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令和6年1月 新年市長訓示について

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ページID:0131903 更新日:2024年1月4日更新 印刷用ページを表示する
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 皆さん、あけましておめでとうございます。

 令和6年という、新しい年を迎え、一言ごあいさつをさせていただきます。

 まず初めに、この度の能登半島地震におきまして、犠牲となられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様方に心よりお見舞いを申し上げます。被災地の一日も早い復興をお祈りいたしますとともに、本市といたしましても関係機関と連携のうえ、できる限りの支援を行いたいと考えております。

 さて、職員の皆さんにおかれましては、ご家族・ご友人と有意義なひと時を過ごされ、輝かしい、希望に満ちた新たな気持ちで、本日を迎えられたこととお喜びを申し上げます。

 なお一方、年末年始においても、市民生活に欠かすことのできない、消防や水道、渡海船、さらには、清掃センター、美術館など、業務の関係で勤務された職員の皆さんには、大変ご苦労様でございました。

 ご存じのとおり、今年の干支は「甲辰(きのえたつ)」でございます。

 辰は、十二支の中で唯一、空想上の生き物であり、勢いが盛んな象徴とされておりますことから、活力が旺盛になって大きく成長し、形が整う年だと言われております。

 また本年は、私の第3ステージの「総仕上げの年」にもあたり、職員の皆さんの創意工夫により、市民のため全力で取り組んでいただいております、公約で掲げた「少子高齢化・人口減少対策」、「地域経済の活性化」など、5つの市政運営の柱と、「安全で快適に暮らせる都市の実現」など7つの夢を、しっかりと形にしなければならないと意を強くしているところでございます。

 さて、昨年を振り返りますと、3年余りもの長きにわたり窮屈な生活を強いられてきたコロナ禍ですが、5月より感染症法上の位置づけが引き下げられ、次第にコロナ禍前の日常を取り戻しつつあります。

 しかしながら、一昨年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻、また、イスラエルとイスラム武装組織ハマスとの戦闘は未だ終息の兆しが一向に見えず、地政学的リスクにより世界中の物流が滞り、加えて、急速な円安等に伴い、ガソリン・食料品価格等の値上げが繰り返され、また、闇バイトによる凶悪な強盗事件、詐欺電話等も後を絶たず、体感治安も急激に悪化し、国民誰もが、強い閉塞感を抱いた一年ではなかったかと感じております。

 一方、明るい話題もございました。

 昨年は、次期オリンピック出場を勝ち取った「男子バスケットボール、バレーボール」をはじめ、国際スポーツ大会が数多く開催され、各選手のすばらしい躍動に元気付けられましたが、中でも野球(WBC)では、我が「侍ジャパン」が、最後の最後まであきらめない姿勢を貫き、成し遂げた劇的な優勝には、日本中が感動と興奮の渦に包まれました。

 このような中、市政におきましては、一昨年の「SDGs未来都市」選定を契機として、より一層持続可能なまちづくりを推進するため、市内の企業・団体などのご支援ご協力を頂きながら、情報交換や連携強化の場となる「新居浜市SDGs推進プラットフォーム」を設立いたしました。さらに、西日本の港湾では初となる、港湾法に基づく「新居浜港・東予港(東港地区)港湾脱炭素化推進計画」を策定することができました。

 また、西条市さんと共に、県の力強いご支援を頂きながら、新幹線の生みの親と言われております十河信二さんと、妻のキクさんを主人公とした、NHKの朝ドラ誘致活動にも精力的に取り組んでまいったところでございます。

 なお、東京駅のホームに建立されております十河信二さんの記念碑には、座右の銘として、「一花開天下春(一花開いて、天下春なり)」という言葉が刻まれております。

 そのまま読めば、「一つの花が開いて、春になった」、ということでございますが、「一花」とは、永年の修行や懸案の事業が成就したことであり、その境地に達して世の中を見渡すと、今までと違って、まさに、春となった。すなわち、苦労を重ねた上で成就したという大きな喜びを表した言葉でございます。

 今日、国内外においては極めて不透明感の強い情勢が続いており、加えて、本市の財政事情も大変厳しい状況でございますが、市民の幸せと、市政のさらなる飛躍発展のため、謙虚な気持ちで誠心誠意、職員の皆さんと共に汗を流し、第3ステージの総仕上げに邁進し、是非とも、この「一花開天下春」という境地に浸りたいものだと、このような思いで、新年を迎えたところでございます。

 私が幹部職員の皆さんに強く期待しておりますのは、自身の置かれた役職や果たすべき役割をしっかりと理解され、「笑顔輝く新居浜市」を実現するという固い決意のもと、部下の職員の皆さんと苦楽を共に分かち合いながら、チャレンジ精神旺盛で、コスト意識に富み、時代に即応してチェンジできる、まさに本市が目指す3C職員を率先垂範していただき、先頭に立って努力を重ねていただきたい、ということにつきます。

 これまで、何度も申し上げてきた言葉でございますが、「市役所が変われば、新居浜市が変わる、市役所が元気になれば、新居浜市が元気になります」。

 昨年、阪神タイガースが、実に38年ぶりに日本一になりましたが、岡田監督の巧みな言動によって、コーチ陣、そして選手一人一人が、自分の強みや役割をしっかりと理解し、己の力を最大限に出し切り、チーム一丸となってやり遂げた結果ではないか、と感じております。

 私も含め、幹部職員一人一人の、率先しての笑顔や熱意、ひたむきに職務に精励する姿は、必ずや、市役所全体に影響を及ぼし、ひいては新居浜市全体を元気にすることができるものと期待しております。

 今年一年が、新居浜市にとりまして、より一層 飛躍・発展の年となりますこと、そして、全職員の皆さんにとりまして、健康で幸多い年となりますことを、心からご祈念申し上げまして、新年にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。

 今年一年、どうかよろしくお願いいたします。

 

令和6年1月4日

新居浜市長 石川勝行