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平成29年第4回新居浜市議会定例会会議録 第3号

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ページID:0037734 更新日:2017年11月28日更新 印刷用ページを表示する
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目次

議事日程
本日の会議に付した事件
出席議員
欠席議員
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者
開議(午前10時00分)
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
 藤田誠一議員の質問(1)
  1 新居浜太鼓祭りについて
 鴻上経済部長の答弁
  1 新居浜太鼓祭りについて
 藤田誠一議員の質問(2)
  1 新居浜太鼓祭りについて
 鴻上経済部長の答弁
  1 新居浜太鼓祭りについて
 藤田誠一議員の質問(3)
  1 新居浜太鼓祭りについて
 鴻上経済部長の答弁
  1 新居浜太鼓祭りについて
 藤田誠一議員の質問(4)
  1 新居浜太鼓祭りについて
 鴻上経済部長の答弁
  1 新居浜太鼓祭りについて
 藤田誠一議員の質問(5)
  1 新居浜太鼓祭りについて
 鴻上経済部長の答弁
  1 新居浜太鼓祭りについて
 藤田誠一議員の質問(6)  
  1 新居浜太鼓祭りについて
 石川市長の答弁
  1 新居浜太鼓祭りについて
 藤田誠一議員の質問(7)
  2 えひめ国体と国体レガシーについて
 石川市長の答弁
  2 えひめ国体と国体レガシーについて
 関教育長の答弁
  2 えひめ国体と国体レガシーについて
 藤田誠一議員の質問(8)
  2 えひめ国体と国体レガシーについて
 原企画部長の答弁
  2 えひめ国体と国体レガシーについて
 藤田誠一議員の質問(9)
  3 総合運動公園構想について
 原企画部長の答弁
  3 総合運動公園構想について
 藤田誠一議員の質問(10)
  3 総合運動公園構想について
 原企画部長の答弁
  3 総合運動公園構想について
 藤田誠一議員の質問(11)
  4 小中学校の運動会について
 関教育長の答弁
  4 小中学校の運動会について
 藤田誠一議員の質問(12)
  4 小中学校の運動会について
 関教育長の答弁
  4 小中学校の運動会について
 藤田誠一議員の質問(13)
  5 小中学校の夏休みについて
休憩(午前10時59分)
再開(午前11時08分)
 関教育長の答弁
  5 小中学校の夏休みについて
 藤田誠一議員の質問(14)
  5 小中学校の夏休みについて
 関教育長の答弁
  5 小中学校の夏休みについて
 藤田誠一議員の質問(15)
  5 小中学校の夏休みについて
 関教育長の答弁
  5 小中学校の夏休みについて
 藤田誠一議員の質問(16)
  5 小中学校の夏休みについて
 岡崎溥議員の質問(1)
  1 介護保険制度について
   (1) 特別養護老人ホーム
   (2) 保険料の軽減
   (3) 利用料の軽減
 白石福祉部長の答弁
  1 介護保険制度について
   (1) 特別養護老人ホーム
   (2) 保険料の軽減
   (3) 利用料の軽減
 岡崎溥議員の質問(2)
  1 介護保険制度について
   (1) 特別養護老人ホーム
   (2) 保険料の軽減
   (3) 利用料の軽減
   (4) 制度改正の問題点
    ア 利用料3割負担の導入
    イ 自立支援、重度化防止
    ウ 「我が事・丸ごと」地域共生社会
 石川市長の答弁
  1 介護保険制度について
   (4) 制度改正の問題点
    イ 自立支援、重度化防止
    ウ 「我が事・丸ごと」地域共生社会
 白石福祉部長の答弁
  1 介護保険制度について
   (4) 制度改正の問題点
    ア 利用料3割負担の導入
 神野恭多議員の質問(1)
  1 愛顔つなぐえひめ国体・えひめ大会について
   (1) 大会開催に向けて
   (2) 大会終了後のスポーツ振興
  2 学校教育について
   (1) 学校現場における業務改善
   (2) 部活動の充実
 石川市長の答弁
  1 愛顔つなぐえひめ国体・えひめ大会について
   (1) 大会開催に向けて
 関教育長の答弁
  1 愛顔つなぐえひめ国体・えひめ大会について
   (2) 大会終了後のスポーツ振興
  2 学校教育について
   (1) 学校現場における業務改善
   (2) 部活動の充実
 神野恭多議員の質問(2)
  2 学校教育について
 関教育長の答弁
  2 学校教育について
 神野恭多議員の質問(3)
  2 学校教育について
 関教育長の答弁
  2 学校教育について
 神野恭多議員の質問(4)
  2 学校教育について
 関教育長の答弁
  2 学校教育について
 神野恭多議員の質問(5)
  2 学校教育について
 関教育長の答弁
  2 学校教育について
 神野恭多議員の質問(6)
  2 学校教育について
 関教育長の答弁
  2 学校教育について
 神野恭多議員の質問(7)
  1 愛顔つなぐえひめ国体・えひめ大会について
休憩(午後 0時02分)
再開(午後 1時00分)
 伊藤謙司議員の質問(1)
  1 有事対策について
   (1) 豪雨対策
 小山環境部長の答弁
  1 有事対策について
   (1) 豪雨対策
 伊藤謙司議員の質問(2)
  1 有事対策について
   (1) 豪雨対策
 小山環境部長の答弁
  1 有事対策について
   (1) 豪雨対策
 伊藤謙司議員の質問(3)
  1 有事対策について
   (1) 豪雨対策
 小山環境部長の答弁
  1 有事対策について
   (1) 豪雨対策
 伊藤謙司議員の質問(4)
  1 有事対策について
   (1) 豪雨対策
 石川市長の答弁
  1 有事対策について
   (1) 豪雨対策
 伊藤謙司議員の質問(5)
  1 有事対策について
   (1) 豪雨対策
 鴻上経済部長の答弁
  1 有事対策について
   (1) 豪雨対策
 伊藤謙司議員の質問(6)
  1 有事対策について
   (1) 豪雨対策
   (2) 火災対策
 藤田消防長の答弁
  1 有事対策について
   (2) 火災対策
 伊藤謙司議員の質問(7)
  1 有事対策について
   (2) 火災対策
 藤田消防長の答弁
  1 有事対策について
   (2) 火災対策
 伊藤謙司議員の質問(8)
  1 有事対策について
   (2) 火災対策
 藤田消防長の答弁
  1 有事対策について
   (2) 火災対策
 伊藤謙司議員の質問(9)
  1 有事対策について
   (2) 火災対策
 藤田消防長の答弁
  1 有事対策について
   (2) 火災対策
 伊藤謙司議員の質問(10)
  1 有事対策について
   (2) 火災対策
 藤田消防長の答弁
  1 有事対策について
   (2) 火災対策
 伊藤謙司議員の質問(11)
  1 有事対策について
   (2) 火災対策
   (3) 緊急時の避難
 木村市民部長の答弁
  1 有事対策について
   (3) 緊急時の避難
 伊藤謙司議員の質問(12)
  1 有事対策について
   (3) 緊急時の避難
 木村市民部長の答弁
  1 有事対策について
   (3) 緊急時の避難
 伊藤謙司議員の質問(13)
  1 有事対策について
   (3) 緊急時の避難
 木村市民部長の答弁
  1 有事対策について
   (3) 緊急時の避難
 伊藤謙司議員の質問(14)
  1 有事対策について
   (3) 緊急時の避難
 木村市民部長の答弁
  1 有事対策について
   (3) 緊急時の避難
 伊藤謙司議員の質問(15)
  1 有事対策について
   (3) 緊急時の避難
 関教育長の答弁
  1 有事対策について
   (3) 緊急時の避難
 伊藤謙司議員の質問(16)
  1 有事対策について
   (3) 緊急時の避難
  2 災害対応について
   (1) 市長の災害に対する考え方
   (2) 復旧活動
 石川市長の答弁
  2 災害対応について
   (1) 市長の災害に対する考え方
 小山環境部長の答弁
  2 災害対応について
   (2) 復旧活動
 伊藤謙司議員の質問(17)
  2 災害対応について
 木村市民部長の答弁
  2 災害対応について
 伊藤謙司議員の質問(18)
  2 災害対応について
  3 女性起業家支援について
 石川市長の答弁
  3 女性起業家支援について
 伊藤謙司議員の質問(19)
  3 女性起業家支援について
 鴻上経済部長の答弁
  3 女性起業家支援について
休憩(午後 1時59分)
再開(午後 2時09分)
 伊藤謙司議員の質問(20)
  4 水路の老朽化対策について
 鴻上経済部長の答弁
  4 水路の老朽化対策について
 伊藤謙司議員の質問(21)
  4 水路の老朽化対策について
 鴻上経済部長の答弁
  4 水路の老朽化対策について
 伊藤謙司議員の質問(22)
  4 水路の老朽化対策について
 篠原茂議員の質問(1)
  1 ごみ問題について
   (1) ごみ減量
   (2) 事業系ごみ処理
   (3) パッカー車洗車
 小山環境部長の答弁
  1 ごみ問題について
   (1) ごみ減量
   (2) 事業系ごみ処理
   (3) パッカー車洗車
 篠原茂議員の質問(2)
  1 ごみ問題について
 小山環境部長の答弁
  1 ごみ問題について
 篠原茂議員の質問(3)
  1 ごみ問題について
  2 子供の放課後の過ごし方について
   (1) 放課後児童クラブ
   (2) 放課後まなび塾
   (3) 循環型学習支援システム
 関教育長の答弁
  2 子供の放課後の過ごし方について
   (1) 放課後児童クラブ
   (2) 放課後まなび塾
   (3) 循環型学習支援システム
 篠原茂議員の質問(4)
  2 子供の放課後の過ごし方について
 関教育長の答弁
  2 子供の放課後の過ごし方について
 篠原茂議員の質問(5)
  2 子供の放課後の過ごし方について
  3 これからのまちづくりについて
   (1) 土地利用
   (2) 農地の保全
   (3) 駅南と下水道
 石川市長の答弁
  3 これからのまちづくりについて
   (3) 駅南と下水道
 鴻上経済部長の答弁
  3 これからのまちづくりについて
   (2) 農地の保全
休憩(午後 3時01分)
再開(午後 3時10分)
 赤尾建設部長の答弁
  3 これからのまちづくりについて
   (1) 土地利用
 篠原茂議員の質問(6)
  3 これからのまちづくりについて
 鴻上経済部長の答弁
  3 これからのまちづくりについて
 篠原茂議員の質問(7)
  3 これからのまちづくりについて
 石川市長の答弁
  3 これからのまちづくりについて
 篠原茂議員の質問(8)
  3 これからのまちづくりについて
  4 シティブランド戦略について
   (1) 具体的な取り組みと成果
 石川市長の答弁
  4 シティブランド戦略について
   (1) 具体的な取り組みと成果
 原企画部長の答弁
  4 シティブランド戦略について
   (1) 具体的な取り組みと成果
 篠原茂議員の質問(9)
  4 シティブランド戦略について
散会(午後 3時32分)


本文

平成29年9月13日 (水曜日)
  議事日程 第3号
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問
――――――――――――――――――――――
  本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
――――――――――――――――――――――
 出席議員(26名)     
 1番    神野 恭多
 2番    米谷 和之
 3番    井谷 幸恵
 4番    藤田 誠一
 5番    田窪 秀道
 6番    小野 辰夫
 7番    太田 嘉一
 8番    岩本 和強
 9番    三浦 康司
 10番     篠原 茂
 11番   大條 雅久
 12番   高塚 広義
 13番   藤原 雅彦
 14番   豊田 康志
 15番   永易 英寿
 16番   伊藤 謙司
 17番   藤田 豊治
 18番   藤田 幸正
 19番   岡崎 溥
 20番   伊藤 優子
 21番   佐々木 文義
 22番   真木 増次郎
 23番   仙波 憲一
 24番   近藤 司
 25番   加藤 喜三男
 26番   山本 健十郎
――――――――――――――――――――――
  欠席議員
 なし
――――――――――――――――――――――
  説明のため出席した者
 市長                 石川 勝行
 副市長              寺田 政則  
 企画部長             原  一之
 総務部長             多田羅 弘
 福祉部長             白石   亘
 市民部長             木村 和則
 環境部長             小山 京次
 経済部長             鴻上 浩宣
 建設部長              赤尾 恭平
 消防長               藤田 秀喜
 水道局長              岡松 良二
 教育長               関   福生
 教育委員会事務局長       武方 弘行
 監査委員             田中 洋次
――――――――――――――――――――――
  議会事務局職員出席者
 事務局長             粂野 誠二
 事務局次長             原   正夫
 議事課副課長          小島   篤
 議事課副課長           髙橋 憲介
 議事課議事係長         美濃 有紀
 議事課調査係長          神野 瑠美
  議事課主任            中島 康治
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前10時00分開議       
○議長(仙波憲一) これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第3号のとおりであります。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(仙波憲一) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において岩本和強議員及び三浦康司議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第2 一般質問
○議長(仙波憲一) 次に、日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。
 順次質問を許します。まず、藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) おはようございます。
 自民クラブの藤田誠一です。先日の市制施行80周年記念事業、宝くじスポーツフェアドリーム・ベースボールは、多くの市民の来場があり、金田正一さんや桑田真澄さんなど著名な元プロ野球選手が総勢24名もこの新居浜市に来てくれ、久しぶりに満員になった市営野球場を見て、まだまだ野球による市民の盛り上がりが期待できると再度認識いたしました。また、このイベントを成功させるため、スポーツ振興課が中心となり、準備段階から当日まで、何かと御苦労があったと思いますが、市長を初め、関係各位の皆様の御尽力に感謝を申し上げて、通告に従い質問いたします。
 まず、新居浜太鼓祭りについてです。
 4月29日から6月25日まで、あかがねミュージアムにおいて、東京富士美術館コレクション-美の東西-、風とあそぶ榎木孝明水彩画展、7月8日から9月10日までは、新居浜が生んだジブリの動画家近藤勝也展が開催されるなど、これまでにないイベントが各種開催されております。来場者も当初の予想を超え、多くの方々に御来場いただくなど、市民にも市制80周年が大分認知されているのではないでしょうか。そんな中でも、やはり市民の一番の関心は、来月開催される太鼓台の統一イベントではないでしょうか。あかがね周辺では、川西地区、川東3地区、そして大生院地区から各太鼓台が集まりイベントが開催されます。上部地区では、山根グラウンドで昼と夜の2部構成でイベントが開催されます。楽しみにしている市民も数多くおられると思います。
 そこで、お聞きいたします。
 昨年もお伺いしました秋祭りへの高校生の参加についてです。前回の御答弁では、いろいろ検討は進めるが、まずは高校生が安心して太鼓祭りに参加できる環境づくり、すなわち事故のない秋祭りになることが肝要で、そのために新居浜市太鼓祭り推進委員会を初め、関係機関などと連携を図り、平和祭典の実現に向けて積極的な取り組みを進めるとありました。また、現状では、太鼓台の鉢合わせなどにより、高校生が事故に巻き込まれる危険性があることから、校長会での決議、PTA会の了承のもと、市内の県立高校に在籍する生徒は、かき夫としての参加を禁止しているとの答弁もありました。
 そこで、お尋ねします。
 校長会の決議は、いつ行われたのか、どういう状況を受けて決議をするようになったのか、PTAの了承とは、どのようなものなのか、市内の県立高校に在籍する生徒は、参加禁止とも答弁されてましたが、新居浜高専生はかき夫として参加が認められている。なぜ高専生は認められているのか、どのくらいの数の高専生が参加しているのか、問題は起きているのでしょうか。市内の高校生が、祭りに参加できることは、伝統文化の次世代への継承につながり、郷土愛の醸成にもつながる。これは市民の共通認識ではないでしょうか。実現のためには何が必要なのか、どういう状況になればいいのか、けんかのない祭りが何年続いたとか、具体的な内容がないから明確な取り組みができないのも実現できない要因ではないでしょうか。高校生の祭り参加は、学校が判断するべきことなのか、PTAがまとまって決めるべきことなのか、責任の所在を学校、PTAに求めているのではなく、むしろ地域、自治会と地域に住む親の判断に委ねていいのではないかと思いますが、御所見をお伺いします。
 平和運行を目指すのに、これまでと同じ方法で進めても何も変わらないと思います。太鼓台は、地域の宝です。全国に誇れるこの郷土の伝統文化を次世代に継承していくためにも、若い力とともに平和運行を目指していくべきだと思います。市長もことしは市制80周年にあわせて、平和運行元年として取り組まれるとおっしゃっていました。可能であれば、ことしから初日だけでもやってみてはいかがか、お尋ねします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。鴻上経済部長。
○経済部長(鴻上浩宣)(登壇) おはようございます。
 藤田誠一議員さんの御質問にお答えをいたします。
 新居浜太鼓祭りについてでございます。
 まず、高校生のかき夫参加に係る校長会やPTAの決議等についてでございます。
 市内高等学校に在籍する生徒のかき夫参加禁止の申し合わせにつきましては、平成10年から3年間、新居浜市高等学校PTA連合会において特別委員会を設置し、その可否について慎重に審議を行い、その結果を踏まえ、平成13年9月の新居浜市高等学校PTA連合会生徒生活指導委員会において祭礼に伴う事故から生徒を守るため、太鼓台などのかき夫として参加したり、過度の追従をさせたりしないことや飲酒、喫煙、けんか、暴力などを排除するという申し合わせ事項が承認されたことが始まりであると伺っております。PTA連合会は、保護者を初め、学校長を含めた学校側も参画している組織であり、本年5月17日に開催されました本年度総会におきましても、従来どおり申し合わせ事項の確認がなされております。本来、日本の祭りというものは、五穀豊穣や大漁祈願、商売繁盛などに感謝する神事であり、地域の祭礼行事は、大人、子供も含め、地域全員が祭り人として参加するものでございます。この点を踏まえますと、藤田誠一議員さん御指摘のように、高校生も当然祭りの担い手として参加するというのが本来の姿ではないかと考えております。しかしながら、新居浜太鼓祭りにおきましては、これまで太鼓台同士の鉢合わせが頻発し、負傷者も多く発生していることもあり、祭りに参加する生徒の安全を確保するため、例年かき夫参加については禁止の申し合わせがなされているものと認識をいたしているところでございます。
 次に、新居浜高専生はなぜかき夫参加が認められているのか等についてでございます。
 新居浜工業高等専門学校にお伺いいたしましたところ、新居浜工業高等専門学校は、大学と同様に高等教育機関と位置づけられておりますことから、太鼓台のかき夫参加につきましても、在籍する学生の自主的な活動であり、学校として禁止しているものではないとのことでございました。
 また、どのぐらいの数の学生が参加しているか、問題は起きているのかにつきましては、学校として特段把握している情報はないとの回答でございました。
 次に、責任の所在の問題でございます。
 御案内のとおり、昨年まで6年連続で太鼓台の鉢合わせが頻発し、多くの負傷者が発生している現状を考えますと、保護者を含めたPTA連合会において、高校生のかき夫参加を認める判断を下すには非常に厳しい状況であると認識をいたしております。また、地域と自治会の判断に委ねることにつきましては、万が一事故が起こった場合の責任の所在も含め、関係者の御理解のもと、一定のルール化が必要であると考えますが、高校生のかき夫参加に不安を持たれる現在の状況においては、地域の方々や保護者の御理解をすぐに得るというのは難しいのではないかと考えております。市といたしましては、引き続き関係者の御理解が得られ、安心して高校生が参加できる状況となりますよう、事故のない楽しい秋祭り実現に向け、継続した取り組みを行ってまいります。
 なお、ことしの祭り初日において、高校生がかき夫として参加することにつきましては、本年5月にも高等学校校長会において協議を行ったところでありますが、高校側からは、生徒やその保護者が安心して参加できる環境が絶対条件であり、直ちに生徒が太鼓祭りにかき夫として参加できる状況にはないとの見解が示されております。このような状況を踏まえますと、来年以降の高校生かき夫参加につなげるためにも、ことしの太鼓祭りにおいては、何としても平和運行達成を実現しなければならないと切に願っているものでございます。
○議長(仙波憲一) 藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 再質問いたします。
 平成10年から平成13年の間で校長会が行われたと。そこで随時年ごとに更新というたらおかしいんですかね、そういうふうになっていると理解しとりますが、太鼓台も昭和の時代で32台です。平成に入って21台ぐらいふえております。少子高齢化と言われてでも、ことしも本町太鼓台ができたんですが、地域にとっては三世代交流じゃないですけど、地域コミュニティーを大切にして太鼓台を地区に、地域の宝として設立するという流れもあると思います。この校長会の平成10年から平成13年の議事録などはあるんですか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。鴻上経済部長。
○経済部長(鴻上浩宣)(登壇) 藤田誠一議員さんの再質問にお答えをいたします。
