本文
目次
議事日程
本日の会議に付した事件
出席議員
欠席議員
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者
開議(午前10時00分)
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
伊藤謙司議員の質問(1)
1 市長の政治姿勢について
石川市長の答弁
1 市長の政治姿勢について
伊藤謙司議員の質問(2)
1 市長の政治姿勢について
石川市長の答弁
1 市長の政治姿勢について
伊藤謙司議員の質問(3)
1 市長の政治姿勢について
石川市長の答弁
1 市長の政治姿勢について
伊藤謙司議員の質問(4)
1 市長の政治姿勢について
石川市長の答弁
1 市長の政治姿勢について
伊藤謙司議員の質問(5)
1 市長の政治姿勢について
石川市長の答弁
1 市長の政治姿勢について
伊藤謙司議員の質問(6)
1 市長の政治姿勢について
石川市長の答弁
1 市長の政治姿勢について
伊藤謙司議員の質問(7)
1 市長の政治姿勢について
石川市長の答弁
1 市長の政治姿勢について
伊藤謙司議員の質問(8)
1 市長の政治姿勢について
2 総合防災拠点施設について
木村市民部長の答弁
2 総合防災拠点施設について
藤田消防長の答弁
2 総合防災拠点施設について
伊藤謙司議員の質問(9)
2 総合防災拠点施設について
木村市民部長の答弁
2 総合防災拠点施設について
伊藤謙司議員の質問(10)
2 総合防災拠点施設について
木村市民部長の答弁
2 総合防災拠点施設について
伊藤謙司議員の質問(11)
2 総合防災拠点施設について
赤尾建設部長の答弁
2 総合防災拠点施設について
伊藤謙司議員の質問(12)
2 総合防災拠点施設について
3 豪雨対策について
伊藤環境部長の答弁
3 豪雨対策について
伊藤謙司議員の質問(13)
3 豪雨対策について
伊藤環境部長の答弁
3 豪雨対策について
伊藤謙司議員の質問(14)
3 豪雨対策について
伊藤環境部長の答弁
3 豪雨対策について
伊藤謙司議員の質問(15)
3 豪雨対策について
木村市民部長の答弁
3 豪雨対策について
休憩(午前11時01分)
再開(午前11時11分)
伊藤謙司議員の質問(16)
3 豪雨対策について
4 教育長の教育に対する考え方について
関教育長の答弁
4 教育長の教育に対する考え方について
伊藤謙司議員の質問(17)
4 教育長の教育に対する考え方について
関教育長の答弁
4 教育長の教育に対する考え方について
伊藤謙司議員の質問(18)
4 教育長の教育に対する考え方について
関教育長の答弁
4 教育長の教育に対する考え方について
伊藤謙司議員の質問(19)
4 教育長の教育に対する考え方について
関教育長の答弁
4 教育長の教育に対する考え方について
伊藤謙司議員の質問(20)
4 教育長の教育に対する考え方について
関教育長の答弁
4 教育長の教育に対する考え方について
伊藤謙司議員の質問(21)
6 公共施設の防犯について
原企画部長の答弁
6 公共施設の防犯について
伊藤謙司議員の質問(22)
6 公共施設の防犯について
高塚広義議員の質問(1)
1 雇用環境の整備、充実について
石川市長の答弁
1 雇用環境の整備、充実について
高塚広義議員の質問(2)
1 雇用環境の整備、充実について
石川市長の答弁
1 雇用環境の整備、充実について
高塚広義議員の質問(3)
1 雇用環境の整備、充実について
2 介護離職対策について
近藤副市長の答弁
2 介護離職対策について
岡部福祉部長の答弁
2 介護離職対策について
休憩(午前11時58分)
再開(午後 1時00分)
高塚広義議員の質問(4)
2 介護離職対策について
近藤副市長の答弁
2 介護離職対策について
岡部福祉部長の答弁
2 介護離職対策について
高塚広義議員の質問(5)
2 介護離職対策について
3 旧端出場水力発電所公開活用事業について
石川市長の答弁
3 旧端出場水力発電所公開活用事業について
鴻上経済部長の答弁
3 旧端出場水力発電所公開活用事業について
高塚広義議員の質問(6)
3 旧端出場水力発電所公開活用事業について
4 被災者支援システムの運用について
木村市民部長の答弁
4 被災者支援システムの運用について
高塚広義議員の質問(7)
4 被災者支援システムの運用について
木村市民部長の答弁
4 被災者支援システムの運用について
高塚広義議員の質問(8)
4 被災者支援システムの運用について
5 買い物弱者対策について
岡部福祉部長の答弁
5 買い物弱者対策について
高塚広義議員の質問(9)
5 買い物弱者対策について
岡部福祉部長の答弁
5 買い物弱者対策について
高塚広義議員の質問(10)
5 買い物弱者対策について
岡部福祉部長の答弁
5 買い物弱者対策について
高塚広義議員の質問(11)
5 買い物弱者対策について
6 障害者差別解消法について
関教育長の答弁
6 障害者差別解消法について
岡部福祉部長の答弁
6 障害者差別解消法について
高塚広義議員の質問(12)
6 障害者差別解消法について
7 障害者優先調達推進法について
寺村総務部長の答弁
7 障害者優先調達推進法について
岡部福祉部長の答弁
7 障害者優先調達推進法について
高塚広義議員の質問(13)
7 障害者優先調達推進法について
休憩(午後 2時03分)
再開(午後 2時13分)
伊藤優子議員の質問(1)
1 第五次長期総合計画(後期計画)について
石川市長の答弁
1 第五次長期総合計画(後期計画)について
伊藤優子議員の質問(2)
1 第五次長期総合計画(後期計画)について
2 施策のスクラップについて
原企画部長の答弁
2 施策のスクラップについて
伊藤優子議員の質問(3)
2 施策のスクラップについて
3 イクボス宣言を推進する環境づくりについて
石川市長の答弁
3 イクボス宣言を推進する環境づくりについて
伊藤優子議員の質問(4)
3 イクボス宣言を推進する環境づくりについて
4 家庭ごみ自己搬入有料化について
伊藤環境部長の答弁
4 家庭ごみ自己搬入有料化について
伊藤優子議員の質問(5)
4 家庭ごみ自己搬入有料化について
5 あかがねミュージアムについて
関教育長の答弁
5 あかがねミュージアムについて
休憩(午後 2時57分)
再開(午後 3時06分)
伊藤優子議員の質問(6)
5 あかがねミュージアムについて
関教育長の答弁
5 あかがねミュージアムについて
伊藤優子議員の質問(7)
5 あかがねミュージアムについて
6 道徳教育について
関教育長の答弁
6 道徳教育について
伊藤優子議員の質問(8)
7 ブラック部活と体罰について
関教育長の答弁
7 ブラック部活と体罰について
伊藤優子議員の質問(9)
8 消防団員の募集について
藤田消防長の答弁
8 消防団員の募集について
伊藤優子議員の質問(10)
散会(午後 3時26分)
本文
平成28年9月6日 (火曜日)
議事日程 第2号
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問
――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
――――――――――――――――――――――
出席議員(26名)
1番 神野 恭多
2番 米谷 和之
3番 井谷 幸恵
4番 藤田 誠一
5番 田窪 秀道
6番 小野 辰夫
7番 太田 嘉一
8番 岩本 和強
9番 三浦 康司
10番 篠原 茂
11番 大條 雅久
12番 高塚 広義
13番 藤原 雅彦
14番 豊田 康志
15番 永易 英寿
16番 伊藤 謙司
17番 藤田 豊治
18番 藤田 幸正
19番 岡崎 溥
20番 伊藤 優子
21番 佐々木 文義
22番 真木 増次郎
23番 仙波 憲一
24番 近藤 司
25番 加藤 喜三男
26番 山本 健十郎
――――――――――――――――――――――
欠席議員
なし
――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
市長 石川 勝行
副市長 近藤 清孝
企画部長 原 一之
総務部長 寺村 伸治
福祉部長 岡部 嘉幸
市民部長 木村 和則
環境部長 伊藤 公夫
経済部長 鴻上 浩宣
建設部長 赤尾 恭平
消防長 藤田 秀喜
水道局長 本田 陸治
教育長 関 福生
教育委員会事務局長 武方 弘行
監査委員 田中 洋次
――――――――――――――――――――――
議会事務局職員出席者
事務局長 多田羅 弘
議事課長 原 正夫
議事課副課長 松平 幸人
議事課副課長 髙橋 憲介
議事課議事係長 美濃 有紀
議事課調査係長 神野 瑠美
議事課主任 中島 康治
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前10時00分開議
○議長(近藤司) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第2号のとおりであります。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(近藤司) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において篠原茂議員及び大條雅久議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第2 一般質問
○議長(近藤司) 次に、日程第2、一般質問を行います。
この際、申し上げます。一般質問における各議員の発言は、それぞれ通告の時間以内となっておりますので、御了承願います。
これより会派代表質問に入ります。
順次質問を許します。まず、伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 改めまして、おはようございます。自民クラブ伊藤謙司です。
質問に入ります前に、今回の台風10号の豪雨災害によりお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げたいと思います。今回の質問を思案中に起こりました災害でしたので、まず一言お悔やみを申し上げました。
