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ウルメイワシ…沿岸の表層で群れを作って泳いでおり、動物プランクトンを主に食べます。産卵期にあたる冬から春に瀬戸内海に来遊し、巻き網、定置網等で漁獲されます。塩焼き、ウルメ丸干しとして賞味されます。
カタクチイワシ…新居浜市だけでなく、生産量、漁獲量ともに瀬戸内海全域の水産業において重要な魚種です。6月、7月、8月には大島近海で漁獲されたカタクチイワシを大島の加工場で煮干しに加工して、出荷しています。
タチウオ…春に太平洋から瀬戸内海に来遊し、冬は外海に出て越冬します。日没後から夜明けにかけて海底から浮上して、カタクチイワシなどの小魚を食べます。頭を上にして泳ぐ魚で、大型のものほど美味です。刺身、塩焼き、唐揚げにします。
サワラ…4月から5月にかけて、外海から産卵のため瀬戸内海に来遊します。イワシ類、イカナゴ、サバ類を食べて成長します。1年で55センチメートルから60センチメートル、2年で70センチメートルから80センチメートルに成熟します。流し網、巻き網、定置網で漁獲します。旬は春で、刺身、照り焼きが美味です。
スズキ…産卵期は12月から1月。主に肉食性で、エビ、カニなどの甲殻類を食べて成長します。出世魚と呼ばれ、成長にともなって呼び名が変わり、一般に50センチメートル以上をスズキ、50センチメートル以下をセイゴ、とよびます。刺身、塩焼きで食べると美味です。
アジ…沿岸から沖合にかけて、中層、底層にかけて生息しています。稚魚は水中のカニ、エビなどの甲殻類、生魚は小魚、イカ類を食べます。底ひき網や巻き網で漁獲されて、料理は刺身など、すべてに美味です。
ガザミ…ワタリガニ、と書いたほうがなじみが深いカニで、瀬戸内海は全国的なガザミの産地となっています。メスのガザミは冬から春にかけて甲羅の中に内子と呼ばれる卵を持っており、塩ゆで、蒸しガニにして食べると絶品です。新居浜市は瀬戸内海に面した他市と協調して抱卵ガザミ(卵を持ったワタリガニ)の放流事業に取り組み、資源の増殖を図っています。