本文
平成27年3月5日 (木曜日)
議事日程 第4号
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問
議案第25号 平成27年度新居浜市一般会計予算
議案第26号 平成27年度新居浜市貯木場事業特別会計予算
議案第27号 平成27年度新居浜市渡海船事業特別会計予算
議案第28号 平成27年度新居浜市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算
議案第29号 平成27年度新居浜市平尾墓園事業特別会計予算
議案第30号 平成27年度新居浜市公共下水道事業特別会計予算
議案第31号 平成27年度新居浜市国民健康保険事業特別会計予算
議案第32号 平成27年度新居浜市介護保険事業特別会計予算
議案第33号 平成27年度新居浜市後期高齢者医療事業特別会計予算
議案第34号 平成27年度新居浜市工業用地造成事業特別会計予算
議案第35号 平成27年度新居浜市水道事業会計予算
議案第36号 平成27年度新居浜市工業用水道事業会計予算
議案第37号 平成26年度新居浜市一般会計補正予算(第7号)
(各常任委員会付託)
議案第38号 平成26年度新居浜市渡海船事業特別会計補正予算(第3号)
(市民経済委員会付託)
議案第39号 平成26年度新居浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)
(環境建設委員会付託)
議案第40号 平成26年度新居浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)
(福祉教育委員会付託)
議案第41号 平成26年度新居浜市介護保険事業特別会計補正予算(第4号)
(同上)
議案第42号 平成26年度新居浜市工業用地造成事業特別会計補正予算(第4号)
(市民経済委員会付託)
第3 議案第43号 新居浜市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
(福祉教育委員会付託)
――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
日程第3 議案第43号
議案第37号の訂正について
――――――――――――――――――――――
出席議員(26名)
1番 川﨑 利生
2番 高塚 広義
3番 三浦 康司
4番 篠原 茂
5番 水田 史朗
6番 太田 嘉一
7番 岩本 和強
8番 藤原 雅彦
9番 佐々木 文義
10番 大石 豪
11番 大條 雅久
12番 永易 英寿
13番 伊藤 謙司
14番 藤田 豊治
15番 髙橋 一郎
16番 岡崎 溥
17番 髙須賀 順子
18番 伊藤 初美
19番 真木 増次郎
20番 藤田 幸正
21番 伊藤 優子
22番 仙波 憲一
23番 白籏 愛 一
24番 近藤 司
25番 加藤 喜三男
26番 山本 健十郎
――――――――――――――――――――――
欠席議員
なし
――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
市長 石川 勝行
副市長 近藤 清孝
企画部長 寺田 政則
総務部長 藤田 佳之
福祉部長 岡部 嘉幸
市民部長 関 福生
環境部長 横川 悦夫
経済部長 寺村 伸治
建設部長 曽我 忠
消防長 村上 秀
水道局長 橋本 桂一
教育長 阿部 義澄
教育委員会事務局長 木村 和則
監査委員 田中 洋次
――――――――――――――――――――――
議会事務局職員出席者
事務局長 藤田 秀喜
議事課長 原 正夫
議事課主幹 伊藤 裕敏
議事課副課長 上野 壮行
議事課副課長 徳永 易丈
議事課調査係長 鈴木 今日子
議事課主査 大田 理恵子
議事課主任 中島 康治
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前10時00分開議
○議長(加藤喜三男) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第4号のとおりであります。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(加藤喜三男) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において篠原茂議員及び水田史朗議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第2 一般質問
○議長(加藤喜三男) 次に、日程第2、議案第25号ないし議案第42号を議題といたします。
昨日に引き続き一般質問並びに質疑を行います。
順次発言を許します。まず、藤田幸正議員。
○20番(藤田幸正)(登壇) おはようございます。
藤田幸正でございます。
早速でございますが、通告に従い質問に入ります。
まず第1に、石川市政と当初予算についてお伺いをいたします。
共につくろう笑顔輝く新居浜市、夢をかたちにチーム新居浜をスローガンに7つの夢の実現に向け石川市政がスタートをし、間もなく2年4カ月を迎えようとしています。平成25年度は再生へのスタートの年と捉え、経済、コミュニティー、市役所の3つの再生を重要課題として市政運営に取り組まれ、平成26年度は再生への実行の年と位置づけ、政策懇談会からの提言も含め、経済の再生、コミュニティーの再生、大型プロジェクトの推進、子育て支援等々、公約実現に向け各種施策を展開されております。目指すまちづくり、笑顔輝く新居浜市、7つの夢の実現への手応え、また反応についてはいかがですか、お伺いをいたします。
石川市政の取り組みとして、平成25年度には産業担当、平成26年度には健康都市づくり担当、また教育力向上担当と3つの戦略監を配置してそれぞれに取り組んでおられます。大いに期待をいたすものでありますが、それぞれどのような事業に取り組まれたのでしょうか、その成果、効果についてもお伺いをいたします。
各種施策のうち、チーム新居浜を象徴する政策懇談会からいただいた提言をもとに、再生へのそれぞれの施策を展開し、成果を検証し、どのような効果があったと感じておられますか。平成26年度も引き続き経済の再生、コミュニティーの再生へも議論を深め、新たに健康都市づくり、教育力向上にも取り組んでおられますが、政策懇談会からの提言書が12月3日に提出されました。その中にはどのような提言がありましたか、またどんな特徴がありますか。
また、ワーキンググループの構成メンバーも従来の構成とどのように変わりましたか、お尋ねをいたします。
平成27年度はさらなる再生への加速の年として各種施策を強力に推進するとして、一般会計486億5,478万円など、特別会計、企業会計合わせ886億3,319万円が発表されました。大型建設事業が計上されるなど、過去最大と言われております。公約実現に向けてこの予算案にどのような思いまたどのような願いを込めて編成をされたのか、また特徴はどうなのか、公約関連事業はどのぐらい含まれているのか。
また、政策懇談会からの提言はどのような事業として入っているのでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) おはようございます。
藤田幸正議員さんの御質問にお答えいたします。
石川市政と当初予算についてのうち、まず目指すまちづくりの手応えについてでございます。
公約にあります7つの基本政策ごとに主な取り組み状況を申し上げます。
まず、安全で快適に暮らせる都市の実現では、JR新居浜駅周辺において、南北自由通路、駅南駐車場等を整備し、供用を開始いたしました。
次に、活力ある産業活動の実現では、新居浜ものづくりブランドの認定や住友各社との連携強化を図るため、トップミーティングを開催してまいりました。
次に、地球にやさしい暮らしの実現では、太陽光発電や省エネ・新エネ設備の導入に対する補助金の充実を図ってまいりました。
次に、健康で、生きがいのある暮らしの実現では、子育て家庭への支援対策としてエンゼルヘルパー派遣事業や子育て用品リユース・リース補助事業など、新たな事業に取り組みました。
次に、市民の力が育まれ、継承される社会の実現では、総合文化施設の建設に着手し、本年7月のオープンを目指しております。
次に、自立・連携する協働社会の実現では、消防・防災体制の強化を図るため、防災拠点施設の整備に向けた取り組みを推進しております。
次に、効果・効率的な市役所の実現では、来庁者が快適にサービスの提供が受けられるよう1階フロアの改修を行うとともに、ワンストップサービスの実現に向けた取り組みを推進しております。
現時点におきましてまだ着手できていない項目もございますが、一歩ずつ着実に成果が得られているのではないかと感じております。
次に、3つの戦略監の取り組み事業と成果についてでございます。
私は、平成25年度には産業振興と住友各社、地元経済界との連携強化を図るため、経済部に産業戦略監を配置し、また平成26年度には、健康長寿社会の実現と家庭、学校、地域における教育力の向上を図るため、福祉部に健康長寿戦略監、教育委員会事務局に教育力向上戦略監をそれぞれ配置いたしました。戦略監は、市民、各種団体、事業者と行政をつなぐパイプ役であると考えており、政策懇談会のワーキンググループの活動におきましても、行政側の中心的役割を担い、団体や事業者からの意見やアイデアを集約し、具体的施策の立案へとつなげ、速やかな事業化が図られたことは一つの成果であると考えております。
また、戦略監を配置することで、これまで以上に市民やそれぞれの現場の声を的確に捉えることができるようになり、市民、団体、事業者と行政が一体的に連携、支援することで、庁内外横断的な取り組みがより一層加速するものと考えております。
次に、政策懇談会からの提言に基づく施策の成果についてでございます。
平成25年度の提言を受け、平成26年度に取り組んだ具体的施策といたしまして、まずコミュニティーの再生では、新たに地域コミュニティ再生事業交付金制度を創設いたしました。
また、自治会所有の防犯灯を全額市の費用負担でLED化するとともに、電気料金も全額市で負担することといたしました。その結果、防犯灯に関しては、自治会負担の軽減が図られるとともに、安全、安心なまちづくりや省エネルギーの推進、二酸化炭素排出削減などの効果があったものと考えております。
また、新たに創設した交付金を活用して、全校区で花いっぱい運動が展開されるとともに、各校区において防災事業を初め、みずから考え企画するコミュニティー再生を図るための計51の事業に取り組み、地域の活性化に向けて地域で考え行動しようとする気概が芽生えてきたものと感じております。
次に、経済の再生については、まず工業の分野では、企業間連携、新事業展開、創業支援の促進、さらには人材育成の強化、企業誘致・立地の促進を図るため、新居浜市中小企業振興条例、新居浜市企業立地促進条例を改正し、企業ニーズに応じた新事業展開事業の項目追加や地域間競争強化のための企業立地奨励金の要件緩和などに取り組み、ワーキンググループの委員からは、提言した側の責任として積極的に活用したいとの声もいただいております。
また、農林水産業の分野では、野菜ハウス設置事業や耕作放棄地解消促進事業などを実施し、さらに観光、物産の分野では、ブロガー旅行記や観光フリーペーパー作成による観光PR事業、販路拡大等を目的とした物産展等への支援などを実施してまいりました。農林水産業や観光、物産の各分野におきましても、こういった現場からの提言により、現場が抱える課題に即応した効果的な事業を実施することができたとの評価をいただいております。このように政策懇談会、ワーキンググループを通じて本市が直面する課題解決のために、それぞれの分野の皆さんがそれぞれの分野での役割を主体的に担っていただき、これまでよりも意欲を持って市政へ参画していただけるようになったものと感じております。
次に、平成26年度の政策懇談会からの提言とその特徴及びワーキンググループの構成についてでございます。
平成26年度の政策懇談会では、平成25年度からの継続テーマでありますコミュニティーの再生と経済の再生に加え、健康都市づくりと教育力向上の4つのテーマについてそれぞれワーキンググループを設置し、具体的施策の立案に取り組んでいただきました。
健康都市づくりワーキンググループからは、健康に対する意識改革の推進、生活習慣病対策の推進など全6項目、教育力向上ワーキンググループからは、確かな学力の向上、PTAと連携した施策の充実、放課後児童クラブの充実など全9項目、経済再生ワーキンググループからは、中小企業生産性向上支援、ものづくり高度技能の伝承など全8項目、また市政全般に関する事項といたしまして、日本一の創業支援の構築など全3項目の提言がございました。今年度の提言の特徴といたしましては、健康都市づくりでは、新居浜市における高齢化や健康寿命の実態から、高齢期に的を絞った早急に取り組むべき課題を中心としている点、教育力向上では、学校、家庭、地域の役割を明確にし、それぞれ連携することを重視して、継続的に取り組むべき課題を中心としている点、経済の再生では、本市産業の持続的な発展を支えるための具体的方策を中心としている点であると思っております。
また、各ワーキンググループの構成メンバーにつきましては、特に平成26年度新たに設置した健康都市づくりと教育力向上のワーキンググループにおいて、若年層や女性の委員の登用に配慮しております。
次に、公約実現に向けて予算案への思いについてでございます。
早いもので私も市長就任から3年目を迎え、市民の皆様にお約束した公約を残された任期中に実現すべく取り組みを加速するということに主眼を置き予算編成を行ってまいりました。
平成27年度当初予算の特徴としては、4点ございます。
1点目は、地方創生への先行的取り組み、2点目は、健康都市づくりと教育力の向上、3点目は、防災対策の推進、そして4点目が、総合文化施設の開館とマイントピア別子の再生でございます。
1点目の地方創生への先行的取り組みでは、第3子以降の未就学児のいる家庭に対する子育て応援券の交付や保育料の第3子無料化の拡充などの少子化対策の充実、また中小ものづくり企業が独自に実施する品質管理に対する支援、ものづくり産業振興センターで実施する高度技能研修に対する支援、U・I・Jターン促進のための市内企業に就職した若者に対する奨学金返済への支援、移住相談窓口の開設、さらには、新たな工業用地の造成による企業立地の促進など、産業振興、雇用対策を強化充実し、若い世代が就労、結婚、子育ての希望をかなえ、将来にわたり安全、安心で心豊かな生活が確保される地域づくりを目指してまいります。
2点目の健康都市づくりと教育力の向上では、健康都市づくりの主な取り組みといたしましては、がん検診の無料化、健康に対する市民の意識改革を目的とした健康ポイント助成事業の実施、高齢者の健康づくり、仲間づくりを推進するため、自治会館等を活用した健康長寿拠点づくり事業等を実施いたします。
また、教育力向上の主な取り組みといたしましては、子供の放課後学習をサポートし、学習習慣の定着と学力向上を目的とした放課後まなび塾の拡充、学校図書館を活用した授業支援を行うため、学校図書館支援センターの新設と支援員の増員、学校、PTA、地域の連携による挨拶運動の推進を図ってまいります。
3点目の防災対策の推進では、防災拠点施設の平成28年度からの建設に向け、基本設計、実施設計を実施いたします。
また、木造住宅を対象に耐震シェルター、耐震ベッドの設置に対する補助制度を新たに設けるほか、備蓄物資の拡充や防災士の資格取得に対する活動支援も実施いたします。
4点目の総合文化施設の開館とマイントピア別子の再生では、駅前のにぎわい創出の核となります総合文化施設のオープンを記念いたしまして、各種開館記念事業を実施いたします。
また、マイントピア別子につきましては、施設を全面リニューアルし、あわせて子供用遊戯施設の新設や芝生広場の充実を図り、平成28年4月のオープンを目指してまいります。
平成27年度につきましても、これら新規施策や政策懇談会からの提言による施策を着実に実施し、公約の実現に向けた取り組みを加速してまいりたいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 藤田幸正議員。
○20番(藤田幸正)(登壇) 非常に細かく御答弁いただきまして、まことにありがとうございました。数点ちょっとお聞きしたいんですが、戦略監を配置して経済の再生やいろいろ事業に取り組まれて非常に評価をいたすものでございまして、そういった中で、今度コミュニティーの再生の中でLEDなんかも非常に好評を得ているというふうなことでございますが、その中で地域コミュニティーの再生事業の交付金が新しく多く措置されていったと。そういった中で、自治会の人たちに、加入率が今下がっているのをいろんなことでもっとアップにつながるようなことをしていただきたいなと。それとか今空き家の問題等々がございますが、地域コミュニティーの活性化のために、そういった中で、地域ぐるみの地域活性化というふうなことで、交付金とするか、補助金とするか何かをして、自治会へもう少しいろんなことで協力を仰いで、協働のまちづくりというふうなことに取り組んでいくというのはいかがなもんかなと思いますが、その辺のところについてはいかがでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 藤田議員さんの再質問にお答えいたします。
自治会の活性化ということじゃないかと思いますが、まずは自治会の加入率の向上を図るべきと、私もそのように考えております。これはもう長年言われてきた懸案の事項でございまして、なかなか名案がないということで、今後自治会の役員の皆さんとまた一緒に考えて、どういうふうにすれば自治会加入率を上げることができるかということをまず考えていきたいなと思っております。そのためにも、まず自治会の活動を地域において活性化すること、自治会はこういうことをしておるということを地域の皆さんに知ってもらうことが、まず加入率促進につながるのではないかと、そういうふうに思っておりますので、先ほど言いました交付金も有効に活用していただいて、空き家対策とかあるいは防災、お年寄りの介護とか、そういう事業を展開していただくことによって自治会の皆さんも加入に目覚めていただけるのではないかと、そんなふうに思っております。
○議長(加藤喜三男) 藤田幸正議員。
○20番(藤田幸正)(登壇) 次に、補助金の公募制度についてお伺いしたいんですが、今回見直しをしたと、そういったことで、申請者と担当課でヒアリングをやっていったと。特にそういった中で認定補助金が非常に多くなって、あと公募審査対象というのが非常に少なくなってきたと。本来公益性であるとかいろんなことがあるんですけど、やっぱりこれは私は以前から思っとんですけど、行政の担当者がそれを一番きっちりと公平にいろんなことを見て評価すべきじゃないんかなと。ですから、そういった審査員制度というふうなことについては、いろいろ変わってきたんだから、もういいんじゃないかなというふうな感じがするんですけど、そのあたりについてはいかがでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 藤田議員さんの再質問にお答えいたします。
公募補助金につきましては、もう開設してからかなりの時間がたちましたので、議員さんが先ほど言いましたように、今回、認定補助金を拡充いたしました。本来全市的に取り組んでいるものについては、一々公募じゃなくて認定補助金ということにしようということで拡大をさせていただきました。そういう意味で、本当の公募、提案補助金については、範囲が狭まったわけでございますけれども、どしどし各種団体あるいは住民の方からそういうふうな応募をしていただいて、いいものはどしどし採用をしていきたいなと、こんなふうに思っておりますので、提案のほどよろしくお願いいたします。
○議長(加藤喜三男) 藤田幸正議員。
○20番(藤田幸正)(登壇) それともう一点、今度ワンストップサービスに取り組まれるんでありますが、それは市長が公約として掲げられておりますのでいろいろ取り組んでいきたいというのはわかるんですけど、やっぱりマイナンバー制度というふうなこともございますので、その辺のところを含めると、もう少しそれを待ってもよかったんじゃないんかなという点ともう一点は、それの事業費にコンビニの貸料を充当するということでございますが、ああいった毎年入ってくるものについては、やっぱり継続的にずっと持続している事業について充当してやるべきではないかなという感じがいたしますが、そのあたりついては市長さんのお考えはいかがでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 藤田議員さんの再質問にお答えいたします。
