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平成27年第3回新居浜市議会定例会会議録 第3号

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目次

議事日程
本日の会議に付した事件
出席議員
欠席議員
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者
開議(午前10時00分)
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
 岡崎溥議員の質問(1)
  1 安全保障関連法案(戦争法案)について
   (1) 海外で戦争する国づくり
   (2) 次は平和憲法改悪、徴兵制へ
 石川市長の答弁
  1 安全保障関連法案(戦争法案)について
   (1) 海外で戦争する国づくり
   (2) 次は平和憲法改悪、徴兵制へ
 岡崎溥議員の質問(2)
  1 安全保障関連法案(戦争法案)について
 石川市長の答弁
  1 安全保障関連法案(戦争法案)について
 岡崎溥議員の質問(3)
  1 安全保障関連法案(戦争法案)について
  2 75歳以上の医療費無料化について
   (1) 今の社会をつくった高齢者
   (2) 安心の老後を保障するのが政治の責任
   (3) 医療費無料化の段階的実施
 岡部福祉部長の答弁
  2 75歳以上の医療費無料化について
   (1) 今の社会をつくった高齢者
   (2) 安心の老後を保障するのが政治の責任
   (3) 医療費無料化の段階的実施
 岡崎溥議員の質問(4)
  2 75歳以上の医療費無料化について
 岡部福祉部長の答弁
  2 75歳以上の医療費無料化について
 岡崎溥議員の質問(5)
  2 75歳以上の医療費無料化について
  3 住宅リフォーム助成制度の創設について
   (1) 理由とならない四国中央市のアンケート
   (2) 大型公共事業だけではなく中小零細業者の仕事づくりを
 原建設部長の答弁
  3 住宅リフォーム助成制度の創設について
   (1) 理由とならない四国中央市のアンケート
   (2) 大型公共事業だけではなく中小零細業者の仕事づくりを
 岡崎溥議員の質問(6)
  3 住宅リフォーム助成制度の創設について
 原建設部長の答弁
  3 住宅リフォーム助成制度の創設について
 岡崎溥議員の質問(7)
  3 住宅リフォーム助成制度の創設について
  4 選挙における自治会推薦の誤りについて
   (1) 県議選・市議選で自治会推薦をしたところはどこか
   (2) 準公的な自治会のあり方
   (3) 組織・団体の推薦決定で拘束することの問題
 櫻木選挙管理委員会事務局長の答弁
  4 選挙における自治会推薦の誤りについて
   (1) 県議選・市議選で自治会推薦をしたところはどこか
   (3) 組織・団体の推薦決定で拘束することの問題
 関市民部長の答弁
  4 選挙における自治会推薦の誤りについて
   (2) 準公的な自治会のあり方
 仙波憲一議員の質問(1)
  1 地方創生について
   (1) 地方版総合戦略
 石川市長の答弁
  1 地方創生について
   (1) 地方版総合戦略
 仙波憲一議員の質問(2)
  1 地方創生について
   (1) 地方版総合戦略
 石川市長の答弁
  1 地方創生について
   (1) 地方版総合戦略
 仙波憲一議員の質問(3)
  1 地方創生について
   (1) 地方版総合戦略
 石川市長の答弁
  1 地方創生について
   (1) 地方版総合戦略
 仙波憲一議員の質問(4)
  1 地方創生について
   (2) 戦略と人材
 近藤副市長の答弁
  1 地方創生について
   (2) 戦略と人材
 仙波憲一議員の質問(5)
  1 地方創生について
   (2) 戦略と人材
   (3) 財政計画
休憩(午前10時59分)
再開(午前11時09分)
 寺田企画部長の答弁
  1 地方創生について
   (3) 財政計画
 仙波憲一議員の質問(6)
  1 地方創生について
   (3) 財政計画
 石川市長の答弁
  1 地方創生について
   (3) 財政計画
 寺田企画部長の答弁
  1 地方創生について
   (3) 財政計画
 仙波憲一議員の質問(7)
  1 地方創生について
   (3) 財政計画
 寺田企画部長の答弁
  1 地方創生について
   (3) 財政計画
 仙波憲一議員の質問(8)
  1 地方創生について
   (3) 財政計画
 寺田企画部長の答弁
  1 地方創生について
   (3) 財政計画
 仙波憲一議員の質問(9)
  1 地方創生について
   (3) 財政計画
 井谷幸恵議員の質問(1)
  1 小学校給食の自校方式の継続について
   (1) 学校給食検討委員会のセンター方式の結論
   (2) 今、自校方式の重要性
  2 子育て支援について
   (1) 給食費の無料化
   (2) 中学校卒業までの全ての医療費の無料化
 石川市長の答弁
  2 子育て支援について
   (2) 中学校卒業までの全ての医療費の無料化
 阿部教育長の答弁
  1 小学校給食の自校方式の継続について
   (1) 学校給食検討委員会のセンター方式の結論
   (2) 今、自校方式の重要性
  2 子育て支援について
   (1) 給食費の無料化
 井谷幸恵議員の質問(2)
  1 小学校給食の自校方式の継続について
休憩(午前11時54分)
再開(午後 0時59分)
 三浦康司議員の質問(1)
  1 子育て支援について
   (1) 妊婦等の通院のための交通費助成
   (2) 子育てケアプランの作成
  2 市民体育館の空調整備について
 石川市長の答弁
  1 子育て支援について
   (1) 妊婦等の通院のための交通費助成
 阿部教育長の答弁
  2 市民体育館の空調整備について
 岡部福祉部長の答弁
  1 子育て支援について
   (2) 子育てケアプランの作成
 三浦康司議員の質問(2)
  2 市民体育館の空調整備について
 阿部教育長の答弁
  2 市民体育館の空調整備について
 三浦康司議員の質問(3)
  1 子育て支援について
 石川市長の答弁
  1 子育て支援について
 三浦康司議員の質問(4)
  1 子育て支援について
 岡部福祉部長の答弁
  1 子育て支援について
 伊藤優子議員の質問(1)
  1 道路改修と道路補修について
  2 市道平形外山線の整備、墓地移転について
  3 SOSネットワーク協議会について
  4 子育て予算の増額について
  5 地元企業の育成について
  6 児童虐待と児童相談所全国共通ダイヤル189について
  7 中萩きらきら公園の夜間照明について
 石川市長の答弁
  2 市道平形外山線の整備、墓地移転について
  4 子育て予算の増額について
 近藤副市長の答弁
  5 地元企業の育成について
 岡部福祉部長の答弁
  3 SOSネットワーク協議会について
  6 児童虐待と児童相談所全国共通ダイヤル189について
 原建設部長の答弁
  1 道路改修と道路補修について
  7 中萩きらきら公園の夜間照明について
 伊藤優子議員の質問(2)
  1 道路改修と道路補修について
 原建設部長の答弁
  1 道路改修と道路補修について
 伊藤優子議員の質問(3)
  4 子育て予算の増額について
日程第3 議案第65号
 石川市長の説明
 藤田消防長の説明
 委員会付託
散会(午後 2時04分)


本文

平成27年6月24日 (水曜日)
  議事日程 第3号
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問
第3 議案第65号 財産の取得について
           (企画総務委員会付託)
――――――――――――――――――――――
  本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
――――――――――――――――――――――  
  出席議員(26名)     
 1番    神野 恭多
 2番    米谷 和之
 3番    井谷 幸恵
 4番    藤田 誠一
 5番    田窪 秀道
 6番    小野 辰夫
 7番    太田 嘉一
 8番    岩本 和強
 9番    三浦 康司
 10番     篠原 茂
 11番   大條 雅久
 12番   高塚 広義
 13番   藤原 雅彦
 14番   豊田 康志
 15番   永易 英寿
 16番   伊藤 謙司
 17番   藤田 豊治
 18番   藤田 幸正
 19番   岡崎 溥
 20番   伊藤 優子
 21番   佐々木 文義
 22番   真木 増次郎
 23番   仙波 憲一
 24番   近藤 司
 25番   加藤 喜三男
 26番   山本 健十郎
――――――――――――――――――――――
  欠席議員
 なし
――――――――――――――――――――――
  説明のため出席した者
 市長                 石川 勝行
 副市長              近藤 清孝  
 企画部長             寺田 政則
 総務部長             藤田 佳之
 福祉部長             岡部 嘉幸
 市民部長             関   福生
 環境部長             伊藤 公夫
 経済部長             寺村  伸治
 建設部長               原  一之
 消防長               藤田 秀喜
 水道局長              本田 陸治
 教育長               阿部 義澄
 教育委員会事務局長      木村 和則
 監査委員             田中 洋次
 選挙管理委員会事務局長   櫻木 俊彰
――――――――――――――――――――――
  議会事務局職員出席者
 事務局長             多田羅 弘
 議事課長              原   正夫
 議事課主幹            伊藤 裕敏
 議事課副課長           上野 壮行
 議事課副課長          松平 幸人
 議事課調査係長           鈴木 今日子
 議事課議事係長          美濃 有紀
 議事課主任           中島 康治
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前10時00分開議       
○議長(藤田豊治) これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第3号のとおりであります。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(藤田豊治) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において太田嘉一議員及び岩本和強議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第2 一般質問
○議長(藤田豊治) 次に、日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。
 順次質問を許します。まず、岡崎溥議員。
○19番(岡崎溥)(登壇) おはようございます。
 日本共産党の岡崎溥です。時間がありませんので、即入りたいと思います。
 まず最初に、戦争法案についてであります。
 国会論戦で、この法案は、アメリカが世界各地で引き起こす戦争について、いつでも、どこでも、どんな戦争でも自衛隊が直接参戦し、支援する戦争法案だということが明らかになりました。日本が攻撃を受けてもいないのに、海外に出ていって戦闘地域まで行き、米軍と一緒になって血を流す、殺し、殺される国づくりを進めるというのがこの戦争法案の中身でございます。国会へ招致された自民党、公明党推薦の方を含めて3人の憲法学者が、憲法違反だと断じました。合憲という憲法学者は幾らでもいるんだと開き直りましたけれども、名前を上げてみろと言いましたら3人しか上げられなかったという赤恥をさらしたということも聞いております。その後、すぐに戦争法案の廃案を求める声明に賛同する憲法学者が220人に達したと報道されておりました。さらに、参考人として出席した2人の元内閣法制局長官も、憲法違反、撤回をなどと指摘しました。国会審議でまともに答弁もできず、安倍首相は追い詰められてとうとうやけくそを言い出しました。と申しますのは、衆議院予算委員会で、国際情勢に目をつぶって、その責任を放棄して、従来の解釈に固執するというのは、まさに政治家としての責任の放棄だと言い放ったわけであります。早い話が、解釈改憲は当然だ。国際情勢に目を向け、憲法は無視しろというわけであります。必要に応じて政府が自由に憲法解釈を変えてよいなら、憲法はないに等しいではありませんか。この安倍首相の発言は、自分を憲法の上に置き、立憲主義、憲法の最高法規性、憲法の尊重擁護義務を真っ向から否定する独裁政治そのものではありませんか。一体何様のつもりでございましょうか。そして、ついに最後の手段に出てきました。有権者比でたったの17%の支持でしかないのに、小選挙区制のマジックでとった数の暴力を使って会期の大幅延長、何が何でも強行するというわけであります。この夏までにアメリカとの約束のために、多数の暴力で強行されますと、次は文字どおり平和憲法の改悪へ突き進むことになります。自民党はもう憲法改悪素案も明らかにしておりますし、安倍首相も9条を改悪すると発言しておりますし、そしてまた、2段構えで国民に憲法改悪になれてもらって進めていくんだという検討もされております。
 新居浜市長にお伺いいたします。
 市長は、このように海外で戦争する国づくりを進めるこの戦争法案についてどう考えますでしょうか。
 2つ目に、憲法改悪、そして徴兵制へと動くことは明らかでございます。防衛大学の任官辞退率は5倍にはね上がっているという、そして自衛隊員も減少傾向が続いておるという状況であります。石破地方創生担当相も、それから憲法改正推進本部長の船田衆議院議員も、徴兵制は憲法18条が禁じる苦役に当たらないと、そういうふうに解釈することは理論上あり得るというふうに述べているところであります。
 以上、よろしくお願いいたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) おはようございます。
 岡崎議員さんの御質問にお答えいたします。
 安全保障関連法案についてのうち、まず海外で戦争する国づくりについてでございます。
