本文
目次
議事日程
本日の会議に付した事件
出席議員
欠席議員
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者
開議(午前10時00分)
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
太田嘉一議員の質問(1)
1 新居浜市の情報公開の方法とその基準について
寺田企画部長の答弁
1 新居浜市の情報公開の方法とその基準について
伊藤環境部長の答弁
1 新居浜市の情報公開の方法とその基準について
太田嘉一議員の質問(2)
1 新居浜市の情報公開の方法とその基準について
2 新居浜市発注公共工事の適正入札とその品質確保について
藤田総務部長の答弁
2 新居浜市発注公共工事の適正入札とその品質確保について
原建設部長の答弁
2 新居浜市発注公共工事の適正入札とその品質確保について
太田嘉一議員の質問(3)
2 新居浜市発注公共工事の適正入札とその品質確保について
近藤副市長の答弁
2 新居浜市発注公共工事の適正入札とその品質確保について
太田嘉一議員の質問(4)
2 新居浜市発注公共工事の適正入札とその品質確保について
3 新居浜市の空き家対策について
石川市長の答弁
3 新居浜市の空き家対策について
太田嘉一議員の質問(5)
3 新居浜市の空き家対策について
篠原茂議員の質問(1)
1 別子銅山産業遺産の活用等について
石川市長の答弁
1 別子銅山産業遺産の活用等について
休憩(午前10時58分)
再開(午前11時08分)
寺田企画部長の答弁
1 別子銅山産業遺産の活用等について
寺村経済部長の答弁
1 別子銅山産業遺産の活用等について
原建設部長の答弁
1 別子銅山産業遺産の活用等について
篠原茂議員の質問(2)
1 別子銅山産業遺産の活用等について
石川市長の答弁
1 別子銅山産業遺産の活用等について
寺村経済部長の答弁
1 別子銅山産業遺産の活用等について
篠原茂議員の質問(3)
1 別子銅山産業遺産の活用等について
原建設部長の答弁
1 別子銅山産業遺産の活用等について
篠原茂議員の質問(4)
1 別子銅山産業遺産の活用等について
寺村経済部長の答弁
1 別子銅山産業遺産の活用等について
篠原茂議員の質問(5)
1 別子銅山産業遺産の活用等について
2 あかがねミュージアムの運営について
阿部教育長の答弁
2 あかがねミュージアムの運営について
篠原茂議員の質問(6)
2 あかがねミュージアムの運営について
阿部教育長の答弁
2 あかがねミュージアムの運営について
篠原茂議員の質問(7)
2 あかがねミュージアムの運営について
原建設部長の答弁
2 あかがねミュージアムの運営について
篠原茂議員の質問(8)
2 あかがねミュージアムの運営について
3 新居浜駅南地区のまちづくりについて
休憩(午前11時59分)
再開(午後 0時59分)
原建設部長の答弁
3 新居浜駅南地区のまちづくりについて
篠原茂議員の質問(9)
3 新居浜駅南地区のまちづくりについて
原建設部長の答弁
3 新居浜駅南地区のまちづくりについて
篠原茂議員の質問(10)
3 新居浜駅南地区のまちづくりについて
岩本和強議員の質問(1)
1 サービス付き高齢者向け住宅について
(1) サービス付き高齢者向け住宅の位置づけ
(2) 入居者に対する説明責任
(3) 課題及び住所地特例
石川市長の答弁
1 サービス付き高齢者向け住宅について
(1) サービス付き高齢者向け住宅の位置づけ
岡部福祉部長の答弁
1 サービス付き高齢者向け住宅について
(1) サービス付き高齢者向け住宅の位置づけ
(2) 入居者に対する説明責任
(3) 課題及び住所地特例
岩本和強議員の質問(2)
1 サービス付き高齢者向け住宅について
岡部福祉部長の答弁
1 サービス付き高齢者向け住宅について
岩本和強議員の質問(3)
1 サービス付き高齢者向け住宅について
岡部福祉部長の答弁
1 サービス付き高齢者向け住宅について
岩本和強議員の質問(4)
1 サービス付き高齢者向け住宅について
岡部福祉部長の答弁
1 サービス付き高齢者向け住宅について
岩本和強議員の質問(5)
1 サービス付き高齢者向け住宅について
石川市長の答弁
1 サービス付き高齢者向け住宅について
岩本和強議員の質問(6)
1 サービス付き高齢者向け住宅について
岡崎溥議員の質問(1)
1 伊方原発の再稼働反対について
(1) 地震・津波対策
(2) 原発事故の新居浜への影響
(3) 問われる新居浜市長の態度
石川市長の答弁
1 伊方原発の再稼働反対について
(1) 地震・津波対策
(2) 原発事故の新居浜への影響
(3) 問われる新居浜市長の態度
岡崎溥議員の質問(2)
1 伊方原発の再稼働反対について
石川市長の答弁
1 伊方原発の再稼働反対について
岡崎溥議員の質問(3)
1 伊方原発の再稼働反対について
2 住友化学が保管する劣化ウランについて
(1) 予測される危険性
(2) 地震・津波対策
(3) 安全な場所への撤去
藤田消防長の答弁
2 住友化学が保管する劣化ウランについて
(1) 予測される危険性
(2) 地震・津波対策
(3) 安全な場所への撤去
岡崎溥議員の質問(4)
2 住友化学が保管する劣化ウランについて
3 住宅リフォーム助成制度の創設について
(1) 市民の住環境改善のため
米谷和之議員の質問(1)
1 認定補助金と公募補助金について
(1) 昨年度の見直しの過程
(2) 認定補助金の選考方法と基準
休憩(午後 1時58分)
再開(午後 2時10分)
石川市長の答弁
1 認定補助金と公募補助金について
(1) 昨年度の見直しの過程
(2) 認定補助金の選考方法と基準
米谷和之議員の質問(2)
1 認定補助金と公募補助金について
石川市長の答弁
1 認定補助金と公募補助金について
米谷和之議員の質問(3)
1 認定補助金と公募補助金について
石川市長の答弁
1 認定補助金と公募補助金について
米谷和之議員の質問(4)
1 認定補助金と公募補助金について
2 総合窓口開設事業ほかの契約差金の取り扱いについて
(1) 予算査定
(2) 追加工事等の状況
寺田企画部長の答弁
2 総合窓口開設事業ほかの契約差金の取り扱いについて
(1) 予算査定
(2) 追加工事等の状況
米谷和之議員の質問(5)
2 総合窓口開設事業ほかの契約差金の取り扱いについて
高塚広義議員の質問(1)
1 防災対策について
石川市長の答弁
1 防災対策について
関市民部長の答弁
1 防災対策について
高塚広義議員の質問(2)
1 防災対策について
石川市長の答弁
1 防災対策について
高塚広義議員の質問(3)
1 防災対策について
2 データヘルス計画の推進について
岡部福祉部長の答弁
2 データヘルス計画の推進について
高塚広義議員の質問(4)
2 データヘルス計画の推進について
3 地域包括ケアシステムについて
岡部福祉部長の答弁
3 地域包括ケアシステムについて
休憩(午後 3時01分)
再開(午後 3時12分)
高塚広義議員の質問(5)
3 地域包括ケアシステムについて
岡部福祉部長の答弁
3 地域包括ケアシステムについて
高塚広義議員の質問(6)
4 社会福祉法人について
石川市長の答弁
4 社会福祉法人について
高塚広義議員の質問(7)
4 社会福祉法人について
石川市長の答弁
4 社会福祉法人について
高塚広義議員の質問(8)
5 子ども・子育て支援新制度について
岡部福祉部長の答弁
5 子ども・子育て支援新制度について
高塚広義議員の質問(9)
5 子ども・子育て支援新制度について
6 放課後子ども総合プランについて
阿部教育長の答弁
6 放課後子ども総合プランについて
高塚広義議員の質問(10)
6 放課後子ども総合プランについて
阿部教育長の答弁
6 放課後子ども総合プランについて
高塚広義議員の質問(11)
6 放課後子ども総合プランについて
7 若者・夢チャレンジへの支援について
阿部教育長の答弁
7 若者・夢チャレンジへの支援について
高塚広義議員の質問(12)
7 若者・夢チャレンジへの支援について
阿部教育長の答弁
7 若者・夢チャレンジへの支援について
高塚広義議員の質問(13)
8 新居浜市オリジナル婚姻届について
関市民部長の答弁
8 新居浜市オリジナル婚姻届について
高塚広義議員の質問(14)
8 新居浜市オリジナル婚姻届について
9 自転車マナー等の向上について
関市民部長の答弁
9 自転車マナー等の向上について
高塚広義議員の質問(15)
9 自転車マナー等の向上について
日程第3 報告第27号
石川市長の説明
原建設部長の説明
散会(午後 3時58分)
本文
平成27年9月10日 (木曜日)
議事日程 第4号
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問
第3 報告第27号 専決処分の報告について
――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
――――――――――――――――――――――
出席議員(25名)
1番 神野 恭多
2番 米谷 和之
3番 井谷 幸恵
4番 藤田 誠一
5番 田窪 秀道
6番 小野 辰夫
7番 太田 嘉一
8番 岩本 和強
10番 篠原 茂
11番 大條 雅久
12番 高塚 広義
13番 藤原 雅彦
14番 豊田 康志
15番 永易 英寿
16番 伊藤 謙司
17番 藤田 豊治
18番 藤田 幸正
19番 岡崎 溥
20番 伊藤 優子
21番 佐々木 文義
22番 真木 増次郎
23番 仙波 憲一
24番 近藤 司
25番 加藤 喜三男
26番 山本 健十郎
――――――――――――――――――――――
欠席議員(1名)
9番 三浦 康司
――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
市長 石川 勝行
副市長 近藤 清孝
企画部長 寺田 政則
総務部長 藤田 佳之
福祉部長 岡部 嘉幸
市民部長 関 福生
環境部長 伊藤 公夫
経済部長 寺村 伸治
建設部長 原 一之
消防長 藤田 秀喜
水道局長 本田 陸治
教育長 阿部 義澄
教育委員会事務局長 木村 和則
監査委員 田中 洋次
――――――――――――――――――――――
議会事務局職員出席者
事務局長 多田羅 弘
議事課長 原 正夫
議事課主幹 伊藤 裕敏
議事課副課長 上野 壮行
議事課副課長 松平 幸人
議事課調査係長 鈴木 今日子
議事課議事係長 美濃 有紀
議事課主任 中島 康治