まず、コンビニの誘致によって得た財源を今回の総合相談窓口の設置に活用することについての疑問かと思いますけども、今回市民の駐車場を一部占有して、そのかわり財源の確保とそれからコンビニ特有の24時間サービスを設定した中での市民サービスを新たに提供できるという仕組みの中で今回、市民にとっては駐車場を利用される方に一部御不便をかけるということもございました。そういった中で今回の財源については、特に市民サービスに直結した事業に充当したいということで、従来から総合相談窓口、ワンストップを推進していくということが非常に市民サービスの向上につながるんではないかというようなことで、年間1,000万円、15年で1億5,000万円程度の財源、これは総合相談窓口を今回事業化いたしますが、非常に多額の費用もかかるということで、市民サービスに直接つながる事業という位置づけの中で今回基金にコンビニの財源を積み立てて、それを財源として総合相談窓口をやりたいと、そういうふうなことで事業化をいたしました。
○議長(加藤喜三男) 藤田幸正議員。
○20番(藤田幸正)(登壇) これは考え方をお聞きするんであって、それぞれ皆さん方も違いがありますので、あれはこれとして次に進みます。
次に、市役所の再生と人材育成についてお伺いいたします。
石川市長は、就任1年目は再生へのスタートの年として3つの再生を行政運営の柱に掲げ各種施策を推進しておられます。要はそのうちの市役所の再生についてでありますが、市役所の再生とは一体何をどこをどのように再生させるのでしょうか、具体的にいろいろお示しをいただきたい。
また、仕事をするのは職員であると。副市長時代から7年半、職員の様子はどうでしたか。副市長就任当初の市の職員の印象は、県職員と比べてどのように感じましたか。私的に見ますと、職員の皆さんは非常に有能で真面目な人たちですが、小さくまとまり過ぎているように見えました。少し全体に活気がないように感じる。市長の目から見てどのように感じておられますか。
また、どこにその要因があると感じますか、お伺いをいたします。
そうした任された仕事に対してやらねばならないことを強く思うこと、考えることをはっきりと表現し、与えられた仕事の範囲だけじゃなく、問題意識を持ってさらに大きく積極的に挑戦する職員が多く出てきてほしいと願うものであります。掲げる公約の重要施策の一つに職員の意識改革があります。市長は求められる職員像として、チャレンジ、コスト、チェンジという3Cをよく言われます。郷土愛を持ってチャレンジ精神旺盛な職員、そしてまたコスト意識を持ち市民の視点で行動できる職員、またプロ意識を持ち時代に即応して変革できる職員、この求められる職員像はどのようにしてつくり上げていくおつもりなのか、この職員の意識改革をどのように取り組んで今まで進めてこられたのか。
また、そこでその成果はどうあらわれてきているのか。
また、足らざるところは何か。いろいろ今後どのような意識改革を図っていかれるのか、お伺いいたしたい。
また、職員研修として、庁内での職員研修や自治大学校や市町村アカデミーの入校などもいろいろ実施をされておりますが、ほかにどのような職員の資質向上につながる研修を行っているのでしょうか、お伺いいたします。
地元企業との人事交流も事務的な業務だけでなく、営業的な業務も効果的であると思います。大いに実施すべきと考えますが、いかがでしょうか。
組織づくりは人づくりであると言われております。人材育成には時間がかかります。草花は1年で育ちますが、樹木はすぐに育ちません。人も同じであります。これは一つの案でございますが、職員の皆さんには一般事務と専門職の皆さん方がおいでます。それぞれの所属部課において業務に励み3年から5年で定期異動をしています。若いときにいろいろな部署で多くの業務を経験して職員としての幅をふやし、中堅的な立場になった職員が複雑、多様化する諸問題を解決していくためには、より専門的な職員をプロフェッショナルとして育て、企画や財政、福祉、建設等々、高度な専門能力や技術力を発揮して諸問題を乗り越えていく専任職員として育成することについてはいかがでしょうか。そういう担当になれば、長いスパンでの異動対象とするなどして、そうすれば専門性やスピード感のある強力な政策推進体制ができるんではないでしょうか。これはまさに市長が求められる職員像の、プロ意識を持ち、時代に即応して変革できる職員ではないのでしょうか、御所見をお伺いいたします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 市役所の再生と人材育成についてお答えいたします。
近年、地域主権の流れが加速する中、ますます厳しくなる地域間競争や人口減少問題等、複雑、多様化するさまざまな課題を解決し、市民満足度の高い行政サービスを提供していくためにも、職員も含めて市役所は日々進化していくことが求められております。そして何よりも大切なのは、職員の意識改革であり、そのための人材育成ではないかと考えております。職員一人一人がみずからの資質向上に努め、チャレンジ精神旺盛な職員、コスト意識を持ち市民の視点で行動できる職員、時代に即応してチェンジできる職員へと変わっていくことが、市役所の再生につながっていくものと確信をいたしております。
次に、市職員の印象についてでございますが、副市長へ就任以降、市職員の皆さんは勤勉で優秀ではありますが、問題解決への積極的な取り組みが少しないのではないかと感じておりました。その背景にあったのが、戦後の右肩上がりの経済成長期において、国が示す方向性に従っていれば、一定の地方行政が推進できていた中央集権的な体制であり、全国の大半の市町も同様の傾向と思いますが、長年にわたり国、県の主導による行政運営、あるいは業務における前例踏襲主義などといった消極的な姿勢がいつの間にか職場風土としてしみついてしまったのではないかと考えております。
以上、申し上げましたが、他の点つきましては補足いたさせます。
○議長(加藤喜三男) 近藤副市長。
○副市長(近藤清孝)(登壇) 市役所の再生と人材育成についてお答えいたします。
求められる職員像、職員の意識改革などについてでございます。
職員は、常に市民の視点に立って問題意識を持ち、課題解決のために積極的に挑戦するとともに、組織としてはその挑戦をバックアップする職場環境の整備が重要であるという趣旨のもと、現在、業務改善研修、市内住友企業へ出向いての管理職研修、福祉施設での体験研修、市内ショッピングセンターでの接遇研修等々さまざまな研修を実施いたしております。
また、人材育成、信賞必罰の視点から人事評価結果を給与等処遇に反映する人事評価制度の見直し、模範となる行動のあった職員を表彰する制度の創出、全職員から業務改善に関するアイデアを募る職員提案制度の実施など、職員の意識改革に重点を置き人材育成に努めてまいりました。その結果、新たな人事評価制度にあっては、幹部職員は部下職員の育成の重要性を再認識し、職場内のコミュニケーションづくりに積極的に努めるなどの成果も出始めており、また今年度実施した一人一提案制度では、400件を超える提案があり、実現可能な提案から早期に実施していくことにより、職員の企画立案能力の向上や意識改革につながっていくものと期待をいたしております。このように地道ではございますが、着実に、これまで以上に市民の立場に立って行動する職員がふえてきていると思いますが、まだまだ積極的なチャレンジ精神という点では、物足りなさを感じているのも事実でございます。今後におきましては、引き続き全ての職員を求められる職員像、3C職員、チャレンジ精神旺盛な職員、コスト意識を持ち市民の視点で行動できる職員、時代に即応してチェンジできる職員に育成するための研修を精力的に実施してまいりますとともに、人事評価制度につきましては、これまでの能力の評価に加え、職員個々の業績評価も加味した制度に改善し、職員の人材育成、意識改革に努めてまいります。
次に、地元企業との人事交流についてでございます。
公務の性質上、許認可の関係や契約関係にある企業との人事交流につきましては困難でございますが、市職員にとりまして、市内で事業展開する企業の取り組みや人材育成を学ばせていただくことは非常に意義があると考えており、職員研修の位置づけで毎年企業に受け入れをお願いいたしております。今後におきましても、コスト意識等を徹底していく上でも、企業研修を継続してまいりますとともに、本市と利害関係のない企業の営業業務等との人事交流につきましても研究してまいりたいと思います。
次に、職員の配置及び異動についてでございます。
若手職員は、管理職となるまでの期間を基礎的育成期間と位置づけ、特に採用後10年間は窓口部門、事業部門、管理部門といったさまざまな部門の業務に従事し、知識や経験を蓄積するとともに、本人の適性を見きわめることとしており、また中堅職員は、個々の適性を生かして経験や意欲等を発揮できるようなジョブローテーションの確立に努めております。
また、社会環境の急激な変化に伴い、行政需要も高度化、専門化してきております。今後は新たな施策やさまざまな行政課題に対応するため、ハイレベルで専門的な政策を創造できるプロフェッショナルの育成を図ることにも注力し、プロ意識を持ち、時代に即応して変革できる職員の育成に努めてまいります。
○議長(加藤喜三男) 藤田幸正議員。
○20番(藤田幸正)(登壇) 人材育成にはいろいろ言われたようなことについて取り組んでいただきたい。
ここで一つお尋ねをしたいんですが、資格者の育成というか、仕事によって、例えば土木・建設部門だと発注者側ですから別に資格はなくても、受注者は資格がなければ仕事はできません。逆に例えば今一級建築士であるとかになると、建築確認を受けるためには建築指導主事が要ると。そういったときにそういったことを段階的に育てていかなければならない。それとか、消防だといろんな救命士の養成とかもそういうようなことです。そのように役所の業務の中で資格がなければ仕事ができないという部門の資格者の育成についてはどのように考えて取り組まれておられるのか、お尋ねをいたします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 藤田議員さんの再質問にお答えいたします。
資格者の育成あるいは優遇等についての御質問であると思うんですが、おっしゃるとおり建築士、建築主事については特になかなか試験も難しくて、市の職員の中にも保有者がだんだん年をとってきて、若い人がいなくなってきているという状況でございまして、非常に危機的な状況になっております。そんなこともありまして、今回の予算の中で一級建築士を取得するための研修に対する補助を開始することといたしました。今後は建築士になった場合にも、主事になった場合には手当を出すとか、そういうことも含めて、これは検討ですけれども、当面研修に行った場合の研修費を補助しようというふうな予算を今回計上させていただいたところでございます。
○議長(加藤喜三男) 藤田幸正議員。
○20番(藤田幸正)(登壇) 今市長が申されたようなことで、いろいろと人材、資格者の育成にも取り組んでいただきたいと思います。
それでは次に、市立の学校と幼稚園についてでございます。
現在、市内には17校の小学校と分校を含めると12校の中学校があります。小学校のうち12校は旧の村時代に設置をされ、2校は住友の私学から今の形になったと。あとの3校は地元企業の住宅の急増などにより新たに設置をされたと。所在地も一部の学校は現の場所へ移転をしましたが、ほかは余り変わることなく現在に至っております。
しかし、大島小学校は児童数の減少により平成25年3月末をもってその歴史に幕をおろしたということでございました。中学校は戦後の学制改革により旧市内に東西南北の4校と旧町村に1校ずつ配置をされましたが、地区の撤退や川東地区の統廃合により減少をしましたが、現在12校となっておりました。児童生徒数を見ますと、社会情勢の変化や市街地のドーナツ化などによる居住地域の変化により、中心市街地にある学校に減少傾向が見られ、市内の児童生徒数は、私たち団塊世代の在校時代から見ると4割以下程度に減少しています。学校の数は同じであります。これから少子化がさらに進むことが予想される中で、子供が生きる力を培うことができる学校教育を将来にわたり保障しなければならないためには、適正な配置と適正な規模に取り組まなければならないと強く思うものであります。規模の判断につきましては、団体活動である運動会や学芸会など、子供が集団の中で多様な考えに触れ、認め合い協力し合う程度の活性化が図れる規模であるとか、人間関係に配慮したクラスがえができる、またスポーツでクラス対抗ができるとか、また部活動の種目数を一定数維持できる規模、また主要教科について、各学年それぞれ担任教員を用意できる規模などと言われております。これからさらに少子化が進展することにより学校の小規模化が進んでくることから、適正な学校規模を維持し、良好な教育環境を確保するためには、適正な配置が重要と考えます。市内の小中学校の適正配置、適正規模をどのように考えていかれますか、お伺いをいたします。
また、別子小学校、中学校、若宮小学校、浮島小学校についてでありますが、現在の状況をどのように捉えて考えておられますか、お伺いをいたします。
次に、公立幼稚園についてお尋ねをいたします。
現在市内の幼稚園数は、公立2園と私立9園の11園であり、各園の充足率は少子化が進み、低い状況にあります。今後の少子化も懸念をされております中で、4月からは子ども・子育て支援新制度により、保育料を市が現行の保育料をもとに決定をいたしますが、まだまだ保護者の負担格差の問題もあります。公立施設の役割、意義等々、これらの現状のもとで行政として公立園と私立園の状況また、関係をどのように見ておられますか、お伺いをいたします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 市立の学校と幼稚園についてお答えいたします。
まず、学校の適正規模、配置についてでございます。
少子化の進展で、本市の学校では小規模化が進んでおり、学校規模の適正化や小規模化に伴う諸問題への対応を検討していかなければならない重要な時期であると認識しております。平成27年1月に国から公立小中学校の適正規模、適正配置等に関する手引が公表され、学校規模の標準を下回る場合の対応の目安として、1学年1学級規模の小学校について、適正規模に近づけるための検討や小規模校を維持しながらの教育の充実、学校が地域コミュニティーの核であることへの配慮などが自治体に示されました。今後におきましては、この手引の趣旨を踏まえ、平成27年度に仮称学校再編検討委員会を設置いたしまして、地域の実情に応じた最適な学校教育のあり方や学校規模について調査研究を進めてまいります。
次に、学校の現状についてでございます。
別子山地域の別子小中学校につきましては、今の小規模特認校制度を継続してまいりたいと考えております。その他の小規模化が進んでおります学校につきましては、学級規模、児童数、将来の児童数の予測、児童の学習状況や教職員配置などの状況もあわせ、最適な学校規模のあり方について総合的な観点から検討を始めたいと考えております。
次に、幼稚園についてでございます。
公立の幼稚園は、安価な料金設定による幅広い就園機会の提供、特別な配慮を有する幼児の受け入れ、幼小連携による交流の充実等が特徴であり、一方私立の幼稚園は、園独自の教育方針のもと、3年保育や一時預かり、送迎バスの運行など、保護者のニーズに応じたサービスの提供や音楽、絵画やスポーツなど、特色のある教育の提供に特徴が見られます。なお、これらは地域性や歴史的経緯の中でお互いの役割や機能を補完しながら今日まで続いてきたものと考えております。今後、子ども・子育て支援新制度の中で、本市の子育て支援全体の質や量を勘案しながら、公立・私立幼稚園のバランスや運営のあり方などを検討したいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 藤田幸正議員。
○20番(藤田幸正)(登壇) 子供たちにとっては、教育はもう毎年毎年のことですから、やっぱりいろんなことでその辺のことを適正なというか、良好な環境の中で学習をしていただきたい。新居浜市はほかの地域から比べて非常に恵まれた環境で、学校と学校が見えると、小学校にしろ中学校にしろ。近くで見えるという、非常にもうすばらしいいい環境なので、余計に我々もそんならもっともっとやっぱりいい環境の中でというふうなことを思っていろいろちょっと質問させていただいたんですけど、小規模校は小規模校なりのいろんなことでの充実した教育、いろんなことの配慮をして取り組んでいただきたい。
また、幼稚園についても、障害とか何かを持たれるような子供たちを、特に受け入れて、大いに特徴ある公立幼稚園として頑張っていただきたいなということを要望しておきます。
次に、道路網整備についてでございます。
現在、市内には2つの自転車歩行者道を含めた28路線が都市計画道路として計画決定をされております。そのうち新居浜駅港町線、磯浦阿島線、駅前郷線、磯浦新田線と駅裏中筋線の5路線が整備完了となっております。現在整備中路線は、国道11号の新居浜バイパス線、県道の西町中村線と郷桧の端線、そしてまた市道の上部東西線の4路線で、逆に岸の下旦の上線、沢津桜木線、宇高西筋線、前田庄内線、高木庄内線、上泉萩生線の6路線に至っては、いまだ未着工の現状であります。都市計画道路以外の地方道整備改良は、市道角野船木線と種子川筋線の2路線であります。このような現状をどのような感じで捉えておられますか。
また、今後の都市計画道路整備や地方道の改良整備をどのような計画のもとで取り進めていかれようとしているのか。
また、一般県道金子中萩停車場線の整備の見通しについてもお尋ねをいたします。
次に、川東地域のうち、宇高八幡地区の道路についてであります。
東西方向はまだよいとしても、南北の縦方向への道路についてであります。普通に対面通行のできる道路は、市道沢津東雲線と旧県道の多喜浜駅へ向かう市道新田松神子線の2路線しかありません。以外の市道は言うに及ばず、農道についても対面通行はもとより、離合するにも非常に神経を集中して運転しなければ難しい状態の対面通行不便地帯であります。
そこで、ちょうどその地域の中心にあります宇高中郷線のうち、市道新田松神子線から県道新居浜東港線に至る約800メートルの間にちょうど東側に接する排水路にさらに多くの箇所にふたをかけていただいて幅員を確保して、楽に対面通行並びに離合ができやすいようにしていただきたいと願うものであります。新たに最近2カ所に離合待避場所がつくられましたが、まだまだ少ない状況であります。この排水路は宇高雨水排水ポンプ場の導水路でもあり、また排水路に土地改良区が数カ所ゲートを設け、かんがい用水路への水源を確保するなど複雑なつくりになっておりますが、この路線の改良工事についての取り組みはいかがなものでしょうか、お伺いをいたします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 道路網整備についてお答えいたします。
まず、道路整備の現状についてでございます。
新居浜市では、まちづくりを進めていく上で都市計画マスタープランにおいて20年後を見据えた道路整備の基本的な方向を示しておりますが、さらに将来都市像の実現に向け、第五次長期総合計画におきまして10年後の都市計画道路の整備率や市道改良率の目標値を掲げ道路整備を推進しております。
しかしながら、道路特定財源の廃止以来、特に新規の道路整備は財源的に非常に厳しい状況であり、同時に多数の路線を整備することは困難な状況でございます。
次に、今後の道路整備はどのような計画のもとで進めていくかについてでございます。
国は、人口の急激な減少と高齢化を背景として、医療福祉施設、商業施設や住居等がまとまって立地し、高齢者を初めとする住民が、公共交通によりこれらの生活利便施設等にアクセスできるコンパクト・プラス・ネットワークの考えを示しております。本市におきましても、コンパクトなまちづくりを目指して、拠点エリアへの都市機能の誘導とそれらをつなぐ地域交通の再編、交通計画の見直しに取り組む必要がございます。今後は、第六次長期総合計画策定時期を目指して、長期間未着手の都市計画道路等の見直しを行い、財政状況の変化や地域住民、関係機関との調整など、社会情勢の変化に柔軟に対応しながら、また市内全体の道路網のバランスや交通量、渋滞状況、さらには国道や県道の整備状況等を勘案しながら優先路線を決定し、計画的な整備を進めてまいりたいと考えております。
次に、一般県道金子中萩停車場線の整備の見通しについてでございます。
