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新年明けましておめでとうございます。令和4年、新年互礼会にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。皆様方には、輝かしい希望に満ちた新年を健やかにお迎えになられたことと、心からお慶びを申し上げます。
さて、今年の干支は「壬寅(みずのえとら)」でございます。「壬寅」の年は、厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎となる年と言われております。また、寅は『決断力と才知』の象徴としての意味もあり、縁起物としても親しまれているところでございます。
私の第3ステージの公約である7つの夢の実現と新しい新居浜の芽吹きの年となるよう「誠実、決断、実行」を肝に銘じ各種施策に全力で取り組んでまいりたいと考えております。
さて、この一年を振り返ってみますと、「新型コロナウイルス感染症」の感染者が累計で2億7千万人を超え、感染死者数も500万人を超えるなど、地球規模で社会生活や経済活動に大きな混乱をもたらした一年でございました。
国内においては、1月に「第3波」、春に「第4波」、7月に入ると「デルタ株」による「第5波」が始まり、8月20日には、全国で新たな感染者が2万5千人を超えるなど爆発的な感染となりました。本市におきましても、非常に感染力の強いデルタ株により、9月中旬以降、連日のように感染者が確認され、職場や家庭内といった日常生活の中での感染も拡大いたしました。
複数の保育園や学校が休業するなど、「市中まん延の一歩手前」の状況となりましたが、市民の皆さま、事業者の皆様に、感染回避行動の徹底にご理解・ご協力をいただき、ワクチン接種も進んだことから、現在は、落ち着きを取り戻しておりますが、11月下旬に新たな変異株「オミクロン株」が確認され、感染拡大への警戒感が強まっております。
引き続き令和4年度におきましても、感染症拡大防止対策といたしまして、昨年末から医療従事者を対象に開始しております3回目のワクチン接種を、1月からは高齢者施設等の入所者、2月からは一般高齢者の方へ接種を進めてまいりますので、希望される方は、ぜひ接種を受けていただければと思います。
そのような中、年末の風物詩「今年の漢字」が発表され、2021年の世相を表す漢字が、「金」に決まりました。コロナ禍により無観客で開催された東京オリンピック・パラリンピックにおいて、日本人選手が多数の金メダルを獲得したことに加え、アメリカ大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手のMVP獲得、更には、男子ゴルフ、松山英樹選手による日本人初のマスターズ制覇などの「金字塔」が打ち立てられたことが理由として挙げられました。長引くコロナ禍にありながらも、輝かしい日本人選手の活躍は、我々に勇気と感動を与えていただきました。
また、10月には、気候モデルを世界で初めて考案し、地球温暖化に関する先駆的な研究が高く評価され、本県出身の真鍋淑郎氏が、ノーベル物理学賞を受賞するという、ニュースが届きました。この快挙は、愛媛県民の誇りであり、地球温暖化対策をはじめ、循環型社会の実現に取り組んでおります本市にとりましても、大変嬉しいニュースでございました。
新居浜市におきましても、4月1日に一般社団法人新居浜市観光物産協会を新たに設立し、事務所機能を併設した観光物産情報発信拠点“ここくる にいはま”を、新居浜駅構内にオープンいたしました。“ここくる にいはま”では、観光案内、特産品の展示・販売など、観光客やビジネス関連客にとって利便性が高い駅構内での、効果的な観光、物産のPRが可能となり、更なる観光物産の振興につなげてまいりたいと考えております。
また、6月には、旧若宮小学校が、レンタルオフィスやコワーキングルームなどを備える生涯活躍のまち拠点施設(ワクリエ新居浜)として生まれ変わりました。コロナ禍を機にテレワークの活用により、都市から地方への移住が促進される中、この機会をチャンスと捉え、新産業創出や市民活動の拠点として、本市の魅力を発信してまいります。
スポーツの分野におきましては、12月19日に滋賀県で開催された全国中学校駅伝競走大会で川東中学校男子が8位入賞という好成績をおさめました。一昨年の新居浜西中学校に続き、愛媛県代表として、「駅伝のまち新居浜」の思いがこもった「たすき」をつないでいただきました。
昨年、本市まちづくりの最上位計画であります「第六次新居浜市長期総合計画」がスタートいたしました。目指す将来都市像として「-豊かな心で幸せつむぐ- 人が輝く あかがねのまち にいはま」を掲げ、「総合運動公園」や「新市民文化センター」整備などの大型プロジェクトをはじめ、各種施策を着実に推進し、市民の誰もが心の豊かさと幸せを実感し、光り輝き活躍できるまち 新居浜を目指してまいります。
さて、中国のことわざに「転禍為福(てんかいふく)」、「雲外蒼天(うんがいそうてん)」がございます。それぞれ、災いや不幸を良い出来事に変えること、困難を乗り越え、努力して克服すれば快い青空が望めることという意味でございます。
現在、コロナ禍により市民生活や経済活動に様々な影響がございますが、ポストコロナを見据え、ピンチをチャンスに換え、地域経済の回復と成長力強化、テレワークや働き方改革による子育てにも優しい環境整備、本市への移住促進強化など、だれもが「安心」と「希望」を持てる新居浜市の未来を切り拓いてまいります。
終わりになりますが、コロナ禍の一日も早い終息と本日ご出席の皆様をはじめ、市民の皆様にとって、2022年が希望に満ちた幸多い年となりますよう心よりご祈念申し上げまして、私の年賀の挨拶とさせていただきます。