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平成28年第5回新居浜市議会定例会会議録 第2号

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ページID:0031277 更新日:2017年2月13日更新 印刷用ページを表示する
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目次

議事日程
本日の会議に付した事件
出席議員
欠席議員
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者
開議(午前10時00分)
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
 山本健十郎議員の質問(1)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (1) 安全で快適に暮らせる都市の実現
    ア 幹線道路の整備促進
    イ 駅周辺施設の整備
    ウ 総合運動公園構想の策定
    エ 防災・減災対策の強化
 石川市長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (1) 安全で快適に暮らせる都市の実現
    イ 駅周辺施設の整備
    ウ 総合運動公園構想の策定
 木村市民部長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (1) 安全で快適に暮らせる都市の実現
    エ 防災・減災対策の強化
 赤尾建設部長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (1) 安全で快適に暮らせる都市の実現
    ア 幹線道路の整備促進
 藤田消防長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (1) 安全で快適に暮らせる都市の実現
    エ 防災・減災対策の強化
 山本健十郎議員の質問(2)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (1) 安全で快適に暮らせる都市の実現
 石川市長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (1) 安全で快適に暮らせる都市の実現
 木村市民部長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (1) 安全で快適に暮らせる都市の実現
 山本健十郎議員の質問(3)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (2) 活力ある産業活動の実現
    ア 住友各社との連携強化
    イ 企業誘致及び企業留置の推進
    ウ 産業を支える人づくり
    エ 観光・物産の振興
 石川市長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (2) 活力ある産業活動の実現
    ア 住友各社との連携強化
    ウ 産業を支える人づくり
 鴻上経済部長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (2) 活力ある産業活動の実現
    イ 企業誘致及び企業留置の推進
    エ 観光・物産の振興
 山本健十郎議員の質問(4)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (2) 活力ある産業活動の実現
 石川市長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (2) 活力ある産業活動の実現
 鴻上経済部長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (2) 活力ある産業活動の実現
 山本健十郎議員の質問(5)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (3) 地球に優しい暮らしの実現
    ア 地球温暖化対策の推進
    イ ごみ減量化の推進
 石川市長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (3) 地球に優しい暮らしの実現
    ア 地球温暖化対策の推進
 伊藤環境部長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (3) 地球に優しい暮らしの実現
    イ ごみ減量化の推進
 山本健十郎議員の質問(6)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (3) 地球に優しい暮らしの実現
 伊藤環境部長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (3) 地球に優しい暮らしの実現
 山本健十郎議員の質問(7)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (3) 地球に優しい暮らしの実現
 伊藤環境部長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (3) 地球に優しい暮らしの実現
 山本健十郎議員の質問(8)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (4) 健康で、生きがいのある暮らしの実現
    ア 健康寿命の延伸
    イ 子育て支援の充実
    ウ 企業城下町版CCRCの導入
 石川市長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (4) 健康で、生きがいのある暮らしの実現
    イ 子育て支援の充実
    ウ 企業城下町版CCRCの導入
 岡部福祉部長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (4) 健康で、生きがいのある暮らしの実現
    ア 健康寿命の延伸
 山本健十郎議員の質問(9)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (4) 健康で、生きがいのある暮らしの実現
 岡部福祉部長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (4) 健康で、生きがいのある暮らしの実現
休憩(午前11時00分)
再開(午前11時09分)
 山本健十郎議員の質問(10)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (5) 市民の力が育まれ、継承される社会の実現
    ア 特色ある学校づくり
    イ 公民館の再生
    ウ 芸術文化の振興
    エ スポーツの振興
 石川市長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (5) 市民の力が育まれ、継承される社会の実現
    イ 公民館の再生
    エ スポーツの振興
 関教育長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (5) 市民の力が育まれ、継承される社会の実現
    ア 特色ある学校づくり
    ウ 芸術文化の振興
 山本健十郎議員の質問(11)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (5) 市民の力が育まれ、継承される社会の実現
 関教育長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (5) 市民の力が育まれ、継承される社会の実現
 山本健十郎議員の質問(12)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (5) 市民の力が育まれ、継承される社会の実現
 関教育長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (5) 市民の力が育まれ、継承される社会の実現
 山本健十郎議員の質問(13)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (6) 自立、連携する協働社会の実現
    ア 地域コミュニティーの再生
 石川市長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (6) 自立、連携する協働社会の実現
    ア 地域コミュニティーの再生
 山本健十郎議員の質問(14)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (6) 自立、連携する協働社会の実現
 木村市民部長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (6) 自立、連携する協働社会の実現
 山本健十郎議員の質問(15)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (7) 効果・効率的な市役所の実現
    ア 新居浜市総合戦略の推進
    イ 市民目線の市政推進
 石川市長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (7) 効果・効率的な市役所の実現
    ア 新居浜市総合戦略の推進
 原企画部長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (7) 効果・効率的な市役所の実現
    イ 市民目線の市政推進
 山本健十郎議員の質問(16)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (7) 効果・効率的な市役所の実現
 原企画部長の答弁
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (7) 効果・効率的な市役所の実現
 山本健十郎議員の質問(17)
  1 石川市政、第2ステージの運営について
   (7) 効果・効率的な市役所の実現
 真木増次郎議員の質問(1)
  1 教育行政について
   (1) 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律
   (2) 小中一貫教育
   (3) 部活動
 石川市長の答弁
  1 教育行政について
   (1) 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律
休憩(午前11時57分)
再開(午後 1時00分)
 関教育長の答弁
  1 教育行政について
   (1) 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律
   (2) 小中一貫教育
   (3) 部活動
 真木増次郎議員の質問(2)
  1 教育行政について
 石川市長の答弁
  1 教育行政について
 真木増次郎議員の質問(3)
  1 教育行政について
 関教育長の答弁
  1 教育行政について
 真木増次郎議員の質問(4)
  1 教育行政について
 関教育長の答弁
  1 教育行政について
 真木増次郎議員の質問(5)
  1 教育行政について
  2 インフルエンザ予防接種について
 岡部福祉部長の答弁
  2 インフルエンザ予防接種について
 真木増次郎議員の質問(6)
  2 インフルエンザ予防接種について
  3 道路陥没について
 赤尾建設部長の答弁
  3 道路陥没について
 真木増次郎議員の質問(7)
  3 道路陥没について
 赤尾建設部長の答弁
  3 道路陥没について
 真木増次郎議員の質問(8)
  4 軽四救急車について
 藤田消防長の答弁
  4 軽四救急車について
 真木増次郎議員の質問(9)
  4 軽四救急車について
 藤田消防長の答弁
  4 軽四救急車について
 大條雅久議員の質問(1)
  1 公共施設再配置計画について
   (1) 公共施設白書との関連
 石川市長の答弁
  1 公共施設再配置計画について
   (1) 公共施設白書との関連
 原企画部長の答弁
  1 公共施設再配置計画について
   (1) 公共施設白書との関連
 大條雅久議員の質問(2)
  1 公共施設再配置計画について
   (1) 公共施設白書との関連
 原企画部長の答弁
  1 公共施設再配置計画について
   (1) 公共施設白書との関連
 大條雅久議員の質問(3)
  1 公共施設再配置計画について
   (1) 公共施設白書との関連
   (2) 東新学園の建てかえ計画
 石川市長の答弁
  1 公共施設再配置計画について
   (2) 東新学園の建てかえ計画
休憩(午後 2時06分)
再開(午後 2時15分)
 岡部福祉部長の答弁
  1 公共施設再配置計画について
   (2) 東新学園の建てかえ計画
 大條雅久議員の質問(4)
  1 公共施設再配置計画について
   (2) 東新学園の建てかえ計画
 岡部福祉部長の答弁
  1 公共施設再配置計画について
   (2) 東新学園の建てかえ計画
 大條雅久議員の質問(5)
  1 公共施設再配置計画について
   (2) 東新学園の建てかえ計画
 石川市長の答弁
  1 公共施設再配置計画について
   (2) 東新学園の建てかえ計画
 大條雅久議員の質問(6)
  1 公共施設再配置計画について
   (2) 東新学園の建てかえ計画
  2 水道事業会計の中長期収支予測について
   (1) 新居浜市水道ビジョンとの関連
 本田水道局長の答弁
  2 水道事業会計の中長期収支予測について
   (1) 新居浜市水道ビジョンとの関連
 大條雅久議員の質問(7)
  2 水道事業会計の中長期収支予測について
  3 にいはま環境プランについて
   (1) 目標の達成状況と今後
 伊藤環境部長の答弁
  3 にいはま環境プランについて
   (1) 目標の達成状況と今後
 大條雅久議員の質問(8)
  3 にいはま環境プランについて
   (1) 目標の達成状況と今後
   (2) 自転車の街の復活
 赤尾建設部長の答弁
  3 にいはま環境プランについて
   (2) 自転車の街の復活
 大條雅久議員の質問(9)
  3 にいはま環境プランについて
   (2) 自転車の街の復活
散会(午後 2時48分)


本文

平成28年12月13日 (火曜日)  
   議事日程 第2号
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問
――――――――――――――――――――――
  本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
――――――――――――――――――――――
  出席議員(26名)     
 1番    神野 恭多
 2番    米谷 和之
 3番    井谷 幸恵
 4番    藤田 誠一
 5番    田窪 秀道
 6番    小野 辰夫
 7番    太田 嘉一
 8番    岩本 和強
 9番    三浦 康司
 10番     篠原 茂
 11番   大條 雅久
 12番   高塚 広義
 13番   藤原 雅彦
 14番   豊田 康志
 15番   永易 英寿
 16番   伊藤 謙司
 17番   藤田 豊治
 18番   藤田 幸正
 19番   岡崎 溥
 20番   伊藤 優子
 21番   佐々木 文義
 22番   真木 増次郎
 23番   仙波 憲一
 24番   近藤 司
 25番   加藤 喜三男
 26番   山本 健十郎
――――――――――――――――――――――
  欠席議員
 なし
――――――――――――――――――――――
  説明のため出席した者
 市長                 石川 勝行
 副市長              近藤 清孝  
 企画部長             原  一之
 総務部長             寺村  伸治
 福祉部長             岡部 嘉幸
 市民部長             木村 和則
 環境部長             伊藤 公夫
 経済部長             鴻上 浩宣
 建設部長              赤尾 恭平
 消防長               藤田 秀喜
 水道局長              本田 陸治
 教育長               関   福生
 教育委員会事務局長       武方 弘行
 監査委員             田中 洋次
――――――――――――――――――――――
  議会事務局職員出席者
 事務局長             多田羅 弘
 議事課長              原   正夫
 議事課副課長          松平 幸人
 議事課副課長           髙橋 憲介
 議事課議事係長         美濃 有紀
 議事課調査係長          神野 瑠美
 議事課主任            中島 康治
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前10時00分開議       
○議長(近藤司) これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第2号のとおりであります。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(近藤司) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において真木増次郎議員及び仙波憲一議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第2 一般質問
○議長(近藤司) 次に、日程第2、一般質問を行います。
 この際、申し上げます。一般質問における各議員の発言は、それぞれ通告の時間以内となっておりますので、御了承願います。
 順次質問を許します。まず、山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) おはようございます。
 自民クラブの山本健十郎でございます。石川市長、2期目の御当選、改めて本当におめでとうございました。愛媛県内の最近の首長選挙では、現職の髙須賀東温市長、青野西条市長、高野久万高原町長、上村上島町長等が新人に敗れるなど大異変が起こっております。アメリカ大統領選挙では、女性初を目指したヒラリー・クリントン前国務長官を大接戦の末破り、ドナルド・トランプ氏が当選し米国民が米国の再生を政治経験のない異端候補に託したと世界のマスコミが報じました。トランプ氏の当選後、世界の株が乱高下し、為替も円高に大きく振れましたが、その後、トランプ氏の評価が上がり、株も上昇し、為替が昨日116円と1カ月で15円程度の円安になるなど、そういう状況が続いておりますが、日本経済がうまく良好な方向に進むことを願うばかりでありますが、世界は英国のEU離脱、お隣の韓国では大統領の問題などで不安が広がっています。トランプ氏は、来年1月20日に就任をしますが、大統領の進め方次第では、世界は不安定な状況を抱えながら進んでいくような気がしてなりません。
