本文
目次
議事日程
本日の会議に付した事件
出席議員
欠席議員
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者
開議(午前10時00分)
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
山本健十郎議員の質問(1)
1 市長の政治姿勢について
(1) 一期(3年間)の取り組み
(2) 一期の仕上げ
(3) 二期目のかじ取り(出馬)
2 人口ビジョンと総合戦略について
3 防災拠点施設の進捗状況と見通しについて
4 福祉行政について
(1) 地域包括支援センター
(2) 介護保険制度の改正
5 駅周辺施設の取り組みと問題点について
(1) あかがねミュージアム
(2) 駅南駐車場
(3) ホテル東横イン建設
(4) 駅跨線橋のエレベーター設置
6 道路行政について
7 総合運動公園建設について
8 観光行政とマイントピア別子について
石川市長の答弁
1 市長の政治姿勢について
(1) 一期(3年間)の取り組み
(2) 一期の仕上げ
(3) 二期目のかじ取り(出馬)
2 人口ビジョンと総合戦略について
4 福祉行政について
(2) 介護保険制度の改正
5 駅周辺施設の取り組みと問題点について
(4) 駅跨線橋のエレベーター設置
6 道路行政について
7 総合運動公園建設について
8 観光行政とマイントピア別子について
休憩(午前11時00分)
再開(午前11時10分)
阿部教育長の答弁
5 駅周辺施設の取り組みと問題点について
(1) あかがねミュージアム
岡部福祉部長の答弁
4 福祉行政について
(1) 地域包括支援センター
原建設部長の答弁
5 駅周辺施設の取り組みと問題点について
(2) 駅南駐車場
(3) ホテル東横イン建設
6 道路行政について
藤田消防長の答弁
3 防災拠点施設の進捗状況と見通しについて
山本健十郎議員の質問(2)
4 福祉行政について
6 道路行政について
石川市長の答弁
6 道路行政について
岡部福祉部長の答弁
4 福祉行政について
山本健十郎議員の質問(3)
5 駅周辺施設の取り組みと問題点について
7 総合運動公園建設について
佐々木文義議員の質問(1)
1 地域再生から地方創生へについて
石川市長の答弁
1 地域再生から地方創生へについて
休憩(午前11時54分)
再開(午後 1時00分)
佐々木文義議員の質問(2)
2 マイナンバーについて
寺田企画部長の答弁
2 マイナンバーについて
関市民部長の答弁
2 マイナンバーについて
佐々木文義議員の質問(3)
2 マイナンバーについて
休憩(午後 1時09分)
再開(午後 1時11分)
関市民部長の答弁
2 マイナンバーについて
佐々木文義議員の質問(4)
2 マイナンバーについて
3 健康福祉について
(1) 産後ケア体制
(2) 病児・病後児保育
石川市長の答弁
3 健康福祉について
(1) 産後ケア体制
岡部福祉部長の答弁
3 健康福祉について
(1) 産後ケア体制
(2) 病児・病後児保育
佐々木文義議員の質問(5)
3 健康福祉について
4 介護ロボットについて
石川市長の答弁
4 介護ロボットについて
佐々木文義議員の質問(6)
4 介護ロボットについて
5 別子山診療所について
岡部福祉部長の答弁
5 別子山診療所について
佐々木文義議員の質問(7)
5 別子山診療所について
6 女性消防団について
藤田消防長の答弁
6 女性消防団について
佐々木文義議員の質問(8)
6 女性消防団について
7 18歳選挙権について
櫻木選挙管理委員会事務局長の答弁
7 18歳選挙権について
佐々木文義議員の質問(9)
7 18歳選挙権について
櫻木選挙管理委員会事務局長の答弁
7 18歳選挙権について
佐々木文義議員の質問(10)
7 18歳選挙権について
8 市政運営について
(1) 道路の整備
(2) 雇用促進住宅・国家公務員宿舎の活用
(3) 自転車の街づくり
(4) 健康都市づくり
(5) 子ども医療費助成
(6) スポーツの振興
(7) 市制80周年事業
石川市長の答弁
8 市政運営について
(4) 健康都市づくり
(5) 子ども医療費助成
(7) 市制80周年事業
休憩(午後 1時57分)
再開(午後 2時08分)
阿部教育長の答弁
8 市政運営について
(6) スポーツの振興
寺田企画部長の答弁
8 市政運営について
(2) 雇用促進住宅・国家公務員宿舎の活用
伊藤環境部長の答弁
8 市政運営について
(3) 自転車の街づくり
原建設部長の答弁
8 市政運営について
(1) 道路の整備
佐々木文義議員の質問(11)
8 市政運営について
石川市長の答弁
8 市政運営について
岡部福祉部長の答弁
8 市政運営について
佐々木文義議員の質問(12)
8 市政運営について
篠原茂議員の質問(1)
1 ものづくり産業について
(1) ものづくり産業の経済状況
(2) 新居浜市ものづくり産業振興ビジョンの総括と今回の見直し
(3) アクションプラン
石川市長の答弁
1 ものづくり産業について
(1) ものづくり産業の経済状況
(2) 新居浜市ものづくり産業振興ビジョンの総括と今回の見直し
(3) アクションプラン
篠原茂議員の質問(2)
1 ものづくり産業について
寺村経済部長の答弁
1 ものづくり産業について
篠原茂議員の質問(3)
1 ものづくり産業について
2 新しい学校と地域のあり方について
(1) コミュニティ・スクール導入
(2) 地域学校協働本部
(3) 別子中学校学び創生事業
(4) 放課後児童クラブとまなび塾
(5) 子ども食堂
休憩(午後 3時04分)
再開(午後 3時14分)
阿部教育長の答弁
2 新しい学校と地域のあり方について
(1) コミュニティ・スクール導入
(2) 地域学校協働本部
(3) 別子中学校学び創生事業
(4) 放課後児童クラブとまなび塾
岡部福祉部長の答弁
2 新しい学校と地域のあり方について
(5) 子ども食堂
篠原茂議員の質問(4)
2 新しい学校と地域のあり方について
岡部福祉部長の答弁
2 新しい学校と地域のあり方について
篠原茂議員の質問(5)
2 新しい学校と地域のあり方について
3 自転車の街の復活について
(1) 新居浜市自転車ネットワーク整備基本計画
(2) ネットワーク路線の整備主体や整備時期
(3) 新須賀山根線の未整備区間
(4) ソフト対策
伊藤環境部長の答弁
3 自転車の街の復活について
(1) 新居浜市自転車ネットワーク整備基本計画
(4) ソフト対策
原建設部長の答弁
3 自転車の街の復活について
(1) 新居浜市自転車ネットワーク整備基本計画
(2) ネットワーク路線の整備主体や整備時期
(3) 新須賀山根線の未整備区間
篠原茂議員の質問(6)
3 自転車の街の復活について
原建設部長の答弁
3 自転車の街の復活について
篠原茂議員の質問(7)
3 自転車の街の復活について
原建設部長の答弁
3 自転車の街の復活について
篠原茂議員の質問(8)
3 自転車の街の復活について
4 地域おこし協力隊について
(1) 地域おこし協力隊、地域、別子山支所、想いの共有
(2) 別子山支所の対応
(3) 研修等の実施
(4) 地域おこし協力隊への支援
(5) 意見交換会の場の確保
寺村経済部長の答弁
4 地域おこし協力隊について
(1) 地域おこし協力隊、地域、別子山支所、想いの共有
(2) 別子山支所の対応
(3) 研修等の実施
(4) 地域おこし協力隊への支援
(5) 意見交換会の場の確保
篠原茂議員の質問(9)
4 地域おこし協力隊について
寺村経済部長の答弁
4 地域おこし協力隊について
散会(午後 3時58分)
本文
平成28年3月1日 (火曜日)
議事日程 第2号
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問
議案第20号 平成28年度新居浜市一般会計予算
議案第21号 平成28年度新居浜市貯木場事業特別会計予算
議案第22号 平成28年度新居浜市渡海船事業特別会計予算
議案第23号 平成28年度新居浜市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算
議案第24号 平成28年度新居浜市平尾墓園事業特別会計予算
議案第25号 平成28年度新居浜市公共下水道事業特別会計予算
議案第26号 平成28年度新居浜市国民健康保険事業特別会計予算
議案第27号 平成28年度新居浜市介護保険事業特別会計予算
議案第28号 平成28年度新居浜市後期高齢者医療事業特別会計予算
議案第29号 平成28年度新居浜市工業用地造成事業特別会計予算
議案第30号 平成28年度新居浜市水道事業会計予算
議案第31号 平成28年度新居浜市工業用水道事業会計予算
議案第32号 平成27年度新居浜市一般会計補正予算(第7号)
議案第33号 平成27年度新居浜市渡海船事業特別会計補正予算(第2号)
議案第34号 平成27年度新居浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)
議案第35号 平成27年度新居浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)
議案第36号 平成27年度新居浜市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)
議案第37号 平成27年度新居浜市工業用地造成事業特別会計補正予算(第3号)
――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
――――――――――――――――――――――
出席議員(26名)
1番 神野 恭多
2番 米谷 和之
3番 井谷 幸恵
4番 藤田 誠一
5番 田窪 秀道
6番 小野 辰夫
7番 太田 嘉一
8番 岩本 和強
9番 三浦 康司
10番 篠原 茂
11番 大條 雅久
12番 高塚 広義
13番 藤原 雅彦
14番 豊田 康志
15番 永易 英寿
16番 伊藤 謙司
17番 藤田 豊治
18番 藤田 幸正
19番 岡崎 溥
20番 伊藤 優子
21番 佐々木 文義
22番 真木 増次郎
23番 仙波 憲一
24番 近藤 司
25番 加藤 喜三男
26番 山本 健十郎
――――――――――――――――――――――
欠席議員
なし
