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平成27年第6回新居浜市議会定例会会議録 第2号

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ページID:0023917 更新日:2016年2月15日更新 印刷用ページを表示する
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目次

議事日程
本日の会議に付した事件
出席議員
欠席議員
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者
開会(午前10時00分)
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
 加藤喜三男議員の質問(1)
  1 市長就任3年を経過して
   (1) 3つの再生への取り組み
   (2) 2つの課題への取り組み
   (3) 地方創生への取り組み
 石川市長の答弁
  1 市長就任3年を経過して
   (1) 3つの再生への取り組み
   (2) 2つの課題への取り組み
   (3) 地方創生への取り組み
 加藤喜三男議員の質問(2)
  1 市長就任3年を経過して
 石川市長の答弁
  1 市長就任3年を経過して
 加藤喜三男議員の質問(3)
  1 市長就任3年を経過して
 石川市長の答弁
  1 市長就任3年を経過して
 阿部教育長の答弁
  1 市長就任3年を経過して
 藤田総務部長の答弁
  1 市長就任3年を経過して
 加藤喜三男議員の質問(4)
  1 市長就任3年を経過して
 藤田総務部長の答弁
  1 市長就任3年を経過して
 加藤喜三男議員の質問(5)
  1 市長就任3年を経過して
 阿部教育長の答弁
  1 市長就任3年を経過して
 藤田総務部長の答弁
  1 市長就任3年を経過して
休憩(午前10時57分)
再開(午前11時06分)
 藤田総務部長の答弁
  1 市長就任3年を経過して
 加藤喜三男議員の質問(6)
  1 市長就任3年を経過して
  2 新居浜駅周辺地区整備事業について
   (1) 新居浜駅前土地区画整理事業の総括
   (2) 今後の取り組み
 石川市長の答弁
  2 新居浜駅周辺地区整備事業について
   (1) 新居浜駅前土地区画整理事業の総括
 原建設部長の答弁
  2 新居浜駅周辺地区整備事業について
   (1) 新居浜駅前土地区画整理事業の総括
   (2) 今後の取り組み
 加藤喜三男議員の質問(7)
  2 新居浜駅周辺地区整備事業について
 原建設部長の答弁
  2 新居浜駅周辺地区整備事業について
 加藤喜三男議員の質問(8)
  2 新居浜駅周辺地区整備事業について
  3 別子山地区の今後の取り組みについて
   (2) 市有林の管理と別子木材センター
 石川市長の答弁
  3 別子山地区の今後の取り組みについて
   (2) 市有林の管理と別子木材センター
 加藤喜三男議員の質問(9)
  3 別子山地区の今後の取り組みについて
 真木増次郎議員の質問(1)
  1 多重債務について
 石川市長の答弁
  1 多重債務について
 真木増次郎議員の質問(2)
  1 多重債務について
  2 教育行政について
   (1) 放課後まなび塾
   (2) スポーツコース
   (3) 多文化共生社会
 阿部教育長の答弁
  2 教育行政について
   (1) 放課後まなび塾
   (2) スポーツコース
   (3) 多文化共生社会
 真木増次郎議員の質問(3)
  2 教育行政について
 阿部教育長の答弁
  2 教育行政について
 真木増次郎議員の質問(4)
  2 教育行政について
 阿部教育長の答弁
  2 教育行政について
休憩(午前11時55分)
再開(午後 1時00分)
 真木増次郎議員の質問(5)
  3 渡海船事業について
 寺村経済部長の答弁
  3 渡海船事業について
 真木増次郎議員の質問(6)
  3 渡海船事業について
  4 爆買いツアーについて
 寺村経済部長の答弁
  4 爆買いツアーについて
 真木増次郎議員の質問(7)
  4 爆買いツアーについて
 石川市長の答弁
  4 爆買いツアーについて
 真木増次郎議員の質問(8)
  4 爆買いツアーについて
  5 AEDについて
 藤田消防長の答弁
  5 AEDについて
 真木増次郎議員の質問(9)
  5 AEDについて
  6 市民相談について
   (1) マイナンバー
   (2) 軽自動車税
 関市民部長の答弁
  6 市民相談について
   (1) マイナンバー
   (2) 軽自動車税
 伊藤優子議員の質問(1)
  1 市役所の再生について
  2 市内循環バスの導入について
  3 空き家対策について
  4 地域おこし協力隊について
  5 女性活躍推進法について
  6 ウイメンズプラザのトイレについて
休憩(午後 1時58分)
再開(午後 2時08分)
 石川市長の答弁
  1 市役所の再生について
  5 女性活躍推進法について
 近藤副市長の答弁
  1 市役所の再生について
 関市民部長の答弁
  3 空き家対策について
  6 ウイメンズプラザのトイレについて
 寺村経済部長の答弁
  2 市内循環バスの導入について
  4 地域おこし協力隊について
 伊藤優子議員の質問(2)
  1 市役所の再生について
  6 ウイメンズプラザのトイレについて
  5 女性活躍推進法について
散会(午後 2時31分)


本文

平成27年12月8日 (火曜日)
  議事日程 第2号
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問
――――――――――――――――――――――
  本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
――――――――――――――――――――――
  出席議員(26名)     
 1番    神野 恭多
 2番    米谷 和之
 3番    井谷 幸恵
 4番    藤田 誠一
 5番    田窪 秀道
 6番    小野 辰夫
 7番    太田 嘉一
 8番    岩本 和強
 9番    三浦 康司
 10番     篠原 茂
 11番   大條 雅久
 12番   高塚 広義
 13番   藤原 雅彦
 14番   豊田 康志
 15番   永易 英寿
 16番   伊藤 謙司
 17番   藤田 豊治
 18番   藤田 幸正
 19番   岡崎 溥
 20番   伊藤 優子
 21番   佐々木 文義
 22番   真木 増次郎
 23番   仙波 憲一
 24番   近藤 司
 25番   加藤 喜三男
 26番   山本 健十郎
――――――――――――――――――――――
  欠席議員
 なし
――――――――――――――――――――――
  説明のため出席した者
 市長                 石川 勝行
 副市長              近藤 清孝  
 企画部長             寺田 政則
 総務部長             藤田 佳之
 福祉部長             岡部 嘉幸
 市民部長             関   福生
 環境部長             伊藤 公夫
 経済部長             寺村  伸治
 建設部長               原  一之
 消防長               藤田 秀喜
 水道局長              本田 陸治
 教育長               阿部 義澄
 教育委員会事務局長      木村 和則
 監査委員             田中 洋次
――――――――――――――――――――――
  議会事務局職員出席者
 事務局長             多田羅 弘
 議事課長              原   正夫
 議事課主幹            伊藤 裕敏
 議事課副課長           上野 壮行
 議事課副課長          松平 幸人
 議事課調査係長           鈴木 今日子
 議事課議事係長          美濃 有紀
 議事課主任            中島 康治
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前10時00分開議       
○議長(藤田豊治) これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第2号のとおりであります。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(藤田豊治) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において神野恭多議員及び米谷和之議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第2 一般質問
○議長(藤田豊治) 次に、日程第2、一般質問を行います。
 この際、申し上げます。一般質問における各議員の発言は、それぞれ通告の時間以内となっておりますので、御了承願います。
 順次質問を許します。まず、加藤喜三男議員。
○25番(加藤喜三男)(登壇) おはようございます。
 自民クラブの加藤喜三男でございます。
 まず、質問に入る前に、新居浜市にとって、先月、今月と目をみはるようなすばらしい出来事が2つございました。その1つは、11月14日、愛媛中学駅伝競走大会において、新居浜西中学校が男女ともに優勝し、愛媛県の代表として今月13日、山口市で開催される全国大会にアベック出場となりました。愛媛県の代表として、日本一を目指し、精いっぱい頑張っていただきたいと思います。
 もう一つは、来春1月3日TBS系列で別子銅山の番組「百年の計、我にあり」の放送が決定したことであります。このことは、新居浜市にとりまして、年明け早々まことに喜ばしいことと存じます。新春スペシャルドラマとして、2時間の番組となっているようですが、テレビの地上波で全国放送されることについては、新居浜市民にとってもまことに誇らしい限りであり、制作に携わっていただいたTBSを初め、住友グループ広報委員会並びに本市久保田町出身で広告代理店ビデオプロモーションの藤田潔名誉会長のお力添えが多くあったと思われます。その他、多くの関係者の方々の御努力に感謝を申し上げる次第であります。振り返りますと、ちょうど1年前、昨年12月19日から22日まで、東京六本木泉ガーデンギャラリーにおいて、愛媛新居浜別子銅山展が開催されました。この会場には、住友各社の社長さん、会長さんを初め、愛媛県知事にも御臨席を賜り、盛大な別子銅山展が開催されました。私も市民の代表、議長という立場で出席をさせていただきましたが、住友資料館末岡副館長の監修のもと、広瀬歴史記念館の多くの展示物を展示するほか、住友金属鉱山本社から借用した楠木正成像、宮西校区の皆さんに制作していただいた口屋跡のジオラマ、住友共電からお借りした旧端出場水力発電所のジオラマなどが展示され、まさに別子銅山産業遺産の歴史的意義とともに、現代によみがえる産業遺産として充実した内容であったと思います。会場には、一般客とともに、住友各社の多くの幹部社員、中堅若手の社員、OBの方々も訪れていました。その状況を見ておりますと、時代の経過による別子銅山に対する郷愁を感じるとともに、別子銅山に対する新居浜市の真摯な取り組みが認められつつあると私自身感じたことを思い出します。このことから、今回、TBSの番組は、昨年の東京展並びに一昨年のNHK大阪での別子銅山展が引き金となり、番組制作に導かれたものと受け取ることができます。いずれにいたしましても、石川市長が、市長就任以来、別子銅山を生かしたまちづくり、住友との連携を掲げるとともに、みずからが東京に出向き、住友各社の社長を訪問し、精力的に活躍されていることが、住友グループ白水会の皆様の心を動かしたのではないかと私は考えております。これからも効果的な情報発信に努めるとともに、住友各社と連携し、地道で着実な産業遺産の保存活用に取り組んでいただきたいと存じます。市民の皆さんにおかれましては、お正月に帰省されている御家族も多いと存じます。ぜひこの番組を通じて、親子で、また3世代であるいは御親戚の皆様と別子銅山と新居浜について語り合ってほしいと願うばかりであります。また、せっかくの機会ですので、新装になったあかがねミュージアムでの番組放映を希望するものであります。
 それでは、通告に従いまして質問に入らせていただきます。
 石川市長には、平成24年11月、地元経済界を初め、市民各界各層の団体、また我々多くの市議会議員など、全市一体とも言える市民の賛同を得られ、市長に就任されました。石川市長は、就任に当たり、経済の再生、コミュニティーの再生、市役所の再生、この3つの再生を行政運営の柱に掲げられ、国の地方創生に先駆けて、地域再生への取り組みを精力的に進めてこられました。平成24年の市長就任から早いもので3年がたったわけでございますが、この間、多くの足跡を残されてきたと感じております。
 そこでまず、お伺いいたします。
 この3つの再生について、3年間の成果と課題、また成果と課題を踏まえて、市長任期も残すところ1年となりますが、今後どのように取り組まれるのか、お伺いいたします。
 次に、2つの課題についてお伺いいたします。
 市長は、就任2年目の平成26年度には、3つの再生に加えて、新たな市政運営のテーマとして、健康都市づくりと教育力の向上の2つの課題を掲げて地域再生への取り組みを加速されております。私ども地域再生を進めていくには、経済やコミュニティーの再生はもちろんのこと、今の新居浜を支えている市民の健康というものが基本になります。さらに、将来の新居浜を支えていくことになるであろう子供たちに対する教育力の向上についても地域再生の重要な視点であると思います。
 そこで、お伺いいたしますが、新たなテーマである健康都市づくりと教育力の向上、この2つの課題についても、成果と課題、今後どのように取り組まれるのかをお聞きしたいと思います。
 次に、地方創生への取り組みについてでございますけれども、国においては、昨年11月、まち・ひと・しごと創生法の制定、そして12月には我が国の人口将来展望である長期ビジョンとまち・ひと・しごと創生への今後5カ年の基本方針と施策の方向性から成る総合戦略が示されました。これを受けまして、本市においても、地方創生のための総合戦略の策定が進められています。我々市議会におきましても、地方創生特別委員会を設置し、議論を進めてきたところであり、先般、理事者から本市の人口ビジョンと総合戦略の案が示されました。理事者の方々におかれましては、限られた時間の中、短時間で内容の充実した総合戦略をまとめられたことに対し、敬意を表したいと存じます。今後、総合戦略を具現化していくことが重要であり、また施策成果を見える化し、さらに施策に反映していく効果検証が不可欠であることは申し上げるまでもありません。今後、総合戦略を実践していく上で、これら推進方策について、具体的にどのようにお考えになっておられるのか、お伺いいたしたいと思います。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) おはようございます。
 加藤議員さんの御質問にお答えいたします。
 市長就任3年を経過してについてでございます。
 まず、3つの再生への取り組みについてお答えいたします。
 私は、市長就任に当たり、経済の再生、コミュニティーの再生、そして市役所の再生の3つの再生を行政運営の柱に掲げ、就任早々の平成25年に設置いたしました政策懇談会を初め、各界各層の皆様との協議の中でいただいた御意見や御提言をもとに、再生への各種施策を進めてまいりました。これら市民の皆様との対話を通じて、私の目指しますチーム新居浜による再生への基盤が確実に整ってきたと感じております。また、本年度は、本市の今後のまちづくりの指針となります第五次新居浜市長期総合計画及び新居浜市総合戦略の策定を進めており、残りの任期1年におきましても、地域の総合力を結集させて、さらなる再生への施策を強力に推し進めてまいります。
 それでは、3つの再生につきまして、成果と課題、今後の取り組みについて申し上げます。
 初めに、経済の再生についてでございます。
 経済の再生につきましては、ものづくり産業によって支えられてきた本市が、持続可能な経済社会を形成していくためには、喫緊の課題として捉え、その取り組みを進めてまいりました。その成果といたしましては、平成25年度から、他地域に誇れる製品、技術を新居浜ものづくりブランドとして認定する事業を創設し、愛媛県と連携を図りながら、本市地場産業の特徴である重層な産業集積を全国に向け情報発信を行うとともに、認定企業の実需につながる販路拡大についても支援してまいりました。さらに、住友諸企業や経済界トップとの意見交換により、地元企業との連携を強化してまいりました。また、リブドゥコーポレーションやプライムデリカ新居浜工場の誘致や新たに観音原地区に内陸型工業用地を造成するなど、企業誘致活動にも積極的に取り組んでまいったところでございます。