 最近、新居浜市では、うれしいことがありました。11月20日、新居浜市の河川敷での県中学校の男子、女子の全国駅伝大会の予選会で、新居浜西中学校が男女とも引き続き2年連続アベック優勝で、12月18日の滋賀県での全国大会に出場が決定したことであります。うれしいではありませんか。昨年の全国大会に出場し、男子4位、女子は9位と健闘していることから、また今年度の記録が全国レベルにあることなどから、矢野監督の御指導のもと、全国大会での優勝を目指して頑張っていただくよう、市民の皆さんと声援を送りながら、以下、通告に従い質問を行います。
 石川市政、第2ステージの市政運営についてを中心にお伺いをいたします。
 石川市長は、2期目に向けての選挙公約で共につくろう笑顔輝く新居浜市と掲げ、基本政策7つの夢の実現、幸せの48施策、重点20施策を具体化し、第2ステージに向け住みたい、住み続けたいあかがねのまちを目指し地方創生をなし遂げ、ふるさと新居浜を未来に継承すると各種団体、各校区で市民に対して報告会を開催し取り組まれたと思います。7つの夢の実現の基本施策、48施策のうち、20重点施策についてお伺いをいたします。
 まず、1点目は、安全で快適に暮らせる都市の実現についての4重点施策で、幹線道路の整備推進については、国道11号バイパス、県道郷桧の端線、西町中村線、市道角野船木線、上部東西線の事業。駅周辺施設の整備については、民間施設誘致、駅南整備計画の事業。総合運動公園構想の策定については、平成28年度に構想の策定、公表。防災・減災対策の強化については、総合防災拠点施設、自主防災組織の拡充、防災士の増員の内容でありますが、1期目の第1ステージでは、国道11号バイパス、郷桧の端線、角野船木線ほかの主要幹線の一部供用開始、駅前の広場、駐車場、駐輪場、ホテル誘致などの周辺整備、神郷公園、岡城館歴史公園などの整備、デマンドタクシーの本格導入、公営住宅の計画的建てかえと耐震化、総合防災拠点施設などの建設に着手をし、ほとんどが完成に近い取り組みをされたように考えます。
 そこで、第1ステージを踏まえて、第2ステージの4重点施策についてお考えをお伺いいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) おはようございます。
 山本議員さんの御質問にお答えいたします。
 私の市政、第2ステージの運営についてのうち、安全で快適に暮らせる都市の実現についてお答えいたします。
 まず、駅周辺施設の整備についてでございます。
 御案内のとおり、JR新居浜駅周辺につきましては、新居浜市の拠点として、公共交通の利便性の向上やにぎわいの創出を図るため、公共施設の整備を進めてまいりました。南北自由通路、人の広場、駅前駐輪場、駐車場、駅南口広場などの整備に加え、昨年7月にあかがねミュージアムがオープンするなど、JR新居浜駅前地区の公共施設が1期目、第1ステージの間に完成を迎えているところでございます。しかしながら、今後、より一層のにぎわいの創出を図るため、民間の活力を生かしていく必要がございます。現在、駅前にはホテルが建設されており、来年夏ごろには完成予定と伺っておりますが、民間施設のさらなる誘致を図ってまいりたいと考えております。
 駅南地区の整備計画につきましては、JR新居浜駅周辺地区が新居浜市の拠点としてどのようなまちづくりが必要であるか、現在各方面から検討を重ねているところでございます。急激な人口減少と高齢化を背景とした中で、より効率的、効果的、また何よりも市民の皆様に喜んでいただける整備を行う必要があると考えております。今後、整備の必要性も含め、市民の皆様の意見をお伺いするとともに、議員の皆様のお力をおかりして方針を決定いたしたいと考えております。
 次に、総合運動公園構想の策定についてでございます。
 総合運動公園構想につきましては、第1ステージにおいて、スポーツ推進計画等を踏まえ、整備候補地や施設内容、事業費等の検討を進めてまいりました。現在の進捗状況といたしましては、本年6月に庁内の関係部局で組織する新居浜市総合運動公園構想検討委員会を開催し、検討を進めるとともに、7月にはコンサルタント会社と策定業務委託を締結、9月には新居浜市スポーツ推進審議会に総合運動公園構想について諮問を行い、10月に意見書をいただき、また市民アンケートも実施したところでございます。構想策定につきましては、市民アンケートの結果やスポーツ推進審議会を初めとする各種関係団体の御意見、また都市基盤整備促進特別委員会の御意見などを参考に、平成28年度中の構想策定に向け、鋭意検討を進めているところでございます。第2ステージにおきましては、今年度中に策定予定の構想の中で、構想実現のためのスケジュール等についても検討し、構想の計画的な推進を目指してまいります。
 以上申し上げましたが、他の点につきましてはそれぞれ補足いたさせます。
○議長(近藤司) 木村市民部長。
○市民部長(木村和則)(登壇) 防災・減災対策の強化についてお答えいたします。
 防災・減災対策につきましては、自助、共助の大切さについての市民の意識を高めることが何よりも重要と考え、これまで地域オリジナルの防災マップづくりや防災訓練等の地域の防災活動への支援、防災士の養成など、地域での活動促進に努めるとともに、単位自治会レベルでの自主防災組織の結成を促進し、地域防災力の向上を図っているところでございます。
 まず、自主防災組織の拡充につきましては、自主防災組織の結成率は、平成28年11月末時点で、校区単位で100%、自治会単位で約45%となっております。また、昨年度には、市連合自治会内に防災部が発足し、さらに今年3月には、防災士で組織する新居浜防災士ネットワークが結成されるなど、自治会と防災士が一体となった校区防災訓練などの各種防災・減災活動の取り組みを進めております。今後におきましても、自主防災組織発足への支援を強化することにより、南海トラフ巨大地震に備えた防災・減災対策の強化に努めてまいります。
 次に、防災士の増員につきましては、災害発生時には、自分の身は自分で守る自助、近隣で助け合う共助、公的支援を行う公助が互いに連携し、一体となることで被害を最小限にし、早期の復旧、復興につながることから、自助、共助を中心となって担っていただく防災士の養成は大変重要であると認識いたしております。このようなことから、平成27年度末には、当初目標としておりました300名の防災士の確保を行い、今年度も約50名の方が防災士の資格を取得する予定でございますが、今後におきましても、愛媛県防災士養成講座を活用しながら、防災士のさらなる増員を目指してまいります。
○議長(近藤司) 赤尾建設部長。
○建設部長(赤尾恭平)(登壇) 安全で快適に暮らせる都市の実現のうち、幹線道路の整備促進についてお答えをいたします。
 まず、国の事業についてでございます。
 新居浜バイパスの西喜光地町から本郷一丁目までの工区につきましては、用地買収を推進しておりますが、そのうち自転車道から本郷一丁目までの区間は、今年度から工事にも着手をいたしました。今後も引き続きさらなる用地買収や工事の推進に取り組んでいくと伺っております。
 次に、萩生から大生院までの工区につきましては、本年度中に用地買収が完了する見込みで、平成30年度に予定しております4車線化に向けて路側の改良工事、渦井川、西河川の旧橋の撤去、新橋の下部工事を実施しており、さらに補正予算により歩道工事を実施するなど事業を進めていくと伺っております。
 最後に、船木から東田三丁目までの工区につきましては、平成29年度から東田・光明寺地区において国土調査の着手を予定しております。
 次に、県事業のうち、郷桧の端線につきましては、現在、清掃センターの入り口から株式会社リブドゥまでの区間の整備を進めており、えひめ国体が開催される平成29年秋までの供用開始を目指し事業を推進していくと伺っております。また、残りの株式会社リブドゥから国道11号新居浜バイパスまでの区間につきましては、現在、地元協議を進めており、今後は詳細設計や用地調査等、工事着手に向けて準備を進めていくと伺っております。
 次に、西町中村線につきましては、国道11号新居浜バイパスから滝の宮橋南側までの区間において、大型物件の移転とともに、JR予讃線下越し部については、JR四国と工法等設計協議を進め、本年度から支障となる公共下水道管等の移設工事に着手する予定であり、今後も早期完成を目指し、予算確保に努めていくと伺っております。
 続きまして、市事業のうち、角野船木線につきましては、角野新田町一丁目から船木高祖までの区間において用地買収が完了し、道路工事を実施しております。今年度末には山根公園北側から新居浜インターチェンジの間が全線開通する予定でございます。また、山根公園西側におきましては、国の補正予算により、道路拡張工事に着手してまいります。
 次に、上部東西線につきましては、用地買収が完了し、角野船木線同様に国の補正予算が確保できましたことから、東川にかかる橋梁上部工事並びに道路改良工事に着手し、萩生治良丸本線までの平成30年度開通を目指して事業を推進してまいります。
 なお、萩生治良丸から大生院新田橋までの残り約2キロメートル区間の整備につきましては、早期の全線開通を目指し、現在整備中の区間に引き続き、萩生側並びに大生院側両側から事業を着手できるよう、国の交付金等財源確保に向けて準備を進めてまいります。
○議長(近藤司) 藤田消防長。
○消防長(藤田秀喜)(登壇) 防災・減災対策の強化についてお答えいたします。
 総合防災拠点施設につきましては、今後発生する可能性が極めて高い南海トラフ巨大地震などの大規模災害に対応するために、平成29年度から平成31年度にかけて建設工事を行い、平成31年10月の供用開始を目指しております。また、総合防災拠点施設の防災センターや常設の災害対策本部などを活用して、自主防災組織などの自助、共助による防災力の向上、消防団などの公助の強靱化を図ることにより、本市の防災・減災対策の強化に努めてまいります。
○議長(近藤司) 山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) ありがとうございました。
 再質問につきましては、駅南の整備計画、総合運動公園、防災・減災対策の強化についてお伺いいたしますが、まず駅南の整備計画でありますが、石川市長から先ほど急激な人口減少と高齢化を背景とした中で、効率的、効果的で何よりも市民に喜んでいただける整備が必要で、整備の必要性も含め、市民の意見、議員の意見を聞きながら決定したいとの御答弁でしたが、私は、新居浜市の状況からいま一度立ちどまり事業化の延期が必要であると考えます。市政全般から考えても、そのような必要性があろうと考えております。そもそも駅南やJR予讃線連続立体交差事業では、北側と南側の整備が条件でありましたが、高架事業は、松山市に変更になり、平成26年初めにこの事業を新居浜市は取り下げたわけであります。その時点で見直しが必要であったと思いますが、平成24年から平成28年まで8回のまちづくり協議会を行い、今回、議会前の説明では、3案の素案まで作成され、今にも事業を進めようというような印象を与えるのは問題があると考えます。お考えをお伺いいたします。
 そして、総合運動公園建設については、市民の関心が非常に高いと思います。今議会では、藤田誠一議員、豊田議員からもこの総合運動公園の質問があろうかと思いますが、今年度中の構想策定で、第2ステージで構想のスケジュール等を検討との御答弁でしたが、建設までの道筋についてお伺いをいたします。
 最後になりますが、防災・減災対策の強化の中で、防災組織の結成率が、校区単位では100%でありますが、自治会単位は45%の答弁でしたが、南海トラフ巨大地震がいつ起こるかわからない状況の中で、余りにも取り組みが甘いのではないかと考えています。自治会単位を100%にするために、行政としての取り組みについてお伺いをいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 山本議員さんの再質問にお答えをいたします。
 まず、駅南の整備計画についてでございますが、確かに議員さんがおっしゃるとおり、平成26年度に正式に連続立体交差事業を断念した際に、駅南整備の必要性そのものについて多方面から議論を尽くす必要があったものと考えております。今回、新居浜駅周辺まちづくり協議会において議論していただき作成した3案の素案は、先ほどの答弁でも申し上げましたまちづくりの観点から、市民の皆様に議論のきっかけにしていただこうとの趣旨でございまして、3案のいずれかですぐに事業化に取り組むというようなものではございません。御案内のとおり、市街地整備事業につきましては、多額の事業費もかかります。また、各方面からの検討が必要であり、多くの市民の皆様から支援を得られるような案を作成するためには、かなりの時間が必要であると考えております。また、防災拠点施設や総合運動公園の大事業もございますことから、実施時期については慎重に検討してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
 次に、総合運動公園構想のうち、建設までの道筋についてでございます。
 先ほども述べましたとおり、今後のスケジュールにつきましては、今年度策定予定の構想の中で検討をしていく予定でございます。スケジュールを検討していくためには、建設場所、整備する運動施設等を決定する必要がございますから、まず総合運動公園の整備に必要な事項を洗い出し、建設までの道筋を示し、実現性のあるスケジュールとなるよう努めてまいりたいと考えております。
○議長(近藤司) 木村市民部長。
○市民部長(木村和則)(登壇) 山本議員さんの再質問にお答えいたします。
 自治会単位の防災組織を100%にするための取り組みということですが、単位自治会の自主防災組織結成促進のための取り組みにつきましては、校区単位では全ての校区での自主防災組織が結成されておりますことから、この校区組織や校区内の防災士とも協力しながら、単位自治会に防災士を養成することや、また小規模自治会で組織化が大変難しいという課題がある自治会につきましては、地域の実情に合った形での組織づくりを提案するなど、さらなる組織率の向上に努めてまいりたいと思っております。
○議長(近藤司) 山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) ありがとうございました。
 次に、2点目についてですが、活力ある産業活動の実現についての4重点施策で、住友各社との連携強化については、経済懇談会、トップミーティングの開催、産業基盤施設整備。企業誘致及び企業留置の推進については、工業用地の確保、企業立地促進条例の拡充、創業支援。産業を支える人づくりについては、技術研修の拡充、ものづくりマイスター制度の創設、溶接技術甲子園。観光・物産の振興については、着地型旅行商品及び特産品・名物料理開発、銅婚式ツアー、別子銅山テーマ小説出版、太鼓台の国体出場、オリンピック派遣の内容でありますが、1期目の第1ステージでは、住友各社とのトップミーティング開催による連携強化、住友化学のメチオニンの増強決定、リブドゥコーポレーション、プライムデリカの操業開始、観音原地区に内陸型工業用地造成、分譲、新居浜ものづくりブランドの認定、ものづくり高度技術伝承事業補助金創設、マイントピア別子再生、温浴施設、子供用遊戯施設の新設オープンなど、ほとんど完成に近い状況で取り組みをされたように考えています。
 そこで、第1ステージを踏まえて、第2ステージの4重点施策についてお考えをお伺いいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 活力ある産業活動の実現についてお答えいたします。
 まず、住友各社との連携強化についてでございます。
 本市の産業は、別子銅山の開坑以来、住友各社の発展とともに歩んできた共存共栄の歴史であり、地域経済の持続的発展のためには、住友各社と行政の連携強化、特に情報と意識の共有が重要だと考え、私自身、中村知事や地元経済界と一体となって、毎年住友各社の本社を訪問し、各社首脳との意見交換を行うとともに、時機を捉えた産業基盤施設の整備などに努めてまいりました。こうした連携の成果として、住友化学株式会社のメチオニンや住友金属鉱山株式会社のニッケル酸リチウムの設備投資につながったものと考えております。このようなことから、第2ステージにおきましても、引き続き住友各社との対話を基本とし、意思疎通を密にしていくことはもちろん、今後におきましては、住友企業と地元中小企業のさらなる連携強化に重点を置いた取り組みを進めることで、地域経済全体の発展を目指してまいります。その第一歩として、今年度から地元中小企業の技術や製品を地域中核企業に紹介するものづくり技術シーズ展示会を住友各社で実施いたしておりまして、その関係性をさらに深めながら、本市の基幹産業でありますものづくり産業全体が、さらなる発展をいたしますよう、引き続き住友各社との連携強化を図ってまいります。
 次に、産業を支える人づくりについてでございます。
 第1ステージにおきましては、本格的な少子・高齢化を迎えた時代背景から、本市のものづくり産業における技術力の維持、向上を図るため、技術研修制度や技能伝承事業への支援を重点的に行ってまいりました。さらに、幼少期からものづくり意識の醸成を図り、次世代のものづくり人材への興味を喚起するため、小学生、中学生を対象にものづくり体験やものづくり講座を行うほか、工業高校や高等技術専門校の職場体験を通じたキャリア教育や四国地区高校生溶接技術競技会の開催へも支援してまいりました。今後につきましても、技術研修制度のさらなる拡充を図るとともに、今年度創設いたしましたものづくりマイスター認定制度を活用いたしまして、高度技能の伝承を進めてまいります。
 また、高校生溶接技術競技会につきましては、四国地区にとどまらず、規模を拡大することによりまして、次世代のものづくり人材が、より意欲と希望を持って技術向上に取り組めるよう、支援を行ってまいります。
 加えて、現下の厳しい雇用環境のもと、人材確保に対する企業ニーズも高まっておりますことから、えひめ東予産業創造センターやものづくり産業振興センター、高等技術専門校、ハローワーク新居浜とも連携を図りながら、多様な視点でものづくり人材の育成を図ってまいりたいと考えております。
 以上申し上げましたが、他の点については補足いたさせます。
○議長(近藤司) 鴻上経済部長。
○経済部長(鴻上浩宣)(登壇) 活力ある産業活動の実現についてお答えいたします。
 まず、企業誘致及び企業留置の推進についてでございます。
 活力ある産業活動の実現のためには、企業ニーズに適応した工業用地の確保と立地企業への時機を捉えた支援が重要であるとの認識のもと、交通アクセスの利便性や内陸部での立地ニーズの高まりを受け、観音原地区等に用地を確保し、市内外の企業から新たに立地をいただいております。これらの企業立地につきましては、用地の利便性に加え、新居浜市企業立地促進条例に基づく奨励措置が他市に比べて充実した制度になっていることも立地決定の要因になったものと考えており、今後におきましても、その優位性を維持できるよう、努めてまいります。
 また、現在、造成を進めております観音原第2工区の造成と分譲を速やかに実施してまいりますとともに、新たな工業用地の確保を早急に努めてまいります。
 次に、観光・物産の振興についてでございます。
 第1ステージでは、別子銅山の近代化産業遺産を活用した観光振興とマイントピア別子端出場温泉保養センターの再生を核といたしまして、観光、物産の両面から活力ある産業活動の実現に取り組んでまいりました。第2ステージでは、観光・物産の振興による交流人口の拡大を重点施策の一つとして、各種施策を展開してまいりたいと考えております。観光は、市内外からの交流人口の拡大により、地域の活力を維持し、地域社会を持続、発展させることが期待できるという観点から、地方創生の方策の一つとしても大きな期待が寄せられている分野でございます。そのような観点から、今後既存の着地型旅行商品のブラッシュアップや新規商品の造成に取り組みますとともに、地元の農林水産物等を活用した新たな特産品や名物料理の開発を支援し、物産及び食を生かした観光・物産の振興を目指してまいります。