一般県道金子中萩停車場線は、新居浜市を東西に走る主要地方道壬生川新居浜野田線と国道11号を結び、JR中萩駅に至る市の南北交通軸となる幹線道路であります。
しかし、本路線は、総延長約4.8キロメートルのうち約1.9キロメートル区間が未改良で、防災危険箇所や離合困難箇所が点在しており、早期の改良が望まれております。愛媛県では、本年度から未改良区間のうち約650メートルについて事業化し、現在地形測量や道路設計を実施しているところでありまして、今後新居浜市の地籍調査とも歩調を合わせ、用地測量や用地買収を実施し、早期に工事に着手したい考えであると伺っております。
次に、市道宇高中郷線の改良への取り組みについてでございます。
本路線につきましては、以前から通行の際に円滑に離合ができるように地元自治会等から水路のふたかけの要望があり、水路を管理する土地改良区及び沿線地権者等関係者と協議を行ってまいりました。その結果、平成24年度、平成25年度に条件整備の整った2カ所について待避所を設置し、離合困難解消の暫定的な措置を行いましたが、その他の検討箇所につきましては、ゲート等の既存施設や沿線地権者との協議の不調等により未整備となっております。今後も要望箇所の状況に応じて地元協議を行い、条件整備が整った箇所から順次対応してまいります。
○議長(加藤喜三男) 石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 先ほどの人材育成の答弁の中で一級建築士の資格取得につきまして、研修費補助を予算計上したというふうに答弁をさせていただきましたけれども、そういう制度をつくることを決定いたしましたけど、まだ予算計上はできておりません。平成27年度にそういうふうな人がおれば、必要に応じて予算計上をすることにいたします。おわびして訂正いたします。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。藤田幸正議員。
○20番(藤田幸正)(登壇) 道路については、人間で言えば血管と同じでございまして、不特定多数の方がいろいろ利用されるので、目で見てもわかりますし、いろんなことで通行される人たち、特に市民の利便性が高まるように、非常に厳しい中ですけど、整備のほうをよろしくお願いいたします。
○議長(加藤喜三男) この際、暫時休憩いたします。
午前10時57分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前11時08分再開
○議長(加藤喜三男) 休憩前に引き続き会議を開きます。
伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) 自民クラブ伊藤謙司です。
通告に従いまして質問をさせていただきます。
公共施設建てかえについてお尋ねします。
既存の公共建築物についての建てかえ、更新についてお尋ねします。
今回、議員、理事者の皆様、また市民の皆様にももう一度施設の建築年数の確認をしていただきたく簡単なパネルを用意させていただきました(パネルを示す)。
また、前回に一度、全体的な考え方ということで質問をさせていただきましたが、今回は個々の建物についての今後のあり方についてのお考えをお伺いしたいと思います。
まず最初に、ほぼ大半の市民が懸念しております市民文化センターについてお尋ねします。
多分公共の施設においても古い順序で言えば上位に上がろうかと思います、市民文化センター本館ですが、昭和37年11月3日建設、築52年を経過する新居浜市を代表する施設であり、古さを感じているのは、市民全員の感想であると思われます。ここ最近では、楽屋の増築、バリアフリー化、今年度耐震補強も行い、施設の長寿命化を行っていますが、今後新居浜市の文化施設の代表となる文化センターについては、施設建てかえのお考えはありますでしょうか。
次に、新居浜市斎場についてお尋ねします。
前回にも斎場についての施設建てかえについてお尋ねしたのですが、やはり市民の方々から最近、炉の老朽化によるところだと思われる葬儀の時間の調整の難しさをよく言われます。特に炉の定期点検時期の混雑による葬儀の時間調整が難しい。中には市外で火葬しなくてはならない状況もあると聞きます。
そこでお尋ねします。
やはり現在の火葬炉の能力では、今後運営に支障を来すと思いますので、斎場の施設更新、建てかえのお考えはありますでしょうか。
次に、運動施設である市民体育館と市営野球場についてお尋ねします。
この2つの運動施設についても築30年近く経過した公共施設です。市民体育館においては、昭和52年建設の築37年が経過しており、老朽化は否めないところではありますが、新居浜市民の運動施設の拠点であるのは周知のことと思います。
また、他市の体育館を見ますと、空調設備は当然であり、全国規模の大会では必須の条件であるのは御存じのことと思います。
また、市営野球場においても、昭和60年建設の築29年経過し、この施設に関しましても、現在の使用者のニーズにそぐわない箇所が多々見られます。特に使用者、来場者の駐車場台数の確保ができておらず、離れた河川敷に駐車していただくなど、利用するのに不便な箇所の多さを感じているところです。
そこでお尋ねします。
この現在のニーズに合っていない老朽化した公共運動施設の施設建てかえの案がありましたらお答えください。
次に、消防署についてお尋ねします。
防災の拠点である消防署ですが、この施設に関しましても、かなり老朽化が進んでいるのは周知のことです。現在建てかえを計画されている北消防署については、早急な施設建設実施ということで御要望申し上げますが、上部地区の防災拠点である南消防署ですが、今回は耐震補強ということで施設の長寿命化を図るということですが、昭和55年建設、築34年経過の南消防署についての今後の建てかえ計画等をお教えください。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤謙司議員さんの御質問にお答えいたします。
公共施設建てかえのうち、市民文化センター本館の建てかえについてでございます。
まず、公共施設の建てかえについての基本的な方針といたしましては、平成23年度に策定した新居浜市アセットマネジメント推進基本方針において、目標使用年数を65年と定めており、計画的な予防保全工事を実施することにより個々の施設の長寿命化を図っているところでございます。
一方で、将来人口推計や公共施設全体の更新費用の試算結果を考慮いたしますと、保有している全ての施設を更新するための財源の捻出は困難であり、長寿命化対策とあわせて施設の廃止や複合化、広域利用など、施設総量の縮減に向けた取り組みも重要な課題であると認識をいたしております。
市民文化センター本館につきましては、平成24年度に実施した耐震診断及び耐震補強設計の結果を受け、平成26年度に本館と大ホールの耐震補強工事を実施し、安全性の確保は図ってまいりました。
また、平成23年度には、市民要望の多かった大ホール楽屋の改修及び新築工事を実施し、平成26年度には大ホールの空調設備、つり物制御盤、舞台床、高圧電気設備等の改修工事を実施し、快適で利便性の高い施設とすることによりサービスレベルの向上、施設の長寿命化を図っております。施設の建てかえにつきましては、目標使用年数の65年間使用すると仮定いたしますと、第六次長期総合計画の半ばに更新時期を迎えますことから、第六次長期総合計画策定の中で建てかえについて総合的に検討していく必要があると考えております。
以上、申し上げましたが、他の点につきましてはそれぞれ補足いたさせます。
○議長(加藤喜三男) 阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 公共施設建てかえについてのうち、市民体育館と市営野球場についてでございます。
市民体育館につきましては、耐震補強対策事業交付金等を活用し、平成25年度に耐震診断、平成26年度に実施設計を行い、平成27年度に耐震補強工事を実施いたしまして、安心、安全に利用できる体育施設として整備を進めていく計画としております。
また、平成24年度には、競技場フロアの研磨工事を実施することにより長寿命化を図っております。
次に、空調設備につきましては、電気代等の管理運営費の増大、室外機の騒音問題、バドミントン、卓球等、送風の影響を受ける競技種目への対応、工事施工による長期間の休館が必要である等の問題から導入に至っておりません。
しかし、近年、省エネタイプで送風による影響を与えない大空間空調システムが開発されており、導入効果について調査研究する必要があると考えております。
次に、市営野球場につきましては、平成29年に開催されますえひめ国体を見据えまして、観覧席を改修するなど順次整備を進めているところでございます。
しかし、市営野球場には、新居浜公園としての駐車場に約100台が駐車可能ですが、多数の来場者が予想される大会開催時には、河川敷緑地の一部を臨時駐車場として使用しているのが現状となっております。市民ニーズに合った市民体育館、市営野球場等の公共運動施設の建てかえにつきましては、今年度庁内に設置されました検討委員会での総合運動公園構想策定の中で協議検討を重ねて構想案が出されるものと考えております。
○議長(加藤喜三男) 横川環境部長。
○環境部長(横川悦夫)(登壇) 新居浜市斎場についてお答えをいたします。
斎場は昭和59年4月に供用開始し30年が経過しております。火葬炉は8炉で、平成25年度の火葬件数は1,568件となっております。稼働日数は年304日で、1日平均の火葬件数は約5件ですが、時期的な集中や休場日後の集中が重なり、御希望の日時に火葬できない場合がございます。
また、葬儀の時間決定は、斎場の空き状況だけではなく、親族の御都合、葬儀社の式場や通夜会場の設定、お寺の調整などが必要となります。時間調整の難しさを認識しているところでございます。従来、火葬炉が問題なく稼働し、利用者にも御迷惑をかけないよう計画的に修繕を行ってまいりましたが、御指摘のように今年度は制御盤等の電気工事も行いましたため、調査設計や工事に時間を要し、繁忙期である11月、12月に工事が重なったことから利用者の方々に大変御迷惑をおかけいたしました。火葬件数は毎年増加傾向にあり、8炉全てが稼働した日数も平成22年度が41件、平成23年度が36件、平成24年度が50件、平成25年度が45件と微増しており、複数回使用できる炉の必要性を認識しております。そのようなことから、現在の耐火れんが炉では冷却時間の問題がありますことから、1日に複数回火葬ができるセラミックファイバー炉等の導入と炉の大型化について検討を行っているところでございまして、そのような結果も踏まえ、今後大規模改修で対応ができるのか、建てかえが必要になるのかの判断を行ってまいります。
○議長(加藤喜三男) 村上消防長。
○消防長(村上秀)(登壇) 消防署についてお答えいたします。
消防庁舎は、有事の際には本市の防災拠点として重要な位置づけになると認識いたしております。大規模災害発生時には、市関係部局と消防が一体となった連携が必要不可欠であることから、市役所本庁舎に隣接する北消防庁舎の充実強化を最優先課題とし、現在策定中の新居浜市防災拠点施設建設基本計画に基づき、体験型防災センターを併設した新消防庁舎の建設を平成27年度から進めてまいります。
なお、南消防庁舎につきましては、平成24年に耐震二次診断を実施した結果、適合となっておりますことから、北消防庁舎建設の動向を注視しながら大規模改修による整備を進める予定でございます。
しかしながら、管内人口の増加に伴う火災や救急を初めとする各種災害件数の増加、訓練施設の不足、さらには国道11号バイパスの開通なども考慮し、上部地区の実情に応じた防災拠点施設としてどのように整備することが適切か、庁内協議を進めてまいりたいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) それでは、まず文化センターについて再質問をさせていただきます。
平成23年12月、前任者の佐々木市長に御答弁いただいたんですが、その中に公共施設の今後の考え方として優先順位につきましては、建築年度に加え利用状況など総合的な検討を行った上で決定すると。それに伴って計画を実施しなければならないという御答弁をいただいたんですが、建築年度と利用頻度を考えますと、どう考えましても築52年の建物ですので最優先にしなければならないものじゃないかなと思います。耐震診断等々でも、利用は確かに先延ばしできることとは思うんですが、築52年というのはもうかなり使っている部分であって、あかがねミュージアムの次に何を考えるかというときには、まず第一に考えるべきだと思うんですが、その辺あかがねの後は次何を考えるかというようなお考えはありますか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤議員さんの再質問にお答えいたします。
市民文化センターは、確かにもう52年経過して古いというのは私も実感をいたしております。できれば総合文化施設のときにもう少し議論をしていただければなというそういうふうな思いもありますけれども、今はもう総合文化施設がちゃんとできますので、その後そしたら何をするのかという問題ですけど、御案内のとおり防災センターの建築ということで、次の大型工事は当面防災拠点施設というふうなことに決まっております。その後については全く白紙でございまして、今議員さん御指摘のように、数々の老朽施設がございますので、そこはまた市民の皆さんあるいは議会の皆さんと御相談をしながら決めていきたいなと、こんなふうに思っております。
○議長(加藤喜三男) 伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) 市長が言われておるいろいろなことは一遍にはできないというお話なもんですから、次は北消防署と。ということは市長、さっきアセットマネジメントのお話が出たんですが、私も少し読ませていただいたんですけども、普通は50年で建てかえというお話の中で65年長寿命化計画で何とかしようというお話なんですが、52で65から引いたら、あと10年はこれは使用するというお考えでよろしいんでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
先ほどの答弁でもお答えいたしましたけれども、次の第六次長期総合計画の中でどうするかを決めていきたいなと、そんなふうに思っております。
○議長(加藤喜三男) 伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) それでは次に、斎場について再質問をさせていただきたいと思います。
先ほどのお話の中にもあったんですが、建てかえは少し難しいというお話しだったんですけども、定期点検を11月、12月の一番、言葉悪いんですけど繁忙期にされるというのは、少しその辺でかなり市民の方から苦情が入ってるんですが、その辺の考え方をちょっとお聞かせしていただきたいと思うんですが。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。横川環境部長。
○環境部長(横川悦夫)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
この改修工事なんですけれども、この件につきましては、ちょうど年度が変わって5月ぐらいにまず点検をいたします。そしてどこが悪いか、どこをことし直すべきかという検討をしてその上で設計を組みそれから工事に入っていくようになります。そういうことから時間がかかりまして、今回は調査した後の電気系統とかも含めた設計の時間を要しましたので、若干おくれてしまいました。来年度からはもっと早く調査に入って対応したいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) 市民要望で11月、12月はさすがに外してくれというお話が多々ありますんで、その辺はぜひ。どうもお話を聞きますと、毎年同じようなスケジュールでされているようなんで、どっかで一度リズムを変えないと、このまんま一番の冬場の時期に重なることが多々あると思いますので、まずスケジュールを変えていただくことからよろしくお願いいたします。
それでは次に、市民体育館について再質問をさせていただけたらと思います。
先ほど教育長のお話の中で、空調設備というのは、近隣の騒音等々でというお話をされてたと思うんですが、近隣の騒音のことを考えますと、これはもう空調設備は、今の施設ではできないと考えてよろしいんでしょうか。体育館自体の場所をかえてしまわないと無理だというお考えでよろしいんでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。木村教育委員会事務局長。
○教育委員会事務局長(木村和則)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
先ほどの答弁にもございましたように、従来の空調設備につきましては、室外機の騒音が大変ひどいという状況がありますので、いろいろ調べますと、新しい方式で室外機の騒音が減少しているシステムが新たに開発されておりますので、今後それについて研究していきたいと思っております。
○議長(加藤喜三男) 伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) 騒音対策というのは、何とか今の新しい設備でできるということなんで、ぜひ新居浜市内に空調設備がついた体育館施設というのはないもんですし、他市、隣を見ますとついてますんで、さすがにうちだけついてないというのはいかがなものかなと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
それで、先ほどの教育長の答弁の中にもあったんですが、新居浜市の総合運動公園候補地検討業務ということで、庁内で平成26年からもうお話もされてるようなんですが、そん中で市民が要望されております総合運動公園の候補地の素案なんかもしありましたらお聞かせいただきたいと思うんですが。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤謙司議員の再質問にお答えいたします。
総合運動公園につきましては、平成26年度に業務委託をいたしまして、体育館や野球場も含めた各体育施設の整備可能な候補地あるいは整備の内容あるいは規模等について今調査をやっていただいております。その建てかえにつきましても、委託業務の結果を踏まえて総合運動公園構想を策定する予定としておりますので、その中で皆さんの御意見あるいは財政状況等も踏まえて決めていきたいなと、そんなふうに思っております。
○議長(加藤喜三男) 伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) ぜひ総合運動公園は市民の要望ですので、早々にいろいろと計画をしていただいて進めていっていただけたらと思います。
次世代の子供たちに一流のアスリートだったり試合なんかを見せるという点では、総合運動公園っていうお話にはなかなかならないと思いますので、先ほど言っておりました教育長、空調設備のほうだけでもぜひ何とか早目にお願いできたらと思います。
それでは次に、消防署についてお尋ねをしたいんですが、ここにありますが(パネルを示す)、北消防署が築31年、南消防署が築34年なもんですから、どちらかというと、古いほうの南消防署のほうが、耐震のほうは大丈夫だと思うんですが、使い勝手等々はやっぱり古いと思われるんですが、そういったところで古いほうを重要視して直していくっていうのが僕なんかは最初の考え方があるんですが、古いほうはそのままっていうのがちょっと整合性が何か考えられないんですけども、北消防署のほうが本部ですからわかるんですけども、ちょっとその辺だけお考えを。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。村上消防長。
○消防長(村上秀)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
北消防庁舎につきましては、今回防災拠点施設として建設をするという方針が出されておりますが、今現在伊藤議員さんがお示しいただいております資料につきましては、北消防庁舎の新館の部分が昭和58年建設で、2階建ての部分、旧庁舎に当たります部分が昭和34年の建設だったですか、もう50年が来ておりまして、耐震診断でも不適合でございました。それがありましたものですから、こちらの建てかえが先になったということでございます。