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前10時00分開議
○議長(藤田豊治) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第4号のとおりであります。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(藤田豊治) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において佐々木文義議員及び真木増次郎議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第2 一般質問
○議長(藤田豊治) 次に、日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。
順次質問を許します。まず、太田嘉一議員。
○7番(太田嘉一)(登壇) おはようございます。
太田嘉一です。通告に従って質問をさせていただきます。
まず1番目、新居浜市の情報公開の方法とその基準についてお尋ねをいたします。
情報公開法では、行政機関の保有する情報の公開に関する法律の第1条に、国民主権の理念にのっとり、行政文書の開示を請求する権利につき定めること等により、行政機関の保有する情報の一層の公開を図り、もって政府の有するその諸活動を国民に説明する責務が全うされるようにするとともに、国民の的確な理解と批判の下にある公正で民主的な行政の推進に資することを目的とするとあります。地方自治体で情報公開は、重要な制度にはなっていないようですが、県、市民に対しての情報公開は大変重要な責任であることは周知のとおりです。新居浜市の市民に対しての情報発信は、どのようにしているのか、お尋ねをいたします。
報道資料を記者発表するのも一つの方法と思うが、その記者発表についてお尋ねをいたします。
各課でつくられた報道資料を秘書広報課を通じて市長が発表しているものと解釈しているが、どのような条件になれば報道資料となって発表されるのか、その基準は各課に任されているのか、それともどこからか指示があるのか、議員に対してはどうなのか、お尋ねをいたします。
ことしの5月末から6月初めにかけて、市発注の工事現場で事故が続きました。下水道工事現場での現場作業員死亡事故、駅前建築工事現場での現場作業員落下事故などです。現場責任者が検察に書類送検されたと聞いておりますが、これらの事故を報道資料として発信しない理由をお聞かせください。
また、国が行っている原子力発電所から出る核のごみ処理計画説明会についてお尋ねいたします。
原発の再稼働には、原発から出る使用済み核廃棄物の処理計画もあわせて提示しないと地方に受け入れられないとの国の判断で、原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のごみの最終処分に関する新しい基本方針を閣議決定し、国主導で有望地を提示し、自治体に協力を申し入れることとし、経済産業省資源エネルギー庁が核のごみ処分地選定自治体説明会を各地で開催しているようです。情報は非公開としておりますが、5月29日佐賀県佐賀市、6月1日山口県、2日岡山県、3日広島県、4日島根県、6月16日岐阜県、22日徳島県、23日香川県、25日高知県、7月10日青森県、14日群馬県などで行われております。全国で開催されているようですので、愛媛県でも開催されたはずです。そのとき新居浜市にも案内があったと思いますが、案内があっても出席を見合わす自治体が数多くあるそうですが、新居浜市は出席されたのでしょうか。また、その内容を教えていただけることがあれば教えていただきたいと思います。
核のごみ最終処分は、堅固な地盤の300メートル以上深い地下に10万年間管理しないといけないと言われています。堅固な地盤は、日本にはないそうですが、300メートル以上のトンネルは、新居浜市にはたくさんあります。もしそのような話が新居浜市にあったときには、情報を公開して、市民に相談をしていただけますか、お尋ねいたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 太田議員さんの御質問にお答えいたします。
新居浜市の情報公開の方法とその基準について、まず、市民に対して情報公開をどのようにしているのか、どういう方法があるのかについてでございます。
市民への情報提供のうち、市が直接行う方法といたしましては、毎月発行、配布しております市政だよりを初め、ホームページ、メールマガジン、フェイスブック、ツイッターなどにより行っております。また、記者会見の開催や報道資料の提供により報道機関へ情報提供を行い、ニュース報道や新聞報道等を通じた市民への情報提供も行っております。
次に、報道機関への情報提供を行う基準につきましては、特に設けておりませんが、各種イベントや行事等につきましては、ニュース報道や新聞報道を通じて、市民を初め、多くの皆様に御参加いただけるよう、担当課所から積極的に情報提供を行っております。
また、不祥事や事務処理上のミス等が発生、判明した場合には、報道を通じて市民の皆様への説明責任を果たすため、記者会見等により報道機関への情報提供を行っております。
次に、市の発注工事において重大事故等が発生した場合の市民への情報提供につきましては、まずは捜査権限のあります愛媛県警において現場検証や関係者の事情聴取などの捜査を行った上で、報道機関に対して情報提供が行われ、ニュース報道や新聞報道を通じて市民に情報提供されております。したがいまして、報道機関には、愛媛県警が窓口となり情報提供が行われておりますので、当該事故等により市民生活に大きな影響を及ぼす場合や市民に対して説明責任を果たす必要があると判断した場合など、警察発表以外にお伝えすることがある事案を除き、市から報道機関への情報提供は行っておりません。
次に、議会への情報提供についてでございます。
議会への情報提供につきましては、特に具体的な基準はございませんが、個々の事案により報告が必要であると判断した場合には、それぞれ報告を行っておりますが、議員の皆様への情報提供、情報共有は、議会との信頼関係を築く上で大変重要な要素であると認識をいたしております。今後、太田議員さん御指摘の事故と同様の重大事故が発生した場合には、速やかに可能な限り迅速に議員の皆様に報告することといたしたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 伊藤環境部長。
○環境部長(伊藤公夫)(登壇) 核のごみの処分地の説明会についてお答えいたします。
この説明会につきましては、平成27年5月22日付で、総務省地域力創造グループ地域政策課から高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する自治体向け連絡会として出席依頼があり、出席いたしました。
次に、その説明会でどのような話がされたかについてでございます。
説明会では、最終処分に関する基本方針の改定がなされ、高レベル放射性廃棄物の最終処分に関して、従来の公募方式から、国が科学的により適性が高いと考えられる地域を提示して、関係自治体に調査等を申し入れる方式へ変更したことや、国民の理解、地域の理解を醸成するため、国から全国の地方自治体に対する情報提供を緊密に行い、丁寧な対話を重ねていくことなどの説明がございました。
次に、国から適性地として話があった場合、情報公開をする予定があるかどうかにつきましては、市民の皆様や議会に対しても公開しなければならない問題であると考えております。
○議長(藤田豊治) 太田嘉一議員。
○7番(太田嘉一)(登壇) 情報公開については、いろいろ難しい問題があるというのは承知しております。ただ、市の事故のときには、市には責任がない、施工業者にも責任がないから公表しないという話がございましたので、少なくとも新居浜市発注の工事現場での事故ですから、議員としても知っておくべきことなんで、当然、情報は教えてほしいということでの発想でございました。ですから、自分たちは悪くないから情報を発信しなくてもいいんだとか、情報を言われてもうまく言いくるめておけばいいとかというような考えはやめていただいて、市長のよく言う言葉尻を引用するわけではないんですけれども、いつでも、どこでも、誠実に情報発信をしていただきたいと思っております。特に、最近、テレビなんかでも見ますと、新国立競技場の問題にしても、オリンピックのエンブレムの問題にしても、原発や安全保障の問題にしても、説明がどうも透明性もないし、誠意も感じられないというようなことがあってどうも長引いているんじゃないんかなあと。特に、オリンピックのエンブレムのことなんかは、一番の責任者が元総理大臣で、次の責任者が財務省の事務次官をしていた方で、そういう人が出てきて、オリンピックのエンブレムのことをとうとうとわけのわからん説明をしているのを聞いておりますと、やっぱり誠意を感じられない。やっぱりその誠意が伝わってくるもんがないといけないんじゃないかなというふうに思っております。情報公開で最も大事なのは、透明性と責任の所在の確保だろうと思いますので、今後ともその辺を踏まえた情報発信をしていただきたいと思っております。
次、行きます。
新居浜市発注公共工事の適正入札とその品質確保についてお尋ねいたします。
入札方法については、いろいろな過去からの変遷があり、現在は2,000万円以上は一般競争入札で、以下の工事は指名競争入札で施工されているように思います。業務委託も同じような方法でやられているのではないかと思っておりますが、最近、不調になった工事、その他、入札状況が私個人的にいろいろ気になる物件があります。それは、不調になったものは工事としたら皆さん御存じのとおり、総合文化施設の建設工事、2回不調になって、3回目に応札があって決定しました。マイントピア別子温浴施設改修建築工事については1回不調になって、2回目に応札がありました。最近では、市庁舎1階レイアウト内部改修工事、全員が辞退したようなことがありました。ほかに入札者が1社で、ほかの全員が辞退した工事があります。1社のみで入札して、予定価格100%で落札。一般競争入札ですから、1社のみの入札です。また、一般競争入札でなくて、1社のみが100%で入札、他の業者は予算オーバーも失格もなしで済んでおります。逆のこともあります。特に業務委託で多くあるんですけれども、5月22日、6月25日の数件は、どう見ても問題ありです。そのほか、工事完成時にインフレスライドという新居浜市初めての行為で1億5,000万円ほど増額した物件もあります。また、2億2,940万円で公募したが、応札がなくて、金額を増額すれば応札があるんかなということで、即座に1億240万円を増額して2億2,940万円が3億3,180万円で応募した物件があります。四十数%のアップです。非常に根拠の不明朗な増額だと思います。ほかに指名された10社全員が入札を辞退、その後そのうちの1社が見積もり合わせで契約。先ほども申しましたが、業務委託については、プラスの分とマイナスの分、いわゆる高過ぎる分と安過ぎる分がいろいろありまして、ちょっと気になるところ、気になるぐらいでは済まないんですけれども、あります。工事予定価格の決定は、設計業者やコンサル業者が積算したものを市がチェックして決定しているものと思いますが、きちんとチェックできているのか、疑問なのでお尋ねをいたします。
