本文
新居浜西高等学校放送部からは、ハンセン病問題をテーマに制作し、第63回NHK杯全国高校放送コンテストテレビドキュメント部門で制作奨励賞を受賞した「島からのバトン」の上映と番組制作にあたっての思いや感想を発表していただきました。
その中で「今、ハンセン病療養所に入所している方の高齢化が進んでいます。このままでは差別された人たちの伝えたい思いが途絶えてしまいます。だからこそ私は、託された思いを伝えていくべきなのだと思っています。」と力強いメッセージがありました。
新居浜南高校人権委員会からは、今年の夏、現地研修会でハンセン病回復者で詩人の故 塔和子さんのふるさと「西予市明浜町」を訪れた時の様子と、塔さんの詩「胸の泉に」の紹介をしました。
最後に「ふるさとへ帰ることのできない悲しさ、本名までも名乗ることのできないつらさを学習を通してしることができました。」「塔さんの生き方に触れることができて良かったです。今、当たり前に生活できていることに感謝したいです。」「多くの人にこの問題を知ってもらう必要があると思いました。」などの感想発表がありました。
「輝けみんなの大事な命!」と題した講演では、アナウンサー時代の苦労から、ハンセン病問題を取材する中での経験や体験、報道者としての葛藤、ハンセン病療養所入所者との関わりなど、たくさんの貴重なお話をしていただきました。