なお、今の4階建ての部分につきましては、整備をして使用はいたしますが、この部分については建てかえはいたしませんので、2階建ての部分ということになりますので、お願いいたします。
○議長(加藤喜三男) 伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) 消防署のほうも内容はある程度わかっておりましたが、ぜひ南消防署のほうも早々にいろいろと計画をしていただいて、またしていただけたらと思います。
要望として市長に一つだけお願いしたいんですが、今から先々考えますと、本当に予算がかかると思いますので、長寿命化も考えていきながら、65年でじゃあ全部やるっていうわけにはいかないもんですから、次々っていうことでまたお話を進めていっていただけたら幸いでございます。よろしくお願いいたします。
それでは次に、新居浜市総合文化施設運営についてお伺いします。
かねてより建設中で今年度7月完成予定の総合文化施設ですが、開館直前ですので、まず開館のオープニングイベントについて御提案またお尋ねします。
駅前ににぎわいをということで建設されています施設ですが、やはり何事も最初が肝心であり、開館1年目のイベントは、特に重要視すべき点ではないかと思います。
そこでお尋ねするんですが、オープニングイベントで新居浜市が誇る、間違いなしに一番の国民的アーティスト水樹奈々さんのイベントという発想はないのでしょうか。若者は期待をしていますし、来場者も多く期待できると思いますが、その点いかがでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 新居浜市総合文化施設の運営についてお答えをいたします。
水樹奈々さんにつきましては、伊藤議員さんの御意見のとおりでございまして、新居浜市といたしましてもふるさと観光大使をお務めいただくなど、さまざまな御支援を賜り大変感謝をいたしております。水樹さんのイベントにつきましては、市民の皆様からぜひ実現してほしいと多くの声をいただいており、実現に向け担当課におきましても、関係者への依頼と協議を行っております。水樹さん御本人におかれましても、新居浜への思いも強く、可能な限り協力したいとの御意向をお持ちだと伺っております。現在のところスケジュールの関係で、開館時に直接御来館いただくことは難しい状況であるとお聞きいたしておりますが、オープニングイベント期間の中でどういった形で御協力いただけるか、今後も具体的に協議を続けてまいりたいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) 先ほど来お話があったんですが、水樹奈々さんのコンサートというのは難しいと。ちょっと私の感想なんですけども、水樹奈々さんと市行政との接点というのが少し薄いんじゃないかなっていうのが感じられます。どちらかといいますと、愛媛県の観光大使にとられている感があるんですが、水樹奈々さんに対して市としてはどういった形で接点を持つようなことをされているんでしょうか。なかなかお会いできない方だと思うんですが、市として何回か東京に出ていって会うとか、そういうような接触はされているんですか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 伊藤議員さんの再質問にお答えいたします。
先ほど御答弁申し上げましたように、今回のオープニングに当たってのイベントに御参加いただけないかということで、その要請の中で直接御本人それからマネジャー、事務所にもお会いいたしまして何回か接触をさせていただいております。そういった中で御本人自身が非常に新居浜への思いも強い、総合文化施設の今後の運営にぜひできる限りの協力をしたいというふうな意思表示をしていただいておるということでございます。
○議長(加藤喜三男) 伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) イベントのお願いということで東京に市長なんかも行かれてお話もされとるようなんですが、極力お会いしないとなかなか話が進まないと思いますので、東京へ行った際にはお会いできるように、できたら私も連れて行ってください。
オープニングイベントなんですけど、集客が最大の目的であるとは思うんですが、いろいろなカルチャーという考えの中で、文化というのは美術だけじゃなく音楽っていうのも足したようなカルチャーというのがありますので、ちょっと今回オープニングイベント、今のスケジュールを見させていただくと、どちらかというと美術とか芸術っていう、そういうところに少しスタンスが行き過ぎてるんじゃないかと思うんですが、もう少し今の若い子らの文化ですね、音楽であったりダンスだったり、そういうことも少しお考えの中に入れていただきたいと思うんですが、ちょっとその辺のお考えをお願いします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 伊藤議員さんの再質問にお答えいたします。
最近特に文化庁の芸術祭、そういったところを見ますと、例えば漫画であるとか、アニメであるとか、エンターテインメントであるとか、そういった分野に非常にシフトしてきているという現状も聞いております。伊藤議員さん御指摘のように、従来のいわゆる芸術という枠にとらわれないいろんな表現の仕方、自由な表現、こういったことで、若者カルチャーというのが今後非常に重要になってきているというふうな認識は十分いたしております。そういったことで、総合文化施設の今後の運営の中ででも特に若者カルチャーに焦点を当てたイベントあるいはコーナー、そういったことを積極的に取り入れて、いろんな世代に受け入れられる広い文化の発信を目指してまいりたいというふうに考えております。
○議長(加藤喜三男) 伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) 部長の御答弁の中に、やはり先ほどアニメとか漫画とかっていうのも本当にかなり世の中では認知度の高い文化になってきておりますので、ぜひお願いしたいと思います。
それと一つ御要望なんですが、郷土美術館でスタジオジブリ展をされたと思うんですが、そのときに近藤勝也さんが来られてジブリ展ということで、新居浜市だけじゃなくて近隣都市の方がかなり来られて、全国的なスタジオジブリですので、ちょっとスタジオジブリ展っていうのはなかなか難しいとは思うんですが、今回のオープニングイベントでスタジオジブリ展というのもぜひお考えの中に入れていただけたらと思いますので、またこれは御要望としてお願いしたいと思います。
それでは次に、生涯学習社会についてお尋ねします。
文部科学省の生涯学習社会の実現として、公民館を地域の学習の拠点として位置づけていますが、本市においても同様な位置づけであると思われます。今回質問させていただく観点は、生涯学習における高齢化社会への対応です。
高齢化が進む中、退職後の人生設計に生きがいを持って主体的に生きることができる社会こそが現代に求められているものではないでしょうか。
そこでお尋ねします。
高齢者の学習活動や社会参画において公民館活動は主たるものではないでしょうか。現在活動されている高齢者サークル等への手厚い補助のお考えはございませんでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 生涯学習社会についてお答えいたします。
御指摘のとおり、公民館活動において高齢者の学習活動や社会参画の推進は、継続的にその充実を図っていくべき課題であり、活動の目的の一つでもあります。公民館活動は、各種講座や3世代交流行事等の市の事業活動と住民の自主活動でのサークル活動があります。市の事業活動である各種講座や行事には、個人の学びの活動から学んだことを広く地域社会の課題解決等に生かしていくまちづくり活動やボランティア活動まで幅広い活動があり、地域主導型公民館として取り組んでいるところであります。
一方、サークル活動に関しましては、各公民館でさまざまな分野の多くのサークルが、学習や文化活動、健康づくりの活動などを行っております。これらの活動につきましては、公民館を活動の場として御利用していただくことで、学習支援をしております。文部科学省の推進する社会教育の活性化に関する近年の事業の方向性は、個人の学びから学んだことを個人が地域社会へ還元していく活動へと言われるようになってきております。このようなことからも、個人の学びとしてのサークル活動に対する予算的な支援は困難であると考えております。
また、公民館以外の施設として高齢者生きがい創造学園や生涯学習センターにおきましても、各種講座を中心とした幅広い活動が行われておりますので、活用していただきたいと思います。
○議長(加藤喜三男) 伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) 教育長の話の中で、サークル活動の中での個人への補助っていうのは難しいというお話だったんですが、ちょっと具体的に言いますと、公民館活動の中で芸術とか美術的な制作活動、楽焼とかそういうものになると思うんですが、またそれとは別に運動不足の解消ということで、公民館の中で軽スポーツをされている、卓球なんかもあるんですが、そういうことも公民館活動の中で高齢者のサークルでされているところもあります。そういった中で卓球なんかは、卓球台なんかの備品、個人のものじゃなくて皆さんで使われるような備品っていうものに関しては、これ個人のものと考えるんか、輪投げなんかもそうなんですけども、そういったものとして考えるんか、ちょっと私が考えるところでは、卓球なんかの卓球台だったりネットだったり、輪投げのものなんかっていうのは備品として考えられるんですが、そういうところに手厚い補助をしてあげるというようなお考えはございませんか。それと楽焼なんかも結局つくるもの自体は御自分で出されとんですけども、楽焼窯だったり、そういうものですね、みんなで使うものっていうのも結構予算もかかりますんで、その辺をちょっと補助していただけるようなお話があるんですが、その辺はいかがでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。木村教育委員会事務局長。
○教育委員会事務局長(木村和則)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
芸術活動、運動不足などの個人のサークルへの補助ということでございますが、卓球等例に挙げていただきましたが、教育長の答弁にもございましたように、市内で高齢者生きがい創造学園など備品について充実した施設もございます。個々の公民館に全ての備品を取りそろえるというのは大変難しい問題でありますので、ほかの施設であるところをぜひ使っていただけたらと思います。よろしくお願いします。
○議長(加藤喜三男) 伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) お話の中にあるところまで行って、それこそ私新須賀なんですが、市民体育館へ行けば、そら確かにあるんですが、そこまで行かれる方が高齢者サークルの方ですんで、地元の方が多いもんですから、そういった備品があるところまではなかなか行けない。そのために公民館っていうのが市内個々個々にあると思いますので、もう少し考え方を変えていただいて、ちっちゃいエリアエリアで考えていただくほうがありがたいです。現実に今動いている高齢者サークルの中で備品等で困っている方もいらっしゃると思いますので、公民館の数もしれてますし、サークル活動されている高齢者サークルの数も少し調査していただいて、要望を少し聞いていただけるようにお願いしたらと思います。
それでは次に、太鼓祭りと行政のかかわり方についてお尋ねします。
新居浜太鼓祭り、我が市が全国に誇る太鼓祭りですが、現在市内の太鼓台を保有している自治会等では、その運営について危惧している点が多々あります。
まず、太鼓台本体の維持管理費、また新調資金の調達についてですが、自治会員数の減少により運営費が厳しくなっているのは想像のつくところです。特に経年劣化により新調というと、個々の自治会員への負担は大きく、なかなか太鼓台新調の話にならないのが現実です。
しかし、今後若者が新居浜へ残る魅力のあるものと言えば、太鼓台が一番であろうかと思います。
そこでお尋ねします。
人口流出、地域活性化の施策として、各太鼓台への運営費の補助、また新調費等の公的補助のお考えはありますでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 太鼓祭りと行政のかかわり方についてお答えいたします。
まず、各太鼓台への運営費の補助についてでございます。
各太鼓台への運営費の一部は、平成21年度まで新居浜市太鼓祭り推進委員会事業の一環で支援を行ってまいりましたが、祭礼に対する支出に当たる可能性がありますことから、平成22年度から廃止し、市民や観客の安全対策等の環境整備事業に関する補助に変更した経緯がございます。
太鼓台への運営費に補助を直接行うことは、祭礼に関する事業への支出となる可能性から困難でありますが、今後市といたしましても、新居浜太鼓祭りを事故のない楽しい秋祭りとするために、見せる祭りへの転換が必要であると考えており、太鼓祭りを通して新居浜市のイメージアップに貢献いただければ、文化・観光面での功労褒償という形で各太鼓台を支援できればと思っております。
次に、太鼓台新調費等への公的補助についてでございます。
太鼓台を所有しておられる自治会等におかれましては、太鼓台の新調時はもちろん、その維持管理に係る経費は自治会員の会費や寄附金等において賄われ、自治会員の負担が重くなっているものと認識いたしております。
しかしながら、太鼓台の新調費等の公的補助は、祭礼に対する支出に当たる可能性がありますことから、困難であると考えております。新居浜太鼓祭りは、本市が全国に誇る伝統文化行事であるとともに、地域コミュニティーの活性化にも寄与していることから、今後とも新居浜市太鼓祭り推進委員会事業を支援することなどによりまして、本市の観光、文化の振興、そして地域連携の向上に努めてまいります。
○議長(加藤喜三男) 伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) 先ほどの御答弁の中に、太鼓祭りは祭礼っていう形での認識ということなんですが、ここに来て観光資源という考え方のほうが少し強くなってきてるんじゃないかなと思うんですけども、平成21年の時点で祭礼としての対応ということなんですが、今現在のことを考えますと、これ祭礼というか観光資源と考えて方向転換するというようなお話にはなりませんか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
先ほど答弁の中でも申しましたように、太鼓祭りの文化・観光面での支援ということで今年度功労褒償という形で太鼓台の支援については考えていきたいと、そのように考えております。
○議長(加藤喜三男) この際、暫時休憩いたします。
午前11時59分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
午後 1時00分再開
○議長(加藤喜三男) 休憩前に引き続き会議を開きます。
伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) 太鼓台の話でございますが、人口減少によって自治会の数も減少すると考えられる中で、今後太鼓台のほうもやはり減っていくというのも懸念されるところだと思うんですが、太鼓台というものを観光資源としてのものと考えますと、台数が減るっていうのは、やはり魅力が下がってくるのではないかと思うんですが、台数が減ることに対しての市のお考えというのは、減ってもらってはやっぱり困るなとか、そういったようなお考えというのはどんなんでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
観光資源として太鼓台が減少することについては、新居浜市の観光資源としての意味っていうのは大きいんで、そういうことになると非常に残念なことになると思います。ただ自治会が運営している太鼓台でございますので、そのあたりはもう自治会の判断にお任せしたいと思っております。
○議長(加藤喜三男) 伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) できる限り太鼓台の数というのは減らさずに、今のまま盛り上げていってくれたらなと思います。
一つ要望としまして、初日の大石豪議員が、市長を太鼓ばかというようなことも言われたんですが、お祭り好きの市長さんですので、新居浜太鼓祭りが盛り上がるような太鼓好きのおいちゃんだと思うとりますんで、ぜひ盛り上がるような施策をよろしくお願いしたいと思います。これは御要望でよろしくお願いします。
それでは、雨に強い都市づくりについてお尋ねします。
近年、集中豪雨の多発や都市化の推進により新居浜市でも毎年といっていいほど浸水被害が頻繁に起きているように思われます。国土交通省においても水害に強いまちづくりの推進ということで、下水道による浸水対策の推進を進めています。下水道浸水被害軽減総合事業を創設し、一定規模の浸水被害がある地区において行政、地域住民が一体となり総合的な浸水対策を重点的に推進することを目的とし施策を実行しています。
そこでお尋ねします。
新居浜市において浸水が頻繁に起こっている地区がありますが、現在今まで被害のあった地区においての対策はできていますでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。横川環境部長。
○環境部長(横川悦夫)(登壇) 雨に強い都市づくりについてお答えいたします。
伊藤謙司議員さんの御指摘のとおり、近年の集中豪雨や都市化の進展によりまして、本市におきましてもこれまで浸水のなかった地域でも道路冠水や宅地の浸水が発生しており、まちづくり校区懇談会等におきましても、浸水対策に関する多数の御要望が寄せられているところでございます。
公共下水道における浸水対策といたしましては、1時間当たりの降雨量を53ミリメートルと定めまして、この雨量を排水処理できる能力の施設を計画し、特に浸水が多発している箇所から優先して雨水施設の整備を実施しております。平成25年度末までの浸水対策の実績といたしましては、過去に浸水が発生して対策工事が必要な範囲604ヘクタールのうち、394ヘクタールの整備が完了済みであり、進捗率は約65%となっております。雨水施設の整備につきましては、排水する管渠断面も大きく、場所によっては排水ポンプ施設が必要になるなど、多くの費用と整備期間を要しますが、今後とも市民の要望を踏まえ、未整備箇所の効率的な整備を推進するとともに、排水ポンプ場を含めた既存施設の適切な維持管理に努め、長期総合計画で目指す快適で安全な生活環境を整備してまいります。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) 先ほど言われておりました65%ということで、今後また進めていっていただけると思うんですが、ちょっとお尋ねしたいんですけども、住宅地なんか大規模開発をかけますと、今までは田畑があったところで雨水が保水ということで許容量があったところに、急激に住宅地を造成するとそのあたりが浸水してしまうということが多々あるように思われるんですが、開発をかけるときに周りの状況を見て少し水の流れがそちらのほうに行くんじゃないかなと思われるようなところに関しての行政指導なんかっていうのはされてるんですか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。横川環境部長。
○環境部長(横川悦夫)(登壇) 伊藤謙司議員さんの再質問にお答えいたします。
開発のときの審査はどうかということだと思うんですけれども、もともと開発のときには、開発面積に対してちゃんとした下水道の施設ができてるかっていうのを審査しております。それとなおかつ周辺の排水、どちらへ持っていくかという排水についても十分審査した上で許可を出しているという状況でございます。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。伊藤謙司議員。
○13番(伊藤謙司)(登壇) 周辺のことも考えながら開発のほうをぜひかけていただきたい。というのが、旧市内等においても結構道をつたって開発したところじゃない、思わぬところに水が流れていって、そちらのほうに浸水被害というか、ある程度1カ所に大きな水たまりができたり、水路が氾濫したりということが多々ございますので、少し広い範囲で大きな目で見ていただきながら開発なんかもかけていただけたらなと、それは要望でよろしくお願いいたします。