 我が国を取り巻く安全保障環境が、一層厳しさを増している状況の中、国家の平和、国民の生命、財産を守るためには、現実に起こり得る事態への対応も考慮していく必要があるものと考えております。しかし、当然のことながら、これまでの戦争での悲惨な経験を決して繰り返してはならないと強く思っておりますし、また6月4日に開催された衆議院憲法審査会においても、有識者3人が安全保障関連法案は、憲法違反との認識を示しております。今回の法案では、自衛隊に求められる任務と活動領域が拡大するとともに、隊員のリスクも高まることが予想されることから、私といたしましては、慎重な国会審議と十分な国民の理解を得る必要があるものと考えております。
 次に、平和憲法改正、徴兵制についてでございます。
 憲法改正の問題につきましても、安全保障関連法案と同様、我が国の平和主義のもと、国民の生命と平和な暮らしを守るため、国政の場において慎重かつ丁寧な議論をしていただくとともに、十分な国民的議論が尽くされるべきであると考えております。
○議長(藤田豊治) 岡崎溥議員。
○19番(岡崎溥)(登壇) ただいまの市長の答弁を聞きますと、結局政府の今の国会の動きに追随するというような感じがするわけでございますけれども、決してそうあってはならないというふうに思います。新居浜市民の出身者も、今自衛隊に92名、2001年から昨年までに入隊しているという状況であります。この方たちの問題、それから家族、親戚、友人、知人という方も非常に心配しているわけでございますが、国際情勢の変化ということを今言いましたけれども、政府はそのことについても全くきちんと答弁ができないということでございました。その点、全市民の生命と財産、そして暮らしを守る立場にある市長としては、この動きに対してきちんと反対の立場を明確にするべきと思いますが、いかがでございましょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 岡崎議員さんの再質問にお答えいたします。
 安全保障の問題、憲法の問題につきましては、国の専担事項であると受けとめております。したがいまして、私のコメントはここでは差し控えさせていただいて、いずれにいたしましても、先ほど申しましたように、国民の生命、財産に係る重要な問題でございますので、国会において慎重な審議をしていただきたいと、こんなふうに思っております。
○議長(藤田豊治) 岡崎溥議員。
○19番(岡崎溥)(登壇) ひとつ市民の立場でぜひ進めていただきたいというふうに思います。
 2番目に入ります。
 75歳以上の医療費無料化についてであります。
 ことしは、戦後70年、戦前に生まれ育った方は、天皇制軍国主義のもとで、暴力が吹き荒れる中にありまして、赤紙一枚で戦争に駆り出され、国内では空襲などにさらされ、大変な目に遭ってきたわけでございます。戦後は、廃墟の中から立ち上がり、今日の日本を築いてこられたということだと思いますが、市長はどういうふうに評価されましたでしょうか。
 2つ目に、高齢者を取り巻く環境は大変厳しいものがございます。物価が上がり、年金は削られ、医療、介護などの負担はふえるし、長生きがつらくなるなど不安が広がっているわけであります。高齢化すると健康上の問題も大変心配になってまいります。長い間御苦労さまでした、あとは安心してお過ごしくださいと、これが政治の責任ではないでしょうか。
 3つ目、既に実施しているところでは、窓口負担を軽くして、早期診察、早期発見、早期治療によって結果として医療費の増大を抑えることになっております。ぜひ新居浜でも年齢別に実施するとか、段階的にぜひ実現させていただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 75歳以上の医療費無料化についてお答えいたします。
 まず、戦後の復興に寄与し、高度経済成長を支え、今日の日本社会をつくったのは、現在、後期高齢者医療を受けている高齢者の方々であることは間違いありません。また、現代社会の責任において、こうした先人が、安心して過ごす老後を保証していくことが大変重要であると思っております。
 次に、医療費無料化の段階的実施についてでございます。
 後期高齢者医療制度につきましては、少子高齢化の進展や高齢化に伴う医療費の増大が見込まれる中、高齢世代と若年世代の負担の明確化等を図る観点から、平成20年度に新たな高齢者の医療制度として創設されたもので、制度創設後も国において見直しが行われ、低所得者の保険料軽減措置の拡充なども図られてきたところでございます。高齢者の医療負担のあり方につきましては、国において持続可能な社会保障制度改革の中で、現役世代の費用負担などとあわせて検討がなされているところでございます。お尋ねの医療費無料化の段階的実施につきましては、これら制度改正の動向を見きわめながら、他市の状況、年代、所得の状況、医療受診分野などについて調査し、判断してまいりたいと考えております。
 また、健康寿命の延伸を目指した健康づくりに積極的に取り組むなど、高齢者の医療費負担の縮減につながる事業について多角的に検討してまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 岡崎溥議員。
○19番(岡崎溥)(登壇) どうもありがとうございました。今の答弁の中で、政府が検討しているというのは改悪です。大幅な改悪が検討されております。
 1つだけお聞きします。
 長期的な立場から無料にしていくということは、確認してよろしいでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 岡崎議員さんの再質問にお答えいたします。
 現段階では、そういった段階ではございませんので、御答弁で申し上げたとおり、制度改革の動向を見きわめながら、他市の状況等を判断してまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 岡崎溥議員。
○19番(岡崎溥)(登壇) ありがとうございました。私は、必ず実現されていくというふうに確信しております。
 3つ目に入ります。よろしくお願いします。
 住宅リフォーム助成制度の創設についてであります。
 2月議会で、これをやらないという理由の一つとして、四国中央市のアンケート結果が引き合いに出されましたけれども、実際は大きな反響があり、経済効果も20倍前後となっているものであります。そして、4年目に当たる今年度は、やめるのはいかがなものかということで、市は最初から予算化したわけでございます。
 2つ目に、やらない理由の2つ目が、個人資産に税金を投入することになるという問題であります。リフォームは、市民の住環境の改善とあわせて、中小業者の仕事づくり、経済効果が10倍、20倍という地域経済の活性化に大きな寄与をするものであります。ですから、国もやっているところであります。そして、全国的にも3分の1を超える数百の自治体が既に実施しており、さらに大きくふえ続けているというものでございます。ぜひ新居浜でも実現していただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 住宅リフォーム助成制度の創設についてお答えをいたします。
 まず、理由とならない四国中央市のアンケートについてでございます。
 岡崎議員さんの御質問にありましたように、全国的には多くの自治体が住宅リフォーム補助に取り組み、募集枠も短期間で埋まると伺っており、住民の人気もあるようでございます。過去の答弁で申し上げたアンケート結果につきましては、捉え方により解釈も異なるものでございますから、補助の効果がないというふうに申し上げたものではございません。また、個人資産に税金を投入することに対する議論と申し上げた点につきましても、そういった御意見もあるということを御紹介したものでございます。
 次に、大型公共事業だけではなく、中小零細業者の仕事づくりについてでございます。
 本制度につきましては、中小事業者への支援や地域経済の活性化とあわせて、耐震化や省エネ化あるいは空き家問題など今後取り組まなければならない諸問題の解決手段の一つとして取り組む自治体が多くございます。愛媛県内で住宅リフォーム補助を実施している4市1町につきましても、導入目的、対象工事、実績等について調査を行っておりますが、自治体によってさまざまでございます。本市におきましては、民間木造住宅耐震改修補助事業や介護保険による住宅改修などに取り組んでいるところでございますが、住宅リフォーム助成制度につきましては、地方創生など今後対処しなければならない諸問題への取り組みの中で引き続き検討してまいります。
○議長(藤田豊治) 岡崎溥議員。
○19番(岡崎溥)(登壇) ありがとうございました。10年以上も前から検討する、検討するということでしたが、前回の答弁では前向きに検討するということで、一歩踏み込んだというふうに受け取っておるんですが、どういうふうに前向きに検討されたのでしょうか。その結果はいかがでございましょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 岡崎議員さんの再質問にお答えいたします。
 前回から前向きにどのように検討したかということでございます。
 その制度につきましては、県内での住宅リフォームを行っておるところの実績の調査あるいはその導入目的、国においての動向というのを調査いたしております。先ほど申し上げましたように、導入目的はさまざまでございまして、地元中小企業対策の一環で行っておるところ、あるいは省エネ化住環境の対策、国のほうにおきましては、長期優良住宅化リフォーム推進事業というのを設けておりまして、これは既存住宅ストックの質の向上及び流通促進に向けた市場環境の醸成を図るためというような目的で創設をされております。市におきましても、中小の企業対策ということで、中小企業振興条例による助成であるとか、雇用の創出あるいは公共事業の地元企業への発注などということで取り組んでおりますが、先ほど申し上げましたように、まずは安全、安心のための木造住宅の耐震化に新居浜市としては取り組んでおると。そういう中で、さまざまな今後対処しなければならない諸問題への取り組みの中で、総合的に検討をしていきたいというふうに思っております。
○議長(藤田豊治) 岡崎溥議員。
○19番(岡崎溥)(登壇) どうもありがとうございました。ひとつよろしくお願いいたします。
 最後に、選挙における自治会推薦の誤りについてであります。
 自治会とは、支持する政党や候補者が一致するから集まってつくっているものではありません。当然、その中にはほかの政党や候補者の支持者もいるわけであり、いつも激しく変動しているわけであります。ある特定の候補者などに絞ることは、初めから無理がございます。
 そこで、伺います。
 県議選、市議選が戦われましたけれども、自治会推薦をしたところはありますか。それはどこでしょうか。
 2つ目に、自治会への市からの予算は、1億1,000万円に上ります。このような自治会を特定の候補者のための集票機関にしたり選挙の道具にするなどはもってのほかであります。このことについてどう考えられますか。
 3つ目に、組織、団体の推薦決定で拘束することの問題であります。
 政党に所属している、そして無所属を名乗って出てこられるわけでございますが、自治会推薦で出ますと、地域の住民の声を代表できない場合があるわけでございます。例えば、消費税増税に、そしてまた原発再稼働反対が圧倒的多数であるのに、政党の言うがままに議会では意思表示をしていくということは、完全にこれ問題があるわけでございます。(ブザー鳴る)
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。櫻木選挙管理委員会事務局長。
○選挙管理委員会事務局長(櫻木俊彰)(登壇) 選挙における自治会推薦についてお答えいたします。
 まず、県議選、市議選での自治会推薦についてでございます。
 公職選挙法におきましては、推薦の有無についての届け出の必要はないことから、実態の把握はいたしておりません。
 なお、自治会などの組織及び団体が、白紙の状態で会に諮り、特定の候補者を推薦決定することは、差し支えのないこととされております。
 次に、組織、団体の推薦決定で拘束することの問題についてでございます。
 自治会での意思決定につきましては、それぞれの自治会において独自になされるものであり、自治会の自主性に委ねられるものと考えております。
 一方で、自治会などの組織、団体において推薦決定された場合でも、投票行為そのものは、選挙人本人の自由意思でなされるものであり、また投票の秘密はかたく守られておりますことから、投票の拘束についてはないものと認識しております。
 なお、自治会推薦のみならず、投票の強要や拘束などの投票への干渉行為があった場合は、当然のことながら、公職選挙法に抵触するものと考えております。
○議長(藤田豊治) 関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 選挙における自治会推薦についてのうち、準公的な自治会のあり方についてお答えいたします。
 自治会は、地域住民が豊かで住みよいまちづくりを目指し、地域におけるさまざまな問題解決に取り組むとともに、住民の連帯意識の向上に努めている任意の団体でございます。本市では、コミュニティーの再生を市政推進の柱に掲げ、地域住民による住民コミュニティーのため、自治会に対し交付金や施設整備補助金を交付し、その活動を支援しておるものでございます。これらの交付金、補助金につきましては、あくまでも自治会の本旨であるまちづくり活動を支援するものであり、選挙等の政治活動といった自治会運営と関係がない活動には影響が及ばないものであると考えております。自治会における特定候補者の推薦につきましては、自治会は任意の団体であり、会長や役員は当該団体において主体的に決定された方であることから、公職選挙法第136条の2でいう公務員等の地位利用による選挙運動の禁止には当たらないものと認識しております。
 また、自治会は、自治体の下部組織ではなく、独立した任意の団体であること、そしてあくまでも自治会独自の意思決定に係るものであることから、それぞれの判断に委ねられるものと考えております。
○議長(藤田豊治) 仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) 自民クラブの仙波憲一です。通告に従いまして質問をしたいと思います。特に、改選されて新しい期に入ったところでございますが、その中で特に今問題になっておる地方創生についてということでお伺いをしたいというふうに思います。