それでは、通告に従いまして質問させていただきます。
まず、市長の政治姿勢についてお尋ねさせていただきます。
石川市長におかれましては、我々自民クラブを初めとして、いずみ会、公明党議員団の市議会や各種団体及び地元経済界からの強い要請を受け、去る8月7日に次期市長選挙の出馬を表明されましたことにつきまして、まずは感謝の意を表します。石川市長は、4年前の平成24年に、今回と同じく、我々を初め、各方面からの推薦を受けて、本市初の無投票で22代市長に当選され、ことし11月に任期満了を迎えることとなるわけでございますが、自民クラブといたしましては、いち早く石川市長に対し、出馬要請を行い、ことしの2月議会で山本議員、6月議会で仙波議員から出馬への決意を伺った次第でございます。その際、市長は、いずれも要請を重く受けとめ、後援会初め関係者と相談し、しかるべきときに決断してまいりたいとの答弁にとどめておりました。その後、関係者と相談し、対応を熟慮された結果、8月7日に出馬表明されたものだとは思いますが、今回の出馬に至った経緯はどのようなものであったのか、お伺いいたします。
次に、石川市長の1期4年間の成果についてお尋ねします。
市長は、市長就任の際に掲げた重点施策16項目を含む48の施策の公約の実現に向けて取り組んでこられたと思いますが、この4年間を振り返って自身どのように評価されていますか。先日の出馬表明の席では、1期目の成果として、企業誘致や住友グループとの関係強化、JR新居浜駅周辺の整備など、着実に実を結びつつあるものもあると述べられておりましたが、具体的にどのような成果があり、またどのような課題が残ったとお考えか、お伺いいたします。
次に、今後の取り組みについてお伺いいたします。
2期目公約の骨子では、幹線道路の整備促進から新居浜プライドの創出までの48施策を掲げており、会見では、健康寿命延伸、教育力向上など、ソフト面の対策が道半ばであり、地方創生に向けて総合戦略の実現に力を入れたいと述べられておりましたが、2期目のスローガンである共につくろう笑顔輝く新居浜市、夢をかたちにチーム新居浜第2ステージの実現に向けどのような施策を重点化し、どのように取り組むつもりなのか、お伺いいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) おはようございます。
自民クラブ代表の伊藤謙司議員さんの御質問にお答えをいたします。
まず、私の政治姿勢のうち、市長選出馬に至った経緯についてでございます。
御案内のとおり、私は、平成24年11月に市議会や各種団体の皆様を初めとする多くの市民の皆様の温かい御支援をいただき市長に当選をさせていただきました。私は、共につくろう笑顔輝く新居浜市、夢をかたちにチーム新居浜をスローガンに、7つの夢の実現と48の施策を公約として、市民の皆様にお約束させていただきました。市長就任後、経済の再生、コミュニティーの再生、市役所の再生の3つの再生と健康都市づくり、教育力の向上の2つの課題を行政運営の柱に掲げ、公約の実現と地域再生の取り組みを進めてまいりました。
こうした中、市議会の各会派や関係団体の皆様から2期目への出馬要請をいただきましたことを重く受けとめ、後援会やお世話になった方々に相談をいたしました結果、やり残した公約の実現を図るとともに、新居浜市のさらなる発展を目指すことが私に与えられた使命であるとの思いに至り、第2ステージへの挑戦を決意した次第であります。
次に、1期4年間の成果についてでございます。
公約に掲げました施策のうち、安全で快適に暮らせる都市の実現として、国道11号バイパスや市道角野船木線の一部供用開始など、主要幹線道路の整備促進や駅周辺施設の整備に取り組んでまいりました。また、産業戦略監の設置やトップミーティングによる住友各社との連携強化や新たな企業誘致、新居浜ものづくりブランドの創設、マイントピア別子のリニューアルオープンなど、活力ある産業活動の実現に努めてまいりました。とりわけ愛媛県と連携して、住友化学株式会社の国内最大級の投資へと結びつけることができましたことは、大きな成果であると考えております。また、子ども医療費助成の中学卒業までの拡充など、子育て支援の充実やがん検診の無料化、放課後まなび塾の開設や新たな別子中学校の開校、あかがねミュージアムの開館、自治会交付金制度の創設や防犯灯のLED化などの各種施策については、一定の成果が得られたものと認識をいたしております。
一方で、健康寿命の延伸、教育力の向上、地域コミュニティーの再生、防災・減災対策など、引き続き取り組むべき課題も数多く残っております。
次に、今後の取り組みについてでございます。
私は、2期目の公約で、1期目と同じく7つの夢の実現と48の公約を掲げており、このうち住友各社との連携強化や企業誘致、観光物産の振興、子育て支援の充実、健康寿命の延伸、地域コミュニティーの再生などは引き続き取り組むべき施策としております。
また、駅南地区の整備、総合防災拠点施設の建設、総合運動公園構想の策定、企業城下町版CCRCの導入、特色ある学校づくり、公民館の見直し、芸術、文化、スポーツの振興などを新たな重点施策として第2ステージの実現に向け取り組んでまいりたいと考えております。
さらに、昨年末に策定いたしました新居浜市総合戦略を着実に推進し、地方創生をなし遂げ、ふるさと新居浜を未来に継承していかなければならないとの決意を強くいたしているところでございます。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 先ほど市長のほうから、次期の2期目の挑戦ということで、挑戦されたときにこういったことをしたいというようないろんなお話があったと思うんですが、その中にまず石川市長のスタンスとして、今の新居浜市の方向性としてインフラ整備、また公共施設に関してこれからまだ進めていくのか、それとも維持していくのか、それとも大阪のように少し整理をしていくのか、コンパクトシティを考えると、どの考え方がいいのかというようになるんですが、今新居浜市を分析して、3択で申しわけないんですが、どういった考えでしょうか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤議員さんの再質問にお答えいたします。
公共施設の今後の方針ということでないかと思いますけれども、実は今年度から公共施設の再配置計画や立地適正化計画に取り組んでおります。要は、人口が減少する中で、将来の新居浜市の規模に見合った適正な公共施設を見きわめようということでございます。それを見きわめた上で、必要なものは伸ばすし、必要でないものは廃止をしていくと、そういうふうなことを考えていかなければならないと思っております。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 今、市長のお話の中で、伸ばすものは伸ばす、整理していくものは整理していくという考え方ということでございましたが、その中、今先ほど来お話があったんですけども、市民の皆さんが期待されています総合運動公園、これに関して平成28年8月の都市基盤整備促進特別委員会において構想を作成されて運動公園を進めていこうというようなお考えがあるということで、ここに(資料を示す)市長の次期のちょっとした公約のチラシをいただいているんですが、運動公園についてどういった思いでされるかという、ちょっとしたお考えを聞かせていただけたらと思います。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤謙司さんの再質問にお答えいたします。
この運動公園構想につきましては、皆さん御案内のとおり、長年の懸案でございました。新居浜市には、国領川河川敷公園ということでかなり充実した公園もございますけれども、本格的な全国規模の運動、いわゆる大会等を開催できる施設がございません。それで、体育関係者を初め、関係者から強く要望を受けているところでございまして、できることでしたらかなり事業費のかかる事業でございますので、一気にはできませんけれども、計画的な整備を進めてまいりたいなと、こんなふうに思っております。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 確かに次期の4年1期ではできるような企画ではございませんので、なかなか強いことを言うことは難しいとは思いますが、今これ手元に特別委員会の資料をいただいたんですが、この中にもう既にどこに立地をするかというようなお考えを2つほど示されております。1つが平尾墓園の平尾地区ですね、あちらのほうにという案が1つ、それともう一つが大島、荷内沖を埋め立てして運動公園をつくるというような案が出されております。極端な話をしますと、もうこれ具体的な案だと思います。これ以外の案というのは多分もうお考えにはないと思うんですが、ここまで具体的なお考えをされとるということは、そしたらもうこの2カ所でとりあえず施策を考えていこうという考えでこれは出されとんですか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤謙司さんの再質問にお答えいたします。
運動公園構想につきましては、今おっしゃったとおり、平成28年8月、先般特別委員会のほうに現在の構想の検討状況についてお示しをさせていただきました。おっしゃるとおり、集約してやるかあるいは分散してやるか、現状のところでやるか、3案をそれぞれ検討した結果、現状のところではちょっと難しいということで、集約するか分散するかの2つの方向、それと場所としては荷内、それから平尾というふうな、集約する場合はですね、そういうふうな方向を打ち出しております。一応、庁内的にはそういうふうな案を立てておりますけれども、今現在も庁内で検討委員会を設置いたしまして、整備をどこにするのかあるいは内容をどうするのか、規模をどうするのか、概算事業費はどのぐらいで、年次計画をどうするのかというふうな具体的な案の検討を行っております。この案ができましたら、また皆様にお示しをして、議会を初め、市民の方々にもちゃんと説明をさせていただいて意見をお聞きして、最終的な構想案を決定したいと、このように思っております。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 確かに今新居浜市内を見回すと集中させるとなるとなかなか候補地というのは少ない。その中でこういった平尾、また荷内沖という案が出たと思うんですが、一番最初の方向性というのがまず大事だと思います。ここを間違えますと計画もいいものができないと、最終いい施設ができないということですんで、これ出されたんですが、いま一度もう少しゆっくり考えていただいて、ゆっくり考える中でまたスピーディーな考えということでこの施策も進めていただけたらなと思っております。
