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平成28年第1回新居浜市議会定例会会議録 第3号

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ページID:0026237 更新日:2016年6月6日更新 印刷用ページを表示する
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目次

議事日程
本日の会議に付した事件
出席議員
欠席議員
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者
開議(午前10時00分)
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
 仙波憲一議員の質問(1)
  1 ものづくり産業振興ビジョンについて
 石川市長の答弁
  1 ものづくり産業振興ビジョンについて
 仙波憲一議員の質問(2)
  1 ものづくり産業振興ビジョンについて
 石川市長の答弁
  1 ものづくり産業振興ビジョンについて
 仙波憲一議員の質問(3)
  1 ものづくり産業振興ビジョンについて
 石川市長の答弁
  1 ものづくり産業振興ビジョンについて
 仙波憲一議員の質問(4)
  1 ものづくり産業振興ビジョンについて
  2 マイナス金利による影響について
 寺田企画部長の答弁
  2 マイナス金利による影響について
 仙波憲一議員の質問(5)
  2 マイナス金利による影響について
  3 原油安が引き起こしたオイルマネー・ショックについて
 石川市長の答弁
  3 原油安が引き起こしたオイルマネー・ショックについて
 仙波憲一議員の質問(6)
  3 原油安が引き起こしたオイルマネー・ショックについて
  4 予算措置と執行管理について
 石川市長の答弁
  4 予算措置と執行管理について
 近藤副市長の答弁
  4 予算措置と執行管理について
 寺田企画部長の答弁
  4 予算措置と執行管理について
 仙波憲一議員の質問(7)
  4 予算措置と執行管理について
 寺田企画部長の答弁
  4 予算措置と執行管理について
 仙波憲一議員の質問(8)
  4 予算措置と執行管理について
  5 ソーシャル・ネットワーキング・サービスの環境整備について
 寺田企画部長の答弁
  5 ソーシャル・ネットワーキング・サービスの環境整備について
休憩(午前10時58分)
再開(午前11時08分)
 仙波憲一議員の質問(9)
  5 ソーシャル・ネットワーキング・サービスの環境整備について
  6 イノシシ対策について
 寺村経済部長の答弁
  6 イノシシ対策について
 井谷幸恵議員の質問(1)
  1 学校給食について
   (1) 給食費の無料化
   (2) 食育とおいしい給食
  2 介護問題について
   (1) 事業所の経営実態
   (2) 市の独自の対策
   (3) 国への要望
  3 公民館の施設整備について
   (1) スロープ、トイレ、床、鏡
 石川市長の答弁
  2 介護問題について
   (2) 市の独自の対策
   (3) 国への要望
 阿部教育長の答弁
  1 学校給食について
   (1) 給食費の無料化
   (2) 食育とおいしい給食
 岡部福祉部長の答弁
  2 介護問題について
   (1) 事業所の経営実態
 木村教育委員会事務局長の答弁
  3 公民館の施設整備について
   (1) スロープ、トイレ、床、鏡
 井谷幸恵議員の質問(2)
  1 学校給食について
 阿部教育長の答弁
  1 学校給食について
 井谷幸恵議員の質問(3)
  2 介護問題について
 岡部福祉部長の答弁
  2 介護問題について
 井谷幸恵議員の質問(4)
  2 介護問題について
 岡部福祉部長の答弁
  2 介護問題について
 井谷幸恵議員の質問(5)
  2 介護問題について
 伊藤謙司議員の質問(1)
  1 結婚支援について
 石川市長の答弁
  1 結婚支援について
 伊藤謙司議員の質問(2)
  1 結婚支援について
 石川市長の答弁
  1 結婚支援について
 伊藤謙司議員の質問(3)
  1 結婚支援について
 石川市長の答弁
  1 結婚支援について
 伊藤謙司議員の質問(4)
  1 結婚支援について
 石川市長の答弁
  1 結婚支援について
 伊藤謙司議員の質問(5)
  1 結婚支援について
 阿部教育長の答弁
  1 結婚支援について
 伊藤謙司議員の質問(6)
  1 結婚支援について
休憩(午前11時59分)
再開(午後 1時00分)
 伊藤謙司議員の質問(7)
  2 行政改革について
 寺田企画部長の答弁
  2 行政改革について
 伊藤謙司議員の質問(8)
  2 行政改革について
 寺田企画部長の答弁
  2 行政改革について
 伊藤謙司議員の質問(9)
  2 行政改革について
 寺田企画部長の答弁
  2 行政改革について
 伊藤謙司議員の質問(10)
  2 行政改革について
  3 都市計画について
 石川市長の答弁
  3 都市計画について
 伊藤謙司議員の質問(11)
  3 都市計画について
 石川市長の答弁
  3 都市計画について
 伊藤謙司議員の質問(12)
  3 都市計画について
 原建設部長の答弁
  3 都市計画について
 伊藤謙司議員の質問(13)
  3 都市計画について
 原建設部長の答弁
  3 都市計画について
 伊藤謙司議員の質問(14)
  3 都市計画について
  4 市営住宅について
 原建設部長の答弁
  4 市営住宅について
 伊藤謙司議員の質問(15)
  4 市営住宅について
 原建設部長の答弁
  4 市営住宅について
 伊藤謙司議員の質問(16)
  4 市営住宅について
 原建設部長の答弁
  4 市営住宅について
 伊藤謙司議員の質問(17)
  4 市営住宅について
  5 あかがねミュージアムについて
 阿部教育長の答弁
  5 あかがねミュージアムについて
 伊藤謙司議員の質問(18)
  5 あかがねミュージアムについて
 阿部教育長の答弁
  5 あかがねミュージアムについて
 伊藤謙司議員の質問(19)
  5 あかがねミュージアムについて
 阿部教育長の答弁
  5 あかがねミュージアムについて
 伊藤謙司議員の質問(20)
  5 あかがねミュージアムについて
 阿部教育長の答弁
  5 あかがねミュージアムについて
 伊藤謙司議員の質問(21)
  5 あかがねミュージアムについて
 阿部教育長の答弁
  5 あかがねミュージアムについて
 伊藤謙司議員の質問(22)
  5 あかがねミュージアムについて
  6 中小企業よろず支援について
 寺村経済部長の答弁
  6 中小企業よろず支援について
 伊藤謙司議員の質問(23)
 大條雅久議員の質問(1)
  1 市役所1階のリニューアルについて
 石川市長の答弁
  1 市役所1階のリニューアルについて
 藤田総務部長の答弁
  1 市役所1階のリニューアルについて
 関市民部長の答弁
  1 市役所1階のリニューアルについて
休憩(午後 2時00分)
再開(午後 2時10分)
 大條雅久議員の質問(2)
  1 市役所1階のリニューアルについて
  2 空き家や廃屋の現状と対策について
 関市民部長の答弁
  2 空き家や廃屋の現状と対策について
 大條雅久議員の質問(3)
  2 空き家や廃屋の現状と対策について
 原建設部長の答弁
  2 空き家や廃屋の現状と対策について
 大條雅久議員の質問(4)
  2 空き家や廃屋の現状と対策について
  3 放置自動車について
 寺村経済部長の答弁
  3 放置自動車について
 大條雅久議員の質問(5)
  3 放置自動車について
 寺村経済部長の答弁
  3 放置自動車について
 大條雅久議員の質問(6)
  3 放置自動車について
 藤田総務部長の答弁
  3 放置自動車について
 寺村経済部長の答弁
  3 放置自動車について
 大條雅久議員の質問(7)
  4 公有財産の管理について
 寺村経済部長の答弁
  4 公有財産の管理について
 大條雅久議員の質問(8)
  4 公有財産の管理について
 寺村経済部長の答弁
  4 公有財産の管理について
 大條雅久議員の質問(9)
  4 公有財産の管理について
 原建設部長の答弁
  4 公有財産の管理について
 大條雅久議員の質問(10)
  4 公有財産の管理について
  5 東新学園について
 岡部福祉部長の答弁
  5 東新学園について
 太田嘉一議員の質問(1)
  1 別子山地域の振興と別子中学校学び創生事業について
 阿部教育長の答弁
  1 別子山地域の振興と別子中学校学び創生事業について
 太田嘉一議員の質問(2)
  1 別子山地域の振興と別子中学校学び創生事業について
 阿部教育長の答弁
  1 別子山地域の振興と別子中学校学び創生事業について
 太田嘉一議員の質問(3)
  1 別子山地域の振興と別子中学校学び創生事業について
 阿部教育長の答弁
  1 別子山地域の振興と別子中学校学び創生事業について
 太田嘉一議員の質問(4)
  1 別子山地域の振興と別子中学校学び創生事業について
 石川市長の答弁
  1 別子山地域の振興と別子中学校学び創生事業について
休憩(午後 3時07分)
再開(午後 3時16分)
 太田嘉一議員の質問(5)
  1 別子山地域の振興と別子中学校学び創生事業について
  2 政策懇談会、商工会議所からの提言、要望への対応について
 石川市長の答弁
  2 政策懇談会、商工会議所からの提言、要望への対応について
 太田嘉一議員の質問(6)
  2 政策懇談会、商工会議所からの提言、要望への対応について
  3 広瀬公園西側広場(上原二丁目12番)の施設整備とその利用について
 阿部教育長の答弁
  3 広瀬公園西側広場(上原二丁目12番)の施設整備とその利用について
 太田嘉一議員の質問(7)
  3 広瀬公園西側広場(上原二丁目12番)の施設整備とその利用について
 石川市長の答弁
  3 広瀬公園西側広場(上原二丁目12番)の施設整備とその利用について
 太田嘉一議員の質問(8)
  3 広瀬公園西側広場(上原二丁目12番)の施設整備とその利用について
散会(午後 3時32分)


本文

平成28年3月2日 (水曜日)
  議事日程 第3号
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問
   議案第20号 平成28年度新居浜市一般会計予算
   議案第21号 平成28年度新居浜市貯木場事業特別会計予算
   議案第22号 平成28年度新居浜市渡海船事業特別会計予算
   議案第23号 平成28年度新居浜市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算
   議案第24号 平成28年度新居浜市平尾墓園事業特別会計予算
   議案第25号 平成28年度新居浜市公共下水道事業特別会計予算
   議案第26号 平成28年度新居浜市国民健康保険事業特別会計予算
   議案第27号 平成28年度新居浜市介護保険事業特別会計予算
   議案第28号 平成28年度新居浜市後期高齢者医療事業特別会計予算
   議案第29号 平成28年度新居浜市工業用地造成事業特別会計予算
   議案第30号 平成28年度新居浜市水道事業会計予算
   議案第31号 平成28年度新居浜市工業用水道事業会計予算
   議案第32号 平成27年度新居浜市一般会計補正予算(第7号)
   議案第33号 平成27年度新居浜市渡海船事業特別会計補正予算(第2号)
   議案第34号 平成27年度新居浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)
   議案第35号 平成27年度新居浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)
   議案第36号 平成27年度新居浜市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)
   議案第37号 平成27年度新居浜市工業用地造成事業特別会計補正予算(第3号)
――――――――――――――――――――――
  本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
――――――――――――――――――――――
  出席議員(26名)     
 1番    神野 恭多
 2番    米谷 和之
 3番    井谷 幸恵
 4番    藤田 誠一
 5番    田窪 秀道
 6番    小野 辰夫
 7番    太田 嘉一
 8番    岩本 和強
 9番    三浦 康司
 10番     篠原 茂
 11番   大條 雅久
 12番   高塚 広義
 13番   藤原 雅彦
 14番   豊田 康志
 15番   永易 英寿
 16番   伊藤 謙司
 17番   藤田 豊治
 18番   藤田 幸正
 19番   岡崎 溥
 20番   伊藤 優子
 21番   佐々木 文義
 22番   真木 増次郎
 23番   仙波 憲一
 24番   近藤 司
 25番   加藤 喜三男
 26番   山本 健十郎
――――――――――――――――――――――
  欠席議員
 なし
――――――――――――――――――――――
  説明のため出席した者
 市長                 石川 勝行
 副市長              近藤 清孝  
 企画部長             寺田 政則
 総務部長             藤田 佳之
 福祉部長             岡部 嘉幸
 市民部長             関   福生
 環境部長             伊藤 公夫
 経済部長             寺村  伸治
 建設部長               原  一之
 消防長               藤田 秀喜
 水道局長              本田 陸治
 教育長               阿部 義澄
 教育委員会事務局長      木村 和則
 監査委員             田中 洋次
――――――――――――――――――――――
  議会事務局職員出席者
 事務局長             多田羅 弘
 議事課長              原   正夫
 議事課主幹            伊藤 裕敏
 議事課副課長           上野 壮行
 議事課副課長          松平 幸人
 議事課調査係長           鈴木 今日子
 議事課議事係長          美濃 有紀
 議事課主任            中島 康治
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前10時00分開議      
○議長(藤田豊治) これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第3号のとおりであります。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(藤田豊治) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において藤原雅彦議員及び豊田康志議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第2 一般質問
○議長(藤田豊治) 次に、日程第2、議案第20号から議案第37号までを議題といたします。
 昨日に引き続き一般質問並びに質疑を行います。
 順次発言を許します。まず、仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) おはようございます。自民クラブの仙波憲一です。
 それでは、通告に従いまして質問を始めたいと思います。理事者の皆さんには御丁寧な答弁をお願いしたいと思います。
 まず、ものづくり産業振興ビジョンについて。
 政府の減税対象は、資本金1億円以下の中小企業が新たに工場などを導入する160万円以上の製造機械や加工機械、発電機といったものに対応し、通常は評価額に応じて年1.4%かかる固定資産税を半額にします。また、減税の適用には、購入により時間当たりの生産量かエネルギー効率のいずれかが1%以上よくなることが条件です。国の調査では、約250万社の中小企業の設備投資額は9割が160万円以上で、全体の約7割の赤字負担を軽くするのが狙いです。今回、減税対象となる設備額は2014年度で1兆460億円だそうです。減税の恩恵を受ける中小企業数は3年間で数十万社に上り、規模は年間約100億円の見通しです。
 政府が固定資産税の軽減に踏み切るのは、ついに20%台に引き下げることが固まった法人実効税率に加え、地方の中小企業にも税制上の効果が幅広く及ぶためです。イギリスやフランスなどの欧州諸国、中国や韓国は、企業が持つ機械設備に固定資産税を課税はしていません。つまり償却対象の資産は非課税が国際的にも主流で、日本もこれに追従する方針です。
 今回は古くなった設備を最新の機械に入れかえる場合などが目的で、政府は中小企業の生産効率の上昇や電力消費の減少につながるものと考えています。
 例えば、2016年に機械を買った企業は、2017年度から2019年度までの3年間減税されます。4年目以降は通常の課税に戻ります。ただし、地方にすれば機械装置に対する固定資産税の規模は全体で5,500億円で、固定資産税を収入源とする地方自治体の財政への影響が大きくなり過ぎます。そのために、減税対象を新規の機械装置に限定し、期間も3年間の時限措置とします。安倍政権ではGDP目標額を600兆円としています。目標の達成には都市部だけでなく、地方の経済の底上げが重要です。そこで、政府は、減税を設備更新に踏み切るきっかけとして中小企業の割合が多い地方でも投資額をふやしたいと考えています。
 そこで、改めてお伺いしますが、新居浜市として国の政策に準じることはもちろんですが、今回の減税の地方に対する影響についてはいかがお考えですか、お伺いします。
 次に、地域戦略はめり張りがなければなりません。例えば、現在の補助金制度では、黒字企業では設備の固定資産税減税が法人所得にはね返ってきます。つまり黒字企業にとっては固定資産税の減税のメリットはありません。つまり黒字企業に対するインセンティブがあってもよいと思います。そういう意味で、他の自治体と区別できる政策の必要性を感じます。特に地方創生の中、地域戦略としてはいかがですか。
 21世紀の資本の著者でフランス経済学者のトマ・ピケティ氏は、1月に来日し、不平等のレベルが高過ぎると経済成長のためにならず、民主主義が脅威にさらされることがあると発言されました。これは、所得格差を取り上げた不平等というピケティの短くて真理を突いた言葉だと思います。不均衡は、くしくも2015年の世界経済や市場を大きく揺さぶりました。日経平均株価は6月に約19年ぶりの高値をつけた後、8月に起きた中国の人民元切り下げショックで急落し、その後は不安定な展開を続けています。つまり背景には3つの不均衡が上げられます。第1は、資源をめぐる消費国の黒字と輸出国の赤字という経常収支をめぐる不均衡、第2は、世界的な製造業と非製造業の景気感の格差、第3は、金融緩和を続ける日本や欧州と利上げに動いた米国との金融政策の違い、また中国の景気の減速と米国の復活という世界経済の変化がもたらした新たな不均衡は、それぞれが複雑に絡み合って経済や相場を見通せない状況であります。
 やや奇抜ですが、私は日銀は直接地方の土地を購入すればよいと思います。現実問題として、アベノミクスで都心の地価は上昇しましたが、地方の地価低迷が続いています。地方再生には経済政策として地価上昇が手っ取り早い方法だと思いますが、いかがですか。つまり中央省庁の地方移転にも通じるものだと思います。
 また、経済産業省の資料によれば、対内直接投資残高の国内生産に対する比率は、欧米が20%から60%であるのに対し、日本は5%未満です。そういう意味でも、対日本MアンドAの促進が進むのではないかと期待されます。一部には、台湾の鴻海精密工業によるシャープの買収提案などが見られますが、欧米並みに底上げするためには制度改革が重要だと思います。金融では、債券を比較すると株式は明らかに割安との見方が根強いので、現金収入が安定している優良企業には投資に動き出す可能性もあります。新居浜市としてのお考えはいかがですか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) おはようございます。
 仙波議員さんの御質問にお答えいたします。
 ものづくり産業振興ビジョンについてでございます。
 まず、今回の減税の地方に対する影響についてお答えいたします。
 固定資産税での設備投資減税として検討されております新たな税制措置でございますが、現段階では制度内容の詳細が確定しておらず、その影響をはかることは困難でありますが、課税対象となる機械装置の取得、すなわち設備投資がふえていけば、中長期的には税収効果も期待できるのではと考えております。