 校長会の議事録につきましては、行政として特にいただいているような状況ではないわけなんですけれども、ただ近年、校長会に職員が行って協議をしたことにつきましては、行政のサイドで会議録の概要をつくりまして保存をいたしております。
○議長(仙波憲一) 藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 前回も言うたんですが、四国中央市、西条市も当初いろんな問題がありました。行政側から粘り強く地域の要望、学校側の要望、不安点、保護者側の要望、不安点など不安解消のためルールづくりから間に入って実現したらしいです。市として、積極的にみんなでこれからHello!NEWという言葉から始まって、80周年の元年ということで、何かしら積極的にそういう校長会に行く、PTAの会にも顔を出す、そういったお考えはありますでしょうか、お願いします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。鴻上経済部長。
○経済部長(鴻上浩宣)(登壇) 藤田誠一議員さんの再質問にお答えをいたします。
 市として積極的に関与をしていかないかということでございますけれども、先ほども申し上げましたけれども、祭りというのは、豊年の実りを感謝するという伝統的神事でありますので、このようなことを考えますと、決して高校生の参加を否定するものではございません。まずは高校生がかき夫として安心して参加できる環境づくりが必要であり、そういったことに向けて、今後も校長会等々出席して協議は続けてまいりたいと考えております。西条、土居の事例も御紹介をしていただいたんですけれども、地域の祭りというのは、それぞれ歴史と伝統というのがありますので、それらを積み重ねて現在の高校生を初め、中学生の祭りの参加ということを当然というふうにみなす風土ができてきたと考えております。ですから、新居浜においても、そういう風土が醸成できますよう、ぜひ平和祭典の実現に向けて努力をしていきたいと、このように考えております。
○議長(仙波憲一) 藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 再々済みません。平和運行が、何年続いたらステージに立てるじゃないですが、明らかな計画がない。5年間守ったら高校生がかき夫に参加できるとか、目標、計画、実行じゃ思うんですよね。何年安全・平和運行だったら高校生のかき夫は実現できますか。お願いします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。鴻上経済部長。
○経済部長(鴻上浩宣)(登壇) 藤田誠一議員さんの再質問にお答えをいたします。
 何年平和運行が続けば高校生が参加できるのかという御質問だと思うんですけれども、例えば3年続けばとか、そういうことはなかなか言えないと思います。今6年続いてますので、まずはことし平和運行をすると。また、来年積み重ねていくことによって、それぞれ考え方も変わってまいると思いますので、そういうことで市民の考え方を醸成してまいりたいと思います。
○議長(仙波憲一) 藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 私も太鼓の音を聞いて生まれ育って48歳になったんで、どうしてもここは引くに引けないんで、想像ですが、川西地区、川東地区、上部地区と、どの地区もどんどんがんがんけんかばっかりしとるというイメージがどうしてもするんですが、山根の17日でも、あれだけの観客を呼んで、ことしも2部構成でやると。あそこで二輪つけてばんばん死人が出たとかということはなかったと思うんですけど、16日も、朝に氏神さん参りして、小学校の子供たちに太鼓を見せて、そして地区内行動するのが大体の行動です。それで、子供たちというか高校生が、ちびっ子の喜ぶ姿、そして高齢者から地区回りでお花をもろて、大きなったねえとか、そういう地区の役員さんの苦労を知るのも大事やと思うし、17日、18日の一宮神社とか八幡神社、山根の大勢おるところで高校生にかかせというのももちろんですが、その前に、まずは高校生も新居浜市の行事に参加する、その入り口を、けんかがなかったら、はっきり申しませんが、まずは平和運行をやってくださいという立ち位置では、ちょっと無責任だと思うんですよね。新居浜の太鼓祭りを観光資源として考えている面もあるじゃないですか。市とか市民とか一緒になって、高校生を入れて平和運行することで、地区の役員さんらも考え方が変わるんではないでしょうかね。御所見をお願いします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。鴻上経済部長。
○経済部長(鴻上浩宣)(登壇) 藤田誠一議員さんの再質問にお答えをいたします。
 新居浜の太鼓祭りにおきましても、大多数の方が五穀豊穣に感謝するという心を持って参加をしていると思います。一部の太鼓台において鉢合わせがあるということで、新居浜の太鼓祭りのイメージ全体が損なわれているということと、鉢合わせがあったときに、それに観衆が群がっていくという、感謝の神事とはほど遠い実態が続いているのが現状ではないかと思います。例えば、今言われましたように、16日には小学校のお祭り集会、以前は中学校のほうにも太鼓台が入っていた校区もあったと思います。今は恐らく中学校にはもう入ってないんじゃないかなと思うんですけれども、そういったことで、小さいときから太鼓台に触れ合っていくというのが非常に重要だと思います。高校になるとそれができないというのは、一つ問題があるというふうには私も思っておりますので、できましたらそれが継続して太鼓台に触れ合えるような形ができるよう、今後も検討してまいりたいと思います。
○議長(仙波憲一) 藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 質問もいろいろあるんですが、最後に、今までの私の質問、再質問を踏まえて、ぜひ市長さんからの御所見をお願いいたします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 藤田誠一議員さんの再質問にお答えいたします。
 新居浜の秋祭り、太鼓台は、新居浜の宝である、私も同じ思いでございます。できましたら、五穀豊穣を祝って、地域の住民みんなで太鼓台を祝ってほしい、お祭りをやってほしいと思っております。例えば、有名な岸和田のだんじり祭り、かなり家も壊して荒々しい祭りですけれども、私も見に行きましたけれども、幼稚園から高齢者まで全員が参加して、幼稚園の子供さんは、ずっと前のひもを引いて、その地区全員が参加してやっております。非常にすばらしい祭りだと思っております。できれば、新居浜太鼓台もそういうふうなお祭りになればいいなと。そのためには、一部地域ではございますけれども、まず鉢合わせをやめてもらわないと、そこまではいかないということでございますので、まずは平和運行をやっていただきたい。かき夫も少なくなってきておるんで、地域全員でかくような、そういうお祭りに盛り上げていけるような、そういう雰囲気をまず市民全体でつくっていく必要があるのではないかと私は思っております。
 以上です。
○議長(仙波憲一) 藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 次に行きます。
 えひめ国体と国体レガシーについてです。
 いよいよ今月末から、新居浜市民だけでなく、愛媛県民が待ちに待ったえひめ国体が開催されます。開会式では、新居浜市の太鼓台も出場し、盛り上がりに期待しているところです。ここ新居浜市でも4種目の競技のトップアスリートが全国から新居浜市へ集うと思うとわくわくします。インターハイでも、新居浜工業高校と新居浜南高校のウエートリフティング選手が日本一になり、この国体での活躍にも期待が大きく膨らんでおります。新居浜市の子供たちにもぜひ観戦して、トップアスリートの競技に触れてもらって、貴重な経験をしてほしいと思っています。市長も常日ごろから、この国体で新居浜市に来てよかった、また来たいと思ってくれるように準備したいとおっしゃっております。具体的にどのような準備をされているのでしょうか。新居浜オンリーの取り組みやアピールポイントはあるのでしょうか、お伺いします。
 昨年のいわて国体後、愛媛県知事が、地元の中高生が他県選手を応援する態勢が非常にすばらしかったと感想を述べていました。これは、どれだけ選手と市民の距離が近くなる取り組みができるかも重要であると思います。全国から訪れる選手、関係者の皆さんが、新居浜市入りする際、宿泊先、練習会場、競技会場に向かう道中、到着したときの雰囲気、対応などが非常に大切であると思います。市民の方が笑顔で手を振ってくれたり、気軽に声をかけてくれたり、小中学生の純真な笑顔で、私たちは歓迎されていると感じてくれるのではないでしょうか。
 そこで、新居浜市として、選手、関係者の宿泊先などスケジュールを把握できているのかもお尋ねします。
 新居浜市に来てよかった、また訪れたいと感じていただけるのかは、目配り、気配り、心配りだと思います。新居浜市の小中学生が、他都道府県の選手を応援する計画についてもお聞かせください。
 すばらしいおもてなしでお迎えし、すばらしい応援ができれば、選手にとってはこの新居浜市が忘れられない地になることと思います。8月20日の愛媛新聞に、国体レガシーどう生かすというタイトルで、昨年開催の岩手県の記事がありました。岩手町のホッケー競技が紹介されておりまして、前回のいわて国体でホッケー会場となったことを機に、ホッケーを軸としたまちづくりを進め、子供のころから競技に親しむ環境の上に施設改修や競技力強化も加わり、今回の地元国体で好成績をおさめられたそうです。
 そこで、岩手県は、国体で醸成された機運を今後につなげようと、国体のレガシーを生かす文化・スポーツ施策を柱の一つに位置づけ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた選手強化や指導者育成などに力を入れているといった非常に興味深い記事でありました。この新居浜市でも、何を国体レガシーとして今後に生かすのか、例えば4種目の競技のうち、何を軸としてまちづくりに取り組んでいこうとするのか、子供のころから競技に親しむ環境づくりや選手強化、指導者育成など、長期的な構想や展望に立ってスポーツをまちづくりに生かしていくことが必要であります。具体的な目標と取り組み方についてお考えをお伺いします。
 また、まちづくり校区懇談会などで観光振興計画を策定されるとお聞きしていますが、どのような内容になるのでしょうか。先ほどの愛媛新聞の記事に、岩手県の文化スポーツ部の部長さんのコメントなどが紹介されていましたが、この文化スポーツ部は、さまざまな部局が担当していた文化やスポーツの分野を一元化し、重要な観点である地域活性化にもつなげようと新設されたとありました。主な取り組みとして、今秋、大会や合宿の誘致を市町村や競技団体と連携して県レベルで行う岩手スポーツコミッションを立ち上げ、岩手に来てもらう団体などに助成することも考えているとありました。今後策定される観光振興計画には、このような文化やスポーツの取り組みも含まれる内容になるのでしょうか。スポーツ庁でも、スポーツによる地域、経済の活性化として、地域スポーツコミッションの活動支援が行われています。この国体での盛り上がりや80周年記念事業で行われる文化・スポーツ関連事業を10年に1度のものとはせず、観光の資源として活用していくお考えはありますでしょうか。スポーツへの参加や観戦を目的とした旅行やスポーツと観光を組み合わせた取り組みであるスポーツツーリズムなどが観光振興計画の中に位置づけされるか、お伺いします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) えひめ国体と国体レガシーについてお答えをいたします。
 愛顔つなぐえひめ国体開催までいよいよ17日となりました。現在、国体開催に向けて、競技会場の設営、競技運営、輸送交通など着実に準備を進めているところでございます。
 まず、国体に訪れた方々をお迎えするのにどのような準備をしているのかについてでございます。
 全国から新居浜市に訪れたときの玄関口となりますJR新居浜駅、新居浜インターチェンジ付近、さらには各競技会場周辺に歓迎ののぼり旗を設置するとともに、各競技場までの幹線道路の樹木の剪定など、環境整備を進めているところでございます。あわせて、地域住民の皆様に御協力をいただき、花プランターを設置し、また各競技会場内には、小中学生が手づくりで制作した応援のぼり旗や小学生による応援メッセージ入り花プランターを設置いたします。さらに、会場内のブースにおいては、おもてなしとして振る舞いをしていただく地元団体の方々が、趣向を凝らした新居浜の郷土料理等の準備を進めていただいております。また、各競技場で競技会補助員として従事していただくボランティアの皆様やバスやタクシーの乗務員を対象とした研修会も実施し、おもてなしの心で対応していただくようにお願いをしているところでございます。選手、監督の皆さんへのお土産といたしまして、新居浜ならではの手づくり銅板レリーフ製のしおりや愛媛県産のヒノキで作成した木製コースターを用意するとともに、コンビニエンスストアやコインランドリー等の位置がわかるリーフレットやグルメマップを提供するなど、競技期間中における選手のサポートを実施いたします。また、各競技会場の受け付け、案内所では、新居浜市の紹介を行うとともに、マイントピア別子を初めとする観光案内も行い、この機会にぜひとも新居浜のよさをPRしたいと考えております。競技会場における新居浜オンリーの取り組みといたしましては、セーリング競技は、マリンパークの沖合約1キロメートルの沖合で実施されることから、競技の状況を観戦できるように、ドローンを飛ばし、会場内の休憩所及びクラブハウス内のレストランに設置するモニターで放映するほか、観覧用の船を運航し、一般観覧者を初め、市内小中学校約900名にもセーリング競技を間近で観戦していただく予定といたしております。
 次に、選手、関係者の宿泊についてでございます。
 宿泊につきましては、県の合同配宿センターで、宿泊希望者の一括管理をしておりますが、市も協力して、必要な人数分の宿泊先を確保いたしました。現在、合同配宿センターにおいて、選手、監督等の宿泊先を最終調整しているところでございますが、確定された段階で、市へ情報が提供されることとなっております。
 また、軟式野球競技に関しましては、市内で試合が開催されるチームごとに、職員がチーム担当として帯同し、公式練習会場への移動時や本市滞在中におけるサポートを行うことといたしております。
 また、全競技の選手等を宿泊所から試合会場まで輸送するバスにつきましても、試合開始時間等を考慮しながら配車を予定いたしております。
 次に、学校応援についてでございます。
 市内の小中学校を対象に、学校観戦の希望調査を行い、高校生の観戦希望者も含め、4競技に6,000人を超える児童生徒が観戦していただくことになっております。選手にとりましても、子供たちの応援は励みとなりますことから、各学校と先日決定いたしました競技日程や子供たちが応援する県の情報について連絡を密にしてまいりたいと考えております。
 こうしたトップアスリートの競技観戦等によりまして、えひめ国体を一過性のものとせず、競技への興味やスポーツの持つ魅力等を肌で感じ取っていただき、未来につなげてまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、国体開催まで残りわずかになりましたが、全国から訪れる選手、監督等の皆さんが、新居浜に来てよかった、また訪れたいと感じていただけるようなすばらしい大会にできるよう取り組んでまいります。議員の皆様を初め、市民の皆様にはぜひ会場に足を運んでいただき、観戦、応援をよろしくお願い申し上げます。
 次に、観光振興計画についてでございます。
 今年度策定を進めております新居浜市観光振興計画は、本市が有する観光資源の魅力や課題を洗い出し、本市における観光のテーマや今後の方向性、目指すべき将来像を定め、観光分野における具体的戦略として策定するものでございます。本市の観光振興の考え方といたしましては、第五次新居浜市長期総合計画や新居浜市総合戦略でも位置づけておりますように、マイントピア別子を中心とする近代化産業遺産や新居浜太鼓祭りなど、本市固有の観光資源を活用した交流人口の拡大を基本といたしておりますことから、観光振興計画の策定に当たっても、これらの視点を軸として取り組んでいるところでございます。
 また、藤田誠一議員さん御案内のとおり、地域の伝統文化の情報発信や全国規模でのスポーツ大会の開催などは、市外からの誘客拡大の有効な手段の一つであると認識をいたしております。ことしは市制施行80周年で、さまざまな文化・スポーツ関連事業を実施いたします。さらに、9月30日に開会いたしますえひめ国体には、全国各地から大勢の選手や大会関係者が本市に訪れます。これを一過性のイベントで終わらせるのではなく、スポーツツーリズムを初めとする新たな観光資源発掘の契機と捉え、本市に合った観光振興方策や新たなツーリズムの可能性についても観光振興計画を策定する中で検討してまいりたいと考えております。
○議長(仙波憲一) 関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) えひめ国体と国体レガシーについてお答えいたします。
 まず、市として何を国体レガシーとして今後に生かすのか、何を軸にしてまちづくりに取り組むかについてでございます。
 本市開催の4種目の競技につきましては、関係者の皆様の御尽力のもと、ターゲットエイジを中心とした市内高等学校の選手強化にも取り組まれ、全国トップレベルの選手が育成されましたほか、新居浜東高等学校にヨット部が創部されるなど、えひめ国体を契機とした新たな取り組みも進められました。これらえひめ国体を契機として育成されました選手や競技力を一過性のものにしないために、本市開催の4種目の競技はもちろんのこと、幅広い種目の競技力向上に取り組んでいくことが、国体レガシーを生かしていくことになるものと考えております。
 また、競技力向上のためには、世界や全国を舞台に活躍されましたアスリートから直接指導を受けることが大きな意義を持つものと考えており、現在、中高生を対象に行っているトップアスリート事業の拡充に努めてまいりたいと考えております。
 次に、スポーツまちづくりの具体的な目標と取り組みについてでございます。
 えひめ国体により醸成されました市民のスポーツに対する関心や熱意を高めるためには、本年度関係団体等の御協力を得て大幅にリニューアルして開催予定の市民マラソン大会(あかがねマラソン)のような市民がスポーツをするきっかけづくりの場の提供、さらには総合運動公園構想に基づく体育施設の整備に取り組み、市民の誰もがスポーツに親しむ、楽しむ、育てることができる環境づくりが必要であると考えております。今後におきましては、新居浜市スポーツ推進計画に基づき、新居浜市体育協会や各種目協会、競技団体、新居浜市連合体育振興会等とのさらなる協力体制の確立や新居浜東高等学校の健康・スポーツコースとの連携に努め、競技スポーツと社会体育の両面から、本市スポーツの振興に取り組みますとともに、トップアスリート事業などを活用しながら、全国に通用する選手及び指導者の育成を目指してまいります。さらなる競技力向上への取り組みにより、一人でも多くの市民が、国体を初め、スポーツの全国大会や世界大会に出場できること、また生涯スポーツの推進によって、本市スポーツ人口の拡大による健康増進を図ることを目標といたしまして、本市のスポーツまちづくりに取り組んでまいります。
○議長(仙波憲一) 藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 1つだけ再質問します。
 小中学生の応援があると思うんですが、例えば野球でありましたら、スタンドにおって、選手が入ってきて拍手するんでなく、バスが来たときにお迎えして頑張ってくださいとか、時間の制約はあると思うんですが、いきなり内野席へ行くんじゃなくて、選手をお迎えする計画はありますか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。原企画部長。
○企画部長(原一之)(登壇) 藤田誠一議員さんの再質問にお答えをいたします。
 先日、4種目の日程が決まったところでございます。御質問の、選手が来られたときにバスをお迎えするようなところから拍手で迎えるというようなことを含めまして、これから学校と具体的に協議を進める中で相談させていただいたらと思っております。
○議長(仙波憲一) 藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 次に参ります。
 総合運動公園構想についてです。
 先ほどの国体レガシーにも関連しますが、全国大会の誘致となると、それに見合った施設が必要です。また、市民の誰もがいつでも気軽にスポーツに親しむ環境を提供するのは、行政に課された義務であると常日ごろから思っています。
 そこで、お伺いします。
 昨年度策定された総合運動公園構想の実現に向けて、そのスケジュールはどのように進められるのか、まず何から取り組まれるのか。これまでいろんな要望や検討を進めてこられた体育協会などの関係者はもとより、市民も心待ちにしています。先日のドリーム・ベースボールでも、手書きのスコアボードで、選手の名前も表示されないポジション表示であるため、選手のみならず、寂しい思いをした市民もたくさんおられました。これからスポーツによるまちづくりを進めていくためには、この総合運動公園の整備を加速させなければならないと思います。全国的に見てもビッグなプロジェクトです。そのためには、専門の部署を構えて、市民にわかりやすい形で進めていかなければならないと思いますが、どのように考えておられるか、お聞きします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。原企画部長。
○企画部長(原一之)(登壇) 総合運動公園構想についてお答えいたします。
 まず、構想の実現に向けたスケジュールについてでございます。
 昨年度策定いたしました総合運動公園構想につきましては、平尾地区で整備することは決定いたしましたが、地区内における具体的な整備の場所の決定までには至っておりません。今後整備を進める上では、土地の面積や所有者を確定する必要がございますことから、財政的に最も有利な地籍調査を活用したいと考えており、平成30年度からの事業実施に向けて今年度、県に要望したところでございます。
 また、今後のスケジュールについてでございますが、基本計画、基本設計の後、都市計画決定等の手続が必要となります。その後、基盤整備の実施設計と用地買収を行い、基盤整備工事による造成が完了後、順次施設の建設を行っていくこととなります。体育施設の整備順序につきましては、利用状況や整備費用、補助制度及び耐用年数等を考慮しながら進めてまいります。いずれにいたしましても、これらの整備完了までには、一定の期間を要することになりますので、計画段階から議員の皆様を初め、市民の方々の御意見を伺いながら取り組んでまいります。
 次に、専門の部署の設置についてでございます。