 政府は、地方創生の一環として、地域に密着した起業や新規事業の立ち上げを後押しする産学官金の支援体制をつくることによって、GDPを年2兆円程度底上げすることを目的にするというようなことも言っております。内容として政府の地方創生総合戦略が掲げた政策の中では、今後5年以内に1万件の新規事業を立ち上げるとの目標を実行に移すための措置として地方で会議を開催しているというようなこともお伺いをいたしております。特に、その地方版総合戦略についてでありますけれども、2015年から5年間にわたる具体的な政策のイメージを示して、そのイメージを踏まえた中で地方側は都道府県が中心となり、今年度中にそれぞれのビジョンをまとめなければなりません。政府は、地方版総合戦略の策定の基本として、1つ目は2020年までの5年間、地方での若者の雇用を30万人創出することにより、地方による安定的な雇用をつくる。2つ目は、東京圏に10万人の転入超過がある。これを2020年までに地方移住や企業の地方立地の促進などにより地方への人の流れをつくって解消する。3つ目、若い世代の経済的安定や働き方の改革によって、結婚、妊娠、出産、子育てについての切れ目のない支援で若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる。また4つ目、あわせてこの好循環を支えるまちの活性化として、中山間地域など地方都市、大都市圏おのおのの地域の特性に応じた地域づくりなどにより、時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域の連携をすると言っております。その中で、特に特定地域再生制度とは、地域経済の活性化、地域における雇用機会の創出、その他の地域の活力の再生を総合的かつ効果的に推進するため、地域が行う自主的かつ自立的な取り組みを国が支援する。特定地域再生計画については、総合戦略と相まって、次の政策目標を掲げております。人口減対策の柱は、1、ストップ少子化戦略として、出生率の向上、2、地方元気戦略として、地方拠点都市を設置、3、女性人材活躍の戦略として、行政、民間企業での女性登用や高齢者就労の促進、海外から高度な技術やノウハウを持つ人材の受け入れが大きな柱となると考えられています。この2つの制度の違いや総合戦略と特定再生地域計画との整合性、施策の違いは、新居浜市が既に受けている過去の特区との整合性や連携をどのように整理し、今後の市としての地域戦略としての進め方について具体的にお示しをいただきたいと思います。
 いずれも最初に考えるのが、人口減少に歯どめをかけることが重要です。多くの自治体がこの人口減少問題を解決するために知恵を絞っています。甲府市では、山梨県内で先駆けて小学校6年生まで医療費を無料にする政策を実行しましたが、出生率は伸びず1.4と横ばいで、最終的に人口は減少しました。つまり、子育て世帯の優遇策は、あめ玉で、他市から住民を奪う発想に陥りがちです。結果として政策は日本全体の出生率の底上げにつながらない上に、一旦始めるとやめにくい給付のわなにはまる危険が大きいと思います。日本全国の自治体で約75%の自治体が、乳幼児から小学生までの医療費無料化や医療費助成を行っています。税金の使い方を見るとき、出生率が2を超えるフランスでは、GDPに対して3%程度の数値であります。それから考えると、日本の社会保障給付のうち、児童、家庭向けは約5兆7,000億円で、GDPに対する割合は1.2%しかありません。他の給付の7割が高齢者に集中する現状を見直し、子供や家庭向けを充実させる余地は十分にあると思います。そういう中で、新居浜市のお考えはいかがですか。
 私は、地方創生とは、地元の資源を活用する循環構造を生み出さなければ、地域所得が豊かになってこないと思いますが、地域人口の1%の定住増加に必要な経済的基盤は、地域住民全体の所得の1%増が必要であります。つまり、地域の中で地域外への支出からどう循環させ取り戻すかという政策が実行されないと、地域の人口増につながらないということになります。最も重要なことは、単に事業として展開するのではなく、それを地域内循環の視点から自治に結びつけなければなりません。つまり、エネルギー自治、食の自治、観光の自治などの概念を設定することが重要です。例えば、観光でどれほどにぎわいを見せても、地元の資源を活用する循環構造を生み出さなければ、地域所得はふえません。そこで、地域の需給構造、需給ポテンシャルに対するマネジメントの確立と重視、地域政策の住民に対する見える化を重視すること、3つ目、自治体から切り離された組織で担うことにより、行政組織のローテーション人事から脱却した専門家養成の土壌づくりなどが考えられます。新居浜市としてはどのように考えていますか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 仙波議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず、総合戦略と特定地域再生制度等の整理、今後の進め方についてでございます。
 本市総合戦略につきましては、国のまち・ひと・しごと創生総合戦略や本市の人口動態等を踏まえ、人口減少問題への具体的な対応方針を定めるものであり、策定に当たっては、国より地域経済分析システム等の情報支援や地方創生コンシェルジュ制度等の人的支援、地方創生先行型交付金等の財政支援を受けております。また、特定地域再生制度につきましては、これまで本市の申請実績はございませんが、少子高齢化に対応した居住環境の形成や資源を有効活用した産業振興など、地方自治体における特定の政策課題解決に向けた取り組みについて、国が重点的、総合的に支援する制度でございます。さらに、構造改革特区制度につきましては、地域の実情と合わなくなった国の規制を緩和し、地域の活性化を目指すものであり、共同申請もあわせ、これまで本市から5件の申請を行い認定を受けております。総合戦略策定に関する支援やこれらの制度につきましては、地方自治体において、少子高齢化、人口減少社会への対応策を実施する上で有効な手段であり、本市といたしましては、まずは総合戦略の策定に注力をしてまいりたいと考えておりますが、特定地域再生制度や構造改革特区制度につきましても、本市の政策課題解決のため、利用が可能な案件があれば、積極的に活用したいと考えております。
 次に、子供や家族に対する社会保障給付についてでございます。
 仙波議員さん御指摘のとおり、日本における社会保障の子育て支援支出額は、国内総生産比で約1%程度と出生率を2.0前後に回復させたフランスやスウェーデンの3%前後と比較いたしますと大きな開きがございます。この点を踏まえますと、国を挙げて出生率の向上を目指していくためには、まずは国が子供に対する医療費の負担軽減や保育料無償化など全国一律の社会保障水準の引き上げを行い、その上で地方自治体がそれぞれの地域特性を踏まえた子育て支援策を打ち出していくことが望ましいと考えており、そのため国と地方自治体が一体となり、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえるための環境整備、財政支援を充実させる必要があると考えております。
 次に、地域内での地元資源の循環についてでございます。
 先般公表した本市の地域経済構造分析調査結果におきましては、本市の特徴について製造業を中心とし、域外への移輸出に支えられた移輸出依存型経済と分類しており、地域外から獲得した資金を地域内で循環させることで、新たな雇用機会の創出や新たな需要や所得の再配分につながり、その結果、持続可能な地域経済が実現すると分析をいたしております。このようなことから、仙波議員さん御指摘のとおり、地域資源を活用する循環構造という視点は重要であると考えており、本市総合戦略策定におきましても、さきの地域経済構造分析の活用も図り、地域内循環の向上につなげる産業振興施策の検討を行ってまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) 今年度中に地方版総合戦略を国のほうがつくれというようなことでありますから、当然、新居浜市としてもそのことを重視するということはそんなに不思議なことではないというふうに思います。しかし、その中で、国が示している、例えば特定地域再生もそうですけれども、過去の特区であるとか、今いろんな制度が余りにもたくさんあり過ぎて、新聞にもそれが躍っているというのが現状じゃないかというふうに思います。そういう中で、聞いている我々も含めて、やっぱりある程度整理をする必要があるんではないかというふうに私は思っています。その中で、例えば地域再生の中でも個別政策というのは、ある意味限られた政策でありますけれども、それが重なっていって、最終的に地方版総合戦略になっていかないと見えてこないんではないかというふうに思います。一例として、先ほど子ども・子育てのところに対する国の全体の税金の使い方からすれば少ない。だけど、一方では、補助金や何かを出しても結果的にふえている実態は少ないというのが一つの悩みであるということは、多分新居浜市にとっても同じようなことになるんだろうというふうに思います。しかし、その中で、特区で例えば新居浜市で今残っているとすれば、仮に白芋特区があるとすれば、それを地域外にどういう形でもう少し売り出すのかっていうことは、一つの地域資源の需給のものになるんではないかというふうに思います。だから、そういう意味で、特区の重要性というのは、当然、考えてしかるべしというふうに私は思うわけですけれども、ほかにそういう需給に対する、例えば新居浜市の中で、じゃあこれを具体的に外に出そうというようなものは、過去も取り組んできただろうと思うんですけれども、今年度やる地方版総合戦略の中で、そういうものは具体的にはないのでしょうか、それともあるんでしょうか、まずそこをお伺いしたいと思います。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 仙波議員さんの再質問にお答えいたします。
 仙波議員さんがおっしゃるとおり、今回の地方創生を進めていく中で、国のほうではまずは総合戦略というふうなことも言われており、さらにはそれ以前には地方再生制度、そしてまたそれ以前に特区といういろんな制度がございまして、これ現在まだ生きております。したがいまして、先ほども答弁で申しましたが、今回地方版総合戦略を策定していく中で、あるいは地域再生制度あるいは特区等が必要であれば、それは大いに活用していかなければならないと考えているところでございます。そして、たちまちその地域再生制度については地方自治体が行う地域活性化やあるいは雇用機会の創出につながる自主的、自立的な取り組みを国が財政的金融面で支援する制度でありまして、これまでの認定を見ますと、さまざまな行政分野における事業が採択を受けており、本市においても積極的に活用すべきであると考えております。ちなみに、お隣の西条市では、第6次産業化ということで既に制度の認定を受けているところでございます。本市におきましては、例えば固有の貴重な地域資源である別子銅山の産業遺産群を活用した観光振興などの地域活性化策について、地域再生制度の活用が可能であるのかどうか、前向きに研究、調査してまいりたいと、このように考えておるところでございます。
○議長(藤田豊治) 仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) 地方自治っていうのは、民主主義の学校と言われるわけですけれども、その中で、例えば観光資源になり得る、今まさに東洋のマチュピチュとかって言われているところもあるわけですけれども、それにどういうものを足していくかによって、地域の循環構造ができるのか、ただその現地を見に来ていただいて、ごみだけを捨てて帰るのか、それともそこでいろんなものを買ってもらって、例えば1人当たりのお金を落としていただける方策をどういうふうにするのかっていうことが多分求められるんだろうというふうに思います。それが地域の中でつくったものが購買していただいたりしてくることによって、初めて地域全体の循環構造というのが上がってくるんだろうというふうに思いますので、ぜひ今度の地方版総合戦略の中では考えていただきたいというふうに思っています。だから、そういう中で、もう一つだけお伺いしますけれども、総合戦略は、都道府県が中心となって国が定めなさいと言っておりますけれども、その中で新居浜市の独自性というのはどういうふうに考えておられるのか、その点もひとつお伺いをしたいというふうに思います。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 都道府県との関係や総合戦略の関係でございますが、都道府県の総合戦略は、市町村を包括する地方自治体として、より大局的な立場から広域にわたる施策や基盤的な施策を盛り込むこととなっており、都道府県と市町村の総合戦略は、その役割分担が明確になっております。しかしながら、愛媛県の総合戦略においても、本市の施策を反映していただく必要がありますと考えておりますので、このようなことから、現在、愛媛県と県内市町において、同時並行的に総合戦略の策定作業が進められておりますが、今後におきましても、県との連絡、情報交換を密にして、整合性を図ってまいりたいと、このように考えております。
○議長(藤田豊治) 仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) 次に、戦略と人材についてお伺いをします。
 求められている人材は、両立し得なかったものを両立させる、つまりイノベーションを起こせる人ではないかというふうに思います。そういう人材は、業種や組織にかかわりなく、どこにいても活躍をしています。本来、戦略とは、トレードオフが基本です。言いかえれば、戦略とは捨てることなりとも言われます。何かをとれば何かを捨てなくてはならないのです。例えば、一方を得ようとすると一方を失う関係性をトレードオフといいます。つまり、上質さと手軽さは両立しないとなります。これを反対に両立できれば、イノベーションにつながります。例として、コーヒーのカプセルをセットするだけで上質なコーヒーが楽しめるネスレのネスプレッソは、その両方を備えたがゆえに大成功し、高い収益性を維持しています。こういうイノベーションに挑めば、当然、成功率は低くなります。しかし、失敗確率が高いので、小さなベンチャーや組織内の新規事業部のような小さなチームで試行錯誤を効率的に繰り返すことが重要だと思います。つまり、時代を超えて選ばれ続けているものや価値観の背景にある考え方が、本質はどのようなものなのか、本物をひもといていくことが重要な政策ではないかと思います。そういう人材を育てていたのでは、今日の例えば地方版総合戦略では間に合わないのではないかというふうに考えられていますが、新居浜市としてはどうでしょうか。
 また、メジャーになっている考え方があれば、本当にそうかと疑ってみる、違う考え方だってありはしないか、あえて違う考え方を模索してみる、そうした小さな積み重ねが豊かな発想力につながります。この点において、新居浜市の対応はどのようにされていますか、お伺いをいたします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。近藤副市長。
○副市長(近藤清孝)(登壇) 戦略と人材についてお答えをいたします。