――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
市長 石川 勝行
副市長 近藤 清孝
企画部長 寺田 政則
総務部長 藤田 佳之
福祉部長 岡部 嘉幸
市民部長 関 福生
環境部長 伊藤 公夫
経済部長 寺村 伸治
建設部長 原 一之
消防長 藤田 秀喜
水道局長 本田 陸治
教育長 阿部 義澄
教育委員会事務局長 木村 和則
監査委員 田中 洋次
選挙管理委員会事務局長 櫻木 俊彰
――――――――――――――――――――――
議会事務局職員出席者
事務局長 多田羅 弘
議事課長 原 正夫
議事課主幹 伊藤 裕敏
議事課副課長 上野 壮行
議事課副課長 松平 幸人
議事課調査係長 鈴木 今日子
議事課議事係長 美濃 有紀
議事課主任 中島 康治
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前10時00分開議
○議長(藤田豊治) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第2号のとおりであります。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(藤田豊治) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において大條雅久議員及び高塚広義議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第2 一般質問
○議長(藤田豊治) 次に、日程第2、議案第20号から議案第37号までを議題といたします。
これより会派代表質問並びに質疑を行います。
この際、申し上げます。
質問並びに質疑における各議員の発言は、それぞれ通告の時間以内となっておりますので、御了承願います。
順次発言を許します。まず、山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) おはようございます。
自民クラブを代表いたしまして質問を行います。
本年は選挙の年になりそうであります。本年7月には参議院選挙が予定され、近くでは11月に本市新居浜市長選挙、西条市長選挙、11月には四国中央市議の選挙ということも言われています。経済動向も日銀のマイナス金利導入など、地方自治体への影響問題を考えながら、以下通告に従い質問を行います。
まず最初に、市長の政治姿勢についてお伺いをいたします。
私は議員生活30年を迎えようとしていますが、その間伊藤武志、佐々木龍、石川勝行さんの3代の市長とともに議会で取り組んでまいりました。石川市長は、御存じのように佐々木市長退任後の平成24年11月11日の市長選で、戦後の現行制度で初めて無投票当選を果たされ、1期目の最終年度を迎え、1期目の仕上げに向かおうとされています。市長の役職を考えますと、市長は全て一人でするものではなく、自治体職員が長を支えて取り組みを行っております。
しかし、長が実際に行うことができる仕事は多岐にわたり、憲法や地方自治法では、長がしてはいけない仕事を特に決めていないとも言われています。国の法律に反しない中でどんなことでもできる可能性が高いとも言われています。今、政府が進めている地方創生も何を行うべきか、あらかじめ決められているような話ではなく、市長には地域のさまざまな意見を酌み上げ、問題解決に職員を総動員し、新しい手法を生み出すことが期待をされています。
本題に入りますが、就任翌年に市長という立場になって改めて今の行政全般について考えたと述べられました。職員に平成25年1月の新年市長訓示では、第1点は、常に問題意識を持って仕事に取り組むこと。何のためにこの仕事をしているのか、そのことを常に意識してもらいたい。第2点は、職員だけで仕事をしているという発想から市民の皆さんと一緒に仕事をするという発想への転換を。第3点は、職員のモチベーションをいかにして高めていくことができるかということですと、訓示の締めでは、広瀬宰平、伊庭貞剛の出身地である近江商人の教えの三方よしを紹介し、職員よし、市民よし、新居浜市よしと、そう自信を持って言えるように取り組むことが大切であると訓示されたと思います。
そして、就任2年目の平成26年度の訓示では、求められる職員像を3Cとして、チャレンジ、郷土愛を持ちチャレンジ精神旺盛な職員、コスト、コスト意識を持ち市民の視点で行動できる職員、チェンジ、プロ意識を持ち時代に即応して変革できる職員と話し、この3Cの実践こそが私の目指す市役所の再生であると話されました。
そして、就任3年目の平成27年の訓示では、再生への加速の年と位置づけ、経済の再生、コミュニティーの再生、市役所の再生の3つの再生と健康都市づくり、教育力の向上の2つの課題の取り組みを加速し転換したいと。幹部職員には、部下職員の人材育成は自分に課せられた使命であると強い自覚を持っていただき、山本五十六の「やってみせ、言って聞かせ、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」との名言を披露し、みずから率先し3C職員となるようみずから実践することを強く望むと述べました。
そして、就任4年目の平成28年市長訓示では、別子銅山近代化産業遺産を全国発信していく。7月にオープンしたあかがねミュージアムが11月に10万人を超えたと。駅前に東横インの進出が決まり、職員に対してマイントピア別子の4月のリニューアルオープン後の市外、県外の来客を期待する。3つの再生と2つの課題を行政運営の柱に掲げ、市民各界各層の御提言をもとに各種施策を推進する。本市も2040年には人口は9万人を下回ると推計され、地方創生推進室を設置し、将来展望を示す人口ビジョンとその実現に向け、具体的な総合戦略を策定したということと、総合戦略の各種施策の推進には、職員一人一人が問題意識を持ち、市民ニーズや時代の変革を受けとめ、各部局では全職員一丸となって取り組めと。幹部職員には、職場風土づくりに率先して取り組めということと、ことしのえとはひのえのさるで、努力をしてきたことが固まっていき実を結ぶ年と言われて、職員の皆さんにも夢をかたちにチーム新居浜、笑顔輝く新居浜市の実現に取り組もうと訓示をされました。就任3年間の訓示と市長職の最後の任期の訓示ではかなり政策内容を述べるなど、市長任期の1期の仕上げに入る気持ちを職員に伝え、新居浜市を再生される気持ちが感じられたものと思っています。
石川市長は、市長として3年を経過し、1期の仕上げの年度に取り組もうとされています。そのことは各界各層から注目されていると思います。市長は就任から1・2・3年の市長訓示では、職員の意識改革を熱意を持って語りかけ、職員に変革の要請をされてきたと思いますが、訓示が職員にどのように伝わり、どのような変革があり、市長の公約、施政方針などの認識を踏まえて推進されているのか。
また、それを推進する各部局の人事についても適切に行ってきたか、お尋ねをいたします。
そして、市長として、中村知事のように新居浜市の営業マンとして取り組まれてきたと思いますが、今日までの取り組みと政策について新しい感覚で取り組まれたように思いますが、市長の思いも含め内容についてお尋ねをいたします。
そして、市長任期の最終年の平成28年の市長訓示では、あかがねミュージアム、駅前の東横イン進出、マイントピア別子の改修4月オープン、3つの再生と2つの課題、2040年に市の人口は9万人に減少などについて訓示をされましたが、具体的なお考えをお伺いいたします。
さて、本年は先ほども申しましたが、選挙の年であります。本年7月には参議院選挙が予定され、11月には新居浜市長選が決定をされています。新居浜市の市長で、過去に県を経験された方が市長になったことがなかったと私は思っています。愛媛県の地方局長まで経験された市長が、新居浜市にいるということが新居浜市の行政運営に大きな力になっておると思っています。この3年間を議員の立場で市長の行動を見てまいりましたが、市長らしい市長になられたと思っています。本年1月には、市長後援会は各校区、団体の世話人会、2月15日には総会と開催され、2期目に向けての意気込みを来賓の言葉も含め参加者の皆さんが認識したことと思っています。本年度の新年互礼会では、市長は任期も残すところ1年となり、成熟、仕上げの時期を迎え、平成28年は再生から創生への躍進の年と位置づけ、チーム新居浜で一丸となり、新居浜市総合戦略が掲げる住みたい、住み続けたいあかがねのまちを目指すと、2期目に向けての意気込みが伝わってまいりました。私はるる申し上げましたが、市長が進められている多くの施策は、1期ではどうしても仕上げられないように考えています。多くの課題が山積している中で、石川市長に議会の自民クラブ会派、いずみ会派、公明党会派から出馬の要請がなされ、これからの新居浜市の再生、新居浜市のかじ取りを、議会、経済界、各種団体、市民の多くから継続して2期目の出馬要請がなされています。石川市長の力強い御決意のほどをお伺いいたします。
次に、新居浜市の人口ビジョンと総合戦略についてお伺いいたします。
新居浜市の人口ビジョンと総合戦略については、当初のスケジュールどおり、昨年12月に策定されました。このうち人口ビジョンでは、本市人口の現状の分析を行い、平成42年に社会増減が均衡すること、そして平成72年に合計特殊出生率、現在は新居浜市が1.8ですが2.3となることを前提に、平成72年目標について、国立社会保障・人口問題研究所の推計により1万5,000人多い9万人と設定しております。そして総合戦略では、この人口ビジョンを踏まえ、定住人口、交流人口の実現に向け産業振興と雇用の創出、定住人口、交流人口の拡大など、4つの基本目標を定め、具体的な施策を推進することにより住みたい、住み続けたいあかがねのまちを目指すこととしており、この総合戦略に定められた具体的施策を早急かつ着実に実行に移すことが本市の将来を左右するものと私は考えています。その中の一つに、本市独自の取り組みとして注目しております首都圏など在住のアクティブシニアを対象とした企業城下町版CCRCの導入について、CCRCの今後の進め方、スケジュールなど、現在のお考えをお伺いいたします。