 体育施設の整備やスポーツの振興につきましては、昨年度まではスポーツ文化課が担当いたしておりましたが、本年愛顔つなぐえひめ国体が開催されることや今後総合運動公園の整備という大きな事業も控えておりますことから、今年度からスポーツと芸術、文化の振興にそれぞれ積極的に取り組むため、スポーツに特化した部署としてスポーツ振興課を設置したところでございます。このようなことから、今後はスポーツ振興課を中心に、企画部、建設部など関係部局が連携して総合運動公園の実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(仙波憲一) 藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 今聞くところによると、一定の期間というのが非常に気になるところなんですが、私の一定期間と部長の一定期間とでは差があったらあれなんで、一定の期間というのは、10年、20年、30年とありますが、どれぐらいの期間のことですか、お願いします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。原企画部長。
○企画部長(原一之)(登壇) 藤田誠一議員さんの再質問にお答えをいたします。
 整備の期間の一定の期間とはどのぐらいかということでございますが、先ほども御答弁申し上げましたように、整備するにはどうしても手順がございます。具体的に申し上げますと、まずは地籍調査等により用地を確定しないといけない。その後、想定しておる場所には保安林がありますので、その保安林の解除とか林地開発の許可とか、それと何よりも財源の確保のためには都市計画決定を行って事業認可をとるというふうなことが必要になってまいります。といいますのが、今事業費の総額を140億円から170億円と試算をいたしておりますが、これを一般財源だけでというのは非常に難しい問題がございますので、できるだけ国の交付金等有利な財源の確保というのが非常に重要になってまいる。とは言いながら、今の既存施設も使いながら、いずれ耐用年数が参るので、それに向けての準備は進めていこうというふうな考えでございます。現段階で何年というのは非常に明言はいたしかねますが、その中でも計画を目標を持って取り組むことによりまして、基盤整備までを何とか早目に取り組めればというふうに考えております。
○議長(仙波憲一) 藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 次に参ります。
 小中学校の運動会についてです。
 秋と言えばスポーツの秋という言葉があるように、スポーツをするにはちょうどよい時期、夏の猛暑も過ぎ去り、冬に向かって気温が変化し、何をするに当たっても気持ちがいい時期、それが秋です。本市におきましても、17日に中学校、1週間後の24日に小学校の運動会が開催予定で、子供たちも本番に向けて一生懸命頑張っていることと思います。私を初め、昭和の時代、運動会と言えば秋に開催するものというイメージがありましたが、平成以降、運動会を春、5月から6月に行う学校が全国的に多くなってきております。そもそもなぜ秋に運動が開かれるようになったのでしょうか。それは、1964年に開かれた東京オリンピックまでさかのぼります。当時、開催するに当たり、夏季オリンピックとはいえ、高温多湿な真夏の東京で開催するのは、スポーツをする上で危険と判断し、そこで時期をずらし、かつ晴れやすい日で検討したところ、それまでの統計上、晴れやすく、かつ土曜日だったということで10月10日に開催されることになりました。昔から運動会は、農作物収穫後の落ちついたタイミングの開催が多かったこともありますが、1966年10月10日が体育の日と定められたこともあって、9月から10月に運動会が多く行われるようになりました。例外的に北海道では、秋に運動会を行うと逆に寒く、体がかたくなり、けがをしやすくなるリスク、1878年5月25日に開催された札幌農学校の力芸会が北海道での運動会のルーツとなっていること、梅雨がないこと、また沖縄では、台風シーズンということで、春に運動会を行うことが慣例となっているようです。秋に開催されることが多かった運動会ですが、なぜ春に運動会が開催されることが多くなったのでしょうか。これには幾つかの理由があるようです。まずその一つが、熱中症対策です。秋開催の場合、運動会の練習は、ちょうど最も暑い残暑のころがピークです。残暑の中の練習のために起こる集中力や体力の低下によるけが、事故、熱中症などの体調不良を防ぐため、涼しい時期に練習を行うことができること、次に行事の分散化を目的としている場合もあるようで、秋は運動会以外にも文化祭や音楽発表会、修学旅行、また中学生であれば受験に向けての勉強の追い込みの時期にも重なります。完全週休2日制が平成14年に導入されたことにより、運動会まで重なると一つ一つの行事にかける時間が多く、授業時間の確保が難しいこと、そして春に比べて秋は台風などが発生しやすく、日程調整が難しいことなどから、春に開催されるケースがふえているようです。一見、運動会が春に開催されるとメリットばかりのように見えますが、春開催によるデメリットも存在します。まず、開催時期が5月から6月の場合、梅雨時期と重なり、日付が変更になる可能性があります。また、5月は紫外線が1年で一番強い時期ですので、日やけ対策が必要となります。さらに、進級したばかりで、クラスメートとのきずながまだ深まっていない状態で始めるため、リーダーの選定が難しい面や競技によっては一体感が必要となるためまとまり切れないというデメリットもあるようです。しかし、これに関しては、運動会の練習、本番で力を合わせることで、親睦を深め、クラスの団結力を強いものにすることができるというメリットもあるようで、一概にデメリットばかりではないようです。夏の猛暑日が続き、年々暑さが激しくなっている日本。運動会の開催が春になるのは、時代の流れかもしれませんが、新居浜市として運動会の開催時期や日程をどのように考えられているのか、それと新居浜市での春開催の実績及び成果をお尋ねします。
 また、新居浜市では毎年5月中旬から下旬にかけて地域の校区運動会が行われておりますが、児童数が少ない、減少傾向にある小中学校の今後の運動会を合同で開催することも視野に入れてみてはどうでしょうか。地域との合同運動会の実績がありましたら、成果もお聞かせください。
 子供たちと一緒に汗を流し、子供たちが全力で競技を行う姿を見ることで、多くの元気をもらい、近所の子供たちが運動会で頑張っている姿を小さな子供たちからお年寄りまでみんなが応援できるようになり、地域活性化にもつながると思いますが、御所見をお伺いします。
 運動会と言えば、子供にとって一大イベントであり、保護者にとっても子供の成長を感じられる時間です。先生にとっても是が非でも成功させたいものではないでしょうか。秋であっても、春であっても応援する保護者の方や実際に競技を行う子供たちにとって、いい思い出に残る運動会がずっと続いていくことを願っております。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 小中学校の運動会についてお答えいたします。
 まず、運動会の開催時期についてでございます。
 小学校校長会では、平成30年度以降の運動会の開催時期につきまして、9月は気温上昇による熱中症の危険性が高まることや天候が不順であるというデメリットがあり、一方で5月は湿度が低く、子供の疲労度が軽いというメリットがあること、さらには学校医等からも、子供たちの健康に配慮し、運動会は春に実施すべきではないかという御意見も受け、運動会を春に開催することについて合意形成を図ったものでございます。先般、小学校校長会長が市連合自治会理事会においてその旨説明し、5月開催について一定の御理解をいただいたと聞いております。今後も他の関係機関の御意見も伺いながら、対応してまいりたいと考えております。
 なお、中学校につきましては、市総合体育大会との兼ね合いもあり、現状の秋開催を予定いたしておるとのことでございます。
 次に、春開催の実績及び成果についてでございます。
 新居浜市の各小中学校におきましては、本年度若宮、惣開、浮島の3小学校が5月に運動会を開催いたしました。5月に実施した小学校につきましては、練習期間の天候もよく、気温についても近年の9月のような連日30度超えということもなく、順調に練習が進み、運動会を開催することができました。
 次に、小規模校における校区運動会との合同開催についてでございます。
 近年では、若宮小学校、浮島小学校、別子小中学校が校区運動会と合同開催をいたしております。それぞれ準備の段階から、地域の御協力を得て実施しており、当日も多くの地域の皆様の参加と応援を受けて、子供たちの士気も高まっておるものと聞いております。今後、地域活性化につながる校区運動会との合同開催に向けて、地域の方々とも十分協議し、できる学校から実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(仙波憲一) 藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 今の答弁を聞きましたら、来年の運動会は、小学校は春、中学校は秋、そういう認識でよろしいですか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 藤田誠一議員さんの再質問にお答えをいたします。
 運動会の開催時期につきましては、現在、小学校、中学校それぞれの立場がそのような方向を目指しておりますので、我々もその方向になるような形で今後検討をして、その実現に向けて努力してまいりたいと考えております。
○議長(仙波憲一) 藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 次に参ります。
 小中学校の夏休みについてです。
 一般的に40日程度ある小中学校の夏休み。友人と遊んだり、家族で出かけたり、ゆっくりしてみたりと過ごし方はそれぞれです。子供たちからすれば、とても楽しく、あっという間に過ぎてしまう夏休みですが、静岡県吉田町は来年度から町内の小中学校の夏休みを最短で土、日含め連続で16日間程度とする方向で検討しています。授業日数の確保や教育現場の負担軽減などが狙いで、授業日数確保などを目的に夏休みを短縮する自治体はふえています。専門家によると、20日間を切るというのは全国的にも珍しいとも言われています。吉田町の夏休みは、2008年度までは小学校で40日間前後だったが、2010年度は29日間に短縮され、今年度は小学校が8月1日から24日の24日間、中学校が7月25日から8月22日の29日間で、年間の授業日数は210日、来年度は16連休程度の方針である。授業日数をふやせるため、現在、主に1日5時限から6時限の時間割りに4時限の日の導入が可能となるほか、教員の授業準備に余裕ができるといいます。町学校教育課は、授業の質が上がり、子供の学力向上につながると説明しております。夏休み短縮には、教員の長時間労働の解消という目的もあり、昨年度の同町の教職員の時間外勤務は、小学校で月平均57.6時間、中学校で90.1時間、来年度からは小学校は40時間以内、中学校は60時間以内に減らせる見込みである。同町は、短縮の事情を保護者に説明したが、保護者からは、夏休み中に行われるスポーツ少年団の大会や活動に参加できなくなるなどの声も上がった。授業日数の確保などを目的とした夏休み短縮は、全国的な傾向で、高松市は2015年度から市立小中学校で夏休みを1週間短くした。市の担当者は、一時は土曜授業を試験的に導入したが、部活動や大会との兼ね合いで難しく、夏休み短縮で対応した。2019年度から夏休みを6日間短縮する予定の北九州市の担当者は、1日に授業を詰め込むのは限界で、余裕あるカリキュラムにするためには短縮はやむを得ないとしています。小中学校の夏休み短縮化には、保護者から賛否両論の声が起こっており、教員の負担を減らすなら、まず人員の増加や雑務の削減、ITを活用した仕事の効率化などやるべきことがあるのではという意見はもちろん、会議、採点、プリントづくり、保護者への個別対応など先生たちの仕事は山のようにあり、長時間残業しないとさばくことができない現状で、本来の業務である授業の準備に時間を割くことができなくなり、子供たちを引きつける魅力的な授業などこれではできようもありませんねという意見もあります。この取り組みで教員や親の負担が軽減し、子供の学力が向上することになれば、もちろんすばらしい取り組みであったと言えると思います。夏休みという子供時代にだけ許された時間を守りながら、今ある問題を解決するためには、多方面からの教育改革が必要なのではないかと考えますが、御所見をお伺いします。
○議長(仙波憲一) この際、暫時休憩します。
  午前10時59分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前11時08分再開
○議長(仙波憲一) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 小中学校の夏休みについてお答えいたします。
 現在、本市では、新居浜市公立学校管理規則第4条におきまして、夏季休業日は7月21日から8月31日までの42日間と定めております。静岡県吉田町の16日間は、非常にまれな取り組みでございますが、高松市や福岡市など、1週間程度夏休みを短縮している自治体もございます。夏休み短縮の主な目的は、御案内のように、授業日数が増加することにより、平日の授業時数を平準化できることであると考えております。それに伴い、教職員の長時間労働の改善が図られ、授業準備や児童生徒に直接向き合う時間を生み出すことが可能になるものと考えます。また、平成32年度から実施される小学校の新学習指導要領では、新たに外国語科が導入され、総授業時数が増加することになりますことから、夏休みの短縮は、検討すべき課題であると認識いたしております。しかし、一方では、御指摘のように、夏休みの短縮化には賛否両論があることも事実でございます。近年の著しい気温上昇への対応、夏休みにしかできない子供の体験活動や教職員の自主研修、リフレッシュ機会の確保等が大切であると考えております。本市におきましても、今後夏休みの短縮化を実施する場合におきましては、児童生徒の健康面への対応から小中学校へのエアコン整備等が必要になるものと考えております。その他の教職員の業務改善など、検討すべき項目につきましても、今後児童生徒、保護者、地域、教職員、青少年育成諸団体など、幅広い分野において多面的に議論を重ね、検討をしていくものと認識いたしております。
○議長(仙波憲一) 再質問はありませんか。藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 夏休みの期間、今42日とか言われたんですが、この期間というのはそもそも誰が決定する権限を持っているのかを教えてください。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 藤田誠一議員さんの再質問にお答えをいたします。
 夏休みの期間を決定する権限でございますけれども、国の法律、地方教育行政の組織及び運営に関する法律という法律がございまして、その中で、教育委員会が規則を定め、その設定をするものと定められております。
○議長(仙波憲一) 再質問はありませんか。藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 先ほどの答弁の中で、授業時数の増加が平成32年から英語もということを聞いたんですが、もっともっと学校運営のスケジュールは過密になると思います。ゆとりを持たせるためには、夏休みの短縮が有効ということも聞きました。しかし、夏休みということは真夏なんで、猛暑の中、授業を受けるのは小学生には大変苛酷であると思います。エアコンの設置は避けては通れないと考えますが、エアコンの整備の計画は、どのように考えておられますか、お聞きいたします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 藤田誠一議員さんの再質問にお答えをいたします。
 学校の夏休みを短縮化するに当たってエアコンの整備が必要ではないかという御指摘かと思います。御指摘のように、子供たちの健康を管理する上で、この夏の酷暑の中で授業を受けるというのは、やはり論外のことではないかなと考えます。そういった学習環境の改善はもとより、先ほど申しました授業時数の中で少しでもゆとりが生み出せるような対応をしていく上において、子供たちの健康を守るためにエアコンの整備というものを早急に考えていかなければいけないと思っております。新居浜は、現在、普通教室にはエアコンが整備されておりません。しかし、近隣の香川県等は、もうほぼ完備されているような状況であるとも伺っております。今後、近隣の状況等も十分に我々も調査研究いたしまして、これから先、エアコンの整備に向けて戦略的に考えていく、そういう対応に努めてまいりたいなと思っております。
○議長(仙波憲一) 再質問はありませんか。藤田誠一議員。
○4番(藤田誠一)(登壇) 平成32年には授業時数がふえるということで、短縮イコールエアコンの整備をせないかんということは認識いたしました。そして、余談になりますが、金子小学校の転校生で横浜から来た小学生がおるんですが、最近学校に行きたくない。どうしてぞと言ったらエアコンがないからということを耳にしました。事実かどうかは金子小学校の校長先生に聞いて、ちゃんと確認はしております。ちょっと学校に来づらいということは聞いてますんで。とにかく小学生、中学生は、運動会とか夏休みとか、そのころにしか味わえないことがいっぱいあると思いますんで、そこを親身になって教育委員会を初め、新居浜市の行政として頑張っていってもらうことを期待して、質問を終わりたいと思います。
○議長(仙波憲一) 岡崎溥議員。
○19番(岡崎溥)(登壇) 日本共産党の岡崎溥です。
 早速入りたいと思います。
 北朝鮮の核実験やミサイル開発などで緊張が高まっております。圧力一辺倒では、当事者たちの意図に反して、軍事衝突が発生する危険があります。もし軍事衝突が引き起こされれば、特に日本に深刻な事態が想定されます。これを避けるために、安倍政権は、対話否定の立場ではなく、平和憲法第9条を持つ国として、アメリカ政府に対し、対話に踏み切るよう説得すべきであると思います。また、北朝鮮問題などを口実に軍事費の概算要求で過去最大だった今年度をさらに1,300億円も上積みして、安倍政権のもとで7年連続の増加であります。敵基地攻撃能力にも道を開こうとしております。逆に、福祉は医療も介護も年金も生活保護も毎年削られ、これからも社会保障切り捨て計画がめじろ押しです。特に、2018年度を介護保険など社会保障の一層の削減に向けた転機にしようとしております。文字どおり、軍事栄えて福祉枯れる、軍事栄えて民滅ぶであります。
 介護保険制度について質問いたします。
 まず第1に、特別養護老人ホームの問題であります。
 国民年金の平均受給額は月4万9,000円。年金受給者の48%は、年金額100万円以下の低年金でございます。低年金の人が要介護状態となったときに、最後まで入居できる施設は特養ホームしかありません。
 そこで、伺います。現在の待機者数は何人でございましょうか。ここ数年間の待機者数の推移もお示しください。要介護3以上しか施設に入れなくなりましたが、その問題点と対策はどのようになっておりますか。
 4つ目に、2025年がピークとなる団塊の世代の高齢化を見据えた今後の見通しと建設計画はどうなっておりますか、伺います。
 次に、保険料の軽減でございます。
 資料1をごらんください。
 発足時から全国平均は1.9倍、新居浜市は2.2倍、国は団塊の世代が75歳になる2025年には、介護保険料の基準額は、月額8,200円、現在の1.5倍、年間10万円を超えると推計しております。
 まず1つ目に、保険料の滞納状況とペナルティーとその解決方法をお尋ねいたします。保険料すら払えない人が、サービスの利用時にペナルティーの3割負担はなおさらできません。結局、サービスの利用抑制が進むだけであります。
 2つ目に、介護を必要としている場合の対応など、差し押さえの実態とその後の当事者の生活実態をお伺いします。
 3つ目に、新居浜市独自の引き下げをお願いしたいと思います。今、全国の多くの自治体が、生活が困難な方の保険料減額制度を導入しております。例えば、ある自治体では、第2・第3段階の介護保険料を第1段階で徴収するという低所得者対策の減免制度をつくっておりまして、このような減免制度を全国の多くの自治体が今実施に移そうとしているところであります。本市でもぜひ実現させていただきたいと思います。
 第3に、利用料の軽減の問題であります。
 2015年8月から利用料の値上げ、1割から2割に、そして居住費、食費の個人負担が始まりました。
 まず1つ目に、年金の減少、所得低下、家族の援助の中断などによる介護を必要としている高齢者の生活実態、負担増の結果の検証はやられておられますか。
 2つ目、新居浜市独自の利用料軽減制度の創設をお願いしたいと思います。長い間保険料をきちんと払っていても、いざ要介護となったときに必要な介護サービスが受けられない方ややむなく必要なサービスをやめたり、減らしたりする人がいないようにすべきであります。低所得者が介護保険の制度から排除されないように、自己負担額1割に対して半額助成するなど、自治体独自の利用料軽減は、既に全国の3割近くの自治体が導入しております。新居浜市でもぜひ創設すべきであると思いますが、いかがでございましょうか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。白石福祉部長。
○福祉部長(白石亘)(登壇) 岡崎議員さんの御質問にお答えいたします。
 介護保険制度についてでございます。
 まず、特別養護老人ホームについてお答えいたします。
 特別養護老人ホームの待機者数につきましては、平成29年4月現在、1,040人でございます。平成26年4月が1,244人、平成27年4月が1,173人、平成28年4月が1,071人とここ数年は減少しております。平成27年4月から特別養護老人ホームの入所を希望しているにもかかわらず、在宅生活を続ける重度の要介護状態の方が、これまで以上に優先的に特別養護老人ホームに入所することができるよう、原則として要介護3以上の方だけが入所できるようになりました。しかし、従来から待機者の中でも介護度が重いなど、入所の必要性の高い方から入所しており、入所基準見直しのために要介護1、2の方が入所できなかったというようなものではないことから、このことによる問題は生じていないものと考えております。
 次に、施設整備につきましては、3年ごとに本市が策定する新居浜市高齢者福祉計画(介護保険事業計画)の中で、人口の推移、要介護認定者数、サービスの見込み量などを推計し、必要な施設を計画的に整備してまいりましたので、施設整備はかなり進んでいる状況でございます。しかしながら、2025年に団塊の世代が75歳以上となり、介護を必要とされる方がさらに増加することが見込まれますことから、現在策定中の第7期介護保険事業計画において、サービス見込み量の推計を行い、圏域ごとの整備状況等を考慮しながら、適正な計画策定を行い、計画に沿った施設整備を進めてまいります。
 次に、保険料の軽減についてでございます。
 まず、滞納状況でございますが、平成28年度の滞納額は、現年分と滞納繰越分を合わせ6,095万3,317円、割合では2.25%でございます。滞納整理事務といたしましては、納期ごとに督促、年3回の催告、徴収相談員による訪問徴収のほか、財産調査の上、預金、年金、生命保険の差し押さえを実施しております。また、徴収相談員は3名を配置し、滞納者の生活状況を伺いながら納付相談も行い、介護保険制度の必要性や滞納が続けば給付制限を受けサービス費の負担増大につながるペナルティーが発生することも説明しながら、粘り強い折衝を行っております。
 また、65歳到達者の初年度は、全員が普通徴収で始まりますことから、年4回、誕生月ごとに分けて説明会を実施し、参加できない方には説明資料を送付しております。