市の監督員の積算には大いに問題があると言われております。その対応に非常識なものもあるようです。業者に予算、価格などを問い合わせるときには、細心の注意を払うべきです。業者は紳士ばかりではないのです。もちろん市の積算など技術力が向上すれば問題のないことでもあります。また、特記仕様書の内容が不十分で、説明不足のものもあるようです。完成検査にも問題があるようです。公共工事の施工については、一般的に計画から竣工まで適正管理、適正施工が重要で、それが当然、税金を使っているわけですから、品質確保の推進と経費の合理化につなげなくてはいけないと思いますが、これについて市の見解をお伺いいたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。藤田総務部長。
○総務部長(藤田佳之)(登壇) 新居浜市発注公共工事の適正入札とその品質確保についてお答えいたします。
まず、入札不調と1社のみの応札等の原因についてでございます。
入札不調につきましては、今年度8月末時点で3件の入札不調がございました。不調となる主な原因につきましては、労務単価の上昇と作業員の確保にあるのではないかと考えております。また、予定価格と実勢価格の乖離が生じたことも大きな要因と考えられるところでございます。今後の入札不調への対策につきましては、適正な予定価格の設定が何よりも重要でございますことから、最新の労務単価を採用するとともに、必要に応じた見積書の採用等によって、できる限り実勢価格を適切に反映させるよう努める必要があると考えております。
次に、事後審査型を含む一般競争入札において、1社しか応札がなく、落札率が100%近い高い落札率となっていることについてでございます。
今年度8月末までの事後審査型を含む一般競争入札の実施状況につきましては、入札実施件数が31件ございます。平均落札率は96.13%で、平均応札者数は3.7社となっております。このうち1社しか応札がなかったものは9件でございまして、1社の応札で落札率が100%のものは1件、99%台のものは3件でございまして、複数の応札があったものと比べ、総じて落札率が高い状況にあります。1社しか応札がなく落札率が高くなっている原因といたしましては、施工現場が山中であったり、多数の市民が使用している庁舎、学校施設であるといった条件の厳しさ、清掃施設の基幹的設備改良工事のように、施工内容が特殊であり、新規参入が難しいといったことなどから応札者が少なくなり、競争性が低下した結果として予定価格に近い金額での落札となっているものと考えております。
次に、業務委託の落札率100%の原因についてでございます。
契約課で行う設計や測量等の業務委託の入札につきましては、全て指名競争入札により行っており、予定価格は事前に公表しておりません。今年度8月までの設計、測量等の業務委託の入札及び随意契約の件数は50件ございまして、そのうち落札率が100%のものは3件ございます。このうち、予定価格が比較的安価で、1万円未満の端数がない2件の配水管布設替実施設計業務委託につきましては、公表されております厚生労働省の国庫補助事業に使用する水道事業実務必携に基づき、予定価格を積算しておりますことや、業者がこれまでに行った業務の実績等も含め積算した結果、偶然予定価格と一致したものと認識いたしております。
また、予定価格を事前公表しない入札におきましては、1回目の入札で予定価格に達しない場合、続いて2回目の入札を行い、それでも落札に至らない場合は、2回を限度として見積もり合わせを行いますことから、1回目の応札額より順次金額を下げて入札した結果、予定価格に近い価格で落札となるケースもございます。
比較的高額な工事等監理業務委託につきましては、当該施設の改修工事の設計業務を実施した業者に工事の施工監理もあわせて委託するものであるため、施設や工事内容を熟知している業者が予定価格を的中させたものと考えております。
次に、公共工事の品質確保の取り組みについてでございます。
公共工事におきましては、太田議員さん御指摘のとおり、経費の合理化は当然のことながら、市民生活や経済活動の基盤となる社会資本を整備するものとして重要な意義を有しておりますことから、その品質確保を図ることは大変重要であると認識しております。公共工事の品質確保につきましては、昨年6月4日に公共工事の品質確保の促進に関する法律の一部を改正する法律が公布、施行され、本法律にのっとった取り組みを行い、品質確保に努めているところでございます。取り組みの内容につきましては、施工業者が公共工事の品質確保の担い手となる人材を育成し、確保するための適正な利潤が確保できるよう、最新の労務単価の採用や資材等の取引価格、施工の実態等を的確に反映させた適正な予定価格の設定に努めております。また、ダンピング受注が手抜き工事や下請業者へのしわ寄せ等につながり、公共工事の品質確保に支障を来すおそれがあるため、最低制限価格制度の適用範囲拡大及び低入札価格調査制度の失格基準を国のモデルにあわせ適宜強化し、ダンピング受注の防止に取り組んでおります。本年4月からは、入札者に適正な見積もりを行わせるため、全ての工事において入札書とともに工事費内訳書の提出を義務づけております。また、公共工事の品質確保推進を目的として、四国内の国の関係機関、各県、市町村による四国地方公共工事品質確保推進協議会が設立されておりましたが、本年4月1日には、各県ごとに県部会が新たに設置され、発注者の連携を一層強化していく方針が示されました。今後におきましては、国、県、近隣他市と連携を強化し、情報を共有しながら、課題の解決に当たり、公共工事のさらなる品質確保に努めてまいります。
○議長(藤田豊治) 原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 単価のチェックに関連しまして、マイントピア別子温浴施設改修建築工事並びに総合文化施設建設工事についてお答えをいたします。
まず、太田議員さんのお話にありましたマイントピア別子の温浴施設改修建築工事の入札不調につきましては、入札不調を受け、一部業者からの見積もり及び聞き取りを行いました結果、主に撤去工事、石工事、金属工事等で金額の乖離が見られました。根本には、労務単価の上昇と作業員の確保等に原因があるのではないかと考えております。
次に、総合文化施設のインフレスライドによる工事費増額の原因についてでございます。
この中で、工期の延長につきましては、慢性的な建設工事現場での作業員不足、建設資材の調達遅延に加え、空調設備用の地下水井戸において原因不明の取水能力低下が発生したことにより、空調システム及び新たな取水井戸の位置の検討、さらに取水井戸の施工に不測の日数を要したことが主な原因でございます。工事費の増額につきましては、東日本大震災の復興や国土強靱化計画などによる公共工事の増加に伴う材料価格の高騰も見られますが、総合文化施設の設計を実施した平成24年4月とインフレスライドの基準日である平成27年1月を比較いたしますと、平均23.2%引き上げられた公共工事設計労務単価の変更に伴う複合単価、市場単価及びメーカー、専門業者の見積価格の高騰が主な原因と考えております。
お話の中でございました設計における単価のチェックをというお話でございます。設計の単価の積算につきましては、いわゆる県などの実施設計の単価表、その次に建設物価積算資料、建築コスト情報、建築施工単価といういわゆる刊行物、これを参考にいたしております。その次に、それらにないものにつきましては、見積もりを徴収して設計価格を決定しておるという状況でございます。その中では、当然ながら、設計単価を適正に反映するように最新の単価であるとか、実態を反映した予定価格になるように努めているところでございます。
○議長(藤田豊治) 太田嘉一議員。
○7番(太田嘉一)(登壇) 部長の御答弁、もっともな点が多数あります。とはいえ、言いたいことも、申し上げたいこともたくさんあるんですけれども、余りこの場で言うべきことでもないと思いますので省略しますけれども、特記仕様書の作成については、もうちょっと勉強していただきたいと思っております。特記仕様書というのは、例えば市庁舎の仕事をするときに、ふだんの日はしなくて、土、日でやりなさいとか、残業で5時半から2時間でやりなさいと。そのほかはしない、しなくてもいいと、当然労務費が上がりますから。このフローリングにはこういうものを使いなさいとか、要は工事をする上で難しいところ、ガードマンは何人つけなさいとかというようなことを書くのが特記仕様書なんです。ということは、仕事の内容がわかってないと書けないんです。その仕事の内容が十分わかってないんじゃないんですかというのを全体的にそういう質問をしています。その辺はまた後で勉強していただきたいと思いますけれども。
それと、一つ申し上げたいのは、工事関係、予算の関係も含めて、業者に問い合わせることがあると思いますけれども、そのときは窓口を決めておくべきだと思います。誰にでも問い合わせるというようなこと、私もあちこちから聞きますから、皆同じ考えの人ばかりではないですから、例えば組合を窓口にして、組合と行政との打ち合わせにするとかというようなことにしたほうが、後々問題ないんじゃないかなという気がしております。
