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平成26年度 新年度市長訓示

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ページID:0003789 更新日:2014年12月1日更新 印刷用ページを表示する
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昨日は異動に伴うフロア変更など、遅くまでご苦労さまでした。
  また、昨日、29名の方が退職をされました。改めまして、感謝とねぎらいを申し上げます。また、先ほど新規採用職員への辞令交付を行い、27名の方を新居浜市職員としてお迎えいたしました。さらに国土交通省や経済産業省からの異動、また、別子山地区には「地域おこし協力隊」もお迎えいたします。新しい職場においても、早く仕事や人間関係に馴染んでいけるように、管理職の皆さんには十分な指導と配慮をしていただきますようお願いいたします。
 平成26年度の年度始めにあたりまして、改めて私の思いをお伝えします。
 一昨年11月の市長就任以来、私にとりまして2回目の新年度を迎えます。私は、昨年25年度を「経済の再生」、「コミュニティの再生」、「市役所の再生」、この三つの「再生へのスタートの年」とし、政策懇談会の設置、そして政策懇談会からの提言を受けて当初予算編成に取り組みました。この間、関係部局の管理職をはじめ職員の皆さんには、ワーキングクループでの協議など精力的に取組を進めていただき、26年度予算には再生への具体的施策を反映することができました。改めまして皆さまに感謝を申し上げます。

そして、この26年度は「再生への実行の年」と位置づけ、再生への施策を展開するとともに、その成果も検証していかなければならないと考えております。その検証を通して、施策推進手法の変更、既存施策の中止、より効果的な施策への転換等についても判断し、次のステップへつなげていく必要があります。成果検証については、事務事業評価の手法を基本に考えておりますが、詳細については改めて指示いたしますので、施策実施にあたっては最大の効果が発揮できるよう、関係機関等とも協議のうえ効果的な取組を行ってください。

さらに、26年度はこれまでの三つの再生に加えて、新たに「健康都市づくり」と「教育力の向上」の二つのテーマにも取り組みます。

まず、「健康都市づくり」について申し上げます。超高齢化社会を迎える中、高齢者介護、高齢者医療の問題など大きな社会問題となっております。私は、高齢者が生まれ育った地域において元気で安心して長生きできる「健康長寿社会」の実現を目指したいと考えています。これには、申すまでもなく長期的な視点での対策も必要ではありますが、「食育の推進」、「各種検診の拡充」、「スポーツの振興」などの健康寿命を延伸するための具体的な施策に、先ずは取りかかりたいと思います。

次に、「教育力の向上」について申し上げます。学力の低下、いじめ不登校等が大きな社会問題となっていることから、今一度、家庭、学校、地域の役割を見直し、「家庭でしつけ」、「学校で学び」、「地域で育てる」ことを再確認し、将来を担う子どもの健全な育成に取り組みたいと考えています。

これら二つのテーマを推進するため、福祉部には「健康長寿戦略監」を、教育委員会事務局には「教育力向上戦略監」を新たに設置しました。この二つのテーマは、「コミュニティの再生」とも大きな関連がございますし、福祉部、教育委員会のみならず、部局横断的な政策推進が必要となります。新たに設置しました戦略監を中心に、全庁体制で取組を進めていただきたいと思います。

また、この4月23日には26年度の政策懇談会がスタートします。引き続き、「経済の再生」、「コミュニティの再生」について、政策懇談会やワーキンググループでの議論を深め、より建設的な施策立案につなげたいと思います。さらに、新たなテーマであります「健康都市づくり」と「教育力の向上」についても、早期にワーキンググループを設置していただき、女性や子育て世代からの視点も取り入れた効果的な施策を提案していただきたいと考えております。

さらに、政策推進体制の強化とスピード感を持って取組を進めるため、事務分掌規則を見直し、部局長、総括次長及び課長の職務に、政策推進に関することを明確に位置づけました。

管理職の皆さんには、まず政策の目的、意義を部下職員に明確に示していただき、理解を得ることにより、組織の力が結集できるよう努めてください。さらに、これまで以上に具体的な目標を立て、その目標を部下職員と共有したうえで、ともに政策推進の計画を立案してください。そして、管理職自らが強い意志を持ち、率先垂範し政策推進に取り組んでいただきたいと思います。

今国会に、「人事評価制度の導入」により能力、実績に基づく人事管理の徹底を図ること等を目的とした地方公務員法の改正法案が提出されています。

私は、これまで何度も「新居浜市という組織にとって、職員一人ひとりが、まさに宝であり、かけがえのない財産である。」と申し上げてまいりました。

だからこそ、本気で職員の意識改革に努め、複雑多様化する行政ニーズに柔軟に対応できる人材の育成を図っていかなければなりません。私は、人材育成を加速していく柱のひとつとして、公平公正な人事評価制度を確立しなければならないと考えております。

昨年の人事評価研修時にも申し上げましたが、山本五十六の名言に、「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ。」

さらに、続く言葉として、「話し合い、耳を傾け承認し、任せてやらねば、人は育たず。」がございます。

管理職の心構えとして、部下職員を育てるためには、「日頃から、部下がお手本とすべき仕事ぶりを見せておくこと。」、「常に部下とのコミュニケーションをとっておくこと。」、「与えた仕事は、与えっぱなしにするのでなく、その進捗度合いにより、的確にアドバイスし、常に見守り、正しい方向へと導いていくこと。」が必要であるという管理職の姿勢を説いたものであります。

年度当初に当たり、「部下職員をしっかりと育成していくのは、管理職の使命である。」ということを、改めて認識していただくようお願いします。

26年度予算では、庁内プロジェクトにおいて、若手職員から提案のあった庁舎敷地コンビニ誘致、市有財産売却の顧客仲介制度、子育て支援ためのエンゼルヘルパー事業や子育て用品リース事業などの新規事業も採択しました。26年度は職員提案制度も見直します。職員一人ひとりが、常に日常業務に問題意識を持ち自由な発想で提案をしていただきたいと思います。

私が尊敬する上杉鷹山の言葉に、「為せば成る。為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり。」がございます。管理職の皆さんをはじめ、すべての職員が「思いは必ず実現する」のチャレンジ精神を持つ職場風土、そして、夢のある「挑戦する」市役所を実践していただきたいと願っております。

常に明るく前向きに夢と希望を抱いて、笑顔輝く新居浜の実現に向けて、ともに前進していきましょう。よろしくお願いします。

以上、平成26年度 年度始めの訓示といたします。