 また、地域において設備投資の促進は、税収面のみならず、供給面では生産力や労働生産性の向上、さらに需要面では投資の波及効果による新たな消費や需要の増大など、地域経済の持続的発展の基盤ともなりますことから、本市といたしましても、今後公表される税制措置の要件等を十分把握し、地域経済の振興に向けた制度の周知を図ってまいります。
 次に、他の自治体と区別できる政策についてでございます。
 本市では、昭和59年に中小企業振興条例を施行し、以来、市内中小企業の意欲ある取り組みを支援する支援メニューの拡充に努めてまいりました。こうした条例設置による地域中小企業の体系的な支援メニューの整備は、施行当時はもちろん、現在においても、県内はもとより全国的に希少な取り組みであると自負いたしております。現在では、新たな機械設備の投資や販路開拓、新事業展開への支援等を対象とした15の補助メニューがございます。これまで約30年間で延べ1,500件ほどの実績が上がっており、いずれも黒字企業、赤字企業の区別はございませんが、あくまで経営の安定や事業の推進に向け、みずから意欲的に対象事業に取り組んでいただいた企業を対象としており、今後においても、時代や環境変化に対応した支援メニューの整備を図り、地域産業の競争力強化につなげていきたいと考えております。
 また、今年度見直しを行いましたものづくり産業振興ビジョンでは、地域基盤産業に対する視点として、中小企業の裾野拡大、基盤産業の育成強化の取り組みを盛り込んでおりますが、この考え方の根底には地域の中で環境変化に対応しながら競争力を高められる企業、すなわち稼げる企業をいかに育てていくかというテーマがございます。新居浜市といたしましては、こうした観点も踏まえながら、今後アクションプランに基づき、さまざまな施策に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、地方再生に経済政策として地価の上昇が手っ取り早い方法とのことについてでございます。
 御質問のとおり、昨年の国土交通省の基準地価を見ても、大都市圏の上昇はもとより、地方圏においても地価の下落幅の縮小が見られます。これら地価の着実な回復は経済にとってある意味望ましいことであり、現在の景気を反映しているとも認識をいたしておりますが、一方では、地価の上昇のみに頼る経済政策はバブル崩壊を経験した我が国においては十分な注意が必要であるとも感じております。
 私といたしましては、公的機関、民間企業に限らず、土地を含めた不動産等の資産価値向上をベースにした経済活動ではなく、あくまで事業を主体とした収支の改善や競争力強化の活動によってもたらされる賃金の上昇や雇用のほうが、より健全でかつ安定的なものであると考えております。そうした事業を主体とする経済活動の流れは、地域経済全体の消費の喚起という形で好循環を生み出すこともできると考えております。
 次に、優良企業が投資に動き出す可能性についてでございます。
 現在、新居浜市として企業の投資動向に関する情報は把握できておらず、自治体として企業の投資動向に対し意見を申し上げるのが適切なのかということもございますが、あくまで地域経済振興の観点から申しますと、先ほど地価の上昇についても申し上げましたように、あくまでも各企業の事業を主体とし、事業の推進、強化に向けた投資をいただくことが最も望ましい形でないかと考えております。
○議長(藤田豊治) 仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) 確かに土地の値上げというのはそういう可能性があるわけですけれども、現実問題として東京一極集中というのはいまだに変わってないわけで、今回国の政策によって中央省庁の地方移転という考え方が出されました。しかし、手を挙げたのは現実的に8都道府県の提案にとどまってます。近くでいうと徳島県が消費者庁をという、そういうお話がありますけれども、やはりどちらにしても地方に分散をされない限り、状態はよくならないのではないかというふうに思います。
 その中で、先般のシャープの鴻海もそうなんですけれども、現実的な部分の中で例えば政策を出して、結論を出して、評価を得るまでがやはり長過ぎるというのが日本の一番の欠陥ではないかというふうに思いましたので、ほかとは違う政策をということをお願いしたわけでございます。
 そういう意味で、これは新居浜独自だと今度の産業振興ビジョンの中であれば、ひとつお答えをいただきたいというふうに思います。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 仙波議員さんの再質問にお答えいたします。
 今回の産業振興ビジョンの見直しを行った中で大きなたてりを変えておりますが、一つはやはり新居浜独自と言えば住友諸企業との連携強化、これをトップに上げとると思いますので、これが新居浜の特徴でないかなと、そんなふうに思っております。
○議長(藤田豊治) 仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) 確かに企業城下町ということでそういうことになるんだろうというふうに思います。
 しかしながら、現実問題として、私が申し上げましたように政策というのは幅広く当たらなければならない、そういう意味でマイナス企業、いわゆる赤字企業と黒字企業、それから小さい、大きい、いろんな区別があるわけですけれども、その全体に行き渡るために政策が不公平にはなっていないかということもお伺いをいたしておりますので、その点についての御感想はございますか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 仙波議員さんの再質問にお答えいたします。
 赤字・黒字企業に対する区分した支援というふうなことじゃないかと思いますが、今回の産業振興ビジョンに当たりましては、赤字とか黒字とかというんじゃなくて、要は意欲的に新産業の創出や新技術、新製品の開発に取り組む企業を支援すると、赤字企業でももちろん努力するところには支援をいたしますけれども、黒字とか、赤字とかということで支援の対象を変えるという、そういうふうな形はとっておりません。
○議長(藤田豊治) 仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) 特にそういう意味合いで申し上げたわけではないわけですけれども、現実問題として、今の新居浜市の全体を見ると、赤字企業にとってはプラスかなというようなビジョン全体の政策のつくりではないかと。だから、そういう意味では黒字企業をさらに伸ばすというような考え方っていうのも私はぜひ必要だというふうに思います。
 時間がありませんので、次に参ります。
 マイナス金利による影響はということで、マイナス金利なら債券や預金だけではなく、現金を保有したほうが有利になります。マイナス幅を広げれば広げるほど現金需要が高まり、金融緩和効果よりも金融引き締め効果のほうが強くなるのではないか、つまり金利はプラスでないと世の中のお金は回らないのではないかと思います。1月29日に1ドル121円台だった円相場が、その後一時110円台に上昇したのは、デフレに逆戻りしかねません。
 一方、株価の問題では、企業が自社の発行した株式を市場から買い戻す。公募増資の反対で1株当たりの利益が高まることから、株価の値上がりが予想されます。つまり事業が成熟し、安定した利益が上がるかわりに、設備投資などの使い道がない企業が経営上の資本政策として自社株買いが考えられます。また、株価が低いときに実施すれば、会社の状態を知ってる経営者が株主に対して自社株は安いとのサインになりかねません。また、市場には負債の調達コストが下がれば資本の調達コストが相対的に高まるので、自社株買いで資本を減らす企業がふえるはずではないかとの期待があります。大企業が保有する現金、預金は2015年9月末現在で49兆円あり、過去7年間で6割増加しています。その中で、日本企業は米企業に比べ自社株買いの余地がたっぷりあると言われています。しかし、マイナス金利で金融機関の収益が減れば、幾ら金利が低いといっても銀行の貸し出し能力は低下し、企業の資金繰りに支障が生じます。そのような事態となれば、株主が幾ら企業に自社株買いを求めても、経営者はおいそれとは応じにくい状況が生まれます。
 個人マネーを貯蓄から投資にシフトさせるといった利点を引き出せば、日本経済は危機を脱することができるのではないかと思います。それには、有効な株価対策として相続税評価の見直しを実行することなどが大切です。また、節税効果の点で不動産に見劣りする有価証券の評価を不動産並みに変えれば、株式で相続を考えることも重要な要素と言えます。そうなったときの新居浜市の財政への影響はどうなりますか。
 さらに、従来のプラス金利からマイナス金利になったことで銀行や金融機関の再編も予想されます。大きな理由の一つとして、調達コストの影響もあり、市民生活に影響が出るのではないかと存じます。住宅ローンの金利引き下げなど市民にとってプラスの要因もありますが、反対に年金受給者や就労してない人たちへの影響はどうでしょうか。あわせて、新居浜市の財政運営に対する影響はどうか、新居浜市のお考えをお聞かせください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) マイナス金利による影響についてお答えをいたします。
 まず、相続税評価において、有価証券の評価を不動産並みに変えることについてでございます。
 相続税におきましては、有価証券の評価額は時価によるものでございますが、不動産の評価額は、時価ではなく固定資産台帳や路線価などから算出することや、居住用、事業用で一定の要件を満たすものについては小規模宅地の特例が適用されることから、他の資産よりも相続税額が少なくなる傾向があるとされております。相続税評価におきまして、有価証券のメリットが拡充された場合につきましては、不動産の保有から株式等の有価証券へ資産が移行し、株式市場が活性化するなどの効果が期待できるものと考えております。
 市財政への影響につきましては、相続税は国税でございますことから直接的な影響はございませんが、県税のうち一定の上場株式の配当について課税される配当割及び上場株式の譲渡による所得等の金額に対して課税される株式等譲渡所得割につきましては、県から市に対しまして一定の割合が交付されますことから、相続税制度の見直しによりまして株式市場が活性化し、株価の上昇等につながれば市の歳入増となる可能性があるものと理解をいたしております。
 次に、マイナス金利の市などへの影響についてでございます。
 マイナス金利につきましては、仙波議員さん御案内のとおり、市民にとりましては資金の調達面では住宅ローンの金利低下等により負担の軽減につながるものでございます。しかしながら、資金の運用面においてはさらなる低金利につながるおそれがあり、プラス面とマイナス面の二面性があるものと理解しております。
 市の財政運営に対する影響につきましても同様でございまして、プラス面といたしましては、起債を借り入れる際の金利の低下により負担減となる可能性がありますことや、間接的な影響といたしましては、企業の設備投資の増加や個人の住宅着工件数の増加によりまして固定資産税の増収の可能性があるものと考えております。逆に、マイナス面といたしましては、金融機関の金利が低下した場合は基金等の運用益の減少や県税の利子割に係る交付金の減少の可能性がございます。
 今回のマイナス金利の導入は、市中に供給されていた資金が日本銀行の口座に滞留することを避け、消費者や企業に資金が回ることを目的としたものと理解しており、このことによりまして地域の経済活動が活性化することを期待いたしております。
○議長(藤田豊治) 仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) 特にそういう金利がマイナスになったということで、市民にとってもいろんな部分での動きが見られる、また金融関係にも動きが見られると、そういうものを行政としても注視していただきたいということでございます。
 次に、原油安が引き起こしたオイルマネー・ショックについて、新興国の需要鈍化とシェールオイルの登場等をきっかけとした供給過剰のダブルパンチに見舞われた原油を筆頭に、商品相場は昨年来低迷を続けています。その結果、資源の輸出国から消費国へと所得移転が加速し、ドル高をもたらしました。所得格差、とりわけ再分配政策で社会の安定を維持する中東諸国にとって、歳入減に直結する原油安は、テロを導いた原因として直接ではないが、何らかのかかわりを持つ事柄と一部の専門家が心配をしていましたやさきに、昨年は11月のパリ、10月のアンカラと大規模なテロが勃発しました。IMFのデータによれば、オーストラリアやロシア、サウジアラビアなど資源国と呼ばれる代表的な9カ国の2015年の経常収支累計額は1,070億ドルの赤字、2006年の2,780億ドルの黒字をピークに黒字が減少し、2015年は2000年以降、初の赤字に転落する見通しです。
 一方、日本、米国、ドイツ、中国といった代表的な資源消費4カ国の経常収支累計額は、2007年に黒字に転じた後、2015年は2007年比3.8倍の2,980億ドルの黒字に膨らむ見込みです。原油安は中東産油国の財政を直撃し、その結果、世界の株式市場からオイルマネーが流出し、8月、9月の世界的な株急落を演出するという、これまで考えられなかったような事態を引き起こしました。
 一方、アメリカ株式市場では、ことしアマゾン・ドット・コムが2.1倍となる一方、アップルは2%安でした。アマゾン高、アップル安が映す製造業と非製造業の景気の格差が生まれています。つまり企業活動においては世界的に非製造業が好調な一方、製造業が低迷し、景気感の格差が広がっています。新興国の成長鈍化で電化製品などの耐久財への初期需要が鈍る反面、原油安が先進国の消耗品やサービス消費を支えた形と言えます。日本でもインバウンド消費の追い風や東芝、シャープといった構造改革のおくれた企業の不振という個別要因はあるものの、総じて非製造業優位、製造業劣勢が鮮明になりました。TOPIX全33業種について、2014年末を100として指数化すると、直近で電気機器は97に対し、小売業は128になります。とりわけ円相場が1ドル125円台を境に円安ドル高が進みにくくなった6月以降、電機関連の低調さが目立ちます。非製造業の景気も製造業の生産額や所得の制約を受けると考えれば製造業の低迷ぶりは経済の先行きに影を落としかねないと考えられます。新居浜市の対応はどうお考えですか。
 次に、ことしはFRBがリーマン・ショック以降続けたゼロ金利政策から利上げに動いた一方、日銀や欧州中央銀行は金融緩和を続け、外国為替市場でドル高が進行しました。日欧の債券市場では、期間が短い国債を中心に償還まで保有すると元本が減る、マイナス金利も常態化します。マイナス金利は一見借り入れや消費を喚起するプラス効果が予想されますが、空前の金融緩和と財政拡張の結果とした上で、生産性の低いビジネスを温存させ、経済の活力を損なうとその弊害を心配します。同時に、金融機関や資産運用会社の収益も圧迫します。いずれ資金運用とは、預かったお金をふやすのではなく、いかに減らさないかが重要な目的になるという意味でリスクを伴ってまいります。つまり2016年に3つの不均衡はさらに拡大するのか、それとも縮まるのかが重要になってまいります。
 為替の総合的な実力を示す実効レートは、ドルが13年ぶりの水準に上昇しました。アメリカの景気拡大は6年を過ぎ、戦後の平均的な拡大期間を超えました。FRBは利上げを続ける見通しのようですが、循環的にはそろそろアメリカの景気が減速し、ドル高円安が反転しても不思議ではないと考えられます。1980年代半ばや2001年ごろのようにドル高は行き過ぎると米国発で政治的な逆ばねが働く傾向もあります。もちろん来年のシナリオを描くのは一筋縄ではいきそうにありません。2016年の日経平均の予想については、市場では内需株から製造株、外需株への物色変化で2万3,500円くらいまで行くという見方もありますが、一方で日本株は歴史的に割高なだけに、米景気が減速すれば1万6,000円割れがあり得るという声も聞かれます。強弱感が極端に対立しており、ことし同様、波乱の展開を覚悟したほうがいいかもしれません。ピケティの著書が日本でよく読まれているのは、所得が1%に集中する米国とは異なるが、格差が実在するためと考えられます。日本の格差の問題の中核は、結婚できる若者とできない若者の格差であり、少子化現象をもたらしているのではないかと警鐘を鳴らす人もいます。
 そこで、改めてお伺いしますが、新居浜市内の企業への影響と今後の展望についてはどう考えられていますか、お伺いします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 原油安が引き起こしたオイルマネー・ショックについてお答えいたします。
 まず、製造業の低迷ぶりが経済の先行きに影を落としかねないと考えられる点についてでございます。
 昨年末に発表された日銀短観によると、大手製造業の景況感は横ばいとなっており、平成26年工業統計調査の速報値では我が国の製造品出荷額は3年連続の増加となっております。また、本市の平成26年製造品出荷額は、直近5年間の中での最高値となっております。もちろん競争、淘汰の激しい製造業界の中で楽観視はできませんが、世界でもトップレベルの労働生産性を有する我が国の製造業は、事業構造や組織体制を整え、みずからの強みに経営資源と事業モデルを集中することができれば高い収益を上げる力を持っていると私は考えておりますことから、こうした観点も踏まえ、ものづくりのまち新居浜の今後の振興に努めてまいりたいと考えております。
 次に、新居浜市内企業への影響と今後の展望についてでございます。
 我が国の金融政策は、2008年のリーマン・ショックのときのゼロ金利政策の導入以降、金利政策ではなく、量的緩和と質的緩和による対応が図られてきましたが、今回、日銀が導入した日本初となるマイナス金利につきましては、市場でのお金の運用をふやし、景気を刺激することで最終的な目標である物価上昇率2%を目指すものでございます。全国的な影響といたしまして、預金金利の引き下げのほか、企業向け金利や住宅ローン金利、自動車ローン金利など貸出金利の引き下げに向けた動きなども出始めている状況でございます。個人はもちろん、企業にとっても業種によってはプラス要因、マイナス要因のさまざまな影響が想定されますが、政策導入から2週間ほどといったこともあり、市内企業や地域に及ぼす影響についてはまだ十分に見えてきていない状況もありますが、金利収益など直接的な影響を受ける金融機関の動向とともに、その影響を注意深く見きわめていく必要があると考えております。
 今後の展望につきましては、経済動向は金融政策のみにより決定づけられ、大きな果実をとるものではないと認識をいたしております。御質問にもございました国の新たな税制措置や補助施策、さらには規制緩和やTPPの進展など、他の成長戦略の諸施策の着実な敢行とその連動がなければ、経済政策としての真の効果は生まれないと考えておりますことから、金融政策はもちろん、こうした関連諸施策の動向も注視し、新居浜市として地域経済に対する時期を捉えた適切な支援を実施できるよう取り組んでまいります。
○議長(藤田豊治) 仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) どちらにいたしましても、中小企業においてもそうなんですが、要は構造改革をやらないとどうしようもない。その中には今現在低調な事業所という言い方をすると申しわけないんですけれども、そういうところが今回の政策によって生き残ってしまうという可能性がある。そうすると、構造改革がおくれるんではないかと、そういう意味で新居浜市も、例えば中小企業施策をとる、産業振興施策をとるときに後押しするような政策をつくっていただければというふうに思います。そういうことをぜひ期待をいたして、次の質問に行きます。
 予算措置と執行管理。
 前回の質問で高齢者移住、いわゆる新居浜版CCRCの創設や創業者利子補給など具体的に政策に取り入れていただきまして、ありがとうございます。
 そこで、新居浜版CCRCでは具体的に考えられているようですが、今後の問題として取り組む次の段階についての予算措置が見当たりません。やはり安心して来ていただくためには、次の段階のことについても、将来像についても必要と思いますが、いかがですか。
 例えば、地方創生の交付金を地域住民生活等緊急支援交付金を使って災害の要援護者支援に対する協定締結団体に対する特別助成金を行っている市もございます。問題は、地域の課題に対して予算の課所づけや配賦をどのように行うかということだと思います。予算の配賦の基本的な考えについての御所見をお伺いします。
 また、当初予算はここ最近、90%を超える予算計上をしていますが、年度末には繰越明許や繰り越しが多数見受けられます。予算の執行管理については問題があるのではないかと思いますが、現実はどうなっておりますか。
