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みつめてみつけて、明治から現代 150年にわたる 女性の美。
百武 兼行《ブルガリアの女》1882年 藤島 武二《婦人像》1927年頃
岸田 劉生《麗子十六歳之像》1929年 東郷 青児《ヴァイオレット》1949年 ©Sompo Museum of Art, 21035
岸田劉生、熊谷守一、東郷青児、竹久夢二、小磯良平・・・ほか、 近・現代作家75名による女性美の競演 ―
日本の絵画にあらわれる人体像は明治以降、大きく変わりました。西洋美術と出会い、科学的に対象をとらえる見方と、陰影法など立体感を表す描法を学んだこと、また、理想的身体像であるヌードやその意味を知り、さらには絵画とはなにかという問題について西洋近代的な概念を受容したことなどがその理由にあげられます。
そうした人体像の変化が如実にあらわれたのは女性を描いた絵画でした。西洋近代絵画の風潮を反映して、日本でも明治以降、女性をモティーフとする油彩画が多く描かれました。
この展覧会では、公益財団法人日動美術財団が所蔵する明治から現代までの、女性を描いた絵画作品75点を展示します。あわせて、新居浜市美術館コレクションの中から女性像をモティーフにした作品をコラボレーション出品します。およそ150年にわたる日本人が描く“女性美”の変遷を通じて、それぞれの女性像から浮かび上がってくる表現の多様性を受けとめ、その背景に思いをめぐらせていただければ幸いです。
会 期 | 2022年4月29日(金・祝)―6月26日(日)
休 館 日|5/6(金)、9(月)、16(月)、23(月)、30(月)、6/7(火)、13(月)、20(月)
開館時間|午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
会 場|新居浜市美術館 展示室1・2(あかがねミュージアム2階)
観 覧 料|一般800円、大高生500円、一般(ペア)1,500円
中学生以下および各種障がい者手帳等をお持ちの方(介助者1名を含む)無料
*チケットは1階総合案内にて販売[当日券のみ]
新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況により、本展の会期や内容に変更が生じる場合があります。最新情報は新居浜市美術館ホームページにてご確認ください。
[主催]新居浜市美術館 [共催]愛媛新聞社 [企画協力]公益財団法人 日動美術財団 [後援]NHK松山拠点放送局、南海放送、テレビ愛媛、あいテレビ、愛媛朝日テレビ、ハートネットワーク、新居浜文化協会、国際ソロプチミスト新居浜、国際ソロプチミスト 新居浜みなみ
安井曾太郎《裸婦》1927年頃 竹久夢二《待てど暮らせど来ぬ人を》1922年
島 あふひ《少女像》1920-30年頃 絹谷 幸二《愛うつろい》1987年
五味 清吉《木花之佐久夜毘賣》1926年 中山 忠彦《婦人像》2006年
櫻井 孝美《いくつかの春》1990年 中村 琢二《犬と女》1986年 本館蔵
*表記がないものはすべて公益財団法人 日動美術財団蔵
関連事業
[学芸員による展示ガイドツアー]
日時:5月14日(土)、6月11日(土)各回 14:00〜(約60分)
場所:展示室1・2
定員:20名 ※参加自由(要観覧券)
[講演会]
「日本洋画に描かれた女性像の変遷」
日時:5月29日(日)14:00〜(約90分)
場所:あかがねミュージアム地下1階 多目的ホール
講師:山梨 絵美子 氏(千葉市美術館 館長)
定員:150名 ※参加自由・聴講無料
[オープニング・ギャラリートーク]
日時:4月29日(金・祝)9:30〜(約60分)
場所:展示室1・2
講師:長谷川 徳七 氏(公益財団法人日動美術財団 笠間日動美術館 館長)
長谷川 智恵子 氏(同美術館 副館長)
定員:50名 ※参加自由(要観覧券)
〈ギャラリートークの様子〉