 このように、これまでの3年間、地域経済の活性化に向け、着実に取り組んでまいりましたが、その課題としては、ものづくり産業界の人材離れ、それに伴う高度技能伝承のおくれなども顕在化いたしております。今後におきましても、引き続きこれまで取り組んでまいりました経済の再生への歩みを着実に実施してまいりますとともに、産学官金連携による新技術・新製品の開発へも積極的に取り組み、新居浜発の新技術、新製品を全国に向け発信できるよう努めてまいります。
 次に、コミュニティーの再生についてでございます。
 まず、3年間の成果といたしまして、1点目には、政策懇談会からの提言を踏まえ、平成26年度には新たに地域コミュニティ再生事業交付金制度を創設いたしました。それぞれの校区において、連合自治会を中心に、地域の活性化に向け、自治会、公民館、各種団体が連携して、自分たちで企画し、地域課題を解決してコミュニティーの再生を図る事業に取り組んでいただいております。また、高津校区や別子校区では、地域がみずから進める新たなまちづくりの計画にも取り組まれ、校区間の連携も進んでおります。
 2点目には、防犯灯のLED化と電気料金の全額市負担を実施し、これにより安心安全のまちづくりの推進と自治会負担の軽減が図られたものと感じており、今後はこの財源を活用して、自治会活動の充実につなげていただきたいと願っております。
 しかしながら、地方創生を進めるに当たっては、地域のコミュニティーが当事者意識を持ち、協働の担い手となったまちづくりこそが突破口であると考えている中、長年の懸案であります自治会加入率の向上、あるいは役員等の人材不足などの課題の解決には至っていないのが現状でございます。このようなことから、今後も引き続き連合自治会との連携を密にするとともに、より身近な単位自治会からの御意見もお聞きしながら、より効果的な自治会への財政支援や活動支援のあり方を模索し、住民の皆様に求められる自治会活動を充実していくことによって、存在意義の強化につなげ、加入率の改善を図ってまいりたいと考えております。
 また、今年度から、地域において活躍するリーダーの人材育成のため、地方創生コミュニティ・イノベーター志縁塾を開設して、自分たちの地域は自分たちで学び、考え、つくる、当事者意識の強いリーダー育成に努めており、ここで学んだ人材が、地域のまちづくりのリーダーとなって活躍していただけるよう、市も引き続きサポートしてまいります。
 あわせて、本年12月には、政策懇談会から、時代に合った新たなまちづくりの目指す方向性について御提言をいただいたことから、市民、自治会、行政が、同じ方向性を目指し、人口減少、少子高齢化、多様化する社会においても持続可能な住民自治の構築に向け、新たなまちづくりについて取り組んでまいります。
 次に、市役所の再生についてでございます。
 市役所の再生とは、まさに市職員の意識改革を図っていくことを主眼に置いた取り組みであると考えております。このことから、一生懸命に、真面目に努力している職員に対し、その努力に報いることにより、職員全体の奮起を促し、意識改革を図っていくことを目的に、平成26年12月期の勤勉手当から人事評価結果を処遇に反映いたしました。個々の職位に求められる職務行動がとれていたかどうかを業務改善・管理、先見性、責任感、統率・指導力等の各評価項目にて客観的に評価し、面談によりその結果を本人にフィードバックしておりまして、一歩一歩ではありますが、着実に職員の意識改革につながっているのではないかと考えております。職員の意識改革につきましては、これで完了した、達成できたという性格のものではなく、市民の皆様から寄せられる御意見に謙虚に耳を傾けながら、常により高いレベルと向上心を持って取り組んでいかなければならない事項であると認識をいたしております。今後とも、常に市民の皆様の声を聞きながら、日々の職場研修等各種研修への取り組みを強化するとともに、公平性、透明性、客観性を担保できる信頼性の高い人事評価制度の運用に努め、本市が目標とする職員像として掲げております郷土愛を持ち、チャレンジ精神旺盛な職員、コスト意識を持ち、市民の視点で行動できる職員、プロ意識を持ち、時代に即応して変革できる職員、いわゆる3C職員の育成に積極的に取り組んでいくことにより、市役所の再生を図ってまいります。
 次に、2つの課題への取り組みについてでございます。
 まず、健康都市づくりにつきましては、超高齢化社会を迎え、高齢者介護や高齢者医療などの問題が大きな社会問題となっております。これらの問題を解決するためには、健康寿命の延伸による健康長寿社会の実現を目指す必要がありますことから、健康都市づくりのキーワードに、健康、運動、食育、生きがいを掲げ、市民の皆さんが元気で長生きでき、健康長寿を実感できるまちづくりを推進しております。これまでの取り組みにつきましては、健康では、がん検診の無料化、運動等の健康づくりの実践でポイントがたまる健康づくりポイント事業、運動ではウオーキング推進事業、高齢者の運動機能を維持向上させる新たな介護予防プログラムの開発、食育では、笑顔あふれる簡単レシピを活用した食育推進や地域での減塩活動、生きがいでは、送迎に頼らない身近な場所で高齢者の健康づくりや仲間づくり等を推進する健康長寿地域拠点づくり事業、元気な高齢者の社会参加を応援するシルバーボランティアポイント助成事業などに取り組んでいるところでございます。成果と課題につきましては、がん検診の無料化により、受診率の増につながったことや、健康づくりポイント事業、シルバーボランティアポイント助成事業の登録者数の増加を図ること等が上げられますが、健康への取り組みは、短期間では効果があらわれないことから、いずれの事業におきましても、継続して取り組むことで、健康寿命の延伸につながるものと考えております。今後におきましては、健康に対する市民意識の改革が最も重要な課題と位置づけ、若い世代から健康に対する意識啓発を行い、地域コミュニティーを活用した身近な地域での健康づくりを積極的に推進し、健康長寿社会の実現を目指してまいりたいと考えております。
 次に、教育力の向上についてでございます。
 教育力の向上につきましては、学校は学びの場、家庭はしつけの場、地域は育ての場として、さらには三者が連携することにより、子供たちの学力の向上を目指した取り組みを実施してまいりました。成果につきましては、生の英語に触れ合う機会をふやすため、銅山の里自然の家において、合宿形式で実施いたしました中学生の英語キャンプ事業、また学校図書館の充実を図り、ESDをさらに推進するための学校司書の増員、学習習慣の定着を図るための放課後まなび塾の拡充を進めてまいりました。今後は、さらにスポーツ力の向上を含めた取り組みを進め、未来の新居浜を担う子供たちを育成するための施策を継続してまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、2つの課題については、一朝一夕には成果が出るものではないと考えており、今後におきましても、共につくろう笑顔輝く新居浜市の実現に向けまして、チーム新居浜の総力を結集し、3つの再生とあわせまして取り組みを加速させてまいりたいと考えております。
 次に、地方創生への取り組みについてでございます。
 総合戦略は、本市が人口減少問題を克服し、今後も持続的な発展を図るために必要な施策等を取りまとめた長期総合計画同様、本市の最重要計画であると位置づけております。このために、総合戦略の作成に当たりましては、広く市民の皆様から、地方創生に関する事業提案を募集したほか、各種団体との意見交換会等を通じ、各界各層の御意見をお伺いし、いただいた御提言を可能な限り反映させております。
 また、産業界、金融機関、労働団体、学識経験者等で構成する地方創生有識者会議や政策懇談会、さらには市議会に設置された地方創生特別委員会においても、総合戦略の内容について長時間にわたり御議論いただいております。このように総合戦略は、本市にとって特に重要な計画であり、また策定に当たり多くの方に尽力をいただいておりますことから、絵に描いた餅で終わることがないよう、加藤議員さん御指摘のとおり、今後着実に戦略を具現化していくとともに、施策成果の見える化や効果検証を行う体制を整備し、実効性のある計画とすることが重要であると認識をいたしております。このため市議会の地方創生特別委員会、また外部有識者で組織する地方創生有識者会議等において、具体的施策の進捗状況や総合戦略の基本目標及び主要施策に設定した数値目標、重要業績評価指標KPIの達成状況を毎年検証していただき、その結果に基づきまして、必要に応じた施策の改善や総合戦略の見直しを実施するPDCAサイクルによる進捗管理を行い、本市が目指します総合戦略の実現に向けまして着実な取り組みを進めてまいります。
○議長(藤田豊治) 加藤喜三男議員。
○25番(加藤喜三男)(登壇) 経済の再生について質問いたしたいと思いますけども、本市の基幹産業であるものづくり産業の振興を図るため、新居浜ものづくりブランドを創設されたとおっしゃってましたけども、愛媛県との連携を図って、全国に向けて情報発信や販路拡大を図っているとのことであり、石川市長就任後の新たな取り組みとして評価しているところであります。
 そこで、お伺いいたしますけれども、情報発信や販路拡大としてどのようなことを行い、これまでどのような成果が出ているのか、お伺いいたしたいと思います。
 本市の目指すべき方向性というのがどのようになっているのかもお聞きしたいと思っております。
 また、地域が抱える課題として、高齢化の進展による高度技術の技術伝承が思うように進んでいってないように私は考えておりますけれども、今後、新たな取り組みとして検討されている事業がございましたら、あわせてお伺いしたいと思います。
 それから、課題のほうなんですが、健康都市づくりについて、健康寿命の延伸による健康長寿社会の実現を目指すと御答弁がございましたけれども、人口減少、超高齢化社会の到来ということは、避けては通れない現実でありますし、高齢者が安心して笑顔で暮らせる健康長寿のまちづくりを進めるためにも、健康寿命の延伸が重要であると私も思います。しかし、新居浜市の65歳の健康寿命は、全国平均、それから県の平均を下回っているとお聞きいたしております。さまざまな事業に取り組まれ、健康寿命の延伸を図られるということでございますけれども、本市の健康寿命の現状と健康寿命をどの程度まで延ばそうと考えておられるのか、お聞きしたいと思います。
 また、その取り組みは、どのように進めていくのかもお聞かせ願いたいと思います。
 それから、地方創生の取り組みでございますけれども、人口ビジョンでは、平成72年に人口9万人を維持するということでございます。合計特殊出生率を10年間で0.1ポイントずつ向上させ、平成72年には2.3を達成することを目標としています。石川市長は、これまでも子育て支援の充実に取り組まれ、保育料の軽減や就園奨励補助の充実、また子ども医療費公費負担の拡大等を先進的に実行されました。これら子育て支援施策は、多額の経費を要する割には、目指す出生率向上という成果はすぐに数値としてあらわれるものではございませんが、継続した取り組みが必要であろうかと思います。四国中央市では、この10月から、子ども医療費助成を中学校まで拡大、また昨日の西条市議会でも、青野市長がおっしゃっているのには、西条市も同様の小中学生の医療費無料を唱えられております。東予3市のうち、新居浜市のみが取り残されるようなことではどうもなりません。市長の英断が必要と考えますが、お考えをお伺いいたしたいと思います。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 加藤議員さんの再質問にお答えいたします。
 まず、新居浜ものづくりブランドの具体化の取り組みについてでございます。
 新居浜ものづくりブランドの具体的な取り組みといたしましては、現在32社40製品、技術を認定いたしており、認定企業が持つ製品、技術を紹介するためのホームページの開設、日刊工業新聞における全面広告などの情報発信も行っております。
 次に、販路拡大については、東京、大阪で開かれる大型技術展示会への出展支援を行っており、その売り上げは、年々増加し、今年度は既に3億円余りの売り上げにつながったと伺っており、今後この売上金額を年間5億円まで引き上げるよう努めてまいりたいと考えております。
 また、高度技能伝承への取り組みにつきましては、今年度から、人材育成機関が行う高度技能のための研修を支援するための補助金を創設いたしております。さらには、新居浜市総合戦略においても、高度技能を持った技術者を顕彰する新居浜ものづくりマイスター認定制度を新たに創設することを考えているところでございます。
 次に、健康寿命の延伸についてでございますが、本市の65歳の健康寿命は、男性が16.04年、女性が19.47年となっており、おっしゃるとおり、男女とも全国平均、県平均を1年程度下回っている状況でございます。このようなことから、平成31年における目標値につきましては、まず全国平均を上回ることを目標に、男性17.3年、女性が20.5年と設定し、健康寿命の延伸に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。そのためには、若い世代から健康に対する意識を持っていただくことが重要であると認識をいたしておりますことから、今年度から無料としたがん検診について、受診率の向上を図りますとともに、検診による要精密検査者の受診等の強化や女性を対象に実施をしております40歳未満の健康診査の対象を男性にも拡充すること、40歳以上を対象に実施しております歯周疾患検診の対象者の拡充を図ってまいりたいと考えております。
 また、健康で自立した期間が延びることによりまして、社会保障負担の軽減も期待できますことから、老人クラブ連合会が、健康づくりや仲間づくりを目的として取り組んでおりますノルディックウオーキングや生きいきシニア合唱団などの活動を地域に広げてまいりたいと考えております。さらに、高齢者が培った能力や経験を生かし、生きがいを持って就労、社会参加することができる社会環境をつくるため、就業機会の開拓、職域拡大などの取り組みに対する支援や地域において生活支援・介護予防サービスの提供体制の構築に向けた生活支援コーディネーターの配置などについても取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、子育て支援の充実についてでございますが、本市の子供の医療費助成につきましては、これまで中学校卒業までの入院に対する医療費、さらには小学校卒業までの歯科外来に対する医療費について助成を拡大し、県内他市の中では先進的に取り組んでまいりました。しかしながら、加藤議員さん御指摘のとおり、四国中央市においてはことし10月から中学校卒業まで医療費を拡大している状況であり、また先ほどもおっしゃいましたように、西条市におきましても、本市と同様にさらなる医療費助成の拡大を検討していると伺っております。このようなことから、本市におきましても、子育て世代への経済的支援の拡充を図り、子供が安全、安心して健全に育成される環境を整えるため、中学校卒業までの医療費助成の拡大につきましては、財源の確保や医師会等の関係機関との調整等を鋭意進め、来年10月からの実施に向け取り組んでまいりたいと考えております。
 さらに、本市総合戦略において重点施策と位置づけております子育て支援の充実といたしまして、多子家庭に対する経済的支援を拡充するため、学校給食費について、第3子以降の児童生徒の給食費無料化も検討してまいりたいと考えております。また、エンゼルヘルパー派遣事業、第3子目以降に係る保育園保育料の無料化の拡大や子育て家庭応援券、子育て応援パスポートの交付などの事業に加え、本市の実績を踏まえた独自の施策展開についても現在検討を行っており、妊娠、出産から子育て期に至るまでの切れ目のない支援のさらなる推進に取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(藤田豊治) 加藤喜三男議員。
○25番(加藤喜三男)(登壇) ぜひ子供さんの分については、10月と言わず、もしできるんであれば前倒しも検討の対象にしてほしいと思っております。
 るるお教えいただきましたけれども、経済の再生についてお伺いしたいと思います。
 私は、この質問のたびにいつも申しておりますけども、市内の中小企業、ものづくり産業については、技能、技術は一流だと僕は思っております。営業力はかなり劣るんじゃないんかなあという気持ちでおります。そういうところを市が今おっしゃってましたように、県と一緒になって支援しているということでございますけれども、新居浜市独自の支援対策が何かとれないかなあ。県では、知事みずから営業本部長として動いておられます。新居浜市もものづくり産業の御支援をどういう方向でできるか、取り組むべきと考えております。
 それと、もう一点は、新技術、新商品の開発に取り組みたいという思いがあるとおっしゃってましたけれども、私は今議会に出ております工業試験場の役割はそこにあったんじゃないかという思いを今も持ってます。需要が少なくなったから、それと監査委員さんから指摘があったからというんでこの事業を廃止するんじゃなくして、もう一つ踏み込んだ新居浜らしいものを発展させるべきだと私は思っております。四国中央市には、紙産業を持ってますから、紙の試験場もあります。南予へ行きますと、水産業の試験場があります。新居浜もものづくりで生きていこうとする町でございますので、その次にかかるもんを新事業、新商品に取り組むんであればそのようなことも必要と私は考えております。その辺のところも御指摘したいと思いますが、お考えをお聞かせください。