 まず、イノベーションに挑むような人材は、育てていたのでは間に合わないのではないか、といった御指摘についてでございます。
 本市の人材育成につきましては、配属課所での職場研修の充実に加え、係長昇格時など各職階に応じた基本研修、また近年、その重要性が増しておりますマネジメント能力の開発や民間企業の経営感覚、コスト意識等に学ぶ特別研修の実施など、時代変化に弾力的に対応できるよう、毎年研修内容の見直しを行いながら、職員一人一人の能力開発、能力活用に努めております。また、採用に関しましても、急激な社会環境の変化に伴い、より一層複雑多様化、高度化する諸課題に迅速に対応していくためには、民間企業等で培われた豊かな経験、広い視野、弾力的な行動力等を有する人物が即戦力として必要であるとの考えから、近年、社会人として一定の職責を持たれている職務経験者の採用確保に努めております。現在、募集いたしております職員採用候補者登録試験におきましても、4職種の職務経験者を募集しているところでございます。
 次に、メジャーになっている考え方があれば、本当かどうか疑ってみる等、小さな積み重ねが豊かな発想力につながる、といった御指摘につきましては、行政を担う職員として、重要な能力の一つであると認識いたしております。御存じのとおり、本市では、新居浜市人材育成基本方針におきまして、目標とする職員像として、時代変化に即応して、変革、チェンジできる職員、コスト意識を持ち、市民の視点で行動できる職員、そしてチャレンジ精神旺盛な職員、いわゆる3C職員を掲げており、全ての職員が3C職員となれるよう、人材の確保、育成、活用等といった各段階ごとにそれぞれの方策を推進いたしております。今後におきましても、従来からの採用方法に加え、即戦力である職務経験者の人材等も積極的に確保するとともに、行政組織の問題点として指摘されております前例踏襲主義、セクト主義、サービス意識の欠如等といった批判についても真摯に受けとめまして、日々の職場研修を中心とした各種研修等を重ね、市民の立場に立ったイノベーションに積極的に取り組むような人材育成に取り組んでまいります。
○議長(藤田豊治) 仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) 特に、地方版総合戦略をつくるときにどんな人材が必要なのか、また戦略としてどうなのかっていって思ったときに、一番最初に浮かぶのが、セクト主義であったり、前例踏襲主義が役所内に蔓延しているといったら言い方があれかもわかりませんけども、そういう感覚をいたしてます。常日ごろお話をする中にも、そういうところが見え隠れするというのが現実じゃないかと思います。特に、今回の総合戦略の中で求められているものというのは、確かに一番大きなのが人材をどういうふうにしていくのか、だからそれを反対に言えば、総合戦略の中で一番必要なものは、人口減少をどうやってとめるのかというのが多分一番の大きな狙いだろうというふうに思います。そういう中で、新居浜市として特異性を持って、それからまた地域間競争に勝ち抜くというためには、やはりそういう新しい視点を持った人材の意見が重要視されなければ、戦略としてできないのではないか。今までだと、例えばお金がなかったらお金がないんでそれはできませんというお答え、どこに行ってもされるわけですけれども、じゃあお金があったらできるんじゃあ、あんたに頼まなくてもいいじゃないかねと思わず言いたくなるようなこともあるわけですけれども、そういう意味で、人材というのは非常に難しいのかもわかりませんけれども、ぜひ前向きに取り組んでいただきたいというふうに思います。それが結果として新居浜市の将来に影響するんではないかというふうに私は思っております。
 それでは、もう一つ、総合戦略の中で示されている財政計画についてお伺いをいたします。
 次に、政府は、基礎的財政収支を黒字化する目標を財政健全化計画に反映させるというふうに言っております。提言では、2017年度までの歳出削減は小幅にするが、2015年度から2018年度は政策効果の乏しい歳出はただ削減するだけでなく、経済成長の寄与が期待できる歳出に切りかえると。特に、消費税率10%への引き上げを予定する2017年度は、経済状況に応じて機動的に財政出動し、景気を下支えする。2018年度に基礎的財政収支の赤字幅をGDP比で1%程度とする、中間目標を設定し、計画が達成できない場合は、歳出、歳入計画を見直す。歳出面の見直し効果などで、2018年度以降に歳出を抑制できる環境が整い、2018年度から2020年度の間は歳出を大幅に抑制、2020年度の黒字化を達成する。年1兆円の社会保障費の自然増を初年度から0.5兆円に抑制すべきと財務省は考えています。歳入面では、経済構造の高度化などで、高い経済成長による税収増を上回る歳入を見込んでいます。
 そこで、重要なことは、行政の効率化による財政支出の無駄の削減度合いを地方自治体への地方交付税に反映させる仕組みを提案する。効率化に積極的に取り組む自治体を基準として、努力不足の自治体の交付税を削減する内容を示すといっています。政府の財政健全化計画では、自治体間で行政コストを比較し、公共サービスの削減に努力している低コストの自治体の指標を交付税の算定基準とする。無駄削減が不十分な自治体の場合は、減額すると言っています。つまり、自治体にとっては、交付税を減額されれば、財政収支に赤字を抱えることになりかねないため、行政サービスのコストをさらに減らすと考えられます。地方創生と地方財政改革で2020年度までに各自治体の財政力をあらわす財政力指数を約10%以上向上させることを目指す目的です。新居浜市の取り組み状況は、どう考えられてますか。
○議長(藤田豊治) この際、暫時休憩いたします。
  午前10時59分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前11時09分再開
○議長(藤田豊治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 財政計画についてお答えいたします。
 政府におきましては、巨額の財源不足が生じるなど厳しい財政状況等を背景に、国、地方の基礎的財政収支について2020年度までに黒字化するという目標に向けて、経済財政諮問会議の中で、地方行財政の歳出抑制策や財政健全化計画について議論されております。その中で、地方交付税制度の改革について、交付税の単位費用を低コスト団体にあわせる仕組みを導入することや、配分基準を人口、ストック量に応じたものから改革成果や新たな課題に重点をシフトすることなどが提言されております。御承知のとおり、地方交付税は、地方公共団体の不均衡を調整し、全国どこでも一定の行政サービスが提供できるよう、財源を保障するための理論上の標準的な団体を基準として、公平な基準で配分されるものでございます。今回、提言されている見直し案は、この標準団体について、歳出効率化に向けた取り組みで、他団体のモデルとなるような団体を基準にするという標準団体のハードルを上げようとするものでございます。その結果、基準財政需要額の圧縮、交付税の減額につながるものであり、地域の個別の実情が反映されない一律的な見直しや削減ありきの見直しによって、必要な一般財源総額が確保できなくなるような制度変更とならないか懸念をいたしているところでございます。どのような見直しが行われるにせよ、行政サービスを安定的に提供し、少子高齢化、人口減少社会への対応など、増大する行政需要に対応していくために、歳入歳出両面の不断の改革を続け、持続可能な財政構造を維持していかなければならないものと考えております。財政力指数の向上につきましては、経済財政諮問会議の中で、改革目標の主要な成果指標の一つとして、民間議員から提案されたものでございますが、総務大臣からは、財政力指数は、標準的な歳出と地方税収の動向によって決まるものであり、地方の歳出は、その大半が法令等によって義務づけられている経費や国の補助事業であることから、成果指標としてふさわしいかどうか、検討が必要であるとの意見が出されており、結論について注視しているところでございます。
 なお、本市の平成25年度の財政力指数は0.746で、県内では四国中央市に次ぐ2位となっておりますが、今後におきましても、歳入の確保等によりまして、財政力指数の向上に努めますとともに、持続的な事業見直しや適正な定員管理等により、財政の健全性を維持することが重要であると認識いたしております。また、まち・ひと・しごと創生事業費に係る交付税算定において、地域活性化への取り組み成果が一層反映されることなど、新たな課題に対応して重点配分される仕組み等の改正は必要であると認識いたしており、これに対応した行財政運営にシフトしていくことも必要と考えております。しかしながら、重要なのは、基準に合わせた施策決定ではなく、地域住民のニーズに基づいて創意工夫しながら主体性を持って取り組み、成果を上げていくことであり、今後の地方創生に向けた取り組みにつきましても、この点を踏まえた上で、本市の人口ビジョン及び総合戦略を策定する中で、施策展開について具体的な検討を進めなければならないものと考えております。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。
○23番(仙波憲一)(登壇) その財政ということについては、特に今回の地方版総合戦略で具体的にどう変わるのかということも非常に気になるところであります。ただいま部長のほうから、地域住民のニーズに合わせた予算措置というお言葉をいただいたんで非常に喜んでいるわけでありますけれども、今後の経済財政諮問会議の中でも、地方法人課税の偏在性の是正を進めることによって、財源を確保しながら、少なくとも総合戦略の期間でもある5年間は継続して、規模についても一定の規模の額を維持できるように努めたいとされていますけれども、逆に言えば、5年過ぎての財源保障はされてないということでもあるわけです。また、地方財政審議会の中でも、地方財政計画に計上されている歳出の特別枠については、経済再生にあわせてリーマン・ショック後の危機対応モードから平時モードへの切りかえを進めていく必要があるとされており、地方一般財源総額の圧縮が進められていることが予想される中、今後、どうやって取り組んでいくのか、そしてさらにもう一つ言うなら、日本創成会議から東京など1都3県、高齢化が進行して、2025年までに介護施設に入る人のベッド数が13万ほど不足すると。その人たちは、東京圏高齢化危機回避戦略と題して田舎へ行けと。つまり、10年間で75歳以上の後期高齢者が175万人ふえると。この結果、医療や介護が対応できなくなるんで、愛媛県では松山市と新居浜市というような、全国で41が指定されているわけですけれども。これにおいても、現実問題として、財源がどうなるのか、例えば財源がなくても新居浜市として、いや言っていただいたことはありがたいというのか、それともありがたくないというのか、いろんな見方があるんだろうと思うんですけれども、ただ私は、財源的に実際に高齢者というか介護を受ける方が、例えば移住して、確かに人口はふえるということにはなるんでしょうけれども、現実的に自治体としてそういう人たちが来たときにどうなるのか。普通に考えると、要介護の人がふえるということになれば、当然、介護保険料がふえたり、市の持ち出しがふえるんではないかというふうに心配をするわけですけれども、そういうことについて新居浜市としてはどういうふうにお考えになるのか、特に指名されたわけですから、と思いますが、いかがでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 仙波議員さんの日本創成会議の提言についてお答えいたします。
 今回の提言につきましては、東京都で進む急速な高齢化に対し、あるいは高齢者の地方移住環境の整備を初め、医療介護サービスの構造改革あるいは医療・保健・介護体制の整備と高齢者が集まり住むことの促進、1都3県の連携、広域対応の4つの対応を示し、東京圏の高齢者に早急な対応が必要となることについて警鐘を鳴らした点において、私といたしましては一定の評価をいたしております。また、新居浜圏域の医療介護体制が評価されたことにつきましても、移住を検討している方にとって、本市の移住地としてのイメージ向上につながるものと考えております。しかしながら、現状において、本市の医療、介護現場では、一部施設において入所待機者もあり、慢性的な人材不足に苦慮している状況やさらなる高齢化の進展、高齢者の地方移住等を考慮いたしますと、受け入れ余力があると言いがたい状況にございます。さらに、仙波議員さんお話のとおり、地方における施設面、人材面での受け入れ体制の整備費用あるいは医療、介護費用等の財源措置についての議論が尽くされていないように思います。そんなことで、高齢者が移住する場合の問題でございますが、今ちょうど東京都の杉並区が、静岡県の南伊豆町といわゆる高齢者の介護に関する協定を結んで、南伊豆町のほうに特別養護老人ホームを建設しようというふうな動きもあります。このような介護を受けている人が移住した場合には、住所特例等もあって、財源等も移住元のほうが負担するという制度がありますけれども、問題は、リタイアした健康なお年寄りが移住した場合、保険料は安くなるし、今後介護やあるいは医療等の負担がふえてくるわけですが、その場合は移住先のほうで負担するというふうに、そういう問題もございますんで、この辺の財源の問題をぜひ議論していただきたいなと、こんなふうに思っております。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 仙波議員さんの再質問にお答えいたします。
 地方創生の5年間を過ぎての財源保障はされてないとも言える中で、その後の地方一般財源総額の圧縮が進められることが予想されると。そういった中で財政運営としてどのように取り組んでいくのかという点でございますが、先ほど御答弁でも申し上げましたとおり、国においては、経済再生と並行いたしまして歳出の削減、特に社会保障費、地方財源といったところの縮減を図ろうという動きがございます。今回の交付税の標準団体の見直しとか、財政力指数の引き上げとか、そういったことは一連の流れであるというふうに考えております。ただ、そういった縮減の中でも、人口減少問題へかかわる政策経費については、当面シフトしていくということだと思います。そういった中で、財政運営ということでございますので、地方としてもなかなか非常に難しい財政運営を迫られるというふうに考えております。ですから、新居浜市といたしましても、今回の地方創生人口減少対策には、しっかりと財源を割いて、投入して、一方ではできるだけ市民サービスの低下を招かない形での大胆な行財政改革にさらに取り組んでいく、切り込んでいくということも必要だというふうに考えております。現在までも歳入確保という面では、債権回収の強化とか公有財産の有効活用、あるいは歳出面では民間委託、民間移管、あるいはアセットマネジメントの取り組みと、こういった取り組みをしてきたわけでございますけども、特に行財政面での改善、改革という面では、まだまだ取り組む余地がある分野について考えていかなければいけないと。例えば、情報システムの運営経費を大幅に削減することが可能というふうに考えられております自治体クラウド化への取り組みあるいはPPP、PFIといった民間活力の活用、それからアウトソーシング、そういったことをさらに進め、大胆な見直しが必要であるというふうに考えております。また、昨日の御質問にもございましたけども、固定資産台帳の整備を前提とした公会計の導入という動きがございます。いわゆるコスト意識を持って財源を有効に使うという視点で、いわゆる財政のマネジメントについては今後力を入れていく必要があると。そういった考え方の中で、例えば公共施設の総合管理ということで、複合化あるいは再配置といったことについても具体的に検討に入る時期が来ているのではないかというふうに考えております。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。