また、国においては、平成28年度の地方への財政支援等、地方創生の深化のための新型交付金を創設するようになってるようでありますが、その交付要件としては、地域再生計画を作成し、内閣総理大臣の認定を受ける必要があり、地域再生計画は地域経済の活性化、地域における雇用機会の創出、その他地域の活力の再生を総合かつ効果的に推進するため、地方公共団体が行う自主的、自立的な取り組みについて省庁横断的に支援する制度のようでありますが、現在新居浜市で想定している地域再生計画のテーマについてお考えをお伺いします。
次に、防災拠点施設の進捗状況と見通しについてお伺いをいたします。
この施設建設については、関係団体から継続した強い要望文書が石川市長に要請され、広域消防問題が事実上困難な状況もあり、市長の決断で建設の方向性が定まり、平成26年度に防災拠点施設建設に係る基本計画の策定をされ、私の平成26年12月議会の答弁では、平成27年度に施設の基本設計、実施設計を行い、平成28年度に郷土美術館及び北消防署旧庁舎を解体後、平成28年度、平成29年度の2カ年で解体後の跡地に新たな防災拠点を建設し、平成30年度の供用開始を予定していますとの答弁をいただきました。この施設建設の件については、平成26年9月議会から仙波憲一議員、三浦康司議員、伊藤謙司議員、藤田幸正議員、高橋一郎議員、平成27年6月議会では近藤司議員から建設に取り組むニーズ、施設内容、建設時期等についての質問がなされています。平成30年度の供用開始で事業が進んでいると思っていましたが、最近になり平成28年度の当初予算に事業の予算計上がされていない中、基本計画、事業規模、事業内容、供用開始の時期等の変更が予想されていますが、当初計画どおりに進められるのかと、供用開始時期に変更が生じるのであれば、その内容をより具体的に変更内容を含めお伺いをいたします。
次に、福祉問題についてお伺いいたします。
まず、地域包括支援センターについてですが、新居浜市では、地域包括支援センターは平成18年4月に設置され、平成27年3月19日に地域包括支援センターの人員及び運営に関する基準を定める条例が定められました。第1条は、人員及び運営に関する基準が定められています。第2条では、地域包括センターは職員が協働して包括的支援事業を実施し、各被保険者が可能な限り地域で自立をした日常生活を営むことができるようにする。第3条では、支援センターが担当する区域における第1号被保険者の数がおおむね3,000人以上6,000人未満ごとに置くべき専らその職務に従事する常勤の職員の員数は、原則として保健師その他これに準ずる者1人、社会福祉士その他これに準ずる者は1人、主任介護支援専門員その他これに準ずる者は1人となっております。第4条は、条例の施行に関し必要な事項は市長が定めるとし、この条例は平成27年4月1日から施行され、現在職員7人、臨時職員3人、非常勤(専門員)22人の合計32人で、職員の皆さんには、市民が自立した日常生活が営めるよう御努力いただいていることに感謝をしておりますが、現在新居浜市の高齢者65歳以上は約3万7,000人で、第3条での配置は、保健師6人、社会福祉士6人、主任介護支援専門員6人となって配置されていると思いますが、現状は主任介護支援専門員が大幅に不足しているようであります。現状での配置の状況についてと不足の要因はどういう内容か、不足の解決策についてはどのような取り組みが必要なのか、このことについて事業に支障が起きていないのか、また他市の状況についてもお伺いをいたします。
続きまして、介護保険制度の改正についてお伺いいたします。
国は昨年から社会保障の抑制推進を図るため、経済財政諮問会議を開催し、閣議決定された骨太の方針で位置づけされ、介護分野の改革を図るため、関係審議会で介護保険利用者負担のあり方、軽度者の給付のあり方、生活援助、福祉用具貸与、住宅改修の負担のあり方、要支援1、2の介護サービスも地域支援事業に移行させる考えなど、平成28年度までに結論を出すと、具体的なスケジュールを示しているようであります。
また、平成26年度の介護保険法の改正により、地域支援事業の内容が見直され、新しい総合事業は平成29年4月までに移行が完了しなければならないことが既に決まっています。つまり要支援1から2については、従来は介護保険制度の中で取り組まれていたものが、予防給付のうち訪問介護と通所介護が地域支援事業に移行することが新聞報道などで報じられ、市町村も対応に追われているようであります。
一方、要支援1から2の対象となる皆さんや各施設の職員は、従来の介護保険制度の内容に変化が起きるのではないかと大変心配しております。
市町村が実施主体である地域支援事業の新居浜市の移行時期はいつになるのか。
また、現行の制度からどのような制度に変わり、要支援体制がどのようになるのか、お伺いをいたします。
次に、駅周辺施設の取り組みと問題についてなんですが、まずあかがねミュージアムについてお伺いをいたします。
あかがねミュージアムは、土地区画整理事業の駅前にぎわいの中核施設として、昨年7月18日にオープンしておおむね9カ月になろうかと思います。運営は、美術館は市の直営、ほかはハートネットワークの指定管理者で、美術館での各種企画展、小劇場が継続して取り組みがなされており、2月21日現在でお聞きしますと16万9,787人の入場者になっているようであります。
しかしながら、総合文化施設は、当初は民間でのPFIでホテルも併設した建設から撤退、その後市が独自の建設に向け前市長が、各校区でのまちづくり校区集会で建設費50億円で建設したいと考えを述べたが、その後建設費が70億円になるとのことから議会が紛糾、このことについてはコスト削減をし、建設費が最終65億5,000万円に変更されています。住民投票の請求問題など、また寺坂記念室、常設展示室の問題、2回の入札不調、運営費1億6,000万円答弁等々の経過があった中で、あかがねミュージアムを運営されていることをお互いに忘れないようにしたいと思っています。そして理事者、職員、議会もこれだけの難産で誕生した複合施設を全国から評価されるよう、子供たちの情操教育の場に、市民が文化に触れる場に、市民の交流の場にするよう、お互いに営業マンになり育てていくことが必要ではないかと考えます。
この施設オープン後の質問で、加藤喜三男議員、篠原議員が問題点を指摘されています。私もそこで数点お尋ねをいたします。
1点目は、年間管理費について、これまでの議員の認識では1億6,000万円と思われていましたが、愛媛新聞などで2億円の指摘がありましたが、過去の経緯も含め具体的なお考えと内容、管理運営の上限のけじめについてもお尋ねをいたします。
2点目は、開館日、開館時間について、美術館、劇場、スタジオなどの複合施設であり、大変難しいと考えますが、運営コスト、市民サービスなどあるが、午後10時までの開館ですが、午後5時、特に7時以降の入場者が極端に少ないように言われています。これまでの取り組みの中で今後どのように開館日、開館時間の取り組みをされますか、お尋ねをいたします。
3点目は、駐車場についてですが、84台で運営されていると思いますが、日常は問題なく運営ができておりますか、また美術館の企画展と小劇場の開場が同時開催時の現状は、また開館時間に駐車場が開場されていなかったこともあったようですが、お尋ねをいたします。
4点目は、スタジオ1と2については、いまだに貸し出しがなされていないが、貸し出しできていない問題点とその理由、市民の強い要望の中、今後の取り組みについてお尋ねいたします。
5点目は、指定管理の現状までの取り組み状況と問題点、市直営(美術館)と指定管理者との関係はスムーズに進んでいるのか。指定管理者からの運営上の提案なども含め協議しておられるのか、お尋ねをいたします。
6点目は、太鼓台ミュージアムへの太鼓台展示についてでありますが、展示の交渉、金額が契約の中にはまっており、指定管理者が取り組んでいると言われていますが、展示補償問題もあり、指定管理者に任せるのは問題であると思います。郷土美術館の所蔵する太鼓台をなぜ太鼓台ミュージアムで展示をしないのか。それと、幕を細分化して展示をする予算の計上をしていますが、それももとは角野の太鼓台なので角野地区で展示する考えも表明していますが、このことについては考えを改めていただくことを伏してお願いを申し上げます。
7点目は、この施設の運営を市直営の美術館も含めコスト面から考えて指定管理にできないのかとも思いますが、その是非についてお考えをお尋ねいたします。
次に、駅南駐車場についてお伺いをいたします。
新居浜駅は自動車を利用するパーク・アンド・ライドの需要が高く、駅北にある民間の貸し駐車場だけでは台数が不足するため、これらの駐車場を補い、利便性の高い駅周辺になるよう、平成26年12月に84台駐車可能な新居浜駅南駐車場を供用開始し、料金体制は駐車場30分まで無料、30分を超える場合は30分につき100円、24時間までの最大料金600円で、南口広場駐車場は20台で平成27年6月に供用開始し、駐車場30分まで無料、30分を超える場合は30分につき100円で約1年間程度運営していると考えます。この料金設定は、他市の類似駐車場、もともとの駅北の民間日貸し駐車場への影響も考慮して決定されたとも言われていますが、現状では1日に10台ぐらいしかない利用状況のようですが、利用がふえなくては市民からの税金が無駄遣いではとの声もあり、市民からの料金改定の要望もかなり聞いておりますが、この2カ所の駐車場の建設費と年間の利用状況、1日の駐車の最高、最低などについて、そして利用が少ないのは利用料金、駅南の環境、PRなどが考えられるが、現状の把握と今後の取り組みについて伺いたいと思います。
続きまして、ホテル東横インの建設についてお伺いをいたします。
人の広場の北側の駅前32街区587.39坪の民間施設誘致対象区に民間施設を誘致し、にぎわいの創出につなげるためにプロポーザルの公募でホテル東横インが決定し、14階建て246室の内容でえひめ国体開催が予定されている平成29年の春にオープンするとの情報しか私も持っておりません。市民もそのようなことだと思いますが、オープンまで約1年ですが、新居浜市との協議でどのようなホテルの構造、内容になるのか。
また、完成時期は予定どおりか。そして、現在の駅周辺に食事する場所の不足が、駅近くに宿泊する市外の知人から西条市との比較でよく聞かれますが、このことについてホテルとの協議ではどのようなお話がなされているのか、お伺いをいたします。
続いて、駅跨線橋のエレベーター設置についてお伺いをいたします。