最後になりますが、少し御要望を言わせていただいて終わりたいと思います。
お話の中でいろいろと申しましたが、どうも市長、行政の施策に対する対応というのが、少し高齢者とは言いませんが、福祉のほうにかなり振られているような行政の姿勢だと私は思っております。今、人口減少問題が議会の中でもたくさん議論として出されているんですが、若者に残っていただける、少し施策の対象を若者に重きを置いていただきたいというような施策をお願いしたいと思います。次世代の担い手ですので、今からの小学生、中学生、高校生、そういう方が新居浜に残れるような、先ほどパネル等でもお話しさせていただいたんですけども、文化センターの前で夕方になりますと、あそこのガラス面で子供たちが、今ダンスが教育長、カリキュラムの中に入っているんで、あそこの前で踊っている若い子を多々最近よく見ることがあります。今度の新しいあかがねミュージアムでもそういったガラスの面があったら、ひょっとしたら子供らも踊るようなことも多々あると思うんですが、若い子らがあかがねミュージアムとか古い文化センターでも結構ですので、そういうところで遊べるじゃないですけども、活動できるようなそういったような施策をぜひお願いして、終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
○議長(加藤喜三男) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) いずみ会の大條雅久です。
今議会冒頭に石川市長より発表された平成27年度施政方針から質問をさせていただきます。
市内の防犯灯を一斉にLEDに交換されたのは石川市長の英断であり、大きな功績だと思います。同時に、防犯灯に係る電気料金も自治会の会計から離れて、新居浜市が直接四国電力と契約して支払うことになりました。電気料金についてもさすが石川市長と高く評価される方もいますが、私は少し複雑な思いがあります。自治会が担っていた地域コミュニティーを守るツールの一つが消えたように感じたからです。ふだん防犯、いざ防災は、自治会を初めとする地縁組織の必要性と存在意義をうたったよくできた標語だと思います。防犯や火の用心といったふだんの活動が大きな災害が降りかかったときの助け合いのきずなになることを言いあらわしております。防犯灯の維持管理も自治会が担ってこそ意味があるように考えておりました。もちろん金銭的には維持管理の全てを自治会が見るのでは無理があります。ですから、従来は補助金の形で市が自治会に予算補助を出していた。市と自治会と住民を結ぶ輪から自治会が抜け落ちてしまう危うさを感じるのです。行政と住民がダイレクトにつながるメリットがあっても、中間に位置する自治会の存在が薄くなることが起きるとすれば、将来的にいかがなものでしょうか。
次に、市役所の再生について。
チャレンジ、コスト、チェンジの求められる職員像3Cの徹底をうたわれており、私も大いに同感するところです。
しかし、具体的に何をどう変えてどのように挑戦するのでしょうか。例えば、従来から議会質問で指摘しております新居浜市の財産表についてです。今年度中には取りまとめが終わり、庁内で職員による閲覧、活用が可能になるとのことですが、相変わらず私たち市議会議員を含む市民は、直接この財産表にはアクセスできません。プリンターで打ち出したものを提供できますと担当課のお話でしたが、なぜ加工可能なワンクッションを置いてでないと私たちは新居浜市の財産情報を見ることができないのでしょうか、納得がいきません。何度聞いても同じ答えしか返ってきません。新居浜市所有の土地、家屋の情報を市議会議員に対してもオープンにしない姿勢は変えるべき市役所の一つと考えますが、石川市長はどう判断されますか。
ほかにも気になることが幾つもあります。以下は石川市長の施政方針の中の小見出しを参考に質問いたします。
良好な都市空間の形成。
地籍調査の推進をうたわれております。都市計画のスムーズな進展のためには、地籍調査の実施が不可欠です。過去に何度か議会質問に取り上げましたが、旧角野町地域の地籍調査は今後どのように取り組まれるのでしょうか。旧角野町地域に地籍調査実施の順番が来るのかどうかも含め御答弁ください。
道路の整備。
生活道路の充実、道路交通安全対策の推進は、喫緊の政策課題だと私も感じております。救急車、消防自動車が住宅の前まで入れるように生活道路の隅切りや水路のふたかけといった小さなことの積み上げが救える命をふやすことにつながると思います。
県事業として整備促進を要望されている新居浜別子山線についてですが、国道11号と交わる東城交差点は、右折車線のライン引きの工夫だけでは安全対策は十分でないと思います。南西角の廃屋状態の家屋対策を含め、抜本的な改良が必要ではないかと思います。
また、東城交差点と山根派出所前交差点の間は、追い越し禁止の黄色いラインが引かれているにもかかわらず、軽四自動車でさえ追い越し禁止ラインをはみ出さなければ、通勤、通学の二輪バイク、自転車の横をすり抜けるのが難しい場所が続いております。早急な改善が望まれる幹線道路と思いますが、整備予定はどうなっているのでしょうか。
安心な住宅の整備。
公営住宅の整備に関連しての提案です。
市営住宅入居の際に契約期間とその更新という考え方を導入してはいかがでしょうか。既に導入した町もあると聞いております。検討はされているのでしょうか。民間のアパート、マンションのように2年とは言いませんが、3年から5年をめどに更新すれば、家賃滞納や入居条件の資格について問題が長引かないのではと考えます。いかがでしょうか。
安心で安全な水道事業の推進。
瀬戸・寿上水道問題についてお聞きいたします。
市関係者と瀬戸・寿上水道組合との意見交換会を定期的に開催し云々とありますが、石川市長、新居浜市監査委員が法令違反の疑いありとの意見書を出されてから何年の月日が過ぎているんでしょう。私が市議会で取り上げる以前も多くの先輩議員がこの問題を取り上げられてきました。私自身でもこの10年間毎年議会質問でこの問題を取り上げ、その都度歴代の市長や専任担当者から一日も早い問題解決を目指すとお聞きしてきました。民間企業のコンプライアンス違反が会社そのものの命取りになりかねない現在において、行政自体が法令違反を放置する、みずから犯している状態を継続するというのは異常事態としか表現できないと思います。40年以上続く法令違反が、当該の上水道組合の組合員を含む全ての新居浜市民へかけている不都合について、これまで幾つもの事例を挙げて指摘してまいりました。どの側面から見ても、この問題は新居浜市行政の市民に対する責任放棄、背信行為としか評価できないと私は考えています。水道設備の今後の耐震化や更新を進めるについての水道会計の経済的・経営的不合理を含め問題解決は緊急を要するはずだと思いますが、問題解決の道筋はついているのでしょうか。
学校教育の充実。
児童の学習習慣の定着と学力向上を目指して放課後まなび塾の開設を上げていらっしゃいますが、教育力の向上で提言されている家庭はしつけの場、学校は学びの場、地域は育ての場であるという再認識と学校、地域が連携した放課後まなび塾や放課後児童クラブの充実との関連でこの2つ、放課後まなび塾と放課後児童クラブとの関係、すみ分け、区別について解説していただきたいと思います。
近代化産業遺産の保存・活用の充実。
昨年の12月に東京六本木の泉ガーデンギャラリーで開催された別子銅山展のオープニングに立ち会うことができました。平成21年に山根ストリートミュージアムを開催した市民有志の思いが、翌年愛媛県が主催する松山、萬翠荘での別子銅山パネル展へとつながり、その後愛媛県下の各市や尾道市、大阪市での開催と続き、今回東京において住友グループ主要各社の社長、会長が参加するオープニングとなったことにまことに感慨深いものを感じます。別子銅山の産業遺産への関心は、私自身市議会議員になるはるか以前からのものですし、マイントピア別子のボランティアガイドの皆さんを初め、古くは自彊舎、親友会の方々の継続的な活動があってこそ新居浜市民に別子銅山の世界史的な意義が伝わる土壌が育まれてきたと思います。
また、銅の採掘中止以降40年以上たつ現在でも、新居浜市民が別子銅山の歴史に誇りを感じることができる、その結びつきを築かれた最大の功労者は鷲尾勘解治先生だと思います。鷲尾勘解治先生の評価は、今後も末永く新居浜市民が新居浜の子供たちに伝えていかなければならないと思います。新居浜市としてはいかがお考えでしょうか。
安全安心な生活空間の形成。
安全、安心のまちづくりの推進として空き家対策の推進をおっしゃっていますが、空き家発生のメカニズムの一つに、私は固定資産税の死亡者課税があると思います。固定資産税の納税義務者が死亡した後も相続登記がなされてないままになっている家屋や土地の問題です。新居浜市ではこのような事例はどのぐらいあるのでしょうか。民間のシンクタンク東京財団の昨年のレポートに、人口約7万人のある市では、2012年度の固定資産税課税対象者数約4万人に占める死亡者課税の比率が11%との記載がありました。東日本大震災の被災地で移転用地の取得が所有者不明、相続未処理の土地が多数存在するため難航し、深刻な問題となったのは記憶に新しいところです。
地域コミュニティの充実。
地域コミュニティー活動への支援として、自治会館の補修、放送設備等への新設、修繕に対しての補助を上げていますが、市内の自治会館、集会所の維持管理についてお尋ねいたします。
新居浜市の所有地や民間の土地に建設されている自治会館、集会所で、自治会自身が借地料を支払っているところは何カ所ありますか。
また、その金額はそれぞれ幾らでしょうか。
借地料の支払いがそれぞれの自治会の年間予算の何割を占めているかは御存じですか。
多様な主体による協働の推進。
中間組織への支援と連携強化としてまちづくり協働オフィスの運営方法の見直しを上げてらっしゃいますが、協働オフィスの直営化は、一時的にせよNPOや市民活動団体の自立や自主運営に対しての後退と私は受けとめます。私は常々新居浜の協働オフィスは、機能、内容を考えるとコストパフォーマンスは日本一ではないかと感想を持っていましたが、なぜ今回このような見直しをされたのでしょうか。特別に事情があるなら教えてください。
以上で1回目を終わります。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 大條議員さんの御質問にお答えいたします。
まず、安心で安全な水道事業の推進についてでございます。
瀬戸・寿上水道問題の進展につきましては、今年度に入りまして瀬戸・寿上水道組合の組合長や副組合長とこれまで15回お会いし意見交換会の開催等について協議を行っております。その意見交換会につきましては、昨年の9月に私以下市関係者と瀬戸・寿上水道組合の水道委員の方との意見交換会を開催して以来、第2回目の意見交換会を11月28日に開催し、直近に市水道局と統合した深谷・岸の下簡易水道との統合の経緯について市から説明を行い、水道委員さんの統合に対する意見やお考えをお伺いすることができました。今後におきましても継続して組合役員との協議の場を設定することはもちろんでございますが、例えば組合員の方に直接説明する機会を設けていただくなど、問題解決に向け鋭意努力を重ねてまいります。
また、コンプライアンスの問題につきましては、瀬戸・寿上水道問題は、半世紀以上にわたる歴史的な経緯、経過のある問題でございますことから、私自身といたしましては、市水道との統合に向け地元との協議を通じて御理解、御協力をいただきながら円満かつ一日も早い解決を図ることを基本方針として取り組みを進めてまいりたいと考えております。
次に、近代化産業遺産の保存・活用の充実についてでございます。
鷲尾勘解治氏についてでございますが、昭和2年住友別子鉱山の実質的な最高責任者常務取締役に就任し、鉱質、鉱量調査の結果、銅山が末期の経営であることを公表しました。別子銅山の鉱脈尽きることをもって後栄の事業をも起こさずに新居浜を引き揚げるのは、社会に対し、地方に対し人間の道が通るものであろうかと、当時の住友総理事に進言し、銅山なき後の新居浜の後栄策を策定したとされています。新居浜の築港と埋め立てを推進し、昭和通り、山田社宅等の社宅群、山根グラウンドなど、都市基盤の構築を図るのみでなく、市民意識の高揚として精神的側面からも支えていただいた鷲尾氏は、常に新居浜の地域社会のことを考えておられたと思います。鷲尾氏はみずから志願した一坑夫としての貴重な坑内体験から自彊舎を創設し、若手坑夫たちの教育活動を実践しました。その影響は職場から家庭へ、そして地域社会へ広がり、時代とともに企業や地域の核となる人材を輩出することとなり、その精神や活動は一昨年解散した自彊舎記念会まで引き継がれてきました。鷲尾氏の没後30年余りがたちますが、その精神が受け継がれ、新居浜における人づくりが住友各社の社員のみならず、一般市民にまで浸透していると考えております。そのような意味から、鷲尾氏の精神と自彊舎活動を顕彰するため、菊本にある自彊舎跡地の整備を進めてまいりましたが、2月末に完成し、3月18日に自彊舎記念碑の除幕式を予定いたしております。鷲尾氏の唱えた共存共栄、利他の心は、私の考え方の根幹であり、市長として市民とともにまちづくりを行う上での基本姿勢であります。今後におきましても、自彊舎の活動並びに鷲尾勘解治氏に関する情報発信及び顕彰に取り組むとともに、将来にわたりその精神が市民の心に受け継がれるよう努めてまいりたいと考えております。
以上、申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(加藤喜三男) 阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 大條議員さんの御質問にお答えいたします。
学校教育の充実についてでございます。
放課後まなび塾は、児童がみずから学ぶ意欲や態度の向上を目指し、学習習慣の定着や学力の向上が図られることを目的に、小学4年生から6年生の希望する児童に対し、放課後に宿題等を行う学習支援の場を提供する事業です。
一方、放課後児童クラブは、女性の就労の増加や少子化が進行する中、仕事と子育ての両立支援、児童の安全確保、健全育成対策を目的に、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学1年生から3年生の児童と夏休み等の長期休暇時の4年生を対象に遊びや生活の場を提供することにより、児童の安全を確保し健全な育成を図る事業でございます。今後におきましても、子育て支援サービスの市民ニーズに応えるために両事業の充実を図りながら、子供たちが安全で安心な環境のもと、放課後の時間を過ごすことができるように努めてまいります。
○議長(加藤喜三男) 補足答弁を求めます。藤田総務部長。
○総務部長(藤田佳之)(登壇) 3つの再生と2つの課題のうち、財産台帳について補足を申し上げます。
財産台帳につきましては、現在閲覧、公表に向けてデータの整備を進めるとともに、財産表に登載する項目や基準等に関する作業を行っております。
しかしながら、データの整備作業を進める中で、過去の市町村合併等による経緯から、数値等が合致しない事例や各担当課が把握できていなかった事例などが当初の予想より多く存在しており、また確認の作業が困難な事例もあることから不測の日数を要しておりますが、今年度中にはデータを完備できるように取り組んでおります。
今後の事務作業でございますが、各担当課から平成26年度末時点での財産の取得、処分の報告を受けた後、データ更新を行う予定でございまして、現在財産台帳の閲覧方法などについても検討し、早期に公開できるように努めてまいります。
次に、第五次新居浜市長期総合計画のうち、安全、安心な生活空間の形成についてでございます。
死亡者課税につきましては、平成26年1月1日以前に住民基本台帳で死亡が確認できた方で、平成26年度固定資産税を課税している方は約5,400人、納税義務者に占める割合は約10%に相当いたします。課税の内訳といたしましては、土地のみが約1,200人、家屋のみが約1,100人、土地、家屋両方が約3,100人でございます。
○議長(加藤喜三男) 関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 3つの再生と2つの課題について、ほか2点について補足を申し上げます。
まず、3つの再生と2つの課題についてでございます。
コミュニティーの再生について、防犯灯の電気料金を市が全額負担することによって自治会の存在意義が薄くなることにつながらないかとのお尋ねでございますが、これまで自治会防犯灯は、自治会の地域コミュニティー活動の一環として設置され、地域の安全、安心な生活空間の形成に寄与するものとなっておりました。
しかしながら、自治会加入率が低下する中、自治会からも電気料金を自治会員だけで負担することには不公平感がある。自治会の負担感もふえてきたとの御意見をいただき、それらを考慮して、政策懇談会からも防犯灯の電気代の全額市負担についての御提言をいただきました。市といたしましては、これらの御提言や御意見をもとに、防犯灯は自治会員に限らず、全ての市民がその恩恵を享受し、市全体の防犯対策となっていることから、市民の安全、安心は行政が実施すべき業務であり、防犯灯の電気料金は公費で賄うべき分野であると判断したところでございます。今年度から新居浜市連合自治会への交付金の中で市が全額負担しており、これまでの自治会負担分を市が負担することにより自治会の財政的な負担軽減につながり、その財源を活用してこれまでできなかった活動や備品整備等に充てることによってより魅力的な自治会とし、自治会の存在意義の強化につなげていただくことを期待いたしております。
次に、地域コミュニティの充実についてでございます。
まず、新居浜市の市有地や民間の土地に建設されている自治会館、集会所で、自治会が借地料を支払っている箇所数につきましては、平成24年度の調査時点では26カ所となっており、その内訳は、新居浜市有地が11カ所、民間の土地が14カ所、両方に支払っているものが1カ所となっております。
次に、年間の借地料額につきましては、1万円未満が4カ所、1万円以上10万円未満が15カ所、10万円以上20万円未満が3カ所、20万円以上30万円未満が2カ所、30万円以上が2カ所となっております。
なお、借地料が自治会の年間予算に占める割合につきましては、それぞれの自治会の予算については把握いたしておりません。
新居浜市有地の借地料をいただいているところは、もともと市の所有地をお貸ししているものであり、自治会みずからの財源で土地を購入しているところとの公平性の面から、借地料を免除したり助成することは適切ではないものと考えております。
次に、多様な主体による協働の推進についてでございます。
新居浜市まちづくり協働オフィスの運営方法の見直しにつきましては、来年度は開設から10年目となることから、市民活動が生き生きと展開されるための将来ビジョンを見据えた協働オフィスとするため運営方法の見直しを行ったものでございます。目指す運営形態を市民活動団体が連携する運営協議会方式での自主運営とし、平成27年度以降については、さまざまな分野の多くの市民活動団体の意見を反映した運営ができるよう、市民活動団体による運営協議会の組織を立ち上げ、自主運営への移行を目指すとともに、生涯学習センターやボランティア・市民活動センターとも連携して、市内の市民活動団体が活動しやすい環境づくりを促進してまいりたいと考えております。そのため当分の間、その実現に向けた移行期間とし、市直営で運営の上、基盤づくりを進めるものでございます。今回の見直しにつきましては、協働オフィスが活動団体へのサービスの提供の場を超え、市内のあらゆる団体が広くかかわり運営に参画することのできるネットワークを目指すものであり、よりよいまちづくりのために、より多くの市民の意見が反映した事業を多様な市民で構成する協議会のような組織に任せていこうとするものです。一つの団体が運営する形態から、できる限り多くの団体に運営に参画していただくほうが、さまざまな分野のより多くの市民活動団体の意見を反映した運営ができるものと考えております。今後は、これまで以上に協働オフィスのあり方や市民活動のあり方を利用者や市民の皆様と議論できる場をつくっていき、そのことによって市民、団体、事業者、行政が広くつながり、新居浜市の市民活動が生き生きと展開されるよう進めてまいりたいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 第五次新居浜市長期総合計画のうち、良好な都市空間の形成について、ほか2点について補足を申し上げます。