それと、先ほどお話の中にもあったんですが、駅南地区の再開発ということで策定されておると思うんですが、これも済みません、資料、資料で申しわけないんですが、会派のほうに駅南地区のスケジュール、またどういった形の区画を整理するかというような資料を私どもも見せていただいております。考えますと、駅北側の整備事業に関して精査されたと思うんですが、駅北側の区画整理に関しては、あれは市長としては言葉は悪いんですが、成功だったと思いますか、それともちょっとと思うところ、まずその辺のことをお聞かせいただきたいなと思います。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
駅前地区の開発整備についての感想でございますけれども、一応駅前地区につきましては、あかがねミュージアムの完成で一応事業は完了したわけでございますけれども、まず初めの土地区画整理事業においては、道路やあるいは公園緑地等も都市基盤が整備されたということで、駅周辺部の交通環境やあるいは生活環境は格段に向上したのではないかと、このように思っております。また、その後の駅周辺整備事業で、交通広場、人の広場あるいは出逢いロード等も整備され、いわゆる交通結節点としての機能も格段と向上したと、そのように私は思っております。しかしながら、当初のまちづくりの目標として掲げておりました駅周辺を中心とした商業あるいは業務機能の集積とにぎわいの創出という点では、民間企業フジが来ていただきましたし、あかがねミュージアムもでき、ホテルも来るということで、一定の成果もありますけれども、具体的に言いますと、シンボルロード沿線でのいわゆる商店の立地が進まなかったということで、にぎわいの創出については少し問題が残ったのではないかと、このように思っております。
以上、そんなところでございます。今後そういう飲食店やにぎわいの創出に向けての要望も多いことでございますので、人の広場の有効活用あるいは土地利用者による土地の有効活用を促進して、にぎわいの創出に努めていきたいと、このように思っております。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 先ほど市長のお話で、にぎわいの創出が少し少なかったと。ここに土地区画整理事業と駅周辺整備事業ということで、ある程度全て済みましたので、都市計画課が概算とか等々出されておりますが、その中に事業の目的として快適な都市環境やにぎわいの創出を図ると。施工後の課題として、また同じように、にぎわいの創出をさらに図る必要があるということで、市長がおっしゃっていましたにぎわいの創出というのは、少し残念な結果になったんじゃないかなと思っております。そういった観点から見ますと、駅南の土地区画整理に関しては、図面等もできているんですが、これ時期尚早じゃないかなと思うんですが、公約の中に挙げられているんですが、私どもはどうかなと思うんですが、その辺、駅南に関して市長はどういったお気持ちなのか、少しお聞かせいただきたいなと思います。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤謙司議員の質問にお答えいたします。
駅南の整備についてでございますけれども、御案内のとおり、現在、新居浜駅周辺まちづくり協議会を設置いたしまして、駅南北一体化のにぎわいの向上について検討を進めていただいているところでございまして、今後とも市民の皆様の御意見を取り入れながら、基本的には今年度中に具体的な方針を決定させていただきたいと。そして、その方針を踏まえて、来年度以降、具体的な駅南整備計画を策定して、先ほども言っています南北一体となった新都市拠点づくりを徐々にではありますが、進めていきたいなと、こんなふうに思っております。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 進めていきたいというお話なんですが、東京都じゃないですけども、少し立ちどまってゆっくり考えるのも一つだと思います。ぜひよろしくお願いいたします。市民の意見としては、南側と北側を道路なり、通行が可能なことにならない限り駅南というのはじゃあ必要なものなのかなというようないろいろな意見を聞いておりますんで、その辺もよく聞いていただいてまた進めていただけたらなと思います。
何か市長の揚げ足をとるようなお話ばっかりで申しわけないんですが、もう一つだけ。市長の2期目の公約の中に公民館の改革を重点目標とされていますが、具体的な何か案というのがあってこれを重点目標とされているんですか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤議員さんの質問にお答えいたします。
公民館は、私の理解しているところでは、戦後の荒廃し、混乱した社会の中で、新しい日本を築き上げるために教育の力が必要であると。その核の一つとして公民館の設置が提唱され、郷土再建の拠点として始まったものと理解をいたしております。そして、社会教育法では、公民館は市町村、その他の一定区域内の住民のため、実際の生活に即する教育、文化に関する各種の事業を行って、住民の教養の向上あるいは健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することを目的とするというふうにうたわれております。すなわちこれは、公民館は単なる貸し館施設ではなく、地域住民の日常生活に密着して、その課題解決を図るための総合的な社会教育施設であると私は理解をいたしております。
そんな中で、社会経済の変化によって、その時代の課題も変化をしてまいります。したがって、公民館の役割も変わってくるものと理解をいたしております。現在、本格的な少子高齢化あるいは人口減少社会を迎え、地域社会においては、高齢者の介護やあるいは子育て支援、防犯、防災あるいは環境問題などさまざまな課題が顕在化しているところでございまして、そのような中、現在公民館では、地域住民の生涯学習や交流の拠点としての重要な役割を担っていただいてはおりますが、単なる社会教育の場として捉えるのではなく、自治会等地域の関係機関と協力、連携して、さまざまな地域課題の解決に取り組むまちづくりの拠点としての公民館運営を目指していきたいと、こんな思いで今回提案をさせていただきました。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 公民館が地元の自治会、また連合自治会等の教育の場、自治会が集まっていろんな問題を解決する場という形で今から方向性を変えていったら、全然今までと公民館のスタイルが変わってくると思います。少し地元に対する、どちらかというと重荷になるような形にならないかという心配もございますんで、その辺は地元とよく考えていただきながら、この改革施策を進めていただけたらなと思います。
それでは、次に参りたいと思います。
総合防災拠点施設について質問させていただきます。
市役所北側にあります消防本部、北消防署の建てかえについてですが、昭和34年5月に竣工、昭和58年3月に一部増改築された建物であり、築55年が経過し、施設の老朽化は著しく、近々に起こり得ると言われている南海トラフ大地震などを考えると、現在の耐震不適合の施設では到底市民の安全を守れるわけなく、早急な建てかえを実施することは、最重要課題であることは市民の総意のことと思います。平成27年3月付で新居浜市防災拠点施設建設基本計画を策定し、平成30年度供用開始という目標で工程を進めていましたが、平成28年6月議会において、予算、内容等を変更し、平成31年供用というこの時期ですので、少し施設についての内容等数点を確認、質問させていただきます。
まず、施設の配置図案から感じたところを確認させていただきます。
今回の建てかえにより、緊急車両の配置が変わり、車庫も移動するということですが、その際の緊急車両の動線についてお伺いします。
現在の動線、また平成27年度当初の配置図から見るところの動線は、北側の壬生川新居浜野田線に出ていき、西方面、東方面、また北方面へと出動する動線へとなっています。極端な考え方で言うと、出入り口は1カ所であり、万が一緊急時にその道路に進入できないような何かが起きると救助等に支障を来すのではと推測されます。やはり、想定すべき事態は、最大限に過剰想定し、対処策をとっておくべきであると考えます。ほかの防災施設を視察させていただいたことが多々ありましたが、やはり出動の際の出入り口は数カ所とっていることが多かったです。
そこでまず、確認させていただきます。
車庫から出動するに当たり、市役所本庁南側の市道に出ていけるような動線を確保した施設にしているのでしょうか。
また、今回の施設建設に当たり、目玉的な施設が市民啓発拠点機能と位置づけした防災センターであろうかと思います。多目的ホールは、研修会や各種講演会を行うことのできる機能を持ち、また防災体験スペースで地震、水害体験、豪雨体験、消火体験、大声体験、通報体験と災害の疑似体験ができる体験型訓練施設も整備するともお聞きしています。
そこでまずお尋ねしたいのが、少し体験型の施設、設備が展示面積に対して多いように思われます。大阪阿倍野にある大阪市立阿倍野防災センターに施設見学をさせていただいた際に、職員の方々から施設の設備に関するいろいろな問題点をお聞きしました。まず最初に言われているのが、センター内の展示機器のふぐあいの多さ、それに関連しての修理等の維持管理費の高さを大きな問題点にされていました。また、時代に合った機器の更新の費用も年々増加することを懸念していました。