それと、入札状況については、最近余りにも状況がいいとは思えません。特に、ちまたでも話が出ますけれども、変な入札が続きますと、公正取引委員会の調査を受けるよとかというようなことを言う人もおりますし、それを武器に仕事を受注する人もおります。もしそういうことがあると、行政も業者もですけれども、大変なことになると思いますんで、そういうことのないように、できるだけ100%が当たり前じゃみたいな入札をするのはよくないと思いますし、今の状況は間違いなくいい状況ではございませんので。特にこれお尋ねしたいと思っておりましたが、資格者のことです。行政は業者に対して資格者証を持ってないと、何人持ってないといけないとか、例えば専任技術者が1人おらないかん、現場には現場代理人1人を、技術者をつけないかんとかというようなことを強要します。強要するのに、行政側は資格者証を持ってない人がたくさんおる。資格持っとるから知識が豊富とは言いませんが、行政と業者とが請負関係で五分じゃとは言いますけど、決して五分やかじゃないんです。行政のほうが指導、監督しよるわけですから、指導、監督する立場のもんが技術者の資格を持ってなくて、される側が資格を持って仕事のことがわかっているやかというようなことでは、話がうまいこといくわけがございません。ですから、市の技術職員さんにも、やっぱり資格者証を取っていただきたいと思っています。ところが、市の雰囲気の中で、資格を取ることが大した評価を受けないんですね。ですから、当然評価を受けないんで、無理にあずって勉強することもないということで、勉強もしません。そこらが行政の中の問題点じゃないんかなという気がしております。
資格者のことでお尋ねします。
資格者証を取って評価が上がらないという風潮がありますが、それはなぜでしょうか。それは改める気はございますか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。近藤副市長。
○副市長(近藤清孝)(登壇) 太田議員さんの再質問にお答えいたします。
行政職員の資格ということでございますが、確かに言われるとおり、資格ということについては、今そういう処遇の面とか、そういったものの優遇もございませんので、資格取得については、今停滞しているというのが実態ではないかと思います。ただ、それではいけないので、市としても資格取得に対する補助を今検討しておりますので、そういった面も含めて、その資格取得を取った段階での処遇面、そういったものも含めて今後検討をしていきたいと思っております。
○議長(藤田豊治) 太田嘉一議員。
○7番(太田嘉一)(登壇) 資格者証の取得については、よくお願いをしておきます。資格を取って技術力をアップというよりも、当然、技術的なプライドを上げることによって、仕事が円滑にいくんじゃないかなという気がしております。ですから、資格者証を取ることが自分たちの評価を上げることにつながらないという風潮は、やっぱり問題じゃないんかなという気がしておりますので、その辺をできたら改善していただきたいと思っております。市職員として、崇高な意識を持って、市民のために仕事をしていただきたいし、特に技術職員には、高い技術力を兼ね備え、プライドを持って仕事をしていただきますようにお願いをしておきます。
時間がないんですけど、もう一つやります。
新居浜市の空き家対策についてお尋ねをします。
空家等対策の推進に関する特別措置法が施行されました。この法律は、適切な管理が行われていない空き家等が、防災、衛生、景観等の地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしていることに鑑み、地域住民の生命、身体、または財産を保護するとともに、その生活環境の保全を図り、あわせて空き家等の活用を促進するため、空き家等に関する施策に関し、国による基本指針の策定、市町村による空家等対策計画の作成、その他の空き家等に関する施策を推進するために必要な事項を定めることにより、空き家等に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって公共の福祉の増進と地域の振興に寄与することを目的とするとのことです。国は、今まで人口動向に合った適切な住宅供給数を考慮せず、経済を優先し、新築促進政策を進めてきました。そのひずみで空き家が増産され、現在、全国で820万戸あるそうです。そのうち老朽危険家屋の所有者に解体撤去を含む適正管理の指示、指導など、自治体の権限を明記した特別措置法が全面施行されました。これにより、新居浜市はどのような市独自の空家等対策計画を作成し、その施策を推進されようとしているのか、お尋ねをいたします。
新居浜市には、平成20年調査で、全壊した危険な家屋が約40戸、全壊ではないが半壊状態の危険な家屋が約700戸、危険度は低いが、空き家になっている家屋は約2,600戸あるようです。その状態に応じた対策が必要かと存じますが、お答えください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 新居浜市の空き家対策についてお答えいたします。
本年5月26日に施行されました空家等対策の推進に関する特別措置法で定める特定空家等を判断するため、国のガイドラインに示された基準及び愛媛県が示す判断基準をもとに、今年度現地調査を行い、調査後行政のみならず、自治会を初めとする地域住民の協力をいただきながら、継続的に情報収集を行い、発生、増加抑制を徹底し、空き家等対策の充実を図ってまいります。また、同法に定められた空家等対策協議会を早期に設置し、愛媛県が作成する空家等対策計画の標準モデルを参考に、新居浜市空家等対策計画を策定してまいります。
なお、同法では、空き家等対策の基本的な考え方として、所有者等が第一義的な管理責任を負うと規定をしておりますことから、法律に基づく助言及び指導を行う前に、個別の事案ごとに相談等を重ねることにより、問題解決を図るよう努めてまいります。また、次年度に向け、関係部局の連携体制及び組織機構の見直しを検討し、国の基本指針に対応できるよう、各部局の役割分担、実施体制、連絡窓口などを明確にしてまいります。現在、本市では、特定空家等の除去に対する補助事業は行っておりませんが、今後国、県の補助事業の活用を図り、空き家等の除去支援策等を検討してまいります。
なお、既存住宅ストックの流通促進などについても、国の動向などを注視しながら、総合的に空き家等対策に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 太田嘉一議員。
○7番(太田嘉一)(登壇) 空き家の対策には、いろいろあると思いますが、基本的には先ほど市長が言われました個別に相談するということが必要かと思います。特に、私思ってますのは、市職員の誠意ある対応が、やっぱり地主さんに対して心を動かす。結局地主さんにやっていただかんと解決しない問題ですから、その辺の誠意ある対応をお願いして、今回質問を終わります。
○議長(藤田豊治) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) おはようございます。
いずみ会の篠原茂です。先日のNHKBSプレミアムで、別子銅山が特集番組で取り上げられましたが、テレビで当時の鉱山鉄道建設の写真が紹介されていました。別子銅山には、当時、世界最先端のヨーロッパの技術者が見えられていて、フランス人のルイ・ラロック氏が有名ですが、ドイツからはルムシュッテル氏が見えられ、鉱山鉄道建設の指導を行いました。彼は、別子銅山に来る前は、東京市街高架鉄道新橋-上野間の建設にも携わっていました。そのように思うと、世界のトップレベルの技術者が別子銅山に集まっていました。改めて別子銅山産業遺産の偉大さを感じます。
では、通告に従いまして質問させていただきます。
別子銅山産業遺産の活用等についてお伺いいたします。
新居浜市民においては、現在、学校教育や地域教育を中心に別子銅山は明治期における日本の近代化産業の先駆けであるとの学習を受け、産業遺産の次世代への継承が進められています。また、新居浜市の施設面においては、別子銅山の近代化を推し進めた住友初代総理事広瀬宰平翁を顕彰する広瀬歴史記念館の設置、マイントピア別子端出場地区の整備、東平地区の整備充実のほか、最近ではことし3月に鷲尾勘解治を顕彰するため、自彊舎跡地整備を行うなどが進められています。市民及び行政とも、別子銅山は日本の近代化産業の先駆者であり、その歴史を示す多くの産業遺産は、貴重な地域資源としてその保存と活用の必要性を認識しているところです。
1点目に、世界遺産登録についてお伺いいたします。
本年7月5日に明治日本の産業革命遺産、製鉄、製鋼、造船、石炭産業が世界文化遺産に登録されることが決定いたしましたが、今回、別子銅山産業遺産が登録とならなかったことは、一市民として非常に残念に思います。明治日本の産業革命遺産として、広範囲にわたる遺産が世界文化遺産に登録されることが決定いたしましたが、今回、別子銅山産業遺産が指定されなかったことに対し、市民はなぜと素朴な疑問や思いを持つ方も多いと思います。別子銅山の産業遺産登録に向けたこれまでの取り組みや今後の方針、考え方について御答弁をお願いします。
2点目に、平成24年度に策定した別子銅山近代化産業遺産を活かしたまちづくり総合整備計画を見ると、近代化産業遺産は、新居浜市の貴重な地域資源であり、その価値は都市イメージを形づくり、都市ブランドとして資産価値を高める地域資源ですと書かれています。つまり、今後のまちづくりを行う上で、産業遺産は重要な構成要素であり、次の世代に残して伝えていくのが私たちの責務なのです。また、こうした施設のみならず、別子銅山には明治時代に年間100万本の植林を行い、荒れた山々を青々とした山に取り戻したという環境教育の側面もあります。
そこで、先ほどの整備計画書の中には、4つのまちづくり基本構想と4つの基本構想ゾーニングが示されておりますが、これまでどのような取り組みを行ってこられたのでしょうか。基本構想及びゾーニングごとに具体的に御答弁をお願いいたします。
3点目に、こうした産業遺産の多くは、住友企業の所有地に存在しています。市長におかれましても、常々住友との共存共栄の堅持について述べられていますが、産業遺産の活用という問題について、住友企業との連携についてどのように取り組んでいこうとお考えでしょうか、御答弁をお願いします。
4点目に、産業遺産サイクリングについてお伺いします。
8月5日に別子銅山の産業遺産をめぐるサイクリングが愛媛県主催で開催されました。こうした中、県では、多くの人が自転車に親しみ、サイクリングを楽しむことを目的として、愛媛サイクリングの日が創設され、ことしは11月15日に決まりました。当日は、県内各地で自転車関連の行事が開催されるとのことですが、新居浜市でも現在計画中の自転車ネットワークの中に産業遺産を生かしたルートを設定し、サイクリングの日だけでなく、日常的に産業遺産めぐりができるように計画することが重要と思いますが、具体的にどのように作業されているのでしょうか、御答弁をお願いいたします。