 一方、担当課では予算がついてないとの弁を聞きます。また、入札で応札がない場合や落札されない場合もあります。このような状況についてどう考えられますか、御所見をお伺いします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 予算措置と執行管理についてお答えいたします。
 まず、新居浜版CCRCについてでございます。
 内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局が昨年12月に公表した日本版CCRC構想に関する手引によりますと、CCRCを普及促進する上で地方自治体に求められる役割として、まずは地域特性や強みを生かした具体的な構想を策定し、事業実施主体や地域関係者と連携して構想の実現を推進していくことが求められております。また、事業実施主体等に対する多様な支援を実施するなど、民間の活力を引き出す後押しの役割を発揮することも求められております。これらの国の指針を踏まえ、本市におきましても平成28年度早期に地域関係者等で構成するCCRC推進協議会を設置し、移住者が安心して生活し、地域で活躍していただくための受け入れ体制や地域関係者の連携体制等についての検討を行い、本市の地域特性を踏まえた基本構想を策定したいと考えております。基本構想策定後の次の段階の取り組みといたしましては、ハード面では、移住者向けの住居やコミュニティー施設の整備が想定されますが、その役割は行政ではなく、事業実施主体となる民間企業等に担っていただきたいと考えております。
 一方で、ソフト面においては、日本版CCRCの基本的なコンセプトである首都圏等から移住をしたアクティブシニアが地域に溶け込み、さまざまな分野で活躍していただくための仕組みづくり、環境整備が必要であり、地域関係者と移住者とのコーディネート役等、行政が担うべき役割も大きいと考えておりますので、この事業に賛同し、参画していただける事業実施主体や地域関係者が具体化してきた段階で行政が担うべき役割を明確にし、予算措置等も含め対応を行ってまいりたいと考えております。
 次に、予算配賦の基本的な考え方についてでございます。
 事業の実施及び予算化する上におきましては、国政における将来を見据えた国づくりの動向やそれを支えていくための経済政策、さらにはこれら国の方向性を踏まえた上で、地域の課題にも適切に対応したものとすることが不可欠であると考えております。このことから、平成28年度当初予算におきましては、国と地方がともに目指しております地方創生を主眼に置き、関連施策などに集中的に財源を投入しております。地方創生を推進するに当たり、これら地方創生関連事業につきましては、市民各界各層の皆様に御参画をいただいている政策懇談会のほか、産業界、金融機関、労働団体、学識経験者の皆様から成る地方創生有識者会議や市議会特別委員会においても御審議をいただき、さらには広く市民の皆様から地方創生に関する提案を募集するなど、市民の皆様の御意見、御提言を十分に反映したものでございまして、地域課題にも的確に対応したものであると考えております。
 今後におきましても、国の動向や地域課題に十分に対応することはもちろんのこと、限られた予算を必要性及び優先度の高い事業等に適正に措置し、最少の経費で最大の効果を上げることが可能な予算編成といたしてまいります。
 以上、申し上げましたが、他の点につきましてはそれぞれ補足いたさせます。
○議長(藤田豊治) 近藤副市長。
○副市長(近藤清孝)(登壇) 入札不調についてお答えいたします。
 契約課では、今年度3月1日時点におきまして、工事請負契約を362件、工事に直接関係する業務委託契約を80件、落札決定いたしております。この過程で、工事においては応札のなかった不調が6件、予定価格を超える応札により落札に至らなかった随意契約の不落が4件ございました。また、業務委託においても不落が2件ございました。
 これらの不調、不落の案件につきましては、できる限り早急に設計見直しを行い、建築工事1件を除き、その後全て落札、契約に至っております。現在も各事業担当課におきまして、最新の単価を採用し、適切な見積もりの徴取などにより適正な予定価格の設定に努めているところでございますが、通常市内の建設業者が直接施工しない工事内容を含み、設計書が多数の工種ごとに異なる積算方法で構成されている建築工事においては、適正な実勢価格を把握することが困難な場合も見受けられます。近年は労務単価等の上昇が続き、設計金額に乖離が生ずるケースが全国的に発生している状況でございますので、予定価格の設定に当たっては、市場における労務及び資材等の最新の実勢価格を現場実態を的確に反映させつつ、適正な積算を行うことをさらに徹底するよう、各事業担当課に改めて指導し、円滑な入札、契約の施行に努めてまいります。
○議長(藤田豊治) 寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 当初予算に90%を超える予算計上をしているが、年度末には繰り越しが多数生じているのは予算執行上に問題があるのではないかという点についてでございます。
 基本的には、予算編成方針でもお示しいたしておりますとおり、当初予算は計画的かつ効率的な事業執行を可能とするために、年間を通じて予測される全ての財源と年度内に必要とされる全ての事業費を計上することといたしておりますが、当初の見込みを上回る扶助費の増加や災害対応、国の補正予算への対応など、当初予算編成時に想定されなかった歳出や歳入見込みなどを勘案して予算の補正を行っているところでございます。
 予算の繰り越しの状況でございますが、平成26年度決算における平成27年度への繰り越しは、一般会計全体では46事業、17億6,441万3,000円となっております。このうち約4割に当たる18事業については、平成26年度国の補正予算に伴うもの、及び災害復旧事業でございます。また、残りの6割、28事業につきましては、事業の性質から、当初から繰り越しが想定されていたもの、当初は想定していなかった自然条件の変動によるもの、用地交渉や工程調整など、相手方がいることから不測の日数を要したものなどの理由により、やむを得ず繰り越ししたものとなっております。
 繰越制度は、財政制度における予算単年度主義の例外規定として予算の効率的執行に支障を来すことがないよう認められているものでございます。国におきましても、予算編成等のあり方の検討がなされ、予算の効率性を高めていく目的での繰越制度の活用を図る旨の通知がなされているところでございまして、本市におきましてもその趣旨を超えない範囲で活用に努めているところでございますが、予算執行の大原則はあくまで1会計年度の歳出予算の支出の全てをその年度内に終わらせて、次年度に関係させないという会計年度独立の原則でございますため、この原則を基本とし、予算の計画的、効率的な執行に努めることが第一でございまして、予算編成時における事業部門との十分な協議に基づく調整、それとしっかりした執行管理をすることが必要であると考えております。
 次に、繰り越しが生じている一方で、担当課では予算がついてないとの弁を聞くという点についてでございます。
 予算編成方針に基づき、各担当課から提出される予算要求に対しては必要な予算を確保することができるよう財源の調整を図っているところでございます。ただ、限られた財源の中で予算化に至らなかった事業あるいは要求額が満額ついてないものもございますが、予算執行上、支障がないよう担当課とも協議をしながら予算編成をいたしているところでございます。
 次に、予算措置と入札状況についてでございますが、予算編成時において、工事費等につきまして担当課等における設計、見積額等を根拠として適正と判断した額を予算化いたしておりますが、その後の経済情勢の変化等によって結果的に予算との乖離が生じているものと認識をいたしております。
 今後も、限られた財源ではございますが、経済社会情勢に留意し、落札可能な適切な予算措置に努めてまいりますとともに、急激な社会情勢の変化に伴う予算措置の必要が生じた場合には、補正予算や予備費の充用など、適切な対応を図ってまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) 特に担当課にお伺いをしますと、いやいや、お金ついてないんですという言葉を我々はよく聞くわけですが、反対に年度末になると予算の繰り越しとかという問題がございます。そういう意味で、本当に予算の信頼性というのはぜひ失われないようにしていただきたいというふうに思います。
 もう一つお伺いをするのは、執行管理をどちらがやってる、担当課がやってるのか、それとも企画さんがやってるのか、その辺についてもう一度お答えをいただきたいと思います。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 仙波議員さんの再質問にお答えをいたします。
 先ほど答弁でも申し上げましたが、特に限られた予算の中で効率的な執行を行っていくということに関しましては、まずは予算編成時点で事業課との十分な協議、調整が大事であると、それと予算化した後についてはしっかりとした進行管理が必要であるというふうに考えております。
 現在はその進行管理につきましては、事業課から四半期ごとに目標を定めた達成状況を提出させております。おくれている事業についてはその理由の説明を受けるということで、場合によってはヒアリング等で進行管理についての指導をしていくということになっておりますが、特に単独事業についてはしっかりした進捗管理をする中で、繰り越しにならない、繰り越し前提の予算計上にならないような財政管理が必要であるというふうに考えておりますので、今後も事業課での計画的な執行管理を促すという意味でチェック機能を管理部門のほうでも強化してまいりたいというふうに考えております。
○議長(藤田豊治) 仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) この件についてはもうこれ以上言いませんけれども、ぜひ予算の執行上、管理もお願いをしたいし、事業については十分精査をしていただきたいというふうに思います。
 次に、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの環境整備についてということで、行政がSNSの情報発信をふやす一方、SNSの環境整備により力を入れる必要性を感じますが、情報弱者をつくらないという意味でもフリーのWiFi利用などが必要と思いますが、いかがですか。特に、昨年の四国へのインバウンドでは2倍の人が来たという結果が出ています。新居浜市の御所見をお伺いします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) ソーシャル・ネットワーキング・サービスの環境整備についてお答えをいたします。
 近年、急速に発達したICT技術の進展、通信事業者によるサービスエリアの拡充やサービスの多様化によって、現在ではスマートフォンの普及率が約6割になっていると伺っております。また、近年増加いたしております外国人旅行者への国のアンケート調査によりますと、観光地に求められるものの最上位に無料公衆無線LAN環境の整備が上げられております。
 こういった状況の中、愛媛県におきましても、外国人旅行者や県内外の旅行者、地域住民の皆様が無料で利用できるWiFiスポットの整備を民設民営で実施するえひめFree Wi-Fiプロジェクトを推進しております。現在、市内ではマイントピア別子や愛媛県総合科学博物館、あかがねミュージアムを初め約120カ所でえひめFree Wi-Fiサービスの提供が行われており、今後も増加が見込まれております。
 本市といたしましても、特にインバウンドを推進していくためには、無料WiFiの設置を初め道路標識や観光案内板の多言語化の推進など、受け入れ環境をさらに充実していくことが重要であると認識をいたしております。
 今後、公共施設や観光施設への新たなアクセスポイントの設置に向け、通信事業者と協力していくことはもとより、民間事業者などにより整備されておりますWiFi環境の把握、情報発信に取り組んでまいりますとともに、観光客の動線に応じた無料WiFiの環境整備の手法やその推進策についても検討いたしてまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) この際、暫時休憩いたします。
  午前10時58分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前11時08分再開
○議長(藤田豊治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) 確かにソーシャルネットワークっていうのが近年相当発達をしてきて、非常に便利であるということは間違いないわけですが、ともすれば誰もが使ってるとか、誰もが使えるという感覚に陥りがちになるので、そういう意味で今回例題を挙げたわけですけれども、すぐに行政も情報発信の一つとしてスマートフォンのアプリがとかと言われますけれども、実際にそれが皆さん市民にとってどういうのかということを考えたときに、もう一つ環境という意味で、片一方の市政だよりは戸別配達をいたします、ほかの情報はあんたたち勝手にとりなさいみたいなのは余りいい方法ではないのではないか。だから、それをやっぱりなくすためにも、丁寧なやり方をしていただきたいということと、先ほどお願いしたそういうもの、フリーWiFi等そういうものの使い方等もぜひ市民に公表していただきたいということをお願いして、次の質問に行きます。
 イノシシ対策についてということで、NASAとNOAAがことし世界の測候所や海上の観測点6,300カ所の測定結果をもとに分析した結果では、特にアジアや南米では最高気温を更新したそうです。つまり2015年が観測記録のある1880年以降で最も暑い年だったと発表しました。米航空宇宙局によると、昨年の世界の平均気温は、これまで最高だった2014年より摂氏0.13度から0.16度高かったそうです。NASAによると、過去の年間平均気温のトップテンは全て今21世紀に記録され、気温の温暖化が進行しています。また、温暖化に加え、南米ペルー沖での海面の水温が上がるエルニーニョ現象による異常気温が気温上昇を加速したと考えられます。温暖化ガスの排出増の影響で地球の気温は19世紀後半に比べ1度上昇ということだそうです。
 一方、環境省はニホンジカ及びイノシシの生息状況等緊急調査事業の結果を公表しました。同調査は、改正鳥獣保護法に基づく指定管理鳥獣捕獲等事業の推進に向けて実施されました。平成24年度末までの個体数の推定では、ニホンジカはほとんどの都道府県で増加傾向にあり、平成24年度末249万頭、イノシシは広域ブロックによって傾向が異なるものの、長期的には増加傾向で、平成24年度末89万頭、またニホンジカ及びイノシシの地理的な生息分布の拡大状況を調査したところ、過去の調査とは手法が異なるものの、分布がニホンジカは昭和53年度から平成26年度までの36年間で2.5倍、イノシシは同じく昭和53年度から平成26年度までで約1.7倍に拡大しているそうです。こんなところにも地球の温暖化が影響しているようです。
 そこでまず、新居浜市のイノシシ駆除の現状についてお伺いします。
 あわせて、猿など鳥獣被害についてもお伺いをいたします。
 平成16年度から鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律で、愛媛県においては1万7,000頭から平成17年度から平成22年度の捕獲数を2.4倍の年間2万5,000頭を目標にしています。この管理数の設定の根拠をお示しいただきたいと思います。実態は何頭いて、何頭が実際の管理されるべき頭数なのか、お答えをいただきたいと思います。
 一部には耕作放棄地がイノシシの隠れ家になって、余計にふえているなどの問題も指摘されています。イノシシや猿により農作物に被害が出て、お金をかけてまで、対策をしてまではやめたいとの意見も多く聞かれます。一方、行政側は耕作放棄地がイノシシの隠れ家だという意見と耕作者の意見がお互いに相反しています。つまりイノシシの被害が、行政は耕作放棄地があるからイノシシがふえた、一方農業者からはイノシシ被害で作付できない土地は耕作放棄地になるとの意見、どちらが先かというより、現実を直視していただきたいと思います。
 ここに来て、新居浜市でも人間に被害が出ています。自治会においてもさまざまな支援をお願いしています。これに対して、地域住民の危険はどうですか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) イノシシ対策についてお答えいたします。
 まず、本市のイノシシ駆除の現況及び猿などの鳥獣被害についてでございます。
 本市における過去3年間のイノシシの駆除頭数につきましては、平成25年度119頭、平成26年度148頭、平成27年度におきましては、2月24日現在で190頭となっております。イノシシ、猿などによる農作物の被害につきましては、野菜などは自家消費が多く、被害額に換算するのは困難でありますが、農業共済組合が公表しております水稲の被害額は、平成25年度96万8,000円、平成26年度129万5,000円、平成27年度は見込みで約107万円でございます。
 また、近年、本市でも住宅街等への鳥獣の出没がふえており、イノシシによる小学生や高齢者への人的被害も発生しております。
 次に、愛媛県が目標捕獲頭数として設定している年間2万5,000頭の根拠と実態的な個体数と個体数管理についてでございます。
 県が策定している第3次愛媛県イノシシ適正管理計画におきましては、農林作物等被害額を平成5年度レベルまで抑えることを保護管理の目標としており、平成17年度から平成22年度までの被害額平均値が平成5年度と比較すると2.4倍となっているため、目標捕獲頭数につきましても2.4倍である2万5,000頭を目標としております。
 また、実態的な個体数と個体数管理につきましては、イノシシは増加率が極めて高く、短期間で大幅な個体数の変動があり、個体数や生息密度については科学的な推定方法が確立されておらず、その生息数を把握することは困難な状況でありますが、地元猟友会などの関係団体等と協力を密にし、生態系に影響が出ないよう努めてまいります。
 次に、地域住民の危険に対する現実的な対応についてでございます。
 仙波議員さん御指摘のとおり、数地区の自治会等からは被害に遭わないための行政への支援の訴えをいただいております。本市では、市内3猟友会、愛媛県、新居浜警察署、新居浜市農協、新居浜市で構成する有害鳥獣対策連絡会において有害鳥獣の出没情報等の共有を図り、捕獲活動の推進をしているところでございます。
 まず、山裾や人里付近での捕獲方法としましては、安全面を勘案し箱わなによる捕獲を実施しており、本年におきましては、緊急的に箱わな20基を新たに購入し、既存の36基と合わせて人的及び農業被害の未然防止策の強化を図ってまいります。また、住宅街等に有害鳥獣が出没している場合におきましては、山への追い払いや十分に安全確保した上での捕獲等、警察や猟友会等関係機関との連携、協力を密にし、被害防止を行います。
 なお、地域住民に対しましては有害鳥獣の生態、有害鳥獣に遭遇した場合の注意点、イノシシが出没しにくい環境づくりの必要性等に関し、市政だより等の広報を強化し、有害鳥獣対策について御理解、御協力を深めていただけるよう努めてまいります。
○議長(藤田豊治) 井谷幸恵議員。
○3番(井谷幸恵)(登壇) 日本共産党の井谷幸恵です。
 通告に従いまして質問させていただきます。
 学校給食について2点お尋ねします。
 まず、給食費の無料化についてです。
 昨年6月の一般質問で給食費の無料化について取り上げました。早速平成28年度の予算に第3子からの無料化を措置していただきました。保護者の皆さんも大変喜んでいることと思います。宇和島市でも4月から給食費の一部、1食につき100円、8,000万円を助成する方針であることが愛媛新聞に掲載されました。大変喜ばしく思います。少子化、人口減少、貧困化が大きな社会問題になっている中、子育て支援施策が大きく広がっております。子供の医療費の無料化が実現し、大きく前進しました。給食費についても一歩踏み出しました。
 ただ、残念なことですが、今回の施策は市内の小中学校に通学している児童生徒3人以上を養育している世帯ということで、一番上の子が高校生になると第3子は対象外になります。高校生になると、ますます教育費がかかるではありませんか。上の子が高校生になろうが、第3子から全員無料にすべきだと思います。引き続き第2子も実現するよう願っております。御所見をお伺いします。
 次に、食育とおいしい給食についてです。
 食育は教育の一環です。子供にとって学校の敷地内に給食調理室があるとはどういう意味があるとお考えでしょうか、お尋ねします。
 調理員さんがお鍋をかき回す姿や白い湯気、調理する音、学校じゅうに漂うカレーや煮込み、おでんなどのいいにおい、給食についてこれどこから来たのとか、どんなにしてつくるのとか、尋ねたり、話したり、感謝の言葉を伝える人がいる、こういう環境は子供にとって大切であり、これからもその重要性は変わらないと思います。子供にとってどちらがよりよいのか、再検討を切に願っております。御所見をお伺いします。