そこで、お尋ねいたします。
本当に新しく整備する施設内にそこまで多くの体験型施設が必要なのでしょうか。市として年々予算をかけてまで整備する意義をお教えいただけますでしょうか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。木村市民部長。
○市民部長(木村和則)(登壇) 総合防災拠点施設についてのうち、防災センターの意義についてお答えいたします。
防災センターの展示コーナーにつきましては、災害から身を守り抜くことを学ぶ施設をコンセプトとし、さまざまな災害のうち、特に今後30年以内に発生確率が70%と推計されている南海トラフなどの地震、本市も平成16年に経験した水害、生活に身近な火災、これらの災害を疑似体験することにより、市民一人一人に自分にかかわる災害であることを知っていただき、防災学習により災害対応力を身につけて持ち帰っていただくことができる施設を目指しております。みずからの命はみずから守る、自分たちの町は自分たちで守る、このことが実践できるよう、市民、地域みずからが災害に対する絶え間ない備えを進め、自助、共助による地域防災力の向上を啓発するためには、幅広い年齢層の市民にこの防災センターを活用した継続的かつ実践型の防災学習を実施していくことが何よりも必要と考えております。展示機器につきましても、伊藤謙司議員さん御指摘の先進施設の問題点なども十分検証し、修理や機器更新費用等を含めたランニングコストなどを総合的に判断した上で、実効性のある有意義な施設となるよう、費用対効果も考慮し検討してまいります。
○議長(近藤司) 藤田消防長。
○消防長(藤田秀喜)(登壇) 総合防災拠点施設についてのうち、緊急車両の動線についてお答えいたします。
現在の計画では、主な緊急車両の動線は、施設北側の県道壬生川新居浜野田線を東西2方向へ出動する動線にて計画を進めております。
なお、今後発生する可能性が高い南海トラフ巨大地震など大規模災害が発生し、万が一北側の県道へ出動が困難となることも想定されますことから、施設南面に車両出入り口を設け、施設南側のスペースを通じて南側市道への出動も可能となるよう計画しております。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) それでは、まず体験型施設のほうなんですが、この最近、四国中央市にも同じように消防庁舎を建てかえ、防災センターが新しく整備されたと思います。位置的に考えますと車で40分程度、そこに結構立派な施設であったんですが、同じようなものができてしまうんじゃないかなというような懸念をいたします。市が違いますので行く方が違うと言えばそれまでなんですが、少し近隣に同じような施設がありますんで、その辺というのはちゃんと精査して今度の新しい設備ということを考えられとんですか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。木村市民部長。
○市民部長(木村和則)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
お隣の四国中央市にも同様の施設があるのではないかということだと思いますが、四国中央市にも最近建設されて、内容としては同様のものがあるんですが、新居浜市で今計画しておりますのは、新居浜市特有の情報等が提供できるような防災センター、展示であったり情報の発信ができるような防災センターを現在検討しておりますので、新居浜市民のためになるような施設になるかとは思っております。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 隣町に同じような施設があるというのは、ちょっと考え物なんで、少しその辺も必要なものは必要、重複するものは重複するものでまた違うものを考えていただくというような考え方でお願いできたらなと、そのように思います。
それと、先ほど幅広く市民に使っていただくという中で、やはり防災センターを見に来るというのは、小中学生、児童生徒がやはり多いと思います。阿倍野の防災センターでもお伺いしたんですが、来館される方というのはやはり学生、児童生徒の方が教育課程の中で防災を学ぶという課外授業で使われることが多いと聞きました。新居浜市としても多分そういうような形でされると思うんですが、その辺教育委員会とどのような感じでかかわりながらやっていくか、子供たちのカリキュラムの中に入れていくか、そういった考え方というのを少しお尋ねできたらなと思います。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。木村市民部長。
○市民部長(木村和則)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
新しい施設について利用が多いのは児童生徒ということではないかということだと思いますが、平成25年に伊藤謙司議員さんからもお話がありましたように、将来の災害についてそれを支えていくのは今の児童生徒ということだと思っております。子供たちに災害の怖さ、また起きたときに適切な行動ができるような、こういうことを防災教育をしていくことは大変重要なことだと思っております。現在、小学校においても、各小学校において防災教育をやられておりますが、防災センターができた暁には、そちらに来ていただいて、防災センターを中心とした新しい防災教育が可能になるのではないかと思っておりますので、教育委員会と連携して多くの児童生徒に利用していただけるよう、今後考えていきたいと思っております。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 部長のほうから、新しい防災教育という形をできたらなと。ぜひ今の児童生徒たちにそういった危機感を覚えていただけるような教育ができるような施設にしていただけることをお願いしたいと思います。
少し消防長にお尋ねしたいんですが、緊急車両が基本的には北側から出るというお話なんですが、南側からも出られるように、シャッターか何かつけられて南側も出られるような形にされていると思うんですが、出た後の南側の市道というのは、思ったよりも狭い。本庁に来られた方がかなりあの道路を通られますんで、いざというときにじゃああそこを緊急車両が通れるのかというような課題も出てくると思います。その辺、出るだけじゃあ、出て動けないかんもんですから、その辺の考え方、あの道路の幅員を少し何とかしようとかという、そういうようなお考え方はないんでしょうか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。赤尾建設部長。
○建設部長(赤尾恭平)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えをさせていただきます。
総合防災拠点施設から東側県道交差点に至る市道につきまして、今現状では北側に歩道、それから南側に改良区管理の水路がございます。緊急車両の通行に支障を来さぬよう、今後計画にあわせながら改良をいたしたいというふうに考えております。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) ここに平面図があるんですが、平面図を見させていただいたら、確かにシャッターがついて南側に出るような形、一番後ろが指令車ですか、ということで出れないこともないというような形でございますんで、災害時には思わぬような事態もあると思いますんで、日々車両の点検等、一番奥に車があったんじゃとてもじゃないけど出られませんので、その辺も日々の整備とか整理点検等で少し気を使いながらやっていただけたらなと思います。先ほど建設部長からもお話があったんですが、最悪の事態を考えて車両の通行の幅員というのも確保していきながら、今からまだ大分、平成31年ですから、時間があると思いますんで、そのときには同時に幅員がとれてるような形にしていただけたらなと要望させていただきます。
それでは次に、豪雨対策について質問をさせていただきます。
これは、平成27年2月にも雨水対策の対応として浸水被害への質問だったんですが、今回も重複する点がありましたら申しわけございませんが、再度お答えをよろしくお願いいたします。
ことしは、異常なほど暑い夏でした。大分秋めいてきましたが、きょうも日中まだまだ暑いようですが、日差しが強いようですが、近年、世界各地、日本各地で異常気象による災害が多々報告されています。特に、豪雨災害は、国内でも多く発生し、甚大な被害が起こっています。ことしに入り、関東地方では、トリプル台風が上陸し、近年体験しなかったような異常気象になっているのは皆さん御承知のことと思います。議会等でよく例に挙げられる平成16年の台風災害ですが、あれから約12年が過ぎ、このところの異常気象を考えていきますと、また同じような台風が我が新居浜市に上陸するのではと危機を覚えます。そういった危機感から、新居浜市としての防災、特に異常気象による豪雨対策について質問をさせていただきます。
まず、新居浜市の中心部、国領川の洪水対策についてお尋ねします。
現在、国土交通省の指針により、新居浜市行政において国領川洪水避難地図、国領川洪水ハザードマップを作成し、国領川が決壊したという想定での避難経路を示し、市民の皆様への啓発を呼びかけているのは評価するところであります。ハザードマップを見ますと、条件により決壊し、洪水を引き起こすであろう箇所が推測されます。ハザードマップを委託業者に制作を委託した際に、時間的経過のシミュレーションも作成されたと記憶しております。その際に堤防の高さ等を鑑み、敷島橋西側堤防の北側が特に低く、海も近く、満潮時の影響を受け、豪雨により最初に決壊する地点とされていました。ハザードマップ作成が、平成20年3月とありますから、そこからかなりの年月、時間が経過しております。国領川は二級河川ですので都道府県の管理となりますが、新居浜市としても決壊をするであろうと推測される箇所に関しては、何らかの処置、対処が必要不可欠であろうかと思います。
そこで、お尋ねします。