○23番(仙波憲一)(登壇) 特に財政については、総合戦略内の予算とそれからそれ以後の予算というふうにどうしてもなりがちであるんですけれども、地方創生の中で、例えば地方の中枢拠点都市圏とか、そういうことも今示されておるわけですけれども、そうなったときに、近隣自治体と連携とかということも当然視野に入れなければ財政的にはもたないんだろうというふうに思います。その中で、実情に応じた処方箋という中で、いろいろ部長も示されたわけですけども、その中で例えば公共事業の中でもごく最近では入札しても応札がないとか、そういうようなことも出ておるようでございますけれども、その中でどういう人材を育てて、それで財政的にどういうふうに豊かにしていくのかっていう数字を示すというんでは、当然、固定資産台帳というのも一つのあれではあるんですけれども、それ以外の公会計の取り組みについても、若干遅いんではないかというような気がいたしております。特に今回の総合戦略の中で、財政的にどうしても人口減ということについてはやらなきゃいけないということを先ほどから言っておられるわけですけれども、それ以外に特に財政的にこういう事業については考慮したいということがあればお答えをいただきたいというふうに思うんですけれども、いかがですか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 仙波議員さんの再質問にお答えいたします。
 先ほどの答弁の中でいろんな今考えられる財源削減のための施策については申し上げましたが、特に先ほど仙波議員さんもおっしゃられましたけども、近隣自治体との連携、それによる機能分担、これは非常に大事な視点ではないかというふうに考えておりまして、今回の地方創生の総合戦略を策定する際も、新居浜市のほうから両隣、四国中央市、西条市に呼びかけまして、情報連絡会議を先般立ち上げたところでございます。そういった中で、今後、地方創生の総合戦略をどういった視点で連携していくかということも大事でございますが、先ほど来御指摘の今後の財政運営の中で連携をとっていくと、機能分担を考えていくと、公共施設等も含めまして、そういった視点での協議を進める中で、持続可能な財政運営をできるような自治体運営に進めていきたいというふうに考えております。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。
○23番(仙波憲一)(登壇) 特に、地方創生という中で、中山間地域、定住自立圏、地方中枢拠点都市圏、大都市圏など、それぞれの地域においてその特性に即した地域課題を解決しなさいというようなことを言われているわけですけれども、その中で先ほど言いましたけど、定住自立圏というのは、人口5万人程度以上の中心と近隣市町村が相互に役割分担をし、連携、協力することにより圏域全体で必要な生活機能を確保することを目指しているというふうにあります。しかし、もう一方、地方中枢拠点都市圏とは、中心都市の要件が人口20万人以上でありというようなこともあります。なかなかそういう意味では、新居浜市がこちらに入るとか、こちらに入らないとかということもあるわけですけれども、その中で圏域全体の経済成長の牽引であったり、高度医療や高等教育など高次の都市機能の集積を図らなければ、町として生き残れないんだろうと思います。そういう意味で、財政の中で求められるものも非常に大きいというふうに思いますし、先ほど日本創成会議が新居浜市を41の中で指名したということは、市長も指名されることはええけど、実際に来るとなったら考えなきゃいけないというようなことを言われておりましたけれども、そういう意味合いの中で、やっぱり東京都だけが危機回避をするんではなくて、地方もそういう意味での危機回避をしなければいけない。しかし、一方では、指名されるような町でないといけないという、相反するものがあるんでしょうけれども、そういう中で、ぜひ財政というのもきっちりやっていただかないと、我々のほうからああだこうだと言っても、お金がないからできませんというお答えが、どこに行っても出てくるということは何とか避けていただきたいというふうに思います。そういう意味で、今後の取り組みとして、従来の財政力指数という数値が今度は変わってくるんだろうと思います。その上げられる数値をどういうふうに上げてくるのか、それについて新居浜市として対応は具体的に考えられているものというのはございますか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 仙波議員さんの再質問にお答えいたします。
 財政力指数を上げていくための具体的な方策はどうかという御質問でございますが、先ほど申し上げましたように、新居浜市の場合、県内でもトップクラスの財政力指数ということで、言いかえますれば、歳出についてはかなり削減をして、歳入の確保も県内他市町と比べれば非常に強化ができておるというふうなことも言えるわけでございますが、ただこの財政力指数については、標準団体のいわゆる財政運営に係る費用を幾らというふうに算定して、そういった中で地方財政計画の中で金額が決まっていくという制度でございます。ですから、制度的には国のほうで全体の底上げをして、その交付税の削減をしていくということになりますけども、新居浜市といたしましても、先ほど来申し上げました行財政改革をきめ細かく今後もやっていく。そういった中で、さらに財政力指数については引き上げるというか、健全な方向で持っていくということを考えていきたいということで、具体的な個々の項目については、今回申し上げることはできませんが、大胆な改革ときめ細かな見直しということで、従来考えられてなかったような分野についても切り込んでいきたいというふうに考えております。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。仙波憲一議員。
○23番(仙波憲一)(登壇) なかなか財政力指数を急に改善するという方法はないようでありますけれども、一つ言えることは、確かに人を減らせば財政力指数って上がるんだろうというふうに思うわけですけれども、そうすると具体的に住民サービスに即つながってくるという、相反するものでありますけれども、今回、前段で申し上げました地方版総合戦略の中で、戦略と人材というようなことを申し上げましたけれども、そういう中で、その財政を健全化にするとかしないとかというより、それをきっちりやることによって、稼ぐ町をつくっていかないと、結果としてはどうもならないんではないかというふうに思いますので、ぜひ前向きな戦略を立てていただきたいというふうに思います。これで終わります。
○議長(藤田豊治) 井谷幸恵議員。
○3番(井谷幸恵)(登壇) 日本共産党の井谷幸恵です。
 憲法9条のもとでは、集団的自衛権の行使は許されない、歴代政権の解釈でした。それを一遍の閣議決定で覆し、日本を海外で戦争する国につくりかえるなど許されません。教え子を、若者を再び戦場に送らないために、御一緒に力を合わせて頑張ります。
 さて、本題です。
 各小学校の中にある給食調理室、自校方式といいます。これが古くなり建てかえられます。2013年度、代表18人による学校給食検討委員会が開かれ、自校方式かセンター方式か話し合われました。6回目の会で答申案が示され、結論が出されました。最後の6回目の会の前に、市のセンター方式の意向が委員さんたちに既に伝わっていたのではないでしょうか、御答弁をお願いします。
 私は、5回目まで学校給食検討委員会を傍聴いたしました。6回目の結論を聞いて、本当に驚きました。会議録を読ませてもらいました。現場の委員さんは、5回目までは自校方式がよいとおっしゃっておりましたが、6回目の結論は、センター方式でした。6回目の会の冒頭、答申案が示され、委員さんは、それを読みました。自校方式のよさも盛り込まれており、センター方式でいいという内容を6人の方が次々述べられ、お一人の方は、残念な気持ちでおりますと言われました。自校方式とセンター方式は、全く違うやり方です。初めて知ったのならそれぞれの組織へ持ち帰り、みんなと相談しますとかと言うはずです、代表なのですから。私は、何か力が加わっていたのではないか、初めにセンター方式ありきだったのではないかと感じました。御答弁をお願いします。
 今、自校方式のよさが全国で見直されております。群馬県の高崎市ですが、人口は38万人ほどです。もともと小中学校と幼稚園の53カ所、全てで自校方式の給食が実施され、各校に栄養士が配置されておりました。過去3回、周りの6町村と合併いたしました。6町村はセンター方式でしたが、計画的に自校方式にしていくということであります。高崎市は、自校方式をまちづくりの土台にしております。このことが周りの自治体が高崎市を合併相手に選んだ最大の理由だったと聞きます。これについてどう思われますか、お尋ねいたします。
 この間、ゴキブリ混入、たばこ混入、ネズミ事件などが続きました。市民は不安を募らせております。一たび混入事件や食中毒などが起こると、センター方式だと影響が大きく、何千食にも及びます。自校方式を継続すべきではありませんか、御答弁をお願いします。
 今後、新居浜市の人口が減ると予想されております。センター化というのは大型化です。少子化によって大きなセンターを一つ廃止するとなると、大変な無駄です。小さくコンパクトな自校方式なら、小回りがききますので、少々人口が減ってもふえてもどんなにでも対応ができます。配送する必要もありません。少子化の時代だからこそ、自校方式ではありませんか、御答弁をお願いします。
 駅前や駅南、あかがねミュージアム、マイントピア、ごみ焼却場、消防署など大きな公共工事が続き、また古い大きな建物も控えております。50億円もする大きなセンター方式ではなく、年に何校かずつ自校方式を建てていくべきです。今の調理室も10年ぐらいかけて建てられたものです。自校方式は、財政的にも優しく、市民も納得できるのではありませんか。御答弁をお願いします。
 南海トラフによる地震が予想されております。各小中学校は、避難所と指定されています。そこに調理場があると大変安心です。近くにある、歩いていける、学校の中にある、自校方式ならではです。御答弁をお願いします。
 給食署名は約5,000筆を市長と教育長に提出しております。市民の皆さんも現場の皆さんも自校方式を望んでおります。子供に調理員さんの姿が見える、調理員さんに子供の顔が見える、そして学校中においしいにおいが広がる、これこそ食育の基本です。子供たちの未来のために、市長の大英断を求めます。
 給食費の無料化、そして中学校卒業までの医療費の無料化、ぜひ実現すべきです。テレビで1日の食事をバナナ1本で済ます子供のことが放送されておりました。子供の貧困は、6人に1人です。お父さんもお母さんも仕事はきつい、お給料は少ないので大変です。出費が多くなる中学生の給食からでも無料化するお考えはありませんか。
 お隣の四国中央市では、ことしの10月から中学校卒業までの医療費が全て無料になります。新居浜市にできないはずがありません。給食費と病院代、これが無料だとお母さんたちにとって一番の子育て支援になると思います。御答弁をお願いします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 井谷議員さんの御質問にお答えいたします。
 中学校卒業までの全ての医療費の無料化についてでございます。
 本市の子供医療費助成は、平成20年1月から就学前までの医療費、平成25年4月から中学校卒業までの入院に係る医療費、さらに昨年の平成26年4月からは小学校卒業までの歯科外来に係る医療費について助成を拡大してきたところでございます。この医療費助成につきましては、本来であれば、人口減少あるいは少子化対策ということで、国が責任を持って対応してほしいと思っておりますが、市といたしましても、子育て世帯の経済的な負担の軽減を図り、子供が安全に安心して健全に育成される環境を整えるため、支援の充実強化が必要であると認識をいたしており、段階的に拡大に向けて検討を重ねているところでございます。中学校卒業までの全ての医療費の無料化の見通しと実施時期については、市民の安全、安心のまちづくりを進める上で救急医療を第一に考え、医師不足などの深刻な問題による地域医療あるいは小児科医療の崩壊を回避するなど、医療体制に係る諸問題の解決を図る必要もありますことから、現時点では見通しや時期をお示しすることはできませんが、子供が健康で安心して育つことができる環境の充実に向けて、引き続き検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 井谷議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず、小学校給食の自校方式の継続についてのうち、学校給食検討委員会のセンター方式の結論についてでございます。
 一昨年に開催されました学校給食検討委員会におきまして、委員さんそれぞれの立場から活発に議論されたものと認識しており、センター方式という意向が6回目の委員会開催の前に各委員さんに伝わっていた事実は全くありません。委員さんのお一人お一人が、学校給食の安全、安心を早期かつ公平に確保するという観点から、総合的に御判断をいただいた結果であると思っております。
 次に、委員会がセンター方式ありきで進めたのかについてでございます。
 学校給食検討委員会では、自校方式、センター方式それぞれについてのメリット、デメリットの比較などを初め、さまざまな観点から御議論をいただき、委員会として総合的に判断された結果、センター方式が適当であるという答申になったと理解しております。
 次に、井谷議員さんがおっしゃられております群馬県高崎市は、自校方式を推進しておりますが、施設のあり方等につきましては、それぞれの自治体がそれぞれの状況に応じて判断するものであると理解しております。