新居浜駅構内の跨線橋は、エレベーターがないことから、障害のある方や高齢者の移動に際し、現状はホーム間をまたぐ車椅子の利用がある場合は駅員が介助し軌道におり、線路を横断し大変不便な状況が現実であります。国は、平成23年3月に国のバリアフリー基本方針が改正され、1日平均利用者数が3,000人以上の鉄道を平成32年末までにバリアフリー化することに目標を定める中、新居浜駅は1日平均4,000人の利用があり、新居浜市としては昭和54年設置の跨線橋であるが建てかえの必要はなく、エレベーターの設置が可能で、平成29年度のえひめ国体が開催され、全国から列車を利用し新居浜市を訪れることから、石川市長は継続して国に強く要望している中で、国、JR四国から平成28年4月から取り組みたいと申し入れがあったと伺いましたが、本市にとっては大変うれしい話であります。この事業の背景、経過、経緯、事業内容、完成時期、また国体開催までにできるのかについてお伺いをいたします。
次に、道路行政についてお伺いをいたします。
1点目は、市民からよく聞くことは、新居浜市の道路整備は遅いと。西条市は早いとよく耳にしますが、昔は市民の土地への愛着心、歴代の国、県との協議不足などが考えられますが、現在は市民、国、県ともに良好な状況と思いますが、このことについてどのような思いを持ち、迅速な道路整備に努められるのか、お伺いをいたします。
2点目は、新居浜市の都市計画道路は幹線街路26路線の延長9万1,320メートル、特殊街路2路線の延長1万2,680メートルで、総延長10万4,000メートルであります。整備済み総延長は5万8,149メートルで、進捗率は55.9%とのお話ですが、整備済み延長ゼロはこの中でも6路線ありますが、路線名と取り組めなかった問題点、今後の取り組みについてお尋ねをいたします。
また、進捗率は県内類似都市などと比べてどのような状況かについてもお伺いをいたします。
3点目は、都市計画道路での整備路線、新居浜バイパス1工区2.3キロメートル、3-1工区1.1キロメートル、3-3工区1.5キロメートルと西町中村線、郷桧の端線、上部東西線、角野船木線も含めての進捗状況、用地取得率、建設状況等なども含めて今後の完成年度の見通しと取り組みについてお伺いをいたします。
次に、総合運動公園についてお伺いをいたします。
総合運動公園構想は、前佐々木市長のとき、平成18年3月に構想を取りまとめられ、石川市長に引き継がれ今日に至っています。総合運動公園建設については、自民クラブ会派として毎年施設建設について強く要望しているのは、石川市長も御承知のことと思います。総合運動公園建設については、私は平成23年9月議会、そして平成26年12月議会での質問で、平成27年度中をめどに素案を策定したいと市長から答弁をいただきました。この件につきましては、多くの議員が質問をされています。
また、新居浜市体育協会からも3回の要望書が提出され、県立東高校のスポーツ科の設立もあり、期待が高まっているところであります。石川市長も3年就任した取り組みの中で、事業が進展をしてまいりました。昨年8月25日の都市基盤整備促進特別委員会で整備目標と整備案の設定について詳細な説明を受け、議員にも資料が配付されたと思っています。平成28年度の施政方針で市長から、平成26年度に実施した総合運動公園候補地検討業務を踏まえ、施設内容や規模、中長期的な整備計画を盛り込んだ総合運動公園構想の策定に取り組むとお考えを示されました。石川市長からこの構想が長期に継続された経緯や構想策定の内容、時期についてをお伺いいたします。
最後になりますが、観光行政とマイントピア別子についてお伺いをいたします。
市は昨年6月末をもち端出場温泉保養センターを廃止し、全面リニューアルする温泉施設と子供用遊戯施設といった観光交流施設等を整備し、マイントピア別子の再生を図るといった基本構想に基づいた改修事業に着手をされました。当初は入札不調という事態もあり、事業開始が1カ月ぐらいおくれ、昨年8月から工事に着手し、工事ももう終盤になってきていると思われます。そして、観光交流施設は、本年4月から株式会社マイントピア別子を指定管理者とする運営形態に移行する中で、利用料金制の採用による収支バランスがとられるなど、新たな施設運営に期待が持たれています。
そこでお尋ねしますが、さきの石川市長の施政方針にも示されたように、本年4月に観光交流施設がリニューアルオープンするとのことですが、市や株式会社マイントピア別子は、オープンに向けての誘客促進の取り組みを含め作業を予定しているようですが、その内容と皆さんが大変心配しているオープンの時期についてお伺いをいたします。
そして、指定管理者のマイントピア別子は、観光事業者として自社が展開している鉱山観光事業に加え、新施設の温浴施設や子供用遊戯施設を生かし、今後どのような取り組みを計画されていますか。
また、市は再生したマイントピア別子を本市の観光拠点施設としてさらに発展させるためにどのような取り組みをされるのか、お伺いをいたします。
これで第1回の質問を終了いたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) おはようございます。
自民クラブ代表の山本議員さんの御質問にお答えをいたします。
まず、私の政治姿勢についてでございます。
私は、平成24年11月に市長に就任して以来、経済の再生、コミュニティーの再生、市役所の再生の3つの再生と健康都市づくり、教育力の向上の2つの課題を行政運営の柱に掲げ、私が目指しますチーム新居浜による地域再生への取り組みに邁進してまいりました。このような取り組みを推進していくためには、何と申しましても市政運営の現場であります市役所が変わらなければなりません。そのためには、職員一人一人がチャレンジ精神旺盛でコスト意識を持ち、時代に即応してチェンジできる、いわゆる3C職員へと変革する必要があります。私は折に触れ職員に対し、3C職員への意識改革を促してまいりました。そして私が掲げる公約や新居浜市として進むべき方向を明確に示すことで、職員もチーム新居浜の一員として市民と行政が一丸となって市政課題に取り組む姿勢が備わってきており、市役所の再生につながる変革が起こっていると感じております。
推進する各部局の人員体制につきましては、平成25年度は経済の再生に向け、住友各社及び地元企業との連携や観光、農林水産の振興強化を図ることを目的に、新たに産業戦略監を配置し、平成26年度は健康寿命の延伸に向けた取り組みや教育力向上を積極的に推進し、総合的な企画戦略の実践を図ることを目的に健康長寿戦略監、教育力向上戦略監をそれぞれ配置いたしました。平成27年度はコミュニティーの再生を推進するため、防災、福祉などの地域課題に取り組む自治会の支援を所管する部署の人員増員、また、総合戦略を策定し、地域活力の創出や地方創生のための施策を推進するため地方創生推進室の設置など、重要施策の着実な執行を図るため、少数精鋭の基本方針を堅持しつつ、能力主義と適材適所による人事に努めてまいりました。
また、平成26年12月期から各職位ごとに求められる職務行動がとられていたかという人事評価結果が勤勉手当に反映されるようにいたしまして、一生懸命努力している職員が報われ、そうでない職員に対してはなお一層の努力を促す、いわゆる信賞必罰、成績主義の人事管理に努めており、職員の意識は徐々にではありますが、着実に変革していると認識をいたしております。
次に、一期(3年間)の取り組みについてでございます。
私は市長就任以来、3つの再生と2つの課題について、ふるさと新居浜の総力を結集した取り組みを進めてまいりました。このような取り組みができましたのは、ひとえに政策懇談会を初め、市民や各界各層の皆様との対話を通じ、それぞれの分野からの御意見や御提言も市政に反映するという基盤が整ってきたからこそなし得たものであります。
また、折に触れ住友企業の本社を訪問し、新規投資や地元企業との連携強化を図るための情報交換や本市出身で中央省庁や経済界で御活躍されている方々とのネットワークの構築にも努めてまいりました。平成27年度は第五次新居浜市長期総合計画の中間見直し、さらには新居浜市総合戦略を策定し、地域再生から地方創生への一歩を踏み出す足がかりが築けたことも大きな成果であると考えております。
次に、一期の仕上げについてでございます。
これまで3年間で実施してきた地域再生への取り組みは、一朝一夕に成果があらわれるものではございません。
また、本格的な人口減少社会が到来し、本市におきましても、このままであれば2040年には人口が9万人を下回ると推計されており、このような厳しい現状を乗り切るためには、少子高齢化対策、雇用の創出、定住・交流人口の拡大など、早急に取り組むべき課題が山積をいたしております。平成28年度は、市長任期のまさに仕上げの年であります。昨年策定いたしました総合戦略が絵に描いた餅で終わることのないよう、市民の皆様とともに英知を結集し、総合戦略の基本目標に掲げる地方創生に向けた施策を着実に実施していくことが、市長である私に課せられた責務であると考えております。
次に、二期目のかじ取りについてでございます。
振り返りますと、平成24年11月に多くの市民の皆様初め議員の皆様、また地元経済界、各種団体の皆様から格段の御支援をいただき市長に当選をさせていただきました。私は、共につくろう笑顔輝く新居浜市、夢をかたちにチーム新居浜をスローガンに、安全で快適に暮らせる都市の実現を初め、7つの夢の実現と重点政策16項目を含む48の施策を公約として市民の皆様にお約束いたしました。市長就任から3年が経過し、駅周辺整備やあかがねミュージアムのオープン、市庁舎1階のリニューアル、マイントピア別子の新観光交流施設整備など、着実に実を結びつつあるものもございますが、健康寿命の延伸や小中学生の学力向上など、引き続き取り組みを進めていかなければならない項目も数多く残されております。
さらに、昨年策定いたしました総合戦略につきましても、平成28年度から本格的な事業推進となりますが、私は地方創生をなし遂げ、このふるさと新居浜を未来に継承していかなければならないとの決意を強くいたしております。こうしたことから、平成28年度を再生から創生への躍進の年と位置づけ、公約の実現を初め、地方創生への取り組みを強力に推進してまいりたいと考えております。
しかし、市長としての任期も残すところ9カ月足らずとなった今、まだまだ道半ばであるものと強く感じております。このような中、市議会の自民クラブ、いずみ会、公明党議員団から2期目への出馬要請を受けましたことにつきましては、私自身この要請を重く受けとめたいと考えております。