 それから、高齢者の健康寿命を延伸するためには、やはりいつも皆さんおっしゃっているように、おうちにおったんじゃいけませんので、できるだけ外に出ていただける、その役割が今おっしゃっておられます公民館とかいろんなところで施策を打っていただいてます。そういう中に、僕は、手前みそのようなことを言うて申しわけないんですけども、お手玉というのがいろいろありましたけども、その手を動かすというのが脳には大分違うんじゃないんかなといういろんな先生からのお話もありました。やはり、そういうなんも取り入れながら、皆さんで仲よく日々暮らせるような生活を希望いたしますが、いかがでございましょうか。
 それから、市役所の再生についてお伺いします。
 12月の市政だより、1面あけたらすぐに出るのが、公共施設の年末年始の開閉館状況ということで書いてます。このうちで、あかがねミュージアムについてお伺いします。
 28日の月曜日から1月4日まで、8日間お休みのようです。7月18日ですかね、開館してイベントを20日まで3日間し、それで21日が火曜日ですけれども、前日、祭日で開場してましたからお休み、振りかえ休日。市民の皆さんのとうといお金で60億円、70億円かけた施設を開場の明くる日にはもう休むというその気持ちが僕はわかりません。今回のこの正月の年末年始についても、先ほど申し上げましたけれども、これだけのもん(資料を示す)ができるんですから、これをあかがねミュージアムどうにかしてあそこで放映できるようなことを考えるべきじゃと僕は思います。ほんで、正月三が日というんか年末年始には、皆さんたくさん帰省されます。せっかくできたもんです。これはあけるべきと私は思いますが、お考えをお知らせください。
 もう一点、市役所の地下の食堂ですけれども、この間から27日をもって営業を中止するということでございますけれども、申し入れがあったのが7月末、職員互助会という組織が僕はどんな組織か知りません。新居浜市のもんですから、市みずからがやるべきで、職員互助会に委ねるというのは僕は納得いきません。ですから、その辺のところも市の中でやっとる食堂であるけれども、市民皆さんが利用しとる施設でございますので、これについてどのような考えでやっておられるんか、お聞かせ願いたいと思います。
 最後に、地方創生についてお伺いしますけれども、きょうも新聞に出てますけれども、新居浜市独自のCCRCの導入を考えたいという、本当に画期的なことだろうと思います。先ほど申しましたけれども、この東京での銅山展のときにもお話ししたんですけれども、この新居浜市で住友企業の皆さんが生活されると、やはり新居浜には物すごく思いがあるようです。その辺のところもお考えになった取り組みをぜひお願いしたいと思いますので、その辺のところをお聞かせください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 加藤議員さんの再質問にお答えいたします。
 まず、愛媛県の営業本部のようなものを設置してはどうかというふうなお話でございましたけれども、愛媛県では、御案内のとおり、地域経済の活性化を目的に、平成24年から営業部を新設し、愛媛が誇るかんきつを初め、農林水産物や地場産品から、ものづくりあるいは観光、企業誘致まで、愛媛県の活性化のため、さまざまな分野について営業活動を実施しているところでございます。
 一方、新居浜市では、平成25年度に経済部に産業戦略監を設け、住友各社及び地元企業との連携強化やものづくりあるいは観光、農林水産の振興等の特命事項に当たっているところでございます。産業戦略監のこれらの特命事項につきましては、経済部全体にわたる横断的なものであり、今後におきましても、戦略監を中心に、経済部が一丸となって愛媛県とも連携し、一人一人が営業マンとして地域経済の活性化に向けて頑張ってもらいたいと、今のところはそういうふうに考えております。
 それから、工業試験場の廃止の件についての御質問がございました。さきにも説明いたしましたように、工業試験場につきましては、非常に利用者が少なくなったということ、そして市内よりむしろ市外の利用者が多いというふうなこと、さらには行っております試験等につきましても、民間の試験機関で全てが実施できるというふうなこともありまして今般廃止ということをとらさせていただきました。今後、加藤議員さんがおっしゃる新商品あるいは新技術の開発にもっと力を入れるべきではないかということでございますが、それらにつきましては、既にございますものづくり産業振興センターあるいは東予産業創造センターを積極的に活用して特化していきたいなと、このように考えております。
 もう一点、お手玉につきましてもお話がございました。お手玉につきましては、先般もあるところで新居浜発祥のお手玉についてもっと普及をしてほしいというふうなお話もございました。そんなことで、学校やあるいは地域、公民館等で普及をしてほしいということでお話もありましたので、私自身も手軽にできるあるいは老化防止にも役立つ、そういうふうなものでございますので、ぜひ何らかの形で普及拡大を図っていきたい、このように考えております。
 あと最後に申しましたCCRCの件でございますが、けさの新聞にも出ておりました。今私どもが考えておる、計画しておるものは、いわゆる企業城下町のCCRCということで、全国には余り例のない、はっきり申しまして、住友OBさんをターゲットにした、そういうCCRCを考えているところでございまして、現在まだ計画の段階で、関係機関と協議をしており、今国のほうに一応認めてもらうような、そういうふうな陳情も行っているところでございまして、早いうちに関係機関との連携を図るため協議会を設置して、具体的な方向を見出していきたい、このように思っているところでございます。
 あとあかがねミュージアムの開館、それから地下食堂については、それぞれの担当部長のほうから報告をしていただきたいと思います。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 加藤議員さんの再質問にお答えいたします。
 あかがねミュージアムの8日間の休館に対してでございますが、新居浜市総合文化施設設置及び管理条例施行規則に基づきまして、12月29日から1月3日までの年末年始の休館、また今年度につきましては、12月28日及び1月4日が月曜日に当たりますことから、8日間の休館といたしておりました。しかしながら、あかがねミュージアムは、別子銅山をモチーフに建設された経緯があり、1月3日には広瀬宰平、伊庭貞剛を主人公とした「百年の計、我にあり」がTBS系列で全国放送されることが決定され、また開館後初めての正月でもあり、帰省されていらっしゃる方々にあかがねミュージアムにお立ち寄りいただくため臨時の開館について検討したいと思います。
○議長(藤田豊治) 藤田総務部長。
○総務部長(藤田佳之)(登壇) 加藤議員さんの再質問にお答えいたします。
 地下の食堂の運営についてでございます。
 現在、職員の福利厚生を目的として、新居浜市職員互助会が運営しております。ただ、互助会自身、直接食堂を運営するノウハウ等がございませんので、これまで業者への委託により運営いたしております。本庁に勤務する職員は、臨時職員も含めますと約650人おりまして、昼休みの窓口当番の職員もおりますが、その大半は12時から1時間の休憩時間中に昼食や休憩をとりまして、13時からの勤務に備える必要があることから、職員の勤務環境などの向上を図ることを目的に、職員互助会が食堂の運営を行ってきております。現在のところ、11月末で運営しておりました事業者のほうから撤退したいということで、現在運営はしておりませんが、できるだけ早く地下食堂の運営再開に向けて取り組んでまいりたいと思っております。
○議長(藤田豊治) 加藤喜三男議員。
○25番(加藤喜三男)(登壇) あかがねミュージアムについては、前向きな検討をなされるということでございますけれども、もうこの市政だよりで出してますんで、3日にあけていただく、2日、3日とあけれるんかどうかわかりません。元旦の日はどこの事業所も休むだろうと思いますけども、願わくば2日、3日とやはりあけてあげるのが本来の姿じゃないかと思います。
 それと、下の食堂についてもう一度お伺いしますけれども、なぜその職員互助会でせないかんのか、ほかの市町村でも市が直営でやっているところ、あると思うんです。ですから、そういうお考えはあるんかないんか、その件をお聞かせ願いたいと思います。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。藤田総務部長。
○総務部長(藤田佳之)(登壇) 加藤議員さんの再質問にお答えいたします。
 先ほど申し上げましたとおり、現在、業者が決まってない中で、先日、選定委員会を開きました。なぜ業者が決まらないか、問題点がこれまでなかったかということについて委員会を開きまして協議を行いましたが、その中で例えば職員からのアンケートをとるとかという意見もございました。また、加藤議員さんからの御提案のありました市が直接運営するということについてでございますが、当然、他市の情報もつかんでおりますので、市の直営方式による運営についてもそのメリット、デメリットが多分あるということで、今後それについても調査研究を行い、いろんな方面から運営方法についても検討を行った上で、できるだけ早く再開したいと考えております。
○議長(藤田豊治) 加藤喜三男議員。
○25番(加藤喜三男)(登壇) 今の部長さんのお話では、考えとるということでございますけれども、ほかの施設でも指定管理者制度を導入しとんですから、僕はもう思い切って食堂だけ別やという考えは捨ててほしいと思いますし、先ほど教育長さんからお話しがありましたように、もし開館ができるんであれば、その広報はどうなされますか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 加藤議員さんのあかがねミュージアムの開館についての再質問にお答えします。
 早急に開館についての検討をして、インフォにいはまであるとか、または新居浜市のホームページ、またあかがねミュージアム出入り口等でその開館予定等についてお知らせしたいと思います。
○議長(藤田豊治) 藤田総務部長。
○総務部長(藤田佳之)(登壇) 加藤議員さんの再質問にお答えいたします。
 地下食堂に対しての指定管理の運営についてでございますが、先ほど申し上げましたけれども、今後メリット、デメリットについて調査研究を行いまして、指定管理も含めた運営方法を検討させていただけたらと思っております。
○議長(藤田豊治) この際、暫時休憩いたします。
  午前10時57分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前11時06分再開
○議長(藤田豊治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 藤田総務部長。
○総務部長(藤田佳之)(登壇) 加藤議員さんの再質問にお答えいたします。
 地下食堂の運営につきましては、御提案の市が直接運営する方法についても含めまして今後検討させていただけたらと思います。
○議長(藤田豊治) 加藤喜三男議員。
○25番(加藤喜三男)(登壇) よろしくお願いします。
 次移ります。
 本年7月17日の総合文化施設あかがねミュージアムの開館で駅周辺整備事業がホテル東横インの建設を残し一段落いたしました。新居浜駅前土地区画整理事業は、昭和42年の第1次、昭和55年の第2次を計画したものの、合意に至らず、中断をしていた計画でしたが、平成元年に再度基本構想が示されました。また、地域住民を巻き込んだ組織、新居浜駅前まちづくり協議会を平成5年3月30日に設立し、全体協議会25回、地区別懇談会150回、先進地視察10カ所を数えました。また、区画整理課の皆様の御努力により、駅前地区まちづくりだよりを地域内外の地権者に169号も発行していただきました。工事の進捗状況や協議会の報告など、事細かく作成、配布までお願いし、地域の方々からは大変喜ばれました。このまちづくり協議会も本年11月4日に役目を終えることとなりました。会を終えるに当たり、会長より、地域の皆さんの御協力、御支援のもと、計画面積27.8ヘクタールの事業が完成したことは感慨深いものがある。しかし、協議会で提案したまちづくりのルールが一部守られなかった。すなわち、道路、公園、または緑地に面する側には、ブロック塀をやめ、生け垣やフェンス等をする。シンボルロード、駅から高木までの間でございますけれども、から敷地への進入禁止などがあり、残念に思うとの言葉がありました。
 そこで、お尋ねいたします。
 この区画整理事業について、費用も含めどう総括されましたか、お伺いしたいと思います。
 次に、今後の取り組みについてどうお考えなのかもお伺いしたいと思います。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 新居浜駅周辺地区整備事業についてお答えいたします。
 新居浜駅前土地区画整理事業の総括についてでございます。
 土地区画整理事業は、総合的かつ面的な整備であり、事業効果が大きい事業である反面、地権者の皆様から減歩という形で土地を提供していただくだけでなく、建物の移転を伴う事業でございます。したがいまして、新居浜市では、過去幾たびか事業化に向けて努力してまいりましたが、御理解をいただけず断念した経緯がございます。今回の整備につきましても、平成元年の基本構想策定から約10年間の地元地権者との話し合いを経て事業化に至ったものでございます。平成10年に事業計画を決定し、平成14年には仮換地指定から移転、工事へと進み、平成23年度に工事が完成いたしました。その後、引き続き駅周辺整備事業を実施し、本年7月にあかがねミュージアムを初めとした全ての事業が完成いたしました。本事業が完成できましたのは、市議会を初め、市民の皆様、国や県等関係機関の皆様の温かい御支援のたまものと理解をしております。中でも土地の提供や建物の移転に御協力をいただいた地元地権者の皆様には、長期間にわたり事業に御協力をいただき、改めて厚く御礼を申し上げたいと思います。また、加藤勝見会長を中心とした新居浜駅前地区まちづくり協議会におかれましては、地区別懇談会や先進地視察など、住民の合意形成と公共施設整備に大きな役割を担っていただきましたほか、居住環境の向上を目指して、新居浜駅前地区のまちづくりのルールづくりにも積極的に携わっていただきました。協議会の皆様方の献身的な御努力に敬意をあらわしますとともに、深く感謝いたします。
 以上申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(藤田豊治) 原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 新居浜駅周辺地区整備事業について補足を申し上げます。
 新居浜駅前土地区画整理事業の総括についてでございます。
 まず、費用についてでございます。
 新居浜駅前土地区画整理事業は、全体事業費が約264億円でございました。この財源といたしましては、国からの補助金95億円、起債60億円、合併特例債56億円、一般財源53億円と市の財政負担を軽減するよう、可能な限り有利な財源を活用いたしました。
 次に、この事業費に対する事業の効果についてでございます。
 駅周辺の道路網は、土地区画整理区域内だけでなく、周辺地区においても同時に整備されたことにより、駅周辺部の交通環境は、格段に向上したものと考えております。さらに、地区内においては、6メートル以上の区画道路、歩行者専用道路や公園緑地が整備され、生活環境も向上し、災害に強い町の基盤ができ上がりました。また、駅前交通広場、人の広場、駐車場や駐輪場、駅南北を結ぶ出逢いロードを整備し、交通結節点機能も格段に向上いたしました。
 このように、駅前土地区画整理事業による都市基盤の整備、それに引き続く駅周辺整備事業によりまして、駅周辺地区は本市の玄関口として新たに生まれ変わりました。駅周辺整備に対する市民の皆様の評価につきましては、あかがねミュージアムのオープニングイベントで実施したアンケートにおきまして、約6割の方に満足、やや満足と答えていただいておりますことから、一定程度の評価はいただけたものと理解をしております。
 一方、反省すべき点や今後も改善しなければならない点もあると認識をいたしております。まちづくりの目標として上げておりました駅周辺を中心とした商業・業務機能の集積とにぎわいの創出に関しましては、民間商業施設の出店やあかがねミュージアムの建設、平成29年春開業予定のホテルの立地など、一定の成果はありましたが、シンボルロード沿線については商店の立地が進んでないなど、にぎわいの創出には道半ばといった状況でございます。また、駅前地区まちづくり協議会から御提案のありましたまちづくりのルールにつきましても、十分に御理解が得られず、反省すべき点があると考えております。駅周辺整備につきましては、飲食店やにぎわいについての要望も数多く寄せられておりますことから、今後もより一層にぎわいの創出に向けた取り組みを進めてまいります。
 次に、今後の取り組みについてでございます。