 次に、異物混入事故等に対する安全、衛生面、少子化対策の面、大型公共工事が続くことからの財政上の面、小中学校が避難所に指定されている防災上の面から、それぞれ自校方式がよいと思うがについてでございます。
 安全、衛生面につきましては、建設方式にかかわらず、遵守しなければなりません。少子化対策の面につきましては、付帯意見の中で、今後の少子高齢化に伴う社会的状況の変化の検討、また財政上の面からは、建設費や維持管理費の試算が示されております。防災上の面につきましては、付帯意見の中で、災害時に強い施設として、防災機能や食料備蓄機能を持たせることにより、災害時にも対応できる施設ができればよいものになると思いますとの意見がありました。これらにつきましては、学校給食検討委員会で検討していただき、答申され、引き続き庁内各課で組織しております学校給食施設整備庁内検討委員会におきまして、具体的に、また慎重に検討しております。
 次に、子育て支援についてのうち、給食費の無料化についてでございます。
 新居浜市におきましては、学校給食法及び同法施行令に従い、学校給食の実施に必要な経費のうち、施設や設備に係る費用、消耗品費や光熱水費、調理員等の人件費を市で負担しており、給食費として食材の購入相当額を生活保護及び準要保護世帯を除き、児童生徒の保護者の皆様に御負担をしていただいております。当市の給食費は、小学生で1食当たり240円、中学生で1食当たり280円、年間の給食の回数がおおむね180回のため、小学生の1年間の給食費は、1人当たり4万3,200円、中学生は5万400円となり、市内の小学生6,417人、中学生3,360人分の給食費を無料化することは、多額の財源を毎年確保し続けていくこととなるため、現状では困難であると考えております。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。井谷幸恵議員。
○3番(井谷幸恵)(登壇) 私は、学校給食検討委員に圧力があったというふうに漏れ聞いておりますが、そういうことは全くないという御答弁でございました。高崎市だけでなく、センター方式を自校方式に戻すところが全国にはたくさんあります。市民にとって住みよい町とは、ほかの町から移り住んで来たいと思うような魅力ある町とはどんな町でしょうか。子育てを大切にする町、将来を担う子供を安心して育てられる町ではないでしょうか。それがまちづくりの土台です。食育にとって、センター方式は逆行です。きめ細やかで豊かな今の食育の実践が確実に貧しくなります。調理をしている音も、においも、姿もない、生産者も商店も見えてこない、栄養士さんとの触れ合いもない、そんな食育は子供のためになりません。検討委員会の答申は、現場の皆さんの願いを反映しておりませんが、市民の皆さんの願いも反映しておりません。市民アンケートをとると言っておりましたがとりませんでした。どうしてでしょうか。(ブザー鳴る)
○議長(藤田豊治) この際、暫時休憩いたします。
  午前11時54分休憩
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  午後 0時59分再開
○議長(藤田豊治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 三浦康司議員。
○9番(三浦康司)(登壇) いずみ会の三浦康司です。本会議も終盤を迎え、皆さん少しお疲れのことと思われますので、身近な事象を通告に従い質問いたします。
 まず、妊婦等の通院のための交通費助成についてであります。
 私ごとですが、孫が4人います。ですが、全員香川県です。しかし、来月内孫ができます。もちろん孫はかわいいのですが、息子の嫁もかわいくて、よく農作業を手伝いますので、何かお返しをしてやりたいと常々思っていたところ、彼女が、お父さん、通院はバスを利用しているが、元塚から市役所方面の便がとても不便で、冬は寒いので待つのがつらい。何とかしてと言われました。ということは2人目も頑張るということです。息子夫婦は車1台です。息子の出勤に使用します。若い世帯ですので、収入も少なく、タクシーは日常使いません。デマンドタクシーを利用しても元塚でおります。瀬戸内運輸の役員でもあられます近藤副市長、どう思われますか。ダイヤの改編など、利便性の向上をお願いします。新居浜市は、出生率1.8、住みたい街全国9位、女性に優しい町をアピールしています。
 そこで、提案いたします。
 出産しやすい環境を整え、妊婦等にも優しい新居浜市となるよう、妊婦健診の通院のためのタクシー代を助成してはいかがでしょうか。
 次に、移ります。
 子育てケアプランの作成についてお伺いします。
 千葉県浦安市では、フィンランドの子育て支援策を参考に、平成26年度子育てケアプラン制度をスタートさせました。その制度とは、妊娠中、出産前後、子供が1歳になるころの計3回、ベビー用品などのセットや金券等のギフトを贈るとともに、保健師が母親と面談し、その都度子育て方針を書き込んだケアプランを作成し、継続的な子育て支援に取り組んでいます。東京都や兵庫県においても、今年度から同様の事業を始めました。
 以上、述べたような育児を支援する体制が重要だと思いますが、本市の子育て支援の現状はどうなっているのか、お伺いします。
 また、浦安市等で取り組まれている継続的な子育て支援策についてのお考えをお聞かせください。
 次に、市民体育館の空調整備についてお伺いいたします。
 市は、第五次長期総合計画に、全国規模の大会が誘致できるような施設整備に向けて検討を進めると取り組み方針にあり、総合運動公園を検討されていますが、いまだに用地の選定も決まらず、実現の見通しも立っていないのが現状だと思います。熊本県宇土市に先進的な事例があり、導入後は熱中症も出ず効果があるようです。
 そこで、快適な環境でスポーツに親しむ場を提供するために、総合運動公園実現までのつなぎ策として、市民体育館に空調を整備してはどうかと思われますが、市のお考えをお聞かせください。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 三浦議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず、子育て支援についてのうち、妊婦等の通院のための交通費助成についてでございます。
 妊婦健診につきましては、通常14回受診することとなりますことから、通院にタクシーを利用した場合には、その交通費の負担感が生じるものと認識をいたしておりますが、本市では全ての妊婦健診に対し、公費負担を実施し、妊婦の母体や胎児の健康の確保と健診費用の負担軽減を図っているところでございます。また、市内には、妊婦健診を実施している医療機関が5カ所あり、身近なところで出産することができるという恵まれた環境にありますことから、この環境を維持するために、産科医等を確保するための支援事業や平成27年度からは超音波検診の回数をふやすなど、健診内容の充実に努めているところでございますが、三浦議員さん御提案の交通費助成につきましては、妊婦の負担軽減策の一つにもなりますことから、本市の実態や他の利用助成制度等を調査し、安心して出産、子育てができる環境整備を図ってまいりたいと考えております。
 以上申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(藤田豊治) 阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 三浦議員さんの御質問にお答えいたします。
 市民体育館の空調整備についてでございます。
 市民体育館につきましては、建設から38年が経過し、老朽化が進んでおりますことから、アセットマネジメント推進基本方針に基づき、施設の機能保全に努めているところでございます。また、本年度におきましては、耐震補強対策工事を予定しておりまして、利用者である市民の皆様の安全を確保しながら、長寿命化を図っております。
 御提案の空調設備につきましては、熊本県宇土市を初めとする他市の先進事例など拝見しますと、近年の夏場の高温による熱中症対策や全国規模の大会誘致による地域活性化など、設置による効果は多岐にわたるものと認識しております。しかしながら、導入には多額の費用を投入する必要があること、また現在検討されております総合運動公園基本構想との整合性を図る必要もございますため、市民ニーズの把握や導入効果などの情報収集及び費用対効果の検討などを進め、市民体育館の将来の方向性を明確にする中で、実現性について検討してまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 補足答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 子育て支援についてのうち、子育てケアプランの作成について補足を申し上げます。
 本市の子育て支援の現状につきましては、親と子が健やかに育つ地域づくりを目指して、関係機関が連携を図りながら取り組みを進めているところでございます。妊娠期におきましては、専門職による母子健康手帳の交付及び妊婦健康相談、パパママ教室、妊婦一般健康診査などを実施し、安全な出産に向けた健康管理に努めるとともに、妊娠期から母子支援に取り組んでおります。出産後は、新生児訪問及び乳児家庭全戸訪問事業により、保健師などが出産後、早い時期に家庭を訪問し、育児不安を抱えた母親や孤立しがちな母親を継続的に支援しております。乳幼児期におきましては、乳児一般健康診査や5カ月児乳児相談、すくすく乳児相談、1歳6カ月児健康診査、3歳児健康診査を実施いたしまして、発育や発達、栄養相談などを行い、子供の健全な発育を支援するとともに、母親が不安なく安心して子育てできるよう取り組んでおります。
 また、地域の中で子育て家庭を見守っていくために、民生児童委員や主任児童委員と連携した子育てネットワーク事業を実施しております。浦安市などで取り組まれております継続的な子育て支援策につきましては、育児パッケージにより母親と保健師などが話す機会ができ、切れ目のない支援体制につながるものと認識いたしております。現在、策定しております本市総合戦略におきましても、結婚、出産、子育てに対する切れ目のない支援という観点は重要となってまいりますことから、御紹介いただいた他市の先進的な取り組みなどにつきましても、調査研究し、本市の子育て支援策の充実に取り組んでまいります。
 以上で補足を終わります。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。三浦康司議員。
○9番(三浦康司)(登壇) 市民体育館の空調設備ですけど、私も熊本県宇土市の市民体育館へ研修に行きました。教育長も当然知っていると思いますが、職員も一緒に勉強させていただきました。実際見ますと、ほぼ新居浜市の市民体育館と同じ面積です。ここも昭和55年に建築して、もともと耐震工事をする予定でしたが、市民の要望でクーラーをつけてほしいということで、業者を検索したら地元にすごい業者があって、従来型のエアコンじゃない輻射熱を利用した風の起こらないヒートポンプエアコンで、従来型で、そのエアコン工事代は3億円を用意していたんです。でも、実際は1億7,000万円で済みました。電気代も10分の1ぐらいです。まず、熱中症になる人がいないということと、それだけ体育館の利用者がふえたということ、月3,000人が5,000人になったということ、ほんで室外機は、体育館全体を温めたり冷やしたりすることもそうですが、半分ずつ機能できて、使用料がすごく安くなった。その分利用者もふえたと。大きな大会も誘致できたということで、今からでも遅くないと思うんです。耐震工事をするならぜひ同じ工期でできると思いますので、取り組んでほしいと思いますし、どういう仕方かといいますと、これを体育館としたら、この壁に全部温水と冷水を通すパイプをずらっと並べるんです、縦に。そのパイプにボールが当たっても壊れないようにガードパイプをします。輻射熱ですから、風も何も起こりません。温度を設定する立ち上がりが遅いと言われましても、15分ぐらいで設定温度になるそうです。ほんで、1時間冷やしたらあとは余熱で1時間ぐらい涼しいから、2時間使用する電気料金は1時間で済みます。ということで、本当によかったと思いますし、ここに(資料を示す)、自治体通信の記事に元松宇土市長の談話が載っております。メリットとして予算3億円に対し1.7億円で済んだ、風が起きないので、卓球、バドミントンが十分楽しめる、業者が県内企業であった、使用料、1時間全面2,000円、従来型は5,000円、その結果、月間の利用者数は、改修前3,400人が改修後5,300人、室外機もコンパクトで、排熱や騒音もないということであります。今後、市内の10カ所の小中学校も従来型から切りかえるとのことです。先進事例を研修して、そのままで終わるのはちょっと悔しい気もしますので、総合運動公園の体育館がいつになるかわからないと思うんです、私は。となると、やっぱり市民体育館は空調のできる体育館であってほしいと思います。どのようにお考えでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 三浦議員さんの体育館の空調設備についての再質問にお答えいたします。
 三浦議員さんには、熊本県宇土市まで行かれての体験をされて大変御苦労さまでした。新居浜市の体育館とほぼ同じ時期に同じ面積で、ほんで1億7,000万円と。教育委員会としては、やっぱり総合運動公園をいつするのかと、まだ20年、30年という形が出てくるんであれば、やっぱり体育館の利用を考えてする必要もあると思います。そこの年数によって対応させていただけたらと思います。市民が健康で、市民体育館をどんどん使うてくれることがやはり市の活性化にもつながりますので、教育委員会としても考えていきたいと思います。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。三浦康司議員。
○9番(三浦康司)(登壇) 妊産婦等の通院助成費ですけど、平成26年度版市政概要によりますと、出生は1日2.9人ですので、掛ける365日で年間1,058人となります。わかりやすく1,000人として、タクシー券1万円を助成すると、1,000万円です。私認識不足で、14回も通院するとは知りませんでしたので、1万円で少しは足しになりますが、これが実現すると、1人でやめとこうと思っとったのが2人、3人となる可能性、ああ新居浜市は妊婦に対して優しいなあという気持ちにもなるんじゃないかと思いますので、市長どう思われますか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 三浦議員さんの再質問にお答えいたします。
