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海岸漂着物と海岸に散乱しているごみなどの不要物をいい、私たちの海を汚している原因となっています。
海岸漂着物の発生原因は、陸や船の上から海への不法投棄(ポイ捨て)だけではありません。私たちの生活の中で、道路や川にポイ捨てされたごみ、屋外に放置されたごみが雨や風によって川に入り、海に流れ出し、海流や風によって海岸に流れ着いています。
海洋ごみにもさまざまな種類がありますが、最も問題視されているのが、プラスチックごみです。海洋ごみの半分以上を占めるプラスチックごみは、その素材の性質上、滞留期間が長く、中には400年以上海の中を漂うものもあるといいます。環境省の調べによると、毎年海に流出するプラスチックごみのうち、2~6万トンが日本から発生したものだと推計されています。このままでは2050年の海は、魚よりもごみの量が多くなる(別ウィンドウで開く)<外部リンク>と言われるほど問題は深刻化しています。
このような海岸漂着物等は、私たちの暮らしにさまざまな悪影響を与えています。海岸漂着物等を減らし、きれいな海岸を守るために、私たちに何ができるでしょうか。
海洋ごみの7~8割は陸由来です!!
※令和3年度愛媛県海洋プラスチックごみ総合調査の結果についてはこちら<外部リンク>
漂着物による景観の悪化は、地域のイメージダウンとなり、観光客の減少につながるおそれがあります。
水産物にごみが混入しないように取り除く必要があり、漁業者には大きな負担となります。
また、水産物にごみなどが混入すると、風評被害により物が売れなくなるおそれもあり、本県のように水産業を主とする地域にとっては、大きな問題です。
生物の中には、エサと人工(プラスチック)ごみとの区別がつかず、誤ってマイクロプラスチックを飲み込むことを繰り返し、死んでしまうケースや、漁業に使う網などが体に絡まって死んでしまうケースが、数多く報告されています。 直近では、鼻の中にプラスチック製のストローが入ったカメや、胃袋の中から大量のプラスチックごみが出てきたアホウドリの事例が話題となりました。
※マイクロプラスチック・・・5mm以下になったプラスチックのこと
増え続ける海洋ごみに対し、自治体による取組みも重要ですが、私たち一人一人が普段から環境に対する意識をもち、ごみを減らす努力をすることが、何よりも効果的です。
小さな行動が地球の未来を救います!!
Reduce(減らす)、Reuse(くり返し使う)、Recycle(再生利用する)の取組みにより、限りある資源を有効活用し、日常生活から出るごみを少なくすることが、海岸を守ることにつながります。
◎Reduce ~ごみを出さないように工夫し、資源の消費を減らす~
・詰め替え製品を選ぶ。
・バーゲンであっても、不要なものまでは買わない。
・自宅用ならば過剰な包装は控える。
◎Reuse ~使えるものは繰り返し大切に使う~
・リターナブル容器を選ぶ。
・フリーマーケットやリサイクルショップを活用する。
◎Recycle ~ごみにせず資源として再利用する~
・リサイクルマークをチェックして分別収集を徹底する。
・エコマークなどの環境ラベルを目印に、リサイクルに配慮した製品を選ぶ。
ごみのポイ捨ては、法令で禁止されています。発生したごみを適切に処分することが、海岸を守ることにつながります。
〇ごみは所定の場所及び時間に、分別して出す。
〇海・山・川のレジャーでは、ごみを持ち帰る。
〇漁具等の漁業系廃棄物は、適正に管理・処理する。
現在、数多くの団体が、荷内海岸や垣生海岸を始めとした、市内の海岸ボランティア清掃を行っています。継続的な美化活動の実施が、ごみを捨てにくい環境をつくり、海岸を守ることにつながります。
〇県や市町、地域が主催する河川敷や海岸の清掃イベントに参加する。
〇愛ビーチ・サポーター<外部リンク>になる。
※市内の公共の場所(河川、海岸、道路、公園、広場など)をボランティア清掃される方は、
是非、本市のアダプトプログラムに登録しましょう。
現在、岡山・広島・香川・愛媛の瀬戸内4県と日本財団が連携し、瀬戸内オーシャンズX<外部リンク>を立ち上げ、閉鎖性海域である瀬戸内海で海ごみゼロ対策により循環型社会を見据えた「瀬戸内モデル」を世界に拡げるべく、調査・研究を進めています。
令和4年10月27日(木)、新居浜市を含めた東予地方局不法投棄防止対策推進協議会会員により、市内垣生海岸西側(沢津漁港付近)の不法投棄ごみ合同撤去作業を実施しました。
回収したごみの種類は漂流ごみを主として様々であり、ごみ回収量は計120kgにも及びました。