 滞納によるペナルティーといたしましては、保険給付の特例として、保険料を滞納した者が介護認定を受ける際、過去10年間の滞納状況を加味して給付を制限することとされております。ことし8月末で18名が給付制限の対象となっておりますが、そのうちサービスを利用されている方はいらっしゃいません。平成28年度中の差し押さえ件数は18件となっており、納付者との不公平感をなくすためにも、今後とも差し押さえは続けてまいりたいと考えております。
 なお、差し押さえにつきましては、国税徴収法の規定に基づき、最低生活を維持できるように精査した上で執行しておりますので、差し押さえ可能財産のない滞納者に対しては実施しておりません。また、完納すれば調査する必要がなくなりますので、その後の生活状態は把握しておりません。本市の介護保険料の軽減措置は、主として東北大震災の罹災者と収監期間の減免でございます。今後とも介護保険制度に対する理解を得られるよう、丁寧な説明を続けるとともに、滞納者との折衝や相談を続けてまいります。
 次に、利用料の軽減についてでございます。
 利用料軽減につきましては、所得に応じて介護サービス料の利用者負担の上限が設定されている高額介護サービス費や所得に応じて施設の居住費と食費の一定額以上を給付する特定入所者介護サービス費の制度がございます。また、国の軽減制度に基づき、収入や世帯状況等を総合的に勘案し、生計が困難な人の介護サービス料、食費及び居住費の軽減を実施している社会福祉法人等に対する助成制度がございます。これらの既存の軽減制度等の活用で、必要な介護サービスに対応することができるものと考えており、市独自の利用料軽減制度の創設につきましては考えておりません。
○議長(仙波憲一) 岡崎溥議員。
○19番(岡崎溥)(登壇) ありがとうございました。低所得者でも入所できる特養ホームということは、増設の方向へ転換することが必要です。低年金者が非常に多いということを考えますと。また、特養ホーム入所後、要介護3以上に限定するということも政府みずから行き場のない介護難民をふやす、そういう動きでございます。改悪は直ちにやめることを政府に求めていただきたいと思います。
 それから、保険料の軽減の問題ですが、ペナルティーを科すのではなくて、国の国庫負担割合を引き上げて、払える保険料にするというのが基本じゃないかと思います。そして、これを国に求めていただきたい。
 そして、保険料の軽減、利用料の軽減、これはどうしてもやらなければならないということで今全国でだんだんと動いてきているというふうに私としては感じます。ぜひ新居浜でもできないということじゃなくて、やるという立場で検討していただきたいというふうに思います。
 次に行きます。
 第4、制度改正の問題点についてであります。
 利用料3割負担の導入の問題についてであります。
 政府は、対象者が負担に耐えられるかの検討もなく3割負担の導入を決めました。介護離職が毎年10万人規模で推移しまして、そして介護殺人、介護心中など悲劇が後を絶ちません。相次ぐ負担増や給付抑制が、苛酷な家族介護に追い打ちをかけております。新居浜市としては、この3割負担をどう考えるか、どう対応しようとしているのか、伺いたいと思います。
 次に、自立支援、重度化防止、このために報奨といいますか、インセンティブ付与として市町村に交付金を支給するということになっております。これは、介護度軽減、そして介護給付費の削減を自治体に競わせる、介護保険からの卒業に追い立てる、こういうことになったり介護認定を厳格化することなどに駆り立てると。サービスを使わない自立を強要する、こういうことになるおそれが出てまいります。必要な介護を利用できず、苦しむ高齢者、家族をこれ以上ふやすことは許されません。このやり方についてどう考えますでしょうか。
 そして、「我が事・丸ごと」地域共生社会でございます。
 資料2をごらんください。
 地域共生社会の名のもとに、高齢者、障害者、子供などの福祉サービスの包括化へ財源の保障もなく、地域の支え合いや社会福祉法人による慈善的事業に肩がわりを求めていくことが狙いであります。また、障害福祉の事業所が、介護サービスも担えるように基準を緩和して障害者と高齢者への支援を同一事業所で行うと、こういう共生型サービスを創設することになっております。そして、介護保険優先制度の原則のもとで、65歳になっただけでサービスの打ち切り、縮小、定率負担を課すなど、高齢障害者の生活を脅かすものとなります。厚生労働省の目指す地域共生社会は、効率化、生産性向上、自助、互助、そして地域住民の助け合いを最優先に進めまして、公的責任を後退させ、福祉・介護費用の抑制を狙うものです。そして、今後の福祉のあり方を大きく変質させるものとなります。このことについて、新居浜市はどのように考えますか。実施されたらどう対応するのでしょうか、伺います。(ブザー鳴る)
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 制度改正の問題点についてお答えいたします。
 まず、自立支援、重度化防止についてでございます。
 本年5月に行われました介護保険法の改正におきまして、保険者機能の強化がうたわれ、財政的インセンティブの付与や市町村における自立支援施策の取り組み等を支援するための交付金が盛り込まれました。今後客観的な手法を整備した上で具体化されると伺っております。本市におきましては、現在、総合戦略において、健康長寿社会の実現を基本目標に掲げ、介護予防に積極的に取り組み、健康寿命の延伸を図る取り組みを進めております。高齢者の自立した日常生活の支援や介護予防あるいは要介護状態等の軽減、悪化の防止に主眼を置いた介護保険制度の運営を行っており、必要な方に適正なサービスの提供がなされるよう努めております。今後とも、国の制度改正などを注視しながら、高齢者の自立支援、重度化予防に努めてまいります。
 次に、「我が事・丸ごと」地域共生社会についてでございます。
 今般の介護保険制度の改正にあわせまして、社会福祉法が改正され、「我が事・丸ごと」と呼ばれる包括的支援として、複合化した課題を抱える個人や世帯に対する支援や制度のはざまの問題など、既存の制度による対応が困難な課題の解決を図るため、地域住民による支え合いと公的支援が連動した包括的な支援体制の構築を目指すものとされております。従来から、介護保険と障害福祉などの制度において同様のサービスが利用し得るような場合におきましては、介護保険制度を優先しつつ、介護保険と障害福祉サービスなどの調整を行い、各制度固有のサービスはそれぞれのサービスから給付という取り扱いになっております。今後、包括的なサービス提供を進めていくに当たりまして、個人の抱えるさまざまな生活課題を十分把握するとともに、関係各機関と連携を密にし、個々の課題解決に向けて各種制度を組み合わせ、適切に連動させていく必要があると考えております。
 以上申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(仙波憲一) 白石福祉部長。
○福祉部長(白石亘)(登壇) 利用料3割負担の導入についてお答えいたします。
 平成27年8月の制度改正により、一定以上所得のある方は2割負担となりましたが、今回の制度改正により、世代間、世代内の公平性を確保しつつ、制度の持続可能性を高める観点から、2割負担者のうち、特に所得の高い層の負担割合を3割とすることとなりました。厚生労働省の試算によりますと、3割負担になる方は、受給者全体のおおむね3%と伺っております。また、利用料が3割負担になったといたしましても、月額4万4,400円を上限額とする利用者負担の軽減制度があるため、生活に及ぼす影響は軽微ではないかと言われております。将来に向けて、介護保険制度を持続可能な制度として継続していくためには、やむを得ないものと考えております。
○議長(仙波憲一) 神野恭多議員。
○1番(神野恭多)(登壇) 神野恭多です。通告に従いまして、私の一般質問を行います。
 先日、愛顔つなぐえひめ国体並びにえひめ大会の開会式に向けての総合練習会に参加いたしました。愛媛県全域からさまざまな団体がさまざまな思いを胸に集まり、限られた時間で演技や配置の確認を行いました。全体を通しての練習を行った際には、大会が目前に迫っていることを実感するとともに、時代を担う子供たちに、夢や憧れ、希望を与え、多くの県民、市民がスポーツを暮らしのパートナーとして身近に楽しみ、心身の健康増進、家族、友人とのきずなを深める契機となることを確信いたしました。加えて、昨日行われた国体えひめ大会へ出場される新居浜選手団の壮行会では、改めて選手一人一人の大会への熱い思いを感じるとともに、選手の御活躍を期待したいと切に感じたところであります。また、花いっぱいのまちづくり事業を初め、さまざまなところで国体の息吹や市民による国体歓迎ムードの成熟を感じることができるようになりました。ここに至るまでの関係諸団体、また市長を初めとする職員の方々の御尽力に改めて敬意と感謝を表するところであります。
 そこで、お伺いいたします。
 まさに目の前に迫ったえひめ国体、えひめ大会ですが、全国から本市に訪れる選手、役員の方々約2,200名を迎え入れるに当たり、成功させるための全体的な準備態勢を最終確認の意味でお伺いいたします。
 次に、大会終了後のスポーツの振興ですが、国体といった国内最大級のスポーツイベントで培われた経験は、今後、本市の大きな財産になると思います。この財産を最大限に生かすことにより、スポーツ団体や市民が主体となったスポーツの推進はもとより、スポーツ大会の開催や合宿誘致等、地域経済への直接的な波及効果が期待できるもの、すなわちスポーツツーリズムの推進へとつなげていっていただきたいと考えますが、御所見はいかがでしょうか。
 また、今回の国体開催に当たり、整備の更新を行った施設を大会終了後にどのように利用、活用していくかが非常に重要だと考えます。
 そこで、御提案させていただきます。
 今回、国体にあわせてグリーンフィールド南側にサッカーのアップ場を整備されましたが、大会終了後は、照明等の整備を進めることにより、フットサルコートへと更新してはいかがでしょうか。このフットサルは、近年、女性や小学生を含め、爆発的に競技人口をふやしており、その裾野の広がりや認知度の向上は、年々増加の一方だと感じています。
 一方で、本市では、公共の体育館での競技は禁止されており、コート不足を訴える声ははかり知れません。中萩きらきら公園のフットサルコートの稼働率が、競技人口がふえたあかしであり、加えてグリーンフィールド周辺は、民家もなく、夜間照明や騒音による問題もありません。維持管理等の問題はありますが、まずは本市のお考えをお伺いいたします。
 次に、学校現場における業務改善についてお伺いいたします。
 最近、学校現場のブラック化や残業、過労死ラインなど、教員が危機に立たされている報道をよく目にします。中学教諭の平均在校時間は、1日約12時間と言われており、1日の勤務の半分が、生徒指導や部活動などの直接的な授業以外となっております。さらには、子供の貧困を初め、家庭環境による個別対応等、さまざまな問題に対応しながら教える苦労は尋常でないということが容易に想像できます。先生方が苛酷な勤務状況にあるということは、子供と向き合う余裕がなくなり、きめ細やかな指導ができなくなるということであることは、言うまでもありません。
 そこで、お伺いいたします。
 教員の多忙化や長時間労働改善のため、昨年6月に文部科学省が学校現場における業務の適正化に向け通知を出し、教員が誇りや情熱を持って使命と職務を遂行できる環境を創出するための取り組みが進められておりますが、本市の取り組み状況はいかがでしょうか、お伺いいたします。
 次に、部活動の充実についてお伺いいたします。
 部活動は、学級や学年という組織を超えた集団の中で、豊かな人間性や社会性を育む等、生徒の健全な育成に大きな役割を果たし、部活動の充実は、学校全体の活性化へとつながることと考えます。しかしながら、顧問の教員の約45%が、その種目の専門家でないという状況もあり、それが教員のさらなる心的ストレスの原因や多忙化へとつながっており、経験と指導力のある地域の専門分野の方の学校現場での活躍が求められています。本市でも、ボランティアによる外部指導員の方が、一部の学校では活躍していただいておりますが、本市の今後の方向性をお伺いいたします。
 また、学校によっては、少子化による生徒の減少やクラブチームへの参加、活動分野の多様化により人数不足となり、試合に参加できないといった問題も露呈しておりますが、今後の取り組みをどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 神野議員さんの御質問にお答えいたします。
 愛顔つなぐえひめ国体・えひめ大会についてのうち、大会開催に向けてについてでございます。
 国体開催まで目前に迫ってまいりましたが、準備態勢につきましては、先ほど藤田誠一議員さんにもお答えいたしましたが、これまでに開催機運を盛り上げるため、6月11日にえひめ国体開催111日前イベントを開催するなど、国体の周知を図るとともに、7月上旬には新居浜市の玄関口であるJR新居浜駅周辺におきまして歓迎のぼり旗を、そのほかシンボルロードに歓迎フラッグを設置したほか、新居浜インターチェンジ付近にも歓迎のぼり旗を設置することといたしております。また、駅等の玄関口や会場施設周辺には、地域住民による花プランターが飾られており、競技会場内におきましても、小中学生による手づくり応援のぼり旗、小学生による応援メッセージ入り花プランターを設置することといたしております。選手、監督の皆様へのお土産としては、愛媛県産のヒノキで作成した木製コースターや銅板レリーフ製のしおりを用意するとともに、本市滞在中のサポートとして、コンビニエンスストアやコインランドリーの位置がわかるガイドマップやグルメマップを作成いたしております。さらに、会場内では、全国から来られる方々におもてなしをしようと、地元団体の方々がそれぞれ趣向を凝らした新居浜の郷土料理等の振る舞いの準備を進めていただいております。また、各競技会場では、競技会補助員として従事していただくボランティアの皆さんやバスやタクシーの乗務員を対象とした研修会も実施し、おもてなしの心で対応していただくようお願いをしているところでございます。各競技場の設営につきましても、既に業者も決定し、9月20日ごろから工事が始まる予定でございます。いずれにいたしましても、本市に来られた選手の皆様が、安心、安全に競技に集中できる環境を整えるとともに、新居浜に来てよかった、また訪れたいと感じていただけるようなすばらしい大会になるよう取り組んでまいります。
○議長(仙波憲一) 関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 神野議員さんの御質問にお答えいたします。
 愛顔つなぐえひめ国体・えひめ大会についてのうち、大会終了後のスポーツ振興についてでございます。
 まず、国内最大級のスポーツイベントで培われた経験を最大限生かし、スポーツツーリズムの推進へつなげていくことについてでございます。
 スポーツ大会の開催は、飲食業や宿泊業を中心としたサービス業、交通・運輸業の振興、さらには観光施設や文化施設などの利用促進にもつながりますことから、地域経済活性化にも寄与するものと認識いたしております。そのような観点から、本市でも市内スポーツ大会の開催を促進するために、本年度から新居浜市文化スポーツ大会開催支援事業に取り組んでいるところでございます。本事業は、市内で開催されるスポーツ大会に対し、参加者100名以上、かつ県外からの参加者が25名以上という条件を満たすものにつきましては、10万円を限度とした奨励金を交付するものでございます。本事業を活用いただくことで、参加者負担を少しでも軽減し、数多くのスポーツ大会が本市で開催されますことを期待しているところでございます。今後におきましても、新居浜市文化スポーツ大会開催支援事業やえひめ国体開催で得た経験を生かし、スポーツや観光の関係団体等とも連携しながら、スポーツツーリズムの推進について検討いたしたいと考えております。
 次に、グリーンフィールド新居浜へ整備したアップ場のフットサルコートへの整備についてでございます。
 現在、御案内のように、フットサル愛好者の増加も相まって、フットサルコートの整備について、市民の皆様からの要望も数多くございますことから、今後フットサルコートとして利用できる施設について、このアップ場に限定することなく検討してまいりたいと考えております。
 次に、学校教育についてお答えいたします。
 まず、学校現場における業務改善についてでございます。
 新居浜市におきましても、教員の業務は多岐にわたり、多忙化に伴う長時間労働は、大きな課題となっており、本市でも業務改善の取り組みを進めているところでございます。具体的には、昨年度には臨時校長会での業務改善に向けたワークショップや文部科学省の学校の業務改善アドバイザー派遣事業を活用して、大学や企業からの講師による研修を行ったものでございます。また、本年2月には、学校の業務改善検討委員会を立ち上げ、さまざまな立場の教員が洗い出した課題に対し、教育委員会においても事業のスクラップ・アンド・ビルドを進めているところでございます。さらに、本年度は、文部科学省による学校の業務改善加速事業の指定を受け、スクールソーシャルワークの面での社会福祉士との連携などにより、学校のチーム化を推進することで、教員の負担感の軽減に努めております。また、国においても、積極的に展開を図ろうとしている統合型校務支援システムの導入に向けた調査研究を実施し、教員の事務処理の効率化、負担軽減につなげるべく取り組みを進めているところでございます。こういった取り組みを通して、教員の意識改革が着実に進んでおり、今後も学校現場のニーズに合った業務改善を推進してまいりたいと考えております。
 次に、部活動の充実についてでございます。
 部活動が生徒の健全育成に果たす役割は、非常に大きいものと考えております。しかし、一方で、指導する教員の専門性が確保できない状況もございます。神野議員さん御指摘のとおり、地域人材から専門性のある方にサポートしていただくことは、有効な手段であり、技能の向上だけではなく、地域の方との交流の中で、思いやりやボランティアの精神などが自然な形で育まれるものと考えております。今後、地域とともにある学校づくりを進める中で、部活動においても、地域と協力しながら活動の充実を図ってまいりたいと考えております。
 また、少子化に伴う生徒の減少で部活動が人数不足を来している問題につきましては、各学校長の判断のもと、他校との合同チームの編成や部活動の種類を整理するなど、各学校の実態に応じた対応を検討することも必要であろうかと考えております。
○議長(仙波憲一) 再質問はありませんか。神野恭多議員。
○1番(神野恭多)(登壇) 学校教育について、学校現場における業務改善なんですけど、先ほどの答弁の中に業務改善検討委員会というものがあったんですけど、この委員の構成のほうを教えていただきたいんですけど。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 神野議員さんの再質問にお答えいたします。
 業務改善検討委員会のメンバーでございます。このメンバーにつきましては、学校管理職のみではなく、さまざまな立場の教員の参加を求めております。部活動の面でございましたりあるいは養護の面でありましたり、また事務職員の参加も求めて、各方面から複数の人数を集めてそれぞれの立ち位置での意見を述べていただいて、全体の方向性を見きわめる、そのような委員会として運営をいたしております。
○議長(仙波憲一) 再質問はありませんか。神野恭多議員。
○1番(神野恭多)(登壇) この業務改善検討委員会のほうで現場の意見のほうを集約できているということですが、ちょっと僕が思っていたのは、まだまだ現場主義の考えが行き届いてないような気がしたので、そこで現場の先生とか生徒に対して、多忙化などが背景にある中、現場はどう思っており、今後どうしたいかなどという観点で意見の集約やアンケートなどを行ってみてはと思ってたんですけど、そのあたりいかがでしょうか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 神野議員さんの再質問にお答えをいたします。
 現場の声を生かして、初めて改善はなし得るものではないかなと思っております。本年度教育委員会の方向性として、対話を重視しようという方向性を打ち出しております。日常的な各学校現場における職員相互の情報交換、そういったものが教育委員会のほうにもちゃんとつながってくるような仕組みを整えたいと思っております。アンケートという手法を使うかあるいはそういったOJTを使うか、その辺十分両方をうまく組み合わせながらつなげていきたいと今は考えております。
○議長(仙波憲一) 再質問はありませんか。神野恭多議員。
○1番(神野恭多)(登壇) 外部指導員について再質問いたします。
 外部指導員を進める場合、さまざまな課題が考えられます。報酬、人材確保、顧問の先生との関係性などさまざまであります。財源の面でいうと、平成30年度の文部科学省外部指導員配置促進事業については、国、県、市で3分の1ずつの財源となると思いますが、県との協議をしっかり進めていただくことは言うまでもありませんが、仮に県が進めなかった場合、本市単独での財源確保をするぐらいの気概を持って取り組んでいただきたいと思いますが、御所見をお伺いいたします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 神野議員さんの再質問にお答えをいたします。
 外部人材、部活動において活用することは、非常に重要なことであると考えております。昨年度まで国のほうでモデル的な取り組みもしておったわけでございますけれども、今後、まずは国、県、市それぞれが3分の1負担というスタンスを尊重して考えていきたいと思っております。新居浜の場合、その人材を得ることがまず大前提ではないかなと思っておりますので、その辺をまずは対応してみて、その成果を見た上で導入に向けて拡大する方向で模索していきたいなと思っております。
○議長(仙波憲一) 再質問はありませんか。神野恭多議員。
○1番(神野恭多)(登壇) 先ほど教育長からありましたように、昨年度末までは1人当たり1時間で1,500円支給されていたと思うんですけど、この外部指導員への報酬がなくなった以降も、お隣の西条市では、1時間1,200円の報酬を出していると伺いました。人材確保の観点から、この報酬は非常に重要であり、また報酬面以外でも、曖昧な規定では、顧問とのトラブルも起こりかねません。しっかりとした体制構築のもと、一番大事なのは、指導員の位置づけを明確にする必要があると感じます。そのあたりの御所見をお伺いいたします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 神野議員さんの再質問にお答えをいたします。
 部活動指導員の位置づけでございますけれども、まだ現在の仕組みは、やはりボランタリーな気持ちに委ねている部分が多いように反省をいたしております。顧問の教師との関係性、そういったものも学校によってかなりばらつきがあるように思っております。人材の育成とその制度の仕組みづくり、その両方を早急に対応していきたいと今思っております。
○議長(仙波憲一) 再質問はありませんか。神野恭多議員。
○1番(神野恭多)(登壇) 外部指導員についてですが、今後、加速するコミュニティ・スクール導入の中で、学校運営協議会等の中で外部指導員の議論を行ってみてはいかがかと思いますが、お考えをお伺いいたします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 神野議員さんの再質問にお答えをいたします。