 新居浜駅周辺のまちづくりにつきましては、長期総合計画及び都市計画マスタープランにおきまして、駅南北一体化による新都市拠点の形成に取り組むことと位置づけております。このことから、平成26年1月に新居浜駅周辺まちづくり協議会を設置し、新居浜駅周辺のまちづくりについて御協議をいただいており、平成27年3月には、それまでの会合の取りまとめをしていただき、その内容につきまして市議会議員の皆さんを初め、地元の会合、政策懇談会等で説明させていただき、御意見をいただいているところでございます。さらに、先日、あかがねミュージアムにおきまして、新居浜駅周辺のまちづくりフォーラムを開催し、有識者の方々や市民の皆様からの御意見をお伺いいたしました。これまでいただきました御意見としましては、早急な整備を望む、整備の必要性は感じるものの、駅前土地区画整理事業の成果を見きわめた上で慎重に検討などの声がございました。今後は、これまでいただきました皆様の御意見を踏まえまして、もう少し踏み込んだ複数の整備案を作成し、さらに皆さんの御意見をいただくとともに、駅前土地区画整理事業の経験、反省点を生かしながら、整備の必要性、整備の時期を含め検討してまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 加藤喜三男議員。
○25番(加藤喜三男)(登壇) 今の御報告で大体僕の思いもそうかなと思いますけども、やはり一番最初に思いますのが、にぎわいの創出ということが一番だったと思います。それと、今回の計画で思いますのは、やはりメーンとなる分を先にすべきでなかったかな。あれだけあかがねミュージアムに集客できるんであれば、あれが一番に建っておればという思いがあります。次の区画整理には、ぜひそういうことをお考えの上で取り組んでいただきたいと思います。
 それと、11月に特別委員会で富山市にお伺いしました。富山市の森市長さんというのは、お若い方でお元気のある方でございます。コンパクトシティーの取り組みが進んでおられます。この市長さんがおっしゃるのには、皆さんの御意向をお聞きはしますけれども、取捨選択をさせていただきたい。道路についても、皆さんの思いはわかりましたと。ここまではできますけども、これ以降はできませんというのをはっきりおっしゃったそうです。ですから、その辺のところを次のステップに考えていただきたいと思います。
 それと、この間のまちづくりフォーラム、新居浜市が主催したんです。あたかも南のほうに着工するかのように思われるような発言、それから皆さんのお気持ちがあったような気がいたします。この駅南、前と南と、この件については、前提条件が鉄道の高架だったと思います。その辺をお考えになって取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 加藤議員さんの再質問にお答えをいたします。
 鉄道高架と駅南の関係ということでございます。
 加藤議員さんのお話にありますように、連続立体交差事業を実施する条件としては、駅南北の面的な整備が必要ということでの位置づけでございました。したがいまして、連続立体交差事業というのをやっていかないというふうに決めた以上、駅南の整備については実施が条件として義務づけられているわけではないということでございます。ただ、駅南地区についてどういう位置づけにあるかということでございますが、これは第五次長期総合計画においても、また都市計画マスタープランにおいても位置づけておるのは、これからのまちづくり、人口減少、高齢化社会でのまちづくりの方向性としては、加藤議員さんのお話にありましたように、コンパクトにして、それをそれぞれのところをつないでいく。今でいいますと、コンパクトプラスネットワークというふうなまちづくりの方向性ということでしておるところでございます。そういう意味におきまして、新居浜駅というのが市域全体から見たときの地理的な中心にある、あるいはつなぐ上での公共交通の結節点でもあるという、そういう立地条件が整った位置にある地区であると考えております。そのようなことから、これからのまちづくりを考える上において、駅周辺というのはますます重要になるというふうな考えでございます。当然ながら、今後のまちづくりのあり方としては、市街地整備といいますと、事業費も多大な費用も要することあるいは皆さんが、市民全体の方が利用されるような施設であるとか道路が計画されるということが前提になりますので、全市民的な理解が必要であるというふうに考えております。したがいまして、そういうふうな皆さんの御理解と当然ながら地元の方々の御理解ということが大前提となっておりますので、今後とも幅広い御意見を伺いながら進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(藤田豊治) 加藤喜三男議員。
○25番(加藤喜三男)(登壇) 駅南については、面的な分は難しいなというのはもう大体皆さんおわかりのようだと思いますので、これ以上は言いませんけれども、やはりあれだけ駅前のほうがきれいになりましたもんですから、それに対応できる南の開発というのは、スポット的には必要だろうと思います。会議でもお話が出てましたように、踏切からあそこで小さくなっとる道路は広げてあげるとか、南のJAの近くを中心とした取り組みは考えないかんと思います。それから、今まで駅前の区画整理事業では、合併特例債という本当に有利なお金を使わせていただきました。これからはそういうのもありませんので、計画に当たってはかなりシビアにしてもらわないかんと思います。これは申し上げておきます。
 次に移ります。
 別子山の小中学校のあり方については、これは省略します。
 次、別子山地区の市有林のことについてお伺いしたいと思います。
 別子山地区には、旧別子山村から合併により引き継ぎ新たに新居浜市有林となった山林が約1,600ヘクタールあります。長期にわたる木材価格低迷もあり、市として十分な活用がなされてないとの認識があると思います。この市有林について、現在の状況と今後の利活用について、林道、それから林内作業道の整備も含めて、御見解をお伺いしたいと思います。
 また、昭和61年に第三セクターとして設立された別子木材センターのこれからの取り組みをどうお考えか、お聞かせ願いたいと思います。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 別子山地区の今後の取り組みについてお答えいたします。
 まず、市有林の管理についてでございます。
 御案内のとおり、別子山地区には、約1,600ヘクタールの市有林を有しております。その総面積の90%以上については、別子山支所付近から東へ、四国中央市境付近までの銅山川北側斜面に位置しております。林道、林内作業道の接道状況により、有効活用が困難な状況にあります。現在のところ、銅山川南側斜面に位置する市有林のうち、比較的接道状況の良好な部分の杉・ヒノキ林において、毎年度5ヘクタール規模の搬出間伐を実施している状況でございます。今後、特に大部分を占める銅山川北側斜面に位置する市有林の有効活用について、まず現地調査等により資源量の把握をした上で、有効活用可能な経済林と、標高が高く、急峻で、有効活用が難しく、環境保護や水源涵養に必要な環境林との区分けを行い、経済林に対し、林道等の路網整備計画を含めた森林整備計画の策定が必要と考えております。
 また、別子山地区市有林は、住友林業社有林と隣接している箇所も多数ありますことから、住友林業の管理作業道と市所有の林道、作業道との連結による相互利用の可能性についても検討してまいりたいと考えております。
 次に、別子木材センターについてでございます。
 別子木材センターの施設や機械設備等につきましては、加藤議員さん御指摘のとおり、更新、整備の時期を迎えたものもございますことから、木材加工流通施設等の整備に関し、国、県の補助事業等を注視しながら、その導入に対し支援してまいりたいと考えております。
 また、別子木材センターでは、今年度新たな取り組みといたしまして、住友林業の社有林材を製材、乾燥したヒノキフロア材を生産し、住友林業の住宅用商品として供給し、新製品の開発、販路拡大に取り組んでいるところでございます。今後におきましても、別子山地域の市有林や別子山の多くを占める住友林業社有林等の森林資源を有効活用できるよう、愛媛県や住友林業株式会社の御協力もいただきながら、販路拡大や新製品の開発など、木材センターの経営の安定化、雇用の維持拡大につながるよう支援してまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。加藤喜三男議員。
○25番(加藤喜三男)(登壇) 別子山については、今御報告のとおりで進めていただきたいと思いますし、やっぱり本職に見ていただくのが最大の策だと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(藤田豊治) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) 改選後、初めての質問になります。5期目になって初めて質問の前に石川市長さんの表敬訪問を受けまして、安心してください、ソフトに質問いたします。
 質問に先立ちまして、公明新聞に載っていた歴史には大きな区切りがあると語る東大大学院の山内昌之教授の言葉を紹介させていただきます。東日本大震災は、現代日本の岐路という意味のみならず、日本人の生活から思考様式、職業観、世界観にまで大きな変革をもたらすとし、さらに日本において構造的大変革期はこれまで2回あった。1回目は1467年から1477年の応仁の乱で、これにより国家としての骨格を持つようになった。2回目は1960年代の高度経済成長期で、これにより米づくり国家から工業国家、通商国家へと変貌を遂げ、農村が衰退し、都市部に人口が流出した。そして、戦後、国のため、家のためという観点も薄くなり、何のため、誰のために働くのかという根本の公共的目的を忘れてしまった。今、私が気がかりな日本の風景が2つある。それは、どこの町にも必ずあるパチンコ店と消費者金融のカラフルな看板です。なぜ日本の資本主義はここまで行き過ぎてしまったのでしょうかと述べ、最後に支え合う社会へ向け、嫉妬から他者を尊敬する社会へ転換のときと述べておりました。
 それともう一つ、最近になって私がよく耳にするのが、私、大学を卒業した後、製薬会社に入社しておりまして、MRをしていた時期があります。そのとき、ジェネリックメーカーに勤めていた友人もたくさんいたんですけれども、彼らたちは、医局に入るのも許されず、医局に入れたとしても、お酒をつくっとるメーカーの薬って酔うんじゃないかとか、お菓子をつくっているメーカーの薬を飲むと甘いんじゃないかとか、医局に入っても非常にばかにされていた昭和50年代のときに勤めておりましたけれども、その彼らが、一般の先発のトップメーカーに比べると、給与やボーナスも非常に低い額なんですけれども、その低い額の中から自社持ち株制度ということで、半ば強制的に自社株を購入させられていたんです。その彼らが今ジェネリック医薬品の普及ということで国策にもなっておりますので、株価自体はトップメーカーの武田薬品とかそういったところと並ぶような株価になってしまった。大企業、先発メーカーとかは、大手同士が合併してリストラとかしていく中で、ジェネリックメーカーの社員の方々は、株価が非常に上がったということもありまして、都心とか大都市の一等地にそれぞれみんなが豪邸を建てているという、そういうふうな時代背景を考えまして、そういった時代背景のもとに今回質問をさせていただきますので、石川市長においては、難しい、複雑な時代の新居浜市のかじ取りをしていくわけですが、再度言います、安心してください、ここまで答弁は要りません。
 初めに、多重債務者の生活再建策について質問いたします。
 新聞などの報道によりますと、生活保護受給者は200万人を超え過去最高になり、非正社員の割合は年々高くなり、国内の所得格差をあらわす指標の一つであります貧困率は、経済協力開発機構加盟30カ国の中では4番目に高い数字となっております。さらに、消費者金融についてですが、日本信用情報機構によりますと、約1,500万人の方が残高あり状態として登録されております。日本総人口を約1億2,000万人として換算すると、実に1割強の方が借り入れを行っていることになります。1人当たりの平均貸付残高は、約70万円となっており、これは貸付利率を計算すると、一月当たり平均利息は約1万円になります。言ってみれば、平均ベースで毎月1万円返済し続けたとしても、元金は一向に減らないことを意味しており、依然として厳しい状況が続いております。また、多重債務者の年収を見てみますと、100万円未満が約半数、そして300万円未満が全体の約78%を占めます。そして、借金をしたきっかけとして、半数の相談者の方々が、低収入、収入の減少を挙げており、続いて保証であるとか借金の肩がわり、また本人・家族の病気、ギャンブル、遊興費となっております。おおむね低所得者に多重債務者が多いことがわかります。また、障害者からの相談件数も全体の約4分の1を占めており、借金の相談から精神医療につながることも多く、借金を解決することで自殺防止の重要な役割となっているとのことです。相談を待っているだけでは、借金で苦しむ市民を救済し、支援することができません。行政のさまざまな窓口に相談に来られる住民の方には、多重債務問題を抱えている人が少なくありません。特に、何らかの滞納がある人はそうです。多重債務者は、その問題を誰にも相談できずに追い詰められ、孤立化しております。そして、自死の結果を招くこともあります。借金問題は、必ず解決します。しかし、多重債務になる過程で崩壊した生活の再建は、借金問題を解決しただけでは果たせません。生活再建を果たして初めて多重債務問題が解決したと言えると思います。多重債務者の生活再建を果たすには、行政の縦割りの発想ではできないと思います。各部署が連携し合う必要がありますし、行政の中にある資源を網羅した多重債務生活再建マニュアル作成が必要と感じます。それとともに、市民相談窓口を網羅した包括的支援のネットワークも必要だと考えますが、御所見をお伺いいたします。
 また、参考までに、過去3年間の新居浜市の多重債務相談件数をお聞かせください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 真木議員さんの御質問にお答えいたします。
 多重債務についてでございます。
 厚生労働省が平成26年7月にまとめた国民生活基礎調査によりますと、所得が122万円の貧困線に満たない世帯の割合を示す相対的貧困率は16.1%で、過去最悪を更新したと発表されております。本市においても、相対的貧困率は把握できていませんけれども、生活保護世帯数がここ数年約1,000世帯で推移していることから、苦しい生活状況がうかがえ、このことが多重債務にもつながっているものと推察いたしております。現在、新居浜市では、消費生活センターにおいて、資格を持った消費生活相談員3名体制で消費生活相談を実施しており、その中で多重債務への対応を行っております。
 まず、各部署との連携につきましては、消費生活センターへの相談者を行政機関での福祉サービス等につなぐケース、逆には、福祉部門等の窓口に来られた相談者が、債務整理の必要があるケースなど、相談業務には相互補完的な対応が求められます。そのため、消費生活相談員がコーディネート機能を担い、適切に相談者を庁内担当課所はもちろん、社会福祉協議会や法テラス等の関係機関を初め、最終的には弁護士へつなぐことができるよう、日ごろからこれらの部署や関係機関との連携に努めているところでございます。
 次に、多重債務生活再建のためのマニュアルの作成につきましては、新居浜市では、マニュアルという呼び名ではありませんけれども、債務整理表という書式を準備しており、相談員がこの項目に基づき、その世帯の家計状況や健康状態、また教育費、医療費、保険料などの負担を丁寧に聞き取り、確認します。これは、借金の当事者のみを対象とするだけでなく、家族全体の収入や支出、過去の債務状況やその際の対処方、現在の財産内容まで聞き取ることで、あすからの生活維持に無理はないか、問題点を指摘し、改善策を提案することで、相談者がみずからの生活のあり方を見直すきっかけづくりを行うためのものでございます。また、この確認作業の中で、行政機関で受けられる福祉サービス等がないかを見きわめ、福祉部門などの各関係部署と相互につなげる対応もいたしております。
 次に、市民相談窓口を網羅した包括的支援のネットワークについてでございます。
 多重債務については、消費生活センターを中心に、資格を持った消費生活相談員がコーディネートして、各種相談窓口と連携して対応しておりますが、庁内にはほかにも市民相談を初め、福祉部門の相談、母子相談、教育相談、DV相談など、多種多様な相談が持ち込まれております。その解決には、各窓口が連携して取り組まなければならないケースも多くありますことから、相談者に対し、包括的な支援ができる相談体制組織の構築も含め、さらなるネットワークの強化について検討してまいりたいと考えております。
 次に、過去3年間の多重債務相談件数につきましては、平成24年度71件、平成25年度64件、平成26年度50件と県内市町全体の20%を超える相談件数となっております。これは、消費生活センターの設置が、県内20市町中6市という状況、また、本市は有資格相談員3名の体制が整っていることから、他市町に比べ多い状況にあると推察いたしております。今後とも消費生活センターにおける消費生活相談の充実、各関係機関との連携強化とともに、相談事業の市民への周知や出前講座等により多重債務の予防に積極的に取り組んでまいります。