まず、旧角野町地域の地籍調査についてでございます。
当地域は、昭和28年から昭和31年にわたり、国の補助を受け地籍調査を実施し認証済みとなっておりますが、成果が何らかの理由により法務局に送付されていないため、当時の調査結果が土地登記簿に反映されず、不動産登記法第14条地図として備えつけられていないことから、地籍調査が完了していない状況であり、再調査が必要であると考えております。
しかし、既に国、県の補助を受けておりますことから、同じ地域の実施は補助対象とならないため、全て一般財源での負担となりますので、調査の際は人口集中地区から進めてまいりたいと考えております。
また、当地域が再度補助対象となるよう、これまでも国、県に対し要望しておりますが、今後も根気強く要望してまいります。
次に、道路の整備についてでございます。
主要地方道新居浜別子山線の東城交差点から山根派出所前交差点までの延長約1.4キロメートル区間につきましては、2車線が確保されているものの、交通量に対する車線幅員が現行基準を満たしていないこと、また通学路であるものの、ほとんどの区間で歩道が設置されていないことから、通勤・通学時の通行に支障が生じていることは、愛媛県においても認識していると伺っております。このため愛媛県では、当該区間の道路整備につきましては、東城交差点の改良も含め、現在現地調査を行っており、調査結果を踏まえて今後事業化の可能性について関係機関と協議していきたい考えであると伺っております。
次に、安心な住宅の整備についてでございます。
御提案いただきました市営住宅入居契約の際の定期建物賃貸借制度、いわゆる定期借家制度の導入についてでございますが、定期借家制度は、契約で定めた期間が満了した場合に確定的に建物の賃貸借が終了する制度でございます。従来の借地借家法に基づく賃貸借制度では、正当事由がなければ入居契約の解約ができない借り手にとって有利な制度である一方、家主にとっては、一度貸し出すと借り手の承諾がなければ家主に返ってこないことになり、良質な持ち家ストックの円滑な流動化を阻害しているとして問題視されておりました。
そこで、従来の賃貸借契約に新たな選択肢を与える形で、良質な賃貸住宅等の供給の促進に関する特別措置法により借地借家法が一部改正され、平成12年3月1日から定期借家制度が導入されました。
しかしながら、公営住宅への定期借家制度の導入については、公営住宅は住宅に困窮する低額所得者のために賃貸する住宅として、入居者が高額所得者となること等、特段の事由がない限り居住が継続することを前提として制度が成り立っていることから、定期借家制度は公営住宅政策となじまない、居住権の保障がなく短期間で退去するためコミュニティーの発展が妨げられるなどの意見がありました。
一方、平成17年12月に公営住宅管理の適正な執行についての住宅局長通知により、公営住宅の入居制度及び家賃制度の見直しが行われ、期間満了後の入居者の居住の安定確保にも十分配慮した上で定期借家制度を活用する旨規定されました。このような中、新居浜市では家賃滞納者等への入居許可の取り消しについては、新居浜市市営住宅条例等の規定により使用許可を取り消し、直ちに住宅の明け渡しを求めることを訴訟により法的に対応しており、早急に定期借家制度の採用が必要とは感じておりませんが、今後新たな公営住宅の建てかえの完了時期に向け、導入に伴う費用対効果や制度導入先進地の状況等も調査いたしまして、本制度の導入について検討してまいります。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 放課後まなび塾と放課後児童クラブの区分けについて、教育長から学年で分けているというふうに御説明をいただいたと思いますが、今回子ども・子育て支援新制度の中で、放課後児童クラブの高学年への拡大というのがうたわれました。ただこれは文部科学省の方針ですから、必ずしも同じことをせいということではないとは思いますが、それは新居浜独自にこういうすみ分けをするんだということでしょうか。順次市内の可能な学校には、放課後まなび塾を充実させていくという理解でよろしいんでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えいたします。
放課後まなび塾の今後のことにつながってくるところではあると思いますが、教育委員会では4年生以上で他の学校にも進めていきたいと思ってます。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 今回放課後児童クラブの高学年への拡大を言われた背景には、小4の壁ということで、働くお母さんに対して子供が4年生になると放課後児童クラブが受け入れてくれないという壁をなくそうというのがあったと思うんです。事前に新居浜市でも需要のアンケート調査をされたと聞いているんですが、それと今の方針というのが、少し私は間の説明がなかったので確かめをしたかった。同時に、前回放課後児童クラブについてお聞きしたときに、登録の人数は100人超えてあっても、実際四、五十人しか使ってないといった答弁をいただいたんだけど、登録をしてて来ない子供の存在のほうが見なきゃいけないんじゃないかという思いがあるんです。どういうケアをされているのか同時にお聞きしたいんです。要するに、私も市内の放課後児童クラブをずっと見てまいりました。正直言って勉強する場所じゃないです。夕方まで過ごそうと思ったら、暑さ、寒さはしのげますし、それはそれでいいんですけど、やっぱり勉強したい子供にとっては、ちょっと無理だろうな。ただ一方で、親に黙って好き勝手に遊びたい子供にもいたくない場所かなとふと思いましたんで、登録はしたけど来ない子供のほうがどういうふうに過ごされているかのお調べはされよるんですか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えいたします。
小学1年生から3年生までの放課後児童クラブに来ている子供で、来ていない子供についての調査というのは、現在のところ、何をしているか等については調査しておりません。前もって、来るときのためにという登録はしてもらってやってますので、ああきょうはこの子は来ないんだなという把握はしてます。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) ぜひ調査の対象に、また父兄との面談の際にそういったことも配慮していただければと思います。
他の質問で、死亡者課税についてなんですが、この死亡者課税の状態のままであるということの法律的な意味合いっていうのはどう判断されてらっしゃるんですか。死んだ方に課税は本来できないわけです。実務的に対応されてるのはわかってるんですが、これは何らかの形で、相続って難しいのはわかるんですけど、やっぱり進めていかないと、地籍調査ももちろんですが、新しい道路の建設や都市計画にとって相続ができてない土地の存在っていうのは、非常に困った存在になってる現実があるんですが、事前に減らすといった努力といいますか、工夫はないんでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。藤田総務部長。
○総務部長(藤田佳之)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えいたします。
相続に関する法律に関してではございますが、法務局へ問い合わせましたところ、権利の移動に係る相続登記すること及び相続の開始から何日以内に登記をしなければならないというような期間に関する規定はないという回答をいただいております。
しかしながら、御案内のとおり、相続登記がなされずに放置されたままになりますと、相続人がふえ、権利関係の調整が困難になるだけではなく、行政といたしましても、新たな納税義務者を特定するための相続人調査に多大な時間を要することに加えまして、空き家が増加する一因や公共工事、災害復旧工事の障害となる可能性がございます。したがいまして、本市におきましては、固定資産の所有者が死亡された場合、相続登記が完了するまでの間、相続人の中から納税に関する代表者選定をお願いする文書を発送しております。その文書の中にできるだけ早く相続登記をされることをお勧めする記述をいたしておりまして、できるだけ早い相続登記をお願いしております。
また、今後におきましては、市のホームページで相続登記に関するお知らせを掲載するなど、相続登記促進に向けた取り組みを行ってまいりたいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 地籍調査に関連してお聞きをするんですが、尻無川上流の山田橋周辺、河川なんですけども、川の周辺の一筆地調査を平成10年から平成14、平成15年にかけて県がされてます。あそこは旧角野町が地籍調査をした範囲に入るのではないかと思うんですが、県費で一筆地調査、地籍調査と同等のことをしていただいとんですが、それはほかの地域でも可能なんですか。経緯がわかれば教えてください。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えいたします。
御蔵町、山田町付近での県の地籍調査の実施ということでございますが、この付近につきましては、昭和25年から昭和38年にかけて愛媛県が実施した砂防工事が原因となり公図閉鎖地区となっておりました。この解消が必要ということで、平成7年度から平成9年度にかけて愛媛県が地籍調査とは異なる手法の集団和解方式による御蔵町、山田町、尻無川流域地区地図作成作業を県単独事業により実施したことでこの公図閉鎖が解消されまして、作成された地図が平成10年3月19日に不動産登記法第14条に定める地図として法務局に備えつけられたと伺っております。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 市民部関係になりますが、ちょうど今、自治会加入促進のロビー展をやってらっしゃいます。これチラシ(チラシを示す)、自治会に加入しましょう。自治会が支えている役割の中に防犯灯の維持管理、市からの広報なんてのも出てるんですが、こういう大事な仕事を自治会がやってますよということをこうやってチラシでうたってるんだけど、この中の項目が今回消えていくことが私はいかがなもんかと。ですから、実質市が負担するということに、別にそれはもろ手を挙げて賛成なんですが、自治会の役割がそこから抜け落ちるっていうのはいかがなものかと思うんです。お考えは何かございませんか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えいたします。
これまで地域の安全、安心を守るために自治会が果たしてきた役割、その中で防犯灯の維持管理というのは非常に大きな意味合いをなしてきたものと我々も考えております。現段階では先ほども申しましたが、加入率が3分の2という状況には至っております。そういったものも含めて少しでも経費負担を軽減して、そのことによって新しい活動を担ってもらうというのが思いでございます。今後もLED灯の維持管理等については、自治会の皆様方にすがるところが多いと思います。LEDですから切れることは少なくはなると思うんですけれども、やはりそういった維持管理は必要ですし、まだまだ暗いところもたくさんございます。そういったものを自治会の皆さん方に支援していただいて、新居浜市がより安全面で向上できるような取り組みを、今後とも自治会の皆様方には一緒に担っていただけたらと考えております。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 少し思いが違うんですよ、ずれてるんです。自治会活動っていうのももうボランティアですから、基本。かかった経費を個人に負担させる云々ではなくて、それは当然自治会全体で見るとしても、基本的には、自治会長以下、役員みんなボランティアでやっている。そういう負担の中で、そういう負担が嫌いだから新規に入らない、抜けていくっていう、自治会員をつなぎとめるときに、行政もタッグを組んで、やっぱり自治会にいなきゃまずいな、ほんで損得は言いたくないんだけど、損だって思わせないと、今の若い方にはどうもわからないみたいだから、目に見える形のものを減らしていくのはいかがかなと思います。それで関連して、自治会館の借地料をお聞きしました。百九十何カ所かある自治会館のごく一部ではありますけども、自治会費で負担する割合がわからないとおっしゃったけど、例えば仮に150世帯の自治会で年間6,000円の自治会費を集めたら90万円です。90万円の総自治会費収入の中で20万円、30万円自治会費で地代払っている自治会があるっていうのが、さっき言った加入率が下がって経費的に大変でしょっていうんだったら、考えてあげてもいいんじゃないですか、お考えはないですか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えいたします。
先ほど申しました24の自治会にとって借地料というものは確かに大きな負担になっておると思います。今後自治会館を地域福祉、介護、これから必要になってくる健康寿命延伸の取り組みとかさまざまな活動で活用することも今後多くなってくるものと考えております。そういったものへの支援も含めて、今後新たに自治会に現在支払っております交付金等の見直しも含めながら、自治会館が有効に活用されて、それが地域コミュニティーの再生につながっていくような支援について今後も検討してまいりたいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 今回の質問で石川市長の施政方針をもとに幾つか申し上げましたが、ただ気になるところを申し上げたんで、全体の印象としては、私は3年目の意気込みをとても感じております。石川市長に今回の施政方針全体の中の、この新居浜を変えていこうというお気持ち、市役所を変えていこうというお気持ち、ぜひ貫徹していただきたいと、そう感じております。
以上で終わります。
○議長(加藤喜三男) この際、暫時休憩いたします。
午後 2時00分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
午後 2時10分再開
○議長(加藤喜三男) 休憩前に引き続き会議を開きます。
永易英寿議員。
○12番(永易英寿)(登壇) 自民クラブ永易英寿です。
通告に従い質問をいたします。
まず、子育て支援についてのうち、子育て支援策の充実についてお伺いいたします。
新居浜市は、四国一子育てがしやすいまちを目指すべきだと私は思っております。それは、先日発表された合計特殊出生率の数値が1.80と四国1位であること、これに子育てのしやすさ、女性が働きやすい環境が町のイメージとして定着すれば、一人の女性が子供を産む数がふえ、若い女性の市外流出防止や転入者の増加の可能性も高まります。新居浜市の子育て支援策が人を呼び、人が新たな仕事をつくり出す。人の流れ、経済の好循環も創生されると思います。
しかし、まだ市民の意識には、子育てに関する経済的な不安が高い数値を占めています。新居浜市が平成25年10月22日から11月15日まで、市内の就学前児童の保護者を対象に行ったニーズ調査結果によりますと、一番望む子育て支援策は、保育料、幼稚園費用の減免でした。それが45.8%、続いて児童手当の増額など財政的な支援の充実が18.2%、乳幼児医療費支援の拡大、充実が8.7%と続いております。
また、子育ての不安や負担については、子育てや教育に係る経済的な負担が大きいが66.4%、仕事と子育ての両立が難しいが47.1%です。これらの調査結果を踏まえ、子育て支援においてより抜本的な経済支援策や働く女性への環境整備策が必要です。私は石川市長が施政方針に述べられた各種子育て支援の充実や多子世帯に対する経済支援策など、今後の施策に非常に期待しております。
そこでお伺いいたしますが、新居浜市は愛媛県内他市町と比較して、子育て支援施策の強みをどう分析され、人口減少化防止や子育て世代の経済的、精神的な不安を解消していくお考えなのでしょうか、お聞かせください。
次に、子育て用品リユース事業の推進についてお伺いいたします。
子育て世代の経済的な負担を軽減するため、新居浜市では子育て用品のリユース事業を実施しています。対象品はベビーベッド、ベビーカー、チャイルドシートの3種目でありますが、事業実績と効果をお聞かせください。
また、今後子供用椅子、机、絵本や子供服またはおもちゃなどの対象品をふやすお考えはないのでしょうか、お聞かせください。
お隣の四国中央市土居町のおやこ広場では、服やベビー用品など、まだ使える子供用品やマタニティー用品などのリユース事業を年3回実施しています。リユース用品を一つの部屋に2週間で集め、1日2時間の開放で次の週の間に皆さんに持って帰ってもらうとのことです。非常に好評で、初日は開催時間前から行列ができ、2日目でほとんどのものがなくなります。特にベビー服は人気で、袋いっぱい詰めて持ち帰る親子もいます。現在のリユース事業に加えてこのようなイベント的なリユース事業の展開も前向きに検討してはいかがでしょうか、御所見をお伺いいたします。
次に、子ども医療費助成拡大についてお伺いいたします。
新居浜市は、平成25年4月から小中学生の入院に係る医療費の助成を開始したり、平成26年4月から小学生の歯科外来に係る医療費の助成をしたり、子供医療費助成拡大を徐々に実施しております。私は、小中学生の外来の医療費助成拡大無料化にも取り組んでいただきたいと考えておりますが、今後の方向性と県内他市の状況をお聞かせください。
次に、予防接種の助成拡大についてお伺いいたします。
新居浜市では、予防接種法に基づき各種予防接種を実施しています。予防接種は、定期接種と任意接種の2種類に分かれています。定期接種は国が予防接種を強く勧めているもので、予防接種費用は全額公費で賄われます。
一方で、任意接種は、それを受けるか受けないかは接種を受ける側に任されており、予防接種費用は実費負担となります。それが複数回必要になってくるので、家計への負担は大きいものとなります。最近では、平成26年10月1日より水痘、水ぼうそう予防接種が定期予防接種となり、対象者は公費、無料で接種できるようになりました。現時点でまだ定期接種化がされていない主な任意接種は、おたふく風邪、B型肝炎、ロタウイルスが挙げられます。国が定期接種として認定していない任意接種であっても、親としては万が一のことを考え予防接種を受けさせたいと思うものです。
しかし、任意接種だとそれが自費負担となり、経済的な事情などから接種ができない家庭があります。私はできる限り経済的な事情で子供の予防接種が受けられない状況を排除していくべきだと考えております。本来国が定期接種化をより図るべきだと思いますが、それがまだ実現していない任意接種に関しては、新居浜市ができる限り支援を行っていくべきではないでしょうか。まだ助成対象となっていないおたふく風邪、B型肝炎、ロタウイルスに助成対象を広げていくべきだと考えます。まず、子育て世代の経済的な負担軽減を考慮した予防接種のあり方を新居浜市としてどうお考えか、お聞かせください。
また、定期予防接種と任意予防接種の接種状況、接種率はいかがでしょうか。
次に、エンゼルヘルパー派遣事業についてお伺いいたします。
今年度からエンゼルヘルパー派遣事業で、産前産後の家庭に対して、必要に応じて家事や育児の支援を行っておりますが、現在の利用状況、利用者の満足度はいかがでしょうか、お聞かせください。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 永易議員さんの御質問にお答えいたします。
子育て支援についてのうち、子育て支援策の充実についてでございます。
人口減少を食いとめ、自律的で持続可能な社会を構築することは、国家百年の大計であり、本市におきましても最重要課題の一つとして位置づけ、出生率の向上と定住人口の拡大に取り組んでいるところでございます。これまでの取り組みといたしましては、出生率の向上については、出会いサポート事業、子供医療費の助成拡充、エンゼルヘルパー派遣事業及び子育て用品リース・リユース事業などを、また定住人口の拡大については、定住促進奨励制度や子育て世代を対象とした住宅取得資金利子補給制度などを実施いたしてまいりました。
さらに、平成27年度からは、新たに多子世帯に対する経済的な支援や子育て家庭を応援するための支援の充実を図ることといたしております。
また、地域子育て支援拠点施設における子育て相談、子育て支援課で行っております家庭児童相談において、育児不安や心配事などの相談を受け、精神的な不安の解消を図っておりますが、今後さらに相談機能の充実を図ってまいりたいと考えております。