しかしながら、市長としてのこの3年間を振り返りますと、後援会や市議会の皆様初め多くの方々の支えがあってこそ、今日まで務め上げることができたものと深く感謝をいたしており、次期市長選への対応につきましては、後援会初め関係者の皆様と御相談をさせていただいた上で、しかるべきときに決断をしてまいりたいと考えております。
次に、人口ビジョンと総合戦略についてでございます。
昨年12月本市人口の将来目標を定めた新居浜市人口ビジョンと人口減少問題を克服し、今後も持続的な発展を図るために必要な施策等を取りまとめた新居浜市総合戦略を策定いたしました。策定作業を進めるに当たりましては、多くの市民の皆様、各界各層の皆様に御協力、御参画をいただき、また市議会におかれましては、地方創生特別委員会において長時間にわたる御議論をいただきましたことに対しまして、この場をおかりいたしまして厚く御礼を申し上げます。
山本議員さん御指摘のとおり、輝ける新居浜の将来のためには、総合戦略の各種施策を早急かつ確実に実行することが重要となってまいります。このようなことから、今年度より国の交付金等を活用しながら具体的な地方創生関連施策に取り組んでいるところでございます。来年度以降につきましても、総合戦略に掲げた数値目標を踏まえ、取り組みを加速していきたいと考えており、それらの中でも重点施策の一つと位置づけておりますのが、企業城下町版CCRCの導入でございます。
この事業につきましては、今後本市の人口減少スピードが加速していくと予測される中、これまで実施してきた子育て世代を主なターゲットとした移住促進施策に加え、さらに幅広い世代の本市への移住を促進する必要があるとの認識のもと、アクティブシニア層の本市への移住者をふやすために新たに取り組むものでございます。
事業の進め方といたしましては、平成28年度早期に、本市に立地する住友グループ企業や産業支援機関、金融機関、教育機関等で構成するCCRC推進協議会を設置し、本市の地域特性を踏まえ、移住先としての魅力をいかにして高めていくかや移住者受け入れに当たり、関係機関においてどのような連携支援体制を構築できるか等の点について協議を行い、国の指針や新潟県南魚沼市等の先進事例も参考にしながら、平成28年度中に本市のCCRC推進基本構想を取りまとめたいと考えております。
また、この事業が成立するためには、事業実施主体となる民間企業等の参入が不可欠でございますことから、基本構想の策定作業と並行して、事業実施主体となり得る事業者への情報提供等にも努め、総合戦略の最終年度となる平成31年度には、アクティブシニアを中心とする首都圏等からの移住者を受け入れることができる新たなコミュニティーを整備することを目標に、関係機関と連携し事業を推進してまいりたいと考えております。
次に、地方創生の深化のための新型交付金についてでございます。
山本議員さん御案内のとおり、地方創生の深化のための新型交付金は、平成28年度からの地方版総合戦略の本格的な推進を目的として創設され、その申請に当たりましては、官民協働、地域間連携等の先駆性が求められているとともに、地域再生法に基づき、地域再生計画を作成し、内閣総理大臣の認定を受ける必要がございます。
地域再生計画につきましては、その認定基準として、地域における地理的及び自然的特性、文化的産物並びに多様な人材の創造力を生かした計画であるとともに、地域の創意工夫を凝らした自主的かつ自立的な取り組みを行う計画であることが必要とされており、現在本市の地域特性を踏まえた地域再生計画の候補として考えておりますのは、本市固有の貴重な地域資源である別子銅山近代化産業遺産群を核とした観光の振興、基幹産業であるものづくり産業のさらなる振興、四国一子育てにやさしいまちづくり、健康寿命の延伸による健康長寿社会の実現の4項目でございます。現在のところ、申請スケジュール等につきましては国から示されておりませんが、本市におきましても、地域再生計画を作成し、新型交付金を積極的に活用したいと考えておりますことから、今後その取り組みを加速化させてまいりたいと考えております。
次に、福祉行政についてのうち介護保険制度の改正についてでございます。
平成26年の介護保険法改正によります新しい総合事業への移行時期につきましては、平成29年4月からの移行に向けて現在準備を進めているところでございます。
移行後のサービスの内容等につきましては、現行の予防給付サービスによる訪問介護や通所介護と同等のサービスが利用できるよう、利用者負担も含めサービスの内容について制度設計を行っており、周知啓発なども含め、円滑な移行を進めてまいります。
また、自治会館等を活用して介護予防や仲間づくりを推進するための健康長寿地域拠点事業や高齢者のボランティア活動に対しポイントを付し積極的に奨励、支援するシルバーボランティアポイント助成事業など、地域の実情に合った市独自の生活支援サービスにつきましても順次整備していくことによりまして、生活実態に合ったきめ細やかな支援体制を構築し、要支援者等に対する効果的かつ効率的な支援を行ってまいりたいと考えております。
また現在、国の審議会等で議論されております次期の介護保険制度改正につきましても、その動向等に十分注視し、適切な対応に努めてまいります。
次に、駅周辺施設の取り組みと問題点についてのうち、駅跨線橋のエレベーター設置についてでございます。
まず、背景と経過、経緯についてでございます。
山本議員さん御案内のとおり、国のバリアフリー基本方針の改正に伴い、1日平均約4,000人の利用がある新居浜駅につきましては、平成32年度までにバリアフリー化の実施が必要な状況となっております。新居浜駅周辺につきましては、平成23年度から新居浜駅周辺整備事業としてバリアフリー化が図られておりますが、駅構内につきましては、ホームを結ぶ跨線橋にエレベーターがないことから、障害のある方や高齢者の移動に際しては、大変不便な状況でございます。
また、本年1月12日に実施いたしました新居浜駅利用者数調査においても、特急電車は上下線とも1本を除き、改札に近い1番ホームに停車しておりますが、普通電車は2番線、3番線での停車が多いため、利用者全体のうち23%の方が跨線橋を利用されているという結果が出ております。このような中、昨年6月に四国運輸局から本市に対し、新居浜駅のバリアフリー化に向けての協力依頼がございました。本市といたしましても、新居浜駅構内の早期バリアフリー化を実現するため、本年1月29日に国、2月10日にJR四国に対し、駅構内エレベーター及び多機能トイレ新設の要望を行ってきたところでございます。
次に、事業内容と完成時期についてでございます。
事業内容は、エレベーターと多機能トイレの新設及びそれらに係る設計でございます。
エレベーターにつきましては、既存の跨線橋の建てかえの必要はなく、跨線橋の東側への設置が可能であると伺っております。また、多機能トイレは、新居浜駅舎内の既存男女トイレの隣接地に整備予定と伺っております。
完成時期につきましては、市といたしましてはえひめ国体開催までの供用開始を要望いたしておりますが、事業主体となるJR四国からは、国の補助金交付決定時期等によっては、全ての工事がえひめ国体開催まで完成しない場合もあると伺っております。なお、新居浜駅のバリアフリー化のうち電気設計につきましては、四国運輸局より平成27年度補正予算の内示の連絡があったとJR四国からお聞きいたしております。
現在、事業計画書のほかの内容等につきまして、JR四国と協議を行っているところでありますが、今後におきましても、新居浜駅の早期のバリアフリー化実現に向け、積極的に取り組んでまいります。
次に、道路行政についてでございます。
まず、迅速な道路整備を推進するに当たり、どのような思いを持って努めているかについてでございます。
道路は、将来を見据え、町の骨格を形成し、安全で安心な市民生活と機能的な都市活動を確保する社会資本であり、計画的かつ効率的に整備を進めていかなければならないと考えております。
しかしながら、道路特定財源の廃止以来、特に新規の道路整備は財源的に非常に厳しい状況であり、同時に多数の路線を整備することは困難な状況でございますことから、今後の道路整備につきましては、財政状況や社会状況の変化に柔軟に対応しながら、また市内全体の道路網のバランスや交通状況、さらには国道、県道の整備状況を勘案した上で計画的な整備に努めてまいりたいと考えております。
次に、総合運動公園建設についてでございます。
総合運動公園構想につきましては、これまで平成18年に策定した総合健康運動公園構想におきまして、施設整備の候補地として観音原地区を想定し、施設を集約して整備する計画としておりましたが、平成23年に民間企業を誘致するため当該候補地を売却いたしましたことから、新たな候補地を選定する必要が生じました。
しかしながら、総合運動公園整備に要するまとまった面積を確保できる候補地のめどが立たず、時間を要してきたところでございます。
総合運動公園構想案の策定に当たりましては、平成26年度に実施いたしました総合運動公園候補地検討業務の成果を踏まえまして、平成28年度中に構想案を策定したいと考えております。
総合運動公園構想案の内容といたしましては、既存の体育施設の利用状況や市民ニーズを踏まえ、まず整備すべき施設内容、規模を整理し、建設予定地の造成や施設整備に係る事業費の算定を行います。しかしながら、山根総合体育館のように耐用年数の残存期間が20年以上ある既存施設もございますことから、全ての施設更新を同時に行うのではなく、各施設の耐用期間においては、施設の機能維持を図りながら、継続使用を行うことを基本とし、更新時期を迎えた施設から順次総合運動公園構想にのっとった新設、移転等を行ってまいりたいと考えております。したがいまして、策定いたします総合運動公園構想では、耐用年数や老朽度を考慮した既存施設の改修も含めた本市の体育施設全体の将来像をお示しできるものにしたいと考えております。
なお、総合運動公園構想案を策定するに当たりましては、関係する種目団体や既存施設の利用者、さらには広く市民の皆様からも意見をお伺いし、本市にとって適切な規模と機能を備えた運動施設の整備が図られるよう構想案を策定したいと考えております。
次に、観光行政とマイントピア別子についてでございます。
まず、観光交流施設のオープンの日時についてでございます。
