厳な佇まいを気に入られた様子です。
かつては別子銅山の採鉱本部が置かれ、最盛期には約5,000人もの人が暮らし、娯楽場では上方歌舞伎等が演じられて上演されていました。昭和43年に東平が休止されて約50年。ひっそりと山に溶け込み、どこか神秘的な雰囲気を醸し出し、今では「東洋のマチュピチュ」と呼ばれています。
銅を貯めていた貯鉱庫や重要な輸送機関であった索道停車場跡、旧インクラインなど、かつての面影を色濃く残す産業遺産の数々。こうした建造物の隙間から緑の木々が顔を出し、情緒あふれる遺跡の風情を演出しています。
「お子様子どもがもう少し大きくなったらまた訪れたい」と松本さん。この銅婚の里ツアーは、ご家族にとってこれからも特別な思い出となることでしょう。