国領川の決壊するであろう箇所に対して、新居浜市として愛媛県への対策の要望はしているのでしょうか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。伊藤環境部長。
○環境部長(伊藤公夫)(登壇) 豪雨対策についてお答えいたします。
国領川については、新居浜市の中心部を流れる主要な河川であることから、災害の防除や快適な水辺空間を確保していくことを目的に、これまでも県市連携のもと、堆積土砂の撤去や堤防未整備箇所の改良を要望するなど、整備、管理に関する協議を重ねてきたところでございます。伊藤謙司議員さん御案内のとおり、国領川の管理者は愛媛県であることから、再度国領川の洪水対策について問い合わせを行いました。その結果、県の河川は、発生頻度の高い降雨を対象に整備を行っており、国領川については、鹿森ダムの洪水調整効果も含めた50年に1度の確率規模の洪水に対する流下能力をおおむね確保しており、それ以上の降雨に対しては、住民の円滑、迅速な避難行動を促すための洪水ハザードマップの整備などソフト対策により安全を確保することとしていると伺っております。
御指摘の敷島橋下流地点は、計画規模の流下能力があることから、かさ上げなどの整備は計画されていませんが、河川施設の維持修繕や流下能力確保のための河床掘削などにより、適切な維持管理に努めていくとのことでございます。本市といたしましても、国領川が引き続き所要の治水機能を確保し、市民の安全、安心が図れるよう、なお一層県との連携を深めてまいります。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 先ほど部長のお話の中、愛媛県といろいろとお話をされながら進めていくということだったんですが、今愛媛県の水防対策ということで、避難準備情報の発表、また避難勧告等の発表というのが少し変更があったように思われます。先ほど冒頭に述べました岩手の10号の台風もそうなんですが、逃げおくれる方がいらっしゃってあのような甚大な被害になったということでございますんで、そういうことを考えると、国領川というのは、ここに(資料を示す)県から出している国領川洪水浸水想定区域というのがあるんですが、それの1日の総雨量というのが366ミリメートルで国領川が氾濫しますよというような想定図が出されております。1日総雨量が366ミリメートルというと、さほど大したことはないというか、確かに豪雨は豪雨だと思うんですが、新居浜市としてはどの時点で避難指示を出すようなお考えでいらっしゃるんですか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。伊藤環境部長。
○環境部長(伊藤公夫)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
今現在、県のほうが進めておりますハザードマップ作成、これにつきましては、これまで366ミリメートルということでの1日の最大の総雨量をもととしてハザードマップをつくってございました。これが平成27年の水防法の改正によりまして、ことしハザードマップを策定いたしますのは、想定し得る最大規模の雨量といたしまして、1日の総雨量を755ミリメートルを採用したハザードマップの作成ということでの取り組みを進めてございます。今現在、国領川の避難関係の水位でございますけども、これにつきましては、城下橋のところの量水標でもちまして、これまで氾濫危険水位、氾濫危険水位と申しますのは、避難勧告の目安となる水位でございますけども、これを3.8メートルということで設定をいたしてございました。これにつきましては、やはり住民が避難指示を出して実際に避難行動に移る、また避難に要する時間、これらを考慮する必要があるということから、この3.8メートルを2.6メートルに引き下げをいたしまして、この2.6メートルを氾濫危険水位の避難勧告の目安と設定いたしてございます。これに基づきまして、新居浜市の水防計画も住民避難のほうを進めていくということで今現在動いてございます。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 先ほど部長のほうから1日の最大総雨量が366ミリメートルじゃなくて755ミリメートル、確かにこれ2枚あるんですよ。755ミリメートルっていうのと先ほど私が言うとった2枚あるんですが、確かにこれ755ミリメートルというともう完全に新居浜市、川西なんか水没しとるような地図でございます(資料を示す)。それよりもどちらかというと、この366ミリメートルっていうほうが、これでも十分新須賀あたり、庄内あたりも浸水するという被害もありますんで、ちょっと整理をしたいんですが、これ県が出してくるもんですから、どちらの総雨量で県は避難指示を出してくるんですか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。伊藤環境部長。
○環境部長(伊藤公夫)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
366ミリメートルといいますのは、平成20年につくりましたハザードマップの1日の総雨量でございます。これを先ほど再質問の答弁でも申し上げましたように、平成27年度に水防法が変わりまして、今現在は想定し得る最大規模の1日の総雨量755ミリメートルということでのハザードマップの作成ということになってございます。それに伴いまして、氾濫危険水位の設定も3.8メートルから2.6メートルにより低いレベルでの避難勧告をするということでの設定をいたしてございますので、あくまでこれは755ミリメートルのハザードマップのもととなります総雨量に対して今後住民に対して避難勧告を行っていくということになってまいります。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) どの時点でというのはある程度わかったんですが、今、洪水被害のときに避難される方っていうのは、今のはやりというか、今の基本は垂直避難、洪水が始まってからではもうとてもじゃないけど間に合わない、水があふれ出してからでは戸もあかない、いろんな不便さがございますので2階に逃げるというような垂直避難というのが基本ではないかと今思っております。そういった避難の仕方っていうことに対して市民にどういった周知徹底をされているんですか。特にまた洪水で決壊するであろう場所の近隣の住民の方には、特にどういった指導をされとんですか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。木村市民部長。
○市民部長(木村和則)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
洪水被害のときの避難方法等の広報についてということだと思いますが、お話のありましたように、洪水災害につきましては、いち早く逃げるということが避難では大変重要だと思います。また、危険が迫った場合には、もう避難所に避難するというよりは、垂直避難ということで1階よりは2階、大きい建物でしたらさらに上に逃げるということが重要だと思っております。これの広報につきましては、現在、各校区の防災訓練でいろんな災害について防災教育をしておりますが、そういう中で避難の仕方であるとかという教育をするとともに、今年度、先ほど話のありました755ミリメートルの防災マップをさらに作成しようと考えておりますので、これを市民に配布いたしまして、洪水被害の恐ろしさを感じていただいて、いち早く逃げるということを促していきたいと、このように考えております。
○議長(近藤司) この際、暫時休憩いたします。
午前11時01分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前11時11分再開
○議長(近藤司) 休憩前に引き続き会議を開きます。
伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 先ほど国領川の決壊という話だったんですが、今回の台風10号のように逃げおくれのないような市民への避難勧告の周知徹底をよろしくお願いいたします。
教育長の教育に対する姿勢、お考えについてお尋ねします。
前任の教育長からバトンを引き継ぎ、年齢的にも若くなられた教育長ですが、いかんせん歴代の教育長と違い、教諭経験のないところからのスタートというところで期待半分、不安半分というところが正直なところであります。ですが、本来のところ、議会、市民、保護者等の期待は大きく、今までの教諭経験者の現場保護的な考えと違い、行政マンの立場から違った観点からの教育の推進を期待するところであります。新居浜市の児童生徒の学力に関しては、他市に比べて劣っているとは言いませんが、いま一つ特色がないのが欠点ではなかろうかと思います。教育改革には適任の教育長であると思い、いろいろとお尋ねさせていただければと思います。
まず、関教育長から見て、今の新居浜市の教育に足りないものは何だとお考えでしょうか。特に、教職員に足りないものは何だと考えていらっしゃいますか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 教育長の教育に対する考え方についてお答えいたします。
本年4月に前任の阿部教育長から教育長の職を引き継ぎ5カ月余りが過ぎました。一日一日を真剣に教育行政に取り組んでおるつもりでございますが、前任の阿部教育長の確かな眼力によって進められた事業の足跡は非常に大きなものであり、日増しにその職責の重さを実感しているところでございます。後を引き継ぐ私といたしましては、まずは阿部前教育長がこれまで進めてこられた事業をさらに前進させるとともに、この変革の時代に改めて社会の中で教育が果たす役割を再認識し、子供や市民の目線を大事にしながら、50年、100年先を見越した教育行政を推進することが、何よりも私に与えられた使命であると考えております。
次に、新居浜市の教育に足りないものは何かという点についてでございます。