 1,000万円ぐらいで子供さんがふえるんでしたら安いことでございますけれども、先ほども申しましたように、ほかの制度等も見ながら、例えばデマンドタクシーあるいは重度身体障害者の補助等も行っていますので、そこら辺も含めて検討をさせていただいたらと思います。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。三浦康司議員。
○9番(三浦康司)(登壇) 妊産婦さんと保健師との面談は、新居浜市は聞くところによると9割以上と聞いております。それは、子育て支援課や保健センターの尽力だと思いますが、残りの1割、会わない人がひょっとしたら産んだものの育児が困難とか、そういう事情があると思われますので、金や物でつるわけではありませんが、先進事例のように、子育てセットで100%面会ができ、安全、安心な子育てができるような環境をつくっていただきたいと思いますが、岡部部長、どのようにお考えでしょうか。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 三浦議員さんの再質問にお答えいたします。
 育児セットについてでございますが、その前に、受診率なんですけれども、1歳6カ月児健康診査については97%受診をいただいております。3歳児健診につきましては94.7%というようなことで、平成26年度の実績で、1回で受診していただけなければ、また再度連絡をとってということで、非常にきめ細かな対応によってかなりの受診率で対応させていただいております。100%を目指しているんですけれども、やはり入院をされている方であったり、新居浜市におられない、新居浜市を離れている方とか外国に行かれている方もおるそうですけれども、そういった方もおられまして、100%にはなっていないような状況でございます。そういった中で、やはり浦安市の取り組みなんかについては、健診だけを受けてください、受けてくださいと言うんじゃなくて、そういった子育て支援策とあわせた形で受診率を上げるというような取り組みは大変効果が上がる取り組みじゃないんかと思っておりますので、今後の支援策の中でもこういった部分、子育て家庭に支給するんであれば、こういった受診率向上にもなるような取り組みにつなげてまいりたいと考えております。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。(9番三浦康司「終わります」と呼ぶ)
 伊藤優子議員。
○20番(伊藤優子)(登壇) いずみ会の伊藤優子です。
 まずは、ことし4月の統一地方選挙において、5期目の挑戦になりましたが、市民の皆様の信任を得てまた議場に立てますことに対しまして心よりお礼を述べたいと思います。本当にありがとうございました。改選後、初めての質問ですが、6月議会では、私が最後の質問者になります。御答弁のほう、どうぞよろしくお願いします。
 今回の選挙を通じて、皆様からたくさん要望されたことがあります。そのことを中心に、またこれからの新居浜市について質問させていただきます。
 それでは、通告に従いまして質問したいと思います。
 最初に、道路改修と道路補修についてお伺いします。
 市民の皆様から、選挙のときには特に言いやすかったのかわかりませんが、補修や舗装されていない道路に関しての相談が多かったのです。私もふだん通らない道路を通ってみますと、なるほどと納得するようなでこぼこの道路が数多く見られました。他の議員さんも一緒ではなかったでしょうか。
 そこで、私が議員になりたてのころ、国からの経済対策で、6億円という道路の補正予算が組まれたのを思い出しました。あのときに随分新居浜市の道路舗装は改善されたと思いましたが、あっという間に15年以上が過ぎてしまい、そのときにきれいになった道路も、また舗装し直さなければいけない時期に来ています。特に、アスファルト舗装は、その道路使用の頻度にもよりますが、計画的に更新しなければいけないと思いますが、更新の基準はあるのでしょうか、お伺いします。
 また、道路改修と道路補修の積み残しは、もっと膨大な数字で、道路課でお聞きしましたが、平成27年6月現在、道路改良分89件、15億5,600万円、道路補修分234件、6億3,400万円と合計323件、21億9,000万円が未整備というお話でした。これではどんどん道路改修と道路補修はふえていくばっかりで、このままではいつかの時点で大幅な予算を組まなくてはいけないのではないかと思いますが、この点についてどのようにお考えでしょうか。
 次に、市道平形外山線の整備、墓地移転についてお伺いします。
 昨年の12月に質問しましたが、新しく議員になった方もいらっしゃって、地域の人や地域以外の皆さんからも要望がありましたので、もう一度説明させていただき、その後の進捗状況をお聞きしたいと思います。
 この平形外山線は、昭和61年主要地方道壬生川新居浜野田線から市道金栄橋通りまでの延長786メートルについて事業認可を取得し、事業に着手したが、南中学校西側の墓地移転について、自治会、墓地管理会との条件整備ができなかったため、平成10年まで事業期間を延長しましたが、墓地の移転が伴う約80メートルの区間を残して事業を打ち切らざるを得なかったと説明を受けましたが、私は今回、地域の方から強く早期開通を要望されました。12月議会の御答弁では、平成22年度から事業再開に向けて地元協議会を設置し、取り組んでいるところでございます。今後も移転墓地の配置計画の策定と墓地設置に関する付近住民の同意、確認並びに未買収用地の取得等について、自治会や墓地管理会の代表者や役員、地元住民の皆様方の御協力をいただきながら、早期に未改良区間の整備に着手できるよう努力してまいりますと前向きなお答えをいただいております。その後の進捗状況や見通しはどのようになっておりますか。また、早期解決に向けて、行政として具体的にどのように取り組んでおり、進んでおりますか、お伺いします。
 次に、SOSネットワーク協議会についてお伺いします。
 新居浜市角野校区で、認知症患者の徘回による行方不明を地域の力で防ごうと、すみの見守り・SOSネットワーク協議会をこのほど設立したと新聞報道で知りました。住民が登録サポーターとなり、地区内の消防団や病院、金融機関など約30の協力団体との連携で、不明者の早期発見を目指すそうです。あるテレビ報道では、認知症の人、認知症の疑いがある人が、徘回などで行方不明にと取材した結果、その数は2012年の1年間で9,607人にも上り、うち351人が死亡、208人が2012年末時点ででも行方不明のままという実態が明らかになったとありました。ほとんどの場合、事件でも事故でもないため、情報が公開されず、埋もれ続けてきた認知症の行方不明者の数は、何の手も打たなければこれからもふえ続けていくものと思われ、認知症の徘回については、行政も一緒に取り組んでいかなければいけない問題だと思います。社会福祉法人三恵会が経営する介護施設において、認知症の徘回について職員が取り組んでいる研究発表をお聞きして、すばらしい取り組みだと思いましたが、今回、その取り組みを校区で立ち上げるなんてすばらしいと思いました。地域包括支援センターの髙橋靖志所長は、モデル事業として支援し、全市に取り組みを広げたいとインタビューでお答えしておりましたが、どのように取り組んでいかれるのでしょうか、お伺いします。
 次に、子育て予算の増額についてお伺いします。
 先日、日本創成会議座長で、東京大学公共政策大学院の客員教授の増田寛也先生の御講演をお聞きしました。日本創成会議・人口減少問題検討分科会の提言として、地方からの人口流出がこのまま続くと、若年女性20歳から39歳が、2040年までに50%以上減少する市町村が896、全体の49.8%に上ると推計され、これらの市町村は、幾ら出生率が上がっても、将来的には消滅するおそれが高いと発表されました。愛媛県では、11市中5市が消滅可能性都市と言われ、新居浜市はそれには入っておりませんが、若年女性は2010年1万2,890名が2040年7,610名になり、41%も減ります。女性にしか子供が産めない以上、女性に進んで子供を産んでもらわないと国も自治体も成り立たなくなります。そのためには、男性、すなわち夫が子育てを担って協力しない限り、特に第2子をもうけるのは現実に無理なんです。女性にはやれ子供を産め、またやれ働けと言う割には、男性には制約しないというのが今までの日本だったと思いますが、これでは日本自体が立ち行かなくなるのです。これまでの社会のあり方を変えるような方法で人口をふやすというか、減少しない対策を打たなくてはいけないと思います。いずれにせよ、出生率が悪く、わずかですが回復しつつありました数字が、昨年は生まれてくる子供の数が過去最低になったと報道されておりました。このままでは、オリンピックの年には、新生児の出産人数が70万人になるのではないかと増田寛也先生は危惧されておりました。今の私たちは生きていなくても、その次の世代の人が困るのです。日本は、高齢者に多くの予算を使った結果、高齢化が進み、お元気なお年寄りが私の両親を含めてですが周りに多くおります。高齢者を大事に思い、長生きしてくださるのはとてもすばらしいことですが、今後は若年層や子育て世代に予算を投じないと、高齢者を支えられなくなるのではないでしょうか。若年層の人や子育て世代に予算配分をすることが、これから高齢者になる私たちのためでもあるように思います。先日、ある方から資料を見せられて、優子さん、新居浜市はこんなに保育料も高く、西条市と比べて子育てしにくいのですと言われました。この間、20代から40代の主婦の住みたい街ランキングで9位になったと浮かれていたのに、実際子供を産み育てるのには、新居浜市は西条市と比べて相当費用がかかるのだという資料を見て愕然としました。西条市と比べてみますと、3歳未満の保育料は、新居浜市は4万4,500円、西条市は3万8,000円、3歳では、新居浜市は3万7,000円、西条市は3万1,000円、4歳以上は、新居浜市は3万3,100円、西条市は2万7,000円と保育料は西条市と比べて約5,000円以上高く、お隣の西条市と比べてみても、子育てに力を入れている市とは言えないのではないでしょうか。何とかここら辺を見直して、新居浜市でぜひ子供を産んで子育てしたいという市にしていただけませんか。そのためには、どのような対策をしなければいけないかは見えていますが、予算が相当かかります。ぜひスピードが大切ですので、少しからでもふやしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか、お伺いします。
 次に、地元企業の育成についてお伺いします。
 地元企業、特に市内の建設関連業者につきましては、これまでにも受注機会の拡大に向け、公共工事の発注におきましてもさまざまな配慮が行われてきたところであります。市内の建設関連業者の健全な発展は、地域経済はもとより、いざ災害になった場合の応急、復旧という面からのこうした配慮は不可欠なものと認識しております。本年4月からは、建設工事と同様、コンサル業務についても共同企業体による地元企業の参入が認められたというような制度が導入されたとも聞いておりますが、まずこの制度の具体的な内容と利用状況はどのようになっているのか、お伺いします。
 また、せっかくよい制度を導入しても、これを活用しやすい環境がなければ、利用が進まないこともありますので、今後、どういうふうに制度の利用を拡大し、地元企業の育成につなげていこうと考えられているのかということにつきましてもあわせてお伺いします。
 次に、児童虐待と児童相談所全国共通ダイヤルについてお伺いします。
 児童相談所における児童虐待の相談対応件数は、児童虐待防止法施行前の平成11年度に比べ、平成25年度は6.3倍の増加となり、減っていく様子は見られません。虐待の種類も身体的虐待、ネグレクト育児放棄、性的虐待、心理的虐待とさまざまであります。この虐待と発達障害は、すごく関係が深いと浜松医科大学児童青年期精神医の杉山登志郎教授のお話をお聞きしました。新居浜市は、全国に先駆けて、発達支援課を開設し、大変忙しい思いをされていると伺っております。こども発達支援センターの運営は、地域における発達支援の中核的機関として、総合相談、発達検査、早期療育などのほか、関連する施設や機関へのコーディネートや連携を行う中で、地域全体で支援を行う発達支援システムの構築を目指しているとありますが、先ほど申し上げました発達支援に係る虐待も実際に起きているのではないでしょうか。本当に悲しいことではありますが、母親が発達障害のことを理解できなくて起きている虐待もあるとお聞きしました。新居浜市では、そのような状況を具体的に把握しているのでしょうか、お伺いします。
 また、児童相談所の全国共通10桁のダイヤルが「いちはやく」と覚えやすい3桁の189番にこの7月1日から変わります。自民党の女性議員が強く要望して決まったようです。児童相談所は、県の管轄ではありますが、ぜひ広報をお願いしたいと思いますが、この広報についてどのようにされるのか、お伺いします。1階のロビーの受付台の下に張っていましたが、少しアピールが足りないように思いますので、もう少しアピールをお願いします。
 最後になりますが、中萩きらきら公園の夜間照明についてお伺いします。
 子供たちもよく遊んでいるとお聞きしましたが、夜間照明がないためよく見えない暗い中でプレーしているようです。ぜひ夜間照明をつけてほしいと近所に住んでいる方からの要望がありました。ぜひお願いしたいと思いますが、お考えをお伺いします。
 これで第1回目の質問を終わります。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤優子議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず、市道平形外山線の整備、墓地移転についてでございます。
 伊藤優子議員さんの御質問にもありましたように、南中学校の西側の約80メートル区間につきましては、これまで墓地移転に関する条件整備が整わなかったことなどから、やむを得ず事業を中断し、未改良の狭隘な道路のままとなっております。このため児童生徒や市民の皆様に大変御不便をおかけしておりますが、事業中断後も継続的に地元自治会や墓地管理会の関係者の皆さんと事業再開に向けた協議を重ねてまいりました。その結果、本年3月11日に開催された第4回目の地元協議会において、墓地移転に関する条件整備とともに、墓地予定地についても用地取得の見通しがつきましたことから、現在、道路工事の着手に向けて、移転墓地の配置計画の策定を急いでいるところでございます。今後も自治会や墓地管理会の皆様の御協力をいただきながら、墓地設置に関する付近住民の同意確認並びに未買収用地の取得等を行い、平成29年度を目標に未改良区間の整備が完了するよう取り組んでまいります。
 次に、子育て予算の増額についてでございます。