私は、マイントピア別子端出場温泉保養センターの再生を公約の一つに掲げ、温浴施設と子供用遊戯施設の複合施設として整備することとし、昨年8月からマイントピア別子改修事業を進めてまいりましたところ、本年3月中に工事が完了する見込みとなりました。工事完了後は、新しい設備の試運転や調整、市民による新施設の体験利用等での施設の運営点検を行いまして、本年4月15日に新施設である観光交流施設をオープンすることといたしました。
なお、時間につきましては、式典や式典参加者への内覧会終了後を予定いたしております。
次に、誘客促進の取り組みについてでございます。
市の取り組みといたしましては、愛媛県内、香川県及び岡山県を放送対象地域とした民放局のテレビコマーシャル放映を初め、愛媛県内及び香川県のFM放送、ラジオコマーシャル及び月刊広報紙への掲載、瀬戸内運輸の路線バスの車体前後部への広告事業、そして誘導案内機能を有した看板広告を実施することといたしております。株式会社マイントピア別子の取り組みといたしましては、観光交流施設の来訪者をスムーズに迎え入れるための体制整備やパンフレット作成等による広報PR、類似の先進施設及び観光交流施設での事前の社員実地研修等を実施する予定といたしております。
次に、株式会社マイントピア別子の鉱山観光事業や新施設を生かした今後の取り組み計画についてでございます。
平成25年度から事業展開しております陸上運送業と旅行業を生かした鉱山観光と東平への観光バスツアーのセットプランに観光交流施設を利用する新コースをプランニングするなど、リピーター増加が期待できる取り組みや憩いの場、交流の場として市民の皆様に利用していただけるような取り組みも計画いたしております。
次に、市の取り組みといたしましては、平成25年度から取り組んでおりますマイントピア別子端出場ゾーンを含む着地型旅行商品のブラッシュアップ及び新商品の開発を引き続き行いますとともに、新たに別子銅山の産業遺産等を活用した周遊プランを作成し、全国に情報発信する事業を計画いたしております。今後、株式会社マイントピア別子と連携し、さまざまな誘客事業を推進していく中で、観光交流施設を大いに活用し、観光客誘致による交流人口の拡大を図ることにより、地域経済の活性化、そして地方創生にもつなげてまいりたいと考えております。
以上、申し上げましたが、他の点につきましてはそれぞれ補足いたさせます。
○議長(藤田豊治) この際、暫時休憩いたします。
午前11時00分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前11時10分再開
○議長(藤田豊治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 自民クラブ代表の山本議員さんの御質問にお答えいたします。
駅周辺施設の取り組みと問題点についてのうち、あかがねミュージアムについてでございます。
まず、1点目のあかがねミュージアムの年間管理費1億6,000万円の考え方についてでございます。
新聞報道による2億円という経費についてでございます。これは、建設構想段階から説明させていただいております1億6,000万円の運営経費に加え、総合文化施設の市職員の人件費相当分を加えた金額であると認識いたしております。そのうちの運営費の1億6,000万円につきましては、あかがねミュージアムの総事業費から施設使用料収入や入場料収入等を差し引いた一般財源で賄う経費の上限額として考えております。その内訳といたしましては、税抜き1億4,000万円が指定管理料、2,000万円が美術館の事業費といたしております。
次に、2点目の開館日、開館時間についてでございます。
開館日につきましては、本年1月2日及び3日を臨時的に開館いたしましたが、両日で約2,100人の来館者がございました。そこで、今後につきましては、開館から1年間の来館者の実績を踏まえた上で、年始やゴールデンウイーク及びシルバーウイーク期間中の休館日を開館とすることや施設メンテナンスのための一定期間の休館日を通常文化施設の閑散期と言われております2月の平日に設定するなど、閉館時間も含め、市民サービスと運営コストのバランスを考慮しながら、さらなるサービスの向上と来館者数の増加に努めたいと考えております。
次に、3点目の駐車場についてでございます。
通常日におきましては、特に混乱等なく運営できているものと認識いたしておりますが、ホールでのイベント開催時といった、特に来館者が多い日におきましては、駅南駐車場を御利用いただいております。なお、開館時間に駐車場が開場されていなかったとのお尋ねでございますが、そのときの理由といたしましては、管理スタッフは早番、遅番で交代勤務をいたしておりますが、早番のスタッフが出勤時間の直前になって体調不良による休暇を申し出た際、スタッフ間の連絡が行き届かず、開館時間に駐車場を開場することができませんでした。今後同様の問題が起こらないよう、指定管理者を指導するとともに、連絡体制の見直しを行いました。
次に、4点目のスタジオ1と2の貸し出しについて、これまで貸し出しできなかった理由でございます。
スタジオ1につきましては、多目的ホールの附属施設としてリハーサルや練習、楽屋としての貸し出しを優先に取り組んでまいりました。一方で、スタジオの長期の専有による教室等の開催を希望している方が多く、ホールの附属施設として利用を希望されている方との調整やルールづくりを行っておりましたことから、5月10日からの貸し出しとなります。
スタジオ2につきましては、利用希望者からの聞き取りを行うなど、利用環境の整備に時間を要したことから、3月8日から貸し出しとなります。
次に5点目、指定管理者の取り組み状況や市直営の美術館との関係についてでございます。
指定管理者の契約に際しましては、意見交換を重ね、無事にオープンを迎えることができました。開館以降はさまざまな事業に取り組んでまいりまして、開館以降、これまで17万人余りの方に来館していただき、あかがねミュージアムに対する関心の高さを実感しております。今後におきましても、公共団体と民間企業がそれぞれの長所を生かしながら事業に取り組んでまいります。
また、現在行っております取り組みといたしましては、市と指定管理者の全職員が参加する開館前の朝礼、事業推進や運営のための各種会議への相互参加、情報共有や意見交換があります。
次に6点目、郷土美術館で所蔵しております太鼓台についてでございます。
この太鼓台は、昭和58年に中筋自治会から購入以後、展示活用してまいりましたが、郷土美術館が閉館することとなったため、今後の展示場所について庁内また中筋自治会等太鼓台関係者も含めて検討を行い、太鼓台自体が巨大であることや経年劣化による汚損が激しく、現在の形での展示は非常に困難であるため、飾り幕を市内の公共施設に展示する方針といたしました。
また、太鼓台は本市の歴史文化を物語る文化財的価値の高い歴史資料であるため、可能なものは保存展示したいという思いから、あかがねミュージアムのほか、市内の小中学校、公民館及び福祉施設に展示希望の有無を確認いたしまして、角野小学校、角野公民館、上部高齢者福祉センターの3施設から展示の希望をいただいたところでございます。
しかし、今後におきましては、より有効に太鼓台を活用する方策についてさらに検討し、決定していくことも必要であると思いますので、引き続き検討させていただきたいと存じます。
次、7点目、美術館の指定管理についてでございます。
新居浜市美術館は、開館から日が浅いことから、企画展等の開催実績が少ない状況でございます。美術館の企画展で他館の作品を借用する際には、信用が最重要であり、それを得るためには、市直営の美術館として企画展開催などの実績を積むことが必要と考えております。
また、本市の指定管理者制度での指定管理の期間では、一定の技術と能力を持った専任の学芸員を継続して指定管理者が配置することは難しくなります。このようなことから、全国の美術館におきましても、指定管理者制度の導入事例が少ないものと考えており、現段階におきましては、困難であると考えております。今後におきましては、先進地の取り組みについて情報収集に努め、効率的な運営手法について調査研究してまいります。
○議長(藤田豊治) 補足答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 福祉行政についてのうち、地域包括支援センターについて補足を申し上げます。
職員の配置状況につきましては、社会福祉士が6人で基準どおりの配置となっており、保健師が常勤換算して4.75人で、基準人員6人に対し1.25人の不足、主任介護支援専門員が常勤換算して0.75人で、基準人員6人に対して5.25人が不足しており、有資格者の不足部分については、介護支援専門員で補完している状況でございます。
不足解消の取り組みといたしましては、保健師については、定員管理計画に基づき平成27年度に1名を増員し、さらに平成28年度に1名の増員を予定しており、適正配置に向け順次取り組んでいるところでございます。
しかしながら、主任介護支援専門員につきましては、その資格を取得するためにはさらに養成研修を受講する必要がありますことから、これまでは地域包括支援センターに在職する介護支援専門員や保健師が養成研修を受講することで、主任介護支援専門員の資格を取得し、配置基準を満たすよう取り組んでまいりましたが、転職等により充足するまでに至っていないのが現状でございます。現在保健師が主任介護支援専門員の養成研修を受講しておりますが、平成28年度から研修制度の見直しによる資格取得までの期間の長期化等により資格取得にも時間がかかり、非常勤の有資格者の確保も難しくなっている状況でございます。今後におきましても、有資格者の採用や勤務条件等の整備など、人事当局とも協議を行いながら、基準を満たす配置に向けて取り組んでまいります。
事業への支障につきましては、主任介護支援専門員の不足を介護支援専門員が補完しておりますが、介護保険制度の改正により、今後新しい総合事業へ移行する段階においてケアマネジメント業務が大きく見直されるため、その周知啓発活動や介護支援専門員への指導、助言などについて懸念しているところでございます。他市の状況につきましては、県内11市のうち本市を含めて7市が直営の地域包括支援センターで、4市が委託型の地域包括支援センターを設置しております。人員の充足につきましては、本市と同様に約半数の市が専門職の確保に苦慮していると伺っております。