 外部指導員をコミュニティ・スクールの中で議論して位置づけていくというお話でございます。コミュニティ・スクール、学校運営協議会のそもそもの目的は、学校長がみずからの課題に対して地域の人にさまざまな意見を求め、その中で学校経営に一番ふさわしいやり方を考える、その対応ではないかなと思っております。その議論の中で、外部指導員のあり方を各学校が見出していくという方向は、極めて大切な視点ではないかなと思っております。
○議長(仙波憲一) 再質問はありませんか。神野恭多議員。
○1番(神野恭多)(登壇) フットサルコートについては、さらなる前向きな対応を要望いたしますが、そうはいいましても、まずはえひめ国体・えひめ大会の成功が一番でありますので、新居浜選手の方々の活躍を祈念いたしまして、私の一般質問を終わります。
○議長(仙波憲一) 暫時休憩いたします。
  午後 0時02分休憩

―――――――――― ◇ ――――――――――
  午後 1時00分再開
○議長(仙波憲一) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 自民クラブ伊藤謙司です。通告に従いまして質問を行わせていただきます。
 まず、有事対策について、有事における行政としての対策についてお尋ねをいたします。
 前回、豪雨対策についてお尋ねさせていただきましたが、今回は豪雨も含めて、さまざまな起こり得るであろう有事についての対応を質問させていただきます。特に、近々で起こっている災害等についてお尋ねいたします。
 まず、近年、一番多く起こっている豪雨についてお尋ねします。
 昨年までは、台風被害による洪水が多く見られ、トリプル台風など地盤の緩んでいる箇所に再度台風が上陸し、二次災害的な災害が起こる事案が多かったと記憶しております。ですが、この近々の洪水被害を見ますと、集中豪雨による河川の決壊などによる洪水被害が多いのは、皆さん御認識と思われます。この最近では、平成29年7月5日、6日、福岡県朝倉市における時間雨量129.5ミリメートルによる桂川の決壊などによる九州北部豪雨災害が記憶に新しいところであり、今までに体験したことのない何百年に一度の集中豪雨が、日本各地で起きております。南を石鎚山に守られ、北を穏やかな瀬戸内海に守られている地理的に有利な我が新居浜市ですが、この最近の豪雨被害を見ていますと、いつ災害に遭っても不思議ではない状況に思われます。
 そこでまず、質問させていただきます。
 平成27年2月、質問時における御答弁の中に、公共下水道における浸水対策として、特に浸水の多発する箇所から優先的に雨水施設の整備を行っていく。平成25年度末の浸水対策の実績として、対策工事が必要な範囲604ヘクタールのうち394ヘクタールが整備完了であり、進捗率約65%と御答弁をいただきましたが、現在の整備の進捗率はどの程度進んでいますでしょうか。また、今後の計画を教えてください。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。小山環境部長。
○環境部長(小山京次)(登壇) 伊藤謙司議員さんの御質問にお答えいたします。
 豪雨対策についてでございます。
 伊藤謙司議員さん御案内のとおり、近年全国各地において局地的で記録的な大雨が多発し、多くの地域で被害が発生しております。本市では、特に平成16年災害以降に浸水被害の解消に関する要望が多く寄せられており、公共下水道による浸水対策は、平成27年2月議会で答弁させていただきましたように、浸水の多発する場所から優先的に整備を行っております。現在の整備の進捗率についてでございますが、平成26年度以降、年平均で約7億9,000万円の事業費により、14ヘクタールの整備を実施した結果、平成28年度末における浸水対策の整備実績は408ヘクタールであり、過去に浸水が発生し、対策工事が必要な範囲604ヘクタールに対し、進捗率は約68%となっております。雨水施設の整備につきましては、管渠断面が大きくなるため、多額の費用を要し、整備期間も長くなりますことから、進捗率がなかなか上がらない状況でございますが、今後につきましても、国の交付金等の予算確保に努めながら、これまでどおり市民の安全、安心な生活環境の構築に向け、未整備箇所の整備を推進してまいります。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 御答弁の中で、平成28年度、私が質問したのが平成27年、1年ほどで3%ぐらいしか上がってないということですけども、予算的に7億9,000万円ですか、かなりな予算を入れられているということなんですけども、もう少しスピーディーな対応をよろしくお願いしたいなと思います。
 今現在の新居浜市の公共下水道の雨水の処理能力、これが時間当たり53ミリメートルと設定をされていると思うんですが、先ほど来も少し御紹介させていただいたんですが、100ミリメートルを超えるような雨が多々多々、きのう、おとついもですか、関西のほうでありましたんで、いつ起こるかもわからないと。ということは、53ミリメートルというのは到底処理できない能力だと思いますけども、今老朽化しとる雨水管の布設がえ工事等々で、この53ミリメートルの数字というのは見直していくような計画はございませんでしょうか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。小山環境部長。
○環境部長(小山京次)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
 施設整備について見直しをしてはどうかについてでございます。
 雨水施設の整備につきましては、国の方針に基づき定められました下水道施設計画設計指針の中で、降雨強度の確率年は5年から10年を標準とすると示されておりますことから、本市では、10年確率の降雨強度で、1時間当たり53.3ミリメートルを採用し、順次整備を進めているところでございます。先ほども御説明させていただきましたとおり、雨水施設の整備は、多額の費用と整備期間を要します。また、市内には未整備箇所も多く残っている状況でございますことから、降雨強度につきましては、現時点では現行の53.3ミリメートルを用いて雨水施設の整備を進めていく方針ではありますが、環境の変化により雨の降り方が今までと異なってきていますので、降雨状況や雨量データの収集に努めるとともに、これまで整備した雨水幹線や排水ポンプ場などの能力との整合も検証しながら、必要に応じて見直しを検討してまいりたいと考えております。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 先ほど来、予算のお話が多々出ておるんですが、愛媛県の平成30年度の事業施策の提案要望で、最初に防災、減災等を挙げているんですが、その中に治水事業の推進で治水事業の確保、県民の生命や財産を守るため、洪水による氾濫の発生に備えた施設整備及び今後加速する施設の老朽化への対策に必要な事業費を確保ということが入っているんですが、新居浜市として、今インフラ整備の中にこの豪雨対策っていうのを積極的に、治水事業というのを積極的に行っていくということが大事じゃないかなと思うんですけども、予算、予算と言われとんですが、その辺の考え方はどうでしょうか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。小山環境部長。
○環境部長(小山京次)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
 新居浜市における雨水に関するインフラ整備について積極的に考えてはどうかということの御質問だったと思います。今進めています公共下水道事業におきましては、汚水、雨水を整備しております。平成16年度以降、雨水の要望が多々あるということで、それに対しまして汚水の整備を若干事業費を圧縮し、雨水の整備事業に重きを置いて整備を進めておるような状況となっておりますので、今後とも市民の安全、安心に対して雨水のインフラにつきましても継続して整備を進めていきたいと考えております。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) そういう対策をしていただけると言うんですけども、やはり優先順位というのがあるもんですから、新居浜市として防災、減災の予算の優先順位、市としての優先順位というのは、インフラ整備の中、道路だったり、箱物だったり等々あると思うんですが、その防災に対する優先順位というのは、市長、どのようなお考えでいらっしゃるのかなと思うんですが、よろしくお願いします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤謙司議員の再質問にお答えいたします。
 防災対策への予算の配分等についてじゃないかと思うんですが、私の平成29年度の重要施策の中にも、防災・減災対策は4つの柱の中の一つに入っております。そこでは、雨水対策等もあるんですけれども、まずは耐震、そういうふうな市民の安全、安心を守るための、命を守るための対策をまずやりたいと。雨水ももちろん堤防の決壊とか、そういうふうなことに対しては当然早急に対応しなければならないと思いますけれども、単なる雨水の問題については、先ほど言いましたけれども、汚水と雨水を一緒にして下水道事業として担当しとるわけでございまして、これは多額の経費も要することで、国庫負担金もございますが、補助金の確保に努めまして、その範囲内で必要なところは整備を進めていきたいと。まずは人命を第一に考えたいと、このように思っております。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 市長の平成29年の定例記者会見等々でもそういうお考えをしていただいておりますんで、ぜひとも優先順位というものを少し考えていただいて進めていただきたいなと思います。
 済みません、もう一つ、前回の質問で、主に私は国領川の洪水対策ということでお尋ねしたと思うんですけども、前回、平成16年の洪水では、国領川じゃなくてそのほかの橋、尻無川とかそのあたりの橋桁に流木がかかって洪水が起こったという部分がございます。今、国領川も含めてなんですけども、新居浜市の間伐対策というのは今どうされているんでしょうか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。鴻上経済部長。
○経済部長(鴻上浩宣)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えをいたします。
 山の間伐についての再質問かと思いますけれども、現状におきましては、限られた予算の中ではありますけれども、例えば市有林の搬出間伐等も行っております。また、別子山につきましても、計画的に搬出間伐は行っておるところでございますけれども、ただ林道整備が十分できておりませんので、搬出間伐をするにしても、そこまでたどり着けないというような状況もございます。そういった地域につきましては、切り捨て間伐というような対応をさせていただいております。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 間伐対策、これは結構重要なことだと思います。ほかの都市の洪水を見ましても、流木によるというのが結構多いもんですから、町の中を整備するよりも山の中を整備するほうがまず優先かなと思います。先ほど言われとった林道整備というのが、少しおくれているという部分がございますんで、多分平成16年から、平成16年次にはそういったこともかなり考えられたと思うんですが、もうあれから十何年たっておりますんで、木も大きくなっとると思います。もう一度少し考えていただいて、間伐のほうにも力を入れていただきたいなと思っております。
 次に参ります。
 火災対策についてお尋ねします。
 平成28年12月22日に発生いたしました新潟県糸魚川市駅北大火については、近々の大火としてニュース等で報道されていましたので御承知のことと思います。火災の状況として、糸魚川市大町のラーメン店から出火、焼損棟数147棟、うち全焼120棟、半焼5棟、部分焼22棟、焼失面積約4万平米、負傷者数17名のうち一般2名、消防団員15名、被災者120世帯、224名という大惨事でありました。南からの強風により被害が拡大し、特に木造密集地により飛び火が起き、結果的には約10カ所での同時多発的な延焼が起き、このような大火になってしまったようです。私も10年前の一般質問で、住宅密集地における火災の危険性について尋ねたことがありましたが、今回、糸魚川大火がありましたので、防災の点から確認の意味を込めて再度質問をさせていただきます。
 まず、新居浜市内、特に昭和通りより北側あたりでは、糸魚川のような状況の住宅密集地が多く見られます。消防車が進入できないような路地もまだ多々ございます。そういった消火活動困難な箇所の把握は、市消防としてはされていますでしょうか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。藤田消防長。
○消防長(藤田秀喜)(登壇) 火災対策についてお答えいたします。
 本市には、昭和通り北側の地区など、市内8地区の住宅密集地において、消火活動に支障を来す道路の狭隘な箇所が存在し、火災発生時には被害の拡大が想定されますことから、継続的に消防自動車の進入の可否及び水利等の現地調査を行い、消火活動困難箇所を把握するとともに、火災防ぎょ計画を策定し、火災発生時に迅速かつ的確な対応ができるよう、平時から備えております。
 また、糸魚川市の大規模火災を受け、本年7月に国から木造密集地などの大規模な火災につながる危険性の高い地域の火災防ぎょ計画について策定要領等が示されたことから、市内8地区の住宅密集地を町単位に細分化し、より具体的な消火活動等の行動計画を新たに立てるとともに、既に策定しております火災防ぎょ計画を年度内に見直したいと考えております。今後におきましても、継続的に住宅密集地などの消火活動困難地区における状況の把握に努め、火災防御体制の充実強化を図ってまいります。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 市内で8地区が消火困難地域ということでございました。糸魚川の大火で、消防庁は強風を想定した活動とか人員配置の消防力の整備指針の見直し等も検討されているんですが、市消防として、強風を想定した活動とか人員配置というのは考えられているんですか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。藤田消防長。
○消防長(藤田秀喜)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
 強風時の人員配置についてでございます。
 強風時の火災防ぎょ計画として、既に烈風時火災防ぎょ計画を策定し、道路狭隘な地域においては、対面建物への延焼速度が高いことから、強風下においては、重点防御面を風下、風横に設定し、有効な筒先配備をするなど、強風時における火災の延焼防止を図るなどの火災防御活動について定めております。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 先ほど御紹介させていただきました負傷者の中に消防団員の方が糸魚川では15名ほどいらっしゃるということで、やはり風の影響によってマニュアルがなかったので15名の負傷者が出たということですんで、ぜひその辺のマニュアル等は本庁もしかりですし、消防団のほうにもぜひ再度周知していただけるようによろしくお願いいたします。
 それと、少し観点が変わるんですが、火災対策として火事を起こさない、また初期消火が一番であろうかと思います。法令改正で義務づけされている住宅用の火災警報器の今現在の新居浜の設置率というのは何%ぐらいですか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。藤田消防長。
○消防長(藤田秀喜)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
 住宅用火災警報器の普及率についてでございます。
 本年6月1日現在におけます住宅用火災警報器の推定普及率ですけれども、全国平均が81.7%、県内における普及率が81.2%、本市においては69%となっております。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 全国平均から見ると81.7%が69%、69%というのはかなり低い設置率じゃないかなと思うんですが、これはやはり消防の関係としては、少しこれを上げていくべきではないかと思うんですけども、この69%、どのぐらいまで引き上げていけたらなというような感覚はありますでしょうか。69%、かなり低いものですから、それのPR方法というのは何か考えられてますか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。藤田消防長。
○消防長(藤田秀喜)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
 普及率が低迷しているんですけれども、今後どこまで上げたいか、上げる方法についてとかだと思います。住宅用火災警報器の普及率が低迷している要因といたしましては、義務化されていることを知らない、または義務化されていることを知っているけれども購入費用がかさむあるいは我が家から火災は起きない、罰則規定がないなどの理由により設置に消極的な世帯があるのではないかと推察しております。住宅用火災警報器は、火災の早期発見と火災による被害の軽減に極めて有効でありますことから、住宅用火災警報器が作動したことにより、大事に至らなかったという奏功事例等を市政だよりとかケーブルテレビの放映のほか、さまざまな広報媒体を通して、広く市民の皆様に伝え、普及啓発に努めてまいりたいと思います。
 目標の普及率ですけれども、せめてというか、現在、県内ワースト4なんで、平均あたりまでは上げたいなというふうには思ってます。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 県内ワースト4ということですんで、ぜひその辺はPR活動で上げていただきたいなと思います。
 それと、消防長、何度も申しわけないんですけども、平成18年の法令改正で住宅用火災警報器が義務化されてはや10年がたちます。10年たちますと、電池なもんですから、電池寿命なんかというのは10年ぐらいが限度でございますんで、まず、鳴らないんじゃ全然用がないもんですから、今この69%の方に少し再度作動の確認をしていただくっていうような告知等々はされておるんでしょうか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。藤田消防長。
○消防長(藤田秀喜)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
 住宅警報器が10年たって、実際に鳴らないとか、そういうトラブルがあることを広報しているかということだと思います。先ほど御紹介をいたしました普及啓発活動以外に、消防団による一般家庭の防火診断を春と秋の全国火災予防運動期間中に行っていただいております。未設置世帯あるいは設置している世帯について、早期の設置であったり電池の交換、機器の点検について呼びかけていただいております。また、校区の防災訓練等におきましても、婦人防火クラブや消防職員によるリーフレットの配布やアンケート調査を実施するなどして、今後も粘り強く普及活動していきたいと考えております。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 東京消防庁の火災の実態によると、住宅用の火災警報器のベルで火災を発見したうちの75%がぼやで消しとめられたというような報告もございます。今後も設置率の向上に努めるよう、よろしくお願いいたします。
 それでは次に、緊急時の避難についてお尋ねします。
 市民への緊急避難指示は、各自治会、公民館に設置の広報塔を通じて放送するのが現在の指示方法と認識しています。現在までいろいろな広報活動でも使用しており、市内全域でよく聞こえ、周知の方法としては評価に値するところでございます。ですが、豪雨のような災害時には、また真夏、真冬といった窓を閉め切った状態では、少し耳の悪い御高齢の方などには室内では聞こえづらいのではと思います。そういった観点からすると、ほかにも伝達方法があれば、より市内全域に周知できるのではと思います。今後、開設を進めているコミュニティーFMの活用方法等も含めて、行政として避難方法、避難指示方法の考え方をお聞かせください。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。木村市民部長。
○市民部長(木村和則)(登壇) 緊急時の避難についてお答えいたします。
 現在、市民への避難の準備情報、勧告及び指示など、災害情報伝達方法といたしましては、防災行政無線を使用した広報塔スピーカーによる広報、ホームページ、メールマガジン、スマートフォン向けアプリの新居浜いんふぉなどにより実施しております。また、土砂災害危険箇所の避難勧告対象地区世帯に対しましては、個別に電話連絡による避難の呼びかけを行っており、連絡がつかない場合には、消防団により戸別訪問し、災害情報を伝達いたしております。
 御質問にありますコミュニティーFMは、通常時は行政情報、地域情報に特化した自主制作番組を放送し、災害時には災害情報等を優先的に放送するもので、災害時の情報伝達方法として大変有効なものでございます。さらに、今までスマートフォンのみの対応であった新居浜いんふぉをフィーチャーフォン、いわゆる一般の携帯電話にも対応するアプリケーションに改修を進めております。今後におきましても、これまでの方法に加え、新しい伝達方法とあわせて、災害の種類に合った有効な伝達方法により迅速で的確な情報伝達に努めてまいります。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 多分これは来年開局のコミュニティーFMだと思うんですけども、これの受信方法、専用の防災ラジオを配るとか、専用のチャンネルをとるとか、この辺はもう決まっているんでしょうか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。木村市民部長。
○市民部長(木村和則)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
 FMラジオの専用チャンネルがあるのか、また専用ラジオについて配布の予定があるのかという御質問だと思います。
 まず、ラジオ放送の免許申請をしておりましたケーブルテレビ事業者に対しまして、8月30日、四国総合通信局から準備免許が付与されておりまして、周波数は78.0メガヘルツを使用することとなっております。また、このコミュニティーFMにつきましては、通常のFMラジオで視聴が可能ということで、現在のところその対応でお願いしたらと考えております。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 通常のラジオで78.0メガヘルツで聞けるということなんですけど、まだ開局前なんで、聞くのもどうかと思うんですけども、FM放送の平常時の具体的なラインナップとかっていうのは決まっているんですか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。木村市民部長。