子育て支援施策の強みにつきましては、愛媛県内他市町との比較の観点から申しますと、先日公表されました2008年から2012年までの合計特殊出生率で本市が県内トップの1.80であったことに加え、主婦が幸せに暮らせる街ランキングにおいて、全国813市のうち9位の評価をいただいたことが、子育てしやすい町のイメージアップに大きく貢献するアドバンテージになるということが最大の強みになるものと考えております。このことを追い風として、今年度末までに策定いたします子ども・子育て支援事業計画を着実に推進するとともに、他市町にはない本市独自の施策展開も検討し、さらなる子育て支援の充実を図ってまいります。
以上、申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(加藤喜三男) 岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 子育て用品リユース事業の推進についてお答えいたします。
事業実績につきましては、ベビーベッドの提供を受けたものが4件、引き渡したものが3件、ベビーカーの提供を受けたものが3件、引き渡したものが2件、チャイルドシートの提供を受けたものが7件、引き渡したものが6件となっており、子育て家庭の経済的負担の軽減と資源の有効活用に一定程度の効果があったと考えております。
対象物品の追加やイベント的リユース事業の開催につきましては、保護者の声や他市の先進事例なども参考にしながら、より利用しやすい事業となるよう今後検討してまいります。
次に、子供医療費助成拡大についてでございます。
まず、県内各市町における子供に係る医療費助成事業の実施状況についてでございます。
外来に係る助成につきましては、上島町、久万高原町、松野町の3町は中学校卒業まで、砥部町、内子町の2町は小学校卒業まで、松前町は7歳の誕生日の前日まで、その他の11市3町につきましては就学前までとなっており、歯科外来に係る助成につきましては、西条市が中学校卒業までとなっております。
また、入院に係る助成につきましては、松山市、内子町を除く各市町は中学校卒業までを対象としております。
次に、今後の方向性についてでございます。
就学後の通院に係る医療費の助成は、子育て世帯を取り巻く厳しい現状を支援し、経済的な負担の軽減となりますが、地域医療、小児科医療に及ぼす影響は大きく、医師会や医療機関との調整や医師の確保などの充実を図ることも重要な課題であり、また子供医療費の助成拡大は、全額が一般財源となってまいりますことから、国、県の子育て支援策や県下各市の動向などを十分注視し、慎重に判断しながら検討してまいりたいと考えております。
次に、予防接種の助成拡大についてでございます。
定期予防接種につきましては、予防接種を取り巻く状況の変化やワクチンの安全性、有効性、政策の効果への評価などを踏まえ、国が対象疾患を決定いたしております。任意接種でありますB型肝炎ワクチンにつきましては、厚生労働省の予防接種基本方針部会で、定期化に向け検討されております。おたふく風邪、ロタウイルスにつきましては、有効性や安全性が検討されるとともに、より安全性の高いワクチン開発に取り組んでいる状況でございます。
また、予防接種による健康被害が万が一発生した場合、予防接種法に基づかない任意予防接種におきましては、国の救済制度の対象とならないことから、本市では接種費用の助成を行っていないものでございます。現在、県内他市で助成を行っているところはございませんが、予防接種の助成拡大につきましては、今後国の動向及び他市の状況等を注視してまいりたいと考えております。
次に、予防接種の接種状況についてでございます。
定期予防接種の平成25年度の接種率は、BCG86.6%、4種混合81.1%、2種混合36.2%、日本脳炎99.0%、麻疹・風疹1期99.1%、2期94.5%となっております。ヒトパピローマウイルス感染症、子宮頸がん予防ワクチンにつきましては、積極的な接種勧奨の差し控え勧告が出されたことから16.3%となっております。
また、ヒブ感染症及び小児の肺炎球菌感染症の接種率につきましては、国の算出方法に基づき標準的接種年齢生後2カ月から1歳未満を対象者とし、接種可能年齢生後2カ月から5歳未満の接種実績により算出しておりますので、100%を超えており、ヒブ感染症116.7%、小児の肺炎球菌感染症114.7%となっております。任意予防接種につきましては、市への報告義務がありませんので、接種状況の把握はできておりませんが、おたふく風邪につきましては、幼児健診時の聞き取りによりますと約33.0%が接種している状況でございます。
次に、エンゼルヘルパー派遣事業についてでございます。
現在の利用状況につきましては、登録者が23人、うち利用者が9人、延べ利用回数は46回、延べ利用時間数は75時間となっております。登録者には転勤族や実家が遠方の方が多くおられ、この事業に対する意見として、身近に育児や家事の援助をしてもらえる人がいなかったので助かりました。利用はしなかったけれど登録申請をしているだけで、いざというときに助けてもらうという安心感がありましたなどの声をいただいております。今後におきましても、事業所との連携を密にしながら、利用者に満足いただけるよう取り組んでまいります。
○議長(加藤喜三男) 永易英寿議員。
○12番(永易英寿)(登壇) 子供医療費助成拡大について再質問させていただきます。
お隣の四国中央市は、ことしの10月から小中学生の外来医療費無料を開始いたします。新居浜市も地方創生の政策の流れの中で、医療費無料化は避けて通れない政策課題だと私は思っております。先ほど小児医療の充実や医師の確保と言われましたが、今後医療体制の確立と医療費無料に向けて何年後には実施したいという目標設定などはありますでしょうか、お聞かせください。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 永易議員さんの再質問にお答えいたします。
子供医療費の助成拡大について、拡大していく目標というようなことでございますが、現在のところ目標年次を具体的に定めたというところまでは至っておりません。やはり御答弁で申し上げたんですけれども、医師の確保も含めて実施した上で拡大を図っていきたいというような思いがありますので、医療費につきましては、できれば県内でも統一的な形での医療費制度というようなこともありますし、もっと言えば、全国が統一した形で実施していただきたいというようなこともありますので、そういった部分も国、県にも働きかけながら取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 永易英寿議員。
○12番(永易英寿)(登壇) 次に、お手玉文化の推進についてお伺いいたします。
昨年の10月29日にNHKテレビためしてガッテンで「認知症&受験に勝つ!脳フル回転する昔遊び」として新居浜のお手玉が紹介されていました。御存じのようにお手玉は、新居浜市に日本のお手玉の会の本部があります。手軽で親しみやすいお手玉は、新居浜市政においても地域包括支援センターが介護予防事業や高齢者の生きがい創出事業でお手玉教室を開催しています。
また、地域では、日本のお手玉の会新居浜支部やボランティアグループお手玉たまてばこの皆さんが中心に、神郷や浮島、泉川小学校区の子供たちにお手玉に触れ、楽しく遊べる機会や3世代交流の場を提供しております。お手玉は医学的にも脳活性化効果があると言われており、お手玉療法が不眠症や鬱病の改善に効果があらわれるとされています。教育現場でも子供の学習における集中力の高まりが期待されております。
そこで提案ですが、1つ目は、お手玉セットの配付です。お手玉文化をより新居浜市民の皆様に浸透させるために、子供のころからお手玉に触れる機会をふやすことが大切です。小学校に入学する際にお手玉セットを子供たちに入学記念に配付してみてはいかがでしょうか。そして学校では、日本のお手玉の会が行っているお手玉段位認定のようなお手玉検定を実施し、お手玉っ子を養成すれば、お手玉のまち新居浜がより全国に向けて発信されるとともに、お手玉効果により子供たちの学習意欲向上にもつながると思います。
2つ目は、お手玉競技大会の開催です。新居浜市お手玉大会を開催し、世代別や新居浜お手玉チャンピオンなどを毎年決定することで、お手玉の啓発と競技力向上につながり、広く市民の皆様にも浸透していくと思います。
3つ目は、お手玉による新居浜市のPRです。観光客向けも含めて駅前や建設される総合文化施設でのお手玉文化の発信や、目立つところにお手玉に関するモニュメントや時計を設置してはいかがでしょう。市制70周年記念誌では、お手玉遊び、新居浜太鼓台、近代化産業遺産の3部作も発行しています。駅前には近代化産業遺産である銅のイメージがあり、総合文化施設には太鼓台ミュージアムにより太鼓台の存在感を示します。お手玉に関しては、さらなる新居浜市の施策としての取り組み、後押しが必要だと思います。私が先ほど提案した3点も含めて新居浜市における今後のお手玉文化の推進についてお考えをお聞かせください。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) お手玉文化の推進についてお答えいたします。
お手玉による新居浜市のPRについてでございますけれども、総合文化施設でのお手玉文化の発信につきましては、これまで日本お手玉の会新居浜支部の皆様方に設計段階から御相談申し上げてまいりました。その結果、具体的な情報発信の方法として、施設の1階にお手玉の会の方々が所有されているさまざまな資料を借用し、展示紹介させていただくコーナーを計画いたしております。
また、開館以降、多目的ホールや屋内ステージなどを利用しての大会や教室、アート工房でのお手玉づくりのワークショップについて指定管理候補者からの提案があり、実施の時期や方法などを関係者と協議を重ねております。
次に、モニュメント等の設置という御提案につきましては、今後全国大会の開催といった市民の機運の盛り上がりがあれば、それにあわせて検討してまいりたいと考えております。
以上、申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(加藤喜三男) 阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) お手玉文化の推進についてお答えいたします。
教育委員会では、日本のお手玉の会と協力して、総合的な学習の時間でのお手玉文化の紹介や放課後子ども教室でのお手玉教室の開催など、子供たちがお手玉に触れ、親しむ機会をつくり、その文化の継承を行っているところでございます。
御提案のお手玉セットの配付とお手玉検定につきましては、検定時間の確保など課題も多いことから、今後の検討課題とさせていただきます。
また、日本のお手玉の会からお手玉を寄贈したい旨の申し入れがありますことから、学校活動の中で有効に活用することにより学校におけるお手玉文化の推進を図ってまいります。
○議長(加藤喜三男) 関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) お手玉文化の推進についてのうち、お手玉競技大会の開催についてお答えいたします。
平成24年9月には、市制施行75周年記念事業として、新居浜発祥である日本のお手玉の会が創立20周年を記念した全国お手玉遊び愛媛・新居浜大会が開催されまして、市内外から多くのお手玉愛好家が新居浜市に集い、地域や世代を超えた交流を深めました。その開催に際しては、市も補助金200万円を助成するとともに、広報や職員ボランティアなどの側面的な支援を行ってまいりました。手軽で親しみやすいお手玉は、医学的な効果に加え、日本の伝統文化であるお手玉の保存や継承を通じた3世代の交流など、その効果は高いものであると認識いたしておりますことから、市といたしましても、新居浜市のお手玉普及につきましては、日本のお手玉の会の自主的な活動を尊重しながら支援をいたしているところでございます。お手玉競技大会の開催に際しましては、市の公募補助金の活用のほか、大会運営時の職員サポートや団体活動のPRなど、今後とも協力できる支援を実施してまいりたいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 永易英寿議員。
○12番(永易英寿)(登壇) 前向きな御答弁ありがとうございます。お手玉セットの配付も検討していただけるとのことでありがとうございます。これは皆さん御存じかもしれませんが(教科書を示す)、日本のお手玉の会新居浜支部が作成したお手玉遊びの教科書です。平成26年度文化庁芸術振興費補助金、伝統文化親子事業の採択を受け、昨年7月に発行したものです。小学生を対象に作成されており、お手玉の歴史や新居浜市とお手玉の関係、お手玉の遊び方やお手玉をすることによってのよい効果などが掲載されております。伝承文化を親子や地域で体験してもらって次の時代に引き継いでいただきたいという願いから作成されております。この教科書も同時に配付する検討をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 永易議員さんの再質問にお答えいたします。
お手玉の寄贈並びに指導書の寄贈についてですが、日本のお手玉の会の新居浜支部から教育委員会のほうへ教育委員会を通じて学校に配付したいというふうな申し出があります。お手玉だけ配ってそのルールを配らんというのも少しおかしいと思いますので、利用させていただきたいと思います。
○議長(加藤喜三男) 永易英寿議員。
○12番(永易英寿)(登壇) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
先日、ウィリアム王子が来日して福島を訪れた際、被災地でお手玉をする様子が報道されていました。お手玉の会新居浜支部は、これまで何度も被災地にお手玉を寄贈しており、お手玉交流を図っております。私も一緒に行ってお手玉交流を行いましたが、大変喜ばれました。新居浜市から日本全国や世界に向けてお手玉文化を発信していきたいと考えておりますので、今後ともお手玉の普及に向けて御尽力よろしくお願いいたします。
次に、空き家対策についてお伺いいたします。
全国的に人口減少が進行し、それに伴うかのように空き家の問題も深刻化しております。愛媛県の空き家率は全国ワースト2位です。老朽化した空き家では、樹木などの管理がされず、道路の通行を妨げる場合もあります。東京都文京区では、空き家の解体費用を区が最大で200万円まで助成し、解体後の跡地を区が所有者から10年間無償で借り受け、広場や消火器置き場などの公共目的のために使用しています。文京区の取り組みでは、区が解体費用を負担する上、行政目的で使用することで固定資産税もかからなくなるため、所有者がより解体に踏み切りやすくなります。実際木造密集地域の無接道敷地を解体して消火器置き場にしたり、老朽化が進んでいた空き家の跡地にベンチ等を設置し、地域コミュニティーの形成のため憩いの広場として活用して全国的に注目されております。新居浜市内の立川自治会では、空き家を整備して定住を募ったり、行政の補助金がなくてもボランティアで解体したり環境整備に取り組んでおります。こちらのパネルの写真のように(パネルを示す)、災害などに備えて解体後の空き家の跡地に避難路を確保したり、花を植え花壇を整備して憩いの場を提供しています。立川自治会は、5年前に82世帯あった自治会加入数が今年度は63世帯と5年間で20世帯ほど減少しております。そのような人口減少が激しい中、地域の方々が立ち上がり活動を始めております。このように地域住民が地域のために主体的に取り組んでいる活動を新居浜市はもっと積極的に応援すべきではないでしょうか。新居浜市としては、市民の皆様が相談しやすい責任ある空き家対策担当課を設置するなど、一歩踏み込んだ施策を実施したりすべきだと思います。まず、現在の新居浜市の空き家件数、また組織体制や現状の取り組み状況をお聞かせください。
次に、立川自治会のような取り組みを後押しする補助金や固定資産税軽減策などの施策展開が必要だと思います。市のお考えをお聞かせください。
また、愛媛県が来年度から空き家対策の撤去補助に取り組むと報道されております。補助金を活用したい県内他市町の名前も上がってきております。新居浜市の名前はマスコミ報道では浮上しておりませんが、新居浜市としてその事業の活用予定はないのでしょうか、お聞かせください。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 空き家対策についてお答えいたします。
まず、新居浜市の空き家の件数についてでございます。
平成23年度に行った老朽危険家屋調査の結果では、空き家等の総数は3,328棟、そのうち非常に危険な状態であるA判定の棟数が40棟、注意を要する状態であるB判定の棟数が698棟でございました。現在までにA、B判定の空き家等の追跡調査を行いましたところ、A判定11棟、B判定100棟が取り壊しなどされております。空き家に関する相談を受けた際には、相談内容ごとに関係する課が対応しておりましたが、平成24年に庁内検討委員会を設置後は、情報を共有し、連動したスムーズな対応を各課で心がけてきたところでございます。どの課においても所有者等を特定し、文書もしくは口頭でお願い、要請し、場合によっては所有者等の相談に応じております。
次に、空き家の取り組みに対する補助金や固定資産税軽減策などの施策展開についてでございますが、2月26日付で一部施行されました空家等対策の推進に関する特別措置法第5条に基づき公表された国の基本指針では、市町村は関係部局による連携体制のもと協議会を設置し、空き家等対策計画を定めることになっておりますので、御提案の補助金や税の減免策を含め、空き家等対策計画の策定時に検討をしてまいりたいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 空き家対策についてのうち、県補助金の活用についてでございます。
愛媛県では、防災対策の一環として、来年度より空き家対策の推進に関する特別措置法に基づいて、県下市町が行う危険な老朽空き家の除却事業に対して補助を行うための予算措置を行い、老朽空き家対策を促進することとしております。本市におきましても、老朽空き家による周辺環境の悪化が懸念されますことから、空き家等対策計画を策定する中で庁内の取り組み体制や国、県の補助金を活用した補助制度も検討いたしてまいります。
○議長(加藤喜三男) 永易英寿議員。
○12番(永易英寿)(登壇) こちらの立川地区のパネルにありますように(パネルを示す)、木が生い茂ったりとか、いろいろなところで空き家が隠れているようなところを、こういうように実際にもう既に住民の方々が空き家を、解体したりして花壇をつくったりとか避難路の確保を行っております。
また、5月にも2軒ほど、私もボランティアで手伝わさせていただくんですけど、地域の皆様と一緒に空き家を解体して、こういった環境整備の箇所をふやそうとして取り組んでおられますので、早急な対応をしていただきたいと思いますので、要望をしておきます。
次に、有害鳥獣被害対策についてお伺いいたします。
市内一円でイノシシや猿、鹿などの有害鳥獣による農作物などへの被害が拡大しております。新居浜市では、鳥獣被害防止計画を策定し、有害鳥獣被害対策に日々尽力されております。現在の適切な個体数の把握や農作物やかんきつ類等への被害状況は新居浜市としてどのように把握されているのでしょうか。例えば、イノシシの捕獲についてですと、第三次愛媛県イノシシ適正管理計画では、捕獲頭数目標は愛媛県全域で年間2万5,000頭です。この数値は平成17年度から平成22年度までの平均捕獲頭数の2.4倍に当たる数を目標に上げています。新居浜市の鳥獣被害防止計画によりますと、平成25年、平成26年、平成27年と3カ年の目標は毎年200頭です。愛媛県の目標数値と開きがありますが、いかがお考えでしょうか。
また、捕獲数を上げるための猟友会などへの支援充実や継続可能な捕獲体制づくりに向けた後継者育成についてはいかがお考えでしょうか。
次に、防除、箱わななどへの支援補助や駆除、捕獲に関する経費の助成措置の現状や猟犬への補助状況はどのようになっているのでしょうか。
また、捕獲中のけがや保険などの対応は、市としてどのようにしているのでしょうか、お聞かせください。
○議長(加藤喜三男) 寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 有害鳥獣駆除対策についてお答えいたします。
まず、有害鳥獣の個体数の把握と農作物への被害状況についてでございます。