5点目に、先月24日に歴史遺産を活かした観光まちづくりを考えるセミナーが商工会議所主催で開催されましたが、講師の先生からは、新居浜市の近代化産業遺産の活用の動きは、全国に先駆け、1980年代半ばに起こったが、現状は観光ルートの設定やネットワークが不十分で、産業遺産の広報、PRは弱く、知名度もいま一つ、観光振興計画がいまだに作成されていないとの御指摘がありました。また、産業遺産の活用とは、先人が投資し、長い歳月だけがつくり出せる歴史的投資を生かして新たな産業や雇用を生み出すことと話されました。こうした専門家の御指摘に対し、どのように改善すべきとお考えでしょうか、御答弁をお願いします。
6点目に、産業遺産の情報発信についてお伺いします。
先ほどの産業遺産サイクリングの中で、南高のユネスコ部や東高の国際地域研究部の皆さんが、産業遺産の説明をされ、大変好評だったと聞いております。また、えんとつ山倶楽部や新居浜観光ガイドの会、別子銅山の歴史を学ぶ会など、いろいろな団体の皆さんがそれぞれの立場で産業遺産の情報発信や遊歩道整備といった環境美化作業、観光客受け入れなどを行っています。私は、このように市民一人一人がおもてなしの心を持って、自分たちのできる範囲で産業遺産を生かした活動を行うことが重要であり、私たち市民が、別子銅山の歴史を学び、再認識し、関心と誇りを持たなければなりません。そのためには、市役所職員であれば、いつでも、どこに行っても別子銅山の説明やPRができる観光大使でなければならないと思います。別子銅山の恩恵が薄れていく中、まずは全ての市役所職員が観光大使となるよう、具体的にどのようにすべきとお考えでしょうか、御答弁をお願いします。
7点目に、別子銅山産業遺産パネル展についてお伺いいたします。
愛媛県と新居浜市の共催で、松山、今治、尾道、大阪と多くの場所で別子銅山産業遺産パネル展を開催してきました。また、平成26年12月19日からの東京六本木の泉ガーデンギャラリーでの開催は、多くの入場者もあり、今まで以上に大好評だったと聞いていますが、こうした企画に対する経済効果はどのようにあったのでしょうか、御答弁をお願いします。
そして、今後はどのような計画を予定しているのでしょうか、お伺いいたします。よろしく答弁を願います。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 篠原議員さんの御質問にお答えいたします。
別子銅山産業遺産の活用等についてでございます。
まず、別子銅山の世界遺産登録に向けたこれまでの取り組みや今後の考え方についてでございます。
今回、明治日本の産業革命遺産、製鉄、鉄鋼、造船、石炭産業として、九州、山口を中心とする8県11市の広域的な23の遺産群が世界遺産委員会において正式登録されました。世界遺産登録の経過につきましては、平成17年7月に鹿児島県主催の九州近代化産業遺産シンポジウムにおいて、かごしま宣言が取りまとめられたことに端を発し、平成18年6月、九州地方知事会における政策連合項目として、九州近代化産業遺産の保存活用が決定、その後、歴史的に関係する3県が加わり、枠組みがつくられた経緯であったため、この中に別子銅山産業遺産は含まれておりません。しかしながら、別子銅山の産業遺産は、愛媛県東予地区における300年という長い時間軸とともに、旧別子から東平、惣開、四阪島までの一定地域に集積しており、別子銅山産業遺産が持つ歴史的意義や価値は、単独でも世界遺産に十分に値するものと考えております。世界遺産への推薦の基本は、審査基準に明記されていますように、遺産の顕著な普遍的価値を有することの明確化、重要文化財指定など国の保護及び保存管理計画の策定などが必要とされており、本市におきましては、産業遺産の所有者の理解と協力を前提条件として、引き続き文化庁の指導を仰ぎながら、重要文化財指定など文化財としての価値を高めること、また保全に関する計画を策定することなど着実な歩みが必要であると考えております。
次に、基本構想及びゾーンごとの取り組み状況についてでございます。
第1の観光交流まちづくりにつきましては、平成25年度から新たな着地型旅行商品として、別子銅山ハイランドプランの造成、販売を行い、新居浜駅から端出場地区、東平地区への交通の利便性の向上やおもてなしとしての観光ガイドの添乗によるツアーの充実により観光交流の促進を図っております。
第2の知の創造学びの場につきましては、平成24年度から小学生、中学生を対象にふるさと学習の中で、小学3年から4年にかけては、副読本を使って別子銅山の学習、中学生は旧別子登山や東平での現地学習を行い、産業遺産の理解を深めております。また、平成27年度からは、別子銅山産業遺産創造塾として、主に高校生を中心とした講座を実施いたしております。
第3の地域コミュニティ再生につきましては、平成22年度から記憶の継承事業に取り組むとともに、平成25年度には別子銅山地元文化史調査事業として体験者の聞き取り調査及び保存を実施、平成27年度には自然漫歩事業として、各世代の参加による山根から端出場までの散策事業を実施いたしております。
第4の都市計画との連携につきましては、都市計画マスタープランにおいて、先導的プロジェクトの一つとして、別子銅山産業遺産の保存、活用に関する内容を盛り込み、連携を図っております。
次に、各ゾーンごとの取り組み状況についてでございます。
星越・惣開ゾーンにつきましては、昨年度、自彊舎跡地整備事業として、自彊舎記念碑や鷲尾氏の功績をたたえるパネル等を設置し、整備を図りました。
また、山田社宅につきましては、住友共同電力株式会社から寄贈をしていただいた2棟について順次整備を図り、地域学習、各種団体の研修等に利用されております。
また、2棟のうち、旧監査役宅につきましては、自彊舎記念会の解散により、市に寄贈された鷲尾勘解治氏の書画等の一部を常設展示しております。
山根・立川ゾーンにつきましては、これまでにえんとつ山周辺整備事業を行い、現在市民団体の活動を中心とした登山道などの維持整備が図られているところでございます。
端出場・東平ゾーンにつきましては、近年では東平地区内の解説案内板や誘導板の設置、さらには東平駐車場から別子鉱山鉄道上部線敷設ルートがわかる表示パネルの設置により、観光客の利便性を高める整備を行っております。
端出場地区につきましては、県道から端出場水力発電所への進入路階段を設置いたしますとともに、今年度から文化庁の補助事業による保存活用計画の策定に取り組んでおります。
旧別子・別子山ゾーンにつきましては、今年度、住友金属鉱山株式会社からの寄附金を活用し、ダイヤモンド水広場トイレ整備を行っております。
次に、産業遺産の保存に係る住友との連携についてでございます。
別子銅山産業遺産群は、住友とそこで働いた先人の英知の結集であります。300年の歴史が物語る産業遺産の多くは、住友各社の所有する土地に存在しており、その保存、整備については、所有者の意見を尊重しなければなりません。住友の事業精神に、信用を重んじ確実を旨とし、浮利にはしり軽進すべからずという言葉がございます。足元を固めて確実に事業を進めることが肝要であり、決して目の前の浮いた利益に走らないことが示されております。このような考えに基づき、産業遺産を保存していく姿勢が、現代の共存共栄であり、住友各社とともに後世に伝えるべき市民の誇りとしての産業遺産となると考えております。同時に、所有者の理解と協力を得ながら、地道に着実に進めていくことが、住友との連携に通ずるものと考えております。
以上申し上げましたが、他の点につきましてはそれぞれ補足いたさせます。
○議長(藤田豊治) この際、暫時休憩いたします。
午前10時58分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前11時08分再開
○議長(藤田豊治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 別子銅山産業遺産の活用等についてお答えいたします。
まず、全ての市役所職員が、観光大使となれるような取り組みについてでございます。
別子銅山の発展の歴史が、本市発展の礎でありますことからも、市職員一人一人が産業遺産群の価値やその歴史的意義を正しく理解し、十分説明ができることが必要であると考えております。このため、現在、採用後2年目職員を対象にした現地研修に加え、住友企業からの講師による特別研修の実施、さらに幹部職員においても、旧別子地区での産業遺産研修を定期的に行い、知識の習得に努めております。今後におきましても、これまでの研修を継続するとともに、観光ガイドによる研修等も取り入れ、充実、発展させていくことで、職員が別子銅山について正しく理解し、情報発信できるよう努めてまいりたいと考えております。
次に、別子銅山東京展の経済効果と今後の企画についてでございます。
東京展は、平成26年12月19日から22日まで、東京六本木の泉ガーデンギャラリーにおいて開催し、一般の来場者に加え、住友各社の社長、会長を初め、首都圏在住の住友関係者、新居浜出身者など約1,800人の来場がございました。
御質問の経済効果については、具体的な金額としては算定しておりませんが、東京展の検証と期待される効果について申し上げたいと思います。
検証の1点目として、大都市圏における企画展の重要性であります。
インターネットの普及により、全国各地の産業遺産は、手にとるようにわかるようになりましたが、じかに目に触れる企画展は、効果があり、来場者からはぜひ現地に行ってみたいという声が多く聞かれましたことからも、今後の交流人口の増加に期待が持てるものと考えております。
2点目として、メディアの情報発信力の重要性であります。
東京展の開催については、東京新聞、日経新聞などに掲載されたほか、住友不動産広報部の広報協力やBS朝日、BS日テレ等の東京展に関する番組テロップの挿入等、各種メディアにおいて取り上げられました。このことにより、別子銅山を知らない人にも効果効率的な情報発信が行え、来場者の増加につながったものと考えております。
さらに、直接会場に来られていない方に対しても、別子銅山を知る機会となり、別子銅山訪問の動機づけになっているものと考えております。
3点目として、住友各社に対する新居浜市の姿勢についてでございます。
住友各社の本社が多い首都圏での開催は、新居浜市が産業遺産の保存に対して真摯な取り組みを行っていることを住友各社に理解していただく契機となったのではないかと考えております。現在でも多くの住友社員の方々が、別子銅山の研修に訪れておられますが、今後においても継続的に住友の源流を学びに来られることを期待いたしております。
次に、今後の企画展についてでございます。
