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ふぐざくは、湯せんしたふぐの「皮」と「内皮」、その間にある「とうとうみ」、そして「身」、
この4種類に「ネギ」「カワハギの肝」を、「紅葉おろし」と「ポン酢」とともに味付けしたものです。
今では新居浜市内だけではなく、松山市など県内各地の料亭で提供されています。
ふぐざく発祥の店として有名な波満蝶 (はまちょう) 【新居浜市中須賀町1丁目3−27】
店が混んでいたある日、親しくしていた常連客が、
「兄さん、どなんでもええけん、ごつうに噛みごたえあるように切ってつかあや」と言うので、
ふぐの身、皮などを切り込んでたっぷり酢をかけて出すと、「うまい、うまい」と言って喜んだそうです。
これが今に伝わる「ふぐざく」の始まり。名前はふぐをざくざくと刻んで混ぜ合わせることにちなんでいます。
毎年2月9日の「29(ふぐ)の日」にちなみ、ふぐに感謝するふぐ供養祭が行われます。
これは新居浜料飲組合による催しで、新居浜漁港での神事のあと、丸々太ったトラフグを
威勢よく海に投げ込み、ふぐ料理を味わいます。