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市民一人ひとりが健康づくりに主体的に取り組むことで健康寿命の延伸を図るため、
令和5年度に、複雑化・多様化している健康に関する課題解決に向けて、関係課所が連携して、効果的な取り組みを推進できるよう、健康づくり推進本部を設置しました。
健康づくり推進本部には、5つのグループ(母子保健・生活習慣病・フレイル・障がい保健・地域包括ケアシステム)があり、各グループでより専門的に取り組んでいます。
健康政策課は事務局として、各グループが円滑に活動できるように調整や進捗管理を行っています。
新居浜市は、心疾患で亡くなる方の割合が高いです。心疾患は、心臓に生じる病気のことで、心筋梗塞・狭心症・心臓弁膜症・不整脈・心筋炎・先天的な心臓病などの総称です。
心疾患となる主な原因は、高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満などの生活習慣病や喫煙習慣などによって生じる動脈硬化です。また、ストレスや疲れ、睡眠不足などもあります。
高血圧や糖尿病などが発症した初期の段階では、特に大きな自覚症状はありませんが、予後不良のものも多いため、予防が重要です。生活習慣病を引き起こす生活習慣には運動、食事、休養、アルコール、喫煙などがあり、日々の生活習慣が深く関係していることから、生活習慣の改善を行うことが必要です。
日々の生活習慣を見直し、健康で心豊かな生活を送りましょう!
健康づくり推進本部では、全世代・全市民に共通する運動・食事・休養における生活習慣の改善を重点的に推進することとし、
まずは『睡眠習慣の改善』を令和6年度の運営方針としました。
良い睡眠は、脳・心血管、代謝、内分泌、免疫、認知機能、精神的な健康増進・維持に重要であり、睡眠が悪化することで、これに関連した様々な疾患の発症リスクが増加し、寿命短縮リスクが高まることが報告されています。
必要な睡眠時間は年齢や季節によっても変化し、個人差があります。
睡眠の推奨事項を参考に、日々の睡眠習慣を見直してみましょう。
・日中にできるだけ日光を浴びると、体内時計が調整されて入眠しやすくなる。
・寝室にはスマートフォンやタブレット端末を持ち込まず、できるだけ暗くして寝ることが良い睡眠につながる。
・寝室は暑すぎず寒すぎない温度で、就寝の約1~2時間前に入浴し身体を温めてから寝床に入ると入眠しやすくなる。
・できるだけ静かな環境で、リラックスできる寝衣・寝具で眠ることが良い睡眠につながる。
・適度な運動習慣を身につけることは、良質な睡眠の確保に役立つ。
・しっかり朝食を摂り、就寝直前の夜食を控えると、体内時計が調整され睡眠・覚醒リズムが整う。
・就寝前にリラックスし、無理に寝ようとするのを避け、眠気が訪れてから寝床に入ると入眠しやすくなる。
・規則正しい生活習慣により、日中の活動と夜間の睡眠のメリハリをつけることで睡眠の質が高まる。
・カフェインの摂取量は1日400mg(コーヒーカップ4杯分)を超えると、夜眠りにくくなる可能性がある。
・カフェインの夕方以降の摂取は、夜間の睡眠に影響しやすい。
・晩酌での深酒や、眠るためにお酒を飲むこと(寝酒)は、睡眠の質を悪化させる可能性がある。
・喫煙(紙巻きたばこ、加熱式たばこ等のニコチンを含むもの)は、睡眠の質を悪化させる可能性がある。
・睡眠は月経周期の影響を受ける。
・妊娠中の睡眠は妊娠経過とともに変化し、胎児の健康にも影響する可能性がある。
・子育て期の睡眠も健康増進・維持には重要である。
・更年期には睡眠の悩みが再び増えやすい傾向がある。
・交代制勤務では、睡眠の不調などの健康リスクに注意が必要である。
・不眠や睡眠休養感の低下、業務中の眠気が続き、日常生活に支障を来している場合は速やかに医療機関を受診する。
睡眠に関連する症状は、「睡眠環境、生活習慣、嗜好品」によるものと「睡眠障害」によるものがあります。睡眠習慣を見直し実践しても睡眠に関連する症状が続く場合、睡眠障害が潜んでいる可能性があります。睡眠障害が疑われる場合は、速やかに医療機関を受診してください。
所属課所室:保健センター、こども未来課、発達支援課
所属課所室:国保課、保健センター、産業振興課、スポーツ振興課
所属課所室:地域包括支援センター、国保課、保健センター
所属課所室:地域福祉課、地域包括支援センター、保健センター
所属課所室:介護福祉課、地域包括支援センター、地域福祉課、健康政策課
令和5年度は『高血圧予防対策』を重点的に進め、心疾患によるフレイルや要支援要介護状態の改善を図ることを目的に取り組みました。
「知っとる?自分の血圧」のキャッチフレーズのもと啓発チラシを作成し、イベント等で血圧測定や健康相談を実施し、市民の血圧への意識を高める活動を行いました。また、家庭での血圧測定の必要性を伝え、正しい測定方法を取得できるよう支援をしました。
年に1度は健康診査を受け、家庭での血圧測定にてご自身の健康への意識を高めましょう。