これまで県外における企画展として、平成24年度に尾道展、平成25年度にNHK大阪における大阪展、平成26年度に東京展と3年連続して別子銅山展が開催されました。今後におきましても、効果的な時期や場所を考慮した上で、特に大都市圏での企画展を開催したいと考えております。
○議長(藤田豊治) 寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 観光振興計画の策定と新たな産業や雇用を生み出すことについてお答えいたします。
まず、観光振興計画の策定についてでございます。
観光振興計画の策定は、第五次新居浜市長期総合計画において、主な取り組み内容の一つとして掲げております。新居浜市の観光振興計画は、別子銅山の近代化産業遺産や新居浜太鼓祭りを初めとする本市固有の地域資源を整理しながら、歴史的景観や観光、文化施設、自然、食文化、特産品等の観光資源を生かした地域づくり施策と体制づくり、受け入れ環境の整備等観光振興のための施策を一体的に実施するための指針として策定しようとするものでございます。観光振興計画の策定時期につきましては、平成24年3月に策定した別子銅山近代化産業遺産を活かしたまちづくり総合整備計画とも整合性を図るため、当初は平成24年度を予定しておりました。しかし、その後、マイントピア別子の再生につきまして議論されたこと、総合文化施設の建設といった背景などもあり、その策定時期を延期してきたところであります。観光振興は、地方創生にも直接関連する分野も多々ございますことから、現在策定中の新居浜市版総合戦略等とも整合性を図りながら、地域の特性を重視した観光戦略をも包括した計画づくりに取り組んでいくことが必要でないかと考えております。
このようなことから、新居浜市観光振興計画の策定時期につきましては、新居浜市版総合戦略やあかがねミュージアムオープン後の推移、マイントピア別子改修事業完成後の動向を見据えながら、平成29年度を目標として取り組んでまいりたいと考えております。
次に、産業遺産の活用とは、先人が投資し、長い歳月だけがつくり出せる歴史的投資を生かして新たな産業や雇用を生み出すこととの専門家の指摘に対する考えについてでございます。
別子銅山稼行280年余りの歴史は、多数の産業、文化遺産によっても語り継がれております。また、別子銅山の近代化産業遺産は、本市経済発展の歴史を物語るものであり、日本を代表する近代化産業遺産としても認知されているものであります。別子銅山の近代化産業遺産の活用につきましては、これまで地権者や管理者の御理解をいただき、マイントピア別子端出場ゾーンと東平ゾーンを観光開発してまいりました。これらの事業展開は、第三セクター株式会社マイントピア別子の設立や公の施設の設置に伴う運営管理業務の新たな発生などにより新たな産業や雇用を生み出してきた経緯もございますので、産業遺産の活用は、地域経済の活性化に寄与するものと考えております。しかしながら、今後における別子銅山の近代化産業遺産の活用につきましては、まずは地権者や管理者の御意向が優先されますことから、慎重に取り組んでいく必要があるものと考えております。
○議長(藤田豊治) 原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 産業遺産サイクリングについてお答えいたします。
現在、策定を進めております新居浜市自転車ネットワーク整備基本計画におきましては、自転車利用の主な目的対象地として、学校、市役所、病院、公園、体育施設、商業施設、観光施設等のさまざまな施設をルート選定の要素として検討を進めております。御案内の産業遺産につきましても、観光施設としてルート選定の重要な要素と認識をしており、産業遺産めぐりのルートの構築も含めて、引き続き基本計画の策定作業を進めてまいります。
○議長(藤田豊治) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) 再質問をいたします。
質問がちょっと連動しておりますから、3点ほど続けてお伺いいたします。
確かに土地、建物は住友の所有ですから、住友の意向を尊重しなくてはいけません。しかし、地域資源であっても、それを活用しなければ資産価値を高めることはできません。地域資産の活用という観点から、行政、市民でどのような取り組みが行われたのかをお伺いいたします。
世界遺産の取り組みもその一つですが、さきの登録に指定されなかったのは、行政、市民全体にそうしたことを目指すという意気込みが足りなかったのではないでしょうか、お伺いいたします。
住友企業には、地域の発展のため、新しい産業、雇用創出のため産業資産を活用させてほしいと働きかければ理解は得られると思いますが、どうでしょうか、御答弁をお願いいたします。
そして、先ほどの寺村部長の答弁なんですけど、ちょっと私も考えることがあります。行政、市民が一体となって、この産業遺産を貴重な資産としてどのように活用し、地域の新たな産業、雇用の創出につなげていくかを真剣に考え、具体策を策定、実行していくことが大変重要だと思います。どのような具体策を考えているのか、教えていただきます。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 篠原議員さんの再質問にお答えいたします。
世界産業遺産への市民の取り組み、市の取り組みが弱かったんじゃないんかというふうな再質問であったと思います。確かにこれまでも世界産業遺産にという市民の皆さんのお声もあり、市としてもいろいろ検討はしてきたんではないかと思いますけれども、まず第1には、現役の施設であるということであります。そういうことで、所有者の理解と協力が大前提であるということがまず一つあろうかと思います。それと、先ほども答弁で申しましたように、世界遺産に登録されるためには、いわゆるその価値を明確にし、国の重要文化財等の国の保護を受ける必要がございますことから、新居浜市としては、まずその大前提であります所有者の理解を得ることとあわせて、国の重要文化財の登録を受けることを大前提に作業を進めているところでございます。
○議長(藤田豊治) 寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 篠原議員さんの再質問にお答えいたします。
産業遺産を活用したことについて、雇用の面について具体的施策をどう考えているのかについてでございます。
先ほど答弁でも申しましたように、こういった産業遺産の活用についての雇用面というのは、観光文化施設とか自然、食文化、特産品といったところでこういった観光資源を生かして観光客、つまり交流人口がふえることでそういった関連分野への雇用を創出してまいりたいと考えております。現在のところ、これまでマイントピア別子を観光施設としてやってきましたが、新たな観光施設というのは、マイントピアの現在の再生ぐらいしかありませんので、そういった直接的な雇用は、今のところ計画はございません。ですから、先ほど申しましたような関連分野での交流人口をふやすことによって雇用につなげてまいりたいと、このように考えております。
○議長(藤田豊治) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) 4点目に、自転車ネットワークについて私は聞きました。そしたら、今、原部長のほうから、庁内検討委員会で基本計画を策定して話を進めていきよるというような御答弁がありました。産業遺産も含めた自転車ネットワークは、大体いつぐらいまでにできるんでしょうか、お伺いいたします。
また、そのときには、案内マップ等をつくる計画はありましょうか、どうでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 篠原議員さんの再質問にお答えします。
自転車のネットワークの基本計画をいつまでにというお尋ねでございますが、今年度中、できましたら早い時期に策定をしたいというふうに思っております。その中では、今言いましたように、産業遺産を回るルート、いろいろ要素がございます。そういうルートを、どの拠点をつなぐというのをまず計画をし、その後、既設の道路の中でどういうふうに自転車に安全に通っていただくとかというような基本計画を今策定中でございます。それを早期につくりたいというふうに思っております。
それと、あわせて、マップでございますが、これ建設部もさることながら、そういうふうなルートを策定した上で、関係部局とも調整をして、そういう取り組みもしていきたいというふうに思っております。
○議長(藤田豊治) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) 6点目に情報発信ということで、市役所職員は別子銅山の研修を再度受けたらどうかというようなことをお尋ねしましたら、部長のほうから詳しく答弁いただきました。私らも時々研修に行くんですけど、長野市やかに行きますと、長野市の職員さんやかは、善光寺の話を1時間ぐらいするんですよ。熱い話をしてくれるんですよ。そして、宮崎県の綾町やか行ったら、照葉樹の森の話を1時間ぐらいしてくれるんですよ、職員さんが。ですから、ぜひ新居浜市の職員も、観光大使になってどこに行ったって新居浜市は別子銅山の自慢話ができる、そのような職員を多くつくっていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
それから、パネル展のことなんですけど、住友企業の各社の幹部の方の講評も大変よかったといったことも今聞けて大変うれしく思っております。少し私の提案なんですけど、東京でパネル展をこの間しました。皇居の二重橋の向こうに楠木正成の銅像があります。これは、住友家が明治23年に別子銅山開坑200年を記念して別子銅山の銅を使い高村光雲作でおさめたものです。また、私は先ほども枕言葉で言いましたが、別子銅山で働いていた鉱山鉄道の技師ルムシュッテル氏が、東京駅周辺の高架鉄道の建設に携わったと言いました。ですから、このような話をすると、別子と東京ともつながることができるんですよね。ですから、このようなことをもっともっとPRすることによって別子銅山の存在価値がもっともっと広まるんじゃないかと思いますので、次回からぜひこのようなことも取り入れていただければと思っております。