 2番目に、介護問題についてお尋ねします。
 2000年に介護保険制度が始まって15年がたちますが、安心の老後にはほど遠いと言わねばなりません。サービス利用抑制と利用者の負担増が続いております。去年、2015年4月から、介護報酬が基本報酬で4.48%削減、処遇改善加算を含めても2.27%引き下げられました。介護現場は事業所を閉めたり、縮小したりするところもあると聞きます。市内の事業所の経営実態についてお尋ねします。介護保険制度を支える大切な一つの要素が介護事業所ですので、実態把握は重要だと考えます。どのような経営実態なのか、そしてそれをどのように認識されていますか、お尋ねいたします。
 介護対象者は今後ふえることが予想されます。平成29年4月から要支援1、2は介護保険の対象から外され、新総合事業に移行されますが、市は独自にどういう対策を実施する予定なのか、お尋ねします。
 市民の立場、介護を希望する人の立場に立って介護報酬を引き下げるな、圧縮削減政策をやめよなど、国に対して声を上げるべき時期だと思いますが、御所見を伺います。
 3番目、公民館の施設整備についてです。
 健康寿命延伸、できるだけ医療費を減らそう、元気なお年寄りをふやそうということでいろいろな取り組みが進んでおります。公民館では、健康体操、ヨガ、フラダンスなど多くの方が参加されております。その中から、幾つか要望をお聞きしております。
 トイレは洋式も必要、トイレのドアは男女別に、スロープもつけてほしい、鏡があるとありがたい、床がコンクリートの上にいきなりビニールの床材を張っているのは膝を傷めるし冷たい、畳に座るのは高齢者にはきついなど聞き及んでおります。十分に調査して改善すべきだと思いますが、御所見をお伺いします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 井谷議員さんの御質問にお答えいたします。
 介護問題についてのうち、市の独自の対策についてでございます。
 平成26年の介護保険法改正により、介護予防給付のうち要支援1、2の方の訪問介護及び通所介護については、全国一律の基準に基づくサービスから地域の実情に応じて市町村が効果的かつ効率的に実施することができる新しい総合事業へと移行することとなり、本市では平成29年4月の移行に向けて取り組んでいるところでございます。
 新しい総合事業での訪問介護及び通所介護では、これまでと同等のサービスが受けられるよう検討をしており、それに加え、市独自施策として自治会館等を活用して、高齢者の介護予防や仲間づくりを推進するための健康長寿地域拠点づくり事業や高齢者のボランティア活動に対してポイントを付与し、積極的に奨励支援するシルバーボランティアポイント助成事業などを実施してまいりたいと考えております。
 また、生活支援コーディネーターの配置なども検討し、地域のニーズに応じたサービスの創出や関係者間のネットワークづくりに取り組み、生活支援、介護予防の体制整備を図ってまいります。
 次に、国への要望についてでございます。
 介護保険制度の円滑な運営を図っていくためには、国の責任における積極的な関与が欠かせないものと認識をいたしております。介護報酬や財政支援などに対する国への要望につきましては、毎年全国市長会を通じまして継続的に行っており、昨年6月にも財政運営や平成27年度制度改正についてなど9項目にわたって要望を実施いたしました。また、介護報酬につきましても、今回の介護報酬改定の影響について適切な検証を行い、質の高いサービスを継続して確保するために必要な措置を講ずることを要望いたしております。
 今後、団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向け、介護保険制度を持続可能な制度として維持していくためには、私どもが保険者としての責務を果たしていくことはもちろんでございますが、一方、国に向けても制度の円滑な運営について要望活動を続けていく必要があると考えております。
 以上、申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(藤田豊治) 阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 井谷議員さんの御質問にお答えいたします。
 学校給食についてでございます。
 給食費の無料化につきましては、多子世帯の経済的負担を緩和するため、市内の小中学校に3人以上の児童生徒が在籍している所得の低い世帯に対し、第3子以降の学校給食費の免除を平成28年度から実施しようとするものでございます。他の自治体においても給食費の無料化や一部助成などの施策が実施されておりますが、対象範囲等はおのおのの自治体の状況により判断されるものと考えております。
 次に、食育とおいしい給食につきましては、自校方式には児童と調理従事者との触れ合いなどがありますが、安心、安全な給食を提供するためには、調理場の衛生管理の充実や食中毒の防止、アレルギーに対する安全性の確保など、食育と同様に検証することが多くございます。それらも含めまして、さまざまな面から児童生徒に安心、安全でおいしい学校給食の提供のための施設整備について検討を行っているところでございます。
 以上、申し上げましたが、他の点につきましては教育委員会事務局長が補足いたします。
○議長(藤田豊治) 補足答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 介護問題についてのうち、事業所の経営実態について補足を申し上げます。
 今年度の介護報酬改定率は、増大する社会保障費を踏まえましてマイナス2.27%という事業者にとっては厳しい結果となりました。現場の実態把握につきましては、現地指導や事業所の運営推進会議等に定期的に職員が出向き、生の声をお聞きするようにいたしております。今回の介護報酬の改定に伴い、小規模の事業所や認知症対応型共同生活介護、いわゆるグループホームなどでは経営が厳しくなったという声も聞かれます。
 一方で、月額1万2,000円相当の介護職員処遇改善加算にプラス1.65%、中重度の要介護者や認知症高齢者に対し良好なサービスを提供する事業所や地域に密着した小規模な事業所に対する加算の拡充にプラス0.56%と加算されておりますことから、低賃金で人材確保が難しいと言われる介護従事者に対して多少なりとも賃金改善につなげたり、中重度の要介護者や認知症対応などを加算で重点評価し、サービスの機能を評価する方向性を打ち出した改定となっており、リハビリ重視など良質なサービスを提供できる事業所では増収につながっているところもあると伺っております。
 いずれにいたしましても、高齢者がたとえ介護が必要な状態になっても、住みなれた地域で安心して暮らし続けていただくためには、良質で安定した介護サービスの提供が不可欠でありますことから、今後とも事業所の実態把握に努めてまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 木村教育委員会事務局長。
○教育委員会事務局長(木村和則)(登壇) 公民館の施設整備について補足を申し上げます。
 公民館施設の改修、修繕につきましては、外壁改修、屋上防水などのアセットマネジメント、公民館施設の整備計画などに基づく改修工事及びトイレの一部洋式化や男女別の出入り口設置など、校区住民、利用者の要望や公民館職員の意見を取り入れた修繕を計画的に順次実施してまいりました。
 しかしながら、建築後30年以上経過している公民館や一部改築で現在に至っている公民館が多いことから、利用する際、不便を感じられる部分もあるかと考えております。今後におきましても、地域の要望等を取り入れながら、緊急性や必要性を調査し、利用しやすい公民館になるよう施設整備を行ってまいります。
 以上で補足を終わります。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。井谷幸恵議員。
○3番(井谷幸恵)(登壇) 学校給食についてお尋ねします。
 市長は、施政方針演説で10年先、さらには100年先を見据えたふるさと新居浜のあるべき姿と、そこに暮らす人々の幸せを考えていかねばなりませんと述べられました。まさにこのことが問われていると思います。子供にとってベストな給食を提供すべきだと思います。子供のことを最優先に考えて決めるというお気持ちがあるのか、重ねてお聞きいたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 井谷議員さんの再質問にお答えいたします。
 給食室のことについても子供最優先ということで、センターがいいのか、自校方式がいいのかというのを子供中心に考えています。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。井谷幸恵議員。
○3番(井谷幸恵)(登壇) 介護問題についてお尋ねします。
 40歳からずうっと高い介護保険料を掛けてきて、いざ必要となったときに希望する介護が安心して受けられる、そういう制度になっているのか、高齢者やその家族が大切にされる制度になっているのか、御所見をお願いします。ようけお金かけたけど、どうせ受けれんのんでしょと市民は怒っております。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 井谷議員さんの再質問にお答えいたします。
 介護保険制度について、市民が介護サービスが受けられるような制度になっているのかというようなことでございますが、制度改正につきましては国のほうでいろいろ議論されながら、持続可能な制度として維持できるような協議をされております。今回につきましては、先ほどの答弁でも申し上げたように、新しい総合事業への移行というような形で、本市におきましては同等のサービスが受けられるよう移行準備をしておりますので、サービス低下にならないような形で準備を進めてまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。井谷幸恵議員。
○3番(井谷幸恵)(登壇) ありがとうございました。
 今介護現場ではもう痛ましい事件が起きております。いじめや虐待、物をとったり、3人の殺人事件など、信じられないようなことが起きております。ストレスがたまっていたと言いますが、介護制度そのものに大きな問題があるのではないでしょうか。長時間労働、低賃金、人員不足などによる介護の質の低下が生じていないかどうか、市の事業所でも実態を詳しく調査して把握すべきだと思います。引き続きアンケートなど工夫されて、実態調査をお願いします。
 市の独自の施策ですが、市民の介護希望者に対しどの程度応えるものになっているとお考えでしょうか。また、財政的には市の独自の施策は継続可能なものとなっているのでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 井谷議員さんの再質問にお答えいたします。
 市の独自施策がどの程度市民に応えるものになっているのかというようなことでございますが、新居浜市では健康寿命の延伸に向けて今年度から取り組んでおりまして、健康長寿社会を目指しておりますので、そのために、先ほども御答弁申し上げましたとおり、健康長寿地域拠点づくり事業を行ったり、シルバーボランティアポイント助成事業を開始したところでございますので、こういった事業につきましては、市民の意識改革もありますけれども、やはり健康になっていただくというようなことが一番大事だと思っておりますので、そういった事業につきましては継続実施しながら、市内の各地域で実施できるような取り組みに拡充できるよう取り組んでまいりたいと考えております。また、財政的支援も含めまして、検討してまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。井谷幸恵議員。
○3番(井谷幸恵)(登壇) 介護は社会全体で支えるの理想とはほど遠く、自立、自助が強調されて、家族が同居していればサービス利用が制限されることや特別養護老人ホーム入所を希望しても待機して利用できないなど、介護難民と言われる現実が全国で広がっております。介護制度からはじき出され、病院からも追い出され、行き場を失い漂流する高齢者や、親の介護で10万人を超す介護離職が生まれるとの実態もあります。国による介護保険制度破壊の加速をとめ、安心、安全の介護保障の実現へ転換させることが必要です。市もできる限りのことをしていただくようお願いいたします。
 介護保険制度が始まるときに、いつでも、どこでも、誰でも利用できる、そのために国民が負担して社会的介護をしましょうというお話でしたが、実際にスタートしても希望どおりに介護サービスを受けられるということにはなっておりません。介護保険料は納めても、サービスは使えないということが今も続いており、市民の皆さんからは余りにも高いと不満が聞こえております。安心、安全の老後のため、待ったなしと強調いたしまして終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 自民クラブ伊藤謙司です。
 質問の前に、質問に対する意図を述べさせていただきます。
 今回の質問は、ほとんどが人口減少に対する行政のあり方、接し方、全ての物事について先手の対策を講じてみてはという観点からの質問でございます。
 今後20年や10年先には人口減少からくる行財政の悪化、また新居浜市、町全体もさま変わりし、現在と同じ感性、感覚では対処できない事項が多々出てくることは想像の範囲です。例でよく述べられるのが、携帯電話でございます。20年前には携帯電話はありましたが、現在のように子供たちが普通に使用するなど考えもしませんでした。今後も時代の流れ、人の物に対する考え方は想像以上にさま変わりします。その観点からすると、民間に比べてアクションが遅くなる行政ですので、意識改革から入り、時代の流れを先読みすることが重要であると考えます。そういった思いを感じ取っていただきながら、少し行政には先進的、奇抜な考え方ではございますが、そういうところもあろうとは思いますが、民意の提言として質問をお答えしていただければと思います。
 それでは、通告に従いまして質問に入らさせていただきます。
 まず、結婚支援に対する考えについてでございます。
 平成21年6月の質問において、婚姻率アップということで質問をさせていただきましたが、あれから7年近くたち、人口減少問題が重要視される中、再度行政の結婚支援に対する考え方を質問したいと思います。
 前回の質問では、時期尚早の感もあり、答弁では新居浜市の行政として今子育ての支援に関する指針として新居浜市次世代育成支援行動計画が平成17年に作成、その協議の中で結婚について促進ということも計画の協議の中には出たのですが、その当時は行政でやるべきことなのかどうかということがありまして、その計画には反映されておりませんという御回答でございました。
 ですが、今回の新居浜市総合戦略の中において、少子化対策の充実の項目の1番に若者の出会いの場の創出とあります。これは新居浜市行政としても、愛媛県が進めている婚活サポート事業への協力だけではなく、独自にアクションを起こさなければならないという使命感のあらわれではないかと思います。基本目標で挙げている浜っ子をふやすためには、やはり若者に結婚していただき、出産、子育てをしていただくことが最重要課題であると思います。
 そこで、お尋ねをいたします。
 新居浜市行政として独自の結婚支援の施策はお考えの中にありますでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤議員さんの御質問にお答えをいたします。
 結婚支援についてでございます。
 本市におきましては、平成26年度から新居浜商工会議所が実施する出会いサポート事業に対し補助金を支出し、支援を継続いたしております。この事業では、独身男女それぞれ20組の参加によりカップリング交流会を開催しており、平成26年度は2回、平成27年度は3回実施し、33組のカップルが成立し、1組が成婚に至っており、9組が現在交際を継続中でございます。
 平成28年度も同様の事業を継続することとしており、よい結果が得られることを期待しているところでございます。
 現在のパーティー形式だけではなく、料理や農作業の体験、レクリエーションなど、独身男女が共同作業を行うことで相互理解が図られる多種多様な出会いの場の提供やカップル成立後のサポートを行うボランティアの充実などが重要であると感じており、これらの取り組みについては、広域的なデータとノウハウを持ち、個人情報保護などの面からも安心な県のえひめ結婚支援センターの婚活事業との連携に努めているところでございます。
 また、本市のカップル成立数の増加に関しましては、よりきめ細やかなサポート体制の確立が求められており、新居浜商工会議所との共同体制のもと、本市独自の婚活活動を総合的にコーディネート、アドバイスできる人材の発掘と活躍の場の提供が重要であると認識いたしております。今後は、出会いの機会づくり、サポーターやボランティアの充実、情報活用など、さまざまな面の充実を図り、地方創生の戦略の一つとして婚活事業を展開してまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 市長の御答弁の中に商工会議所のほうに業務委託という形でお願いされているというお話だったんですが、私が思うところ、宇和島市なんかはうわじまMiセンターという宇和島市独自の経営をされている結婚相談業務センターがございます。私も思いますところ、これ新居浜市の行政の組織の中にそういった特化した組織も1つつくられてもいいんじゃないかなと思うんですが、その辺のお考えはいかがでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤謙司さんの再質問にお答えいたします。
 宇和島市のシステムそのものは詳しく承知しておりませんけれども、婚活事業について行政が実施するというのも一つの方法でございますが、むしろ民間が実施するほうが柔軟な対応ができるのではないかと私は考えております。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 確かに今現在、民間のほうで婚活の支援ということで企業体がベースになってされているところは多々あると思います。
 そこで、一つ御提案なんですけども、その民間の企業さんのほうに活動費とか、成婚した場合の報奨金、民間のほうに出すというのもいかがなものかなとは思うんですが、そういった形で出されるというような報奨金的なものというのはお考えの中にはございませんか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤謙司市議の再質問にお答えいたします。
 私が先ほど民間と申しましたのは、純粋な民間ではなく、商工会議所等を含めた、そういう意味での民間で自由に対応ができる。全くの民間ですと、これまた個人情報の保護とかいろいろな問題等もございますので、そういうふうな準公的な団体にというふうな意味でございます。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 済みません、ちょっと私の認識不足で、民間というと本当の個人の民間というお話だったんですが、その中で、私も少し予算のほうを見させていただいたんですが、商工会議所のほうに助成金という形で出されているんですが、年間50万円程度ぐらいしか出されていないと思うんですが、これ1年間の活動費にしてはいかがなもんかなと、少ないんじゃないかなと思うんですけども、今後市長も結婚支援ということを冒頭述べておりますんで、これに対する増額等はお考えの中にありますか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤謙司市議の再々質問にお答えいたします。
 予算の増額の件でございますが、現在の予算について委託先の商工会議所のほうから特段の増額要求はないんですが、ただ先ほどの答弁の中でもお話ししましたようにいわゆるコーディネーター、サポーター、交際を開始してからの一押しをするコーディネーターですかね、昔で言うたらおせっかいおばさん、これが欲しいなというふうなことを言われとるんで、その点については今回の中で予算計上をしているところでございます。
 失礼いたしました。私の認識不足で、予算計上はこれから検討するということでございます。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 御答弁の中に、おせっかいおばさんと言われたら怒られますけども、お世話してくれる方、えひめ結婚支援センターのほうに行きますと、ボランティア推進員ということで新居浜で21名ほど多分登録されていると思うんですが、この登録されている方に対する、もう少し補助じゃないですけども、動きやすいような何か、これもまた予算のお話になってしまうんですが、その辺を少しつけていただけたらなと思います。
