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第1部では、2019年、2020年に作成した新居浜市オリジナルの部落差別解消に向けた動画2本の上映を行いました。
紙芝居風の解説や、高校生の差別解消に対する思いなどを見て、部落差別解消について考えてもらいました。
講師の河野義行(こうの よしゆき)さんは、1994年6月27日に発生した「松本サリン事件」で、被害者でもあり事件の第一通報者であるにも関わらず、警察やマスコミから犯人扱いされました。また、報道を鵜呑みにした世間、すなわち一般市民からのバッシング(脅迫状や嫌がらせ、無言電話)などにも苦しめられました。
しかし、河野さんはそれらに負けることなく、ご自身の無罪を主張し続け、事件から1年後にようやくご自身の無罪が証明されました。
河野さんは、辛く長い1年間を頑張れたのには、2つ支えになったものがあると言います。
1つは家族(妻)の存在。そして、2つ目は自分を信じてくれた人の存在でした。「人は弱いもので、孤立した時にはつぶれてしまう。たった1人でも信じてくれる人がいれば、人は孤立しないと思います。」
最後に河野さんは、「1人でも自分という人間を100%信じてくれる人を是非作ってください。そうすれば、辛くてもちゃんと戦っていけます」と力強いメッセージを、静かに語りかけてくれました。
開催にあたり、新型コロナウイルス感染症拡大防止策を実施しました。
参加していただいた皆さんにはご協力いただきありがとうございました。
・収容定員の約50%の250人を定員としました。 ・サーモグラフィによる検温・手指消毒 ・1時間に1回15分以上換気を行いました。(サーキュレーター)