○議長(藤田豊治) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) 新居浜市は、消費生活相談が非常に優秀なことも私は存じ上げております。他市に比べても本当にすばらしいと思っております。ただ、先ほど市長さんの答弁にありました相談件数、過去3年間が71件、64件、50件というのは、あくまでも氷山の一角であるような気がいたしますし、これの本当に10倍ぐらいの数があっても不思議じゃないと思っております。上杉鷹山に財政再建の指導をした学者の言葉に、財政再建というのは、バランスシートの赤字をゼロにするだけではない。人々の心の赤字を克服することだとありました。人々の心に巣くうマイナス要因、時代の病根を克服するという気概が財政再建にもつながると受けとめております。今後とも、債務に陥っている市民には、借金問題は必ず解決できるとの強いメッセージを与えて、個別的、継続的、そして制度横断的な、時にはワンストップで人本位の対応を心がけていただきますことを望んでおります。
 それでは、次の質問に移ります。
 放課後まなび塾についてお伺いいたします。
 この事業は、小学校4年生から6年生を対象に、小学校の余裕教室等を活用して、放課後に教員OBなどの学習支援員による宿題の指導などの学習支援を行う事業ですが、昨年度から開始した宮西、泉川校区の成功から、今年度7校区に拡充する当初予算が計上されているにもかかわらず、今秋から新居浜小学校区のみの拡充と聞いております。教員OBの確保に御苦労なさっているのでしたら、月曜日から金曜日の毎日の実施にこだわらず、最初は週2回の実施から開始する校区があってもいいのではないかと考えます。夕方4時から6時の開催は、女性教員OBにとっては非常に協力しづらい時間帯なわけですから、少しでも負担を少なくして、実施を心待ちにしている校区をふやす取り組みを期待いたしますが、御所見をお伺いいたします。
 次に、新居浜市民待望のスポーツコースが始まります。毎年30人から40人の希望者を想定との新聞記事がありましたが、合格者は初年度17名がマックスなのでしょうか。また、すごいアスリートの生徒がいて、18番目の成績の場合は、結果どうなるのでしょうか。
 次に、国体ターゲットエイジに指定されている生徒は、新居浜市及び東予周辺には何人いるのでしょうか。実際の採点はどのような割合で学力試験との配分はどうなるのか、詳細にお聞かせください。
 このスポーツコースの成否は、指導者の育成が大きな要因になると思いますが、どのように考えておられますでしょうか。
 また、中学生のスカウト活動も活発になると思いますが、教育委員会として、どのような対応になるのでしょうか、お聞かせください。
 次に、多文化共生社会づくりに向けてお伺いいたします。
 新居浜市で暮らす外国籍市民は、今日どれぐらいの人数になっているのでしょうか。最近、市役所前を車で走っていると、自転車に乗った外国人の方をよく見かけます。特に、西条方面に向かって走っていると、集団でいることもあります。社会事情を考えたとき、今後も若い世代の定住が予想されます。こうした外国人労働者なしでは、地場産業の維持、発展は困難ですが、景気回復の兆候が見られる中でも、外国人を取り巻く環境は依然厳しく、引き続きさまざまな困難が強いられているようです。特に、親の就労環境に大きく左右される子供の教育の問題が深刻だと思います。6歳から15歳の学齢期の子供の学ぶ権利を保障するために、国籍を問わず、不就学ゼロを目指す姿勢を示すべきだと考えております。
 そこで、外国籍児童生徒への教育支援についてお伺いいたします。
 新居浜市の現状と、現在どのような取り組みをされているのか、また支援を実施されているのか、お聞かせください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 教育行政についてお答えいたします。
 まず、放課後まなび塾についてでございます。
 放課後まなび塾は、児童の学力向上と放課後の健全育成を目的に事業実施を進めております。事業開始に当たりまして、特に月曜日から金曜日の毎日開催といたしましたのは、小学校高学年の児童のみずから学ぶ意欲や態度の向上を目指し、学習習慣の定着を図ることにより、学力向上支援策としての教育的機能を重視したいとの思いがあったからです。この12月から新たに船木小学校で始まりました。開設場所は4校となっておりまして、教員OBなどの学習支援員の確保に非常に苦慮しているのが現状でございます。現在、教職員のネットワークを活用するとともに、公民館を初め、地域の団体等へも呼びかけを行いながら、学習支援員の確保に取り組んでおります。真木議員さん御提案の週2日程度の開催についても、一つの対策案として参考にいたしまして、学習支援員の勤務時間や勤務体制、報償費などの関連する事項も踏まえながら、今後学校現場や教員OB等の意見なども参考に、放課後まなび塾の早期の拡充に向けてよりよい効果的な運営について検討を行いたいと考えております。
 次に、スポーツコースについてでございます。
 まず、生徒の募集についてでございます。
 新居浜東高等学校の普通科の推薦入学者選抜における募集人員は、募集定員の15%程度で、そのうち特に部活動の取り組み、成果を重視した選抜を募集定員の6%程度、17人程度を上限として、新居浜東高等学校が新設コース等の特色を踏まえて総合的に判定し、推薦入学者を選抜されるとお聞きしております。
 次に、国体ターゲットエイジに指定されている生徒についてでございます。
 新居浜市内では、バドミントンを初め、13競技種目で中学生が18名、高等学校等で20名が指定されております。新居浜市を除く東予地域では、75名の生徒がえひめ国体ターゲットエイジに指定されております。
 次に、入学者の選抜方法でございます。
 県立高等学校入学者募集要項によりますと、中学校長から提出された調査書、学力検査の成績、面接、実技テストの結果を資料とし、高校、学科等の特色を踏まえて、教育を受けるに足る能力、適性等を総合的に判定して入学者が選抜されるものと理解しております。
 次に、指導者の育成につきましては、教員配置など、直接的な取り組みは市といたしましては困難でございますが、現在市が実施しております市内の中学校、高等学校が連携して、全国トップクラスの指導者から競技指導を受けるトップアスリート事業におきまして、指導者のための講習会などを通して協力していきたいと考えております。
 次に、中学生へのスカウト活動についてでございます。
 スポーツ競技の優秀な選手について、市内高校への進路の選択肢がふえましたことは、大変喜ばしいものと思っております。高校生活は、将来に向けての非常に大切な時期でありますので、新居浜東高等学校と市内の中学校との情報交換の中で、生徒の意向を十分に踏まえながら、適正な進路指導を行ってまいりたいと考えております。
 次に、多文化共生社会についてでございます。
 外国籍市民の現況ですが、11月30日現在で住民票登録外国人は884人となっております。
 次に、外国籍児童生徒への教育支援についてでございます。
 まず、就学の促進方策についてですが、教育委員会では、国からの通知に基づきまして、義務教育の就学年齢にある外国籍の子供が公立の小学校、中学校へ入学を希望する場合には、入学すべき学校を指定し、当該学校に入学させております。また、入学の機会を逸することのないように、日ごろから窓口で就学の相談に応じたり、関係団体等を通じて、就学案内や就学援助制度等の教育関連情報の提供に努めております。
 次に、学校における受け入れ体制ですが、日本語指導が必要な外国籍児童生徒が複数名在籍している学校には、日本語指導加配教員と日本語の会からの指導員を配置し、生活面の適応、日本語学習、教科学習などの指導や支援を行っております。
 また、児童生徒の日本語習熟度に応じて、日本語の会による日本語の個別指導を行っております。今後におきましても、外国籍児童生徒の適正な就学についての取り組みを推進し、日本人児童生徒と外国籍児童生徒が、自然にかかわり合いながらともに学校生活を送ることができるように、学校の受け入れ環境の整備を進めてまいります。
○議長(藤田豊治) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) まず、放課後まなび塾なんですけれども、とにかく来年当初にはもう7校区までふやせれるように努力していただきたいと思います。
 次に、スポーツコースなんですけれども、トップアスリート事業というのはよく私自身もわかっておりますけれども、やはりこのスポーツコース、一番最初が非常に重要、成功するかどうかの分岐点になるんだと思うんです。私たち新居浜市議会も、議員の親睦ソフトボール大会というのがありまして、今回の統一地方選で大型補強が実って、非常に戦える、そういうふうなチームに変貌を遂げたわけなんですけれども、やはりことしのユーキャンの流行語大賞にもありましたトリプルスリー、走攻守そろっているというのはすばらしいんですが、新居浜市議会の場合は打ってよし、守ってよし、やじってよしといういびつなトリプルスリーの方々ばっかりで、神野恭多議員以外は一切誰も走れないという、そういうチームが優勝できたのは、やはりエースで監督の私の存在が非常に大きかったんじゃないかと。議場からも賛同の拍手が出てますけれども、やはり藤原議員も質問されてましたように、ちょうどことしのプロ野球のアマチュアの資格回復者の指導者講習、こういったものを受けている中にも元近鉄バッファローズの中村紀洋だったりとか、イチローをコーチした新井コーチだったりとか、今現在調べてみますと元プロ野球選手でそういった指導者講習を受けて登録されている人の数が、本年11月末現在の数字で357名の方がもう既に登録もされてて、愛媛県では西武ライオンズにいたショートを守っていた石毛さんですとか、そんな方も登録されているわけですから、愛媛県の高校野球連盟とか愛媛県とも協議して、魅力ある指導者のもとに選手を集める考えというのはないんでしょうか、お聞かせください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 真木議員さんの再質問にお答えいたします。
 元プロ野球関係者を学生野球の指導者として迎えることについてでございますが、指導者として迎えるためには、指導を希望する学校からの要請を受け、都道府県高校野球連盟が資格回復者をマッチングすることと、NPB一般社団法人日本野球機構や公益財団法人高等学校野球連盟等において細かく規定されております。まずは、高等学校側にその思いが強くなかったら、実現は困難であると考えております。高等学校から強い要望等がございましたら、積極的に支援を行ってまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) 新居浜東高のスポーツコースが全国的にも知られるというふうな形になると、子供たちも非常に集まりやすいと思いますし、優秀な生徒たちも集まって、結果として新居浜市民も楽しませていただけるような、そういうふうな学校になっていくと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それと、もう一点だけ。外国国籍の方の新居浜市における未就学児童というのは、今ゼロというふうな認識で構わないんでしょうか、それだけお聞かせください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 真木議員さんの再質問にお答えいたします。
 外国人の就学についてですが、今年は小学校で11名、中学校で9名、来年1名入学するというのは把握して進めているところでございます。
○議長(藤田豊治) この際、暫時休憩いたします。
  午前11時55分休憩
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  午後 1時00分再開
○議長(藤田豊治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) 次に、渡海船事業についてお尋ねいたします。
 平成27年度決算特別委員会で、私は前年度からの経費の伸びが非常にあって、この数字というのは看過することはできないのではないかという質問をさせていただきましたが、そのときの答弁で、経済部のほうから出てきたのが、平成17年のJR福知山線の脱線事故を受けて、運航事業者は起点と終点、大島、黒島双方に運航管理者を常駐させることが必須となったということで、黒島側は本庁職員の対応としているが、大島では副運航管理者を常駐させる必要があるというのが1点と、平成25年3月の船員法改正により、船員は1日14時間を超えては当直乗船勤務ができなくなった。そして、もう一つは、新居浜市渡海船は、1日の運航時間、6時から22時の16時間を2つに分けて運航しており、甲勤務、乙勤務を同一の船員が乗船することができないから、乙勤務、甲勤務、休日の2労1休の3班体制となっているということ、また当直勤務は、海事事務所から旅客と車両の安全性確保についての指導があったこと、さらには安全管理規程に基づいた緊急時の訓練における作業内容を検討した結果、動線の関係上、2名での運航は難しく、渡海船を安全に運航させるためには、船舶職員の乗り組みに関する基準である船長、機関長に甲板員を加えた3名1組の3班体制での3交代としたと。ですから、当直勤務には9名が必要になり、また大島に常駐が必要である副運航管理業務を行う船員が各班1名の計3名、当直勤務をする船員9名と合わせて合計12名の船員が必要との判断によってこういうふうな数字になっているとの答弁がございました。
 そこで、お尋ねいたします。
 5点に分けてお尋ねいたします。
 まず、大島在住の休日船員で、副運航管理を兼任すれば、人員増は必要ないのではないでしょうか。
 2点目、平成25年の船員法改正は、1日14時間を超えての当直はできなくなった話で、甲勤務、乙勤務8時間の渡海船には関係ないのではないでしょうか。
 3つ目、民間の旅客フェリーでも、3班体制で定員3名の場合は予備員1名で10名体制で年間休日は当然のごとく付与することができるし、長期休暇者が出た場合は、休日買い上げなどで対応するのではないでしょうか。
 4点目、3名体制にして船内の事務仕事をしているようですが、陸上勤務の副運航管理者が十分対応できるのではないか。また、車両の積みつけでも毎日基本パターンで、難しい車両の乗船は聞いたことがないが、いかがでしょうか。
 5点目、運航ダイヤもそろそろ減便も検討して、さらなる労働時間短縮に取り組むべきではないのでしょうか。
 この5点についてお伺いいたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 渡海船事業についてお答えいたします。
 まず、大島在住の休日船員の副運航管理の兼任についてでございます。
 現在、大島在住の船員は、正規職員2名、臨時職員2名の4名でございます。副運航管理者は、新居浜市営渡海船安全管理規程では、大島港の区域内に船舶が就航している間は、原則として大島港に勤務するものと規定しておりますので、副運航管理者は、通常大島渡海船事務所での勤務が必要となりますことから、休日船員が行うことを想定しておりません。
 次に、船員法改正による船員の勤務体系との関係につきましては、現在、当直業務は、甲勤務、乙勤務とも7時間45分での業務となっておりますが、船員の病気等の休暇による交代乗船や渡海船の点検整備作業等が発生した場合、甲勤務、乙勤務以外に時間外勤務を行うこともあります。しかしながら、渡海船の船員の場合、総労働時間が14時間を超えないように勤務の割り振りをいたしているところでございます。
 次に、10名体制での対応につきましては、渡海船の場合、当直は船長を初め3名3班の船員9名で行っておりますが、予備船員1名が当直欠員の場合の勤務といった不定期での雇用となりますと、予備船員の雇用が難しくなるものと考えておりますので、現在は行っておりません。渡海船の船員は、現在のところ、副運航管理者は、渡海船運航中1名必要であり、当直船員3名3班で9名、副運航管理者1名3班で3名、合計12名体制が安全、安心な運航を行う上で必要と判断いたしております。しかしながら、効率的な渡海船運航となるよう、今後におきましては、船員数や勤務形態等の見直しを含めた検討を行い、安全かつ効率的な渡海船の運航に努めてまいります。
 なお、1カ月程度の長期休暇者が出た場合、現在は交代乗船した船員への時間外勤務手当にて対応しており、国家公務員については、年次有給休暇の買い上げ制度がなく、地方公務員についてもそのような取り扱いはすべきでないと考えられておりますことから、休日買い上げにつきましても、現状では難しいものと考えております。
 次に、船内での事務仕事につきましては、現在、船内の作業、巡視はもちろん、確認作業を速やかに行う必要がある機関データの記録、乗船券の集計及び乗船券の販売記録等は航海中に行っており、集計表、日計表の記録についても、あわせて行っております。それ以外の運航に必要な気象情報の収集、配乗実績表の作成、危険物一覧表の作成等を陸上勤務の副運航管理者が行っており、船内業務と陸上業務は区分して実情に応じた事務作業を行っております。
 また、渡海船への車両の積みつけにつきましては、軽四自動車からダンプまで多種多様な車両が乗船し、潮の干満により乗船状況も変化いたしますことから、乗船前での誘導と船内での誘導に各1名を配置し、積み込みの際には事故が発生しないよう、特に注意して誘導しているところでございます。