 また、本年度から取り組んでおります銅婚の里PR推進事業につきましても、結婚7年目イコール銅婚の認知度拡大や銅婚式の聖地新居浜としてのブランド化を推進するために、引き続き銅婚の里ツアーに取り組んでまいります。
 さらには、別子銅山をテーマとした小説の出版や来年度開催される愛顔つなぐえひめ国体・えひめ大会への新居浜太鼓台の派遣、そして2020年東京オリンピックへの新居浜太鼓台派遣を目指すなど、新居浜太鼓祭りを通じた観光の振興にも努め、活力ある産業活動をより発展させてまいります。
○議長(近藤司) 山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) ありがとうございました。
 再質問につきましては、住友各社の連携強化と企業誘致及び企業留置の推進についてお伺いをいたしますが、住友各社の連携強化ですが、石川市長から、先ほど御答弁ありましたように、愛媛県知事、地域経済界と一体となって毎年住友各社の訪問で各社首脳と意見交換するなど、連携の成果として、住友化学のメチオニン、住友金属鉱山のニッケル酸リチウムの設備投資につながったとお話がありました。そして、第2ステージも、住友各社とは対話を基本として意思疎通を密にし、住友企業と地元中小企業のさらなる連携強化に重点を置いて取り組むと伺いましたが、新居浜市の経済強化、以前は工業出荷高が四国で1番だったわけですが、今県内では3位だったと思いますが、そういう状況の中で、経済強化に向け、具体的にどのように取り組まれるか、お伺いをいたします。
 そして、企業誘致及び企業留置の推進ですが、現在進められている、先ほどお話がありました観音原第2工区の造成、分譲を速やかに実施することと、新たな工業用地の候補地検討を早急に進めると伺いましたが、以前は中萩校区の中谷とか荷内沖なども検討をした経緯がありましたが、この工業用地の候補地についてはどのような基準で選定され進められるか、お伺いをいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 山本議員さんの再質問にお答えをいたします。
 住友各社との連携強化についてでございますが、平成26年度に実施いたしました新居浜市地域経済構造分析の結果から、新居浜市が目指す産業振興の方向性は、域外マネーの獲得と、獲得した資金の地域内循環による地域経済の循環性の確保であることが明らかになっております。本分析結果では、新居浜市の経済は、域外マネー獲得の多くを住友各社によって行われており、今後は住友各社と地元中小企業の連携強化を図りながら、さらに地域内循環を高めていくことが重要であると考えております。そのため、住友各社には、市内企業への発注率を高めることによる資金の地域内循環を担保するとともに、引き続き域外マネー獲得のため、安定した操業を期待しているところでございまして、圏域大手企業に向けた技術シーズ展示会開催を通じた取引拡大に努めるとともに、住友各社の安定的な操業のため、産業基盤整備に努めながら、新居浜市の経済の強化につなげてまいります。
○議長(近藤司) 鴻上経済部長。
○経済部長(鴻上浩宣)(登壇) 山本議員さんの再質問にお答えをいたします。
 新たな工業用地の候補地の検討の選定基準についてでございます。
 平成24年度に庁内組織であります新居浜市新規土地利用検討委員会で検討を行った箇所を中心に、現在経済部におきまして、次期工業用地の候補地の検討を行っているところでございます。
 御質問の選定基準等についてでございますけれども、検討に当たっては、それぞれの法的規制によります実現可能性や周辺環境への影響により短期で着手できるところ、また諸問題を解決するために一定の期間を要するため、中長期で取り組むべきところなど整理をいたしているところでございます。今後、企業ニーズなどを考慮いたしまして、候補地選定を行ってまいります。
 なお、候補地の中には、総合運動公園構想の候補地となっている箇所も考えられますことから、今後総合運動公園構想の進捗も勘案した上で、候補地を検討してまいりたいと考えております。
○議長(近藤司) 山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) ありがとうございました。
 次に、3点目ですが、地球に優しい暮らしの実現についての2重点施策で、地球温暖化対策の推進については、新居浜市地球温暖化対策地域計画に基づく施策推進。ごみ減量化の推進については、3Rの推進、家庭ごみの一部有料化検討の内容でありますが、1期目の第1ステージでは、新居浜市地球温暖化対策地域計画の策定、段ボールコンポスト普及促進、スーパーでのレジ袋無料配布中止、上水道の安定供給、新山根配水池整備、新居浜市自転車ネットワーク整備基本計画の策定をし、ほとんどが完成に近い取り組みをされてきたように思います。
 そこで、第1ステージを踏まえての第2ステージの2重点施策についてお考えをお伺いいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 地球に優しい暮らしの実現のうち、地球温暖化対策の推進についてお答えいたします。
 地球温暖化対策の推進につきましては、世界規模で早急に取り組まなければならない重要な環境問題であり、本市におきましても、市全域における温室効果ガス排出量の抑制が喫緊の課題であるといたしまして、平成25年3月に新居浜市地球温暖化対策地域計画を策定し、現在、総合的かつ計画的に地球温暖化対策に取り組んでいるところでございます。
 また、政府は、2020年以降の新たな目標として、2030年度の温室効果ガス排出量を2013年度比で26%削減するという国際的な約束をし、家庭部門からの排出量を40%削減するため、国民運動、クールチョイスを推進しているところでございます。
 これを受けて、本市におきましても、本年6月、新居浜市地球温暖化対策活動宣言2016を宣言し、市を挙げて地球温暖化防止活動を推進していくため、国民運動、クールチョイスの啓発活動を幅広く行っているところでございます。第2ステージにおきましては、第1ステージの活動を踏まえ、地球温暖化対策の推進に向け、地球温暖化対策地域計画、環境基本計画、省エネ法への対応活動の進行管理を行い、環境負荷低減に努めてまいります。
 また、自然エネルギー利用の意識啓発と地球温暖化防止を促進するため、引き続き家庭用燃料電池等の設置補助等の施策を推進してまいります。
 以上申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(近藤司) 伊藤環境部長。
○環境部長(伊藤公夫)(登壇) ごみ減量化の推進についてお答えいたします。
 ごみの減量化につきましては、これまで生ごみ処理容器設置補助や段ボールコンポストによる生ごみの減量、資源ごみ集団回収事業による古紙、衣類等のリサイクル推進、分別収集によるごみの適正処理を進めてまいりました。また、新居浜市、商工会議所、消費者団体、事業者で構成した新居浜市レジ袋削減推進協議会での協議を重ね、県内では初めて市内の大手スーパー全店でレジ袋の無料配布中止に踏み切り、行政と市民、事業者が一体となってごみの減量と3Rの推進に取り組んでまいりました。しかし、本市の1人1日当たりごみ量は、全国平均や愛媛県平均よりも高く、またリサイクル率も低下傾向にありますことから、今後の取り組みといたしましては、ごみの減量化とリサイクル率の向上を図るための3Rをさらに推進してまいりますとともに、家庭ごみの排出量に応じた負担の公平化と住民の意識改革を目的に、家庭ごみの一部有料化として、清掃センターへ持ち込まれる家庭系自己搬入ごみについて有料化の検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(近藤司) 山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) ありがとうございました。
 再質問につきましては、ごみ減量化の推進ですが、先ほどお話がありましたように、家庭ごみの排出量に応じた負担の公平性と住民の意識改革を目的として、清掃センターへ持ち込まれるごみを有料化にする検討を進めると伺いましたが、排出量に応じた負担の公平性、住民の意識改革、センターに持ち込むごみの種類の内容等について具体的にお伺いをいたします。
 また、有料化については、慎重に考えなくてはいけないと考えておりますが、センターの運営、ごみ事業全体の中で、改善、改良、無駄の排除などの取り組みをされての有料化か、改めてお伺いをいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。伊藤環境部長。
○環境部長(伊藤公夫)(登壇) 山本議員さんの再質問にお答えいたします。
 まず、負担の公平性や住民の意識改革、持ち込みごみの内容を具体的にという御質問についてですが、清掃センターへ自己搬入される家庭系の持ち込みごみにつきましては、平成26年に調査した結果でございますけども、家や倉庫の掃除や片づけ、引っ越しなどにおいて発生したごみが約80%を占め、その量につきましては、平成27年度で家庭系ごみの処理量の全体の15%に達しており、平成20年度と比較いたしますと約20%増加をいたしてございます。これらの定期収集以外に多くのごみを排出し、清掃センターへ持ち込まれる自己搬入ごみにつきましては、排出量に見合った応分の負担をお願いするとともに、有料化によります費用負担を軽減しようとする意識を活用いたしまして、ごみの排出抑制や再利用、また再資源化を推進してまいりたいと考えてございます。
 次に、清掃センターの運営やごみ事業全体の中で無駄を排除されての有料化なのかという御質問についてでございますけども、自己搬入ごみの有料化につきましては、現在、県内の11市の中で、本市を含めた2市を除く9市が導入いたしておりまして、排出量に応じた負担の公平性とごみの減量化の面からいたしましても、有効な施策の一つであると考えてございます。しかしながら、導入に当たりましては、市民の皆様に新たな御負担をお願いすることになりますことから、清掃センターの管理運営でございますとか、ごみ処理事業全体の中での整合性、また市民の負担割合なども考慮しながら、有料化についての検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(近藤司) 山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) ありがとうございました。
 1点だけ、先ほど平成27年度の家庭ごみの約15%ぐらいの量だというお話がありましたけれども、一般家庭で大体どれぐらいな金額の年間負担になるんか、概略で結構ですから、お答えいただければと思います。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。伊藤環境部長。
○環境部長(伊藤公夫)(登壇) 山本議員さんの再質問にお答えいたします。
 一般家庭でどれぐらいの負担になるかということでございますけれども、先ほど申し上げました15%につきましては、重量で申しますと年間約4,900トンほどのごみが家庭系の持ち込みごみということで清掃センターのほうに入ってございます。費用負担につきましては、これは言うなれば処理費に係ります負担を御負担いただくということにはなるわけでございますけれども、持ち込みごみについて幾ら市民負担、料金設定にするかにつきましては、今後清掃センターの管理経費等も踏まえた中で、料金のほうを設定、検討してまいりたいと考えてございます。
○議長(近藤司) 山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) ありがとうございました。
 では次、4点目ですが、健康で生きがいのある暮らしの実現についての3重点施策で、健康寿命の延伸については、各種健診の拡充、食育推進、軽スポーツ普及。子育て支援の充実については、子育て世代包括支援センター開設、医療費公費負担拡充、多子世帯への経済支援、保育士・子育て人材バンク設置。企業城下町版CCRCの導入については、基本構想策定の内容であると思いますが、1期目の第1ステージでは、各種がん検診無料化、新若宮保育園の開園、医療費公費負担制度の拡充、中学生までですが。多子世帯への経済支援、保育料等の第3子無料化拡大、給食費の第3子一部無料化、健康長寿地域拠点づくり事業の開始、重度障害者(児)タクシー事業の助成事業開始などなど、ほとんど完成に近い取り組みをされたように考えていますが、そこで第1ステージを踏まえての第2ステージの3重点施策についてお考えをお伺いします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 健康で生きがいのある暮らしの実現のため、子育て支援の充実についてお答えいたします。
 第1ステージにおける子育て支援の各種施策の推進により、次世代を担う子供たちが安心して健やかに育つ環境づくりに一定の成果を残すことができたものと考えております。第2ステージにおきましても、引き続き子育て支援の充実に取り組んでまいります。特に、子育て世代包括支援センターを妊娠期から子育て期にわたるさまざまなニーズに対し、総合的相談支援を提供するワンストップ拠点として位置づけ、先進地の実施状況や国の示すさまざまな設置形態のパターン等を研究し、本市の実情に合った子育て世代包括支援センターの設置を検討してまいります。
 また、子ども医療費の公費負担拡充につきましては、今年度10月より中学卒業までに医療費助成の拡充をいたしました。
 多子世帯への経済的支援につきましても、保育料の第2子目及び第3子目以降の減免要件の拡大、学校給食費の第3子目以降の一部無料化等の第1ステージでの施策を継続いたしますとともに、多子世帯に対する新たな経済支援策について、現在検討しているところでございます。
 また、子育てアシスタント養成講座やイクじいイクばあ養成講座等により人材の掘り起こしを行っておりますので、地域の中で活躍していただく仕組みづくりと保育士・子育て人材バンクの設置と活用による保育士不足の解消と安定的な確保を図ってまいります。
 これらの子育て支援施策の推進により、第2ステージにおきましても、安心して子供を産み、育てることができる町を目指してまいります。
 次に、企業城下町版CCRCの導入についてお答えいたします。
 新居浜市総合戦略に掲げる基本目標の一つである定住人口、交流人口の拡大に向けた重点施策として、都会に住む元気な高齢者の新居浜市への移住を促進するため、企業城下町版CCRCの導入を目指すことといたしました。本年度における取り組みといたしましては、新居浜版CCRC推進協議会を設置、運営し、全国で初めてとなる企業城下町版CCRCの目的、目標を定め、実施場所及び運営主体確定後の事業展開の枠組みを示す基本構想の策定作業を進めております。企業城下町版CCRCの導入につきましては、私の第2ステージにおける重点施策の中でも、新居浜市総合戦略に掲げる住みたい、住み続けたいあかがねのまちの実現に大きく寄与する事業になるものと認識をいたしておりますことから、移住希望者のニーズ把握はもとより、関係機関、団体等との官民連携による着実な取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 以上申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(近藤司) 岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 健康寿命の延伸についてお答えいたします。
 第1ステージでは、超高齢化社会を迎え、高齢者介護や高齢者医療などの問題が大きな社会問題となっており、これらの問題を解決するためには、健康長寿社会の実現を目指す必要がありますことから、健康都市づくりを市政の課題に掲げ、健康寿命の延伸に向けた各施策の推進に取り組んでまいりましたが、第2ステージにおきましても、引き続き元気で長生きのできる健康長寿社会の実現を目指してまいります。
 各種健診の拡充につきましては、引き続きがん検診の自己負担金を無料とし、市民への効果的な受診啓発などにより受診率の向上を図り、がんの早期発見、早期治療へとつなげ、がんの死亡者数の減少に取り組んでまいります。また、健康診査や歯周病検診の対象者を若年層へ拡大し、若い世代からの生活習慣病予防、重症化予防にも取り組んでまいります。
 次に、食育推進につきましては、食の正しい知識や情報の提供や家庭における共食の重要性の啓発、地域での食生活改善推進活動等に取り組んでまいります。特に、減塩推進につきましては、生活習慣病を予防するため、地域の食育推進団体等と協働した取り組みを推進してまいります。
 次に、軽スポーツ普及につきましては、市民全体に健康づくりを啓発するシンボル的な事業として、誰でも気軽に取り組むことができるウオーキングの普及を図ってまいります。
○議長(近藤司) 山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) 御答弁ありがとうございました。
 再質問は1点ですが、先ほどもお話がありましたように、子育て支援の充実ですが、妊娠期から子育て期にわたりさまざまなニーズに対して総合的相談支援を提供するワンストップ拠点として、子育て世代包括支援センターの設置を検討すると伺いましたが、新居浜市が出生率1.8人と四国の中では1位といえども、急激な人口減少の中で、私は大変必要なセンターだと思いますが、このセンターの他市の状況であるとか、運営方法など、具体的にお伺いをいたしたいと思います。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 山本議員さんの再質問にお答えいたします。
 子育て世代包括支援センターの全国の実施状況につきましては、ことし4月1日現在、296市区町村で設置がされております。県内では、今のところ実施している市町村はございませんが、伊予市が来年4月から事業開始に向けて具体的に検討されていると伺っております。運営方法につきましては、母子保健の担当部署である保健センターの中に、利用者支援事業の母子保健型と基本型を一体的に実施するセンターを設置する方法であるとか、保健センターの保健師と利用者支援事業の子育て支援コーディネーターが緊密に連携して実施する方法など、各自治体の実情に合ったさまざまな運営形態をとっております。本市におきましても、これら先進都市、先進地の取り組み状況を調査研究し、本市の実情に合った子育て世代包括支援センターの設置を検討してまいりたいと考えております。
○議長(近藤司) この際、暫時休憩いたします。
  午前11時00分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前11時09分再開
○議長(近藤司) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) 次に、5点目ですが、市民の力が育まれ、継承される社会の実現についての4重点施策で、特色ある学校づくりについては、コミュニティ・スクール、別子中学校、ESD教育、高校教育の充実。公民館の再生については、地域のまちづくり拠点。芸術文化の振興については、あかがねミュージアムを核とした芸術文化活動の活性化。スポーツの振興については、生涯スポーツの推進、各種スポーツ大会開催、高校スポーツの支援の内容でありますが、1期目の第1ステージでは、あかがねミュージアム開館、放課後まなび塾開設、ユネスコスクール全校加入、ESDへの取り組み、別子中学校学び創生事業、金栄小学校屋外プール改築、英語教育の充実、ALTの増員、英語キャンプの実施、新居浜東高等学校に健康・スポーツコース開設、新春スペシャルドラマ「百年の計、我にあり」放送、公民館大規模改修と、ほとんどが完成に近い状況で取り組みをされてきたように思います。
