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平成27年1月 新年市長訓示について

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ページID:0008350 更新日:2015年1月26日更新 印刷用ページを表示する
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 明けましておめでとうございます。
 職員の皆さんには、それぞれ新たな夢と希望を持って新年を迎えられたことと、お慶び申し上げます。
 一方、消防、清掃センターなど、業務の関係から年末年始に勤務された職員の皆さん方には、本当にご苦労様でした。
 さて、私は、就任以来これまで、市民の幸せ「笑顔輝く新居浜市」の実現をめざし取り組んでまいりました。
 就任1年目の平成25年度は「再生へのスタートの年」として、「経済の再生」、「コミュニティの再生」、そして「市役所の再生」の3つの再生を行政運営の柱に掲げ、各種施策を推進してまいりました。
 就任2年目の平成26年度は「再生への実行の年」と位置づけ、政策懇談会からいただいた提言をもとに再生への施策に取り組むとともに、新たなテーマとして「健康都市づくり」と「教育力の向上」の2つについてもご審議いただき、昨年12月3日に政策懇談会からご提言をいただきました。
 今回、新たにいただいたご提言については、新年度において実施できるもの、あるいは中長期的に取り組むべきものもございますが、これまでに実施した事業の検証も含め、できるものから予算化してまいります。職員の皆さんにも、全力で取り組んでいただくようお願いいたします。
 昨年5月、日本創成会議から少子化や大都市圏への人口流出に歯止めがかからず、2040年までに全国の市区町村の約半数が消滅する可能性があるとの、非常に衝撃的な発表がありました。
 本市の人口も、このままであれば2040年には9万人を下回ると推計されており、我が国は「人口減少社会」という、かつて経験したことのない時代への大転換期を迎えております。
 本市におきましても、これまでも人口減少問題の解決を重要課題の一つととらえ、子育て支援策の充実や雇用環境の整備、定住促進施策の強化等に取り組んでまいりました。また、来年度に向け、子育て支援策として「多子家庭の経済的負担の軽減策」や、定住促進施策として「U・I・Jターン希望者への支援策」等も検討しております。
 いずれにいたしましても、この「人口減少問題」には、「暮らしやすい、働きやすい、子育てしやすい街」、「あのまちなら住みたい」と思っていただける街づくりに、全部局、全職員がスピード感を持って知恵を結集し、総合的に取り組んでいかなければならないと考えております。
 私はこれまで、機会あるごとに「求められる職員像」として、「Challenge チャレンジ」、「Cost コスト」、「Change チェンジ」、いわゆる「3C サンシー」について申し上げてきました。
 「人口減少問題」をはじめ、複雑、多様化する諸課題を解決していくためには、「何事にも積極的に挑戦する意欲あふれる職員」、「コスト意識を持って市民の視点で行動できる職員」、「時代の変化に即応し変革できる職員」、まさしく、このような職員が求められております。
 昨年、本県出身の中村修二カリフォルニア大教授が「ノーベル物理学賞」を受賞されました。この2月2日には、愛媛県総合科学博物館に中村教授をお招きして、ノーベル賞受賞後初の講演会も開催されます。ここで、中村教授のことばの一つをご紹介したいと思います。
 「徹底して考え抜いた末に生まれる「独創性」と、最後までやりぬく「粘り」を持つこと。この両輪なくして、大きな夢を実現させることはできない。」
 今、我々に求められている地方創生の精神はまさに、この言葉にあるのではないかと思います。
 「前例がないから」とか、「これまでもやってきたから」とか、「国、県が言っているから」とかではなく、職員一人一人が、「何が必要か」、「何を見直す必要があるか」、「どうすれば良いか」など、常に問題意識を持ち、今一度頭で考え、粘り強く取り組むことが大切であります。
 ある大学教授が公務員を対象に行ったアンケートのなかで、「もっともやる気が出たのはどんなときか?」との問いに対し、ほぼ半数が「褒められたり、認められたりしたとき」と答えたそうです。逆の言い方をすれば、仕事をしていて一番つらいことは「だれにも認めてもらえないこと」であります。
 そこで、幹部職員の皆さんには、今一度、特に次のことを意識して心掛けていただきたいと思います。
 市役所の仕事は多種多様でありますから、積極的に課題解決に取り組む職場もあれば、地道な仕事に対して着実に取り組む職場もございます。私は、いずれの職場においても、「一生懸命にまじめに頑張っている職員」を大事にしたいのです。幹部職員の皆さんには、これまで何度も申しあげてまいりましたが、部下職員とのコミュニケーションを取る機会を、これまで以上に設けていただき、職員の努力を見て、認めていただきたい。そして部下職員が「認めてくれている、応援してくれている」と感じられるようにしていただきたい。「ちゃんと見てくれている」と感じることで、さらに積極的に仕事に取り組む「意欲」や「自主的な行動力」が芽生え、それが職員を成長させる原動力になります。
 どうか、幹部職員の皆さんには、何事にも積極的に挑戦する、職員の意欲あふれる「職場風土」づくりに、率先して取り組んでいただくようお願いいたします。
 以上、仕事始めにあたり申し上げましたが、市民の皆さまの笑顔が輝き、そして職員の笑顔も増える1年となるよう、皆さんとともに取り組んでまいりたいと思います。
 どうか今年もよろしくお願いいたします。