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明けましておめでとうございます。
職員の皆さんには、輝かしい希望に満ちた新年を、健やかに迎えられたことと、心からお喜びを申し上げます。
一方、消防、渡海船、清掃センターなど、業務の関係から年末年始に勤務された職員の皆さんには、本当にご苦労様でございました。
昨日は、別子銅山のドキュメンタリードラマが全国放送され、皆さんご覧になられたと思いますが、国家百年の計を見据え、別子銅山の近代化に挑んだ2人の偉業に、あらためて感動された方も多いのではないかと思います。
これを機会に、長い歴史の中に培われた別子銅山の価値を再認識するとともに、別子銅山近代化産業遺産を、全国に発信していかなければならないとの思いを強くした次第でございます。
さて、昨年を振り返りますと、長年にわたり「新居浜市の玄関口」として整備を進めてまいりました新居浜駅周辺整備事業も、芸術文化の拠点施設となる「あかがねミュージアム」の完成により、予定しておりました施設整備が終了いたしました。おかげさまで、7月にオープンしたあかがねミュージアムは、11月に来場者が10万人を超えるなど、多くの方々にご利用いただいております。また、新居浜駅前への全国チェーンのホテルの進出も決まっており、引き続き周辺街区のより高度な土地利用を促し、更なるにぎわいの創出を目指してまいりたいと考えております。
また、マイントピア別子におきましては、4月のオープンを目差し岩盤浴や炭酸泉等を備えた温泉施設や子ども用遊戯施設の改修工事を進めており、リニューアル後には、より魅力的なマイントピア別子を、市外、県外の方も含め、多くの皆様にご利用いただきたいと思います。
さて、私は、市長就任に際し、「経済の再生」、「コミュニティの再生」、そして「市役所の再生」の3つの再生と「健康都市づくり」、「教育力の向上」の2つの課題を行政運営の柱に掲げ、政策懇談会をはじめ、市民の各界、各層からいただいたご意見、ご提言を基に、各種施策を推進してまいりました。
これまでの取り組みにつきましては、市民の皆様との対話を通じて、私の目差す「チーム新居浜」による再生への基盤が、着実に整ってきたと感じております。これらの取り組みについては、一朝一夕に成果の出るものではありませんが、本年も引き続き、地域の総合力を結集させて、「再生から創生」に向けた取り組みを強力に推進してまいりたいと考えております。
さて、皆さんもご承知のとおり、我が国は急速な少子高齢化に伴い、本格的な人口減少社会が到来しており、地方の人口減少を是正し、東京への一極集中に歯止めをかけるため、国をあげて人口減少対策、地方創生に取り組んでおります。
本市におきましても、このままであれば2040年には人口が9万人を下回ると推計されており、昨年4月に地方創生推進室を設置し、広く市民の皆様から地方創生に関するアイデア、提言をいただくとともに、私自身も各種団体等の会合に出向き、地方創生に向けた意見交換をさせていただき、昨年末に人口の将来展望を示す「人口ビジョン」とその実現に向けた具体的施策を定める「総合戦略」を策定いたしました。
今後は、この計画が「絵に描いた餅」で終わることの無いよう、市民の皆さんとともに、英知を結集し、人口減少と地域経済の縮小という困難な時代を乗り切り、本市が目差す「住みたい、住み続けたい、あかがねのまち」の実現に向けて、スピード感を持って、積極的かつ大胆に施策を推進してまいりたい考えております。
総合戦略の各種施策の推進にあたりましては、担当部局に一任するのではなく、職員一人ひとりが問題意識を持ち、市民のニーズや時代の変化をしっかりと受け止め、様々な部局から知恵を出し合い、全職員が一丸となって取り組んでいかなければならないと考えております。
幹部職員の皆様には、これまでも職場内におけるコミュニケーションの重要性について、何度も申し上げてまいりましたが、部下職員とのコミュニケーションを取る機会をこれまで以上に設けていただき、日頃から改革、改善の意識を忘れずに、何事にも積極的に挑戦する、職員の意欲あふれた「職場風土」づくりに、率先して取り組んでいただきますようお願いいたします。
今年の干支は、「丙申(ひのえさる)」でございます。
申年(さるどし)は、「努力してきたことが固まっていき、実を結ぶ年」と言われております。
職員の皆さんも、「夢をかたちに チーム新居浜」の一員として、「笑顔輝く新居浜市」の実現に、ともに取り組んでいただき、市民の皆様が笑顔で輝く、そんな一年にしていきたい、そう願っております。
結びに、今年一年が皆様にとりまして、幸多い年となりますよう、そして健康で活躍されますことをご期待申し上げまして、新年にあたりましての訓示とさせていただきます。
どうか今年一年、よろしくお願いいたします。