 そこで、第1ステージを踏まえての第2ステージの4重点施策についてお考えをお伺いいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 市民の力が育まれ、継承される社会の実現のうち、公民館の再生についてお答えいたします。
 地域主導型公民館への移行後、コミュニティーの再生、自主防災、学校との連携協働、子供の居場所、健康寿命の延伸など、公民館を取り巻く新しい課題が増加をしてきております。これらの課題に対し、さまざまな地域団体や関係機関が、各分野で解決に向けて対策を講じておりますが、地域においてそれぞれの活動をつなげる機能を担うことができるのは公民館であると考えております。市民と行政が協働し、課題解決の取り組みを進めるには、地域における学びが必要であり、多くの住民が議論し合い、ともに力を合わせて行動することでよりよい地域づくりが実現するものと考えております。まさに住民自治を公民館という活動拠点が担っていく取り組みが求められており、公民館草創の理念である地域のまちづくり拠点への回帰を目指していきたいと考えております。
 次に、スポーツの振興についてでございます。
 来年度は、国内最大のスポーツの祭典であるえひめ国体が開催されます。これまでこの国体開催に向けて、地域のスポーツ育成や中高生の競技力の向上、また東雲競技場を発着する愛媛県中学駅伝の正式コースとして国領川緑地を整備するほか、サッカー場や市営野球場等の市内体育施設の整備に取り組み、市民のスポーツに対する意識が高まりを見せております。特に、中高生の競技力向上を図るため、トップレベルの指導者から直接指導を受けるトップアスリート事業や高校スポーツ強化にも取り組み、陸上競技やウエートリフティング競技において、市内の高校からインターハイや国体などに出場し好成績を得るなど、一定の成果が上がっております。また、スポーツは、健康増進や生きがいづくりにとどまらず、地域コミュニティーの再生など地域が元気になるという役割を担うものです。今後もスポーツの持つ力を最大限発揮し、地域の活力に変えていくため、するスポーツとして、地域における市民の誰もがスポーツに親しむことができる生涯スポーツの推進や多様化するライフスタイルや個別のニーズに対応した地域スポーツの環境整備に取り組みますとともに、見る、支えるスポーツとして、国体を初め、トップレベルのスポーツを身近に観覧し、体感してもらえるような大会の開催、えひめ国体や2020年東京オリンピックを市民とともに応援する取り組み、さらには競技力向上を目指した高校スポーツの支援拡大などにも積極的に取り組んでまいります。そして、えひめ国体を市全体の盛り上がりで成功させることはもちろん、その実施によって培われた競技力や組織力、また整備された施設等を有効に活用し、国体によるスポーツ熱の高まりを一過性のブームにすることなく、継続性を持ったレガシーとして、さらなる発展を目指してまいりたいと存じます。
○議長(近藤司) 関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 特色ある学校づくりについてお答えいたします。
 学校教育は、子供たち一人一人の人格の育成の基盤となるもので、また将来、社会を担っていく人材を育てていくという使命を担っており、その重要性は、どのような時代においても変わることはないものと考えております。特に、昨今は、グローバル化や知識基盤社会の到来、少子高齢化の進展など、社会が急速な変化を遂げており、それらの課題に対応できる人材の育成は、ますます重要なものとなっております。
 このような中、子供たちへの教育を一層充実していくため、第2ステージにおいても、別子中学校をグローバル・ジュニア・ハイスクールとして、少人数学習による英語や理数教科の学力充実とICT等の積極的な活用、多様なESD活動の推進など、地域の活性化と結びついた新しいスタイルの学校づくりに取り組むほか、生徒の個性を伸ばす高等教育へのニーズに応えるために、愛媛県等の御協力により、新居浜西高等学校、新居浜東高等学校、新居浜南高等学校に、個人の特性に応じた多種の専門コースが設置されることになるなど、これまで本市の魅力ある学校づくりが大きく進展をしているところでございます。今後におきましても、コミュニティ・スクールの全市的な導入やESDの推進など、未来に向けて子供たちの人間性を育み、豊かで多様な地域社会づくりを目指す特色ある学校づくりを推進してまいりたいと考えております。
 次に、芸術文化の振興についてでございます。
 あかがねミュージアムを核とした芸術文化活動の活性化につきましては、あかがねミュージアムは、昨年7月の開館以来、本年11月末で約36万人の入館者を数え、本市の新たな芸術文化活動の拠点として、市民の皆様にも広く認知され始めたところでございます。これから次のステージに向けて、芸術文化のさらなる振興には、ともにつくる、全ての人を巻き込むという考えのもと、市民が互いを尊重し、密なコミュニケーションをとりながら、さまざまな芸術文化活動を通じて自己実現を図っていくことが重要であると考えております。そのため、あかがねミュージアムを初めとした教育文化施設が連携して、積極的な事業展開を図ってまいります。
○議長(近藤司) 山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) 再質問は2点ありますが、まず1点目は、特色ある学校づくりの中で、先ほど別子中学の御答弁がありましたが、詳しい御答弁がありませんでしたので、現在の状況と今後の取り組み、進め方についてお伺いをいたしたいと思います。
 2点目の公民館の再生については、地域主導型の公民館から約10年ぐらいたっておるんじゃないかと思いますが、私は公民館から職員を引き揚げたぐらいで内容は余り変化なく運営されているように思います。石川市長から、住民自治を公民館という活動拠点が担っていく取り組みが求められており、公民館草創の理念への回帰を目指していきたいと考えていると伺いましたが、具体的にどのように公民館を変えていくのか、お伺いをいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 山本議員さんの再質問にお答えいたします。
 初めに、別子中学校の状況についてでございます。
 平成28年度、別子中学校の入学生徒は、現在9カ月経過しておりますけれども、きめの細やかな授業、そして地域の行事への参加あるいは別子山の豊かな自然環境の中で、ESDの実践をまさにしてくれているものと考えております。前向きに生き抜く、そしてたくましい姿が今育まれておるものと認識いたしております。現在、平成29年度の新入学生の募集につきまして、各小学校6年生を対象として、学校説明会を行っておるところでございます。今年度同様、多くの方の希望を求めたいと考えております。そのために、バスの通学の経費あるいは時間の負担、そういったものの削減や地域とのより一層のつながりを深めていくためにも、寄宿できる施設の整備等の検討を現在行っております。今後も教育環境の充実に努め、総合的な人間力を培うことで、次代のリーダーを養成できるような、育成できるような、そういう学校にしてまいりたいと考えておるところでございます。
 次に、もう一点、公民館の状況でございます。
 地域主導型公民館に全館が移行したのが平成23年度であったかと思います。地域に根差した真の住民自治を実現していくために、これまで公民館が戦後から培ってきたネットワーク機能を生かして、地域の多くの住民が、連携した取り組みができるような、一緒に地域をつくっていく、そういった風土の醸成を図りますとともに、それぞれの地域が、地域ごとにさまざまな課題を抱えておるかと思います。そういった課題について、住民が主体的に解決できる新しいまちづくり、コミュニティーの組織づくりが今必要ではないかなと考えております。そういったことによって、住民主体になったまちづくりが進んでいくものと理解しております。地域主導型公民館に移行して、大きな変化はなかったのではないかという御指摘でございます。公民館職員の勤務時間は、正規職員配置のときと比べると大幅に削減されておると考えております。その中で、逆に地域の住民の皆さん方の主体的、そして積極的な取り組みがふえてきているのではないかなと認識いたしております。自主防災に対しての取り組みが各校区で行われましたりあるいは健康寿命をいかに延ばしていくか、そういった取り組みが今生まれてきておると認識しています。公民館事業への参加者の数も、以前と比べると年間3万人ほど増加しておるやに聞いております。また、高津校区では、地域課題の解決などに向けてまちづくりビジョン、そして計画の策定なども進められております。自分たちの地域をみずからでつくっていけるような、考えて行動していけるような取り組みが生まれていることが何よりも高い成果ではないかなと評価をいたしておるところでございます。
○議長(近藤司) 山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) 教育長に1点だけお聞きしたいと思いますが、公民館の運営等々について、今館長は以前と同じように各校区から選ばれて教育長が任命しとるんじゃないかと思っておりますが、職員が引き揚げた中で、行政と若干希薄になっとんじゃないかと思っております。今新居浜市全体の中で、職員の再任用がたくさんなってきて、部長・次長クラスが、それぞれいろんな部署で働いておると思いますが、私見ですが、そういう方たちを館長に据えるということが、非常にベターじゃないんかと思うんですが、その辺のお考えについてお伺いしたいと思います。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 山本議員さんの再質問にお答えをいたします。
 館長の任用につきまして、市職員の再任用、再雇用の場としての活用という御質問であったかと思います。公民館、地域の思いというか、地域の理念をまず第一に考えていきたいというものが基本的にはございます。現在は、各公民館、館長の諮問機関としての公民館運営審議会を設けておりまして、その中で推薦してきていただいた方を私のほうで教育委員会に諮って任命するという手続をとっております。その中に当然市の職員の人材が生かされることも一つの方向性ではないかと思っております。今後、各公民館の行政との関係性、そういったものも十分にいろいろ意見も伺いながら、これから先の一つの手段として、ただいまの御提案を受けとめて、十分考えていきたいと思っております。
○議長(近藤司) 山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) 次に、6点目ですが、自立、連携する協働社会の実現についての1重点施策で、地域コミュニティーの再生については、コミュニティー活動の支援強化、自治会加入促進、協議会型地域自主組織の検討の内容でありますが、1期目の第1ステージでは、地域コミュニティ再生事業交付金制度の創設、防犯灯LED化、配偶者暴力相談支援センターの設置、花いっぱいのまちづくり事業の実施、女性活躍等推進事業所認証制度開始などに取り組まれ、ほとんど完成に近い取り組みをされたように考えておりますが、そこで第1ステージを踏まえての第2ステージの1重点施策についてお考えをお伺いいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 自立・連携する協働社会の実現のうち、地域コミュニティーの再生についてお答えいたします。
 私は、第1ステージの行政運営の柱の一つに、地域コミュニティーの再生を掲げ、地域コミュニティーの中核的組織である自治会の再生を果たすべく、平成26年度から新たな交付金制度を創設するとともに、防犯灯のLED化及び電気代の全額市負担等による自治会の財政負担の軽減を行うなど、財政支援を行ってまいりました。その結果、地域の活性化に向け、それぞれの校区で取り組みやすい環境の整備が図られたことから、各校区において、みずからが考え行動しようとする気概が芽生えてきたものと感じております。連合自治会を中心に、自治会、公民館、各種団体が連携して、自分たちで地域課題を見つけ、自分たちでその課題を解決して、コミュニティーの再生を図る事業に取り組んでいただいております。自治会は、安全安心のまちづくりの推進になくてはならない組織でありますことから、第2ステージにおきましても、これまでの防災対策事業、環境整備事業などの地域が主体的に進めるまちづくりに対する支援の強化に加え、協議会型地域自主組織によるまちづくりの検討などの新たな取り組みを進め、地域のつながりや自治会の存在意義の強化により、自治会加入促進を図り、地域コミュニティーの再生による支え合い、助け合う社会の構築に向けて、官民一丸となって取り組んでまいります。
○議長(近藤司) 山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) 地域コミュニティーの再生について1点再質問いたします。
 特に、自治会への加入者が、各校区とも減少しているのが実態ではないかと考えています。また、各校区の連合自治会への単位自治会の加入率が極端に悪い校区もあるようですが、地域コミュニティーの再生の中核は、先ほどもお話がありましたように、自治会が中心で、弱体化は困るわけであります。その中で、特に公募制から交付金に移行したときに、加入促進が強く条件としてうたわれていたように思いますが、現在の加入状況と連合自治会の加入促進についてどのように対策し、取り組まれようとしていますか、お伺いいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。木村市民部長。
○市民部長(木村和則)(登壇) 山本議員さんの再質問にお答えいたします。
 自治会、連合自治会の加入状況と連合自治会加入促進対策の取り組みについてお答えいたします。
 まず、自治会加入率につきましては、平成28年1月現在で65.8%で微減、また単位自治会の連合自治会への加入状況につきましては、平成28年9月現在で311自治会中17自治会が校区の連合自治会に未加入となっております。
 次に、校区連合自治会加入対策につきましては、単位自治会と連合自治会がつながりを持ち続けることが必要であり、単位自治会が主体的に地域課題解決に向け取り組む事業に対しての市の財政支援としまして、地域コミュニティ再生事業交付金等について連合自治会を通して事業の申請、交付をすることで、連合自治会への加入を促しております。また、校区連合自治会からも勧誘いただき、加入率の向上を図っているところでございます。
○議長(近藤司) 山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) 最後になりますが、7点目ですが、効果・効率的な市役所の実現についての2重点施策で、新居浜市総合戦略の推進。市民目線の市政推進については、政策懇談会、年代・職業別市政懇談会の内容だったと思いますが、1期目の第1ステージでは、政策懇談会の設置、職員の意識改革、人事評価結果を勤務手当の成績率に反映、ワンストップサービスの拡充、1階フロア改装、市役所敷地内コンビニ誘致などに取り組まれ、ほとんど完成に近い取り組みをされてきたように思います。
 そこで、第1ステージを踏まえての第2ステージの2重点施策についてお考えをお伺いいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 効果・効率的な市役所の実現のうち、新居浜市総合戦略の推進についてお答えいたします。
 総合戦略の対象期間につきましては、平成27年から平成31年までの5年間としており、私の第2ステージと重なりますことから、総合戦略で掲げております各種施策を着実に実施し、住みたい、住み続けたいあかがねのまちを実現することが、私に課せられた大きな使命であると思っております。総合戦略策定後、2年目の終盤となる現時点におきまして、総合戦略で定める100の事業、取り組みのうち90の事業について着手いたしております。まずは、全ての事業について実施することを最優先し、その上で主な施策ごとに定めておりますKPI、重要業績評価指標の達成に向け、第2ステージのスタートに当たり、改めて職員意識の共有化を図り、全庁を挙げて取り組むとともに、関係機関、団体とのさらなる連携強化に努めてまいりたいと考えております。
 以上申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(近藤司) 原企画部長。
○企画部長(原一之)(登壇) 市民目線の市政推進についてお答えいたします。
 第1ステージにおきましては、本市が抱える市政課題に対し、その解決に向けた意見やアイデアを提言していただくため、政策懇談会を設置し、3つの再生と2つの課題について提言を受け、具体的施策の実施へとつなげるとともに、今年度はこれまでの事業の成果検証と評価も行ってまいりました。第2ステージにおきましては、政策懇談会の実施方法や内容等について改めて検討するとともに、今後はさまざまな職業分野からの意見や各年齢層、特に若年層からの意見、さらには女性の視点からの意見を市政へ反映していく体制についても新たに検討してまいりたいと考えております。
○議長(近藤司) 再質問はありませんか。山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) 再質問ですが、新居浜市総合戦略の推進、市民目線、市政運営について御答弁いただきましたが、石川市長は、本市が抱える市政課題に対して、その解決に向け意見やアイデアを提言いただくために市政懇談会を設置され取り組まれてまいりました。第2ステージについても、先ほどお話のとおり、政策懇談会を設置されると伺いました。私は、この政策懇談会は、さまざまな年齢、職種、地域などの意見を聞き、政策に生かすための懇談会にすべきで、各種委員会などの考えや検討委員会の答申のようであります。丸のみや政策懇談会の集約をそのまま政策にしてしまうのは、問題があると考えております。市の政策会議や議会などと十分詰める取り組みが必要だろうと思います。市長は、第2ステージでは、さまざまな職業分野、各年齢層、若年層、女性の視点などを、市政へと反映していく体制について新たに検討するお考えのようですが、私の質問も踏まえお伺いいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。原企画部長。
○企画部長(原一之)(登壇) 山本議員さんの再質問にお答えをいたします。
 政策懇談会の政策への反映についてということでございます。
 政策懇談会の御提言につきましては、これまでも提言の内容を踏まえまして、担当課において現状の問題点あるいは課題というものを検証して対応策を検討し、施策へ反映してまいりましたが、先ほど山本議員さんのお話にもありましたように、今後も十分に庁内で議論するとともに、議員の皆さんとも協議してまいりたいというふうに考えております。
 また、人口減少問題に取り組むための総合戦略、これを着実に推進するためには、定住人口であるとか子育て等の観点からも、若い人や女性の視点が重要となります。そういうことから、先ほども申し上げましたように、そういった方々の御意見を市政へ反映していくというような体制についても検討してまいりたいと考えております。
○議長(近藤司) 再質問はありませんか。山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) 石川市政は、いよいよ2期目の第2ステージに入ったわけでありますが、石川市長は、開会挨拶で、1期目の集大成としてそれぞれ見直し、策定した3つの計画、第五次長期総合計画、人口減少問題への対応、地方創生などの目標施策を定める総合戦略、行政改革大綱2016の計画を着実に推進することが市長の使命だと述べられました。公約を実現するための取り組み視点で3つのワン、新居浜にしかないオンリーワン、新居浜が1番、ナンバーワン、新居浜が初めて、ファーストワンにこだわり取り組む中で、スピード感を持った行政運営を進める考えを述べられました。石川市長におかれましては、多くの課題を抱えた2期目、第2ステージですが、健康に御留意され、自信を持って第3ステージに向けて長期事業の課題に向け取り組まれることを祈念し、質問を終わります。