○議長(藤田豊治) 原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 駅周辺施設の取り組みと問題点についてほか1点について補足を申し上げます。
まず、駅周辺施設の取り組みと問題点についてのうち、駅南駐車場についてでございます。
駐車場の建設費につきましては、駅南駐車場が用地費を含み約1億8,700万円、駅南口広場駐車場が約2,200万円となっております。
駅南駐車場の利用状況につきましては、平成26年12月に供用開始し、年間約6,000台利用されており、1日当たりの平均出庫台数は17台、1日当たりの最高出庫台数、最低出庫台数はそれぞれ139台、3台となっております。駅南口広場駐車場の利用状況につきましては、平成27年6月に供用開始し、年間の利用見込み台数は約800台、1日当たりの平均出庫台数は3台、1日の最高出庫台数、最低出庫台数はそれぞれ28台、ゼロ台となっております。
駅南駐車場及び駅南口広場駐車場の利用率が少ない要因につきましては、十分に分析をする必要があると考えておりますが、駅周辺を利用される方に十分周知されてないことも理由の一つと考えられますことから、引き続き施設概要や利用方法等について広報を行ってまいりますとともに、今後の利用状況や周辺環境等を注視しながら、駅周辺の公営駐車場の利用方法や駐車料金の改定についても検討してまいります。
次に、ホテル東横イン建設についてでございます。
駅周辺の商業・業務機能の充実を図るため、プロポーザル方式で大手ホテルチェーンの東横インの進出を昨年3月に決定いたしました。ホテルの概要といたしましては、ホテル棟が鉄骨造14階建て、延べ床面積約4,500平方メートルで、客室が246室でございます。附属する立体駐車場が鉄骨造2階建て、延べ床面積約1,650平方メートル、自走式の2層3段スキップタイプ、駐車台数は102台となっております。ホテル1階には93席の食堂とホテル棟北側に20席のテラスがありますことから、これらを活用して一般への軽食サービスを御検討いただくことになっております。ホテルの完成時期につきましては、えひめ国体開催に合わせて平成29年の春完成する予定でございます。
現在の新居浜駅周辺地域は、山本議員さん御指摘のとおり、食事ができる場所が少ないなど、にぎわいにつながる施設が不十分な状態となっております。活力あふれる駅周辺にするためには、民間による街区の活性化が不可欠でありますことから、ホテルの持つ集客力を生かし、飲食を含む民間施設の進出を促してまいりたいと考えております。
次に、道路行政についてでございます。
まず、都市計画道路の整備状況と未整備路線についてでございます。
本市の都市計画道路につきましては、山本議員さんの御質問にありましたように、全28路線、計画総延長104キロメートルのうち、平成27年3月末で整備済み延長が約58キロメートル、進捗率は55.9%となっており、愛媛県の全体進捗率64.3%、また県内の類似都市では、今治市の74.5%、西条市の61.3%を下回る状況でございます。
次に、整備済み延長ゼロの路線は、岸の下旦の上線、沢津桜木線、宇高西筋線、前田庄内線、高木庄内線、上泉萩生線の6路線で、合計約12キロメートルでございます。
事業化されていない主な理由といたしましては、用地費、補償費の高騰により全体事業費が増嵩したことも含め、十分な道路予算が確保できなかったことや地権者との用地交渉が難航したことなどが上げられます。今後の取り組みにつきましては、市民生活に必要不可欠な道路が適切な形で整備されることの重要性に変わりはございませんが、財政的に非常に厳しい状況の中、今後の人口減少を見据え、生産性の向上や安全、安心を含めた市民生活の質の向上など、ストック効果を勘案しながら優先路線を決定し、整備を進めてまいりたいと考えております。
次に、現在事業中の主要な道路の進捗状況と今後の見通しについてでございます。
まず、新居浜バイパスにつきましては、3-1工区に当たります西喜光地町から本郷一丁目までの延長1.1キロメートルのうち、西喜光地町から黒道までの500メートル区間につきましては、今年度より一部用地買収に着手し、黒道から自転車道までの400メートル区間につきましては、現在75%程度の用地買収が完了、残る自転車道から本郷一丁目までの200メートル区間につきましては、おおむ用地買収が完了しており、引き続きさらなる用地買収の推進に取り組むと伺っております。
次に、3-3工区に当たります萩生から大生院までの延長1.5キロメートルにつきましては、これまでに用地買収が完了している箇所における路側の改良工事、渦井川、西河川での橋梁工事を実施し、平成27年3月には渦井川橋を、また先日2月15日には西河橋をそれぞれ新橋へ車線切りかえを行ったところでございます。今後は旧橋の撤去及び新橋架設等を行い、平成30年度までに予定しています4車線化に向け事業を進めてまいりたいと伺っております。
最後に、1工区に当たります船木から東田三丁目までの延長2.3キロメートルにつきましては、地図混乱等のため平成19年度に国土調査を実施しております。1工区につきましては、3-1工区及び3-3工区の用地買収、工事の進捗及び予算等を勘案しながら事業を進めると伺っております。
また、県事業として進められております西町中村線につきましては、現在事業を実施している国道11号の西の端交差点から滝の宮橋南側までの間約1,050メートルのうち、供用開始できていない国道11号バイパスから滝の宮橋南側までの間約540メートル区間において、平成26年度、平成27年度に大型物件の移転補償契約を締結し、順次物件移転の手続を行っているところです。
また、JR予讃線下越し部については、JR四国と工法等設計協議を進めており、平成28年度以降、JR周辺の埋設物の移設工事及びJR工事に着手する予定でございます。今後JR工事には多額の費用が必要で、予算確保などの状況など不確定な要因もあるため、事業の完成時期は未定であるが、早期完成を目指し予算確保に努めていると伺っております。
次に、郷桧の端線につきましては、平成27年3月末に供用開始した県道多喜浜泉川線から清掃センター入り口までの1キロメートル区間に引き続き、現在清掃センター入り口から株式会社リブドゥコーポレーションまでの600メートル区間の整備を進めており、平成27年度に約45%の用地を取得し、水路工に一部着手しております。平成28年度も新居浜市の内陸型工業団地の造成事業と足並みをそろえ、残りの用地買収及び擁壁工や盛り土工に着手することとしております。
また、リブドゥコーポレーションから国道11号バイパスまでの残り800メートル区間につきましては、概略設計に着手したところであり、関係機関と連携、協力して早期に工事着手できるよう準備を進めていると伺っております。
上部東西線につきましては、市道中須賀上原線から市道萩生出口本線までの908メートル区間について、用地取得率99%で、道路工事とともに今年度からは東川にかかる橋梁下部工事にも着手しており、平成29年度の開通を目指して進めてまいります。
角野船木線につきましては、第2工区693メートル区間について、用地取得率95%で、種子川にかかる橋梁工事及び道路工事を進め、平成28年度の開通を目指して進めてまいります。
山根公園西側におきましては、愛媛県の新田橋架替事業と調整を図りながら、平成28年度に拡幅工事を実施する予定でございます。
○議長(藤田豊治) 藤田消防長。
○消防長(藤田秀喜)(登壇) 防災拠点施設の進捗状況と見通しについて補足を申し上げます。
防災拠点施設の建設につきましては、平成26年度に策定いたしました新居浜市防災拠点施設建設基本計画に基づき、平成27年10月から基本設計業務に着手しているところでございます。
しかし、設計業者との協議におきまして、建設工事ヤード、公用車駐車場の代替地、仮設駐輪場などの確保や郷土美術館及び消防庁舎南側の附帯設備の移設など、さまざまな懸案事項の整理を余儀なくされ、さらには、防災拠点施設建設時や完成後に来庁される市民の利便性を考慮した市役所全体の外構を含む環境整備について、市関係部局及び愛媛県、警察署、四国電力、地権者等との協議に時間を要し、設計業務におくれが生じております。
また、新たに建設されます防災拠点施設は、地震に強い免震構造を採用していることから、災害発生時の消防・防災機能とライフライン機能との連携強化を図るため、将来の上水道事業と下水道事業との統合も見据えた上で、ライフライン担当部門を当該施設内に合築するため、当初の4階から5階に変更し、大規模災害発生時にも万全の体制で対応できる総合的な防災拠点施設の整備を考えております。
次に、建設費用につきましては、現在基本設計を実施中のため、具体的にお示しすることはできませんが、附帯工事の追加費用や合築に伴い発生いたします水道局部分の建設費などの追加により増額となる見込みでございます。
次に、今後のスケジュールについてでございます。
設計業務につきましては、構造評定及び大臣認定などの許認可申請の期間を含み、平成28年度末の完成を見込んでおります。なお、基本設計が完了いたしましたら、議員の皆さんに御説明をさせていただきたいと考えております。
最後に、本体工事についてでございます。
本体工事には、平成29年に着工し、その後通信指令システム等の調整などを行い、平成31年中の供用開始を目指してまいりたいと考えております。
以上で補足を終わります。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) 御答弁ありがとうございました。
数点再質問いたします。
まず1点は、地域包括支援センターの答弁を福祉行政でいただきましたが、主任介護支援専門員が基準人員6人のところ5.25人が不足と答弁がありましたが、今後において非常に不足人員の見通しが難しいのではないかと思いますが、4市が委託型の地域包括支援センターに移行しておりますが、新居浜市も検討の必要があると思いますが、どのようにお考えでしょうか。
それからもう一つ、介護保険制度で、シルバーポイント事業の答弁がありましたが、65歳以上でなければポイントがつかないということですが、介護予防の観点から65歳未満の方についてもポイントがつくようにできないか、この点についてお伺いします。