そして、再度お伺いするんですけど、平成26年度のマイントピア別子東平地区のお客さんが5万6,901人と言われています。広瀬歴史記念館の入場者は7,471人です。普通に考えると、別子銅山に関心があって新居浜に来たお客さんですから、東平地区に来たお客さんが広瀬邸も訪れ、そして歴史を学んで帰ってくれると私は思っていました。現状の数字を見ると、東平地区と広瀬邸が連動して観光客を呼ぼうとしているのが見えてきません。しかし、これに(資料を示す)書いとんですよ。この長期総合計画に書いとんです。各施設をつなぐネットワークの連携及び各方面との情報交換を行い、観光客を呼び込む必要があると書いとんですよ、4年前に。ですから、私が営業マンでしたら、マイントピア、それから東平、広瀬、別子銅山記念館、そして今度新しくできたあかがねミュージアムが連動した市内観光商品を売り出し、観光客を呼び込んで域外マネーを新居浜市に取り込むんですけど、どんなでしょうか、御答弁をお願いします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 篠原議員さんの再質問にお答えいたします。
東平地区と広瀬歴史記念館の入り込み客の差があると。それの施設間の連携はどうなっているかについてでございます。
マイントピア別子東平ゾーンと広瀬歴史記念館との連携につきましては、本市の主要な観光施設や団体等で構成する新居浜市観光関連施設連絡会において情報交換を行いまして、イベント情報を共有するなどして施設間の連携に努めているところでございます。マイントピア別子東平ゾーンへの入り込み客の増加は、平成25年度から株式会社マイントピア別子が実施しております東平バスツアー、緑ナンバーの分でございますとか、そういったものの開始とか、着地型旅行商品の別子銅山ハイランドプランの浸透が主な原因ではないかと。これによって増加していると思います。平成26年度は、着地型旅行商品の新居浜ワンデーパックにおいてマイントピア別子の東平ゾーンの見学を含みまして、別子銅山ハイランドプランと広瀬歴史記念館の見学と、レストランをめぐるコースを設定いたしましたところ147人と、まだ少人数ではございますが、企画実績がございました。また、同じ旅行商品の中で、ことしなんですが、9月から11月にかけて新居浜市内のホテルに宿泊して広瀬歴史記念館とマイントピア別子、また東平ゾーンを組み合わせたツアーを企画しておりまして、現在、販売を行っているところでございます。今申し上げましたように、マイントピア別子の東平ゾーンと広瀬歴史記念館をめぐるツアーは、まだまだ実績が少ない状況ではございますが、これからもこの2つの観光施設の連携を深めまして、本市固有の資源でございます別子銅山の近代化産業遺産をPRして、篠原議員さん御指摘のような交流人口の増加を図ってまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) 別子銅山産業遺産と連動して、観光客をあかがねミュージアムに呼び込みたいと思いますので、あかがねミュージアムの運営についてお伺いいたします。
あかがねミュージアムは、オープンして約1カ月がたち、既に入場者も5万人を超えたと言われており、とりあえずはにぎわい創出につながったと感じますが、真の活用はこれからです。そして、その管理運営については、6月議会でも質問させていただきましたし、先日の愛媛新聞にも既に問題点ありとの記事が掲載されました。
そこで、1点目に管理体制についてお伺いいたします。
あかがねミュージアムは、3社による運営グループ方式で管理しており、指揮系統も複雑になっていたとのことで、現在は朝会、夕会を開いて連携を密にとっているとお伺いしました。どうしてこのような初歩的な問題が発生したんでしょうか。指定管理者のノウハウ不足といった声も聞こえてきますが、このことについてどのような改善策をお考えでしょうか、御答弁お願いいたします。
また、現在は問題なく運営できているのでしょうか、御答弁お願いいたします。
2点目に、太鼓台の展示についてお伺いいたします。
6月議会で費用負担やトラブルの対応についてお伺いしましたが、その際の御答弁では、尋ねると各地区の運営委員会等との協議ができているところもあればできてないところもあると聞きましたが、その後きちんと話し合いはできたのでしょうか。太鼓台関係者からは、全く話が聞き及んでないといった声がいまだに聞こえてきますが、どのようになったのでしょうか、御答弁をお願いします。
また、新居浜祭りには、JRを利用してお祭り見物に来る方も多いと思われますが、そのときにあかがねミュージアムには太鼓台は展示されているのでしょうか。展示されていなければ、観光客が寂しい思いをすると思われますが、どのような対応を考えているか、お伺いいたします。
3点目に、運営時間についてお伺いいたします。
施設全体の閉館時間は、場所により違っていますが、美術館の閉館時間は、最初は17時でしたが、現在は18時となっていますが、今後も閉館時間は18時とするのでしょうか。子供たちの夏休みも終わり、開館時間、閉館時間を今後検証する必要もあると思います。
一方、仕事帰りに立ち寄ってみようと思う人もいると思いますが、その人たちにとっては、既に閉館となっております。利用しやすい運営時間となるよう、見直しが必要と思います。
また、休館日は月曜日になっていますが、違う曜日への検証はされたんでしょうか。こうしたことについてどのようにお考えでしょうか、御答弁をお願いいたします。
4点目に、施設構造上の課題についてお伺いします。
複合施設のため、太鼓の音や楽器の音がうるさくて落ちついて美術鑑賞ができないといった声を聞いていますが、設計時点で気づかなかったんでしょうか。また、その対策はどのようにされるのでしょうか、御答弁をお願いいたします。
5点目に、施設の利用についてお伺いします。
ホールは来年1月から一般貸し出しを始めると聞いていますが、なぜでしょうか。完成を待ち望んでいた市民の皆様から、真新しい施設で早く発表会をしたいといった声を聞きます。維持管理費の削減のためにも、効率よい活用が必要と思いますが、どのようにお考えでしょうか、御答弁をお願いいたします。
6点目に、事業効果についてお伺いします。
7月のオープンから1カ月がたち、冒頭でも申し上げたとおり、所期の目的である駅前のにぎわいにつながったと感じています。第1段階としての駅周辺の整備が完了したわけであり、あとは32街区への東横インホテルの完成が待たれるところですが、現時点での事業効果をどのように考えておりますか、御答弁をお願いします。
7点目に、市民を巻き込んだ活動についてお伺いします。
先日、岐阜県可児市の文化創造センターを視察してきましたが、芸術の殿堂ではなく、人間の家になるべく活動をしています。そこでは、全ての市民を視野に入れた、まち元気プロジェクトの活動を積極的に展開しており、大変印象深く感じました。あかがねミュージアムでもこのような全ての市民に向けた活動についてどのようにお考えでしょうか、御答弁をお願いします。
また、県総合科学博物館では、学校の先生を集め、子供たちが利用しやすい館になるために、まず先生に館を知ってもらう事業を開催していますが、あかがねミュージアムでも子供たちが集い、さまざまな体験型の学習ができる場とすることへの取り組みについてどのようにお考えでしょうか、御答弁お願いいたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) あかがねミュージアムの運営についてお答えいたします。
あかがねミュージアムは、オープンから2カ月を迎えようとしております。開館以来、入場者も5万人を超えスタートを切ることができましたが、一方、御質問いただきましたように、課題等も浮かんできております。
まず、管理体制についてでございます。
あかがねミュージアムは、新居浜市が直接運営に携わります美術館と民間事業者3社による指定管理者が中心に運営する多目的ホール、太鼓台ミュージアム、にいはまギャラリーなどの機能が1つの施設にあり、管理運営が複雑となっております。そのようなことから、相互連携の場として、開館時から毎日の朝礼と隔週での担当者会などを実施しております。今後におきましては、さらなる職員間の意思疎通を図り、それぞれの役割を明確にすることで、運営面の改善を図るべく取り組んでまいります。
次に、太鼓台の展示についてでございます。
太鼓台ミュージアムへの借用展示に御理解と御支援をいただくため、これまでにも太鼓台関係者の皆様方には、機会あるごとに御説明を行ってまいりました。6月議会で篠原議員さんから御質問をいただいた後の取り組みといたしましては、7月14日に開催された新居浜市太鼓祭り推進委員会で、太鼓台の借用展示について御説明と御協力のお願いをいたしました。太鼓祭りの期間中の展示ですが、実物はそれぞれの運行先でごらんいただくことになりますが、太鼓祭りの運行に関する情報や各地区のハイライト映像、関連グッズの紹介などで太鼓台の紹介を行いたいと考えております。
次に、運営時間でございます。
美術館の運営時間につきましては、よりニーズに合った時間帯となるよう、試行的に8月14日からオープニング展示が終了するまでの10月18日まで、閉館時間を1時間延長し18時までといたしております。また、11月3日から12月20日まで開催予定の開館記念展では、通常の17時までとなりますが、開催期間中の金曜日は20時まで時間を延長し、仕事帰りに立ち寄っていただけるようにしたいと考えております。
また、月曜日の休館につきましては、全国の美術館等の多くが月曜日を休館日としていることから、当館もこれに倣い、月曜日を休館といたしておりますが、今後の利用者の状況や御意見を参考にして、他の曜日への変更も検討してまいります。
次に、施設構造上の課題についてでございます。
施設の構造上、屋内ステージでのイベントの際には、内容によっては展示室に音が届く場合もあります。美術館での快適な鑑賞ができるよう、美術館の開館時間内は美術館に影響の少ないイベントにするなどの対応を行っております。
次に、施設の利用についてでございます。
ホールの貸し出しが平成28年1月からといたしましたのは、指定管理者が中心となって事業を展開すると同時に、市民の皆様が安心、快適に使っていただくことができるよう、運営スタッフの技術レベル向上のための期間を設けたためでございます。
次に、事業効果についてでございます。
駅周辺整備の核となりますあかがねミュージアムが開館し、開館から3日間のオープニング時の来館者が2万6,000人となっております。開館に際しましては、あかがねミュージアムのイベントだけでなく、共催した新居浜駅前の物産販売等も盛況で、また物産協会との連携により、お盆期間中は帰省客や新居浜駅を利用する方をターゲットに、館内でお土産に最適な物産を販売し好評を得ることができました。これは、駅前に立地した効果であると考えており、今後におきましても、市内のみならず、市外、県外の方に来館いただけるよう、魅力ある事業を展開したいと考えております。