○議長(近藤司) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) 公明党議員団の真木です。
 早いもので、激動の2016年も終わろうとしております。世界に目を向けると、ISの台頭、イギリスのEU離脱、そしてアメリカ大統領選、トランプ氏が大統領に就任する来年1月に向け、経済はどう変化していくのか、環太平洋経済連携協定TPPや日米安全保障にどのような影響をもたらすのか、当分の間トランプ氏の言動から目が離せません。今回の結果は、貧しく、疎外感を抱いている白人労働者らが、既存政治の象徴とも言うべきクリントンさんにノーを突きつけたという見方もあります。大衆の怒りを駆り立てるポピュリズムが力を持つような人々の分断がアメリカ社会にあることは以前から指摘されておりましたが、これほどまでに政治不信が高まっていたとは想像できませんでした。いずこの国でも、濃淡こそあれ、社会的な対立や分断があり、劇的な政治変動を引き起こすことは可能性としてあります。それはあすの日本の姿かもわかりません。我が国の生活保護世帯は、過去最高を更新したとも仄聞いたしました。高齢者世帯の増加などによる経済格差の拡大も懸念されます。中間層から脱落していく人を見過ごせば、社会は不安定になってきます。そういう時代に2期目の市政を開始される石川市長のかじ取りはますます重要になってきますが、分断を融和に変換していく石川市政2期目の絶妙なかじ取りに期待して、質問に入ります。
 まず最初に、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が平成27年4月1日から施行されました。この法改正は、大津市でのいじめ事案がきっかけになっていることと承知しております。
 1点目は、改めて地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律について、改正に至った経過、目的についてお聞かせください。
 この改正法についての文部科学省の通知によりますと、第1に教育長について、第2に教育委員会について、第3に大綱について、第4に総合教育会議について、第5に国の関与の見直しについて、第6に経過措置等についてですが、それぞれ概要と留意事項が示されております。
 2点目の質問は、第3の大綱と第4の総合教育会議についてお伺いいたします。
 新居浜市の総合教育会議の設置におきまして、構成員、本市の考え方をお聞かせください。
 次に、3点目ですが、文部科学省の通知では、第6で経過措置について明示されております。委員定数についてですが、新居浜市の教育委員会の委員数は4名です。ただ、現在は5名以上で構成することが可能になっております。また、保護者委員の選任が法律上義務化されております。本市の現状認識、今後の対応についてお聞かせください。
 また、通知においては、同じく経過措置の中で、教育委員会の事務局強化、職員の資質向上がうたわれております。今回の法改正により、教育委員長と教育長の一本化により、権限と責任がより明確化されると思います。その意味から、事務局の強化、資質向上が求められると思いますが、本市の認識と現状について、今後の体制強化は検討されるのか、お聞きいたします。
 次に、小中一貫教育に移ります。
 実は、それに先立ちまして、小学校の適正規模について、私は平成11年が初当選なんですけれども、そのときの質問と前回議会での大條氏の質問に対する教育長答弁をまず紹介させていただきたいと思います。私が平成11年に質問したのは、小学校の適正規模化について千代田区の昌平童夢館を例題に挙げて説明させていただきました。ここを視察させていただいたときに、100年以上の歴史のある小学校2つがあって、それぞれ文化人、財界人、著名人、たくさん輩出している学校が統合していく中で、それぞれの学校の記念室みたいなものを昌平童夢館の中に設置をしたりとか、今さまざまな地域住民の要望をお聞きする中で小学校を統合したという、そういうふうな事例を紹介させていただきまして、新居浜市におきましても、学校の建てかえ時期にあわせて10カ年以上のスパンで統廃合のタイムスケジュールといったものを考えるべきであると思いますが、いかがでしょうかという質問をさせていただきました。当時の教育長が西原教育長の時代です。その答弁は、統廃合の問題につきましては、教育的見地、行財政的見地を初め、地域の社会的・歴史的見地など多くの要素を含みますことから、あらゆる角度から多面的な視野に立ち取り組んでまいらなければならないものと存じております。今後とも状況を見ながら、施設の整備計画も含め、総合的に検討をしてまいりたいと存じておりますという答弁でした。それから16年たって、前議会の大條氏の質問で、小学校の適正規模と新居浜市の現状についてどのようにお考えかと。また小中学校の適正規模に関するこれまでの議論はどのように行われたのでしょうかという質問に関しまして、関教育長が、仮称でございますが学校適正規模検討委員会、これを早期に設置いたしまして、今後この検討委員会の中で子供にとっての最適な教育環境の整備のあり方を主眼として、学校の規模及び配置に関する基本的な考え方や学校の適正化のための具体的な方策について調査研究を進めてまいりたいと考えておりますということで、16年たって具体的な進展というのはまず何もないという、そういう状態の中で、1つ提案なんですが、学校統廃合のためだけではないんですが、小中一貫教育の導入を掲げることはいかがでしょうか。もちろんきちんとしたカリキュラムの準備や地域住民のコンセンサスは必要でしょうし、他の小中学校との間で格差が生じない配慮も必要でしょう。ただ、子供たちのことを最優先で考えるなら、メリット、デメリットを乗り越えて総合的に判断する時期に差しかかっていると思うのですが、市長、教育長それぞれの御所見をお聞かせください。私自身は、この時期は、もう総合的な判断、これが一番だと思っております。
 次に、改正学校教育法が成立し、2016年度から小中一貫教育を実施する義務教育学校が創設されることになりました。市区町村教育委会などの判断で、既存の小中学校などを義務教育学校にできるようになります。これから設置がふえると予想されますが、そのメリットと課題とは何でしょうか。
 義務教育学校は、新しい学校の種類として法律に明記されますが、独自の教員免許や学習指導要領は設けられず、小中学校の教員免許や学習指導要領を活用することになります。ただし、9年間一貫教育の学校として、現在6・3制となっている小学校と中学校の学年の区切りは、学校が柔軟に決めるようになり、4・3・2制や5・4制など多様な区切りも可能になります。これによって、子供のつまずきの大きな原因の一つである中1ギャップの解消が期待されます。また、中学校の内容を小学校段階で先取りしたり、教育内容の実施学年を入れかえたりすることも可能になる予定です。具体的には、義務教育は、前期課程、小学校段階と後期課程、中学校段階に分かれます。学校の形態は、前期課程と後期課程が同じ校舎にある施設一体型、前期課程と後期課程などの校舎が別々の場所にある施設分離型の2タイプになります。新設校として新しく設置するなら、施設一体型、既存の小中学校の施設を活用、転用するなら施設分離型となることが予想されます。ただ、施設分離型の場合でも、一つの学校ですので、校長は1人だけとなります。別々に校長がいる小学校と中学校が一貫教育に近い取り組みをしたとしても、それは小中連携教育であり、小中一貫教育にはなりません。また、教員は、小学校と中学校両方の免許状を持っていることが必要ですが、当分の間はどちらか一方の免許状だけでよいとする暫定措置がとられます。
 そこで、提案ですが、新居浜市内で義務教育学校の設置を想像した場合、校舎が隣接して、生徒数の規模から考えると大生院校区が一番成功する可能性が高いと考えておりますが、市長が入る総合教育会議で、モデル校として選定し、三、四カ年の計画を立てて取り組むことはいかがでしょうか、御所見をお伺いいたします。
 次に、中学校の部活動についてお伺いいたします。
 学校の目指す理想像の一つに、文武両道という言葉があります。特に、心身ともに大きく成長する中学生にとって、学問である文、部活動を中心とした武は、バランスのとれた成長に欠かせないものと思います。そして、中学校時代の思い出を聞かれたときに、部活動を挙げる人は多くいると思います。そして、その思い出は、何歳になっても同級生や先生の顔と一緒に思い出され、また卒業生が何年たっても指導者を慕って交流を続けるという話はよくあることです。平成24年度から中学校の新学習指導要領には、部活動と教育課程との関連が初めて明記され、中学校における教育の中で部活動は大きな役割を果たしていると示されています。そして、部活動は、学校教育の一環であり、生徒の協調性、自主性、責任感などを育成し、さらには仲間や教員と密接に触れ合い、共感的な人間関係を形成する場として大きな意義があると思います。しかし、全国的に少子化による部員数や教員数の減少、教師の多忙化、指導者の高齢化や専門的な指導技術不足、生徒のニーズや保護者の要望などの対応で課題も多くなっているのが現状であります。
 そこでまず、第1点目に、本市の中学校の部活動の加入の現状と課題及び今後の方向性についてお伺いいたします。
 次に、近年では、全国的な生徒数の減少に伴い、生徒が希望する運動部活動が維持できないあるいは自分の通う中学校に希望する部活動が存在しないといった状況が起きております。こうした傾向は、今後ますますふえていくと予想されます。本市でも現実に部員不足によって、複数校による合同チームで大会に参加していることもあるようです。
 そこで、第2点目に、本市での複数校による合同チームの編成状況と今後の方向性についてお伺いいたします。
 3点目は、全国的には中学校に希望する部活が少ない市内の中学生に、公営のスポーツ部活を設置していると仄聞いたしますが、本市においても部活動に取り組む学校が少ない種目について、市営による部活動を実施する考えはないのか、お伺いいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 真木議員さんの御質問にお答えいたします。
 教育行政についてのうち、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律についてでございます。
 改正に至った経緯につきましては、真木議員さん御案内のとおり、いじめが原因の自殺事件など、児童生徒の生命、身体に係る重大事案が発生したことが直接の契機となっており、それに加え、以前から指摘されてきた教育委員長と教育長の責任の所在のわかりにくさ、意思決定の迅速さや機動性の課題、民意の反映や審議が十分でないなどの課題も踏まえまして、法改正の検討が行われ、平成26年6月に参議院本会議において改正法案が可決成立いたしました。法改正の目的といたしましては、教育の政治的中立性、継続性、安定性を確保しながら、地方教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、首長との連携の強化を図ることが目的とされております。
 次に、大綱と総合教育会議についてでございます。
 本市におきましては、昨年5月に新居浜市総合教育会議設置要綱を策定し、これまで2回の総合教育会議を開催いたしております。昨年度の会議におきまして、第五次新居浜市長期総合計画の教育に関する部分を本市の教育大綱として位置づけることと決定し、策定したほか、今後の教育施策の方向性について等、さまざまな意見交換を行っております。総合教育会議の構成員につきましては、市長及び教育委員会をもって構成されております。本市の教育総合会議に対する考え方といたしましては、協議すべき事項としては、法で定められているとおり、大綱の策定に関すること、教育を行うための諸条件の整備など、重点的に講ずべき施策及び児童生徒等の生命、または身体に現に被害が生じ、またはまさに被害が生ずるおそれがあると見込まれる場合等の緊急の場合に講ずべき措置の協議であり、教科書の採択や教職員の人事など、政治的中立性が高い事項や日常の学校運営に関するささいな事項は協議すべきでない事項と考えております。今後につきましても、教育委員会と十分意思疎通を図り、子供たちにとって何が必要で何をしなければならないかを一緒になって考え、教育の課題やあるべき姿を共有しながら、教育施策の執行に当たるため、必要に応じて総合教育会議を開催してまいりたいと考えております。
○議長(近藤司) この際、暫時休憩いたします。
  午前11時57分休憩
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  午後 1時00分再開
○議長(近藤司) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律についてのうち、教育委員会の委員数、保護者委員選任についてお答えいたします。
 教育委員会の委員につきましては、本市では、今回の法改正以前から多様な意見を反映するため、その構成につきましては、医療分野、民間の経営者、教職経験者、主婦、また必ず保護者の方に委員に就任していただいております。今後におきましても、引き続き多様な意見が反映できるよう取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、教育委員会の定数につきましては、奇数人数である現在の5名、教育長をのけて4名が適正であると判断いたしております。
 次に、事務局の強化、資質向上についてでございます。
 今回の制度改正の趣旨を踏まえ、教育委員会が期待されている役割を十分に果たすためには、制度を運用する教育委員会事務局の意識改革が必要であると考えます。今後、マネジメント意識を高め、資源の効果的活用と選択と集中を進めるとともに、前例踏襲主義を打破し、改善と市民との共創を進め、対話、議論を促進して、開かれた教育委員会を目指していかなければならないと考えております。そのために、教育長及び教育委員を支える事務局職員の仕事に対するモチベーションを高めるために、減点主義から加点主義に、また挑戦を評価する風土に転換するとともに、これまで以上に主体性を持った効果的な研修機会を拡充してまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、新しい制度のもと、首長と教育委員会の円滑な意思疎通と連携を図ってまいりますとともに、市民の声を反映させられるような風通しのよい職場環境となる取り組みを進めてまいります。
 次に、小中一貫教育についてでございます。
 小中一貫教育については、小学校6年間、中学校3年間の義務教育9年間を一体的に捉え、子供の成長と学習の連続性を重視することで、義務教育修了時に必要とされる学力、豊かな人間性や社会性の育成を図る教育であると認識をいたしております。教育委員会では、9年間という長期的な視点で子供を育てることや小さい子を年長者が支える活動は有意義であり、これまでも小中学校の円滑な接続により、学びの連続性の中で、児童生徒一人一人の個性や能力を伸長させるために、小中学校が協議を行い、9カ年を見通した教育計画、グランドデザインを作成、実行するなど、小中連携を進めてきたところでございます。また、今年度から2つの中学校をモデルに、校区内の小中学校が連携し、地域と学校の協働によるコミュニティ・スクール導入に向けての取り組みを進めておりますが、その中で、これからの学校経営に向けて、義務教育9年間を視野に入れた学校運営の視点や学校が抱えるさまざまな課題の解決に向けて地域の力をいかに活用するかなど、さまざまな観点で検討を進めているところでございます。今後におきましては、モデル校の実践結果などの検証を図りながら、段階的に各中学校区の実情と特色を生かした小中の一貫的な教育の導入について検討を進めてまいりたいと考えております。
 次に、義務教育学校のメリットと課題についてでございます。
 メリットといたしましては、小中学校のマネジメントの一元化、小中学校の教職員間での相互理解や協力の促進など職員意識の高まり、カリキュラムの独自化や弾力化、小学校から中学校への移行期におけるいわゆる中1ギャップの問題の解消や児童生徒の学力向上などが考えられます。
 また、課題と言われておりますのは、校長枠の減少によるモチベーションの低下、教職員の多忙化と負担感の増加、教職員の免許の問題などでございます。
 次に、本市における義務教育学校の設置に向けての考え方でございます。
 義務教育学校の最大のメリットは、小学校と中学校の間にある壁をなくし、子供一人一人の能力に応じ継続的な指導が可能になることであり、地域にとりましても、9年間、子供たちを長期的に支援していくことが、今後導入を進めていこうとしているコミュニティ・スクールの理念にも沿うものと考えます。また、小中学校の教育課程の連携、教育観の連携、低学年から中学生まで、子供同士の交流によって思いやりや優しさを身につけることができ、結果として特色ある魅力ある学校を実現することにつながるものと考えております。先般、教育委員の視察で訪問いたしました佐賀県の多久市では、市内の小中学校を平成29年度から3つの義務教育学校に再編する予定で、小規模化する学校の教育環境の維持、向上に義務教育学校が貢献しているものと考えております。
 大生院校区のモデル実施につきましては、非常に魅力ある御提案だと思いますので、今後先行する他市の事例なども参考にし、本市が目指すべき学校のあり方や方向性について、具体的な論議を始めてまいりたいと考えております。
 次に、部活動についてでございます。
 まず、部活動の加入の現状と課題等についてでございます。
 本市中学校の今年度の部活動加入率は、男子88.1%、女子91.6%、男女合わせて89.8%でございます。9割近い中学生が、部活動に加入しておりますが、この高い加入率の背景には、小学校6年生を対象にした中学校部活動見学や入学後の部活動紹介などの取り組みがあろうかと考えております。
 次に、課題ですが、特に運動部活動の指導者においては、経験豊かなベテランがいる一方、専門的な指導技術を持たない教員が顧問をしているというアンバランスが見られ、指導する内容や方法に差異が生じているという現状がございます。また、運動部活動においては、成長期の子供たちに即した指導方法が徹底せず、練習がエスカレートする場面が生じ、生徒の疲労骨折などのスポーツ障害が生じているという事実も伺っております。
 このようなことから、来年度は、公益財団法人運動器の10年・日本協会と愛媛大学と連携して、市内中学校の数校でスクールトレーナー制度を導入する予定でございます。この事業は、理学療法士が、スクールトレーナーとして学校保健現場に参画し、ストレッチ指導や障害予防指導等を行うことで運動器疾患等の予防、啓発を行うものでございまして、一定の成果や有用性を検証してまいりたいと考えており、今後とも健全な心身の育成を目的とする部活動が、適切に運営されるよう、指導、助言を継続してまいりたいと考えております。
 次に、複数校における合同チームの編成状況についてでございます。
 現在、新居浜市においては、2校の合同による軟式野球部と4校の合同によるハンドボール部の2つの合同チームが編成されております。今後も部員数の減少により合同チームの増加が想定されますことから、生徒の移動手段や練習時間の確保のために必要な支援について検討していきたいと考えております。
 次に、市営の部活動実施についてでございます。
 現在、本市では、学校の部活動のほかに、水泳や剣道等のクラブチームが活動しており、日々の練習につきましては、クラブチームの指導者から指導を受け、中体連主催の大会時には、教員が監督として大会に参加しているケースもございます。今後、部活動の現状を見きわめ、将来に向けての方向性を示す必要があると考えておりますことから、関係者、さらには生徒たちの意見を踏まえ、中学校部活動の新たな姿を検討してまいりたいと考えております。