そして、道路行政について先ほど御答弁をいただきましたが、特に私たちというよりも大生院校区、中萩校区、また議員の皆さんから、上部東西線の残りの萩生治良丸から大生院までの2キロメートルについて、以前から早期完成を図っていただきたいということで、中萩側と大生院側の両方から整備について要望を強くしておりますが、平成28年度中でいろいろとお考えがあるようなんですが、このことは市長に特にお答えいただきたいんですが、どのように進められるか、お伺いをいたします。まず3点について。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 山本議員さんの再質問にお答えいたします。
上部東西線の残りの区間についてでございますけれども、上部東西線につきましては、先ほど部長答弁にもありましたが、平成29年度の完成を目指して橋梁工事、道路工事に鋭意取り組んでいるところでございます。
御質問の治良丸から大生院新田橋までの残り約2キロメートル区間の整備につきましては、早期の全線開通を目指してまいりたいと考えております。計画を検討する際に、萩生側並びに大生院側から事業区間や事業費、事業効果等を十分検討し、現在整備中の区間に引き続き事業着手できるよう準備を進めてまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 山本議員さんの再質問にお答えいたします。
まず、地域包括支援センターの人員不足について、委託型にしてはというような御質問だったと思いますが、今現在愛媛県の場合は直営でやっているところも多くありますが、その中で委託としてうまくいっているところが、今治市の地域包括支援センターにつきましては、基幹型の地域包括支援センターを直営部分として残しつつ、管内に数カ所の地域包括支援センターを設置して、社会福祉法人とか医療法人等に委託する形で人員体制を整えているというようなことを伺っておりますので、今後地域包括支援センターの運営を検討する上で、そういった今治市の事例なども参考にしながら人員体制の確保に努めてまいりたいと考えております。
次のもう一点のシルバーポイント助成事業についてでございます。
65歳以上で今実施をしております。実施しているのは、介護保険制度を活用した中でこの事業を実施しているため、今現在65歳以上というようなことで実施をしております。他市もいろいろ調査もしているんですが、65歳未満の実施というようなこともありますけれども、このポイント事業に参加をすることはできるんですけれども、ポイントまでつかないというような実施をしているところがあります。そういった中で、今後につきましては、介護保険制度外というようなことになりますので、財政状況も含めまして、他市の状況も再度検討も進めながら検討してまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。山本健十郎議員。
○26番(山本健十郎)(登壇) 多岐にわたっての質問に御答弁いただきました。
数点要望をいたしまして、終わりたいと思いますが、特にあかがねミュージアムについて7点の質問を行いましたが、これは議員もそうです。市民も多くいろんな問題を抱えておる状況であったと思います。一通りきょうは御答弁をいただいたんですが、特にお願いしたいのは、市民や議会、そういう情報提供を逐次とにかく行うことが一つは施設の繁栄にもつながると思いますので、情報提供を適宜行っていただきたいということをお願いしておきたいと思います。
それから、跨線橋のエレベーターの設置なんですが、国体までにどうしてもとJRに要請していただきたい。このことは法的にもJRは平成32年までにつくらないかんというお話ですので、JRはなかなか渋いところでございますので、強く国体開催に間に合うように要請していただきたい。
それから、運動公園建設について市長から基本構想をきちっとやると、こういうお話なんですが、運動公園建設についてもおくれにおくれておりますので、ひとつ必ず休まんと前へ進んでいただきたい、このように思います。
最後になりますが、私は石川市長の出馬の御決意をしていただきたいと、こういう質問をいたしましたが、市長のほうからしかるべきときに決断するというような御答弁をいただきました。
しかし、答弁の中で至るところに非常に強い意欲を感じられました。中でも任期も残すところ9カ月足らずの今、まだまだ道半ばにあるものと強く感じておりますとのこのくだりで、私は出馬の決意を強く感じました。最後になりますが、早期の決断を再度強く石川市長に要請して、質問を終わります。
○議長(藤田豊治) 佐々木文義議員。
○21番(佐々木文義)(登壇) 公明党議員団の佐々木文義でございます。通告に従いまして質問をさせていただきます。
日本は、今高齢化と人口減少の同時進行、そして国際情勢の激変という内外ともに極めて困難な時代にあります。政治は未来への責任を果たすために答えを先送りすることは許されません。安倍内閣発足から3年、自民党と公明党の連立政権による安定した政治基盤のもと、的確な政策対応により経済再生は着実に成果を上げながら、デフレ脱却まであと一歩というところまできております。経済の好循環をさらに加速させ、経済再生を確実なものとし、国民お一人お一人が自分らしく輝き、自己実現できる一億総活躍の社会をつくらなければならないと思っております。そのためには、安心で持続可能な社会保障制度の推進など、必要な社会基盤の整備を着実に進めることが必要であります。地方を元気にする地方創生の新たなチャレンジも始まっております。そこに暮らす人に光を当て、一人一人が自分らしく輝く、人が生きる地方創生を進めていかなければならないと思います。
また、我が国を取り巻く国際環境が大きく変わる中で、総合的な日本の外交、安全保障の取り組みも重要になってまいります。公明党も政権与党の一翼を担い、私たち地方議員も地方の課題にしっかり挑戦をしていく気持ちであります。自民党と公明党の連立政権に対する石川市長の率直な感想をお聞かせをいただきたいと思います。
そして、地域再生から地方創生へ、石川市長の任期も残り1年足らずとなりました。市長は、就任以来、経済の再生、コミュニティーの再生、市役所の再生の3つの再生と健康づくり、教育力の向上の2つの課題を行政運営の大きな柱として取り組みを進めてこられました。この3年余りで地域再生への基盤がどのように確実に整ってきたのか、お伺いをいたします。
市長は平成28年度を再生から創生への躍進の年と位置づけをされておられます。本市も新居浜市人口ビジョン、新居浜市総合戦略が策定をされました。地方創生のかなめは、その担い手である人であります。人に視点を置き、女性や若者が生き生きと活躍できるまちづくりへ、本市の特色を生かしたユニークな取り組みをしていかなければなりません。観光、雇用、子育て支援、広域連携など、地域の魅力を生かした仕事をつくり、人の流れをつくっていくのが大切であります。地方創生を成功に導いていくためには、本市の自主性を第一に、これが大事でありますが、国との連携や支援も不可欠であります。今後の取り組みの進め方についてお伺いをいたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 公明党議員団代表の佐々木議員さんの御質問にお答えいたします。
まず、自民党と公明党の連立政権に対する私の感想でございます。
長年にわたる自公協力体制によりまして、安定した政権運営のもと、バランスのとれた政策を実行していただいていると感じております。特に外交面や経済政策においては、着実に前進しているのではないかと思っております。
次に、地域再生から地方創生へについてでございます。
まず、地域再生への基盤についてでございます。
私は市長に就任して以来、3つの再生と2つの課題を行政運営の柱に掲げ、地域再生に向けた各種施策を推進してまいりました。私は、市政運営には市民、事業者、行政が一体となり市政課題に取り組むことが肝要との思いから、平成25年6月に各界各層の代表者から成る政策懇談会を設置いたしました。地域の再生を図るためには、市民の皆様、また各分野で活躍されている皆様の声に耳を傾け、そして現場が直面している課題に対し、今まさに求められている施策を具体的な事業として取り組んでいくという体制が必要であり、政策懇談会を設置して以来、このような体制が構築されたことは、地域再生、さらには地方創生に向けての基盤が整ってきたと実感しているところでございます。今後におきましても、市民の皆様との対話を通じ、市政に反映していくという体制を維持し、また市民の皆様から施策による成果をフィードバックしていただくことで、より効果的な事業へと展開させてまいりたいと考えております。
次に、地方創生を成功に導く取り組みについてでございます。
佐々木議員さん御案内のとおり、地方創生の成功のためには、まち・ひと・しごとの中でも特に人が中心的役割を担い、人が仕事をつくり、町をつくるという好循環を確立することが重要であると考えております。このようなことから、昨年12月に策定いたしました新居浜市総合戦略におきましては、人口減少問題を克服し、本市の持続的発展を図ることを目的に、新居浜市人口ビジョンの将来目標人口の実現に向け、人に焦点を当てた定住人口・交流人口の拡大など、4つの基本目標を掲げ、それぞれの目標ごとに定める具体的な施策を展開することといたしております。その中でも特に本市の地域特性を踏まえた、ものづくり産業の振興と住友各社との連携強化、全国初の企業城下町版CCRCの導入、別子銅山近代化産業遺産を活用した観光の振興、子育て支援の充実と健康寿命の延伸の4つの施策を重点的に推進してまいりたいと考えております。
佐々木議員さん御指摘の女性や若者が活躍できるまちづくりにつきましては、若手現場従業員にスポットを当てたゲンバ男子や女性創業者への重点支援のほか、独身男女の出会いの場の創出、女性活躍のためのワーク・ライフ・バランスの推進にも取り組んでまいります。
また、国との連携や支援につきましては、産業、人口、社会インフラなどのビッグデータを備えた地域経済分析システムRESASや都道府県ごとに国の職員が相談窓口となる地方創生コンシェルジュ、さらには、平成28年度に新たに創設される地方創生の深化のための新型交付金など、国からの情報支援、人的支援、財政支援を最大限活用することにより、地方創生への取り組みのより一層の深化に努めてまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) この際、暫時休憩いたします。
午前11時54分休憩
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