 最後に、運航ダイヤの減便の検討につきましては、渡海船は大島在住の市民の生活福祉航路という位置づけもございますが、今後運航時間帯での渡海船の利用状況の動向を精査し、大島在住の市民を初め、渡海船を頻繁に利用されている郵便局や大島漁業協同組合等関係機関の皆様の御意見も伺いながら検討を進めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、渡海船は、安全運航を第一に効果・効率的な運航管理が行えるよう取り組んでまいります。
○議長(藤田豊治) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) 本来渡海船、特別会計で運営しておりますから、一般会計とは区別してやっていくのが本筋だと思っております。特別会計の場合は、やっぱり特定の歳入をもって特定の歳出に充てるというのが基本的な考え方だろうと思っております。私も海運会社で営業所長をしていたときに、副運航管理者を兼務しておりました。当然、四国から向こうの神戸だったら神戸の営業所長さんが副運航管理者を兼務するという形で、実際台風とかそういったときには運航管理者がメーンで動くわけで、副運航管理者に関しては、それの伝達とか、そういった業務になることで、通常はそんなに仕事があるわけではないというのが本来の姿だと思っております。現実に、公務員の場合は、休日買い上げができないという、そういったシステムというのも今お聞きいたしまして、このことに関しては私のほうで取り下げさせていただきたいと思いますが、現実に私がもし渡海船を任されていたとしたら、やはり3名定員というのを2名定員にして運航するであるとか、現実には運航管理者を予備船員にして、10名体制での運航というのは十分休日も付与できるし、可能であると考えます。その上に、やはり決算特別委員会のときに、いろんな病欠とかがあって、当時人事課長で非常に困られた企画部長がおられて、苦労されたというお話も伺いましたけれども、現実にこの愛媛県の中でも、島帰りのフェリーというのは多数存在いたしますし、新居浜においても、オレンジフェリーさんであるとか、住鉱物流さんとか、そういったところは多くの船員を抱えているわけです。それぞれが予備船員を抱えているわけですから、旅客船協議会とかそういったところで疾病者というか病欠者がたくさん出たときの船員のリースとか、そういったことも協議していけばいい話で、そうするとおのおのが余剰の予備船員を抱えなくても運営はできるような形態というのができるんじゃないかと思っております。それぞれの企業にとりましたら、そういった予備船員を渡海船に貸与するということになれば、固定費が減る話ですので、それぞれの企業が助かるという、そういうふうな状態になってくると思いますので、ぜひ検討していただきたいと思います。
 また、生活道路としての側面もありますので、一挙の減便というのは非常に難しいかもわかりませんけれども、非常に繁忙期、閑散期、そういったものが明確に出ているダイヤだと思いますので、そのダイヤの中で不都合な部分というのは取り除いてもいいんじゃないかと私は思っております。迷惑がかからない範囲で削除することはできるんじゃないかと思っておりますし、そういったことに関しても検討していただけたらと思います。
 それでは、次の質問に移らせていただきます。
 爆買いツアーについてお伺いいたします。
 国慶節、旧正月、メーデーは、中国の三大連休です。これに備えて、日本の小売やホテルなどの業界は、中国人特需に大きな期待を寄せております。
 一方、ことしの夏に起きた中国株式市場暴落の影響で訪日客数が減少するのではないかとの懸念も広がっていましたが、今年度も順調に観光客数は伸びているようです。観光庁は訪日外国人消費動向調査という統計を四半期ごとに公表しておりますが、ことし4月、6月について調べた最新データによる訪日観光客1人当たりの旅行支出は18万円台と前年同期に比べ24.7%伸びております。これを中国人に限ると26.2%増の約28万円となり、ほぼ平均より10万円多く、買い物での支出額を比較すると、中国人の旺盛な消費はさらに顕著で、全体の平均に対し中国人訪日客による消費は17万円にも達すると書かれておりました。中国人による爆買いが全体の数値を押し上げているのが明確です。愛媛県においても、道後などの温泉地では、中国を筆頭に韓国、台湾などの観光客の話は聞くのですが、新居浜市においてはとんと聞いたことがありません。新居浜市の取り組みや今後の戦略についてお聞かせください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 爆買いツアーについてお答えいたします。
 真木議員さん御案内のとおり、中国人を初め、外国人観光客の誘致、いわゆるインバウンドの取り組みを強化することは、交流人口の拡大によるにぎわいの創出、また訪日外国人の旺盛な消費活動による地域の観光収入の獲得はもとより、新たな雇用機会の創出や地域活性化につながることが期待できるものと認識いたしております。本年市内観光施設への外国人観光客は、株式会社マイントピア別子によりますと、香港からのツアー客300名程度が訪れているとのことでございます。本市のインバウンドに関する取り組みにつきましては、本年7月に四国の地方銀行が四国ツーリズム創造機構等と連携し、台湾の台北市で開催いたしました台湾インバウンド商談会に株式会社マイントピア別子が出展いたしまして、新居浜市への誘客に向けたプロモーションを実施いたしました。また、本年12月には、台湾訪日教育旅行、いわゆる修学旅行でございますが、を誘致するため、台湾から学校関係者の視察団の受け入れを行う予定といたしております。
 今後の戦略といたしましては、広域観光周遊ルートの形成、発信等による誘客、未来を担う若い世代の訪日促進、現地における訪日プロモーションの強化、消費税免税店の拡大といった取り組みを行ってまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) 今回、この爆買いツアーを質問項目に入れたのは、別に流行語大賞をとったからじゃないんです。実は、10月末に個人研修で名古屋市さんの港湾計画、京浜港、名古屋港、阪神港というスーパー中枢港湾、それと地方港とのつながりとか、そういったものを調査したくて個人研修を申し込んだところ、快く受けていただいたんですけれども、議会事務局のほうでホテルの手配もしていただこうかなと思ったら、どこも満杯なんですよね。それで、中部地方に居住している私の長男に、ぜひ名古屋市内でビジネスホテル探してということで連絡しましたら、全てのビジネスホテルが満杯だという。弱ったなあと思って探してみると、1万5,000円とか2万円の高級ホテルのみが残っているという、非常に悲しい思いをしたんですけど、そのときに、名古屋市の港務局の方にお話を伺ったら、何か名古屋でお祭りでもしているんですかという話をすると、いや、豪華客船が入って、市内のビジネスホテルは全て満杯になっている、中国からの豪華客船で5,000人が訪日しているもんで満杯ですというふうなお答えでした。現実に、普通、港を管理しているところだったら、やっぱり公費の収入を考えなくちゃいけないから、外貿のコンテナ船であるとか、貨物船とかRORO船とかが運航頻度が高いんで、そういったものを中心にバースの建設とかを考えるのが本来の姿ではあるんですけど、名古屋市の場合は、豪華客船が2隻、3隻同時に着岸できるバースの建造ということを必死になって訴えておりまして、やっぱり公費だけ考えると、費用対効果でそういうバースというのは必要なんですかねえって質疑をすると、いや、議員さん、違うんですと。1回の大型豪華旅客船が着岸すると、5,000人の訪日客が名古屋市内におりてきてくれて、市内のビジネスホテルは全て満杯になるんです。特に、中国人観光客の豪華旅客船が停泊している期間には、その1回の来日で名古屋市内に約10億円落ちることがあるんです。私自身目からうろこでしたし、そんな数字になっているのかとも思いました。また、名古屋市内に外国人向けの居酒屋というのが続々とオープンしている。日本人が入れないという、外国人専用の居酒屋もオープンしていると。そういうふうな時代の推移になっておりまして、国土交通省から出しているデータとか見ますと、今1,400万人の訪日の人がいる中で2,000万人を突破するのを目指しているという、そういう時代背景もありますので、やはりこの愛媛県でもアジア人の経営者のそういった産業ツーリズムみたいなものをこの愛媛県内で検討して、特に新居浜なんかの場合は、産業遺産とかさまざまな産業に関する遺跡とかもありますので、アジア人経営者向けのそういった取り組みというのも必要じゃないかなと思いますが、石川市長さん、どう思われますでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 真木議員さんの再質問にお答えいたします。
 確かに外国人観光客は、非常に有効な経済活性化の方法だと思っております。けさほどからも議論がありますように、先ほどテレビ番組の話もございましたので、これを機に来年度はぜひ別子銅山産業遺産を生かした観光振興、特にインバウンドというんですが、外国人観光も含めたそういうもんに力を入れていきたいなと、こんなふうに思っております。
○議長(藤田豊治) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) つい先日もタイで日本人俳優が非常に尊敬されてて、その人が出演する日本への旅行番組、そういったものでタイの観光客がいろんなところに推移していると。今山陰のほうに向かって動いているとか、そういうふうな報道もありましたので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
 次に、24時間営業のコンビニへのAEDの設置についてお尋ねいたします。
 AEDにつきましては、これまでも同僚議員からも一般質問されておりますが、消防長の答弁では、民間の事業主さんに頼らないといけないし、大変に難しいとのお返事でした。
 そこで、私は少し角度を変えて質問させていただきます。
 現在、日本は、世界で最もAEDの普及が進んだ国となっております。しかし、日本では、年間7万人を超える方々が突然心停止となっており、心停止となった際にAEDが使われるケースはほんの一部であります。AEDを効果的な場所へ配備し、有効に活用すれば、救える命はたくさんあります。本市でも公共施設などにAEDの設置が進んでおりますが、それを利用できるのは平日の昼間の時間帯が多く、夜間及び休日は施設が施錠されているため利用できない場合があります。新居浜市の教育長さんは男気があって、職員室の窓を割ってとっていただいても結構ですと答弁されたことがありましたが、実際はその場で瞬時にその判断ができるとも思えません。そんな中、かなりの数の市町村で、24時間営業のコンビニエンスストアに協力を依頼し、市が店内にAEDを設置し、24時間利用しやすい体制を整備しております。迅速な119番通報、心肺蘇生法の実施、迅速なAEDの処置による一次救命処置、そして医療従事者による二次救命処置、これらを迅速かつ正確に伝えることが救命率向上につながると思います。新居浜市の平成26年度決算では、契約台数110台、金額にして185万円の一般財源が使われておりますが、そのうちの数台でも利用頻度の可能性の低い公共施設から学校の近くに立地しているコンビニに貸与することは難しいでしょうか。現在、新居浜市内には50店を超えるコンビニエンスストアが立地しております。民間にしたら、公共の役に立つ話ですし、経費がかさむ話でもないので、協力コンビニとして市政だよりに掲載してあげれば実現しやすいと考えますが、御所見をお伺いいたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。藤田消防長。
○消防長(藤田秀喜)(登壇) AEDについてお答えいたします。
 本市において保守契約をいたしておりますAEDにつきましては、公共施設等を利用する市民の命を守るため、施設の規模や利用者数にかかわらず、全ての公共施設に設置いたしておりますことから、真木議員さん御提案の利用頻度の可能性が低い公共施設のAEDを学校近くのコンビニエンスストアに貸与するのは難しいと考えております。
 コンビニエンスストアへのAED設置につきまして、先月開催されました全国消防長会四国支部警防事務担当者会議に本市から議題を提出し、四国地区の状況を調査いたしましたところ、徳島市が平成23年10月から設置いたしておりました。徳島市では、迅速な救命処置により、救命率の向上を図るため、119番通報から救急車が到着するまでに5分以上を要する区域、いわゆる消防署から半径2.6キロメートル以上の区域を対象とし、区域内に立地するコンビニエンスストア15店舗のうち、9店舗にAEDを設置しております。今後におきましても、こうした事例を参考に、コンビニエンスストアへのAEDの設置について検討してまいります。
○議長(藤田豊治) 真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) 四国内では徳島市が先進的にやられているということでしたけれども、コンビニエンスストアですと盗難の心配とかもありませんし、24時間確実にあいておりますので、学校の近くでそういったことを協力してもらえるところがあれば、ぜひそういったことも推進していただきたいと思っております。
 それでは次に、最後の質問に入ります。
 市民相談から2点お聞かせください。
 まず、マイナンバーについてです。
 国民生活を支える社会的基盤として、社会保障・税番号制度、マイナンバーを導入されましたが、各地で詐欺まがいの事案が発生し、郵便局も誤配などの不手際があるなど、混乱が生じております。今回、私が取り上げるのは、新居浜市内のマイナンバー通知書の発送についてであります。早い地域では11月1日には届いているのに、私の住む桜木町では23日に私の家に不在通知が入り、翌日郵便局に受け取りに参りました。きょうが12月8日ですが、市内にはまだ配送されていない地域があるのでしょうか。このタイムラグは、簡易書留で配達する郵便局の体制の問題なのでしょうが、余りにも長過ぎます。市議会議員をしているためか、多くの人にどうなっているのかと尋ねられました。皆さんニュースを見ているので、捨てられたのではないかと心配されている方もおられました。受け取りにいった際、郵便局ではマイナンバーの専用窓口があり、長蛇の列をつくっておりました。聞くところによりますと、平日の昼間は不在の家庭が多いため、土、日、祝日を中心に配達している模様です。郵便局が不在の品物を保管しているのは1週間ですので、それを過ぎると市民課に保管するようになると思います。現在、受け取れていない新居浜市民はどれぐらいいるのでしょうか。これから市役所も年末の繁忙期に入りますので大変でしょうが、どのような対応策を講じているのでしょうか、お聞かせください。
 最後に、軽自動車税の納税証明についてお伺いいたします。
 車販売、修理を営んでいる友人からの相談ですが、車検のため市役所本庁では対応してもらえるのに、上部支所では対応できない事案があるそうです。それは、車購入時の車検証に記載されている住所と現在、車検を受ける際の住所が異なっている場合に納税証明書を発行してもらえず大変に手間がかかるとの相談でした。書類上の不備と言えばそうなのでしょうが、本庁ではできることで、オンラインで結ばれているのですから、支所窓口で調べて車屋さんの負担を軽減することはできないでしょうか、お聞かせください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 市民相談についてお答えいたします。
 まず、マイナンバーについてでございます。
 マイナンバー通知書の発送につきましては、新居浜郵便局から10月30日に簡易書留による配達業務を開始し11月22日、配達業務を終了したとの連絡をいただいております。受取人の不在だった簡易書留につきましては、該当者宅へ不在連絡票を投函し、新居浜郵便局にて7日間、保管及び受け渡しを行った後、本市市民課へ返戻されており、その数は11月30日現在で4,620通でございます。市民課では、返戻されました簡易書留の世帯主に対して、通知カードの返戻に関するお知らせの文書を順次発送し、窓口において受け渡しを実施しており、市民課において保管しております簡易書留数は、11月30日時点で3,898通でございました。今後におきましても、各世帯へのお知らせ文書の発送にあわせ、市ホームページ、市政だより等による広報を行いまして、一人でも多くの市民の方の手元に通知カードが届くよう、鋭意努力してまいりたいと考えております。
 次に、軽自動車税についてでございます。
 軽自動車税納税証明書につきましては、本人以外の方でも請求できますが、個人情報保護の観点から、軽自動車税納税証明書と軽自動車税納税証明書交付請求書の内容が一致していない場合、証明書の交付は行わないということを原則といたしております。本人以外の方が請求する場合には、現在の住所、氏名、車両番号を請求書に記入していただいており、今回の事案につきましては、納税義務者の住所記載が確認できなかったため、担当者が再確認を求めたものとの報告を受けております。説明が不十分で、来庁者の方が不快な思いをされたようでございましたら、その点につきましてはおわびを申し上げたいと思います。軽自動車税納税証明書の発行につきましては、車検の際に必要となりますことから、業者の方が代行することも多いと考えます。同様の事案が発生していることも今回確認いたしました。今後、税担当課との協議を図りまして、市外への転出等により現住所の把握が困難な場合など、申請の際の過度の御負担を避けることができないか、事務改善について検討してまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。真木増次郎議員。