○議長(近藤司) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) 先ほどの答弁の中で、まず市長さんにお伺いしたいんですけれども、総合教育会議について、大きな大綱を決めるとか、方向性を決めるようなときとか、命に及ぶようなそういった緊急性のあるところに限定されるようにも受け取れたんですけれども、小中一貫教育であるとか、義務教育学校とか、そういった議題に関して市長さんのイニシアチブで総合教育会議を招集するということは可能なのでしょうか。まずそれだけお伺いします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 真木議員さんの再質問にお答えいたします。
 総合教育会議の任務、協議事項でございますけども、その中に教育を行うための諸条件の整備あるいはその他地域の実情に応じた教育、学術及び文化の振興を図るための重点事項に講ずべき施策等についてが協議事項となっておりますので、当然、小中一貫教育についても協議事項になろうかと思っております。
○議長(近藤司) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) ぜひよろしくお願いいたします。
 次に、教育長に1点お尋ねいたします。
 私ども市議会もよく市民の方から議員の方が何をしているかよくわからないとか、そういった批判等も受けます。今年度、議運委員長が、議会改革のそういったランキングが、愛媛県議会より新居浜市議会が劣っているということで、開かれた議会を目指そうという思いで早稲田大学のマニフェスト研究所、そういったところも研修させていただいて、議会としても開かれた議会を目指して、改善できるところ、改革できるところは取り組んでいこうという流れで取り組んでいるんですけれども、教育委員会もよく俗に言われるのが、閉鎖的で隠蔽体質であるとか、よくテレビ、マスコミなんかで評論家の方が言われる言葉の中にそういったことがあったりとか、自治体内での聖域とか、そういうふうな言われ方、議会と同じような形で言われたりするんですけれども、先ほど教育長も、開かれた教育委員会ということで、減点方式から加点方式、チャレンジしていこうというそういった思いの答弁もありましたけれども、新居浜市教育委員会って全国的にも他市と比較して先進的な取り組みをたくさんされているんだと思うんです。でも、新居浜市民は知らないとか、他市の議員さんたちはよく知っているけど、新居浜市民が知らないとか、そういったこともたくさんあると思いますし、教育委員会主催のイベント等に人が集まらない、そういったこともよくお聞きいたしますので、開かれた議会と同じように、教育委員会もどのような形で市民に開かれた教育委員会にしていこうとしているのかということと、あと現実に議会と同じように、広報や周知活動が下手なんだと思うんです。そういう意味で、民間のノウハウ等活用してターゲットを絞るとか、子育て世代に限定するとか、そういうふうな取り組みとかというのはございますでしょうか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 真木議員さんの再質問にお答えをいたします。
 市民の意見を広く聞き、開かれた教育委員会を目指すべきであるという御指摘であったかなと考えております。確かに今まで広く市民の皆さん方、とりわけ小中の教育においては、保護者、PTA等との協議がまだまだ少なかったものと認識しております。先般、学校の校長とPTAの各単位の会長との協議の場を持たせていただきました。その中で、今までこういった場が少なかったんじゃないかという指摘を会長のほうからもいただいたところでございます。やはり、お互いのコミュニケーションがなければ、お互いの理解は生まれていかないものと思っております。今後、市民の皆さん方も含めて、教育のあり方について広く意見を聞くような場を重ねていきたいと。その中で十分な話し合いを持つことによって、お互いが納得できる施策を一緒に講じていくような場づくりにぜひ積極的に取り組んでいきたいと思います。議員の皆さん方が行っておりますような懇談会的なもの、そういったものを参考にさせていただきながら、今後学んでまいりたいと思います。
 また、広報につきましても、まだまだ周知の方法が至らぬところがあろうかと思います。こちらについても広く専門的な知識を持っている市民もたくさんおられますので、そういった方の意見を聞きながら、ともにつくっていくような開かれた教育委員会を目指してまいりたいと思っております。
○議長(近藤司) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) 小中一貫教育なんですけれども、私自身小さいとき、小学校の低学年なんかのときに、ビー玉遊びですとかべったんですとか、さまざまな遊びを家の近くの子供たちと一緒にやっていました。その中で、私自身が一番はまった遊びが、忍者部隊月光ごっこというのがありまして、忍者部隊月光というドラマが放映されたのが昭和39年から始まっているんですけれども、このときにスポンサーが製薬会社だったもんですから、家が薬局してましたもんで、おまけで忍者部隊月光のグッズが全部そろってたんです。ですから、当時、泉池、若水、徳常、そのあたりの子供たちが集まってする忍者部隊月光ごっこは、マントもあるし、ヘルメットもあるし、すばらしい忍者部隊月光の隊が結成されたんですけど、遊び場所は、泉池町の黒住教会であったり、敷島館であったり、新宝館、大坪東映、そういった映画館の屋根裏だったり、屋根の上や、塀の上だったりとか、そういったところで忍者部隊月光の訓練をしていました。私自身は、背が小さくて、低学年だったもんだから、月光には当然なれなくて、当時中学校1年生ぐらいの方たちも入隊してましたんで、半月の役目だったんです。そうするとやっぱりいつかは月光になりたいと思って、その中学校のお兄ちゃんなんかがやっていることを一生懸命まねてできるようにしようというふうに頑張ってた記憶があります。ですから、ことしの秋に守口市のさつき学園という義務教育学校を視察させてもらったときに、剣道部とか柔道部のキャプテンクラスの人たちが、小学校の1、2年生の子たちを優しく何か見守っている姿とかを拝見させていただいて、小学校の低学年の子供にとってみたら、中学生のそういった部活動のキャプテンクラスの人たちというのは憧れの的になると思うんです。中学生にとってみても、小学生の1、2年生とかそういった子とかというのはいじめの対象には当然なりませんので、担当の方が言ってたのが、本当に中学生が優しくなったと。それが一番のメリットですということをおっしゃってましたので、ぜひ小中一貫教育とともに、義務教育学校のモデル校が設立できることを望んでおります。
 もう一点、教育長にお尋ねします。
 これは私の個人的な好みなんですけど、義務教育学校、9年間の学習、一貫した教育の中で、全国的には4・3・2ですとか5・4とか4・5とか、そういうふうなタイプがあるんですけど、私自身は4・3・2が5年生から英語教育とかも始まりますし、そういう意味で最後の2年間は次のステップへの助走期間みたいな形でそういうふうな取り組みが一番ベストかなと個人的には思っているんですけど、教育長の今現在の私見でも構いませんので、どうでしょうか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 真木議員さんの再質問にお答えをいたします。
 私、教職経験者ではないので、その細かい学校の教育の中身は余り言うべきではないかもしれんのんですけれども、個人的な思いとして感じますのは、やはり4年生に至るころ、多分一つのつまずきの機会があるとよく感じております。小学校の割り算であったり、小数の問題がわからない、そのことがその後に引きずられて学びが嫌になってしまう子供が多いやに聞いております。その一つの節目として4年、そして最後また高校への進学に向けて一つの弾みをつけるような2年を持つという認識、私も真木議員さんと同じような4・3・2というのを自分の個人的な理想としては持っておりますが、これは今後いろいろさらに学んでまいりたいと考えております。
○議長(近藤司) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) 次に、部活動なんですけれども、私自身も名門新居浜北中バレー部で育ちまして、その後の人生に与えた影響というか、友人もそのときのバレー部の友達が大半でございます。一段高いところから見守っている議員さんも、なぜ伝説の中センになり得たんか、そういった話をとうとうとしてくれたことがございますし、今回の東予4市のレクリエーション大会でも優勝したというのは、新居浜北中の名門バレー部の力も大きかったんじゃないかと思います。
 そしたら、次の質問に行きます。
 子供に対するインフルエンザ予防接種料金の一部助成についてお聞きいたします。
 子供がインフルエンザにかかってしまうと、乳幼児などでは気管支炎や肺炎、中耳炎の合併症になるおそれがあるほか、月齢の低い乳児では、まれにインフルエンザ脳症という死亡率の高い重い合併症を引き起こす等の事例があります。子供に対するインフルエンザの予防接種については、関係機関などによってその効果について賛否はあるものの、1歳以上6歳未満の幼児の場合、ワクチン接種により約20%から30%の発症を阻止する効果があるという研究結果もあり、感染後の重症化を予防する一定の効果があるものと期待されております。子供のインフルエンザの予防接種は、任意接種のため、その接種料金は各医療機関によってさまざまですが、約3,500円から6,000円ぐらいと幅があります。これは13歳未満の子供は、十分な免疫をつけるために2回接種が有効であると考えられていることから、このような金額になっております。例えば、夫婦と子供2人という子育て世代が、全員がこの予防接種を受けた場合、家庭にとって高額な負担となります。確かに予防接種の効果については意見が分かれるところであり、また予防接種を受けたからかからなかったという子供、予防接種を受けたけれどもかかってしまった子供、症状の程度などの調査がまだまだ不十分だと考えますが、現段階で少なくとも予防接種を受けやすくする環境を整備する必要があるのではないかと考えます。子供に対するインフルエンザ予防接種料金の一部助成については、導入している自治体も多々ありますが、若い世代と子供たちから魅力のある町と実感してもらえるため、新居浜市で安心して暮らすことができ、子供を産み育てることができる環境を提供することが大事です。子供の健やかな成長と子育て世代の経済的負担を減らすことによる子育て環境の充実、そしてインフルエンザにかかることなく元気に過ごせる子供たちのためにも学級閉鎖や学年閉鎖を減少させるべきであると考えております。今回の市長選挙でも、多くの市民から要望が上がっているとお聞きいたしました。
 そこで、本市でも、子供のインフルエンザの予防接種を希望する家庭には、接種料金の一部補助などの措置を講ずるべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) インフルエンザ予防接種についてお答えいたします。
 本市では、インフルエンザ予防接種は、定期接種となっている65歳以上の高齢者に対し公費助成を実施しておりますが、子供に対しては任意接種と位置づけられていることから、全額自己負担で接種を受けていただいております。国におきましては、子供のインフルエンザ予防接種について、定期接種化の検討がされており、平成17年3月の予防接種に関する検討会の報告では、発病及び重症化を防止するための有効性には限界があることが示唆され、定期接種の対象者と位置づけ、接種を勧奨するのは適当ではなく、有効性などについて正確な情報を保護者に十分説明した上で、希望する場合に任意で接種することが適当であるとされております。しかしながら、真木議員さん御指摘のとおり、子育て世代の全員が予防接種を受けた場合、経済的負担が大きい状況となっていることや若い世代と子供たちが新居浜市を魅力のある町と実感し、安心して暮らすことができ、子供を産み育てることができる環境整備をしていくことが重要であると考えております。今後におきましては、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会の動向を注視するとともに、子供のインフルエンザの接種状況、財政負担等の分析を行い、子育て支援の充実といった観点も踏まえて公費助成のあり方を検討してまいります。
○議長(近藤司) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) それでは、実現に向けて検討していただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
 次に、道路陥没に移ります。
 先月8日、博多駅前で大規模な陥没が発生し、周辺のビル800戸が停電したほかガス供給も停止いたしました。適切な対応で死傷者が出なかったのは不幸中の幸いでしたが、混乱は数日間続きました。ただ、特別委員会の視察で翌週、博多駅前で時間調整していたときには、すっかりもとの状態に回復していて、復旧の早さにも驚きました。私ども公明党も、国土交通省が国土強靱化法で騒いでいたときに、愛媛県本部にて林修氏の初耳学で紹介されたジオ・サーチ株式会社の減災事業促進部の方の研修を受けたことがありましたが、そのときは、余り興味もなく聞き過ごしておりました。ただ、今回の博多駅前の事故が衝撃的だったので、何点かお聞きしたいと思います。
 道路や橋などのインフラの老朽化が進む中、早急に異常を発見するインフラ点検の重要性が高まっておりますし、2年ほど前でしたか、道路法が改正され、橋梁、トンネル等の構造物の5年ごとの点検が義務化されました。点検によって事前の処置をすることにより、事故の未然防止と長寿命化を図るものです。最近、自治体の中で緊急輸送道路などを対象に、路面下の空洞を見つけ出す調査を実施する自治体がふえてきております。平塚市、横浜市、川崎市、名古屋市、福岡市など交付金を活用して道路の総点検を実施しております。道路下の空洞は、外見からは見えず、いつ陥没を起こし大事故に至るかわからない危険が潜んでおります。また、南海トラフ巨大地震の発生が予想される中、路面下の空洞は震度5以上の強い揺れによって一気に進むという指摘もあります。道路は、災害時において、緊急輸送路などとして重要な役割を果たします。陥没事故発生により人命を失うおそれや緊急活動、経済活動の大きな障害になります。そのような事態にならないためにも、この路面下空洞調査及び対策が至急に必要であると考えております。最近では、マイクロ波を使って路面下の空洞や橋の内部劣化箇所などを的確に発見する技術を実用化した調査機器も開発されるなど、空洞発見の精度も上がっていると伺っております。
 そこで、本市においては、市道の点検及び補修についてはパトロールにより実施しておりますが、平成26年度には2車線以上の幹線道路の舗装に関する道路機能保全計画を策定し、長期的に安全で安心な市道の維持管理に努めているところであります。しかし、これは表面の舗装であって、路面下の老朽化や空洞については調査できていないのが実情ではないでしょうか。道路の陥没事故を未然に防ぐため、目視だけではわからない路面下の危険な空洞を見つけ出す調査を実施するよう提案いたします。
 そこで、質問ですが、1つ目は路面下、橋梁等の空洞の危険性などをどのように認識しているのか、お聞かせください。
 2つ目は、空洞化の原因についてですが、上下水道管路の漏水などが原因の一つには考えられますが、原因についてお考えをお答えください。
 3つ目は、全国における陥没事故の実態や本市での陥没数や事故の状況についてお知らせください。
 4つ目は、国が今実施しているマイクロ波を活用したスケルカ手法による空洞対策の評価についてお聞かせください。
 5つ目は、南海トラフ地震対策を見据え、国の防災・安全交付金を活用した調査の実施についてであります。震度5で一気に空洞が拡大するとのこと。人命と住民の暮らしを守るために、重要ルートを総点検し、直ちに補修、補強する危機管理の考え方が重要と思いますが、調査の実施についていかがでしょうか、お聞かせください。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。赤尾建設部長。
○建設部長(赤尾恭平)(登壇) 道路の陥没についてお答えをいたします。
 真木議員さん御提案の路面下の危険な空洞を見つけ出す調査についてでございますが、まず路面下等の空洞の危険性につきましては、その規模の大小を問わず、後に重大な事故につながる可能性があり、人命を損なうおそれがあるとともに、緊急活動や社会経済活動に及ぼす影響が多大でありますことから、今後、解決すべき課題であると認識しているところでございます。
 次に、路面下空洞化の主な原因についてでございますが、御指摘のとおり、上下水道管路等の埋設管の老朽化に伴い、破損箇所から土砂が吸い出されて空洞が形成されることのほかに、地下埋設物の埋め戻し土が緩んで沈下を起こし、空隙が発生し、その空隙同士が結合し、規模が拡大した空洞が形成される、また地下埋設物周りに地下水の水道が存在するなどして、水道により土砂が吸い出されることで空洞が形成されることなどが考えられます。
 次に、全国における陥没事故の実態や本市の状況についてでございますが、国土交通省が取りまとめたデータによりますと、2005年から2014年までの10年間に下水道管の腐食などが原因で発生いたしました全国における道路陥没の件数は、年平均で4,472件となっております。また、本市の状況につきましては、実質の統計はございませんが、水路際等の土砂の吸い出しによるものや地下構造物周りの地盤の緩みを原因とする小規模な陥没がまれに発生するものの、最近ではそのことを原因といたします事故は発生しておりません。
 次に、マイクロ波を活用したスケルカ手法による空洞対策の評価についてでございますが、マイクロ波等の電磁波を活用した調査につきましては、道路の通行規制を伴わず、測定車が走行するだけで空洞等路面下の状況を短期間で効率的に把握できる非常に有効な手法であると認識をいたしておりまして、平成26年度に実際にサンプル調査を実施した愛媛県によりますと、空洞のおそれがあると指摘された箇所を掘削調査したところ、想定された空洞が形成されていることが判明し、マイクロ波による調査の精度は十分であると伺っております。
 次に、重要ルートの総点検などの調査の実施についてでございますが、県内の取り組み状況とあわせて、費用面、それから調査の手法など、今後情報を収集させていただきまして、今後検討してまいりたいと考えております。
○議長(近藤司) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) 先ほど建設部長の答弁の中で、愛媛県が平成26年に実施したサンプル調査というのがあって、空洞の発見に至ったと。愛媛県もサンプル調査ですので、無料でしているんだと思うんです。先ほど紹介したジオ・サーチの四国事務所長さんから、サンプリング調査なら新居浜市も無料でいたしますというお話を伺ったんですけれども、このサンプル調査だけでもしていただいて、もし見つかればもうけもんなので、何か問題というのはありますかね、どうでしょう。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。赤尾建設部長。
○建設部長(赤尾恭平)(登壇) 真木議員さんの再質問にお答えをいたします。
 路面下の空洞化調査につきまして、まずは無料サンプリング調査を活用してはどうかというような御提案だったかと思います。先ほど申し上げましたとおり、空洞化を原因とした道路陥没によります社会的な影響が多大なこと、先立ってサンプリング調査をいたしました愛媛県の成果についても情報がございましたことから、本市におきましても現況を把握し、今後の取り組み方針を検討する上で、サンプリング調査の活用は大変有意義なことだと認識をいたしておりますので、関係企業の御厚意がいただけるようであれば、今後詳細について協議をさせていただき、実施に向けて検討してまいりたいというふうに考えております。