○市民部長(木村和則)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
 FM放送の番組等のラインナップはという御質問でございますが、平常時の番組としましては、先ほどちょっと申し上げました行政情報のほか、地域情報の番組、報道番組、教育・娯楽番組、また市民参加型のコミュニティー番組などを現在計画、検討しているところでございます。いずれにしましても、新しいコミュニティー放送が市民に浸透しまして、災害時に有効な情報伝達手段の一つとして定着するように、今後努めてまいりたいと考えております。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) ぜひ市民の皆さんが周知していただけるようなコミュニティーFMにしていただきたいなと思います。
 それと、済みません、緊急時の避難ということで、少し目先を変えまして、今テレビ等々でも一番言われております北朝鮮のミサイルの発射時の緊急避難について少し質問をさせていただけたらなと思います。
 前回のミサイルもこの上空を、四国の上空を、新居浜市の上空を飛ぶというお話もあったんですが、新居浜市民もしかりですし、市行政、議会もしかりなんですが、少し対応のほうが薄かったんじゃないかなと思います。ミサイルの恐怖というのも、去年ぐらいまでは全然他人事で、本気で考えるような情勢じゃなかったんですが、今となりましたら、本当にミサイルっていうものに対する対応というのを考えていかなければならないかなと思っております。
 そこで、再質問させていただくんですが、北朝鮮によるミサイル発射時の緊急避難指示については、対応はどうされてますでしょうか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。木村市民部長。
○市民部長(木村和則)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
 北朝鮮によるミサイル発射に伴う対応ということだろうと思いますが、ミサイルが発射された場合、政府のほうでJ-ALERTを通じまして国民に対して周知するような体制になっております。ということで、市役所としてどうするかということがありますので、先般、ミサイル発射時における初動態勢について庁内関係者に対しまして初動態勢を整える方法について周知徹底したところでございます。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 初動態勢っていうのを今から考えるということなんですけども、場所は違いますが、たちまち一度そういうような状況になっておりますので、もう少し早々な対応を考えていただきたいと思います。
 教育長にお尋ねしたいんですが、学校で避難訓練されますよね。普通の避難訓練っていうのは、教室にいてからじゃあ避難してくださいよって言うとグラウンドのほうに出ていくっていうのが、私らもそうなんですけども、避難訓練だと思ったんですが、このミサイルの緊急避難指示っていうのは、逆にグラウンドから建物の中に避難っていうことで、まあいうたら真逆な避難訓練をしなくちゃいけない。今全国的にもこういった避難訓練もされとるところもあるんですが、学校現場としてこういった避難訓練をされるようなお考えというのはどんなんですか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
 ミサイルに対しての避難訓練というのは、正直現段階ではまだ対応しておりません。先般、子供たちに対して、保護者に対して、文書ではその対応についての周知を図ったわけでございますけれども、多分それだけでは対応できないと思いますので、日常の避難訓練的なものに今後こういったものへの対応もするような働きかけを私のほうからもしていきたいなと今改めて感じております。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 国のほうからこういった避難指示書(資料を示す)も出ております。こういったものを子供たちにまず見せていただくっていうことから始めていただきたいなと思います。ぜひ避難訓練も早々にしていただけたらなと思っております。
 それでは次に、災害対応についてお尋ねします。
 災害は、いつ、どこで起こるかわかりません。特に、近年、多種多様な災害が、全国各地で起こっています。地震、洪水、台風、竜巻など、今までの日本では考えられなかった災害も起きているのが現状です。防災、減災を行っても防ぎようのない場合もあります。市行政としても、多岐にわたりいろいろな方法をとられているのは承知していますが、防ぎようなく被災した場合の対応について質問をさせていただきます。
 私の中でやはり一番天災での被災の確率が高いのではと思う水害対応について質問をさせていただきます。
 まず、災害時において、先頭指揮をとられる市長にお尋ねいたします。
 陣頭指揮をとられる市長の心構え、また災害時になすべきことをどのようにお考えになっているか、お聞かせください。
 次に、復旧活動についてお尋ねします。
 新居浜市地域防災計画の中から確認も込めまして質問をさせていただきます。
 水害が起こった場合、土砂の撤去が最優先に行われますが、その後、洪水等によるごみの一時集積が大きな問題になろうかと思います。平成16年の災害時には、黒島に一時集積場があったのを記憶しています。ごみで山積みになった光景は、今でも覚えております。
 そこで、質問をさせていただきます。
 新居浜市地域防災計画に一時集積場の選定とありますが、現在、被災によるごみの一時集積場は、市内のどこを考えておられるのでしょうか。具体的な場所をお示しください。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 災害対応についてお答えをいたします。
 市長の災害に対する考え方についてでございます。
 伊藤謙司議員さん御指摘のとおり、本市におきましては、平成16年の台風災害を初めとする水害が、各種災害の中でも最も被災の確率が高いものと考えております。水害対策につきましては、河川、水路、ポンプ場等、さまざまなハード対策を進めているところではございますが、近年では突発的に、また想定を上回る豪雨に見舞われることも多く、通常の対策をとっても防ぎようもなく被災する場合もございます。災害に対する私の心構えといたしましては、災害の発生を完全に防ぐことは不可能でありますことから、市民一人一人の自覚及び努力を促すことにより、できるだけその被害を最小化し、被害の迅速な回復を図る減災の考え方が重要であると考えております。また、たとえ被災したといたしましても、人命が失われないことを最重視し、さまざまな対策により、災害時の影響を最小限にとどめることが市長としての使命であります。さらに、被災後は、市民の暮らしの復旧、復興に当たる責任は法的にも実態的にも第一義的に首長にあると認識をいたしております。
 次に、災害時になすべきことにつきましては、まず直面する災害に対しての避難準備・高齢者等避難開始、避難勧告、避難指示を行う場合、ちゅうちょすることなく決断すること、また災害時の初動体制を迅速に確立して、被害の全体像を把握し、さらなる人的被害を発生させない、拡大を防ぐということが重要であると考えております。さらに、被害の状況により緊急消防援助隊、自衛隊、また警察への派遣要請を検討する必要があると考えます。また、市民や外部に対する情報発信も重要なことであり、特に被災者に対する情報発信は、避難所生活の不安の解消や励ましとなるものと思っております。その他、災害発生時には、さまざまな対応を迫られる場合もありますが、被災地の教訓も生かしながら、人命を第一に考え、適時的確に判断してまいります。
 以上申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(仙波憲一) 小山環境部長。
○環境部長(小山京次)(登壇) 復旧活動についてお答えいたします。
 新居浜市地域防災計画における一時集積場の選定につきましては、他の応急対策活動や環境衛生、その後の処理等に留意し、環境部長が具体的な選定を行うこととしております。実際に被災した際には、被災後、速やかに被災状況や災害特性に応じた処理の基本方針を含む災害廃棄物処理実行計画を作成し、災害廃棄物の処理作業を実施することとしておりますので、一時集積場についても、災害廃棄物推計量などに応じてその都度決定するものですが、想定としましては、旧清掃センターや下水処理場敷地などの公共用地を中心に設けることとなります。しかしながら、今後大規模災害発生時において、迅速に災害廃棄物への対応を行うためには、一時集積場などの仮置き場の候補地を事前に可能な限り確保することが望ましいことから、現在、国の災害廃棄物対策指針及び愛媛県災害廃棄物処理計画に基づき、平成30年度末を目標に市の災害廃棄物処理計画を策定すべく準備を進めているところでございますので、一時集積場などの仮置き場の候補地につきましても、具体的に検討してまいります。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 市長の御答弁、どうもありがとうございました。平成28年6月、内閣府の防災担当から水害対応の手引きというのが出されているんですが、その中にトップがなすべきものという項目がございます。重要なのは、全責任を負う覚悟で陣頭指揮に当たる、この文章が冒頭にございます。そのとおりであると思います。今市長の答弁を聞かせていただいたんですが、やはり生粋の新居浜人。新居浜を守るという覚悟を聞かせていただきましたので、安心いたしました。起こってはいけないんですが、ぜひ災害時にはリーダーシップを発揮していただいて、災害後の対応のスムーズな活動をよろしくお願いしたらと思っております。
 それと、先ほどお答えしていただきました一時集積場の件なんですけども、避難住宅の確保っていうのは、前回マスコミ等で取り上げられた後見直しをされまして、結構な数を確保されたと思うんですけども、この一時集積場っていうのは、まだ今のところ平成30年度末までに策定するということなんですが、災害は本当にいつ来るかわからないと思いますので、早急な選定のほうをしていただきたいなと思っております。
 それと、私も水害を受けられたいろんなところの市町村でお話を聞きますと、被災後の生活の再建支援というのがやはり必要となるんですが、どの行政の方も言われとんですが、罹災証明書の交付っていうのが最優先に一番要るもんであるというのを視察等々でいろんな市町村で聞きました。個々の家庭が復旧する上において、この罹災証明書がないと何もできないっていうことがございますんで、補助等も受けれないということもございますんで、新居浜市として罹災証明書の発行の手続をスムーズに行えるようなマニュアル等というのはつくられているんでしょうか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。木村市民部長。
○市民部長(木村和則)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
 被災後の生活の再建のために重要なスムーズな罹災証明の発行についてということだと思いますが、罹災証明について発行担当部署におきまして、前回の経験を生かして準備は進めておりますが、被災地の事例を見ますと、罹災証明のワンストップ化ということで専用窓口を設けたり、先般、行政書士会等にお願いしまして、罹災証明発行に対するサポートをしていただけるようなこともしておりまして、スムーズな罹災証明の発行に向けて準備をさせていただいております。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) ぜひ罹災証明のワンストップ化というのを早々にマニュアル化していただいて、被災後のスムーズな手続等々できるようにお願いをしたいなと思います。
 それでは次に、女性起業家支援について質問をさせていただきます。
 現在、経営者の高齢化の進展に伴い、中小企業の数は年々減少しており、地域経済の活力が衰退しているのは皆さん御承知のことと思います。起業家には、新たな地域経済の担い手として、地域産業の新陳代謝を促進し、活性化する役割が期待されるところです。とりわけ女性起業家には、従来の業界習慣や固定概念を打ち破り、新たな産業構造を起こしていただける起爆剤になる可能性を秘めております。総務省の就業構造基本調査を見ますと、女性の起業家は、全体の17.9%と結果に出ています。また、女性の創業、起業においては、サービス業が大半を占めています。経済産業省政策局の平成29年度予算額に女性活躍推進のための基盤整備事業として1.9億円が計上されており、女性が能力を発揮できる社会を実現できるような施策を行っています。
 そこで、質問をさせていただきます。
 先ほど申しましたように、新居浜市においても女性の起業は経済効果・発展に必要不可欠であると思いますが、市行政として女性起業についての経済的支援は行っていますでしょうか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 女性起業家支援についてお答えいたします。
 少子高齢化が進展する現代社会におきましては、生産年齢人口の減少に伴い、経済活動の縮小も懸念されているところでございます。将来にわたり経済成長を確かなものとしていくためには、女性や若者の活躍を推進していくことが必要であると考えております。とりわけ女性の経験、感性等を生かした起業では、地域社会・生活ニーズに応えるきめ細かなサービス等が提供されるとともに、新たな雇用やビジネスが創出され、起業と就業の好循環が生み出されるものと期待をいたしております。
 このような中、本市といたしましては、平成26年から新居浜商工会議所、えひめ東予産業創造センター、日本政策金融公庫と連携し、にいはま創業コンシェルジュを立ち上げたほか、平成27年5月には、市内の金融機関も含め、新居浜市創業支援事業計画を策定し、創業支援を行っております。また、平成28年4月には、創業に必要な経費の一部を助成する創業支援補助金及び創業のために受けた融資の利子を助成する創業融資金利子補助金制度を創設いたしまして、起業、創業を支援しているところでございます。特に女性の創業に対しましては、創業支援補助金の限度額を男性に比べ20万円手厚い50万円としており、平成28年度の創業支援補助金の実績といたしましては、12件ございまして、そのうち女性創業支援補助金の実績といたしまして4件の実績がございました。今後においても、関係機関と連携し、きめ細かい創業支援を行ってまいります。
○議長(仙波憲一) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 市としても女性の方の支援ということで、男性の方より少し手厚い補助ということをされとるということで、いろんな方、女性の方、起業されてる方がいらっしゃるんですが、特に母子家庭の方が起業するとき、行政の支援策というのが本人に伝わってないことが多々多々あります。逆に言うと、相談に来られてこんなんありますよっていうようなこともあるんですが、その辺の広報、PRというのが上手にできてないと思うんですが、その辺、今広報、PRというのはどういうふうにされているんですか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。鴻上経済部長。
○経済部長(鴻上浩宣)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えをいたします。
 創業支援補助金等を含め制度のPRというような再質問だと思いますけれども、創業支援の各種施策につきましては、毎年市政だよりの中に特集コーナーを設けてPRを行っております。先般も8月号の市政だよりにおいて特集ページを設けております。そのほか市のホームページにおいても創業支援を紹介しております。また、商工会議所のホームページにおいても、同様のPRをいたしております。先ほども申し上げましたように、創業コンシェルジュの中には、日本政策金融公庫も入っておりますし、4つの支援機関以外に伊予銀行、東予信用金庫などの金融機関も入っておりますので、今後におきましてもそういった金融機関の創業支援事業者と連携して、機会を捉えまして創業支援補助金の紹介と活用について協議を進め、制度の周知に努めてまいりたいと考えております。
○議長(仙波憲一) 暫時休憩いたします。
  午後 1時59分休憩
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  午後 2時09分再開
○議長(仙波憲一) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) それでは、次の質問に移りたいと思います。
 水路の老朽化対策について質問をさせていただきます。
 これは、市民要望の中で、これから特に多くなってくる案件ではなかろうかと思い質問事項の中に入れさせていただきました。現在、市内にある水路、厳密に言えば用排水設備、農業用水路ですが、各土地改良区が都道府県知事の許可を受けて維持管理されており、少ない財源で運営されており、御苦労されているのは承知しております。そういった御苦労の中、やはり水路の施設維持に関しましては、限界もあり、市内の水路は高度成長期以前、築50年以上経過しているインフラであり、市内各所の水路は、老朽化したものが多く見られます。年間を通して使用するものですので、水流による浸食により川底に穴があいたり、横壁が倒れてきたりと、さまざまな弊害が出ているのは御承知のことと思います。今後、老朽化による修繕費は、急速に増加傾向にあると思います。
 そこでまず、新居浜市としての今後の水路の修繕に対するお考えをお聞かせください。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。鴻上経済部長。
○経済部長(鴻上浩宣)(登壇) 水路の老朽化対策についてお答えをいたします。
 現在、市内で土地改良区が機能管理する水路は、約500キロメートルございます。これらの水路は、上流から下流の末端に至るまで、一体となって農業用水、一般家庭の雑排水並びに雨水排水等の多面的な機能を有しております。しかしながら、その多くが耐用年数である40年以上経過しており、伊藤謙司議員さん御指摘のように、水路壁の傾斜や底部の穴あきによる漏水など、水路の管理に支障を来している箇所が多くございます。このため、老朽化した水路につきましては、土地改良区と協議を行い、営農活動及び周辺の安全確保等を勘案の上、優先順位を設定し、国、県の補助事業、市単独事業等を活用して、可能な限り補修や改修を進めているところでございます。
 また、道路路側壁を兼ねた水路、生活雑排水の影響により著しく腐食した水路につきましては、庁内関係各課と協議を行い、その都度対応している状況でございます。今後につきましては、更新時期を迎える土地改良施設数が大幅に増加いたしますことから、現施設の適切な管理にあわせて、より効率的な保全、更新が必要でございます。このようなことから、予算の制約がある中ではございますが、施設の機能管理を行っている土地改良区との協議、連携をさらに進めることにより、必要な箇所から施設の診断や早期の補修を実施し、施設の長寿命化とトータルコストの節減に取り組んでまいります。
○議長(仙波憲一) 再質問はありませんか。伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 維持管理、メンテナンスサイクルということでいろいろと見られておると思うんですが、そのメンテナンスサイクルの中に、まず市内の水路の全域の点検とかチェックというのは、年1回とかされているんですか。
 それとまた、道路のほうがどちらかというと修繕の御要望が多いと思うんですが、道路の修繕時に横に大抵水路がありますので、その水路のチェックというのは同時にされているんでしょうか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。鴻上経済部長。
○経済部長(鴻上浩宣)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えをいたします。
 まず、水路についての市内全域の点検というような再質問でございますけれども、点検につきましては、毎年土地改良区から改修の要望が出てきております。このようなことから、各土地改良区におきましては、一定点検の上、要望箇所を作成しているのではないかと考えております。このようなことから、水路の点検、チェックにつきましては、各土地改良区において定期的に実施をしておるものと考えております。
 また、異常等があった場合には、速やかに市に連絡、相談が入りますので、市の担当職員が現地に同行し、当該土地改良区への助言、もしくは修繕等の対応を行っているような状況でございます。
 2点目ですけども、道路の補修時の隣接する水路の点検の再質問でございますけれども、道路の補修に当たりましては、補修に至った原因を踏まえて、最適な工法を選択する必要がございます。このため路面の陥没等隣接水路の影響が考えられる場合には、水路からの漏水や吹き出しの有無などの点検を行い、必要となります補修を行っておるのが現状でございます。
○議長(仙波憲一) 再質問はありませんか。伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 御答弁の中に土地改良区任せみたいなところがありますんで、できましたらどちらかというと市のほうで指導していただけたらなと思います。豪雨対策としても水路というのは役割が大きいもんですから、ぜひその辺の予算措置というのを少し考えていただけたらなと思います。
 最後に、要望を述べさせていただきます。
 冒頭の質問で、有事対策について多面的な質問をさせていただきました。答弁を聞かせていただきますと、新居浜市行政として多岐にわたりさまざまな対策をとられているのは評価するところです。ですが、マニュアルは紙面上のものであり、本当の有事は想定外のことが多くあると思います。特に、北朝鮮のミサイル問題などは、少し前まではまず考えもしなかった災害想定ではなかったかと思います。現在、近々に起こりそうな有事対策は、弾道ミサイル落下時の避難行動の徹底ではなかろうかと思います。この問題について国に任せるのではなく、市民の生命、財産を守る役目として、新居浜市でも真剣に取り組んでいただけるよう御要望いたしまして、質問を終わりたいと思います。
○議長(仙波憲一) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) いずみ会の篠原茂です。
 それでは、通告に従い質問をいたします。
 ごみ問題について、最初にごみ減量についてお伺いします。
 第五次長期総合計画では、平成32年度の1人1日当たりごみ排出量は844グラムと目標値を定めておりますが、現状は1,050グラム前後で推移しております。2年前の中間見直しの時点でも減量ができておらず、現状でも数値に変動差がない中、長期総合計画の年次目標まであと3年となっておりますが、数値目標の達成は可能でしょうか。また、そのための施策等はお考えでしょうか。
