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平成29年1月 新年市長訓示について

ページID:0030617 更新日:2017年1月4日更新 印刷用ページを表示する
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 新年 明けましておめでとうございます。

 皆様方には、お家族お揃いで、輝かしい希望に満ちた新年を、健やかに迎えられたことと、心からお慶びを申し上げます。一方、消防、渡海船、清掃センターなど、業務の関係から、年末年始も勤務された職員の皆さんには、本当にご苦労様でございました。

  昨年を振り返りますと、4月に、リニューアルオープンしたマイントピア別子の「別子温泉~天空の湯~」「あかがねキッズパーク」が多くのお客様にご利用いただき、順調なスタートがきれましたこと。また、開館2年目を迎えた「あかがねミュージアム」でも、予想を上回るご利用をいただき、11月末に、来館者が36万人を突破するなど、明るい話題がございました。  

 そして何より、住友企業との連携強化を推進している中で、住友化学(株)がメチオニン生産増強に約500億円を投資いただくことをはじめ、住友各社が、新居浜市内の工場への大型設備投資を相次いで決定していただきましたことは、地域経済の活性化に向けて、大変ありがたく、心強いニュースでありました。

  さて、本格的な少子高齢化、人口減少社会を迎え、今後、地域間競争はますます激しくなることが予想されます。こうした中、人口減少に歯止めをかけ、地域の活性化を図るため、一昨年末に「新居浜市総合戦略」を策定いたしました。私は、この地方創生を何としても成し遂げ、将来にわたって持続可能な新居浜市を実現しなければならないと考えております。

 そのためには、総合戦略に掲げる4つの基本目標、「雇用の創出と地元産業の振興」、「定住人口、交流人口の拡大」、「子育て支援の充実と健康長寿社会の実現」、「広域連携と地域特性を踏まえたまちづくりの推進」の実現に向け、各種施策を着実に推進していかなければなりません。

  ご案内のとおり、今年は、市制施行80周年という記念すべき節目の年でございます。「つむぐ つなぐ 未来へ 人へ」をテーマとし、過去から現在・未来に向けて、一本の糸を紡ぐように、本市発展の礎を築いてこられた先人の偉業や、脈々と受け継がれた伝統や文化を再認識するとともに、将来の新居浜市への夢や希望を思い描く契機となりますよう、より多くの市民の皆様に参画いただき、主体的で創造性豊かな各種記念事業を実施したいと考えております。

 そして、市民の皆様、本市出身の皆様に、ふるさと新居浜の良さを再認識し、誇りを持っていただき、シティブランドの確立につながっていくことを強く期待しております。

  また、10月1日から9日にかけて、本市で開催されます「愛顔つなぐえひめ国体」におきましては、各競技を成功させることはもとより、全国から集う選手、役員、応援の方々に対し、「新居浜市に来て良かった、また訪れたい」と思っていただけるよう、温かいおもてなしの心で、新居浜市を積極的にアピールしていかなければなりません。そのためにも、既に実施している「あいさつ運動」「花いっぱい運動」を、市民総参加の運動に盛上げていきたいと考えております。

 ここで、お集まりの管理職の皆さんに、リーダーとして、常に心がけておかなければならない心構えについて、故事を紹介いたします。

「外寛内明」、加えて、「明なれども察に及ばず、寛なれども縦に至らず」

  「外寛内明」とは、他人や部下に対しては、思いやりの心で寛大、寛容に接し、自分自身・わが身に対しては、よく省みて、明晰に己を知り、厳しく身を慎むということでございます。

 この「外寛内明」の精神に加え、「明なれども察に及ばず、寛なれども縦に至らず」とは、人の上に立つ者は、部下に仕事を任せる場合、あまり細かいところまで口出しをしていては受け身になってしまい、柔軟性や効率面で支障が出てしまう。だからといって、任せっきり、やりたい放題にしていては収拾がつかなくなってしまいます。

 日ごろから部下の仕事ぶりをしっかりと見ておき、困っていると思えば手を差し伸べ、方向転換すべきところは方向転換を指示し、締めるべきところはしっかりと押さえておく。こういった「さじ加減」が、人の上に立つリーダーには強く求められている、という故事でございまして、これまでも、私があいさつの中で、幾度も引用してきた山本五十六の言葉と相通じるものでございます。

 管理職の皆様、一人ひとりが、これらの心構えをしっかりと持ち、一日一日を積み重ねてゆけば、庁内全体は明るさを増し、やる気を増し、意欲が醸成されるのでないかと思っております。

  また、昨年11月、2期目のスタート時にもお願い申し上げましたが、今年1年を通じまして、新居浜市人材育成基本方針に掲げる「目標とする職員像」、すなわち、チャレンジ精神、コスト意識、チェンジ意欲の高い、いわゆる『3C職員』を旨とし、常に『スピード感』を持った対応を心がけていただきたい。

 そして、各種施策の実施に当たっては、市民の皆様が、新居浜市に愛着と誇りを持っていただけるよう、新居浜にしかない「オンリーワン」、新居浜が一番「ナンバーワン」、新居浜が初めて「ファーストワン」、この『3つの「ONE」』にこだわった取り組みを実践していただきますことを期待いたしております。

  結びに、今年一年が、新居浜市にとりまして、一層の飛躍の年に、また皆様にとりまして、健康で幸多い年となりますよう、心から祈念申し上げまして、新年にあたりましての挨拶とさせていただきます。

 今年一年、どうかよろしくお願いいたします。