○議長(近藤司) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) 最後の質問に移ります。
 高知県の南国市と土佐市で現在高齢化が進む中山間地などで通常の救急車が通れない狭い道にも進入可能な軽自動車の救急車が活躍している記事を同僚の藤原議員から紹介され、先月土佐市に研修に行ってまいりました。消防長、課長と丁寧に質問に答えていただき、大変に恐縮いたしました。概要は、国の基準では、救急車には隊員3人以上と傷病者2人以上を収容などの条件がある。本来、乗車定員4人の軽自動車は適用できないが、2011年4月に離島地域の要望を受けた消防庁が、狭い道路を通行して救急業務を行う場合の基準を緩和したため、軽の救急車が運用できるようになった。これを受けて、軽の救急車を配備、道路幅が狭くて、通常の救急車が進入できず、傷病者の家からストレッチャー、車輪つきの担架で長い距離を人力搬送しなければならないと想定される場所など、軽の出動が有効だと思われる場所を事前にリストアップして運用している。消防長によると、昨年1年間の救急車の総出動数は2,522件で、そのうち軽が出動したケースは18件に上る。中山間地は道路幅が狭い上に坂道も多いので、ストレッチャーによる人力搬送は体力的な負担や時間的なロスが大きい。狭い道でも家の近くまで入っていける軽は、確実にプラスアルファのメリットがあるとその効果を強調しておりました。実際に使われている車両を見学させていただくと、四輪駆動の軽自動車を改造したもので、トラックを改造した消防車など、特殊車両の製造技術と経験を持つ高知市内の業者が受注、狭い車内スペースに酸素ボンベや人工呼吸器など、積載が義務づけられている応急処置に必要な資機材をフル装備できるように工夫され、通常より短いタイプの180センチメートル車載のストレッチャーを車内にすっぽりと収容しておりました。
 そこで、お伺いいたしますが、新居浜市においても、道路が狭隘で高規格の救急車が進入できない世帯は多くあると思いますが、この軽の救急車に対してどのような見解なのか、お尋ねいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。藤田消防長。
○消防長(藤田秀喜)(登壇) 軽四救急車についてお答えいたします。
 軽四救急自動車は、平成23年、救急業務の実施基準の一部改正により運用が可能となりました。軽四救急自動車のメリットといたしましては、真木議員さん御指摘のとおり、中山間地などの狭隘な道路周辺地域では、救急現場の近くまで車両で近づけるため、傷病者の車内収容時間の短縮と担架搬送を行う救急隊員の負担軽減が図られるということが考えられます。しかしながら、軽四救急自動車は、車内の活動スペースが狭いため、重篤な傷病者の処置が困難であったり、関係者が同乗できないために処置に対する同意や必要な情報が得られないなど、救急活動に支障を来す問題点もございます。また、軽四救急自動車を運用している自治体では、軽四救急自動車単独での運用形態はなく、高規格救急自動車とのペア出動となっております。そのため、2台同時出動による人員と軽四救急自動車から高規格救急自動車へ傷病者を乗せかえるための時間が必要となってまいります。さらに、救急事案が重複した場合には、管轄外からの高規格救急自動車の出動となる場合が多くなるため、他の救急事案において、高規格救急自動車の到着時間が延伸する可能性がございます。このようなことから、本市におきましては、現行の高規格救急自動車での対応が効率的であると考えております。
○議長(近藤司) 再質問はありませんか。真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) 先ほどの消防長の答弁ですと、高規格自動車とのペアでの出動が基本になってくるというか、どこの他市でもそういったことをされてるんで、人員配置の点から問題が多いとのことですけど、高規格救急車というと何千万円単位の金額になってくるんだと思うんです。そういう意味で、金額的に非常に軽の救急車というのは魅力だと思うんですけど、単体としての活用というのは無理なんでしょうか。ペア出動だったら、私自身も意味が余りないと思うんですけど、単体で活用できるんだったら、非常にメリットがあるんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。藤田消防長。
○消防長(藤田秀喜)(登壇) 真木議員さんの再質問にお答えいたします。
 軽四救急自動車単体での使用につきましては、病院への長い道のりを軽四救急自動車で運ぶこととなり、防振ベッドを装備しております高規格救急自動車と比べて、搬送時の振動による傷病者の負担が大きくなります。また、車内スペースが狭いため、高度な救急資機材の積載が困難なことや気管挿管、静脈の確保など、救急救命士が行う救急処置の実施が難しく、重篤な傷病者への対応に限界が出てまいりますことから、単体での使用は困難と考えております。
○議長(近藤司) 再質問はありませんか。(22番真木増次郎「以上で終わります」と呼ぶ)
 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) いずみ会の大條雅久です。
 本日の質問、3人目となりました。石川勝行市長、2期目の御就任への敬意も言葉が重なるとは存じますが、今回の新居浜市長選挙において、新居浜市にとって最良の選択がされたことを喜ぶとともに、私たちいずみ会4人から、石川市政2期目への大きな期待を込めて祝意をお伝えいたします。おめでとうございます。今後は、いずみ会のメンバー4人、地方自治の本旨に沿い、新居浜市議会の一員として、市民目線での行政評価を続けることで、私たちなりに最善の地方自治を目指した議論を深めたいと存じます。
 さて、通告に従い順次質問させていただきます。
 公共施設再配置計画について。
 公共施設再配置計画は、どういった目標を持って策定が進められているのでしょうか。新居浜市が持つ公共施設の中でも、小中学校や公民館については、新居浜市民の関心が大きいと思いますが、今回の計画策定の中に入っているのでしょうか。
 また、公共施設白書の活用に関してお聞きします。
 公共施設白書で作成された施設概要調書の参考指標に、老朽度状況、利便性、防災拠点、コスト、利用状況の5項目がありますが、どのように活用するのでしょうか。例えば、コストの数値は、用途の違う施設間で比較できるのでしょうか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 大條議員さんの御質問にお答えいたします。
 公共施設再配置計画についてのうち、公共施設白書との関係についてでございます。
 公共施設再配置計画につきましては、小中学校や公民館も含め、本市が保有する全ての公共施設を対象に、将来の新居浜市の規模に見合った本当に必要な施設を見きわめ、効率的な利用ができるように、施設の複合化、集約化や統廃合を検討していくものでございます。本計画につきましては、立地適正化計画とあわせ、本年10月にコンサルタント会社と業務委託契約を締結し、平成29年度までの2カ年で策定する予定で、現在取り組んでいるところでございます。平成28年度は、建物の耐久性や劣化状況など、ハード指標、稼働状況や利用状況などのソフト指標を活用し、定量的な評価を行った上で、本市が将来にわたって保有可能な施設量を見定め、削減目標を設定することといたしております。
 また、平成29年度は、再配置モデルプラン及びアクションプランを作成し、平成30年度以降の個別施設計画の策定につなげてまいりたいと考えております。
 以上申し上げましたが、他の点については補足いたさせます。
○議長(近藤司) 原企画部長。
○企画部長(原一之)(登壇) 公共施設白書との関連についてお答えいたします。
 公共施設白書につきましては、平成24年1月に策定した新居浜市アセットマネジメント推進基本方針をもとに、施設の維持管理に係るコスト、利用状況などについてソフト、ハード両面から施設の実態を把握するため、平成26年8月に作成し、本年9月に改訂したものでございます。公共施設再配置計画への活用につきましては、白書の参考指標5項目を含め、公共施設の現状把握、分析を行うための基礎資料として、本計画で作成いたします施設カルテの基礎データとするほか、施設類型別に評価検証する際のデータとして活用を予定いたしております。さらには、コスト状況や利用状況の過去3年間の推移、施設の利用圏域、立地状況、同種・類似施設の有無などのデータを追加して、より詳細な施設カルテを作成した後、分析、検討を行うこととなります。
 なお、コスト比較につきましては、同種・類似施設ごとの比較となりますことから、用途が違う施設間での比較とはならないものと考えております。
○議長(近藤司) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 答弁にもありましたけども、再配置計画が今年度発注されて、来年度いっぱい、2年間かけて外部委託で作成される。これがまとまらないと次ができないということなんですが、先ほど真木議員が質問されたように、平成11年に真木議員が小中学校の統廃合について聞いた。私もこれまで2度ほど聞きました。なおかつ来年、外部委託した再配置計画がまとまらないと次が始まらないというのは非常にがっかりする話です。小中学校の規模とか校区の事情とか、また今市民の中では小学校が統合されると公民館はどうなるんだっていう不安があります。それは別のことなら別のことって、それを伝えるのは市長の政治姿勢であり、新居浜市がどう考えるかじゃないんですか。何でそういうものまで外部委託して、外の人がデータ見て、それを見ないとわかんないんですかね。再度お聞きします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。原企画部長。
○企画部長(原一之)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えをいたします。
 恐らく今回の公共施設の再配置計画とお尋ねの個別の計画ということの関連性だというふうに思います。今回の公共施設再配置計画は、アセットマネジメント推進基本方針を定めまして、その後公共施設白書を策定して、現状を十分に見ながら、今後の公共施設にかけることのできる費用であるとか、市民ニーズであるとか、そういうことを将来にわたって市全体の中でどう取り組んでいくかということの大きな方向性、その大きな中では、コストをこのぐらいまで削減しないといけないあるいは面積をこのぐらい削減しないといけないであろうというふうなことの大きな方針を定めていこうとするものでございます。その一方で、個別の計画をしないのかということでございますが、今申し上げましたように、大きな方向としてはそういうことを定めていく。一方では、直近の課題である小学校の統廃合ということもここの中では教育委員会のほうで具体的に進められていくものであると思っております。
○議長(近藤司) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 今の御答弁、市長の御答弁含めて、市民から市長宛ての手紙が毎月公表されてますが、小学校の統廃合についてという3月に来たお手紙の中でも、公共施設再配置計画を策定しないとできないと回答しているし、監査委員の定期監査に対してもそういう答弁書かれてらっしゃるんで、急に変わらないんだろうとは思うんだけど、数字を押さえるのは大事だと思いますが、私が申し上げたかったのは、方針じゃないかなあと。しょせん外部の人は外部の人ですよ。新居浜市の事情、ましてや校区の中の事情を聞かなきゃいけないというんだったら、それはもう何十年も聞いたはずなんで、こうありたいという方針を出されて、というのは、数字とか計画のデータなんていうのは、見る方の目で変わります。同時に、さきにお聞きした老朽度の状況、利便性、防災拠点、コスト、利用状況の数値は比較できるのかってお聞きしましたけども、先日の定期監査、過去の分を読んでいきますと、今煙突山の麓にあります別子ハイツ自然学習館のコストが、利用者1人当たり5,625円。この数字を挙げて市の財政負担云々ということを書かれてるんだけど、トータルで見て、私もこの施設はもっと活用しなきゃ、もしくは別な形にしなきゃという意味合いは受け取りましたしわかります。でも、5つの数字を出して並べることで、決して絶対ではないなあという思いもあります。利用者1人当たりのコストで見ると、2桁も3桁も違う施設があります。例えば、同じ生涯学習施設で銅山の里自然の家は、1人当たり6,729円ですし、青少年センターは、2万4,022円です。別子ハイツが、5,625円で問題だっていうんだったら、1,000円高い銅山の里自然の家はどうなの、青少年センターは5倍近いじゃないですか。もっと言うと、次に移る東新学園は、公共施設白書でいうと1人当たり1,400万円です。これは問題なんだろうなあと、指摘されるんだろうと思いますが、私は立場を異にしておりますので、次の東新学園の建てかえ計画について質問させていただきます。
 児童養護の今というフレーズで検索をいたしますと、児童養護施設を取り巻くいろいろな現実について教えられます。これから述べる事柄は、個人や特定の施設についてではなく、日本全体の統計的な数字から入ろうと思うんで誤解のないようにお聞きいただきたいんですが、全国の児童相談所に報告される児童虐待の数は、平成2年から平成22年の20年間で50倍以上に拡大してます。平成22年以降の5年間はもっとふえてます。児童養護施設というと、一般的には親と死別した子供が入所する場所と思いがちですが、統計的には児童虐待や育児放棄といった理由が最上位を占めます。児童虐待の背景には、夫婦間の協力が十分でないとか、祖父母の協力が得られない中での育児のストレス、それを助長する要因としての近所づき合いがないままのひとり家庭、孤立してしまう今の子育て世代といったことがあるかもしれませんが、これらの要因は、個々の個人の問題というよりも、現在の日本の社会の病巣と言ってもいいと思います。児童養護施設は、全国に約600カ所、2歳から18歳の子供が2万9,000人ほど生活しています。子供たちと一緒に生活する職員は、児童指導員、もしくは保育士と呼ばれます。親と別れて入所した子供たちにとって、親がわりになるべき重要な存在です。平成24年度に厚生労働省が定める児童養護施設に置かれる職員数の最低基準が引き上げられました。小学生以上の子供5.5人に対して1人の職員が生活の世話をすることになっておりますが、変更前は子供6人に対して職員1人でした。6人に対して1人といっても、児童養護施設の仕事は24時間フルタイムですから、1日8時間の勤務で計算しますと、1日6人の子供に対して職員3人の配置が必要ということになります。
 新居浜市の東新学園に移りますが、東新学園は、昭和27年に当時の泉川町が設立し、昭和30年、新居浜市との合併に伴い新居浜市立に移管、現在も公設公営、新居浜市直営の児童養護施設として運営されています。先ほど申し上げた全国の養護施設、平成26年の数ですと595カ所だそうですが、東新学園のような公設公営の施設は、極めて数が少ないと聞いております。経営形態として珍しい存在と思われます。公設公営の施設であることのプラス・マイナスがあるのでしょうか。平成27年11月から12月にかけて実施された新居浜市監査委員の定期監査において、本施設の利用が、本市以外の圏域に及んでいる実情や財政負担軽減のために公共施設の建てかえに一段と慎重さが求められている現状等を総合的に考慮し、白紙に立ち返って抜本的に検討されたいと指摘されています。監査委員の指摘のこの文章の前段では、県内に10カ所ある児童養護施設のうち、市がみずから運営しているのは本施設だけであり、年間約7,500万円が一般財源から支出されていると書かれています。このことから、監査委員の指摘は、築46年になる老朽化した東新学園の建てかえ計画を断念して施設を廃止する選択肢もあるのではと問いかけているようにも読めます。石川市長におかれましては、東新学園の建てかえ計画、もしくは存続についてどのようなお考えでしょうか。
 平成15年に発表された建てかえ計画が中止されて以降、建てかえ予定地の変更、そして現在地での建てかえ決定と用地も建物自体の内容も二転、三転して10年以上全く進んでいません。いまだに計画の姿が見えないのは、この監査委員の指摘が大きいのでしょうか。昨年に引き続きのこの東新学園建てかえ計画についての質問ですが、2年続けて質問に取り上げることを私自身も少し残念に思ってます。先月、11月に東新学園にお伺いしました。玄関を入ってすぐの場所で、ザーザー音を立てて水漏れをしていました。天井から水が降ってました。聞けば2階床下の水道配管が古くなって破断したそうです。改めて東新学園のことを放っておくわけにいかんと思いました。
 また、平成24年11月に国が取りまとめた児童養護施設等の小規模化及び家庭的養護の推進についてという報告の中で、各児童養護施設は、家庭的養護推進計画の策定を勧められておりますが、東新学園における家庭的養護推進計画の策定は、どうなっているのでしょうか。
 以上、あわせてお答えください。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 東新学園の建てかえ計画についてお答えいたします。
 まず、東新学園の建てかえ計画もしくは存続についてでございます。
 東新学園は、昭和27年に開設し、昭和45年に現在地に新築移転し、46年を経過いたしております。これまで措置児童と一時保護児童を合わせ延べ934人の子供たちを預かってまいりました。施設の老朽化が進んでおりますことから、施設の建てかえに当たっては、国の指針である児童養護施設等の小規模化と家庭的養護の推進に基づき、入所定員の削減と小規模グループケア化を図った施設として、施設の規模、形態、運営方法などに加え、県、東予地方局あるいは東予子ども・女性支援センターの考え方、運営コストも考慮して検討を進めているところでございます。
 また、財政負担軽減のため、公共施設の建てかえに慎重さが求められている現状等も十分考慮しとの監査指摘もいただいておりますことから、これまでの公設公営、公設民営といった考えに固執せず、民営化や民設民営といった観点での検討も行っております。
 また、児童養護施設運営の主な財源は、児童入所施設措置費となっておりますことから、効率的な運営を行うための定員規模の設定に当たり、今後の入所児童の推移や入所の見込みについて、東予子ども・女性支援センターと協議を行っているところでございます。
 次に、いまだに計画の姿が見えないのは、監査委員の指摘が大きいのではとのお尋ねですが、東新学園の入所者につきましては、今年度7名の入所があり、現在12名となっておりますが、28名の定員に対し2分の1程度で、今後も大幅にふえる見込みがないことや、市が運営する施設として多額の費用を一般財源から支出していることなどに対し、中長期的な視点に立った事業の抜本的な計画策定を検討する必要があるものと考えており、監査委員の指摘にかかわらず、慎重に熟慮、協議を進め、方針決定してまいりたいと考えております。
 以上申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(近藤司) この際、暫時休憩いたします。
  午後 2時06分休憩
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  午後 2時15分再開
○議長(近藤司) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 東新学園の建てかえ計画についてのうち、公設公営の施設であることのプラス・マイナスについてでございます。