 一方、松山市は、1人当たりのごみ排出量は813グラムで、中核市の中ではごみ排出量が大変少ないといいます。新居浜市民は、松山市民よりぜいたくな生活をしているのでしょうか。新居浜市と松山市との違いは、事業系一般廃棄物の処理・分別方法が違い、松山市の場合、事業系一般廃棄物減量等計画書なるものがあるといいます。また、松山市全体で出たごみの量と松山市が処理したごみの量という違いもありますが、ごみの搬入方法やどのようなごみを受け入れるか、それぞれの市が決めており、ごみ収集の仕方にばらつきがあり、一概には比べにくいとは思いますが、それにしても新居浜市のごみ量は多いと思います。松山市では、事業系排出業者への管理を徹底しました。新居浜市もそれをすれば、簡単に数字の上ですが、ごみ量が減ります。排出者別の新居浜市のごみ量を見ると、事業系ごみが約3割を占めています。このうち3分の1を管理徹底すれば、市のごみの量の1割が管理されますから、人口1人当たりにして1割が減量される可能性もあります。しかし、数字のマジックであって、実質的なごみ減量策ではありません。管理されたごみは、どこかで処理されているわけですから、実質的には何も変わりません。本当の意味でのごみ減量は、市民の今の生活の状況で出しているごみ量を減らすことです。生活ごみをそのままにしておいて、それ以外のごみ量を事業系ごみで数字を変えても、真の意味でのごみ減量にはなりません。
 そこで、一つの提案ですが、現在、新居浜環境カウンセラー等交流会の皆さんが行っているアンケートを新居浜市全世帯に実施してはどうでしょうか。石川市長、家庭ごみを1割減らすとした場合、どんな対応策を講じますかと問いかけ、ごみ問題に関心を持っていただくことが、市民がごみ問題に行動を起こす一つのきっかけとして重要と思いますが、取り組んでみませんか、お考えをお伺いします。
 減量の方法として、家庭で自家処理してリサイクルすることが理想です。にいはま環境市民会議の皆さんが、市民活動で家庭で生ごみ減量策、段ボールコンポスト普及活動を行ってくれています。目標は市内の1割の家庭に段ボールコンポストを定着させる活動をしてくれていますが、頭が下がります。ありがとうございます。市民団体では、現在、年間段ボールコンポスト1,000個を配布しているそうです。家庭で毎日0.5キログラムの生ごみを段ボールコンポストに3カ月入れ続けると、ワンセットの段ボールコンポストが終了します。0.5キログラム掛ける1日掛ける90日は45キログラムとなります。年間1,000個の段ボールコンポストで処理できる生ごみ量は、45トンとなります。現在は、段ボールコンポストを配っているが、どれだけの方が実際に行っているか、堆肥になった量が幾らなのか、検証も必要です。把握していますか、数量を教えてください。
 ごみ減量の必要性はわかっていても、市民が行動に移すには何らかのインセンティブも必要ではないかと思います。以前訪問した埼玉県戸田市では、完成した段ボールコンポストを市役所に持ってくると、堆肥と交換で花の苗を配布して、花いっぱいのまちづくりを行っていました。新居浜市でも花いっぱい運動を行っており、戸田市のようにすれば、もっと市内を花で飾ることもできます。また、新しくなったマイントピア別子の入浴券と交換すれば、今以上に市民の利用も多くなるのではないでしょうか。こういった御褒美的なことも必要と考えますが、お考えをお伺いします。
 ほかにも新居浜市高温化対策地域協議会では、除草した雑草は、ごみ袋に入れて市のごみに出すことをやめて、土の上に積んでおいて自然に返すことを提案しています。これができれば、落ち葉や剪定くずなどへ広がります。こんなことは昭和30年代までは社会全体がやっていたことです。昔を忘れて行き過ぎ状態になっていると思います。何点か提案いたしましたが、本市のお考えをお伺いします。
 次に、発想を変えて、事業系ごみの処分について提案します。
 事業系一般ごみは、清掃センターに搬入され処分されていますが、現在、天然資源の枯渇における対策として再生可能エネルギーが注目されて活用されています。処理施設をつくり、事業系一般ごみに含まれる食品残渣や汚泥等を利用してバイオマスエネルギーを活用する事業を産官学で立ち上げることを提案します。食品残渣や加工廃棄物などの再生利用は、飼料や肥料にするのが主流ですが、愛媛県では堆肥利用は進んでおらず、生産工場にほとんど山積みされて残っています。食品リサイクル法等も、以前よりもさらに厳しくなり、排出事業者も処分に困っていると思います。新居浜市が中心になって、民間業者や教育・研究機関を探して、国につなげて、新居浜市での事業の立ち上げが必要と感じますが、取り組んでみませんか、お伺いします。
 次に、町でよく見かける光景ですが、パッカー車がガソリンスタンドで洗車しているところをよく見かけます。現在、私のところには市民からの苦情はありませんが、パッカー車についている残滓も水と一緒にガソリンスタンドから付近の道路側溝や農業用水路に流れ、ひいては川や海などの水質汚濁にもつながっているのではと思います。市民からの苦情があった後では遅いと思います。旧清掃センターにある浄化施設を活用し、パッカー車専用の洗車場をつくってはいかがでしょうか、お伺いいたします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。小山環境部長。
○環境部長(小山京次)(登壇) 篠原議員さんの御質問にお答えいたします。
 ごみ問題についてでございます。
 まず、ごみの減量についてお答えいたします。
 長期総合計画の目標年次までに、1人1日当たりごみ排出量の数値目標の達成が可能か、またそのための施策等につきましては、平成28年度の1人1日当たりごみ排出量は1,026グラムで、前年度よりやや減少しているものの、平成32年度の目標値844グラムの達成にはまだまだ厳しい状況でございます。今後、段ボールコンポスト講習会の開催や生ごみ処理容器設置補助、布類、使用済みてんぷら油の拠点回収、資源ごみの集団回収奨励金の交付など、収集ごみの減量施策を継続して取り組むとともに、事業系ごみなど直接搬入ごみに対しても手数料の検討や清掃センターでの展開調査などによる分別、減量の指導、啓発などの取り組みを行い、目標値達成に向け努力してまいります。
 次に、アンケートを新居浜市全世帯に実施することについてでございます。
 今年度新たな取り組みとして市政モニター制度を活用し、ごみの減量と3Rの推進についてアンケートを実施しているところでございます。全世帯への実施は、実務的には困難な面もございますが、アンケートの実施は、ごみ問題に関心を持ち、市民が行動を起こすきっかけになると考えますことから、このようなアンケートを行う中で、今後のごみ減量施策に活用していきたいと考えております。
 次に、段ボールコンポストの配布によりどれだけ堆肥になったかについてでございます。
 平成28年度は、生ごみ堆肥化講習会で、段ボールコンポスト414個、窓口で基材を449個販売しており、基材を購入された449人の方が実際に行っている方であると考えております。使用状況は、世帯によってさまざまで、実際に生ごみを堆肥化した数量の把握はしておりませんが、1人1日当たりの燃やすごみ収集量は約466グラムで、生ごみの割合が約34%でございますので、最大1人1日当たり約160グラムの生ごみが堆肥化可能と推測いたしております。
 次に、ごみの減量を市民が行動に移すには、御褒美的なことも必要ではないかということについてでございます。
 新居浜市では、エコして得するポイント事業として、ごみの減量や地球環境の保全など、エコ活動への参加にポイントをお渡しし、たまったポイントでエコグッズと交換する事業を実施しております。生ごみ堆肥化講習会を受講していただきますと、1,500円相当の段ボールコンポストのセットを無料で配布し、エコポイントを1ポイント、また段ボールコンポストの基材購入には2ポイントを付与しております。今後におきましても、市民の皆さんが、ごみの減量に関心を向け行動を起こすきっかけになるような事業を検討してまいりますが、行政の取り組みだけでは限界もございますので、にいはま環境市民会議や新居浜市地球高温化対策地域協議会などとも連携しながら、ごみの減量に努めてまいります。
 次に、事業系ごみの処分についてでございます。
 本市が行っている事業系ごみの処理量は、平成28年度実績で約1万3,515トンで、総処理量4万5,596トンのうち、約30%を占めております。事業系ごみの処理量は、地域の特性にも大きく左右されますが、1人1日当たり処理量では、全国や愛媛県の平均より多く、近年微増しているところから、減量を図らなければならないと考えております。本市では、平成26年度にバイオマス利活用について下水処理場における共同処理に事業系生ごみのバイオマス活用も含めて検討を行った経緯がございます。この際、市内食品関連事業者にアンケートを実施いたしましたが、生ごみのバイオマス活用は、品質の高さが重要であることから、コストや分別手間の負担が大きい課題であるとの結果となりました。現時点では、市のごみ処理施設で比較的安価で容易に処理できる状況であり、また本市の食品関係事業者の特性などから費用負担や安定的な生ごみ供給を勘案すると、現状では市が中心となって事業を立ち上げるのは困難な状況と考えております。しかしながら、できるだけ環境に負荷のかからない廃棄物処理は、重要な課題と考えております。今後、民間主導で行われるバイオマス処理施設の動向にも注視しながら、事業系生ごみのバイオマス処理に関する調査研究に取り組んでまいります。
 次に、パッカー車洗車についてでございます。
 本市のごみの収集車両は、定期収集の委託車両が30台、収集運搬許可業者の車両が251台、市の直営車両が3台の計284台で、パッカー車はうち76台ございます。また、これら以外にも、生ごみを直接搬入する事業者の車両も多数ございます。旧清掃センターの浄化槽は、これらの洗車に対応できるものではなく、また施設管理や費用負担の問題、物理的スペースの問題等もあり、新たに洗車設備や給排水設備を設けることも困難な状況でございます。洗車場を有していない収集業者の洗車は、ガソリンスタンド等で行っておりますが、委託業者には、環境保全への配慮についても指導を行い、施設での投棄時に、できるだけ残滓等が残らないよう努めていただいております。今後、状況に応じまして、許可業者に対しても同様に指導を行ってまいりたいと考えております。
○議長(仙波憲一) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) 長期総合計画の数値目標なんですけど、決めた以上はぜひ目標に向かって頑張ってくださいますようお願いいたします。
 済みません、アンケートなんですけども、アンケートも新居浜市全戸に実施していただくことによって、皆さんがごみ問題に関心を持ってくれます。ぜひよろしくお願いいたします。
 それから、事業ごみなんですけど、事業ごみもいろいろなやり方がいっぱいあると思うんですよ。農林水産省の補助金とか環境省の補助金とかいっぱいありますから、そのような補助を使って、全部新居浜市のお金でやるんじゃなく、そのようなお金も使ってやれるような知恵を出してください。お願いいたします。
 ごみ減量は、市民一人一人がやることです。行政がすることには限界があると思います。行政は何をどのようにしていつまでに減らすかです。そして、個々の市民になかなか働きかけることはできません。私流に表現すると、店開きはできるのですが、客寄せ、呼び込みはなかなかできません。だから、実際、実績が上がりにくいと思います。再度提案なんですけど、行政と個々の市民をつなぐ役が市民活動です。持続性のある市民活動なくして、今後の市民活動にはつながりません。市民活動を行政活動の末端組織に取り込み、ボランティアでは限界がありますから、市民活動にそれなりの手当も支給し、行政目標を設定したら、目標と予算を提示して市民活動に受託を呼びかけ、そうすれば市民活動も活性化し、ごみも減ります。いかがでしょうか。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。小山環境部長。
○環境部長(小山京次)(登壇) 篠原議員さんの再質問にお答えします。
 市民活動を活性化することによって、ごみを減らすことができるんではないかということと思われます。先ほどもお話しさせていただきましたが、篠原議員さんの御案内のように、行政ではいろいろと限界もあるということの中、新居浜市としましても、にいはま環境市民会議等でいろいろと対応策を考えて一定対応しているような状況でございます。ただ、その中でも、にいはま環境市民会議でもなかなか人が集まらないというような状況にもなっているのも事実です。これを市民活動に広げていくには、いろいろな対策も必要と考えておりますので、今後皆様の御意見を聞きながら、検討していきたいと考えております。
○議長(仙波憲一) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) ごみの問題などは、数字であらわれますから、案外どんだけ頑張ったかということがわかるんですよ。ぜひ頑張ってやってください。お願いいたします。
 次に、子供の放課後の過ごし方についてお伺いいたします。
 最初に、放課後児童クラブについてお伺いします。
 放課後児童クラブは、保護者が就労日となった昼間家庭にいない小学生を対象にして、学校授業日の放課後と土曜日や春・夏・冬休み等の長期休暇中に適切な遊び、生活の場を与えることで、その健全育成を図る事業です。1997年の学童保育の法制化により、児童福祉法で小学校に就学している10歳未満の児童で保護者が労働により昼間家庭にいないものとされていた対象児童は、児童福祉法改定によって2015年4月から小学校に入学している児童になりました。国は厚生労働省令放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を示した以降も、財政上、施設確保の困難などを理由に6年生までの受け入れを制限している自治体もあります。国が自治体向けに小6までの受け入れを一律に課すものではないが、対象を小6までとした児童福祉法改正の趣旨を踏まえれば、条例において利用対象を小3までに制限することは適当ではないと説明しています。新居浜市では、小3までが対象となっていますが、6年生まで引き上げるお考えはありませんか、お伺いします。
 次に、学童保育の中身についてお伺いします。
 保護者の要望で宿題などの自主学習をさせていると聞きます。学童保育は、児童が安心して過ごせる生活の場となるよう育成支援に取り組んでおられると思いますが、さらに子供の成長、発達を支援するためには、安全で適切な施設、場所の確保とともに、放課後の教育力を重視した教育プログラムや指導者が必要であると思います。学童保育では、通常指導員がその役割を期待されているわけですが、年齢や発達状況の異なる多くの子供を限られた人数の指導員で見ることは大変なことです。子供の体験を豊かで多様なものにしようとすれば、遊びから集団生活までプログラムも多種多様なものが求められます。その全てを数人の指導員でこなすのは、大変難しいことです。私の提案ですが、地域の人材、特に経験に富み、エネルギーと豊富な時間を持っている熟年の方にお願いすることによって、さまざまな活動が可能になります。学童保育の舞台を使って、高齢者と子供の共生空間をつくることができれば、高齢者の元気と子供の元気の両方を同時に向上させることができます。高齢者と幼少期を組み合わせて生活の場面をつくっていくことは、通常幼老共生とか少老共生と呼び、福岡県、鹿児島県で行っていました。地域の方、地域の高齢者が、指導に入って応援してくれることは、学童保育にとっては大変ありがたいことです。それは同時に、高齢者にとっても意義の深い活動になります。子供の成長、発達を支援する活動が、高齢者自身の健康と生きがいにつながります。高齢者の活力は、高齢者自身の活動が支えます。高齢者は、元気だから活動するのではありません。活動するから元気になるのです。子供の成長を支えながら、高齢者もまた元気になるという点で、幼老共生は高齢社会が最優先すべき政策課題と思いますが、本市でも取り組むべきと考えますが、お考えをお伺いいたします。
 次に、まなび塾についてお伺いします。
 まなび塾は、平成26年から始まり、市内全ての学校に設置する方針ですが、現在は実施できていませんが、9校で実施、登録している生徒は約670名となりました。先日も校長先生とお話をしていると、まなび塾のおかげで生徒の宿題忘れがなくなり、授業がおもしろくないと教室に入らない子供が以前はいましたが、今はそのような光景がないと言われ、成果が出ていると言っておられます。早く新居浜市全体に広がることを期待します。
 お伺いしますが、まなび塾は無料、放課後児童クラブは有料となっていますが、整合性が保たれていませんが、今後改善するのでしょうか、お伺いいたします。
 また、文部科学省からの補助金でタブレットを購入し、放課後児童クラブ、まなび塾などで使用するとお伺いしましたが、どのような使い方をするのでしょうか、お伺いします。
 放課後とは違いますが、先日愛媛新聞に四国中央市の新宮小中学生が、愛媛大学の学生を講師に、サマースクールを開催したとの新聞記事がありました。泉川校区でもコミュニティ・スクール活動の一環として、泉川公民館にて泉川小学校6年生、中学3年生約70名が参加して、夏休みの宿題でわからないところや質問などの補充学習を行いました。講師は、ボランティアで、泉川中学校を卒業した大学生、高専生、高校生です。また、中学生が小学生に勉強を教えていましたが、異年齢の子供たちが一緒に学ぶことなどは今までもなかったことです。講師を務めてくれた先輩の皆さんは、ふるさとを大切にする気持ちの育成と今後もパートナーとしての連携がしたいと話されていました。また、昼食は、地域の方、PTAの皆さんが協力して準備をしてくださいましたが、学校と家庭、地域が協働して、地域の子供は地域で育てるという意識の高まり、コミュニティーの活性化につなげることができました。このような活動は、学校、地域が少し汗をかくとできます。ぜひ新居浜市全体に広げてほしいと思います。そのためには、教育委員会が、市内の高等学校や高専にこの活動の意義を広く伝え、より多くの高校生や高専生が、学習支援ボランティアとして参加できる環境づくりを行っていただきたいのです。そうすれば、他市では愛媛大学生に依存した学習支援ですが、新居浜市は新居浜市独自の循環型学習支援システムができると思います。循環型学習支援システムとは、学習支援をしてもらった小中学生が、高校生や大学生になり学習支援を行う側になる、つまり支援をしてもらった側が支援する立場になる、地域の子供を地域が育てるということです。ぜひ新居浜市に循環型学習支援システムをつくりましょうと要望いたしますが、教育委員会のお考えをお伺いいたします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 子供の放課後の過ごし方についてお答えいたします。
 まず、放課後児童クラブについてでございます。
 現在、新居浜市の放課後児童クラブは、小学校3年生まで、長期休暇は小学校4年生までを対象に実施いたしております。また、小学校4年生から6年生までの児童については、学習支援を中心とした放課後まなび塾を実施いたしております。まなび塾に関しましては、現在、全ての学校に設置すべく取り組んでいるところでございますが、全ての子供たちにとって、安全、安心で豊かな放課後を過ごすことができる居場所づくりこそが必要であると考えており、他の放課後対策事業との連携、拡充も含めて検討してまいりたいと考えております。
 次に、幼老共生についてでございます。
 今後、放課後子ども教室と放課後児童クラブを一体的に実施する中で、高齢者との体験、交流の場を設けたり、介護予防事業と連携して実施するなど、学校を拠点としたさまざまな活動において、幼老共生に取り組むことができるものと考えております。
 次に、放課後まなび塾についてでございます。
 現在、放課後まなび塾は、学習習慣の定着や基礎学力の習得を目的として、経済的な理由や家庭の事情などにより家庭での学習が困難な児童でも利用可能とするために無料で実施いたしております。また、放課後児童クラブは、保護者が就労などで昼間家庭にいない児童を対象とした保育的機能を持つことから、利用料金を徴収して実施しておるところでございます。利用料金につきましては、放課後まなび塾を全ての学校に設置していく中で、両事業の目的、機能の違いを踏まえつつ、放課後児童クラブとの一体的な運営や利用料金のあり方について今後さらに検討を進めたいと考えております。
 次に、タブレットの活用につきましては、国の事業を活用して、放課後子ども教室と放課後児童クラブの一体的な実施を進める中で、ICT機器を活用した学習支援等の充実を図るため、タブレット型のパソコンを市内8校に導入したものでございます。現在は、放課後子ども教室と放課後児童クラブとの共通プログラムとして、タブレット教室や放課後まなび塾での個別学習など、各校区における放課後の学習支援に活用されております。今後は、これらの事業の成果を踏まえながら、さらなる活用の充実を目指してまいりたいと考えております。
 次に、循環型学習支援システムについてでございます。
 泉川校区で実施されました夏休み学習会は、校区出身の大学生、高校生等が、地域の子供たちと一緒に学び合うことで、学習支援だけではなく、子供たちの地域への感謝や地域に貢献したいという気持ちを育む地域学校協働活動の好事例であると考えております。高校生たちが日常的に放課後の学習支援に参加することは、時間的に困難な面もあろうかと思いますが、地域の中で教わる側の子供たちが成長して将来教える側になっていくという循環型の関係性が培われていくことは、これからの地域社会を持続、発展させていく上でも大変重要であると考えております。今後、市内全体でもこのような循環型の活動が実施されていきますよう、この事例について情報提供を図ってまいりたいと考えております。
○議長(仙波憲一) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) 放課後児童クラブはなかなか難しく、6年生までの延長はできないとの答弁だったんですけど、新居浜市はまなび塾を導入しておりますので、ぜひまなび塾を新居浜市全体に広げたら放課後児童クラブのかわりができますので、ぜひよろしくお願いいたします。
 それから、幼老共生なんですけど、福祉部の部長もおられますけど、介護予防にもなりますし、そしてお年寄りの生きがいにもつながります。ぜひ幼老共生を小学校で行っていただきますよう、お願いいたします。
 それから、循環型学習支援システムなんですけど、関教育長も大変有効な活動だと言われましたけど、ぜひ新居浜市全体にも広めてくださいますようお願いいたします。
 放課後まなび塾で行っているタブレットなんですけど、今回タブレットがまなび塾に導入されました。ですから、まなび塾は関教育長が行ったときはまだ8校だったんですよね。ほやけど今度大生院もできましてまなび塾は9校になったんですよね。ですから、今後また新たに放課後まなび塾がふえていくと思います。学習現場においても、タブレットなどのICTを全ての学校に導入してほしいとの要望も聞きます。今後タブレットの導入については、教育委員会としてはどのように考えているのか、お伺いします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 篠原議員さんの再質問にお答えいたします。
 タブレットの有効活用という御質問かと思います。この今回導入いたしましたタブレットについては、放課後子ども教室と放課後児童クラブ、その両者の一体型の事業を促進するための一つの方法でございます。これにとどまらず、新居浜市全体の子供たちの学習環境を整える上で、ICT環境の整備、タブレットの導入等も含めて、今回のこの事業を一つの実証的なものとして生かしていくような仕組みをこれから考えて、拡充に向けて努力をしてまいりたいと考えております。
○議長(仙波憲一) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) タブレット導入も大変お金が要ることですので大変なんですけど、学校現場のほうでも要望が強いのでぜひお願いいたします。
 それでは次に、これからのまちづくりについてお伺いいたします。