○22番(真木増次郎)(登壇) ありがとうございました。
 以上で終わります。
○議長(藤田豊治) 伊藤優子議員。
○20番(伊藤優子)(登壇) いずみ会の伊藤優子です。本日最後の質問となりますので、よろしくお願いいたします。
 石川市長が市長に就任されて3年がたち、任期もあと1年を切りました。この間、あかがねミュージアムの完成、企業誘致、マイントピア別子の温浴施設の改築開始、1階フロアの窓口業務のワンストップ化のスタートなど、当面するさまざまな行政課題に適宜適切に対応され、市民の方々にも市役所の1階が明るくなったと好評でした。議員の一人としてまずもって敬意を表する次第であります。
 さて、市長は就任以来、経済の再生、コミュニティーの再生、市役所の再生、この3つの再生を大きな政治目標として掲げてこられました。掲げられたこの目標は、石川市長の豊富な行政経験の中で必然的に出たものだと思っています。就任3年が過ぎ、さまざまな思いがあるのではないかと推察いたします。経済の再生、コミュニティーの再生に関しましては、市長お一人の力で一朝一夕に事が成るものでもなく、また市長お一人の頑張りでどうにかなる問題でもないように思われますが、市役所の再生につきましては、新居浜市という企業の経営者である市長が、給与、昇給等処遇面において市職員のやる気を引き出し、組織を活性化させ、市民の負託に応えられる新居浜市役所にするという再生は、市長がリーダーシップを発揮することにより、積極的に関与できる目標であると考えます。
 それでは、通告に従いまして質問したいと思います。
 初めに、市役所の再生について数点質問をしたいと思います。
 私は、市長の言われる市役所の再生とは、きちんと仕事をした人が正当に評価される人事システムを構築することではないかと考えます。
 まず、給与、昇給、昇格等の処遇面において、職員の士気が下がる、つまりやる気が損なわれるような実態はないのでしょうか。例えば、仕事のできる人に仕事量が集中し、本人にとって過度の負担を来すような職場風土はないのでしょうか。職務の質、量の違いはあるのは当然のことと思いますが、このことが役職、給与面等に適正に反映されておりますでしょうか。
 また、時間外勤務などで部長の年収を超えている係長以下の職員がいる。部下には苛酷な時間外を命令しながら、常時定時に帰っている管理職がいるというようなことも仄聞されますが、実態をどのように捉えられておりますでしょうか。
 以上、まずお伺いします。
 次に、市役所の再生につながる人事評価制度の導入について、昨年6月9日、地方公務員等の一部を改正する法律に関する説明会で説明されたと思いますが、人事評価の狙いは、能力、実績に基づく人事管理の徹底、組織全体の士気高揚、公務能率の向上です。来年平成28年4月からは、制度の本格実施が図られるようになると聞いております。地方公共団体は、これを遵守しなければいけないと思いますし、新居浜市はいち早く人事評価を導入され、実践されております。これまで以上に人事管理のマネジメントが重要となってくると思われますが、そこで現在の人事評価をどのように進化、改善させ、人材育成を図られていくのか、お伺いします。
 また、部下の人材育成を図らなければならないのは管理職の使命でもあります。したがって、管理職の能力本位の任用について、具体的にどのようにしていかれるおつもりかもあわせてお尋ねします。
 次に、職員の意識改革、市役所内部の政策推進体制の明確化、そしてスピード感を持って取り組みを進めるために新たに企画部に政策推進担当を配置し、さらに部局長、総括次長及び課長の職務に政策推進に関することを明確に位置づけして推進体制の強化を図ってまいりますと平成25年度、平成26年度の施政方針の中で書かれており、平成27年度も引き続き職員一人一人常に問題意識を持ち、自分の頭で考え、粘り強く取り組むことが大切であるとも述べておられます。また、職員の持つパソコンのトップページの画面には、「私たちは求められる職員像として3Cを定めています。それはチャレンジ、郷土愛を持ち、チャレンジ精神旺盛な職員。コスト、コスト意識を持ち、市民の視点で行動できる職員。チェンジ、プロ意識を持ち、時代に即応して変革できる職員」という職員のあるべき姿が常時表示されています。この取り組みは、市長の職員に期待する強いメッセージのあらわれであると高く評価するものであります。
 次に、市内循環バスについてお伺いいたします。
 デマンドタクシーの導入については、平成18年から平成20年の3カ年で本市のさまざまな交通課題を解決するための新居浜市都市交通マスタープラン及び都市交通戦略が作成され、平成21年には市民意向調査を実施し、市民の皆様の要望を取り入れた結果、バス空白地域へのデマンド型タクシー導入が決定され、平成23年1月から試験運行が開始され、平成26年10月からは本格運行されております。本格運行に至った経緯は、平成25年6月開催の協議会において、平成25年10月以降の数値目標を1日当たり40人、1台当たり2人、運行率40%としていたものが、平成25年10月から平成26年3月までの6カ月の実績が、1日当たり45人、1台当たり2人、運行率47%でそれぞれ目標値に達し、登録者アンケートにおいても約75%、市民アンケートでは約65%の市民の方が本格導入を望み、導入すべきでないと考える人は少ないこと、利用者の約9割が70歳以上の方、3分の1以上が割引対象者でもあり、医療施設、小売店、新居浜駅への移動が8割以上も占めていることから、バス空白地域の解消、高齢者や障害者等交通弱者の通院、買い物等の移動手段として一定の成果を上げていることから、本格導入に移行されたのだと思います。私もデマンドタクシーは、ドア・ツー・ドアで利用できることから、すごく便利だと思っておりましたが、先般、富山市のコンパクトシティー戦略について研修する機会がありましたので、その概略の一端をお話しします。
 富山市では、公共交通の活性化、公共交通沿線地区への居住促進を推進した結果、中心市街地の公共施設への利用や入館者がふえたようです。それは100円で満65歳以上の高齢者を対象に、中心市街地と市域全体の移動が可能な公共交通料金割引制度を実施しました。その結果、高齢者の約3割の人が、割引制度の適用となるおでかけ定期券を所有しており、1日平均2,500人が利用する孫とおでかけ支援事業などの政策を進め、市の施設の利用もふえたようです。実際に中心市街地への人口が転入超過に転換、公共交通沿線居住推進地区への人口も転入超過に転換したそうです。また、市内電車環状線化によっても、女性高齢者の利用が45%も増加したようです。この視察研修を通して、新居浜市もこれから高齢になっていく方にとって、いつまでもお元気でいてもらうためには、運動を兼ねてバス停まで歩いてもらうのもよいかなと思いました。もちろん歩くことが困難な方々のためには、デマンドタクシーも当然必要な交通手段だと考えています。
 そこで、新居浜市の今後の公共交通のあり方についてお伺いします。
 新居浜市の公共交通手段市内バス利用者数が、平成15年度は47万6,000人でしたが、平成26年は35万6,000人になり、利用者数としては減少しておりますが、路線バスは今後も新居浜市の重要な公共交通手段の一つであり、デマンドタクシーとの共存を図っていく新居浜市の方針も理解しております。ただ、富山市の例を一例として紹介させていただきましたが、新居浜市の公共交通のあり方として、公共交通空白地帯の解消とはまた違った観点から市街地にある公共施設等を結ぶ移動手段を確保し、おじいちゃん、おばあちゃんがお孫さんと連れだって利用でき、かつ中心市街地のにぎわいにも寄与できるような市内循環バス等の導入について検討する時期が来ているのではないかと思いますが、この点についていかがでしょうか。
 次に、空き家対策についてお伺いします。
 各地で空き家がふえております。人口減少が著しい地方に加えて、首都圏でさえ場所によっては人が住まない家が目立ちます。管理が行き届かず、周辺住民の方も苦慮しております。私が暮らしております庄内地区においても例外ではありません。住民の方に言われて現地を見に行きますと、本当にひどいありさまで、空き地の中に草は生い茂り、どこからか種が飛んできたらしく、家の中から大木が何本も生えておりました。この問題は、まち美化条例に基づき環境部にもお願いしましたところ、当屋さんと連絡をとっていただき、早期に対処してくださり、相談者の方も大変喜んでおります。しかし、万全ではありません。万全な対策にはなっていないようです。報道によりますと、全国の空き家の数は、2013年で820万戸に上り、総住宅数に占める空き家の割合は13.5%といずれも過去最高です。マンションなどの共同住宅の一室を含め、7戸に1戸は空き家、内訳で見ると、別荘ではなく、かつ賃貸や売却の予定もない、その他という分類が特に急増している。国土交通省の2014年の調査で、その他は相続で取得したケースが56%を占めたそうです。つまり、実家は相続したが住まないという形態で、借り手などを探す場合より管理が不十分になりがちで、放置された空き家は、近所の迷惑になるだけではなく、土地の有効活用の妨げになるなど、影響は大きい。空き家増の理由に、1、人口減や高齢化、核家族化、2、質や立地が悪く、売却や賃貸に向かない物件の増加、3、建物があると敷地への固定資産税が安くなる税制。更地にすると税金がふえるの3点を上げています。3の税制については、空家対策特別措置法が平成26年11月27日に公布され、平成27年、ことし2月26日に施行されておりますが、まだまだ現状は変わっていないようです。野村総合研究所は、撤去や活用が進まなければ、2033年の空き家数は、現在の2.6倍の2,147万戸と予測し、空き家率は30.2%に達し、3戸に1戸は空き家の時代が到来すると警告しております。国土交通省の調べでは、その他の空き家のうち、耐震性があって、駅から1キロメートル以内という有効活用できそうな物件が48万戸あると言っております。また、ぼろ屋の解体と使える家の活用など、さまざまな施策を積み重ねる必要があると指摘されており、新築促進の政策を抜本的に改めて、中古住宅の活用に力を入れるべきだと警鐘を鳴らしています。
 以上のようなことからも、新居浜市でも空き家対策が重要な政策となってくると考えます。空き家問題に関して、平成23年に空き家の実態を市内全域を対象に調査を実施し、全壊危険度判定Aの件数が40件、半壊危険度Bの件数が698件、危険度判定のCの件数は2,590件と老朽危険家屋は3,328件あり、うち住まわれている家屋も51件あったようです。調べた後にも、平成27年8月末までに約300棟が取り壊されているようですが、まだまだふえる傾向にあるのではないでしょうか。空家対策特別措置法が平成26年11月27日に公布され、平成27年、ことし2月26日に一部施行されましたが、概要は1、地方自治体の指導、勧告、命令が可能となり、解体や除去など行政代執行が可能となる、2、今までの優遇税制が撤廃され、空き家を放置すると固定資産税が6倍になる、3、自治体が固定資産税の課税情報利用ができるようになり、所有者を特定できるの3点です。新居浜市はこの空家対策特別措置法をどのように生かされるのでしょうか。今までの6倍に課税されるようになりますが、課税方法はどのようにされるのでしょうか。また、市民の皆様は、このことについて余り周知されていないように思いますが、固定資産税の周知についてはどのようにされるのでしょうか、お伺いします。
 今年度である程度の空き家の傷みぐあいの結果が点数で出てくると思いますが、点数をつけた結果、どのようにしていかれるのですか。新居浜市でも、本当に御近所の方が危惧している空き家も多々あると思います。空き家率が全国一多い東京でも、大田区、墨田区、新宿区などが空き家対策のための条例を施行、足立区は解体費用として最大100万円を助成する制度を定めた。文京区では、解体費用を200万円まで助成するかわりに、跡地を区が10年間無償で借り受け、広場などの公共スペースとして活用する制度を設けたそうです。このような動きは、空き家の持ち主にとっては助かるが、個人の所有物の解体に公金を使用することへの批判もあると思います。市としては、相続や介護施設などへの転居等できちんと管理していないでそのままにしておきますと、空き家はあっという間にあばら家になっていきますので、その方にお知らせする制度を設けていただけないでしょうか、お伺いします。
 次に、地域おこし協力隊についてお伺いします。
 地域おこし協力隊とは、総務省が財政支援し、地方自治体が実施主体となる地域活性化策で、2009年から始まりました。都市部の住民が過疎地域などに移住し、農林水産業、地場産品開発などに従事する。隊員1人当たり年400万円、隊員への標準的な報償費等200万円、活動旅費、消耗品を上限に財政支援する。同省調査では、ことし3月までに任期を終えた隊員の58.9%に当たる557人が活動市町村や周辺に定住していて、県内では13市町で52人が活動しているようです。新聞報道によりますと、愛媛県で活動中の地域おこし協力隊の方たちの中で、任期終了後も愛媛に定住したいけれども、活動中の今は市町の対応にも不満があると報道されておりました。えひめ地域政策研究センターがまとめた地域おこし協力隊へのアンケート結果で、隊員のこんな思いが明らかになったとありました。活動している市町に定住したいが53.3%、数年間は引き続いて住みたいが13.3%、活動している市町以外で愛媛に住みたいが3.3%と合わせて3人に2人は県内定住を考えているようです。定住する場合の仕事は、民間企業を起業と就農がともに20.0%でトップ、NPO法人などの起業が16.7%と続き、起業志向が強い。定住の際の課題、不安は、収入80%、住居の確保50%、やりがいのある仕事30%が多かった。活動に対する満足度は、満足16.7%とやや満足56.7%で計7割を超え、やや不満20%、不満6.7%を大きく上回ったとありました。満足や不満、驚き、悩みなどに関する記述回答は、地域のために頑張っている人と協力できる、自分で考え行動に移すことができる自由度に満足との積極的評価の一方、行政のサポートが不十分、活動費の使途が不透明、住民のやる気が足りない、市町から定住への具体的な支援がないなど、厳しい指摘があったそうです。調査結果を踏まえて、隊員が地域で精力的に活動するためには、行政のサポートや理解が必要不可欠で、行政職員がどれだけ隊員に寄り添えるかが重要な鍵になると思います。新居浜市でも、サトウカエデの育成事業、媛っこ地鶏の育成事業、朝鮮ニンジンの栽培事業など協力隊の方に育ててもらっておりますが、これから新居浜市としてこの事業を具体的にはどのように支援されるのでしょうか。また、協力隊の人が今3人おりますが、定着には仕事が必要です。協力隊の方の任期が終了した後のことは、どのようにしていかれるのでしょうか、お伺いします。
 決算特別委員会で、地域としても会社組織の立ち上げなど支援を模索しているようであるとの答弁がありましたが、どのような事業内容を模索しているのでしょうか、お伺いします。
 次に、女性活躍推進法についてお伺いします。
 女性の登用を促すため、大企業や国、地方自治体に数値目標の設定を義務づける女性の活躍推進法は、参議院本会議で与野党の賛成多数で可決成立しました。採用や昇進の機会をふやして、女性に力を発揮してもらい、人口減少によって労働不足が懸念される中、日本社会の活力を維持するのが狙いですが、仕事と子育ての両立に向けた環境整備を図るためでもあります。安倍政権は、女性活躍を重要政策と位置づけ、昨年秋の臨時国会に法案を提出しましたが、審議途中に衆議院を解散したため、一旦廃案となりましたが、2016年3月までに目標を定めた行動計画をつくることになっており、急ピッチの作業を強いられる一方、企業の大多数を占める中小企業は努力義務にとどまり、働く女性の6割近くを占める非正規労働者への対応も示されておらず、どう実効性を持たせるかが鍵となる。女性の活躍推進法は、従業員301人以上の企業に男女による労働時間や勤続年数の差、採用者や管理職に占める女性比率などの現状を把握し、改善すべき点を分析するように要請し、その上で数値目標や取り組み内容を行動計画にまとめ公表することを義務づけた。国や自治体にも同様の義務を課すが、従業員300人以下の中小企業は努力義務とする。また、集中的な対策を促すため、2025年度までの時限立法としたそうです。国は、すぐれた取り組みをする企業を認定し、事業入札で受注機会をふやす優遇策も盛り込み、国は企業に必要な報告を求めることができ、虚偽の報告をした場合の罰則も設けるようです。国が躍起になって女性の活躍を後押ししているようですが、そのことによって女性が働きやすくなるのかと言えばそうではないように私は感じています。新居浜市の方が新聞に投稿されており、その方もおっしゃっておりましたが、働いている女性の後ろには、その方の努力もさることながら、必ず後ろに認めてくれ支えてくれる男性がいることだと言っておられました。女性活躍推進法が成立したが、表立って見せかけの数値や効果を求めても、本質的な問題解決にはなかなか迫れないし、人としてお互いを尊重していく姿勢、理解し合おうとする努力の積み重ねこそが大切であると思います。しかし、現在の社会では、男性優位の意識や男女分業の考え方がまだまだ根強い。