 ちょっと時間がないんですけども、えひめ結婚支援センターで現状を聞きましたところ、愛結びと称した1対1のお見合いの活動で愛媛県内で277組、そのうち40名の新居浜市の方が御成婚されているようでございます。結構数がかなり多いもんですから、私できたらこれ新居浜市単独でされたほうがもう一回りたくさんの方が御成婚まで行かれるんじゃないかなと思います。
 そのお話の中で、教育長に一つお尋ねしたいんですが、幼少期の結婚、家庭を持つことに対する家庭愛の希薄感というのが、結婚も含めてするというのを担当の方がよく言われておりました。幼少のころから家庭はいいね、家族はいいね、結婚はいいねっていうようなことを思わせるような教育というのは、今現在道徳教育の中ではどんな形でされてるんですか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 伊藤議員さんの再質問にお答えいたします。
 道徳の項目の中に家族愛というふうな項目もあって、道徳の授業の中でもやってます。また、特別活動の中で昨年から始めているものに、赤ちゃんとお母さんに学校へ来てもらって、赤ちゃんを中学生、または小学生が一緒にかかわって世話する、そういうふうなときに家族愛、やはりそこでも取り組んでいる状況でございます。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) それでは、もう一つだけ質問をさせていただけたらと思います。
 要望になるんですけども、今現在、新居浜市においては子育て支援、子供が生まれてからの支援ということに対するところがよく力を入れられているのが、合計特殊出生率が県下の中で一番高い1.8というのが、これがあかしだと思います。
 ですけども、私の考えますところ、やはりまずお子さんを産んでいただかないともうこれ以上の伸びはないというところもございますので、人口減少問題の解決策はまず婚活支援しかないと思っておりますので、市行政としてこの婚活というものに対してもっと手厚い御配慮のほうをよろしくできたらなと思います。
○議長(藤田豊治) この際、暫時休憩いたします。
  午前11時59分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――

  午後 1時00分再開
○議長(藤田豊治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 伊藤謙司議員。
16番(伊藤謙司)(登壇) それでは、次の質問に移らせていただけたらなと思います。
 行政改革についてのコスト削減、業務改善について御提案、御質問をさせていただきます。
 現代社会において、情報通信技術、いわゆるICT技術は日進月歩の進化を進めているのは皆さん御承知のことと思われます。総務省では、災害に強い情報通信インフラの強靱化、また高齢化社会への対応をするなど、平成25年6月にICT成長戦略を作成しております。現在、国ではICTの推進に力を注いでいますが、ICTは国家戦略だけではなく、地方行政の事務の改善、効率化にもつながっています。民間企業においてはペーパーレス化が進んでおり、会議などはインターネットで行っている企業も多くなっています。
 そこでまず、庁内におけるコスト削減策についてお尋ねします。
 平成19年12月のカラー複合機導入時に、カラーにすることで経費が増加するのではと思い、経費削減の対策について質問をさせていただきました。エコの面から考慮して、使用用紙の削減は行政が率先して行うべき使命であると思います。さきに述べさせていただきました民間のペーパーレス化が進む中、新居浜市としてどういった経費削減策を行っていますか。
 また、ペーパーレス化に対する認識をお尋ねいたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 行政改革についてお答えをいたします。
 まず、民間でペーパーレス化が進む中、どういった経費削減策を行っているかについてでございます。
 主な取り組みといたしましては、単価の高いカラーコピーの使用については必要最小限とし、大量に印刷を行う際にはより単価の安い輪転印刷機を使用するほか、集約印刷や両面印刷を積極的に活用するなど用紙の削減に努めるとともに、紙ベースの文書等は電子化し、会議室における資料のペーパーレス化に加え、職員への通知や情報共有についても庁内ネットワークの掲示板等の電子媒体を最大限活用するなど、ペーパーレス化に取り組んでおります。
 また、新たな取り組みといたしまして、ペーパーレス化はもちろんのこと、業務の効率化にもつながりますことから、今年度策定いたしました新居浜市行政改革大綱2016の実施計画の中で、電子文書管理・電子決裁システムの導入に向けた検討を行うことといたしております。
 次に、ペーパーレス化に対する認識につきましては、用紙を極力使用しないということは、経費削減のみならず、地球環境の面からも積極的に取り組むべきものというふうに考えております。
 今後におきましても、職員一人一人のコスト意識を醸成し、さらなる行政改革に努めてまいりたいと思います。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 今、部長のほうから庁内でもいろいろな施策ということでペーパーレス化というか経費削減の策っていうのもされているということなんですが、前回の質問の中で、カラー複合機にこだわって申しわけないんですが、カラー複合機にはスキャナー機能がついてると。そこで、スキャナー機能を使って、国とか県から来た紙ベースの書類なんかをデータ化して各関係課所に配置するといったような、結構国、県から来る資料がいまだに紙ベースも多いのかなと思うんですが、そういったことは前回のときにはするということをおっしゃっていたんですが、今はどうされてますか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 伊藤議員さんの再質問にお答えをいたします。
 複合機のスキャナー機能を使った取り組みということでございますが、先ほど伊藤議員さんがおっしゃられたように、国、県からの文書、データのない文書、こういった文書については当然スキャナーを使って情報の共有を図るということはもちろんですが、庁内文書でもワード、エクセルといった文書でもとのデータがない書類、こういったものについてはスキャナー機能を使ってデータ化すると、それから例えばパンフレットの配付の場合もスキャナーでデータ化してペーパーでは配らないと、こういった取り組みをしておりまして、そういうことで用紙の削減に努めておるところでございます。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) それと、先ほどお話の中にあって私も聞き漏らしたんですが、電子決裁、決裁自体を庁内LANに乗せて決裁していくと、これを進めていくというお話だったんですが、最近よくあるのが情報漏えい、そういった中で、みんなが庁内の中で同じ情報を共有するというのはよろしいことかなと思うんですが、職員さんは信用してるんですが、外部からの侵入等もあって情報漏えいというのがあると思うんですが、その辺のセキュリティーというのはどういった考えでされてるんですか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 伊藤議員さんの再質問にお答えをいたします。
 先ほど御答弁で申し上げました、例えば電子文書管理、それから電子決裁システム、これは時代の流れとして取り組むべき方向ということで、積極的に今から考えていきたいというふうに思っております。
 そういった中で、庁内LANを活用することでセキュリティーの面での問題が出てくるということも考えられます。今現在では特に外部とのデータのやりとりについてメールの添付ファイルを暗号化することで不正にアクセスされたりですとか、誤った送信に対応できるようにということで、情報漏えいを防ぐシステムをつくることで安全性を確保しております。
 庁内LANの活用ということでは、今職員のポータルサイトで掲示板機能を使った情報共有、こういったことも積極的に進めております。
 いずれにいたしましても、業務の効率化ということを図る中で、セキュリティー対策についても万全を期してまいりたいというふうに考えております。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) ぜひ情報漏えい、これは個人情報の漏えいになると思いますので、注意をしていただいて、最善の注意で管理のほうをしていただけたらなと思います。
 一つ私のほうから提案をさせていただけたらなと思う項目がございます。私、当市議会におけるペーパーレス化についてまず提案、提言をさせていただきます。
 現在、各地の議会において経費削減、業務効率からタブレット端末を導入する議会もふえてきているのが現状です。せんだって私、神奈川県の高座郡寒川町議会に視察に参りました。その議会では、タブレット端末の導入についてのお話を聞かせていただきました。寒川町の人口が約4万8,000人、議員17名の行政です。その行政では、議会全体で年間の紙資料っていうのが、これ議員さんが一枚一枚数えられたそうです、約10万枚を使っていると、それに対する人件費、どうしてもそれ作成しますんで、人件費も考えますと年間で92万円の削減ができているそうです。
 私ども新居浜市議会においてもペーパーレス化における経費削減、業務効率を考えると、タブレット端末を導入していかなければならないと思います。私も議員として今後調査研究し、改革を進めていこうと思いますが、ペーパーレス化に向けたタブレットの導入が参りました場合には、理事者側としてもまた検討をしていただけるようにお願いをしたいと思います。これは御提言でございます。
 それでは、次の項目に参りたいと思います。
 都市計画について質問をさせていただきます。
 国土交通省の指針において立地適正化計画が出され、今後の都市計画のあり方について示されています。人口の急激な減少、超高齢化社会への移行により、これまでのまちづくり計画では快適な生活環境を維持できないことからの指針であるのは、計画の意義、また役割を見れば読み取ることができます。また、コンパクトシティの構築という考え方の背景には、やはり財政面、経済面での今後の税収減少を考えると早急な対応が必要になろうかと思われます。
 現在、我が市においても、駅前を中心としたにぎわいを創出するべく、マスタープランにより都市計画を進めているところではありますが、少し軌道修正もしくは大きなプラン変更を考えていかなければならないと思い、質問をさせていただきます。
 現在新居浜市は、居住区域が大きく分けて川西、川東、上部と区分されていますが、コンパクトシティという観点からすると、居住区域を少しでも狭くすることにより人口密度を維持できるのではと思いますが、いかがでしょうか。行政サービス、またコミュニティーの持続的な確保をするには、現在の新居浜市は居住区域が広いのではと思いますが、市としての今後の都市計画についての考え方、また現状の認識についてお答えください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 都市計画についてお答えいたします。
 伊藤謙司議員さんの御案内のとおり、急激な人口減少と高齢化社会を背景として、行政と住民や民間事業者が一体となってコンパクトなまちづくりに取り組むため、平成26年8月に都市再生特別措置法が改正され、新居浜市におきましても住宅及び都市機能増進施設の立地の適正化を図るための計画、いわゆる立地適正化計画を作成することといたしております。
 本市の人口は、新居浜市人口ビジョンにおきまして、平成52年には約10万人、平成72年には9万人を目標人口としておりますが、大幅な人口減少が予想される中、市街地の拡散は急速な高齢化と相まって、今まで身近に利用できた商業・医療施設など、日常生活に必要な機能が失われ、現在の暮らしやすさを損なうことが懸念されます。今後のまちづくりにおきましては、高齢者や子育て世代にとって安心で快適な生活環境を実現すること、財政面、経済面においても持続可能な都市経営を可能とすることが重要であると認識をいたしております。
 このようなことから、いつまでも暮らしやすい町を目指すためには、居住区域をコンパクトにしたまちづくりに取り組む必要があると考えております。来年度から策定予定の立地適正化計画におきましては、地区別に人口分布や高齢化の推移などの人口の現状と将来見通しについて分析を行い、公共交通路線網や主要な都市機能の現状と将来見通し等、現状と将来における課題を把握した上で、人口密度の維持、生活サービス機能の計画的な配置などの基本的な方針を定めるとともに、具体的な事業方策についても検討してまいります。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 今市長が言っていただいたお話の根底には、やはり今の分離された集落、川西、川東、上部、上部も西、東とございますが、どうしても大きく分けた部分をインフラでつなげていってっていうお話が根底にあると思います。私が言ってるのはコンパクトシティ、本当に小さくまとめていく、国土交通省のほうからも住居集落を継続もするんですが、立地を緩やかに誘導する仕組みを用意して、今とは違う集落の形成を試みるというような形の文言が入っております。これはいわゆる一極化、新居浜市、今11万ですか、の人たちを一極化させることによって行政サービスを上げていく、そういったものも考えていかないと、これから先、人口ビジョンを考えると7万人になってしまうような、半分になってしまうようなこともありますので、肥大した形っていうのは、これから先合わない、だといって急に人間を寄せていくということはできませんから、やはりこれはもう行政として緩やかに民間の企業さん、不動産関係者等々といろんな話をしながら都市計画をしていくというような考え方をそろそろ新居浜市もしていかなければいけないんじゃないかなと思うんですが、その辺のコンパクトシティというものの考え方というのを少しお教えしていただけたらと思います。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤謙司市議の再質問にお答えいたします。
 新居浜市の市の成り立ちからいいまして、先ほど言いましたように川東、上部、川西と地区が分かれるわけでございますけれども、私は新居浜市自体はよそに比べてある程度コンパクトな市であると今も理解はいたしております。
 ただ、これを、伊藤市議がおっしゃるように例えば駅中心に全部集めてしまって1つだけのコンパクトシティにするのがいいのか、それとも川東、川西、上部に分けて、それぞれにコンパクトシティをつくってネットワークで結ぶのがいいのか、この辺のことについて今後策定する立地適正化計画で皆さんで議論をしていただいて、計画をつくる、それに基づいて整備をしていきたいと、こんなふうに考えております。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 市長の言われるパターン的には確かにそういうパターンもあると思います。
 ですけど、長期総合計画の中にJR新居浜駅周辺から北側を都市拠点としというのがあるんです、これ私が思いますところ、現時点で駅周辺をこれ以上の高次元の都市機能っていうのは立地的にもうそろそろ、あれはあれでもう無理なんじゃないかなと。極端な話、市役所をあそこのところに持っていくなんていうのはもうたちまち無理な話でございまして、駅周辺を真ん中に考えたいというお考えはあろうとは思うんですが、されるんだったら駅南側も一緒にすることによって、確かに都市拠点になろうかとは思うんですが、今となっては高架の問題もございますんで、駅周辺を真ん中にするんであれば、もう少しあれから北側、庄内のほうまで開けていってちゃんとした都市計画をしていく、行政のサービスもあそこに持っていく。アミューズメントは確かに今あかがねミュージアムがございますんで、いけると思うんですけども、少し計画の中に北側一帯を都市拠点というのは無理があると思うんですけども、その辺の具体的な何か案でもあるんでしたら、お教えしていただけたらと思うんですけど。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員、先ほどお答えしたと思いますので、その質問については。
○16番(伊藤謙司) それでしたら、この計画の中に市街地の空洞化防止のための選択としても立地適正化計画というのは意義があるように書かれております。その中に、やはり登り道だったり昭和通りの商店街についてもこの計画の中に入ってると思うんですが、対応的にはどのような対応をされるようなつもりでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
 登り道周辺をというふうなことでございますが、先ほどの御質問の中にも関連いたしますが、駅周辺のところの北側というのはもう少し広い意味での都市拠点という捉まえ方をしておりまして、その登り道周辺を含めたところを都市拠点というふうな捉まえ方でございます。
 それと、先ほどお話がありました川東であるとか上部のある程度のまとまりのところをコンパクトシティ・プラス・ネットワークというふうな形で公共交通なりでつないでいこうというふうなことを、新居浜市の将来のまちづくりの方向性としていきたいというふうには考えております。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 済みません、ちょっと僕の言い方が悪かったんですけども、登り道の商店街と昭和通りの商店街、これはインフラ整備で駅からつなげていくようなお考えでこれは対応されていくんですか、そこだけちょっと。商店街のほうと駅との関連性というのは少しないように思うもんですから、これから先、インフラ整備とか道の整備でつなげていくんかどうかっていうようなお考えがないんかなと思いまして、お答えください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
 登り道と駅とをインフラでつなぐということだと思います。今度計画する立地適正化計画の中でどこに、どういうところに集約した形で皆さんに住んでいただくかと、その中に商業とか業務機能、いろいろな施設をどこに配置をしていくということを考えていきたいというふうに思ってます。
 その中で、インフラをつなぐかというのは、極端に言えば道路でございますが、それをたちまち駅から登り道までというのはある一定、今も現状でございますので、その中ではインフラというよりも交通網としてどうつないでいくかということになってこようかと考えております。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) ちょっと僕の言い回しが悪かったんで、またこれは質問させていただきます。
 次の市営住宅についてお伺いいたします。
 市営住宅の今後の計画について質問をさせていただきます。
 公営住宅制度は、戦後の高度成長期の住宅不足の解消を目的に行われてきた制度であるのは皆承知のことと思います。そういった背景により、同年代に建築された住宅が多く、老朽化した市営住宅が多く見られます。入居者の高齢化によりバリアフリー化の早急な対応、耐震診断により建てかえしなくてはならない住宅など、今後の対応には問題が多々あると思います。そういった中、前年度も市営住宅の建てかえを行いましたが、建てかえ建築費を見ますと限られた財源、また今後の人口減少による税収の減少を考えますと、このままの計画で進むのに疑問を持ちます。入居希望者も多く、なかなか抽せんに当たらないというのが現状です。
 そういった中、高額所得者、収入超過者もいると聞きますが、公営住宅の公平性の観点から不公平感を生んでいると思います。
 そこでまず、お尋ねします。
 現在、市営住宅居住者で収入超過者はどの程度いらっしゃいますか。また、収入超過者に対する対応をお答えください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 市営住宅についてお答えいたします。
 収入超過者の現状についてでございます。
 平成27年度の収入超過者の世帯数につきましては135世帯となっており、平成24年度から平成26年度までの過去3年間平均では収入超過者の世帯数は127世帯となっております。
 収入超過者への対応といたしましては、収入超過者には明け渡し努力義務が課せられており、毎年3月の家賃の認定通知時期に明け渡し努力義務を明記し、通知をしております。
 また、収入超過者に対する家賃につきましては、民間並み家賃を上限とした割り増し家賃を適用しており、今年度はこれまでに7世帯が退去しております。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 今お話を聞きますと、135世帯ですか、収入超過者に関しては7世帯ほどしか明け渡しをされていないということなので、結構な人数の方が入られてると、これ本当に不公平でしかないと思われます。