子供たちの学力という観点で申しますと、これからの教育は、点数にあらわれる学力だけではなく、子供たちが社会の中でよりたくましく生き、活躍する力を身につけることが重要であると考えております。そのためには、学校だけではなく、家庭や地域が一丸となって、子供たちの学びを支えていく必要がございます。そこで、コミュニティ・スクールの導入や持続可能な開発を目指す教育、いわゆるESD、そしてアクティブ・ラーニングの推進などにより、児童生徒がみずから課題を発見し、解決する力を育んでいきたいと考えております。私は、主体的に学ぶ意欲を高めることが、結果として子供たちの成績の向上にも結びつくものであると考えております。
また、教職員に足りないものは何かということについてでございます。
新居浜市の教職員は、大変真面目で、真摯に日々の教育活動に取り組んでいることを高く評価いたしております。責任を持って毎日の教科指導、生徒指導、学級経営等に尽力いたしておりますが、教師としての本分である教育活動以外の用務が増加いたしております。その結果、多用感に追い込まれている、自分から新しいものを立ち上げたり、スクラップ・アンド・ビルドと言われるようなこれまでの活動を見直してよりよいものへ再構築していくということがなかなか余裕がないように感じております。学校という組織には、失敗することに対して恐れがあり、君子危うきに近寄らずと申しますか、そういった文化が根づいているようにも感じられます。これからは積極的に、前向きに子供たちのことを大事に思って取り組んだことがきちんと評価される仕組みを考えていくべきではないかと思います。今後、学校が抱える課題は、ますます複雑化、困難化することが想定される中で、こういった新しい課題に対応できる次世代の学校づくりを実現するために、教職員が情熱を持って使命と職責を遂行できる環境の整備が重要であると考えております。現場の情報を踏まえ、対話を重ねる中で、目標を明確にし、かたいスクラムのもとにその条件整備を進めていくのが私の使命であると認識いたしております。そのためには、現場の教職員が、意識やスキルの向上を図るための研修を行う機会の充実や学校管理職のマネジメント能力の向上にも取り組んでまいりたいと考えております。子供たちは、本市の未来を担う宝でございます。その子供たちが安心して成長するためには、学校や保護者だけではなく、地域のさまざまな方々が思いを共有し、地域全体で子供たちの成長を支える仕組みと体制をつくっていくことが何よりも今求められておると感じております。地域全体、新居浜市全体が一つとなって、さまざまな課題に対応することで、全ての子供たちが健やかに成長できるよう、教育長としての務めを果たしてまいる所存でございます。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 先ほど教育長のほうから、君子危うきに近寄らず的な考えの教職員の方が多いというお話をされとったんですが、昔の教員に比べて、どちらかというと熱血漢の教員というのが物すごく減ったように思われます。その辺、今教育長から見て、世代が違いますんで、教育長の世代があって、僕らの世代があって、今の世代があるんですけども、熱血先生ということに関して、それは学校の中でありきなんか、どうなんか、その辺お考えをお聞かせいただけたら。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
子供との関係の中で、熱血漢の先生の果たす役割というものは、やはり非常に大事ではないかなと私は思います。子供の心が感じ取る能力というのは我々大人よりはるかに鋭いものがあるんじゃないかなと思います。教える側の教師が、熱意を持って子供と接することによって子供はそれに感応するというか、反応できる状態に初めてなってくるのではないかと思います。自分が子供だったとき、やはりそういうことがいまだに心の中に残っておりますんで、そういったものは大事にしたいと私は考えております。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 熱血という言葉、今はやらないかもしれんですけども、卒業した後に心に残るような先生方になってもらいたいというのが私どもの考えでございます。そういった先生を育てていくのが、教育長の役目だと思っております。
それと、もう一つ、よく中学校で言われているのが、中学校の部活動に対する先生の携わり方というのが昔に比べて物すごく希薄なんじゃないかなと。昔でしたら、土、日も出てきて指導に当たるというような先生方が多々いらっしゃったと思います。ちょっとサラリーマン化したような感じの先生が多いように思われるんですが、教諭が部活にはどういった感じで携わっていくのが一番理想的な形だと思われてますか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
中学校の部活動のあり方、非常にいろいろな問題をはらんでいるものと思います。多分今ほとんどの学校で、3分の2ぐらいの先生が部活動の顧問を引き受けておる現状ではないかなと思っております。しかしながら、その先生方も一人一人自分のそれまでのスポーツ経験とか文化経験とか、そういったものと相反するようなクラブの指導に当たることも場合によってはあろうかと思います。先ほどの熱血先生に通じるところはございますけれども、今一人一人の個人の資質に委ねている部分が非常に多いかと思うんで、これは先般も校長会の意見も聞いた話なんですけれども、学校だけがそういったクラブの引受手になるのではなくて、社会の中で今現在国のほうでも部活動指導員なる、地域の人材が部活動の中に入ってくる仕組みも検討されているやに聞いております。みんなの力もかりながら、先生の負担感が余りにもあふれてしまわないような、そういう仕組みを一緒に考えていけたらいいかなと思っております。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 確かに部活動の顧問を引き受けるということは、先生方に対してはかなりな負担増にはなろうかと思います。ですが、教室の中で子供たちを教えるというのと、部活での一体感というのは、これは全く違うものだと思いますんで、もう少し部活動に対する携わり方というのに重きを置いていただいて、確かに地域の方にもサポートしていただくというのも必要かと思うんですが、何回も教育長もやっとったんですが、熱血漢を少し出していただきながら、子供たちの部活動の指導に当たっていただけたら幸いですし、私らの時代では、時代錯誤かもしれんですけども、そういったことが教育長のときもそうだと思いますんで、部活の先生というのは担任の教師よりも後々のつき合いが長いということが多々あろうかと思います。そういった部分で少し部活動ということ自体を教育のカリキュラム、先生の職務の中に入れていただけるように、負担になりますが御指導をよろしくお願いしたいと思います。
それと、ちょっと踏み込んだ話になるんですが、前任の教育長が、なかなか話しづらかった部分のお話を少しさせていただきたいと思います。今、児童生徒、人口もそうなんですが、かなりな減少になっております。新居浜市内の小中学校を見ましても、1クラスないし2クラス、下手すると1クラスに5人とか7人とかというような学校も見受けられます。もうそろそろ学校の統廃合ということも考えていかなければならないような時期に来ているのかと思います。前任の教育長は、どういたしましても教職員の立場からのお考えですんで、なかなかそこは踏み込めなかった部分だと思いますが、新任の教育長に関しては、そういった革新的な考えで学校の統廃合ということ自体はどのようなお考えをされていますか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えをいたします。
学校の統廃合という問題でございますが、確かに今市内の小学校を見たときに、子供の減少が著しい校区がございます。そういった中で、学校の教職員の数については、定数の関係を定めた法律、いわゆる標準法という法律がございますけれども、そういったもので今後定数への縛りもかなり厳しくなってきて、場合によったら複式学級等の導入もやむを得ないような状況も今後見受けられます。そういう環境が、子供たちにとってどういう影響を及ぼすのか、そのことをじっくりと保護者の皆さん方あるいはそこから派生して地域の皆さん方とも協議をする中で検討していかなければいけない時代がもう来ているものと理解しております。そういったものについて今後検討を図っていくべきであると、そのように認識しております。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 確かに子供たちのことを思うと、少人数の教育というのはじゃあいかがなもんかなということもありますんで、早急にその辺、保護者の方といろいろとお話をしていただいて、統廃合がいいのか、どういう形がいいのかというような結論を早く出していただけることが子供たちのためだと思いますので、ぜひその辺のお話をまた進めていっていただけたらと思います。
それと、済みません、小さいことで申しわけないんですが、学力向上推進委員会という組織がございますが、これほぼ新居浜市の教職員で構成されています。市長のお話にもありました新居浜市の学力を上げていこうというような委員会なんですが、これ教職員で構成するというのは形的にどうかなと。やはり、民間の塾だったり、予備校だったり、外部の教育関係者を入れて新居浜市の学力というのを底上げしていくべきではないかなと思うんですが、この辺の組織改革というのはどのようなお考えですか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。関教育長。
○教育長(関福生)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えをいたします。
学力向上推進委員会、新居浜市独自の委員会を組織しまして、現在3つの部会のもとに活動しておりますが、御指摘いただいたように、全て学校の校長、教頭、教諭がその委員でございます。同じメンバーだけで話をするということは、やはり話がそこから深まっていかないあるいは斜めから見ることによって光、影が見えてくる、そういったものを私も考えております。今後、この組織を続けるかどうか、それはまた検討してまいりますけれども、より幅広のいろんな人の意見が反映できるような、子供たちの学力向上につながるような組織を今後考えてまいりたいと思います。