 経済的な発展と福祉などの生活の質や良好な生活環境をあわせて維持していくことを目指す、いわゆる持続可能なまちづくりの概念が、これからの町をつくる基本テーマの一つになることは間違いありません。このため私は、これまでにもこれに関係する質問として、土地利用や農地の保全、駅南地区の整備について質問をいたしてきましたが、残念ながらいずれも十分に対応できているあるいは事業が進捗しているとは言えない状況ではないのでしょうか。
 そこで、こうした状況に対し、町はどう対応していけばいいのか、再度市長のお考えをお伺いしたいと存じます。
 最初に、現在作業中の都市計画の変更についてお伺いします。
 現在作業中の一部土地利用の変更についてですが、土地利用の制限を緩和する方向で見直されていますが、乱開発につながることはありませんでしょうか。これまで建設ができなかった工場や事務所の建設が可能となり、騒音や振動などで生活環境が悪化することはないのでしょうか、心配です。地元からも生活環境の悪化を懸念する声も聞いていますが、こうしたことに対してどのようにお考えでしょうか、お伺いします。
 また、制限を緩和するに当たり、どのような対策を考えておられるのでしょうか、お伺いします。
 次に、今回土地利用を変更するに当たり、農地の保全についてお伺いいたします。
 さきに申しましたとおり、持続可能なまちづくりの概念は、経済的な発展と良好な生活環境をあわせて維持していくことであり、つまり都市計画制度と農業振興制度が一体となって土地利用をコントロールしていかなければなりませんが、都市計画、まちづくりは、二次・三次産業だけでなく、一次産業も加わって、一・二・三次産業が調和して発展してこそまちづくりです。ところが、これまでの新居浜市の都市計画は、極論すれば農地を破壊して、それを二次・三次産業の発展に供するストーリーです。先日開催された地元説明会におきましても、自然環境の保全や良好な景観形成、地球温暖化抑止など、多くの機能を持った貴重な農地の減少を懸念する意見がありました。こうしたことに対し、どのようにお考えでしょうか、お伺いします。
 また、農業委員に関する制度設計が見直され、農地の保全について行政の意見が反映できるようになりました。今後、行政として農業・農地保全についてどのように対応していこうとお考えでしょうか、お伺いします。
 そして、都市側と農業側の土地利用の調整について、どのようにお考えでしょうか、お伺いします。
 次に、駅南地区の整備についてお伺いします。
 これまで市長は、駅南地区の事業化については、いろいろな御意見を聞きながら判断していくとの答弁を繰り返されておられるところですが、都市の集約化やコンパクトシティ、立地適正化計画の都市機能誘導区域に対応したまちづくりは急務ではないでしょうか。先日の泉川校区まちづくり校区懇談会でも、地元の方が早期の事業着手を要望されました。その際、市長は、事業が停滞していることは認識しており、スピード感を持って対応していきたいとおっしゃいました。そのためにも、アンケートなどを実施し、意見も聞きたいとおっしゃいました。
 そこで、お伺いします。
 これまでも既に何度もアンケートを実施しているところですが、今回はどのようなアンケートを実施し、どのように対応しようとお考えでしょうか、お伺いします。
 また、地元からは、公共下水道の早期整備の要望があるにもかかわらず、まちづくりの方針が決まらないためにいまだに下水道が整備されてない空白地域となっており、長期総合計画や都市計画マスタープランで位置づけられている都市拠点とは名ばかりとなっておりますが、このことについてどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) これからのまちづくりについてお答えいたします。
 駅南と下水道についてでございます。
 新居浜駅周辺地区におきましては、御案内のとおり、新居浜市の都市拠点として整備を求められており、都市計画マスタープラン等にも位置づけられております。その中でも駅南地区の整備につきましては、新居浜駅周辺まちづくり協議会などを設置し検討を進めているところでございます。アンケート調査につきましては、これまで地権者及び居住者に対して土地利用に関するもの、イベント実施時に来客者に対して駅南地区の整備に関するものなどを実施しており、新居浜市の都市拠点である駅周辺地区の整備につきましては、市民全体の意見をお伺いする必要があると考えております。そのため今後計画しておりますアンケート調査につきましては、市民全体を対象としたまちづくりに関するものを考えております。そのアンケートの調査結果を参考に、今までのアンケート結果、まちづくり協議会からの提言、市議会の皆さんの御意見を総合的に判断し計画を決定してまいります。
 駅南地区において、下水道施設の都市計画決定がなされていないことについてでございますが、現在検討中である駅南地区のまちづくりにおける整備をあわせて計画決定することで、より効果的、効率的な整備を行うことといたしております。
 以上申し上げましたが、他の点につきましてはそれぞれ補足いたさせます。
○議長(仙波憲一) 鴻上経済部長。
○経済部長(鴻上浩宣)(登壇) 農地の保全についてお答えいたします。
 まず、農地の減少を懸念する意見に対しての考えについてでございます。
 農地につきましては、食料の安定供給とともに、国土の保全、自然環境の保全、良好な景観の形成等多面的機能を果たしている貴重な資源であり、真に守るべき農地は確保していく必要があると認識をいたしております。このようなことから、これまでも農地転用などにつきましても、農地法や農業振興地域の整備に関する法律等に基づき、要件を満たした案件のみを許可してまいりましたが、今後におきましても引き続き法令に基づき適正に事務処理を行い、守るべき農地は確保してまいります。
 次に、行政として農業・農地保全についてどのように対応していこうと考えているのかについてでございます。
 御案内のとおり、平成28年4月に農業委員会等に関する法律が改正施行され、農業委員会は担い手への農地等の利用の集積、集約化、遊休農地の発生防止、解消、新規参入の促進など、農地等の利用の最適化を積極的に推進していくこととなり、本年5月に農業委員会から市長に対しまして、担い手の確保、育成、計画的な農地生産基盤整備の実施などの趣旨の意見書が提出されたところでございます。その趣旨を真摯に受けとめて、優良な農地を確保、保全するとともに、農業振興のための各種施策を講じてまいりたいと考えております。
 次に、都市側と農業側の土地利用の調整についてどう考えているかでございます。都市計画法における用途地域や特定用途制限地域等の土地利用計画を変更する場合は、農政部局との調整が必要とされており、これまでも関係部局間で調整を行ってまいりました。今後におきましても、農地の保全に留意しながら、地域特性に応じた土地利用計画となるよう、関係部局と連携を密にし、庁内での合意形成を図ってまいります。
○議長(仙波憲一) この際、暫時休憩いたします。
  午後 3時01分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午後 3時10分再開
○議長(仙波憲一) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 赤尾建設部長。
○建設部長(赤尾恭平)(登壇) 土地利用についてお答えを申し上げます。
 現在、東田地区及び船木地区におきまして、平成28年3月に改定をいたしました都市計画マスタープランに基づき、用途地域及び特定用途制限地域の変更手続を行っているところでございます。用途地域につきましては、本市の主要幹線道路であります国道11号に面した地区を、周辺環境に配慮し、地域の実情に即した土地利用を図るため、第一種低層住居専用地域から第一種住居地域及び第二種住居地域に変更し、特定用途制限地域につきましては、地域産業の振興を図るための機能と周辺の住民、住居環境の調和を図るため、新居浜インターチェンジへ連絡する主要幹線道路国道11号バイパス及び新居浜東港線に隣接した地区を田園居住地区から産業居住地区へと変更するものでございます。産業居住地区へ変更いたします地区につきましては、新居浜インターチェンジへ近く、交通の利便性のよい地区であること、さらに工場や事務所が立地し、既に住居と共存した地区が形成されていることなどを勘案したものでございます。御心配の住居環境につきましては、影響を及ぼすおそれが大きいと考える建築物の用途を制限すること、それから1,000平方メートル以上の開発については開発許可が必要となってくること、農地転用手続など各種手続の中で地域特性に応じた土地利用となるよう、住居環境と調和されたまちづくりに努めてまいります。
○議長(仙波憲一) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) まず、土地利用に関しての再質問をいたします。
 答弁をお聞きしていると、どうも都市側と農業側の調整がしっかりできていないように感じますが、私だけでしょうか。現状は、所有者の意向で開発許可や農地転用がなされており、本来整備しなければならない市中心部の基盤整備や守るべき農地の保全が無秩序に行われているのが実情です。私には新居浜の農業施策はもう諦めたのか、どうにでもなれとしか感じられません。環境保全や食料の自給、地産地消といった観点からも、もっとしっかりと農地の保全や集積といったコントロールが必要ではないでしょうかと思いますが、この点について再度農業側としてのお考えをお伺いいたします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。鴻上経済部長。
○経済部長(鴻上浩宣)(登壇) 篠原議員さんの再質問にお答えをいたします。
 守るべき農地の保全がされていないのではないか、都市サイドと農業サイドの調整ができていないのではないかというような御質問でございますけれども、先ほど建設部長も答弁いたしましたように、開発につきましては、開発許可申請とか農地転用手続という手続の中で調整はいたしておるところでございます。
 それと、今回、特定用途制限地域を見直すところにつきましては、第二種農地ということになってまいりますので、転用に際しましては周辺の他の土地に立地することはできないなど、代替性がない場合に限り農地転用が許可されるという、制限が非常にまだまだ厳しいところでございますので、そういったあたりで十分コントロールをしていって、守るべき農地については保全をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(仙波憲一) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) 次に、駅南地区の整備について再質問いたします。
 駅南地区の整備は、立地適正化計画による都市機能誘導の観点からも早急に整備方針を決定すべき施策ではないでしょうかと思います。これまでもアンケートを初め、市民代表で構成した協議会、地元での勉強会をたくさん開催いたしております。また、今回アンケート調査を再度行うと言われたんですけど、素早くアンケート調査をして、施工すべきだと思います。よろしくお願いいたします。
 まちづくりの私の考えなんですけど、まちづくりの目指すものは、町に暮らす一人一人の幸福度や生活の質の向上であり、それらは短期的に成果があらわれるようなものではありません。行政は現状を踏まえた中長期的な観点に立って目指そうとするまちづくりの基本的な考え方や方向性を明確に持ち、市民に示す責任があるのではないでしょうか。どう進むかわからず、市民が将来を見通せないままのまちづくりは最悪です。中長期的なスパンの中で、自分たちの町のことを考え、整備すべきところ、もうこれ以上整備すべきではないところ、守らなければならない環境を明確にし、ぶれずに次世代に継承するまちづくりが必要と思います。まちづくりは、町に人が住み続ける限り終わることはない取り組みです。この点について再度市長のお考えをお伺いいたします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 篠原市議さんの再質問にお答えいたします。
 最初にお話のありました駅南地区につきましては、確かに方針決定までに時間を要しているのは事実でございます。議員もお話のように、今行っております立地適正化計画あるいは公共施設の再配置計画あるいは交通網計画、それらの計画がここ一、二年のうちに取りまとめられますので、それを踏まえた整備方針を早急に決定をしたいと、このように思っております。そしてまた、まちづくりの方針等につきましても、議員のおっしゃるとおりでございまして、中長期的な展望のもとに決めていくという必要があろうかと思いますので、市民の皆さんの意見を聞きながら、また議会の意見も聞きながら、早急に方針を示していきたいと、このように思っております。
○議長(仙波憲一) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) よろしくお願いいたします。
 続きまして、シティブランド戦略について具体的な取り組みと成果についてお伺いいたします。
 石川市長は、去る6月23日に新たな新居浜の魅力、個性を市内外に認識してもらい、市のよいイメージを高めるための戦略として、Hello!NEW新居浜を合い言葉とした新居浜市シティブランド戦略を宣言されました。この宣言において、市長は、超高齢化社会を迎え、人口減少が大きな社会問題になっている中で、人口減少に歯どめをかけ、持続可能な社会にするためには、町の魅力を高め、市外、県外からの交流人口や移住・定住人口をふやすことが重要であり、市制施行80周年という節目を迎えていることし、20年後の市制100周年、さらにはその先の町をつくる新たな準備として、市民が主役の、市民のみんなが誇れる、そしてみんなに愛される新居浜を市民と行政が一緒になってつくってくれることを新居浜市シティブランド戦略に託した思いと宣言の際に語られておられます。
 そこで、お伺いいたします。
 今後シティブランドとしてどのような事業に取り組むことを考えているのでしょうか、具体的にお聞かせください。特に、シティブランドとして各部局の若い世代の職員からの意見も酌み上げながら、どのような事業を起こしていこうと考えているのでしょうか。また、予算を伴う事業については、予算計上はどのように考えられていますか、具体的にお聞かせください。
 また、シティブランド戦略の分析において、新居浜市の弱みとして10代後半の進学、就職による転職と書かれていますが、事業を推進するに当たり、高校生、若者との意見交換は行いましたか、行う予定があるのでしょうか、お伺いいたします。
 シティブランド戦略に基づく取り組みについても、平成27年12月に策定した新居浜市総合戦略に位置づけた事業でありますが、総合戦略策定後、約2年が経過し、本年は総合戦略計画期間の中間年となっております。シティブランド戦略に基づく取り組みを初め、総合戦略に掲げた事業や取り組みについては、着実に実行できているのでしょうか。特に、総合戦略の基本目標、1、新たな雇用を創り出し、地元産業を振興します、2、居住地・観光地としての魅力を高め、定住人口・交流人口を拡大しますの2つの基本目標について、具体的な取り組みや成果、改善点についてお伺いいたします。
 シティブランド戦略を進めることによって、例えば法人市民税のことで言えば、私が市議会議員になったころは、法人市民税の税率は14.7%でありました。その後、税制改正で12.1%に引き下げられ、さらにこの3月には平成31年10月1日に延期したものの、8.4%に引き下げられることになりましたが、税収にすれば、法人市民税は40%余りの減収になり、改正前の平成27年度には25億9,000万円あった法人市民税が、私の計算では17億1,000万円となり8億円余りの法人市民税が減少することになり、危機感を覚えます。
 そこで、法人市民税は、税率が下がる中、新たな財源を確保する方策としてどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
 また、国においては、地方創生、最適な機能配置やBCP等の観点から、企業の一部中枢機能の地方移転を支援しています。新居浜においても、こうした取り組みをすることによって、地域経済の活性化、新たな雇用創出といった好影響が発生すると考えますが、いかがでしょうか、お考えをお伺いします。
○議長(仙波憲一) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) シティブランド戦略についてお答えをいたします。
 まず、具体的な事業の取り組みについてでございます。
 シティブランド戦略に基づく実施計画といたしましては、本年度より3カ年の取り組みにより一定の成果につなげてまいりたいと考えております。まず、初年度である今年度は、市民の共感と理解を得る段階と位置づけており、6月の宣言イベントの開催を皮切りに、市内各所でのポスターの掲示や各校区のイベント等と連携したPRグッズ配布による広報、周知、さらには新居浜みらい会議の開催やビッグマップの巡回、オリジナルタブロイド紙あるいはSNSを活用した情報発信等を行い、多くの市民の皆様にシティブランド戦略とはどのような活動なのか、何のために取り組むのかといったことをわかりやすくお伝えしています。
 次に、シティブランド戦略に取り組む上での若い世代の職員の意識反映についてでございます。
 私は、新居浜市としてブランド戦略に取り組むことにより、市役所職員の意識改革も同時に行いたいと考えております。職員みずからが率先し、新居浜市のことを熟知し、好きになり、新居浜のよいところを積極的に情報発信できる営業マンのような行動をこれからの職員には期待したいと思っております。そのためシティブランド戦略に基づく各種事業につきましては、特定の部署のみがかかわるのではなく、多くの職員がアイデアを出し合い、事業を推進できるよう、20代から40代までの若手職員22名で構成する庁内横断的な組織を立ち上げ、ワークショップ等を通じて、次年度以降に向けた具体的な事業提案について検討を進めております。
 また、Hello!NEWプロジェクトとして、全職員を対象にシティブランド戦略推進に関する新規事業の提案募集をいたしましたところ、庁内各部局より合計143件の事業提案がございました。現在、提案内容の精査、絞り込みの作業を行っているところでございますが、効果が見込まれる提案内容につきましては、国の交付金制度等の活用も検討した上で、来年度当初予算に計上したいと考えております。
 以上申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(仙波憲一) 原企画部長。
○企画部長(原一之)(登壇) シティブランド戦略についてお答えいたします。
 まず、高校生や若者との意見交換についてでございます。
 昨年度シティブランド戦略の策定に当たりましては、市内の高校生19名、20代から40代の若者世代12名との意見交換を実施し、戦略策定の基礎資料とさせていただきました。また、今年度既に実施した宣言イベントや第1回新居浜みらい会議におきましても、小さなお子さんのいらっしゃるお母さんや中学生、高校生に多く参加いただき、未来の新居浜への思いや自分が好きな場所等について情報共有を図ったところでございます。さらに、これらの意見につきましては、市内一円に配布するタブロイド紙やSNSを通じ、より多くの市民、特に10年後、20年後の本市を担う若い世代の方に知っていただき、新居浜のよさを再認識していただきたいと考えております。
 次に、総合戦略の着実な実行についてでございます。
 今年度は、総合戦略の中間年に当たりますが、今年度の当初予算ベースで見ますと、平成27年度から平成29年度において、総合戦略に掲載した100の具体的な事業、取り組みのうち、98項目については計画どおり着手済みとなっております。また、総合戦略において設定した7項目の数値目標のうち、4項目については総合戦略最終年度である平成31年度の目標値を既に達成していることなどから、総合戦略全体の進捗状況といたしましては、おおむね順調かつ着実に実行できているものと認識いたしております。
 次に、お話のありました2つの基本目標の具体的な取り組みや成果、改善点につきましては、総合戦略で定める4つの数値目標、5つのKPI、重要業績評価指標におきまして、既に平成31年度の目標値を達成しており、中でも新居浜市の創業支援による創業件数やお試し移住利用者数、空き家バンクマッチング件数などにおいて、顕著な事業効果が見られております。
 一方で、未実施の取り組みや目標水準と乖離のあるKPIもございますことから、外部有識者会議や市議会地方創生特別委員会における御意見等も踏まえ、必要に応じて事業の見直しやKPIの上方修正を行っていきたいと考えております。
 次に、法人市民税の税率が下がる中での新たな財源確保についてでございます。
 平成31年に予定されている法人市民税の税率の見直しによる地方自治体の減収分につきましては、その75%は普通交付税で補填されるほか、新たに法人事業税交付金が創設されると伺っております。しかしながら、御指摘のとおり、本市として中長期的にシティブランド戦略に基づく新規施策等に取り組んでいくためには、新たな財源確保策を検討する必要があるものと認識をいたしております。本市では、平成26年度に全国2例目となる市役所敷地内コンビニ誘致事業によりまして、15年間で約1億4,400万円の歳入を確保したほか、昨年度市内の事業者とともに見直しを行ったふるさと納税においても、新たに1億円以上の財源を確保いたしております。今後におきましても、こうした官民連携事業等による財源確保とあわせて選択と集中による歳出の削減に努めてまいりたいと考えております。
 次に、企業の地方移転による地域経済の活性化についてでございます。
 一昨年、国においては、地方創生に向けた取り組みの一環として、企業が本社機能を地方へ移転させた場合、法人税の一部を優遇する制度が創設され、企業や地方自治体に制度活用を呼びかけておりますが、現時点では全国的に見ましてもほとんど取り組みが進んでいない現状であるとの認識を持っております。その背景には、地方においては、マーケットが小さいことや交通の利便性により主要取引先が東京圏域に集中している現状などがあると推測され、企業が本社移転を決定するためには、それらの要因を上回るメリットが必要であること、受け入れ側の体制や状況も重要な要素であることから、さまざまな課題を整理する必要があると考えております。
○議長(仙波憲一) 再質問はありませんか。篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) 最後に、要望ですが、新居浜市の課題で子供たちが都会に出ていくと帰らない問題があります。もちろん雇用の場も重要です。しかし、子供たちが地域に誇りを持ち、愛着を感じてもらうためには、子供のころからの人と人との関係が重要です。子供のころから地域と接する機会をつくり、自分の住んでいる地域が好きになり、ふるさとを大切にする気持ちの育成が必要です。大学を卒業すると新居浜に帰り活躍したいと思う子供たちを育てることが必要です。今回のシティブランド戦略は、今までの縦割り行政と違い、多くの職員が参加できる横割りの仕組みとなっています。多くの市民と話され、多くの意見に取り組み、シティブランドが成功することを願っています。応援しています。終わります。ありがとうございました。
○議長(仙波憲一) 以上で本日の一般質問は終わりました。
 これをもって本日の日程は全部終了いたしました。
 明14日は午前10時から会議を開きます。
 本日はこれにて散会いたします。
  午後 3時32分散会