 現状、市営住宅に関するミスマッチ、収入超過者も含めてなんですけども、住居規模と居住世帯のミスマッチ、高齢者が住まわれているのに3DKだったり2DKだったり、逆にたくさん御家族がいるのに2DKだったり、部屋数が全然足らない、そういったようなミスマッチが起こっているのが現状ではないかと思います。それも古い建物ですから、順番ずつ入れていっておりますので、いたし方がないと思うんですが、このミスマッチに関しての解消はどのようにされておりますか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えをいたします。
 御指摘のとおり、高齢者がふえている中で広過ぎたり、あるいは単身者で世帯が多かったりというふうなことがございます。というようなこともございまして、最近建てておる南小松原団地あるいは、来年度から計画をして建設を予定しております治良丸団地等につきましては、それぞれの世帯向けの部屋というふうな計画をいたしまして、いわゆる型別の供給を考えた計画として、そういうニーズに合うような公営住宅、市営住宅にしていきたいというふうに考えております。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 先ほど来いろいろと述べたんですが、私の最終的な考えを少し述べさせていただきたいなと思います。
 今人口減少問題、新居浜市内、民間の空き家がとても多くあいているのが現状でございます。民間の賃貸物件が余っている中、公営住宅を建てていくというのは、これは極端な話、民間圧迫になるんじゃないかなと。確かに公営住宅制度っていうのは必要なものではないかなと思うんですけども、これだけ人口が減って家が余っているのに、じゃあ市営住宅は本当に要るのか。
 私の考えとしては、市営住宅を民間の借り上げという形の制度に移行してみてはと思うんですが、時代の流れのニーズに沿ったような形だと思うんですが、そういったお考えはありませんでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えをいたします。
 民間を利用した公営住宅、市営住宅ということであろうかと思います。この点につきましては、来年度、新居浜市公営住宅等長寿命化計画を中間年で見直しをするようにいたしております。そういう中で、今の現状での需要でありますとか、住宅の供給の状況等々も把握をいたしまして、再度見直しを進めていきたいというふうに思っております。
 ただ、御案内のとおり、公営住宅というのは低所得者の方にいわゆる低廉な住宅を供給するというのが目的でございまして、現状におきましても市営住宅の待ちの状況というのが、2月29日現在ではございますが、79名の方が待っているというような一面もございます。そのあたりもございますので、すぐにその方々が全員民間のほうに移れるかというとなかなかそういうのも難しい状況もあるというのも現状ではないかというふうには考えております。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 先ほど79名の方が申し込みをしているけれども、入れないというのが現状で、市営住宅、公営住宅は足りてないと、そういった中で建てかえをしていって、入っていただく。確かにそれもいい考えだと思うんですけども、1棟建てますと5億円、7億円、この分をじゃあ何年でペイできるんか、いろいろと考えていきますと、建てるのが確かにいいのかどうかっていうのは、庁内のほうで再度検討していただけたらなと思っております。
 既存の民間を借り上げすると、いろいろと私も勉強させていただいたんですけども、家賃等で弊害があるのはいたし方がないかなと。そういったところの法整備もやりながら、本当に人口が減っていきますんで、家が余ります、そこも重要視しながら考えていっていただけたらなと思います。
 それでは、次に移ります。
 あかがねミュージアムについて、あかがねミュージアムの運営についてお尋ねします。
 開館以来、当初の予想以上に順調に来場者がふえているのは館長初め関係者の努力のたまものと思い、尊敬の念を送らせていただきます。平成28年度についても、既にイベント等も決定していると聞いており、美術館、イベントホールへの来場者の集客に関しては期待するところであります。
 しかしながら、ミュージアムの目玉的要素である太鼓台の展示について、少し不安要素がありますことから、質問をさせていただきます。
 せんだって、極寒の中、田の上太鼓台から宇高太鼓台に展示の変更がありました。その際、大勢の関係者、また太鼓台ファンがミュージアムに来場していただいたと聞いております。現在までに4台の太鼓台が展示していただいております。年間に4台のペースで展示依頼をして現在に至っていますが、しかしながら今後の展示のスケジュールにおいて不安な点がありますので、質問をさせていただきます。
 まず、今後の太鼓台の展示依頼のスケジュールをお教えください。
 また、展示依頼の方法についてもお教えください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) あかがねミュージアムについてお答えいたします。
 あかがねミュージアムにおける太鼓台の展示につきましては、現役の太鼓台を順番に借用し、展示させていただいており、多くの市民の皆様から好評をいただいております。特に太鼓台の入れかえ時において、同時に2台の太鼓台を観賞することができますことから、1月29日の田の上太鼓台から宇高太鼓台への入れかえでは3,000人を超える人にお越しいただきました。
 太鼓台の展示依頼のスケジュールについてですが、新居浜市太鼓祭り推進委員会の太鼓台派遣事業に係る申し合わせの順番に即して、各地区の太鼓台運営委員会や協議会へ展示させていただく太鼓台の推薦を依頼させていただいており、市内に53台ある現役の太鼓台を約2カ月ごとに順番に借用し、展示させていただいております。開館当初は、あかがねミュージアムの地元である金栄太鼓台、2番目にミュージアムに隣接する松木坂井太鼓台へ依頼いたしました。
 次に、依頼の方法についてですが、展示の二、三カ月前ごろから該当の太鼓台関係者へお願いと御説明に伺い、搬入や展示する映像、パネル、パンフレットなどの素材提供に関する打ち合わせを行っております。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 展示の依頼方法は確かに各運営委員会のほうにお願いするということなんですが、私が聞きましたところ、その中で結構出してもいいよって言われる太鼓台が少ないというお話も聞いております。各運営委員会を通じて展示の依頼をされると思うんですが、その辺の意思確認というのはこれから先、じゃあ2年ぐらいまでは確定しているよとか、そういうような意思確認はされとんですか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 伊藤議員さんの再質問にお答えいたします。
 展示依頼はどうしているのかと、先ほども申し上げましたように、展示の二、三カ月前に次の決まっているところへお願いに行っている状況で、2年とかそういうふうなことはしておりません。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 教育長、もし二、三カ月前に展示をお願いして、どこも引き受けてくれなかったときは基本的にあそこは空っぽなんですか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
 展示順番につきましては、先ほども申し上げましたが、新居浜市太鼓祭り推進委員会の太鼓台派遣事業に係る協議会で決めている順番があります。それを二、三カ月ごとにお願いしていくという、順番はもう決まってますので、市内全部。(16番伊藤謙司「おらんかったら」と呼ぶ)
 だから、次へ回していくと。(16番伊藤謙司「で、おらんかったら」と呼ぶ)
 次に次に回していくということです。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 出てくることを、どっかで当たることを祈っておるんですが。
 そこで、きのう、山本議員のほうから中筋太鼓台のお話が出たと思うんですが、今現状、中筋太鼓台が郷土美術館のほうにあります。あれを改修して置くことによって経費削減、交渉もしなくていい、全てにおいて丸くおさまると思うんですが、その辺もう一度あの中筋太鼓台をあそこに置くっていうお話はどんなんですか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 伊藤議員さんの再質問にお答えいたします。
 中筋太鼓台の件に関しまして、昨日の山本議員さんの質問のときにもお答えしたと思いますが、中筋については昭和58年に購入いたしました。しかし、昭和58年以前からつくられている太鼓台ですので、それ以後ずっと郷土美術館に置いておりました。ほこりもかぶっていたり、またいろいろなところの修理が必要な、動かすとなれば修理が必要であるというふうな見方もされております。そのようなことで、あかがねミュージアムの建設検討委員会のときに市内から借りることが望ましいんじゃないかということで現在取り組んでおります。中筋太鼓台につきましては、もう一度いろいろな要望が、考え方が示されておりますので、郷土美術館が中身自身を廃止しますが、取り壊されてない間にまた検討していくっていうことを今のところ考えております。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 旧の中筋太鼓台はじゃあ諦めました。
 トータルで考えると、教育長、新しいのをつくったほうが、今から半永久ずうっとあそこ使うんで、20年、30年、50年って使うんで、そこの中にあのスペースがあって、あそこに太鼓台置きたいと思うんでしたら、新居浜市独自で1つ買われてもええと思うんです。1台買うて、今だったら2,500万円とか3,000万円ぐらいでつくっていただける、市内にも太鼓台の幕を縫っていただける業者さんもいらっしゃいますんで、そういった方に御協力をしていただいて、1台あそこ用につくっておくっていうのが一番最善な策だと思うんですけども、その辺のお考えはどんなですか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 伊藤議員さんの再質問にお答えいたします。
 あかがねミュージアムで太鼓台1台工面したらどうかということだと思います。実は先ほど申し上げました検討委員会でもその案も出たようです。
 ただ、市が太鼓台を1台持つということは、また30年、40年ずうっと置いとかないかんと、1つの太鼓台、今の中筋の分でもそういうふうに古なっていくと、それと同じような形にもつながっていくようなことから、二、三カ月にっていうことで入れかえしていったらどうかという提案がされてきたんだと思います。そのように理解してます。
○議長(藤田豊治) 伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) いろいろと検討された結果だと思いますが、私が言ってるのも多分諸先輩方もそうだねという話も聞いておりますんで、少しまたその辺も考えていただけたらなと思います。
 これいろいろと申し上げましたが、人口減少問題で若者、青年団も少なくなっている、そういった中で太鼓台関係者も少なくなっているというところもありますんで、あかがねミュージアムの目玉は太鼓台でございます、あれがないような月、行って太鼓台おらんやっていうような月がないようにぜひよろしくお願いしたいと思います。
 それでは最後に、中小企業よろず相談所についてお尋ねをさせていただきます。
 中小企業経営相談についてお尋ねします。
 せんだって、板橋区立企業活性化センターに視察に行かせていただきました。この企業活性化センターは、現在経済産業省が中小企業の経営相談の窓口として各都道府県に1カ所ずつ整備し、政策として行っているよろず支援拠点のモデルになり、板橋モデルとして普及した政策拠点でございます。
 そこのところで先進事例のお話を聞きますところ、まず心に残ったのが経営再建に遅きはないという言葉でした。どのような案件でも経営者に前向きな姿勢があり、再建の担当者の熱意があれば現状を打破できる。行政としてそこまで民間の経営に介入するのはいかがなものかなと思いましたが、説明を受けるうちにその真意が読み取れました。新居浜市においてもぜひこのよろず相談所というものを開設していただきたいんですが、その辺今現状の把握はどうされておりますでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 中小企業よろず支援についてお答えいたします。
 よろず支援拠点につきましては、経済産業省が各都道府県に1カ所ずつ設置しており、愛媛県よろず支援拠点はえひめ産業振興財団内に設置されております。愛媛県よろず支援拠点は、県内全域にある企業を対象としており、各地域の商工会議所、金融機関や税理士等の認定支援機関と連携しながら、売上拡大、ワンストップ相談、寄り添う支援体制の3つのミッションを達成することを目標としてさまざまな支援を行っております。
 新居浜市におきましても、新居浜商工会議所が小規模事業者を含む地域中小企業を対象にした経営指導全般から創業等に係る支援を主に行っております。
 また、東予産業創造センターにおきましては、新製品開発や新事業展開、販路開拓など事業の高度化や新たな事業展開に向けた支援を行っております。
 さらに、新居浜市と連携・協力協定を締結する市内金融機関においては、地域における金融支援、財務指導はもちろんのこと、事業承継や創業支援にも取り組んでいただいております。それぞれが得意とする分野において高度で専門的な支援に取り組んでおりますが、企業課題の円滑な対応を図るため、日ごろより対応案件や対象事業所についての情報共有と連携を図っているところでございます。
 今後におきましても、愛媛県よろず支援拠点と域内の支援機関及び行政が連携した支援が行われるよう、引き続きこれらネットワークの強化に努めてまいります。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。伊藤謙司議員。
○16番(伊藤謙司)(登壇) 最後に、超個人的な意見を1つ。新居浜太鼓台は新居浜の核、コアです。これがある限り我が新居浜市は大丈夫です。行政としても各太鼓台の維持、発展に御協力していただくよう要望いたしまして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(藤田豊治) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) いずみ会の大條雅久です。通告に従い順次質問させていただきます。
 まず1つ目、新居浜市役所1階のリニューアルについて。
 昨年9月に市役所1階のリニューアルが実施されましたが、来庁される市民の評価はいかがでしょうか。
 市民課では、改修前の夏と改修後の11月以降に利用者にアンケート調査をされたとのことですが、市民の方々の評価はいかがだったのでしょうか。私自身は多くの方からおおむねよい評価を聞いております。しかし、ことし1月の市長への手紙で気になる御意見を拝見いたしました。市民課の窓口で転出届を出したが、以前より事務処理の時間が長くなったとの趣旨の御意見です。現況はいかがなのでしょうか。御指摘のような事務処理の待ち時間が延びているのでしょうか。
 また、施設の安全管理について、この際申し上げたいのですが、荷物の搬入口が準備されていないと思います。現在は南口で荷物の搬出、搬入がされていることをよく見かけますが、西口なり南口にスロープかトラックの荷台から直接運び込めるような工夫をされてはいかがでしょうか。
 今回の改修で、従来の正面玄関である北口の車椅子用スロープに加え、東口のスロープが改良されて使い勝手がよくなっています。しかし、荷物の搬出、搬入によく使われる南口は、4段の階段をのぼりおりしなければなりません。犬走りの段差を含めると地面から約1メートルくらいの落差があります。安全に作業を行うためには、さきに申し上げたような工夫があってもよいように思います。
 市役所に荷物の搬入、搬出をされるのは、市職員はもちろんですが、毎日来られる郵便局の方や取引業者の方のほうが多いと思います。敷地内の隆起、陥没の補修を最近されましたが、段差がある荷物の搬出、搬入の際の安全性について、作業の安全性について検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 大條議員さんの御質問にお答えいたします。
 市役所1階のリニューアルについてでございます。
 本市では、1階各課の配置を見直した上で、案内表示をわかりやすいものに変更し、東入り口にも案内を設置したほか、授乳室やキッズコーナーの新設、トイレを全面改修する等、来庁されるお客様に快適に御利用いただける市役所を目指して、昨年9月のシルバーウイークに1階フロアの全面リニューアルを行い、窓口サービスを実施しているところでございます。
 まず、利用者の評価につきましては、リニューアルの前後で市民課窓口を利用されたお客様を中心に、案内表示のわかりやすさ、職員の身だしなみ・服装、職員の言葉遣い・接客対応、申請書類等のわかりやすさ、用件にかかった時間、職員の説明のわかりやすさの6項目について窓口アンケートを実施いたしました。その結果、改修後には全ての項目で満足、やや満足と評価していただいた方が改修前を大きく上回り、いずれも80%を超えたほか、雰囲気が明るくなり市役所のイメージが変わった、リニューアルし大変使いやすく、職員も親切になったなど高評価も多数いただいております。
 しかしながら、サービス向上の取り組みに終わりはありません。今後におきましても、1階の窓口関係課職員による窓口改善の検討委員会を立ち上げ、引き続きワンストップサービスの推進や申請書類の簡素化などに取り組むとともに、死亡届に伴い発生する手続が多岐にわたることから、各課の案内や手続の補助を行うサービスや各種証明書のコンビニ交付につきましても検討してまいりたいと考えております。
 さらに、接遇研修も繰り返し実施するなど、今回のアンケート結果に決して満足することなく、より質の高い窓口サービスを目指してまいりたいと考えております。
 以上、申し上げましたが、他の点につきましてはそれぞれ補足いたさせます。
○議長(藤田豊治) 藤田総務部長。
○総務部長(藤田佳之)(登壇) 市役所1階のリニューアルについてのうち、施設の安全管理についてお答えいたします。
 庁舎は市の行政事務や事業を執行するための場所であるとともに、不特定多数の市民の方が各種手続のために、また関係業者の方がそれぞれの用務のために来庁される場所でございますので、これらの方々が安全に、快適に、かつ便利に建物や構内を利用できるように施設の維持管理に努める必要がございます。
 大條議員さん御提案の1階西または南出入り口の荷物搬入のための工夫につきましては、事故の未然防止の有効な方策の一つと考えておりますが、スロープの設置や直接荷物を車の荷台から搬入できる場所を確保することにより通路幅が減少するなど構内の通行への影響や、現在計画されている庁舎西側の防災拠点施設の建設工事や関連する附帯工事も考慮する必要がございます。また、大きな荷物や重量物を搬入する場合はスロープのある東側あるいは北側の出入り口を利用することもできますので、今後、建物の配置や構内の利用計画を踏まえながら検討してまいります。
 また、敷地内の隆起、陥没の補修につきましては、現在の庁舎は築後35年以上経過し、老朽化が進んでおりますので、昨年末、庁舎周辺の調査を行い、補修が必要な箇所にペイントをして、先日、優先度を考慮して、ほとんどの箇所について補修工事を行い、残りの箇所につきましても順次補修を行う予定にいたしております。今後におきましても、引き続き安全で機能的な庁舎管理に努めてまいります。
○議長(藤田豊治) 関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 市役所1階のリニューアルについてのうち、窓口手続に係る時間についてお答えいたします。
 市役所1階のリニューアル後は、転入届などに伴って発生する手続において、市民の方の移動を少なくし、利便性を向上させるために実行可能な業務は市民課においてワンストップサービスを実施いたしており、そのことにより市民課窓口における1人当たりの受け付け処理時間はその業務内容によって長くなる形となっております。
 また、マイナンバー制度の開始により住民異動に伴う通知書カードの裏書き処理及び個人番号カード、ICチップの更新作業などの手続が追加され、休日明けの月曜日など来庁者が集中する日においては、市民の方を長時間お待たせする場合があり、御迷惑をかけております。
 転入・転出届や戸籍届におけるマイナンバー関連事務につきましては、複数人によるチェックを実施するなど、万全な体制による正確性の堅持を第一に事務を推進していかなければならないものと考えております。今後は、市民総合窓口の課題を協議いたしております窓口改善検討委員会で窓口サービスに対する市民満足度の向上のための改善策を検討し、よりよいサービス提供につなげてまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) この際、暫時休憩いたします。