○議長(近藤司) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) それでは、5番目の児童生徒に対する道徳教育については、時間の都合上、割愛をさせていただきます。
それでは、6番目の公共施設の防犯について質問させていただきます。
世界、日本各地においてさまざまな犯罪が起こっています。できることならば、犯罪のない世の中が理想でありますが、なかなか理想と現実は違うのも事実であります。ニュースなどを見ますと、最近は事件、事故の現場で防犯カメラが作動しており、犯罪の検挙に役立つことが多いと思います。商業施設には、至るところに防犯カメラが設置され、犯罪の抑止に役立っています。また、商店街など道路上にも防犯カメラが設置され、犯罪者の検挙に使用されているのはよく聞かれる話です。昨今、車両にもドライブレコーダーが搭載され、事故後の検証に役立っています。今の社会において、防犯、セキュリティーは、なくてはならない設備であり、常識と認識されています。ですが、民間では当たり前とされている防犯カメラですが、公共施設においては、設置率が低いのではと思われます。市内に多数の公共施設がありますが、まず防犯カメラの設置率をお教えいただけませんでしょうか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。原企画部長。
○企画部長(原一之)(登壇) 公共施設の防犯についてお答えいたします。
新居浜市では、長期総合計画におきましても、安全安心な生活空間の形成を図ることとしており、防犯対策や安全安心のまちづくりを推進しております。
御提案の防犯カメラにつきましては、犯罪者の検挙に役立つほか、犯罪の抑止効果が期待でき、安全で安心な生活空間の実現に大きな役割を果たすものと認識をいたしております。
一方で、防犯カメラは、その運用を誤ると個人のプライバシーの侵害につながりますことから、設置及び運用については、適正に実施することが必要であります。
御質問の本市の公共施設への設置状況につきましては、公共建築物138施設のうち、小中学校9校のほか、各児童センター、総合文化施設等計32施設に設置しており、設置率は23.2%となっております。今後におきましても、犯罪防止の観点から、防犯カメラの必要な施設については順次設置に向けて検討してまいりたいと考えております。
○議長(近藤司) 再質問はありませんか。伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 設置率が23.2%、普通の民間で考えますとかなり少ないと思います。まず、児童生徒を守るような教育施設のほうの設置を優先してやっていただけたらなと思います。
それでは、時間も余りございませんので、最後になりますが、要望を申し上げたいと思います。
まず、この4月に新しく就任されました教育長におかれましては、前任者の運営の継承も必要であろうかと思いますが、ぜひ今までできなかった革新的な教育改革を望んでおります。そうすることが、新居浜市の未来を背負う児童、子供たちの新たな可能性を見出すことに違いないと思いますので、いろいろな障害があろうかと思いますが、全力で職務に当たっていただきたいなと思います。
また、市長の政治姿勢について会派を代表して質問をさせていただきましたが、これはひとえになかなか市民の皆様に行政のトップの考え方が、また仕事ぶりが届いていないと思い、若輩者ではございますが、いろいろと質問をさせていただきました。(ブザー鳴る)
○議長(近藤司) 高塚広義議員。
○12番(高塚広義)(登壇) 公明党議員団の高塚広義です。
先月の台風による大雨で大きな被害を受けられ被災されました北海道と東北の皆様、また熊本地震の発生から5カ月が過ぎようとしていますが、いまだに1,750人余りの方が避難所に身を寄せ、先の見えない不安な生活を送られておられます。被災された皆様に心からのお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く生活が再建されますよう御祈念申し上げます。
それでは、通告に従い、公明党議員団を代表して質問させていただきます。市長並びに関係理事者の皆様の明確な御答弁をよろしくお願いいたします。
初めに、雇用環境の整備充実についてお伺いいたします。
新居浜市総合戦略に基づく人材の確保と定住の促進につきましては、本市の基幹産業であるものづくり産業において課題となっている人材不足の解消とものづくり産業の振興及び転出者数が転入者数を上回る本市人口の社会減を改善するため、本年4月より以下の各種施策を実施しております。
そこで、1点目の質問ですが、市内企業の人手不足を解消するために、市内の高校に通学している就職希望の3年生に対し、会社説明会を開催し、新規高卒者の地元定着率の向上を図るために、高校生合同会社説明会開催事業を行っていますが、実施状況、実績及び課題についてお伺いします。
2点目の質問ですが、市内企業の人材確保、本市へのU・I・Jターン促進のために主に県内の大学に進学している本市出身者をターゲットとする企業説明会を開催する合同企業説明会開催事業を行っていますが、実施状況、実績及び課題についてお伺いします。
また、今回より西条市と合同で実施しておりますが、メリット及びデメリットをお伺いします。
3点目の質問ですが、中小企業が雇用を確保するため実施するインターンシップ事業において、その経費の一部を助成するインターンシップ支援助成金事業を行っていますが、実施状況、実績及び課題についてお伺いします。
4点目の質問ですが、市内の業種団体が、高校生等の若年労働者を確保するために実施する取り組みに対し支援を行う若年労働者雇用施策支援事業費補助金事業を行っていますが、実施状況、実績及び課題についてお伺いいたします。
5点目の質問ですが、本市出身の卒業生が、将来地元企業に就職していただくための施策として、奨学金の一部を補助する新居浜市奨学金返済支援事業を行っていますが、実施状況、実績及び課題についてお伺いします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 公明党議員団代表の高塚議員さんの御質問にお答えいたします。
雇用環境の整備充実についてでございます。
まず、高校生合同会社説明会開催事業についてでございます。
近年、大企業の旺盛な雇用意欲等により、地元高校生の県外、市外への流出が著しいことから、若年人材の流出による本市地場産業の高度技能の伝承が懸念されております。そのため地元の高校生等に市内中小企業の存在及び特徴を周知し理解する機会をつくることで、新規高校卒業者等の地元企業への就職を図ることを目的に、本年7月9日にレーイグラッツェふじにおいて合同企業説明会を開催いたしました。実績といたしましては、参加企業39社で、高校生等の参加人数は148人でございました。今後の課題といたしましては、参加者の多くが女子学生で、女子学生の採用を考える企業においてはおおむね好評でございましたが、反面、男子学生の採用を目指す企業からは、一層の参加促進を期待するとの意見もございました。そのため引き続き多くの高校生が参加しやすい日程や時間帯を検討するとともに、市内高校との連携をさらに強化し、高校生の参加をふやす取り組みを進めてまいります。
また、採用担当者からも、自社の魅力を発信するスキルの向上が必要との意見もございましたことから、既に実施いたしております地域人材確保支援事業等の採用担当者向け研修を有効に活用できるよう、周知に努めてまいります。
次に、大学生等を対象とした合同企業説明会開催事業についてでございます。
本事業は、新居浜市と西条市とが合同で、本年5月1日に松山市のひめぎんホールにおきまして開催をいたしました。実績といたしましては、参加企業は、新居浜、西条合わせまして42社で、うち新居浜市からの参加企業は23社、大学生等の参加人数は135名でございました。今後の課題につきましては、近年の就職活動スケジュールの変更により、大学生の就職活動の短期間化、加えて多くの主体で合同企業説明会が開催されているため、大学生の企業説明会離れが懸念されております。今回の事業実施後のアンケート結果でも、やはり多くの大学生に参加してもらうための取り組みの強化を希望する企業が多数となっておりました。今後におきましても、引き続き大学生及び企業側のニーズの把握に努めますとともに、就職市場の動向に注視しながら、開催時期や内容等を十分検討し、より多くの大学生が集まり、地元企業の採用につながる合同企業説明会にしてまいりたいと考えております。
また、西条市と合同で開催することのメリットといたしましては、西条市出身の大学生に対しても、通勤圏内である本市の企業をPRできるとともに、連携による相乗効果で多くの大学生の参加が見込めることにより、本市企業の採用につながることでございますが、同時に、本市出身の大学生が西条市の企業に採用され、人材が流出してしまうデメリットも認識いたしております。しかしながら、共通課題を有機的に補完し合い、スケールメリットを生かした取り組みを進めることで、雇用面での流動性、地域経済の循環性が本市産業の活性化に大いに寄与することを期待いたしております。
次に、中小企業インターンシップ支援事業補助金についてでございます。
本事業は、近年、インターンシップが内定辞退者の低減、雇用のミスマッチの解消に効果的であるとされており、最終的な雇用につながる傾向がございます。そのため中小企業によりますインターンシップ事業の促進を図ることを目的といたしまして、平成28年度に創設をいたしました。その実績につきましては、今年度まだ申請実績がございませんが、企業からは申請の相談もございますことから、年度末には一定の実績が出るものと考えております。今後、企業に対し、インターンシップ事業が果たす役割の重要性を周知しながら、効果的な適性人材の確保への支援を継続してまいります。
次に、若年労働者雇用施策支援事業費補助金事業についてでございます。