 プラス面につきましては、適切な人員配置により、安定した運営を行えること、子育て支援に係る行政サービスとの連携がより円滑に図られることなどがあり、マイナス面につきましては、運営コストが大きくなること、定期的な人事異動で職員が入れかわることによって、入所児童と継続して愛着関係を形成してきた職員との関係が途切れることなどがあると考えております。
 次に、東新学園の家庭的養護推進計画についてでございます。
 平成26年度に県が愛媛県家庭的養護推進計画を策定する際に、東新学園の家庭的養護推進計画を策定し、県に提出しております。当時の計画では、園舎建てかえ計画を策定する中で、定員を28名から24名に縮小し、小規模グループケア化を図り、児童家庭支援センターの設置も視野に入れて取り組むこととしておりますが、これからの検討協議の結果によっては、推進計画の変更をしていく必要があるものと考えております。
○議長(近藤司) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 運営経費について少し教えていただこうかなと思いますが、先ほど質問で取り上げた監査委員の定期監査で指摘された7,500万円のマイナス、平成26年です。翌年の平成27年、現在公表されている公共施設白書の項目で見させていただきますと、収支の差額が5,890万円。つまり、一般財源からの持ち出しが、7,500万円から5,890万円に1,600万円減っています。途中、子供の措置費が引き上げられたという要素もあるかとは思いますが、子供の措置費の換算で見ますと、5人分ぐらいです。大体今子供1人当たりの措置費が年間320万円から330万円でしょうか、ですから、1,600万円というのは5人分ぐらい、職員で考えるとお二人分ぐらいでしょうかね。この数値の改善というのは、どういった効果だったんでしょうか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えいたします。
 平成26年度決算、平成27年度決算の中で、約1,600万円が減っているといったところの効果でございますが、先ほど大條議員さんからもおっしゃっていただいたように、1つは子供の措置費が上がったことでございます。また、職員につきましては、平成26年度から平成27年度については、措置児童が減少しているというようなこともございまして、正規職員1名を削減したというようなことでの内容と考えております。
○議長(近藤司) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 過年度、国が策定した子ども・子育て支援新制度の中に、社会的養護の部分の充実もございます。その中で、子供の措置費が引き上げられた。あと一方で、現在5.5人に1人の職員が今度4人に1人を目指すという数値になってます。ですから、経営形態は潤沢な資金があって、思うまま使えるというわけでは確かにございませんから、運営形態を考えていかなきゃいけないんだろうと思います。そんな中で、民間の児童養護施設は、子供の措置費でほとんど賄ってらっしゃる。いろんな苦労をなさっているし、寄附金も当然集められているんだと思いますが、ですからそういった中で、私は公設公営の存在意義はあるとは思っていますが、ただそれだけで社会的養護が必要な子供たちのためにといって新居浜市だけが無理をしなきゃいけないというようなことは、新居浜の市民の方全員には御理解いただけんかもしれません。ただ工夫すれば、例えば国の指針でも、小規模グループ化というのは、ワンユニットが6人から8人ですよ。もともと大舎制で大きな定員を抱えていたわけですから、その時代から比べれば半分近くに定員をしている。あと4人減らそうかということなんだけど、もっと砕けて考えれば、8人のユニットで3カ所に分かれれば、別に人数にあわせて開設、閉鎖もできるんじゃないかなあ、そんな思いをずっと持ってきてます。そういった工夫をぜひして、この東予の3市の中で唯一の児童養護施設。前回の質問でも申し上げましたけども、年間10人から15人ぐらいの措置が必要な子供がいらっしゃいます。東新学園を平成26年、平成27年は選んでいただけなかったけど、今年度は7人の方に選んでいただいた。その変化というのは、受け入れる側の姿勢にもあるんではないかなあと思いますので、最後になりますが、石川市長、昭和55年に明屋書店から出版された「子供たちの最後のとりで」という本を御存じですかと事前にお伝えをいたしました。30年以上前の本ですので、当時の東新学園の状況と今とは大分さま変わりをしておりますし、子供たちの入所数も違います。ただ、東新学園に勤務する職員の皆さん自身の苦悩とか思いというのは、同じなのではないかと想像しております。施設の老朽化というのは、いわば子供たちの家庭、住まいの老朽化です。父がわり、母がわりである職員の皆さんが、児童養護に専念できるように、ぜひとも施設の改善といいますか、建てかえは進めていただきたいなあという思いがありますが、市長、いかがお考えでしょうか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えいたします。
 御指摘のあった本の件ですが、実はこの問題があってお聞きをしたんですが、読んでないんで申しわけございません。この東新学園の建てかえについては、新居浜市といたしましても、社会養護については一定の役割を果たさなければならない、そういう思いは私も持っております。そしてまた、施設も見せていただいた結果、老朽化も著しいんで、心情的には早く何とかしてあげたいな、そういう思いも持っています。ただ、監査委員さんの指摘を受ける前からこの問題については私のほうから例えば新居浜市以外の人が半数近くいる施設、これを新居浜市が一般財源を投入して維持していかなければいけないのか、という問題点は指摘させていただいております。そんなことで、大條議員さん、今おっしゃったように、東予3市で連携してやるとかあるいは全国的にも民営化で措置費の中で十分ペイしている施設がほとんどでございますので、民営化あるいは公設民営化について検討する必要があるのではないかと、そういうふうなことを私は指摘させていただきました。そんなことで、今いろいろと検討をさせていただいとるんで、できるだけ早いうちにそういうふうな方向、運営方針等も決めまして、できるだけ早いうちに建てかえるんであったら建てかえるというふうな方針を決定させていただきたいと、こんなふうに思っております。
○議長(近藤司) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) ぜひ前進をするようにとお願いして終わろうと思ったんですが、1点だけ申し上げたいのは、現実には今入所している子供の中で、半分は新居浜市外の子じゃないかという指摘は過去にもありましたけども、逆に申し上げたいのは、バーターでというのは変ですけども、南予や中予の子が新居浜の東新学園に入り、東予地域、新居浜の子供が今治や松山、宇和島の施設に入り、そういうふうにしてます。ですから、申し上げたように、新居浜市自体の社会的養護が必要だということで措置を受ける子供というのは、毎年4人、5人いらっしゃるわけで、多いときは10人近くになったりする。みんながみんな東新学園は選ばないんです。それは、最初に触れましたとおり、親と離して養育しなきゃいけないというのが措置ですから、そのときにどこまで離すかというのはありますんで、ですからこの施設の措置費は県を通じてですが、国が出しているんだと私は理解しております。歴史的に新居浜がそういう子たちを引き受ける施設を公設公営でしてきたというのは、ある意味誇れる伝統だと思いますので、誇れる伝統だけでそろばん無視はできないというのもわかりますけども、この伝統は大事にして、新居浜っていう町は、こういうことを頑張ってきたんだと、胸を張って伝えていきたいなあと思いますので、よろしくお願いいたします。
 水道事業会計の中長期収支予測について。
 平成22年度から平成32年度の10年間にわたる新居浜市水道事業の経営基本計画とも言える新居浜市水道ビジョンの後期修正版がことし3月に発表されましたが、後期修正版の3ページ、経営の見通しの項目には、平成22年の当初版に掲載されていた水道事業収益と費用の動向、給水原価と供給単価の動向の2つのグラフがありません。なぜ省略されているのでしょうか。水道ビジョンのすぐ前の項目、水需要の見通しにある給水人口の見通しの誤りに関係するのでしょうか。また、今回の水道ビジョン後期修正版では、さきに取り上げた経営の見通しの中で、水道料金の改定、もしくは値上げに言及されています。このくだりは、ことしの8月29日公表の新居浜市監査委員による定期監査結果報告書の17ページ、中長期収支予測について水道総務課が回答した中の将来的な料金改定を視野に入れ、経営計画の策定を行ってまいりたいと考えておりますとの文言とも符合します。新居浜市水道事業の中長期の経営見通しについてお答えください。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。本田水道局長。
○水道局長(本田陸治)(登壇) 水道事業会計の中長期収支予測についてお答えいたします。
 まず、新居浜市水道ビジョンとの関連に関してですが、平成22年度に策定した新居浜市水道ビジョンの中間見直しについては、前期、平成26年度までの現状と課題の評価を行いました。また、その評価に基づき、後期、平成32年度までの具体的施策について見直しを行ったところでございます。水道ビジョンにつきましては、水道事業のあるべき方向性を示したものとなっております。水道事業収益と費用の動向と給水原価と供給単価の動向の2つのグラフにつきましては、給水人口の見直しによる水道事業収益の動向、また建設投資計画の見直しなどによる減価償却費等の費用の変動や補填財源などに大きく影響されますことから、詳細な検討を要します。そのため、今後策定を行う予定であります水道事業経営計画の中で検討してまいることとしております。この水道事業経営計画につきましては、総務省から持続可能な経営計画の策定を求められているもので、現在、事業費用、建設投資などの資本的支出も含めた総支出並びに事業収益、企業債などの資本的収入も含めた総収入の精査を行い、経営計画の策定に取り組んでおります。
 次に、新居浜市水道事業の中長期の経営見通しにつきましては、昨年度行いました管路更新計画並びに応急給水計画の策定に伴い、現在、詳細な事業費の検証等を行っておりますが、現行水道ビジョンの計画期間の最終年度である平成32年度までは、現行の料金体系での安定的な経営は可能と考えております。しかしながら、今後も計画的に推進しなければならない施設の耐震化や老朽化した設備の更新、人口減少に伴う給水収益の減少など、水道事業を取り巻く経営環境は、一層厳しさを増すことが想定されますことから、近い将来の料金改定も含めた検討を行ってまいります。
○議長(近藤司) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 水道事業の収支というのは、極端なことを申し上げれば、設備の老朽化の更新をおくらせる、送水管の耐震化率のペースを落とすと、そういったことでつじつまを合わそうと思えば合います。ですから、私は最初の水道ビジョンのときに、案の段階で議員に見せられた水道ビジョンで、ちょうど収支が平成28年で交差すると。平成28年からやばいなあというグラフになっていたのをこんなんでいいんですかってどなたかおっしゃったんでしょうね、最終的に出てきた最初の水道ビジョンは、平成32年まで赤字にならない。どこでどうやってこういうグラフに変わるんだろうなあと思ったんだけど、給水人口の見通しというのは、甘かったのか甘くしたのかなんていうことを勝手に思ったりしますけども、問題なのは、水道設備の耐震化がおくれるということのほうが人の命を救う、災害時にライフラインをとまらせないということにかかるかなあと思います。ですから、これ全国どこの水道でも同じ悩みで今検討が進んでますので、新居浜だけが特別に悪いとは思いませんし、逆に新居浜は給水原価が全部地下水で賄えるという、非常に恵まれた条件の中で水道事業会計は恵まれてきたと思ってます。恵まれてきたけども、それで40年も50年も瀬戸・寿上水道組合の件が解決しないのも余裕があったんかなあとうがって見たくなります。全部つながってますので、10年言い続けたことですんで、これ以上は申しませんが、早急な水道組合の解決がなければ、理を尽くして市民に理解をいただく水道事業会計の将来というのはないと思います。
 次に移ります。
 にいはま環境プランについて。
 環境関連計画推進状況一覧表を配付していただきました。これは環境プランだけで見ても45項目中半分以上の項目が平成27年実績で目標に達していないということなんですが、新居浜市では、平成16年3月に、第1次新居浜市環境基本計画を策定し、環境施策を推進してきました。平成26年3月に平成26年度から平成35年度までを計画期間とする現在の第2次新居浜市環境基本計画及び環境保全行動計画を策定し、環境政策先進都市を目指していると理解しているのですが、拝見した環境関連計画進捗状況一覧によると、半分以上が平成27年時点での中間数値が未達です。これ平成26年の第2次から1年しかたってないから仕方ないじゃなくて、さっき申し上げたように、平成16年3月からやっているんです。同じ目標でいうと、例えば希少動物のリスト作成というのは平成16年に目標、平成35年4項目だったかな、出して、できてません、ゼロでスタートして、10年たってもできてませんなんです。市民1人当たりのごみ量とかリサイクル率ももちろんですけども、これ平成16年からやっていることなんです。10年以上たって、こういう目標設定でいいのかなという思いもありますし、どのように考えていらっしゃるのでしょうか、対策をお聞きいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。伊藤環境部長。
○環境部長(伊藤公夫)(登壇) にいはま環境プランの目標の達成状況と今後についてお答えいたします。
 近年、地球温暖化対策や生物多様性保全、エネルギー利用に関する国内外の動向が変化し、平成24年4月には、持続可能な社会構築に向け、国の第四次環境基本計画が閣議決定されました。この環境基本計画を踏まえ、本市では平成26年3月にそれまでの第1次新居浜市環境基本計画を見直し、新たな目標を設定するとともに、市民一人一人がその目標達成に向けて環境への取り組みを実践していくため、第2次新居浜市環境基本計画及び環境保全行動計画を策定し、現在取り組んでいるところでございます。これらの計画を実効性あるものとするため、本市独自の環境マネジメントシステムであるニームスにより、環境方針であるめざす環境像の実現に向け、PDCAサイクルによる継続的な環境改善を図りながら進行管理を実施いたしております。具体的には、目標達成に向け、毎年度各課所において環境関連計画で設定された数値を目標として活動を行い、その活動結果を評価分析し、課題を抽出することで、次年度へ向けて改善を図ることといたしております。しかしながら、大條議員さん御指摘のとおり、環境関連計画の平成27年度の達成率が50%を切っている状況にあり、項目によっては結果と実績値に大きな乖離がある項目もございます。環境基本計画は、平成30年度を中間年度として見直すこととしておりますが、まずは中間年度の目標数値実現に向け、関係各課所が一層の努力に努めるとともに、改善して取り組むようニームスの組織体制の中で指示してまいります。
 また、計画と実績値に大きな乖離がある項目につきましては、社会情勢や計画の進捗状況、計画段階での目標設定数値の妥当性等目標未達成の原因を究明し、安易な下方修正とはならないよう、中間年度での見直しを実施したいと考えております。
○議長(近藤司) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 環境プランの目標については、みずから決めた目標ですし、ぜひとも達成をしていただきたいと思いますし、ましてや今年度、クールチョイスの国の運動に手を挙げた新居浜市としては、恥ずかしくない達成度を目指していただきたいとお願いをして、次の最後の質問に移ります。
 環境プランとは少し外れるかもしれませんが、石川市長が提唱されている自転車の街の復活に呼応して考えたことがあります。都市計画道路の街路樹で、育ち過ぎや落ち葉対策のために毎年剪定して多くの費用や手間がかかっている路線について、いっそのこと植樹帯を廃止して自転車専用レーンにするといったことは考えられないでしょうか。環境を語る場で、あえて木を切る提案をいたしますが、紅葉して落ち葉になる前に、枝ごとばっさり切って幹だけになったメタセコイヤやイチョウを見ると、何か私はかわいそうに思いますし、町自体がとても寂しく感じて仕方ありません。全ての街路樹を対象に一度検討してほしいんですが、例えば高木町からイオン方面へ続いている惣開通りのメタセコイヤを、いっそのこと全部なくして自転車専用レーンをつくるといったことはできないでしょうか。自転車の街の復活は、自転車に優しい道づくりからと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。赤尾建設部長。
○建設部長(赤尾恭平)(登壇) 自転車の街の復活についてお答えをいたします。
 植樹帯の廃止によります自転車専用レーンの整備についてでございます。
 惣開通りの自転車走行空間整備につきましては、新居浜市自転車ネットワーク整備基本計画において、通行する自動車の規制速度、それから自転車の通行量、また現在の車道の路肩部に自転車の通行に利用できるスペースがどのぐらいあるかなどから判断をいたしまして、車道の路肩部分にカラー化した約1メートル幅の自転車専用通行帯の整備を予定いたしております。大條議員さんの御提案の植樹帯を廃止した場合には、さらに約1メートル程度広く空間が確保できることから、カラー化によります視覚的分離の自転車専用通行帯ではなく、縁石等で車道と物理的に分離された自転車道を整備することが可能となり、利用者にとりましては、より安全で快適な自転車走行空間が整備できることになると考えられます。しかしながら、街路樹には、御指摘のとおり、剪定等の費用や落ち葉対応など、管理に関する課題がある反面、沿道居住者や利用者にとりましては、町の美観の向上、それから自動車と歩行者の隔離等交通安全の効果、また大気の浄化や大気汚染の緩和、騒音の軽減、路面の輻射熱の遮断、日陰の提供等良好な生活環境の確保など多くの機能を有しております。また、植樹帯を撤去し歩道が狭くなることで、沿線の土地と車道との乗り入れ勾配が現在よりは急になりますことから、沿線の土地所有者の皆様と調整が必要になると思われます。そのようなことから、植樹帯の廃止によります自転車専用レーンの整備につきましては、検討する路線ごとに沿線居住者並びに道路利用者とメリット、デメリットについて協議を行いまして、植樹帯の廃止に向けて方向性がまとまれば、そのスペースを利用した自転車道の整備を検討してまいりたいと考えております。
○議長(近藤司) 再質問はありませんか。大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 何かやるのかやらないのかよくわからない、玉虫色の答弁ありがとうございました。ぜひ検討してください。本来、メタセコイヤというのは、土曜日に点灯されましたが、金栄小学校のツリーになっている、ああやって伸び伸びと三角錐で立つのが本来で、惣開通りのメタセコイヤはかわいそう過ぎますし、かわいそうなまま放っておいてどうかなというのと、平成27年度は除草も含めると5,760万円、高木の剪定だけで2,600本の木に2,700万円(ブザー鳴る)何か考えていただければと思います。
○議長(近藤司) 以上で本日の一般質問は終わりました。
 これをもって本日の日程は全部終了いたしました。
 明14日は午前10時から会議を開きます。
 本日はこれにて散会いたします。
  午後 2時48分散会