  午後 2時00分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午後 2時10分再開
○議長(藤田豊治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) ワンストップにしたために1人当たりの市民の方の同じ場所での滞留時間が長くなるというのは事前にお聞きしまして、確かにそれも理屈かなと思います。
 ですが、ほかの方が待ち時間が長くなると感じないように、従来もされてたと思うんですが、特に3月、4月、来庁される市民の方が多くなりますので、窓口対応の人数をふやすなりの対応をよろしくお願いいたします。
 荷物の搬出、搬入に関してなんですが、職員も危険だなと思うことがあるんですが、特に取引業者の方が荷物を持ってこられたときに御苦労されてるのを見かけることがあります。これは、市民がふだん来られている時間帯に正面の北口とか東口を荷物の台車を引いてというのは、通常取引業者としては遠慮しなきゃいけない入り口なもんですから、これはぜひけがなど起きないうちに考えていただいたらと要望して終わります。
 次に、2番です。空き家や廃屋の現状と対策について。
 空き家について全国的な調査が報道されて広く国民の関心を集めたのは、平成15年の総務省の調査のときが最初のように記憶しております。調査自体は従来からやってたものですし、その後も平成20年、平成25年と5年ごとに住宅・土地統計調査が総務省により実施されております。
 愛媛県では、さきの国が施行しました空家等対策の推進に関する特別措置法の公布に合わせ、平成27年度、今年度より特定老朽危険空家等の除却に係る補助というメニューをつくられてます。特定空屋解体事業に対して補助金の支援と技術的な支援を行われています。
 国の法律施行と愛媛県の支援制度がそろったことでお聞きをいたしますが、新居浜市では過去、平成23年度、平成27年度の2度にわたり空き家調査が実施されております。調査結果をもとに、危険な空き家に対して具体的に何かをされたのでしょうか。また、されようとしているのでしょうか、教えていただけますか。
 きょう、質問の資料として配付しました1枚目は同じ家です。1軒しか写しておりません。市内に危険な廃屋は数多くあることは承知しておりますが、新居浜市の町の顔に当たる場所とその危険性から、シンボリックな意味があると思って、従来も議会質問で取り上げましたが、東城交差点の西南角の廃屋です。この建物に対して、平成23年度の調査でも平成27年度の調査でも現況のような状況なんですが、何か対応をされたのでしょうか、お教えください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 空き家や廃屋の現状と対策についてお答えいたします。
 今年度行いました空き家等の実態調査では、国や県の判定基準に基づき危険度、老朽度などを点数化し、空家等対策の推進に関する特別措置法で規定された特定空家等の把握とその他の空き家等の位置情報等のデータ化を行いました。
 現地調査における不良度判定で特定空家等に該当すると思われる棟数は市内全域で118棟、次に危険度の高い空き家等は62棟、老朽度の進んでいる空き家等が379棟となっております。
 今後は、調査結果をもとに、空き家等対策協議会において特定空家等の判断を行い、特別措置法に基づく指導、助言を行い、是正が見られない場合においては勧告、命令等を行ってまいります。また、DID地区などで所有者等が除却した場合、一定条件で除却費用の一部を補助する事業にも取り組んでまいります。
 なお、御指摘いただきました東城交差点にある空き家につきましては、所有者等に除却を含め対処をお願いしており、西側平家部分の一部除却が始まっております。今回の実態調査では、危険度の高い空き家に該当しておりますが、窓ガラスが割れているなど周辺生活環境の保全上も問題が認められますので、適正に対処してまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 資料で配付しましたこの建物、3つの建築物から成ります。先々週ですか、私も御近所の方から知らせを受けて現地確認しましたが、一番西側にある、上部支所側にある倉庫は、1月の突風のときでしょうか、屋根が一部飛びまして、西の角が右下の写真にあるようにほぼ崩壊をされて、これ中の荷物が撤去された後の写真ですが、2階部分に大きな木のたるが何十個も入ってました。もう一度風が吹けば傾いて、国道にそのたるが全部転がり落ちるんじゃないかということで、持ち主の連絡先を新居浜署の警察官が何人か手分けして近所で聞いて回ってたと。最終的には、これ国道事務所のほうからこの建物の相続人のお一人に連絡がついて、倉庫に関してはけさも作業されてましたが、多分倉庫に関しては撤去していただけそうです。
 しかし、県道側の窓ガラス、写真何枚か載せましたが、ふだん私も車で前を通るので、車から見ても危険だなあと思いますが、左下のちょうど南から北に向かって交差点を見た写真でおわかりになるように、信号待ちの乗用車とこのガラスが割れた建物との間っていうのは1メートルほどしかありません。この1メートルほどの間に単車や高校生の自転車が並ぶんですよね。2階の窓ガラスが割れたら、多分けがをされるなあと。これはもう3年も4年も前からの状況なもんですから、本来なら県道にしろ国道にしろ、通行してるのは大半が新居浜の市民ですし、もっと早い対応があってしかるべきではないかと思いますし。
 先ほどお聞きした県が補助メニューを平成27年度おつくりになったと、既に市でいうと八幡浜市、西予市が除去費用100万円までの5分の4を補助するという、そういう条例をつくってらっしゃいますが、新居浜市は施政方針の中で市長も対応を検討するとたしか述べられてましたが、検討で終わるんですか、平成28年度は、いかがなんでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えをいたします。
 空き家対策における補助制度の創設についてでございますが、市長の施政方針にもございましたように、平成28年度からは建設部の建築指導課の中に空き家対策班を設けまして、総合的な取り組みをしていくという考えでございます。その中で、当初予算でも計上させていただいておりますが、空き家対策事業費といたしまして最高額80万円の5件でございますが、国費5分の2、県費5分の1、市費5分の1、自己負担は5分の1というふうなことで補助制度を設けて取り組んでまいりたいというふうに思っております。
○議長(藤田豊治) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) まさに来週の予算審議に出る事柄ですので、危険性、危険な建物はここだけじゃございません。ただ、ここは県道で日に1万台、国道で2万台、都合3万台の車両が通行する交差点です。これ何とも早い対応がと思っておりますので、一緒に考えていかなければいかんと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、放置自動車についてということで通告をいたしました。庄内町三丁目、宗像筋にある軽四のことです。
 資料2の左側、左上の車両です。ちょうど下の真ん中にアップした写真を掲載しておりますが、2月に入ってすぐのことです。私のところに相談がありました。現地で写真の軽四を見て正直びっくりをいたしました。おわかりのとおり、車検が平成25年10月で切れています。つまり2年以上はここに放置されていたと考えられます。きれいなまち新居浜をみんなでつくる条例と同時に、新居浜市放置自動車の発生の防止及び適正な処理に関する条例が平成13年に制定されております。それらの条例の趣旨からして、これだけ人目につく場所で長い間、放置されているということが即座には私理解できませんでした。私が最初にこの苦情を聞いたとは思えないです。既にどちらの窓口か、もしくは幾つもの窓口かもしれませんが、市民の方から問い合わせとか苦情が市にあったのではないかと思いますが。2年以上経過しているとすれば、放置自動車廃物判定委員会に諮られて当然だったように思うのですが、なぜそうなってないのでしょうか、お教えいただけますか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 放置自動車についてお答えいたします。
 当該自動車がいつからこの場所にあるのかということでございますが、平成26年8月に市民の方から通報があり、調査を行い、確認しております。
 次に、当該自動車が置かれている土地の所有についてでございます。
 当該地及びその周辺の登記事項証明書、公図等の登記関係資料と平成17年度に国と交わした国有地の譲与契約関係資料から判断いたしますと、当該地は国から譲与を受けた法定外公共物もしくは市道敷地の一部になるかと思われますが、現在、車の所有者の関係者が当該地の所有権の主張を行っている状況でございます。
 今後は、自分の土地であると主張される方の土地の所有権が確認できない場合には、新居浜市放置自動車の発生の防止及び適正な処理に関する条例による当該自動車の撤去に向けた手続を進めてまいります。
 なお、当該自動車の所有者等につきましては、軽自動車検査協会に問い合わせを行い所有者等が確認されておりますことから、廃物判定委員会には諮らず、所有者等に対しましてその撤去を求めていくこととなります。
○議長(藤田豊治) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 平成26年8月からですと1年半前ですか、この場所、手前の東西の道から次の用水路を隔てて東側にマンションがあるんですけど、写ってる範囲の道路と用水路の間の広さを見ますと、大体南北が60メートル、奥行きが約5メートル、300平米ある土地ですよ、正確な話ではありませんので。1年半の間で所有者の確定ができなかったんですかね。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えいたします。
 1年半の間に所有権を確認できなかったのかとの御質問についてでございます。
 所有者に面会しますと、戦後の時期に自分の父親がその土地を所有したということで、管財課とも協議をしているということで、その後、管財課のほうにそういった関係書類がないかということを確認しておりまして、なかなか戦後70年という月日の中でその書類関係を発見することができませんでした。
 今後におきましては、所有者にもう一度その父親からの譲渡の状況等を確認して、所有権等を確認して、なければ法定外公共物もしくは市道敷地の一部ということで撤去等の手続を進めてまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 管財課への確認というのは、平成26年ではなくて平成27年6月8日付で農地整備課長が文書で管財課長にこの土地の所有について問い合わせをされてますよね。管財課からはどういう返事が出たんですか。
 あわせて、この場所は個人が所有を主張されてるということですが、固定資産税はどうなってますか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。藤田総務部長。
○総務部長(藤田佳之)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えいたします。
 当該の土地につきましては、法定外公共物ということで登記簿に登記されていない土地でございますので、固定資産税を課すことができないため、固定資産課税台帳には記載されておりません。したがって、課税はされてない状況でございます。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えいたします。
 管財課からの回答につきましては、当該土地について市有地であることを証明する文書等は確認できませんでしたという文書をいただいております。
 しかし、先ほど申し上げましたように、戦後70年という長い期間での書類の確認ということでございますので、もう一度所有者にそういった証拠書類等の提示を求めて、再度そういった書類がないかということを確認したいと考えております。
○議長(藤田豊治) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 関連がありますので、4に入ります。3が全く終わったわけでないんですが、戻るというわけにもいきませんが、4が関連があります。
 配付資料2の右側上下にある写真、これが写真を見ておわかりになるかと思いますが、今取り上げました車が置かれてる、私も法定外公共物ではないかと思いますが、新居浜市の土地、道を挟んで南側、駅側です。ちょうど織田耳鼻科のお向かいまであるんですが、これも同じ状況とお聞きしました。謄本、確かに公図をとりますと地番がないんですよね。水路の隣の白地の部分だろうと思うんですが、地番がついてません。地番がついてませんから、もちろん登記もされてないから、固定資産税の請求も行ってないんでしょう。
 その土地にこの自動販売機はいつからあるんですか。私も今までこの前を何十回となく通りましたけども、今回のことがあって、公図を調べて気がつきました。このすぐ南側の部分に関しても状況をお聞かせいただけますか。こちら大体南北が40メートルくらいあります。200平米くらいの広さになりますか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 公有財産の管理についてお答えいたします。
 庄内五丁目の自動販売機についてでございます。
 当該自動販売機がいつからこの場所にあるのかということでございますが、過去の航空写真で見てみますと、平成11年には既に設置されているのを確認しておりますが、それ以前につきましては不明でございますので、現在自動販売機の所有者等に照会中でございます。
 今の状況でございますが、当該自販機が設置されている土地の所有につきましては、先ほどの放置自動車と同様に当該地及びその周辺の登記事項証明書、公図等の登記関係資料と、平成17年に国と交わした国有地の譲与契約関係資料から判断いたしますと、当該地は国から授与を受けた法定外公共物もしくは市道敷地の一部になると思いますが、現在のところ、自販機の設置者が当該地の所有権の主張を行っている状況でございます。先ほどの土地と同じ状況でございます。
 今後は、自動販売機の設置者の土地の所有権が確認できない場合は、当該自販機の撤去に向けた取り組みを進めてまいります。
○議長(藤田豊治) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 同じ状況で、かつ同じ方のようですね。それの真贋は別として、土地の時効による取得ということに関して新居浜市はどういうスタンスでいらっしゃるんですか。対策なり、対応なり、どういうふうにされるのですか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えいたします。
 土地の時効取得についてどのように考えているのかということでございますが、昭和51年12月の最高裁判決というのがありまして、その場合の時効の取得要件というのがあります。4点ほどございまして、長年の間、事実上公の目的に供されることなく放置されていること、2点目が、公共財産としての形態、機能を全く喪失していること、3点目として、そのものの上に他人の平穏かつ公然の占有が継続したが、そのため実際上、公の目的が害されるようなことがないこと、4点目、もはやそのものを公共用財産として維持すべき理由がなくなったこと、以上の4つの要件を満たす場合は公共用財産においても取得時効の成立の余地があるということでございますので、こういうことのないように今後所有関係、占有関係の過去の状況を調べて対応してまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 引き続きお聞きをいたします。
 今年度、3月末までですが、庄内五丁目は地籍調査の対象区域になっております。2枚目の資料、上の写真の真ん中が、これずうっと地籍調査のペナントを打っていかれてる。私もこの写真を撮ってたときに測量チームと出会いました。三丁目は来年度なんですが、今年度、地籍調査で測量に入ってる五丁目、これは地籍調査の中ではっきりさせられるんですかね。そう期待してよろしいんでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えをいたします。
 大條議員さんのお話にございましたように、現在、地籍調査に入っておりますのが、今自販機があるエリアでございます。そして、平成28年度はその北側のエリアに調査が入る予定として考えております。
 その中で、解決するかということでございますが、過去の経緯もございますが、この地籍調査というのがこういうふうな土地の問題を解決するためには有効な手法でありますので、関係課とも連携をとって、積極的に問題解決に当たっていきたいというふうに考えております。
○議長(藤田豊治) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) この4及び先ほど質問しました3の点は、地元の方がこの場所、草むらが不法投棄のもとになって困るというのがもう一つあった相談です。先ほどの資料2の左下の写真にあるように、ごみが捨てられてました。自販機の周りもいっぱいレジ袋に入ったペットボトルまで置いてあったりしました。自販機の周りは片づけを自販機会社に依頼をしましたらしてくれましたけども、ただここの全体は年に一度か二度、草刈りをすれば不法投棄もなくなるのにという本当に切実な、私たちやりますよとまでおっしゃってましたが、この紛争、市がきっちり正さなければそういうこともできないかもしれません。
 普通財産、行政財産に限らず、この場で取り上げた市営墓地に関しましても、また四十何年になります瀬戸・寿上水道組合のことにしましても、要するに市の財産を守るっていうか、管理するっていう脇が甘いと思わざるを得ません。みんなのもんだからみんなで大切にしましょうというのはもちろんなんですが、率先してやるべきはやっぱり行政だと思います。ぜひ早期の解決をお願いいたします。
 5の質問をさせていただきます。
 監査委員の指摘を踏まえて、前回の議会質問の答弁で、白紙に立ち返って抜本的に検討するという答弁を東新学園についていただきました。平成28年度の施政方針でも一言も言及がなかったんですが、白紙になったということですか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 東新学園についてお答えいたします。
 前回の議会質問の答弁で、監査委員の指摘により白紙に立ち返って抜本的に検討するということだったのですが、東新学園の建てかえは白紙に戻ったのかというようなことでございますが、新居浜市におきましては、長期総合計画の見直しにおきまして後期取り組み方針を定めておりまして、東新学園につきましてはこれまでどおりの取り組みの中で、東新学園について建てかえを行っていきますというようなことに現在いたしております。建設自体全てを白紙に戻すというわけではなく、これまで検討を進めてきた内容や考え方だけに固執しないで、視野を広げて、現状や将来を見据えた総合的なさまざまな角度での検討を重ねていく必要があるというふうに考えております。
○議長(藤田豊治) 太田嘉一議員。
○7番(太田嘉一)(登壇) 太田嘉一です。通告に従しまして質問いたしますので、よろしくお願いいたします。
 まず1番目、別子山地域の振興と別子中学校学び創生事業についてお尋ねいたします。
 新居浜市は別子山の別子中学校でことし4月から英語、数学に重点を置いた独自カリキュラムを導入する方針を発表いたしました。市内の小学校から生徒を募集、5名を選抜、1学年5名で発足し、スクールバスで通学する。2018年度以降は寄宿舎を建設し、全寮制に移行する。過疎化で学校存続が危ぶまれる中、少人数教育による個別学習支援で、将来市内外から生徒確保を目指す。県内一の学力と豊かな感性を兼ね備えた生徒を育て、グローバル・ジュニア・ハイスクールと銘打ち、将来世界で通用するリーダー育成を図る。放課後学習で年間100時間余り上乗せする。英語、数学は週一、二時間ふやす。外国語指導助手を常駐させ、英語は高校生レベルにする。タブレット端末配付など最先端の情報通信技術活用をする。別子山の自然、歴史を生かした情操教育に取り組むというものでした。
 そこで、お尋ねいたします。
 現在、12歳の子たちに3年間、特別授業を受けさせたら、当然ある程度の学力は向上するでしょう。相当学力がつくかもしれません。そのとき、15歳になったその子たちに市は何を期待するのでしょうか。その子たちの将来に何かを期待するのでしょうか。12歳の子が毎日往復約3時間かけて別子の山奥まで通学することを考えただけで私はかわいそうになります。男女5名ですから、体育の授業はどうするのでしょうか。子供たちが楽しみにする運動会はどうするのでしょうか。また、修学旅行はやるのでしょうか。