本事業は、多くの市内企業が、新規高校卒業者等の雇用に関し苦慮している現状のもと、求人を出しても雇用に結びつかないケースがございますことから、昨年度建設業協会が高校生を対象に行った建設用重機械の操作実習など、業種団体が実施する新規高校卒業者等の若年者の雇用確保の取り組みに対しまして補助金を交付する制度でございます。今年度はまだ申請実績がございませんが、本事業を通じて、さまざまな業種団体の積極的な雇用確保に対する取り組みを促進してまいります。
次に、新居浜市奨学金返済支援事業についてでございます。
この事業は、本市へのU・I・Jターン、地元就職を促進するため、今年度から開始した事業でありますが、現在の実施状況といたしましては、まず制度の周知を図るため、市政だよりやホームページへの情報掲載を初め、市内の全高校、県内の大学、就職支援機関、新居浜商工会議所、新居浜機械産業協同組合等を通じ、関係者への事業周知を図っているところでございます。現在のところ申請実績は2件でありますが、事前の相談がございまして、近日中には新たに3件の申請が予定されております。
また、この事業の課題といたしましては、いかにして広く該当される方に事業の周知を図るかという点であると認識をいたしておりますことから、これまで実施してきた周知方法に加えまして、市民の目に触れる機会の多い情報誌等へ掲載することで、より一層の制度周知と利用促進を図ってまいります。
いずれにいたしましても、人口減少問題を克服するためには、雇用の確保は重要な課題でございますことから、引き続きさまざまな取り組みを総合的に推進してまいります。
○議長(近藤司) 高塚広義議員。
○12番(高塚広義)(登壇) 各種事業の状況、実績課題についてお伺いしましたが、今後、これらの事業を実のあるものにしていくために、事業の検証をしっかり行っていただきたいことを要望いたします。
もう一点、質問なんですけど、今後事業の成果や課題について商工会議所であったり高校であったりハローワークと一緒に話し合う機会を設けて、さらなる事業の発展につなげていただきたいと考えますが、その辺どのようにお考えでしょうか。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 高塚議員さんの再質問にお答えいたします。
先ほど御説明いたしました新規事業等もございますが、それぞれの実績を踏まえまして、その結果を関係機関と協議し、改善方策を検討していきたいと、このように思っております。
○議長(近藤司) 高塚広義議員。
○12番(高塚広義)(登壇) よろしくお願いいたします。
次に、介護離職対策についてお伺いいたします。
家族の介護のために、仕事や職場を離れる人が、私たちの気づかないところでふえてきていると言われています。例えば、事業所で働く人の健康管理については、専門的な立場から指導、助言を行う医師や産業医を置くことは法により義務づけられております。しかし、家族の介護との両立支援を専門的な立場から指導、助言を行う専門家を活用する制度はありません。加速する少子高齢化、晩婚化や定年延長など、働いている時期に家族介護をする確率と負担は確実に高まっております。産業医と同じように、産業ケアマネジャーが必要ではないでしょうか。介護問題は、私たちが想像する以上に会社に相談しづらく、会社には何も言えずに離職してしまうというケースが少なくないといいます。その兆候すら事業所が把握することは難しいと言えます。声なき声を探り、耳を傾け、専門的な立場から指導や助言を行う人を産業ソーシャルワーカーといいます。例えば、新居浜市役所に管理職の職員が178人配置されていると聞いております。
そこで、1点目の質問ですが、本市における職員の介護休暇等の制度と取得状況について、2点目に、介護休暇等の制度を利用しやすい職場環境への取り組みについてお伺いします。企業にとって、社員の誰にいつ家族の介護が発生するかを予測することは大変難しく、また既に介護問題を抱えている社員の状況を把握することも容易ではありません。このため、高齢化社会を迎えた要介護者の増加は、管理職を含む中核的人材の突発的な辞職を生み、企業経営における大きな課題となります。また、社員の立場からすると、現在は兄弟、姉妹の数が少なく、また未婚の方もふえている中で、自分で介護を担わなければならない状況に直面し、親の介護でやむなく職場を後にすることは、今後ますます増加していくものと思われます。さらに、介護のために職場を離れる時期が長くなればなるほど、介護が必要なくなったときに新たに安定した職を得ることは大変難しくなります。こうした介護離職は、企業や社員のみならず、働き手の減少は、社会全体の損失でもあります。
そこで、3点目の質問ですが、企業における介護離職の現状について、本市の御認識をお聞かせください。
家族の介護や看護のために離職した人は、全国で年間約10万人となっており、現在国の制度では、介護休業制度、介護休暇制度、短時間勤務などがあります。介護をしている人のうち、この制度を利用している人は、約15.8%しかいなくて、また雇用者側では、従業員の介護の実態を把握している事業所の割合は、約半分しかないというのが現状のようです。確かに仕事と介護の両立を支える法制度である育児・介護休業法では、仕事と介護の両立を支える目的から、介護休業あるいは介護休暇、労働時間の短縮等の制度を設けておりますが、実際に介護をされる社員の方々は、有給や欠勤、そして遅刻や早退で対応しているのが実情のようです。今後、介護離職の増加を防ぐには、企業側の取り組みが極めて重要であります。まず、介護休業などの制度を就業規則に明記するなどして、社内に周知すること、次にこれらの制度を実際に利用できる職場の環境づくり、さらに介護を抱える前から相談できる窓口を整備することだと思います。しかし、中小企業などでは、そこまでの余裕がないことから、働きながら介護をする人の側面支援として、新居浜市が居宅介護支援事業所等を有効に活用する施策は考えられないでしょうか。例えば、居宅介護支援事業者のケアマネジャーを産業ソーシャルワーカーとして企業に派遣する制度を検討してみてはいかがでしょうか。介護離職による企業ダメージを抑え、社員が最後まで仕事を継続できる職場環境を整えることは、今後の重要な福祉行政の課題ではないでしょうか。相談を待っているだけでは、介護における課題や潜在的なニーズを見つけることはできません。ぜひ積極的な支援の仕組みの導入について御検討をお願いしたいと思いますが、御所見をお伺いいたします。
○議長(近藤司) 答弁を求めます。近藤副市長。
○副市長(近藤清孝)(登壇) 介護離職対策についてお答えいたします。
まず、本市における職員の介護休暇等の制度と取得状況についてでございます。
本市では、職員の家族が負傷、疾病、または老齢により2週間以上にわたり日常生活を営むのに支障がある場合、職員が家族等の介護をするため勤務しないことが相当である場合に、6カ月の期間内に1日、半日、または1時間単位で休暇を取得することができる介護休暇制度がございます。介護休暇の取得状況につきましては、過去5年間で4人が取得しており、このうち2人が6カ月、残り2人が約1カ月取得いたしております。介護休暇制度以外には、職員が一時的に介護や要介護者の通院の付き添い等を行うことを想定した短期介護休暇制度がございます。短期介護休暇は、要介護状態にある家族1人の場合に年5日、2人以上の場合に年10日使用することができる特別休暇でございます。短期介護休暇の取得状況につきましては、昨年、22人の職員が取得し、平均取得日数は約4日となっております。
次に、介護休暇等の制度を利用しやすい職場環境への取り組みにつきましては、去る8月2日に市長、教育長とともにイクボス宣言を行い、あわせて幹部職員を対象に、仕事と私生活の両立を目指しイクボス研修を実施いたしましたが、日ごろから職場内のコミュニケーションを図ることにより、職員同士の信頼関係を構築し、それぞれの職員が抱える事情を理解、共有することにより、介護休暇等の制度を利用しやすい環境づくりへの取り組みが必要であると考えております。また、各種休暇制度につきましては、職員誰もが理解し、いつでも手続が行えるよう、周知いたしております。
○議長(近藤司) 岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 介護離職対策についてのうち、企業における介護離職の現状等についてお答えいたします。
まず、企業における介護離職の現状についてでございます。
平成24年就業構造基本調査によりますと、市単位の数値は公表されておりませんが、愛媛県全体での介護離職者数は、平成22年は約1,400人、平成23年は約900人、平成24年は約1,300人となっております。今後少子高齢化が進展する中、働き盛りの世代の介護負担が増し、介護離職、転職を余儀なくされていくのではないかと考えております。
次に、居宅介護支援事業所のケアマネジャーを産業ソーシャルワーカーとして派遣する制度についてでございます。
9月1日現在で、市内に居宅介護支援事業所及び介護予防支援事業所が56カ所あり、約190人のケアマネジャーが、在宅サービスを利用している約6,000人の要支援者、要介護者のケアプランを作成するなど、大変多忙な業務の中、日々要支援者、要介護者の支援に努めている状況でございます。ケアマネジャー本来の仕事は、介護保険の目的に沿って、要支援者、要介護者一人一人の心身の状況や希望、相談に丁寧に対応し、自立した生活の継続や要介護状態の軽減、また悪化の予防を目指して、適切な保健医療サービスや福祉サービスが総合的かつ効率的に提供されるよう、利用者の支援に努めることでございます。同時に、家族支援という側面から、利用者だけでなく、実際に介護に携わっている家族の方にも介護と仕事を両立させて働き続けることができるような総合的な支援を続けていくことが、介護離職を食いとめることにもつながるものと考えております。しかしながら、介護離職については、企業側の取り組みも今後重要となってまいりますことから、企業側からの協力要請などを踏まえ、どういう協力体制が構築できるか、居宅介護支援事業者等と相談してまいりたいと考えております。
○議長(近藤司) この際、暫時休憩いたします。
午前11時58分休憩
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