 そこで、新居浜市として、従業員300人以下の企業に対して何かできることはないでしょうか。
 中小企業の会社に勤める女性の方が、休暇やまして育児休暇はとりにくくなっていると思います。市としてそういうところを支援していくことで、新居浜市が住みやすい町にきっとなると思いますが、いかがでしょうか。
 最後に、ウイメンズプラザのトイレについてお伺いします。
 市民の方からの要望ですが、ウイメンズを利用される皆さんからよく言われるのですが、ウイメンズプラザのトイレについて、使用される方が高齢になり、和式は使いにくく、洋式トイレが1つしかなくて、洋式にかえてほしいとよく言われます。トイレについては、洋式トイレが当たり前になり、小学校に入学する前に子供たちに和式トイレの使用方法について指導をしなければいけない時代が来るなんて考えてもいませんでした。皆さん御高齢になってもまだまだウイメンズプラザを使用してくださっております。トイレが4つあっても、洋式トイレが1つしかなく、行事が重なるときも洋式トイレは列をなしております。重ねて、手洗い場の蛇口も古くなって水の出が悪くなっております。ぜひ改善をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
 これで第1回目の質問を終わります。
○議長(藤田豊治) この際、暫時休憩いたします。
  午後 1時58分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午後 2時08分再開
○議長(藤田豊治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤優子議員さんの御質問にお答えをいたします。
 まず、市役所の再生についてのうち、改正地方公務員法施行後の人事評価制度と管理職の能力本位の任用についてでございます。
 本市の現在の人事評価制度は、評価期間を通じて、主に職位に求められる職務行動がとれているか否かを迅速性、業務管理、企画力、折衝力、責任感、統率指導力等の各項目で客観的な評価を行う能力評価でございます。改正地方公務員法では、この能力評価に加え、評価期間ごとに個々の達成すべき目標設定を行い、その実施結果を達成度の面から評価を行う業績評価も法律上義務とされ、さらに能力評価と業績評価から成る人事評価を昇任、昇格などの任用、降任などの分限、その他の人事管理の基礎としなければならないとされております。業績評価につきましては、平成26年度末に全管理職を対象とし、目標設定のあり方等の研修を行い、本年7月に業績評価マニュアルを策定し、現在、管理職員を対象とした試行、試し運用を行っているところでございまして、今後は試行結果を分析し、より公平、公正で、一人でも多くの職員から信頼を得る制度へと改善を図りながら、本格運用を行っていく予定でございます。
 また、人事評価結果の昇給、昇格への反映につきましては、過去1年間の人事評価結果を昇給判定の基礎とし、また複数年の人事評価結果を昇格判定の基礎とするよう、制度設計を検討しているところでございまして、特に人事評価におきまして主たる評価者の立場となる管理職の任用につきましては、人事評価結果を基礎とし、職員からの信頼が厚く、部下職員の積極的な人材育成を期待できる能力本位の任用になお一層努めてまいりたいと考えております。今後ともできる限り客観的で、公平・公正・透明性を担保し、信頼性の高い人事評価制度の改善を図りながら、改正地方公務員法の趣旨である能力及び実績に基づく人事管理に努め、職員の士気高揚を図っていくことにより、市役所の再生に努めてまいります。
 次に、女性活躍推進法についてでございます。
 伊藤優子議員さん御指摘のとおり、行動計画の策定は、大企業、公務部門から取り組むことになっており、市内の大多数を占める中小企業については、努力義務にとどまっております。
 そのような状況下、従業員300人以下の中小企業に対して支援する必要性は大きく、その一環として今年度から取り組んでおりますのが、女性活躍等推進事業所認証制度でございます。この事業は、事業所の規模にかかわらず、女性が職業生活においてその希望に応じて十分に能力を発揮し、活躍できる環境づくりを支援するため、みずから多様な分野において、女性活躍に積極的に取り組もうとする事業所を認証し、社内研修の講師派遣等に対する助成や各種情報の提供、また事業所の活動を広く情報発信するなど、女性が活躍できる職場づくりを支援しようとするものです。このほど社会福祉法人三恵会が第1号の認証を受け、現在認証に向けて数社と協議中であり、また問い合わせもございますことから、今後これらの認証事業所の活動がモデルとなって、市内の事業所に広がっていくものと期待をいたしております。また、今年度は、事業所研修会として、NPO法人コヂカラ・ニッポン代表で元祖イクボスの川島高之氏をお招きし、ワーク・ライフ・バランスを尊重した働き方の見直しやイクボスについての講演会を開催いたしました。その講演会の中では、新居浜市内からイクボス中小企業同盟に加盟した企業の事例も紹介され、参加した企業の人事担当者にも情報提供、意識啓発が図られたものと考えております。まだまだ男性優位の考え方や性別役割分担意識は根強く残っております。しかし、その空気感は徐々にではありますが、着実に変わってきつつあるものと感じております。今後もさらに女性が持っている力を発揮し、活躍できる住みやすい町になるよう支援を続けてまいります。
 以上申し上げましたが、他の点につきましてはそれぞれ補足いたさせます。
○議長(藤田豊治) 補足答弁を求めます。近藤副市長。
○副市長(近藤清孝)(登壇) 市役所の再生について補足を申し上げます。
 まず、職員の給与、昇給、昇格等の処遇面についてでございます。
 職員の昇任、昇格につきましては、人事評価の職務評定をもとに、在級年数や在職年数も踏まえた上で任用を行っております。また、昇給につきましては、1年間の勤務実績に基づいた勤務評定により判定を行っており、勤務成績が良好でない職員につきましては、昇給停止等を行うとともに、給与面では平成26年12月期の勤勉手当から頑張っている職員には高い評価に基づいた勤勉手当を支給いたしております。
 次に、職員の仕事量についてでございます。
 各課における職員の事務分担につきましては、職員の健康管理の面からも、定期人事異動時などにおいて所属長に対して特定の職員に事務量が偏ることのないように、課内の事務分担バランスの見直しについて依頼しており、今後におきましても、機会あるごとに職員間における事務分担の平準化に努めてまいります。
 次に、職務の質・量に対する役職、給与面等への反映についてでございます。
 市の業務は、さまざまな分野にわたっており、その分野に応じた職種や職位の職員を配置し、円滑な業務の遂行に努めております。伊藤優子議員さん御案内のとおり、担当業務により質や量の違いはございますので、定期人事異動において、役職はもちろんのこと、適性や能力あるいは資質などを考慮し、より適正な職員配置となるよう努めております。
 また、給与面につきましては、先ほど申し上げましたとおり、平成26年12月期の期末勤勉手当から勤務実績に基づき勤勉手当を支給いたしております。
 次に、職員の時間外勤務についてでございます。
 時間外勤務の実績につきましては、職員の健康管理の面から把握いたしておりますので、時間外勤務手当により、部長級の年収と同程度の年収となっている職員がいることは認識をいたしております。また、管理職の時間外勤務につきましても、健康管理のため、パソコン履歴により、管理職個々の勤務状況を推測しておりますが、多くの時間外勤務を行っている部署において、定時退庁している管理職が実在している一方、日々係員とともに勤務時間外に頑張っている管理職も見受けられます。このようなことから、一生懸命真面目に働いている職員に報い、全職員の意識改革を図っていくため、平成18年度から実施いたしております人事考課制度を評価する側が必ず複数で行うという複眼評価の徹底、上司から部下への評価だけに限らず、特別顕著な場合には、部下職員等からも上司の客観的な行動を評価できるという360度評価の視点も取り入れ、さらに評価結果が良好ではない評価項目があった場合には、人材育成を積極的に図るため、評価者に対し説明責任を課すなどの見直しを行いました。今後におきましても、次年度から施行される改正地方公務員法の趣旨をしっかりと認識し、能力及び実績に基づき、なお一層職員の士気高揚が図れる人事管理に努めてまいります。
○議長(藤田豊治) 関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 空き家対策についてほか1点について補足を申し上げます。
 まず、空き家対策についてのうち、空家等対策特別措置法をどのように生かすかについてでございます。
 空家等対策特別措置法の規定により、新居浜市空家等対策計画を策定し、特定空家等と判断した場合は、除却や改修などの指導、助言を行い、改善が行われないものについては、勧告、命令、最終的には行政代執行を行う予定でございます。
 次に、空き家を放置した場合の固定資産税の課税でございますが、文書による勧告を行うことにより、法に基づき固定資産税の住宅用地の特例の適用がなくなり、次の年の課税から、土地の税金が軽減されなくなります。この固定資産税の課税の周知でございますが、特定空家等と判断し、指導、助言をする際に、特定空家等の所有者等には、個別に説明いたしますが、市民の皆様にも市政だよりなどで新居浜市の空き家等対策について掲載する際に同時に周知を図ってまいりたいと考えております。
 次に、今年度行っている空き家調査の結果をどのようにしていくかについてでございます。
 今回の調査で老朽度点数の高い空き家等は、指導、助言が可能な特定空家等と判断し、空家等対策計画の中で対応してまいりたいと考えております。
 また、この調査で把握できた空き家等の所有者等全員に対して意向調査を実施し、把握できた所有者等が抱える問題に対応できる体制、対策に取り組んでまいります。
 空き家等の管理につきましては、空き家等となった原因はさまざまでございますので、発生抑制や発生後の問題などに対処する庁内の関係課所や専門的なノウハウを持つ外部団体とも連携した相談体制の充実を図るとともに、ホームページや市政だよりなど広報手段を有効に活用して、啓発活動を行っていくことで、所有者等の皆様に十分周知してまいりたいと考えております。
 次に、ウイメンズプラザのトイレについてでございます。
 ウイメンズプラザも開所以来既に四半世紀が経過し、当初からの利用者も多い中、高齢の方の利用も増加いたしております。また、御案内のように、多くの家庭でトイレが和式から洋式に変化している生活スタイルの変化を受け、和式では不便を感じる利用者がふえてきている現状でございます。現在、施設内に16個ある便器のうち、洋式便器は6個しかございませんため、ういめんずまつりのような全館を活用したイベントにおいては、トイレに列ができ、待たなければ利用できない状況が発生しております。今年9月に開催いたしました同施設の運営委員会におきましても、委員の皆さんから和式トイレを洋式トイレに改修してほしいとの要望があり、利用者の状況等からトイレの洋式化を急ぐ必要があると検討を進めておりました。今後、トイレの洋式化につきましては、さらに利用者ニーズを調査し、利用者にとって活用しやすく、女性の活躍が促進される施設となりますよう、適切な対応を図ってまいりたいと考えております。
 なお、御指摘いただきました手洗い場の蛇口につきましては、センサーの曇り等が原因で水の出が悪くなることがあるようでございます。今後そのようなことが発生した際には、その都度センサーを掃除することで、不便が生じないよう努めてまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 市内循環バスの導入についてほか1点について補足を申し上げます。
 まず、市内循環バスの導入についてでございます。
 新居浜市は、平成20年度に都市交通計画を策定し、人や環境に優しい交通の実現のため、既存バスルートの見直しやバス交通空白地域へのデマンドタクシーの導入を実施し、高齢社会に対応した公共交通体系の確保に努めてまいりました。市内循環バスの導入につきましては、デマンドタクシーの導入を検討する中でも協議がなされましたが、新居浜市としては、デマンドタクシーを選択したという経緯があり、また市民アンケート調査、庁内及び交通事業者等で構成される地域公共交通活性化協議会での検討の結果、中心市街地内の公共施設、商業施設、医療施設や交通結節点などを結ぶいわゆる中心市街地を回遊するルートは、既存のバスルートの変更で対応することといたしました。平成25年10月に実施された路線バスルートの一部変更により、市街地を回るルートは一定確保され、新居浜駅から市内の主要な施設のほとんどに接続されることになりました。本年10月に実施いたしましたデマンドタクシー登録対象者のアンケートで、運行エリア外に行かれたことがある方のうち、デマンドタクシーを降車した後の移動手段として、路線バスに乗り継ぎされた方が24%、一般のタクシーへの乗り継ぎをされた方が53%の結果となっております。また、路線バスの利用者数につきましても、平成26年度は若干ではございますが、前年度より増加しておりますことから、他の公共交通との共存と相乗効果が図られているものと考えております。ただ、国において、平成26年度に交通政策基本法の制定、地域公共交通活性化再生法の改正が行われ、交通施策の促進についてもコンパクトシティーの実現に向けたまちづくりとの連携が重視されることとなっております。したがいまして、次期の都市交通計画を策定する際には、来年度より3カ年をかけて策定予定である立地適正化計画との連携も図りながら、これからのまちづくりに対応した公共交通につきまして今後協議、検討を行っていく必要もあるのではないかと考えております。
 次に、地域おこし協力隊についてでございます。
 地域おこし協力隊につきましては、別子山地区において、平成26年度に1名、平成27年度に2名、現在3名体制で地域の活性化に向けて活動しております。活動内容につきましては、別子校区連合自治会が事業主体として取り組まれている別子山未来プロジェクト事業におけるサトウカエデ育成、朝鮮ニンジン栽培、媛っこ地鶏育成への協力を中心として、従来からの地域農産物の掘り起こしや新規農産物の試験栽培にも取り組んでおります。また、地域内外で開催される各種イベントへの参加、屋台への出店等も行っております。これらの活動状況報告、イベント告知等については、協力隊のフェイスブックにおいて随時情報発信しております。行政としては、別子山地域の活性化のためにも、協力隊の任期終了後は地域への定住を期待しております。そのために、任期中の活動経費につきましては、農産品の試験栽培に要する消耗品費、各種セミナーや各地の隊員たちとの情報交換会への参加費、家賃全額補助等、彼らの自己負担を極力軽減できるよう、十分な協議を行い、できる限りの予算措置を講じることにより、任期後の定住につなげたいと考えております。
 また、地域の方々と協力隊が連携して取り組んでいる別子山未来プロジェクト事業においても、事業継続に要するランニングコストの一部を補助したいと考えております。
 会社組織の立ち上げについては、地域の方が中心となって、企業組合設立に向けて情報収集されていると伺っております。
 以上で補足を終わります。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。伊藤優子議員。
○20番(伊藤優子)(登壇) 御答弁ありがとうございます。
 先ほど申されました能力・実績本位に評価されて頑張った職員が報われる制度を、また事務分担の平準化への配慮、市役所の再生には不可欠だと思いますので、厳しく対応していただきたいと要望します。
 また、ウイメンズのトイレについても考えていただけるということですが、おじいちゃん、おばあちゃんの家に行きたくない一番の理由がトイレが汚いことだそうです。私、今まで小中学校のトイレなども要望してまいりましたが、小中学校のトイレの洋式化、また公民館など公共トイレが汚いとよく言われるので、ぜひきれいなトイレに改築していただきたいことを要望します。
 また、先日、女性だけの若い世代の意見交換会が行われました。私も参加させていただきましたが、担当課の皆様、本当に御苦労さまでした。塩崎千枝子先生をコーディネーターに迎えて、皆さんお忙しい中をアトランダムに選ばれた方が出席されて、新居浜市の弱点や長所など、的確に意見をおっしゃっておられました。少人数の会だったためか、本当にいろんな意見が出ました。今回出た意見は、すぐに解決できる問題ではないと思っておりますが、新居浜市に住んで子育てに関する御意見や男女共同参画に対する意見も出ておりましたので、引き続きこのような会を続けて開催していただきたいことを要望しておきます。
 これで質問を終わります。
○議長(藤田豊治) 以上で本日の一般質問は終わりました。
 これをもって本日の日程は全部終了いたしました。
 明9日は午前10時から会議を開きます。
 本日はこれにて散会いたします。
  午後 2時31分散会