 本年度から施行されました子ども・子育て支援新制度に基づき、保育園保育料の設定につきましては、あらかじめ国が提示した利用者負担限度額を上限として、実施主体である各市町においてそれぞれ定めることになっております。このことから、本市では、今回の改定を機に、保育料設定においてこれまで見直しが必要と思われていた部分につきまして、より負担の公平性が確保される制度となるよう、国が示した基準どおりの年齢区分の採用、階層内の不均衡の是正のほか、市独自の施策といたしまして、第3子目以降の保育料無料化について、適用要件を同時在園から小学校3年生以下に緩和し、第3子以降に対する軽減措置の拡充などの改善を行ったところでございます。この結果、国基準額を100%とした場合、平成26年度までに90%を超えておりました本市の徴収基準額は、約83%に抑えられ、一定の保育料の負担軽減が図られたものと考えております。
 また、一昨年に実施いたしました子育て支援に関するアンケート調査におきましては、子育て世代が望む子育て支援策として一番多かった回答が、保育料の減免で45.8%、次に児童手当等の増額で18.2%といったように、子育て世代の方々にとって、特に保育料の減免などの経済的支援を強く望んでいる結果となっております。しかしながら、保育料を低くしたり、減免を拡大するには毎年多額の一般財源が必要となりますことから、長期的な費用対効果の検証や人口減少への歯どめとしての子育て支援、少子化対策への有効性などを検証していく必要があるものと考えております。現在、本市におきましては、総合戦略の策定作業を行っているところであり、子育て予算につきましても、保育料の軽減策なども含め、子育て支援により有効な具体的な取り組み方策を本市総合戦略の策定の中で検討してまいりたいと考えております。
 以上申し上げましたが、他の点につきましてはそれぞれ補足いたさせます。
○議長(藤田豊治) 補足答弁を求めます。近藤副市長。
○副市長(近藤清孝)(登壇) 地元企業の育成について補足を申し上げます。
 まず、コンサルタント業務に関する共同企業体制度のうち、内容と利用状況についてでございます。
 お尋ねのコンサルタント業務の中でも、特に建築関係の設計業務につきましては、本市の登録事業者の大半が個人事業主、または技術者が1人のみの法人組織となっております。一定金額以上の設計業務では、主任技術者とは別に、成果物の内容の技術上の照査を行う照査技術者が必要になるため、有資格技術者が1人のみの市内設計業者では、受注できる業務がある程度限られておりました。このため本年1月、新居浜市設計等経常共同企業体取扱要綱を定め、4月1日以降に市が発注する直接工事に係る測量、もしくは設計の業務委託につきまして、経営力及び施行力を強化することを目的に結成された経常共同企業体を対象として、受注機会の拡大を図るため、新たに設計等経常共同企業体制度を開始いたしました。市内に本店を有する事業者同士が、2社、または3社で経常共同企業体を結成し、その構成員が対等の立場で一体となって業務を履行する共同履行方式を採用しております。現在のところ、4つの経常共同企業体が結成、登録されておりまして、去る5月にはそのうちの1社と1,000万円を超える業務委託契約を締結したところでございます。
 次に、今後どのように制度の利用を拡大し、地元企業の育成につなげていくのかについてでございます。
 建設工事を含めまして、地元企業に対する公共事業受注機会の確保は大変重要であると認識をいたしておりますが、共同企業体での業務履行には、構成員同士の密接な信頼関係と協力体制の確立が不可欠でございます。したがいまして、制度の利用拡大を行政側から積極的に進めるには、一定の制約がございますが、引き続き制度の周知を図るとともに、今年度から始めた制度でございますので、これからの利用状況を見守っていきたいと考えております。今後におきましても、入札に当たりましては、地元企業の受注機会確保に十分配慮しつつ、各委託業務の内容に応じまして、公正、公平な取り扱いに努めてまいります。
○議長(藤田豊治) 岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) SOSネットワーク協議会についてほか1点について補足を申し上げます。
 まず、SOSネットワーク協議会についてでございます。
 角野校区では、認知症になっても、誰もが住みなれた家や地域で安心して生活ができるまちづくりを目指し、社会福祉協議会、民生児童委員、見守り推進員、連合自治会、老人クラブ連合会、公民館の代表者らと特別養護老人ホームおくらの里が中心となり、平成27年4月1日にすみの見守り・SOSネットワーク協議会が設立されました。住民の登録によるふれあいサポーターと地域内の介護サービス事業所、病院、金融機関、商店、タクシー会社などがネットワークを構築することにより、行方不明者の早期発見など、認知症高齢者を地域で支え合う取り組みでございます。また、認知症の理解を広め、認知症の人や家族を見守り、支える意識を高めるため、各自治会での認知症サポーター養成講座の受講に取り組むこととしております。市といたしましても、角野校区の取り組みを先駆的なモデル事業として位置づけ、積極的な協力と支援をしているところでございます。今後におきましては、この事業成果を広く市民に紹介し、認知症のための普及啓発活動に活用するとともに、他校区においても、モデル事業を参考にして、認知症SOSネットワークの構築が具体化し、全校区に拡大していくよう取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、児童虐待と児童相談所全国共通ダイヤル189についてでございます。
 まず、児童虐待の状況把握につきましては、本市において養育が十分できていないとしてケース管理している児童は121名、そのうち発達面で支援が必要な児童は24名、さらにその中で母親からの理解が得られていない児童が3名となっております。また、ケース管理している児童の中には、児童だけでなく、その母親にも支援が必要なケースもあり、増加する傾向にあります。児童虐待の多くは、一つのことが要因ではなく、さまざまな要因が重なり、家族関係が不安定になることで引き起こされます。いわゆる手のかかる子、育てにくい子は、虐待を受けるリスクを高める子供の要因と言われており、そこに親の発達障害に対する無理解が重なることで虐待が引き起こされる可能性が高いものと考えられますことから、今後におきましても、関係機関との連携をより一層強化し、虐待の予防、早期発見、早期対応、支援体制の充実に努めてまいります。
 次に、児童相談所の全国共通ダイヤル189の周知についてでございます。
 7月1日より、いちはやくと覚えやすい3桁の番号、189番に変更されますが、その周知につきましては、これまで幼稚園、保育園、小中学校、地域子育て支援拠点施設、公民館、病院、保健センター、図書館などへのチラシの配布やポスター掲示のほか、市のホームページへの掲載やフェイスブックを活用した情報発信を行っております。また、市政だより7月号にも掲載し、周知する予定でございます。今後におきましても、引き続き子供たちや子育てに悩む保護者のSOSの声がいち早くキャッチできるよう、広く市民に周知してまいります。
○議長(藤田豊治) 原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 道路改修と道路補修についてほか1点について補足を申し上げます。
 まず、道路改修と道路補修についてのうち、アスファルト舗装の更新の基準についてでございます。
 アスファルト舗装につきましては、伊藤優子議員さん御指摘のとおり、各路線の交通量等によって舗装の劣化の進行も異なってまいります。したがいまして、市道の大部分を占める生活道路におきましては、職員による日常のパトロールや市民の皆様からの要望、通報等により職員が直接路面の状況を調査、確認し、特に危険で緊急な対応を要すると判断された箇所から優先して順次更新をしております。
 なお、幹線道路につきましては、道路幅員が広く、舗装の更新に多額の費用を要することや維持管理等も含めたコスト縮減の観点から、ひび割れやわだち掘れ状況を数値的に確認する路面性状調査を実施し、更新時期の判断をいたしております。
 次に、道路改修と道路補修の積み残しについてでございます。
 市民の皆様からの道路に関する要望につきましては、その必要性や緊急性に応じて優先順位の高いものから請負契約による工事とともに施設修繕や緊急舗装、穴埋め等により適宜対応しているところでございます。伊藤優子議員さん御指摘の道路の改修及び補修の要望の積み残しにつきましては、箇所数、事業費とも膨大な数字となっておりますが、この中には若干必要性が低いあるいは緊急性の低いもの、あるいは地元の条件が整っていないために事業に着手できないものなども多数含まれております。しかしながら、毎年道路の改修並びに補修に関する新たな要望も多数寄せられておりますことから、今後はなお一層、その必要性や緊急性等を十分に精査し、真に対応を必要とする案件を積み残すことのないよう、努めてまいります。
 次に、中萩きらきら公園の夜間照明についてでございます。
 中萩きらきら公園は、スポーツ、レクリエーションの場として、近隣に居住されている方々を中心に御利用いただくため整備したもので、多くの方々に御利用いただいております。公園の整備に当たりましては、利用者の意向を十分に取り入れた公園とするため、校区連合自治会、近隣自治会、地元スポーツ団体等で構成されます中萩きらきら公園整備協議会を設置し、施設内容を協議した上で整備をいたしております。多目的グラウンドにつきましては、地元少年団等がソフトボールをしたり、近隣の子供たちが気軽にバスケットを楽しむなど、主に昼間の利用を想定して整備したものであり、夜間照明施設は設置はいたしておりません。多目的グラウンドへの夜間照明施設の設置につきましては、整備時の協議会での検討経緯や設置による児童の健全育成の観点、あるいは近隣住民の方々への影響もありますことから、設置は難しいというふうには考えておりますが、近隣自治会等の御意見を伺った上で、利用状況の動向を見きわめながら検討してまいります。
 以上で補足を終わります。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。伊藤優子議員。
○20番(伊藤優子)(登壇) 御答弁ありがとうございます。
 道路改修と道路舗装について再質問いたします。
 調べてみますと、省資源リサイクルとしていろんな舗装の工法があるようです。薄層アスファルト舗装といって、既設舗装の機能の維持、改善を目的とした工法もあるようです。いろいろな工法で維持、改善を図っていくべきではないかと思いますが、この点についてはいかがお考えでしょうか、お伺いします。
○議長(藤田豊治) 答弁を求めます。原建設部長。
○建設部長(原一之)(登壇) 伊藤優子議員さんの再質問にお答えをいたします。
 舗装の際の工法として薄層アスファルト舗装というお話でございます。舗装の維持、修繕に当たりましては、舗装の状況によりましてオーバーレイ、上に乗せる方法であったり、舗装を剥いで打ちかえるというふうな工法を現場条件に応じて検討して行っております。御提案の薄層アスファルト舗装につきましては、軽度なひび割れであったり、磨耗の進行により滑りやすくなったところというような路面の補修に適した工法だというふうには認識をいたしております。いずれにいたしましても、その現場の条件を見まして、補修工法の選定に当たりましては、御提案の工法も含めて、従来の新居浜市で行っておる工法とともに、経済性であるとか走行性あるいは安全性等を考慮いたしまして、実際の路面状況あるいは交通の状況等に応じて最適な工法を採用して実施したいというふうに考えております。
○議長(藤田豊治) 再質問はありませんか。伊藤優子議員。
○20番(伊藤優子)(登壇) 子育て予算の増額についてお伺いします。
 西条市は、放課後児童クラブも無料で、新居浜市は有料だと質問で言おうと思いましたが、4月から有料になったと報道がありました。
 そこで、新居浜市が西条よりすぐれているなと思っている事業に昨年度から教育委員会でされている……。(ブザー鳴る)
○議長(藤田豊治) これにて一般質問を終結いたします。
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  日程第3 議案第65号
○議長(藤田豊治) 次に、日程第3、議案第65号を議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) ただいま上程されました議案第65号につきまして提案理由の説明を申し上げます。
 議案第65号、財産の取得につきましては、救助工作車3型の取得でございまして、去る6月5日の一般競争入札の結果、1億4,958万円で株式会社岩本商会と契約を締結するため、本案を提出いたしました。
 なお、詳細につきましては、担当部長から補足説明をいたします。御審議よろしくお願い申し上げます。
○議長(藤田豊治) 補足説明を求めます。藤田消防長。
○消防長(藤田秀喜)(登壇) 議案第65号、財産の取得につきまして補足を申し上げます。
 議案書の1ページ、2ページをお目通しください。
 本市におきましては、各種災害に対応するため、消防自動車整備計画に基づき、消防自動車等の更新整備を行っております。同計画では、救助工作車の更新年限を20年と定めておりますが、当該車両の劣化度、安全性及び機能性などを考慮し、1年早く更新整備するものでございます。
 救助工作車3型の概要でございますが、参考資料の2ページをお開きください。
 主な仕様につきましては、車両前後にウインチ装置、クレーン装置、発電照明装置などを装備いたしております。また、積載品には、画像探索機、地中音響探知機、熱画像直視装置、夜間用暗視装置、地震警報機などの高度救助用資機材のほか、重量物排除用器具、切断用器具、破壊用器具、空気呼吸器などを積載いたしております。
 なお、今回の救助工作車3型を購入、配備することにより、火災や巨大地震を初め、あらゆる災害に迅速、的確に対応すべく、消防力を強化し、安全で円滑な消防活動を行い、地域住民の生命、身体、財産を守ろうとするものでございます。
 以上で補足を終わります。
○議長(藤田豊治) これより質疑に入ります。
 議案第65号に対して質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤田豊治) 質疑なしと認めます。
 案第65号は、議事日程に記載のとおり、企画総務委員会に付託いたします。
 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
 お諮りいたします。議事の都合により、6月25日から6月30日までの6日間、休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤田豊治) 御異議なしと認めます。よって、6月25日から6月30日までの6日間、休会することに決しました。
 7月1日は午前10時から会議を開きます。
 本日はこれにて散会いたします。
  午後 2時04分散会