 中学生までは義務教育なんです。義務教育とは、国民が共通に身につけるべき公教育の基礎的部分を誰もがひとしく享受し得るように、制度的に保障するものであるとしてあります。公立中学校での義務教育であるのに、生徒の数より教師の数が多いとか、授業についてのほか、待遇にほかの中学校、ほかの中学生と著しい差をつけてもいいものか疑問ですので、お尋ねをいたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 太田議員さんの御質問にお答えします。
 別子山地域の振興と別子中学校学び創生事業についてでございます。
 別子小中学校につきましては、平成16年度から通学区域の弾力化の取り組みとして、小規模特認校制度を導入してきました。残念ながら、児童生徒の減少が続いております。
 このような中、教育委員会では、別子中学校の振興策について検討を進めてまいりました。過疎地域や山間部の学校では不登校などの人間関係が難しい子供を対象に、小規模校のメリットを生かした山村留学などの取り組みが多く見られます。このような方策では、別子山地域の現状を打開するのは難しいと考え、地方創生の推進の中で地域の活性化の施策と結びついた地域発のスクールモデルとして豊かな人間性と世界的な視野を持ち、広く社会に貢献できる市民を育成するため、地域に根差し、グローバル化に対応した学校づくりの方針を固めてきたところであります。
 新しい別子中学校は、学力向上の面がクローズアップされがちではございますが、目指すべき学校の目標として、別子山地域の美しい自然を生かした感動と感性の学校づくりとグローバル時代に対応した創造力豊かな青少年の育成を図り、広く社会に貢献できる市民づくりでございます。知、徳、体を備えた全人教育の推進を図りたいと考えております。そのようなことから、修学旅行等新居浜市内の子供たちと同じような、特別活動等については対応していきたいと思っております。
○議長(藤田豊治) 太田嘉一議員。
○7番(太田嘉一) 答えてない。将来にどういう期待をするのかと、一般の中学生と著しい差をつけてもいいんですかという質問をしたんです。
○議長(藤田豊治) 阿部教育長、もう一回お願いします。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 文部科学省の教育課程の中で、与えられた時間の中で変更ができる範囲のところでの取り組みですので、著しい取り組みというふうな捉え方はしておりません。例えば数学と英語の授業をふやすというのは、全体の授業の中では変えておりません。
 それと、将来のことについて言われました。先ほど別子山の中で広く社会に貢献できる市民づくりというのはもう大前提で取り組んでいきたいと思ってますので、そういう生き方をさせたいと思ってます。
○議長(藤田豊治) 太田嘉一議員。
○7番(太田嘉一)(登壇) 余りかみ合ってないとは思うんですけれども、5名の生徒たちに大勢の中学生と同じような扱いをしますと言われたけど、同じような扱いはできないでしょ。できないので、どうするんですかというお話を基本的に聞いてます。話を次に進めます、時間ないですから。
 別子小中学校は、小規模特認校制度を導入してきたが、児童生徒数が減少し、廃校への危機的な状況にあり、その学校存続のためにこの事業をと言われました。そう言われますなら、それは違っております。小規模特認校制度を導入してからの努力が足りなかったということではないでしょうか。山で伸び伸び遊び、勉学に励む中学生を育てようとは考えなかったのでしょうか。そのときに、寄宿舎とか、下宿とか、考慮されなかったのでしょうか。そういう努力はした形跡が私には感じられません。
 それと、別子の過疎化対策にというふうな説明もありました。そう言われますなら、農林水産業、観光振興を図るべきで、それは今までサトウカエデ、朝鮮ニンジンの育成、媛っこ地鶏の畜産、アユ、アメゴ、ウナギの放流事業、別子・翠波はな街道、森林公園ゆらぎの森など、産業・文化遺産を利用した観光事業や他にその技術を認められた木材センターなど、事業化してきたものがたくさんあります。それら事業を真剣にやるべきだと思います。過疎化対策ならそうあるべきだと思います。御所見をお伺いします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 太田議員さんの再質問にお答えいたします。
 小規模特認校制度について努力してきてなかったんじゃないかとの御指摘ですが、平成16年から小規模特認校制度をつくりました。そのときに、やはり寄宿舎のことがありました。別子地域にもそういうふうな地域の方々で御協力できないかというふうな話もしたり、また教職員の宿舎があります。それで、教職員の宿舎を特例として制度の見直しをして、別子中学校、小学校へ入る児童生徒への貸し出しっていうのも取り組みました。過去に教職員住宅から通っている子供がおりました。現在も1家族、教職員住宅を借りて通学している小中学生がおります。
 次に、別子の過疎化対策にならんのじゃないかと言われました。別子中学校に寄宿舎をつくる。3年後、寄宿舎をつくったらスクールバスはありませんが、寄宿舎をつくるということで1学年10名、30名、またそれにかかわる人たちが別子の寄宿舎管理に協力してもらわなければなりませんので、そこの雇用、また30名の子供に対する食料等は、できたら別子でつくられている野菜等も活用していくような方向で進めていきたいと思っています。教育委員会ですので、全面的なサトウカエデというふうな話にはいきませんが、ただその30名近くの子供たちがそこで生活するということで、それらの家族が年に何回か、また特に学校訪問というふうな形で全国から来た場合にはその家族も学期に1遍程度は来てもらいたいと思っています。そのようなことから、交流人口がふえるというふうなことで貢献できると思ってます。
○議長(藤田豊治) 太田嘉一議員。
○7番(太田嘉一)(登壇) この事業は過疎化対策にならないとは言ってないんです。過疎化対策になると思いますよ。ただ、過疎化対策を言うんでしたらほかの事業をやるべきではないんでしょうか。ほかの事業の振興をやるべきです。過疎化対策でこの事業をするというのにはちょっと違和感を余りにも感じます、結果過疎化対策になろうかとは思いますけど。過疎化対策のためにこの事業をと言われるんでしたら、それはちょっと方向が違うんじゃないかと言わざるを得ません。
 4億円、5億円もかけて、寄宿舎まで建てて、中学校を存続させるということが別子のためになるとお考えですか。新居浜市のためになるとは私到底考えられません。将来の負担になるだけのように思います。優秀な子供をつくりたいんなら、中萩中学校だっていいし、角野中学校だっていいんですよ。わざわざ別子へ連れていって、授業をふやしてまで教育をする必要がどこにあるのかと思います。
 私は、別子山の過疎化対策と別子山の小中学校の存続とは別に考えることだと思っております。この事業をどうしてもやられるんであれば、選ばれたこの子らの成長をサポートするということを目的にされたらいかがかなと思います。世界に通用するグローバルな人材とか、将来新居浜市のためになる人材とかということを条件にするべきではないような気がします。市長さん、私はこの子たちに対していろんな意味で市が責任を持つという覚悟が必要じゃないかなと思っております。優秀な子供を、優秀な高校生をつくるだけの目的のためにこの事業をするということでは、私とっても考えられません。将来、西高へ入れとか、将来は新居浜市のためになる仕事をしなさいとかという条件はつけるべきではないような気がいたします。
 最後に、市長さんにお尋ねします。
 市長さんは目玉事業の一つ、別子山に愛着を持った子供を育て、過疎に歯どめをかけたい、そう言われたんか、それに近い発言をされたのかは別として、別子のことを知らなくても立派な人間にはなれるはずなんです。新居浜市の立派な方で別子のことを何にも知らん人はたくさんいますと、そう申し上げたいです。別子が全てではないはずなんです。その辺ちょっと勘違いされとるような気がしてなりません。最後に、市長さんに御所見をお伺いしたいんですけれども。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 太田議員さんの再質問にお答えいたします。
 別子の学校の件でございますが、確かに過疎対策だけではございません。いわゆる過疎対策の一つになろうかと私は思っております。と申しますのは、この人口減少する社会で別子の過疎化は著しいものがございます。別子地域のほうから言われたのは、何とか山村留学とかそういうふうなことで学校を残してほしいと、そういうふうなまず要望がございました。そのためにいろいろな方策を検討いたしましたところ、結果的にこういう形で募集をしたところ、希望される方もいたというのが現状でございます。
 子供たちに優秀なエリート教育をするというのが目的ではなく、やっぱり大自然に恵まれたところで豊かな心、情操教育、そういうふうな教育をやるということで呼び込もうというのが一つの狙いでございます。もう少しプラスアルファをつけるとしたら、英語時間をふやす、あるいは数学の時間をふやすことによってもう少し魅力アップをしようというふうなのが一つでございます。
 したがいまして、別子に人が集まってくれる、一つはなぜこういうふうなことを考えたかというと、ある講師の先生から言われたのは、まずは新居浜市内から別子へ人が来ないと別子は廃れますと、全国から人を呼ぼうとしたって、新居浜の人が来ない別子ではだめですというふうなことです。別子ではまだまだ人も住み着いております。何とか新居浜の一地域として別子をしたい、そんな思いで考えたのがこの事業でございます。
 もちろん過疎対策、別子の振興につきましては、森林の整備をこれから積極的にやっていくとか、あるいは観光振興を図るとか、もろもろの振興策はこれからも一緒にやっていくつもりでございます。その中の一つがこの学校であったというふうに御理解をいただきたいと思います。
○議長(藤田豊治) この際、暫時休憩いたします。
  午後 3時07分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午後 3時16分再開
○議長(藤田豊治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 太田嘉一議員。
○7番(太田嘉一)(登壇) 別子山の方々に今協力すると言ってる言葉を忘れないように、最後まで協力しておつき合い願うということで、協力すると言うたことを忘れないようにしていただきたいし、ほかの産業についてももうちょっと別子山の人も一生懸命やらないかんなあと私、はたから見てそう思いますので、そのことについては別子山の人に言う機会があったら言っていただきたいと思います。
 それと、5名の子たちには過度な責任を負わせないように、12歳ですから、よろしくお願いします。
 次の質問に参ります。
 政策懇談会、商工会議所からの提言、要望への対応についてお尋ねをいたします。
 行政に対していろいろな団体、あるいは個人から提言、提案、要望などがたくさんあると思います。本年1月4日の新年互礼会で商工会議所の会頭が新居浜市長と議長に文書で5つの要望をしたと話され、その内容を詳しく説明されていました。1月4日の新年互礼会の御挨拶のときにそういう話をしていました。その場所柄の話だったかどうかは別として、私は大変気になったので、お尋ねをいたします、それらの要望についてどのように対応されたのか。
 それ以外でも市民の皆さんそれぞれお考えをお持ちなので、いろんな機会を得て、各種団体が多いと思いますけれども、提言、要望があるでしょう。政策懇談会とか審議会、協議会のように市から依頼されて提言、提案される場合もあります。市長、議長に発した提言、提案、要望などについて、市はどのように対応されているのか、ケース・バイ・ケースだとは思いますが、お尋ねをいたします。
 また、昨年10月ごろ、商工会議所から市長、議長宛に、地方版総合戦略または行政施策に対する要望というのが提出されているそうです。商工会議所臨時議員総会の決議を経て決定したものが市のほうへ要望されているようです。先日、私も読ませていただきました。私には理解しにくいところもありますけれども、全体として細かくよく調べてまとめてあると感じました。新居浜版民間行政臨調とでも申せばよろしいのでしょうか、半分皮肉で、これについてどうお答えしたのか、お尋ねをいたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) まず、新年互礼会で商工会議所の会頭が5つの提言ということで発言された件でございますが、これは市に対する要望ではなく、商工会議所が今年重点的に取り組む5つの項目を発言されたと、このように理解いたしておりまして、私どもに対する要望とは受けとめておりません。
 それから、政策懇談会、それから商工会議所が昨年、21項目の要望を我々のほうに、これは要望としていただいております。それらの取り扱いについてでございますけれども、まず政策懇談会につきましては、私が市長就任以来、市民、団体、事業者と行政が一体となった市民の笑顔輝く新居浜市を実現するために、平成25年6月に市民の各界各層の代表者から成る政策懇談会を設置させていただきました。これは、市政に対する各種施策をいわゆる市民の各界各層の方からいろいろ御提言をいただいて、それを政策に生かしていこうという私の公約の中でも言っていることでございまして、一つは市に対していろいろな提言をしていただいて、それを市職員と一緒になって施策化を図っていくと、そういうふうなルールで制度をつくらせていただきました。したがいまして、その政策懇談会から出てきました提言につきましては、可能な限り施策化することに努めているところでございます。
 また、商工会議所からは、地方版総合戦略の策定に当たりまして、21項目に及ぶいろいろな要望がございました。これにつきましては、商工会議所からの要望ということでございますので、中身を精査させていただきまして、総合戦略、新居浜市のいわゆる地方創生に効果的であると思われるものについては今回当初予算にも施策化させていただいておりますし、既に事業化しとるもんについては既存の事業で実施するというふうな対応をとらせていただいております。もちろん提言がありましたけれども、実行できないものは実行できないと、そういうふうな仕分けをさせていただいておるところでございます。
○議長(藤田豊治) 太田嘉一議員。
○7番(太田嘉一)(登壇) 行政に対する提言、提案、要望とは、表現を変えれば行政に対する不満のあらわれで、以前同じ会で議員定数のことを言われたことがあります。正月早々ということで、余りいい気はしなかったんですけれども、これも彼らにすればやむにやまれぬ方法だったのかもしれません。不満は当然あろうかと思います。そういう意見を聞きながら、私よく市民の方からの意見も聞くんですけれども、皆さんそれぞれお考えがあって、不平不満があって、要望もあります。全部聞き入れるわけにはいかないんですけれども、真摯に耳を傾けて、聞くべきは聞いて、改めるべきは改める、議会で発言するべきは発言するというようにやっているつもりです。先ほどの市長さんのお返事を聞いて、この問題はこれで処理したいと思いますが、真面目な提言、提案、要望には真摯に応えていただいたらと思います。
 次、広瀬公園西側広場(新居浜市上原二丁目12番)の施設整備と利活用についてお尋ねいたします。
 この広場は、生きがい創造学園の管理で、主に学園の利用者がグラウンドゴルフなどで利用をしています。ほかに学園の許可を得て地域のスポーツ少年団なども使用していたようですが、出入り自由のため、近所の方の遊び場にもなっていて、最近トラブルもあったようです。この広場については、トイレなどの整備ができていなくて、利用者から市に対して整備の要望が何度も出ていましたが、十分の整備ができないまま今日に至っております。
 ところが、近隣地主とのトラブルが最近あり、現在は学園の利用者のみの利用に限定しています。ほかの者には使わせないようにしておれば問題は起きない、問題が起きないようにするためにはほかの者に使わせない、ということでこのグラウンドは今使用禁止にしてあります。これは全くとんでもないことだと言わざるを得ません。市の所有広場でもあり、そういう考え方は間違っていると思います。もし問題が起きたときは、市が先頭に立って問題を解決し、地域に数少ない広場ですから、地域のスポーツ少年団、ほかの団体が学園の許可を得て利用できるようにしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 広瀬公園西側広場の施設整備とその利用についてお答えいたします。
 広瀬公園西側広場につきましては、高齢者生きがい創造学園の附属グラウンドとして活用しております。そのため、主として高齢者生きがい創造学園の講座やサークルでの利用を基本としておりまして、他の団体には例外的に使用を許可してきた経緯がございます。
 広瀬公園西側広場のフェンスは高いところで3メートル程度となっており、また広瀬公園西側広場は使用を許可された団体だけでなく、使用申請していない不特定多数の住民が利用している状況でございます。このため、使用の方法によりましては周辺の住居や施設にボールが飛び込み、住居や施設等に被害が出ている状況となっています。教育委員会といたしましては、ソフトボールなど周辺に被害が出るおそれのあるスポーツは当面使用を中止させていただき、広瀬公園西側広場の適切な利用方法や施設の整備につきまして検討を行いたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 再質問はありますか。太田嘉一議員。
○7番(太田嘉一)(登壇) 生きがい創造学園所有の広場と言われました。私も教育委員会には生きがい創造学園所有の広場に余りにも整備が十分できていないので、トイレの整備などで何度もお願いに行ったことがあります。生きがい創造学園の方と一緒に行ったこともあります。そのときは、あれは広瀬公園の横にある広場なんですと、ですから整備はできないんですという返事だったんです。方向が変わってるんですね、返事が。
 私思うんですけど、せっかくの市の所有の広場があって、確かにソフトボールをするには若干方向的に難しいところがあるんです。ですけれども、整備すればもう十分の広さがあるんです。それを都市公園にするとか、避難公園にするとか、地域に少ない広場ですから、そういう整備をして子供たちに使わせる。
 市長もよく言われますよ、青少年健全育成の推進とか。最近子供たちが外で遊ぶ、大地で遊ぶという機会が少なくなっています。そういう機会を与えてやることもやっぱり大人の使命じゃないかと思います。スポーツの振興とか、その辺行政の大きなテーマの一つだろうと思います。地域ぐるみで子供たちの健全な育成を図るために、地域の広場ですから、整備して使わせてあげる。
 これ余談になりますけれども、中萩には子供のソフトボールの強いチームがありまして、時々全国大会に行って、行くときには必ず市長に表敬訪問に来て市長に挨拶していくんですけれども、そういうときに、子供たちの練習の場があのグラウンドですから、市長さんにもお願いしたこともあるし、トイレの整備なんかもお願いしたこともあります。市の財産ですから、都市公園として整備していただいて、地域の子供たちが許可を受けて使えるようにぜひしていただきたいなと思っております。最後に、市長さんにその辺だけ御返事をお願いできませんか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 太田議員さんの再質問にお答えいたします。
 太田議員さんおっしゃるとおり、中萩地域はソフトボールが強くて、毎年全国大会に出場されとると、私もよく存じております。ぜひまた子供たちが練習ができるような場所に返ればいいなあと、そんなふうにも思っております。
 ただ、今近隣の方といろいろと問題が起こっておるようでございますので、そこら辺も早急に解決して、何とかみんなで使えるような、そういう場所にできたらいいなあと、そんなふうに思っております。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。太田嘉一議員。
○7番(太田嘉一)(登壇) 今市長さんが近隣の方とのトラブルと言われたんですけれども、近隣の方も決して悪い方ではございません。行き違いがあって、気持ちの面でちょっとこじれとるところがあろうかと思いますけれども、ちゃんと誠意を持ってお話しすればわかってくれる方なんですから、早くトラブルを解消して、できましたら都市公園にしていただいて、整備をしていただくということを要望して、終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(藤田豊治) 以上で本日の一般質問並びに質疑は終わりました。
 これをもって本日の日程は全部終了いたしました。
 明3日は午前10時から会議を開きます。
 本日はこれにて散会いたします。
  午後 3時32分散会