次に、市民を巻き込んだ活動についてでございます。
オープニング時には、市民参加型パフォーマンスとして、館内のさまざまな場所で保育園児から高齢者の方に演奏やダンスなどを実施していただきました。継続的にさまざまな年代の方に御来館いただくため、各年代をターゲットにしたイベントを開催しております。さらに、館外活動の一環として、11月には市内の小学校や公民館でクラシックコンサートを実施し、最終日にはあかがねミュージアム多目的ホールでコンサートを開催する予定です。子供たちが集い、さまざまな体験型の学習のできる場とする取り組みにつきましては、美術館の展覧会にあわせたワークショップや創作スペースでさまざまな教室を開催するなど、芸術的な体験ができる機会の創出に向け、現在内容を検討しております。
○議長(藤田豊治) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) 大変くどくて悪いんですけど、太鼓台の費用負担なんですけど、費用負担とかそれからトラブル、幕が損傷したときのそんな対応の話し合いやかももうできたんですか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 篠原議員さんの再質問にお答えいたします。
太鼓台ミュージアムの費用負担等についてだと思います。太鼓台ミュージアムの運営につきましては、指定管理者が地区の運営協議会及び委員会を通じて、太鼓台所有地区の皆様と運搬方法や展示内容、またその使用について協議しながら、それぞれの地区の特色を生かした展示を行うということにしております。そういう中で、展示のための太鼓台の運搬についても、指定管理者の展示事業費の中で各地区の実情に合わせ実費のお支払いをさせていただいているとの報告を受けております。具体的には、現在、展示中の金栄太鼓台と次回展示の松木坂井の太鼓台の入れかえ時期について、両地区の太鼓台関係者の御配慮によって、指定管理者が積極的に日程の調整を行わせていただいたと聞いております。
○議長(藤田豊治) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) 6点目なんですけどね、ちょっと教育長、経済効果じゃないんですよ、私が聞いたのは事業効果なんですよ。事業効果というて私ここへ書いとんですけど、第1段階として、駅周辺整備が完了したわけで、ですから、私が聞いているのは、駅前の区画整理から始まり、出逢いロード、駅南駐車場、人の広場、モニュメント、そして今回あかがねミュージアムの公共事業が終わりましたが、総事業費が356億円でした。現時点での事業効果はどのようになっていますかということを聞いたんです。ですから、あかがねミュージアムのほうは経済効果を聞いたわけじゃないんですよ。済みません、そのような答弁をお願いいたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 篠原議員さんの再質問にお答えいたします。
新居浜駅周辺事業全体の事業効果というふうなことだと考えております。当然ながら、まずは第一弾として駅前土地区画整理事業、そういう中で、施工する前におきましては、駅周辺というのは、駅の前の広場であるとか、道路とか、生活道路であるとか、そういうのが非常に狭くて、市街地の形成を阻害しておるという状況がございました。それを市の核となる総合文化施設であるとか、さまざまな都市施設の整備によりまして、快適な都市環境であるとか、にぎわいの創出を図っていこうという目的で事業に取り組んでおったというところでございます。その効果でございますが、道路、公園等の公共施設の整備あるいは宅地の再配置等によりまして健全な市街地が促進できるような基盤づくりができたということ、また震災時における都市の防災機能というのも格段と向上したということでございます。その中で、一つ検証を図るために、先ほどございましたあかがねミュージアムのオープニングのときに、7月18日から7月20日までの3日間、アンケートの実施をいたしました。その中で、全部で751名の方に回答をいただいております。その中での一つの問いとしまして、駅周辺施設整備後の新居浜駅周辺について、あなたはどのようにお考えですかという問いに対しまして、満足、やや満足という方は合わせまして59%の方でございました。普通と言われた方が29%、やや不満、不満を合わせますと11%ということで、当然、駅のところに来ていただいてのアンケートではございますが、6割の方から満足というふうな回答をいただいているというのも一つの評価であろうと思っております。
それと、土地区画整理事業、駅周辺整備事業は完成いたしましたが、今後の課題といたしましては、いわゆるにぎわいという意味での創出というところについてはまだだというふうに思っております。そのための民間商業施設あるいは業務施設の誘致というのも必要であるというふうに考えておるところでございます。
○議長(藤田豊治) 篠原茂議員。
○10番(篠原茂)(登壇) アンケート調査など、よかったらまた見せていただければありがたいと思います。お願いします。
そして、あかがねミュージアムの全体なんですけど、ミュージアムのデザインコンセプトの説明などをしたらいいんじゃないかと思ったりします。そして、森の駅の考え方は、別子の荒廃した山々をもとの緑あふれる森へ再生した話につながる説明、そして多くの樹木が植えられていますが、樹木の名前やかもう名板を張ったらいいと思います。そして、正面右側にはカイの木が植えられています。カイの木は、皆さん御存じのように学問の木と言われています。ここになぜカイの木が植えられているかというようなことも説明したらいいと思います。そして、あかがねミュージアムに来られた方が、駅周辺のまちづくりが理解ができるように、そのような説明があればと思っております。お願いいたします。
それでは、今もおっしゃいましたが、駅周辺整備事業が終わりました。次は駅南地区のまちづくりについてお伺いいたします。
7月30日に開会された泉川まちづくり校区懇談会において、校区の課題として取り上げられましたが、駅南地区の全体像が一向に見えておりません。既に地区内では将来計画に基づかない新築や建てかえ、民間開発が行われており、事業を推進していく上で大きな障害になるのは必至です。また、長田通りより東側だけの計画が議論されていますが、西側も含めて一体となった検討が必要ではないかとの御指摘があったことは市長も御存じのとおりです。
そこで、まず1点目に、地元の意見の反映についてお伺いいたします。
駅南地区の整備につきましては、地元自治会、市民の皆様からの意見を聞きながら進めていくと提案を受け、泉川連合自治会を初め、松木坂井自治会、下泉連合自治会、地元住民の皆様が平成26年11月には道路整備の観点から、また12月には土地利用の観点から、目指すまちづくりについてワークショップを行い、参加者の意見をまとめて提案いたしました。ところが、平成27年7月に開催した地元の勉強会で、新居浜市からのまとめの報告を聞くと、地元の意見が何も反映されておらず、勉強会での協議、検討は何であったのかと地元では相当不信感が増幅されています。一体新居浜市は、地元の指摘や要望、意見をどのように取り扱い、反映させていこうと考えているのでしょうか。その姿勢について御答弁をお願いします。
2点目に、住民参加の方法についてお伺いします。
1992年の都市計画法改正により、市町村による都市計画マスタープラン制度が創設され、その策定に当たっては、市民参加による原案の作成、市民提案、インターネットの活用、ワークショップの積み重ねなど、多様な取り組みが展開されており、こうした参加をきっかけに、市民全体のまちづくり活動に発展する場合も見られるようになりました。しかしながら、新居浜市では、まちづくりに対する熟度がまだまだ低く、こうした活動には至っておりません。住民参加の手法を考える場合、行政施策に対して市民個人の権利としての意見表明ができるような参加の場をどのようにするか、要はテーマとする問題に関する直接の利害関係者なのか、行政に対して積極的に意見を述べようとする権利意識の高い市民なのか、全市民の意見を代弁するサイレントマジョリティーとしての市民を含めようとしているのかわかりませんが、駅南のまちづくりを考えていく上で、現時点においては、地元の権利者が主体となった組織を早く立ち上げ、具体的に地域の課題や目指すべき方向について協議、検討していかなければならないと思いますが、どのようにお考えでしょうか、御答弁をお願いいたします。
3点目に、まちづくりのきっかけづくりについてお伺いします。
地元の皆様には、行政としてきっかけづくりの応援が必要と思われます。つまり、まずは駅南まちづくりに関心を持ってもらうことが重要なのです。そのためには、現地を歩きながら、魅力や課題を発見して、異なる視点や異なる価値観を導き出すことが必要です。また、先進事例を見学し、地域の持っている力、人の持っている力を引き出し、あるものを新しく組み合わせたまちづくりが必要と思います。こうしたきっかけづくりについてどのようにお考えでしょうか、御答弁をお願いします。
4点目に、にぎわいの創出についてお伺いします。
8月8日に地元松木坂井自治会の皆さんが、JA経済センターの駐車場を借りて盛大に夏祭りを行っていました。駅南のにぎわい創出を考えたとき、JA所有地の活用が最大のポイントであり、JAの協力なくして事業の成功はありません。支所の統合や稲作の苗床場所の確保といった問題もあり、JAとの協議はどのようになっているのでしょうか、御答弁をお願いします。
一方、新居浜市でも、防災拠点の建てかえが終われば市庁舎の建てかえも視野に入ってきますが、その用地は、中央公園付近にしかないと考えており、老朽化した文化センターの更新をしなければならないのであれば、駅南地区にその機能を持ってくるのも一案と考えます。そして、あわせて産直市を開催してはと考えますが、どのようにお考えでしょうか、御答弁をお願いします。
5点目に、今後のスケジュールについてお伺いします。
このようなことから、今後は地元住民と一緒になって、駅南地区の計画案を作成し、都市計画の手続を進めていくことが大変重要となりますが、どのような手順で事業を進めているのでしょうか。現在、作業中の都市計画マスタープランや長期総合計画の見直し、新居浜市の人口ビジョンや新居浜市総合戦略への位置づけも含めどのようにお考えでしょうか、御答弁をお願いします。
○議長(藤田豊治) この際、暫時休憩いたします。
午前11時59分休憩
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