有害鳥獣の個体数につきましては、把握しがたいのが実情でありますが、本市におきましては、実際に捕獲に当たる各猟友会からの聞き取りにより把握に努めており、生息数は毎年変動はあるものの、減少傾向にあると伺っております。
また、被害状況につきましては、被害報告時に市職員が各猟友会、愛媛県、鳥獣保護員等と連携の上現地に出向き、調査等を行っております。
家庭菜園などの自家消費分は被害額に換算することが困難でありますが、新居宇摩農業共済組合等への被害報告によりますと、有害鳥獣による農作物への被害として、平成24年度722万3,000円、平成25年度96万8,000円となっております。
次に、第三次愛媛県イノシシ適正管理計画と新居浜市鳥獣被害防止計画での捕獲頭数の目標数値についてでございます。
まず、第三次愛媛県イノシシ適正管理計画と新居浜市鳥獣被害防止計画との捕獲頭数の目標数値の開きにつきましては、目標数値の設定方法が異なることによるものでございます。県における設定方法は、年間を通じた捕獲頭数の目標数値であり、本市における設定方法は、駆除期間中のみを対象とし、県と協議した上で捕獲頭数の目標数値を設定することとしております。
なお、本市の現在の目標数値におきましても、平成17年度から平成22年度までの平均捕獲頭数の2.7倍となっております。
次に、猟友会などへの支援の充実と継続可能な捕獲体制づくりに向けた後継者育成についてでございます。
まず、従来から支出しております有害鳥獣捕獲に対する報償費につきまして、各猟友会の駆除隊が円滑に有害鳥獣捕獲ができるよう平成26年度におきましては、前年比1.6倍増の予算措置をいたしております。
さらに、愛媛県捕獲隊支援事業により、狩猟免許更新料等の補助を行っており、駆除隊の活動意欲の向上や活動しやすい環境づくりに寄与し、捕獲頭数の増加につながっているものと認識しております。
また、後継者育成に関しましては、今後の被害防止を考える上で極めて重要な課題であると考えております。別子山地区につきましては、若干名ではございますが、新規に猟友会に加入しようとする若い人材も出てきております。今後も各猟友会の意向を伺いながら市政だよりやホームページによる猟友会への加入のあっせんなど、継続的な後継者育成を推進してまいります。
次に、防除、箱わななどへの支援補助、捕獲に関する経費の助成措置の現状と猟犬への補助、捕獲中のけがや保険などの対応についてでございます。
まず、防除、箱わなにつきましては、平成22年度国庫補助事業により新居浜市鳥獣被害対策協議会において36基の箱わなを購入し、市内3猟友会に貸し出しを行い、猟友会管理のもと全てが設置されている状況でございます。
また、捕獲に関する助成措置といたしましては、有害鳥獣駆除において使用する消耗品を提供しております。
さらに、猟犬に関する経費につきましては、捕獲頭数に対する報償費に含まれているものと認識しております。
次に、捕獲中のけがに対する保険につきましては、現在補助の対象といたしておりませんが、各猟友会の意向及び他市の状況等を参考にしながら新たな支援策につきまして検討してまいります。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。永易英寿議員。
○12番(永易英寿)(登壇) 先ほど保険についても前向きに検討していただけるということだったんですが、今後も継続可能な捕獲体制づくりについて充実させていただくことを望みまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(加藤喜三男) 髙須賀順子議員。
○17番(髙須賀順子)(登壇) 日本共産党の髙須賀順子です。
私が政治活動を始めてことしで50年目を迎えました。地域の多くの方々や日本共産党の力で議会に推し上げていただき、心からお礼を申し上げます。
また、市職員の皆様には、いろいろと御指導をいただきありがとうございました。心からお礼を申し上げます。
それでは、来年度に向けた施政方針に関連して市長の政治姿勢をお尋ねいたします。
1、学校給食について。
子供たちが毎日楽しみにしている自校方式の学校給食、おいしい給食を支えているのは、全校配置の栄養士と調理員です。食材は地元優先で安全、安心です。今の新居浜市の学校給食は、全国に誇れるものです。市民の力で守ろうではありませんか。6回開かれた検討委員会では、現場の調理員さんは全て自校方式がよいと意見を述べられました。
ところが、突然今治の検討委員長は早期にかつ公平にとセンター方式の結論を出しました。教育長も早期にかつ公平にと答弁しています。
一方市長は、まちづくり校区懇談会や対市交渉でも市民にまだ白紙だと言っています。市長は選ばれた検討委員さん、地元の自校方式の意見を尊重すべきです。新居浜市のことは新居浜市民で決めようではありませんか。答弁を求めます。市民、PTA、学校関係者、農家も注目しています。市長の政治姿勢が問われています。明確な答弁を求めます。
市政だより2月号、教育委員会だより、新しい給食施設への記事があります。学校給食施設整備基本計画の策定中とありますが、内容について説明してください。
学校の統廃合のためにセンター給食にするのですか、お尋ねします。
今治の検討委員長、教育長はセンター方式、約50億円の結論を出しています。誰が喜ぶのでしょうか。12月議会の答弁では、答申を受けて調理場をつくるとのことですが、市政だよりで説明すべきです。どうしてはっきりと言わないのでしょうか。
自校方式の学校給食は、日々子供を大切に育てている先生、保護者、栄養士、調理員の願いです。踏みにじってはなりません。不遜のきわみと言わなければなりません。4月に選挙があります。市長、市会議員は金勘定と効率ばかり優先させてはなりません。子供が第一です。市長の答弁を求めます。
憲法第25条に基づく社会保障としての国民健康保険について。
今地方は、住民の暮らしの困難、福祉、医療の危機、地域経済の衰退など、深刻な問題に直面しています。高過ぎる国保料には、2つの構造的な要因があります。1つは、国民皆保険の重要な柱であるにもかかわらず、国の負担を1980年度57.5%から2012年度は22.8%まで削減してきたこと、政府への国庫負担を増額せよの要求はどうなっていますか。国庫負担の減少分を国保に転嫁したこと、これが国民の負担増を招いてきたのです。国の責任です。群馬県高崎市で1万2,000円、伊勢崎市で1万5,000円など、国保料の大幅な引き下げを実現しています。新居浜市も国保料1人1万円の引き下げを求めます。市長の答弁を求めます。
新居浜市は県内トップクラスの財政力を持っています。市の財政にも大きな影響力を持つ法人市民税、中小企業を含む2007年度は51億円、2011年度以降は毎年20億円台で推移しています。市はこれらの財源を使って市民の暮らし、福祉を守らなければなりません。新居浜市は泉市政以来、伊藤、佐々木、石川市政と、ほぼ毎年1億7,000万円前後の法定外繰り入れを実施、国保料の値上げを抑えてきました。このことについて私は高く評価しております。2010年から5年間で約10億円の繰り入れをしています。保険料は県下でも下から3番目、平均1人当たり9万円となっています。高過ぎて払えない滞納世帯が3,502世帯、約2割です。1カ月8万円の障害年金で2人、食事を削って国保料を払っている人もいるのです。泉市政以来の歴史と伝統を守って、これからも決して値上げをすべきではありません。約束してください。市長の答弁を求めます。
安倍自公政権のもと、未曽有の貧困が日本社会を覆う中、国保の広域化、都道府県単位化する法案が今国会に提案されました。これは市町村単位で運営してきた国保の財政を広域化するとして、県単位で2018年度から実施に移すものです。愛媛県で言えば、20市町の国保財政を1つのグループに押し込んで運営するものです。3つの目的があります。1つ、国保料の値上げ、一般会計からの繰り入れをやめさせる。現在全国では3,500億円繰り入れています。2、収納率の向上、滞納制裁の強化、3、医療費の削減、給付削減の強化、市町村合併と同じで、市民の顔が見えず、市民の声が届きにくくなります。日本共産党は反対です。新居浜市政は住民を守る防波堤としての本来の役割を果たすかどうかが鋭く問われています。市長の御見解をお尋ねします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 髙須賀議員さんの御質問にお答えいたします。
国民健康保険についてのうち、一般会計からの繰り入れと保険料の1人1万円の引き下げについてでございます。
本市の国保財政は、年齢構成が高く、低所得者の加入が多いといった制度上変えられない構造的な要因から厳しい状況が続いており、平成22年度の国保料改定以降、一般会計から毎年2億円の繰り入れを行っているところでございます。この繰り入れは、保険料負担を軽減するためのあくまでも法定外の政策的なもので、一般会計の財政状況を勘案した上で総合的に判断をいたしております。平成25年度の保険料につきましては、県内11市中9番目と他市に比べて大変低い保険料となっております。平成27年度の保険料率につきましては、ことし2月6日に開催されました新居浜市国民健康保険運営協議会において御審議をいただき、保険料率の据え置きの答申を受けているところでございますが、国民健康保険の財政運営はより厳しくなることが予想されますことから、引き下げは困難な状況でございます。今後におきましても、国民健康保険制度を堅持していくために健全な財政運営を図ってまいりたいと考えております。
以上、申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(加藤喜三男) 阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 髙須賀議員さんの御質問にお答えいたします。
学校給食についてでございます。
まず、他市に誇れる新居浜市の学校給食についてでございます。
学校給食検討委員会の答申は、委員長お一人の判断ではなく、委員のお一人お一人が早期にかつ公平に、学校給食の安全、安心を確保するという観点から総合的に御判断いただいた結果であると認識しております。したがいまして、答申をいただいた教育委員会といたしましては、その内容を尊重しながら検討をさせていただくことになります。
次に、市政だより2月号、新しい給食施設へについてでございます。
現在庁内検討委員会において整備方式を含めた学校給食施設整備基本計画案の検討を進めておりますが、既存施設の現況を踏まえて、少子化に伴う将来の児童生徒数の推移、学校施設の規模、財政負担、安全、安心な給食の提供、食育等総合的な観点から慎重に判断すべき問題であり、今後も継続して検討を進めてまいります。
次に、子供を大切に育て教えている学校現場、保護者の願いを大切にについてでございます。
学校給食施設は、子供に安全、安心な給食を提供するための施設でございますので、コスト面と効率のみを判断して決定すべきでないと考えており、あらゆる面から総合的かつ慎重に検討し判断してまいります。
○議長(加藤喜三男) 補足答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 国民健康保険についてのうち、国保の広域化について補足を申し上げます。
厚生労働省の国民健康保険法改正法案では、市町村国保の財政運営の主体を都道府県に移す開始時期を平成30年度とし、焦点となっていました保険者の規定は、都道府県と市町村の共同で運営する共同保険者の位置づけとなっており、昭和36年度の国民皆保険達成以来の大きな理念変更を伴う改革となっております。
一方、市町村にも資格管理や保険料の徴収、保険事業の実施など、保険者機能を引き続き担うことが求められております。
また、今回の改正において一般会計からの繰り入れによる保険料の抑制が可能かどうかなどの詳細につきましては、検討会の結論には至ってない状況でございますが、平成29年度以降、毎年3,400億円の公費の投入が盛り込まれており、公費拡充等による財政基盤の強化を行うことにより被保険者の保険料負担の軽減や保険料率の抑制が図られることが期待されております。
なお、この改正法案につきましては、3月3日に今国会へ提出されたところでございますので、今後も広域化の動向を注視してまいります。
以上で補足を終わります。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。髙須賀順子議員。
○17番(髙須賀順子)(登壇) 私も検討委員会を傍聴いたしました。皆さん聞いておりまして、今治の検討委員長さんが6回目にセンターにすると言われたので、どうしてあのようなことになったのか、私は今も納得しておりません。
それから、一般質問で中萩小学校、大生院小中学校の親子方式を自校方式で残してくださいと質問したとき、教育長は明確に拒否しました。市長は教育長に任せているとの答弁でした。センター方式で庁内検討をしているのに、市長は白紙と言うとりますが、これはどういうことでしょうか、説明してください。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 髙須賀議員さんの再質問にお答えいたします。
給食施設の建設の問題についてですが、先ほど教育長からも答弁をしたように、この建設につきましては、少子化による児童数の減少、推移あるいはそれを踏まえた学校施設の規模、将来の財政負担で、安全、安心な給食の提供等、さまざまな検討要素があるほか、新居浜市全体の公共施設のあり方なども総合的な観点から慎重に判断すべき問題であると考えております。したがいまして、今後昨年度の外部の方の検討委員会の報告や現在庁内の検討委員会で行っておりますその結果を踏まえまして、両方式のメリット、デメリットを勘案し、慎重に判断すべき必要があると、私自身は今は白紙の状態でございます。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。髙須賀順子議員。
○17番(髙須賀順子)(登壇) 学校の統廃合は、市民はまだ納得しておりません。少子化で学校統廃合をするというその犠牲を子供たちに負わせてはなりません。小規模ほど至れり尽くせりの給食ができるのであります。10億円を超える税金を使わなくてもできます。答弁を求めたいと思います。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 髙須賀議員さんの再質問にお答えいたします。
学校の統廃合の件についてですが、前の議員さんのときにお答えしたと思いますが、統廃合については平成27年度から検討を始めるというふうな形で、するとかせんとかというようなことは、教育委員会としてはまだ判断しておりません。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。髙須賀順子議員。
○17番(髙須賀順子)(登壇) 1カ所10億円以上のセンター給食の視察ではありません。東京都足立区の小学校の自校方式給食を視察いたしました。毎週全国から約3団体の視察があるそうです。小学校は500人規模で、各学校に新居浜市と同じように栄養士を配置、床は汚染区域は赤の色で、ビニール用の特殊なカーペットで区別され、調理員は白い布のエプロン、白い運動靴で働いていました。また、水はねはありません。小規模校のモデルとなると思いました。検討すべきだと思うのですが、いかがでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 髙須賀順子議員さんの再質問にお答えいたします。
新しいいろいろな資料をありがとうございます。新居浜市では、まず学校給食につきまして、学校給食衛生管理基準っていうのが国で決めているものがあります。それが平成21年度に改正されて、調理場を汚染作業区域と非汚染作業区域に分ける。また、ドライシステムの導入をするというふうな形で、恐らく今髙須賀議員さんが言われたのは、そういうふうなことを早くされたところじゃないかなと思っています。新居浜市もできるだけ早くそういうところに近づきたいと思ってます。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。髙須賀順子議員。
○17番(髙須賀順子)(登壇) 御答弁ありがとうございます。ぜひ参考にしてください。
それから、伊藤初美議員も発言いたしましたが、新居浜市議会は1議会1人10分の発言と制限されています。
一方、四国中央市、西条市議会は、1議会1人30分の発言が保障されています。議員定数の削減、発言時間の制限は、市民の口封じではないでしょうか。せめて四国中央市、西条市並みの民主的な議会になることを重ねてお願いして(ブザー鳴る)質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(加藤喜三男) これにて一般質問並びに議案第25号ないし議案第42号に対する質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議案第25号ないし議案第36号の12件については、24人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤喜三男) 御異議なしと認めます。よって、議案第25号ないし議案第36号の12件については、いずれも24人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。
ただいま設置されました予算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長において正副議長を除く24人の議員を指名いたします。 議案第37号ないし議案第42号の6件は、いずれも議事日程に記載のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第3 議案第43号○議長(加藤喜三男) 次に、日程第3、議案第43号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) ただいま上程されました議案第43号につきまして提案理由の説明を申し上げます。
議案第43号、新居浜市介護保険条例の一部を改正する条例の制定につきましては、新居浜市介護保険事業計画の見直しに伴い、介護保険法施行令の改正を踏まえた保険料率の改定を行うため及び介護予防・日常生活支援総合事業の実施に係る準備期間を設けるため本案を提出いたしました。
なお、詳細につきましては、担当部長から補足説明をいたします。御審議よろしくお願いします。
○議長(加藤喜三男) 補足説明を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 議案第43号、新居浜市介護保険条例の一部を改正する条例の制定につきまして補足を申し上げます。
議案書の1ページから3ページまで及び参考資料の1ページから4ページまでをお目通しください。
本議案は、介護保険法第117条の規定に基づき、3年ごとに行う介護保険事業計画の見直しに伴い、今回平成27年度から平成29年度までの第6期3年間の保険料率の改定を行うとともに、地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律附則第14条に基づき、新たな総合事業の実施に係る準備期間を設けようとするものでございます。
改正の内容といたしましては、保険料率については、第5条第1項第1号から第5号までは、根拠となる介護保険法施行令第39条第1項を準用しておりまして、同項第1号に掲げる方については3万7,500円、同項第2号及び第3号に掲げる方については5万6,200円、同項第4号に掲げる方については6万3,700円、同項第5号に掲げる方については7万5,000円とし、条例第5条第1項第6号から第11号までの規定につきましては、同政令の規定を引用することといたしまして、同項第6号地方税法第292条第1項第13号に規定する合計所得金額が120万円未満である方等については9万円、同項第7号合計所得金額が120万円以上190万円未満である方等については9万3,700円、同項第8号合計所得金額が190万円以上290万円未満である方等については11万2,500円、同項第9号合計所得金額が290万円以上350万円未満である方等については12万7,500円、同項第10号合計所得金額が350万円以上500万円未満である方等については13万5,000円、同項第11号合計所得金額が500万円以上である方等については13万8,700円にそれぞれ改定し、これまでの8段階を11段階とすることによりまして、それぞれの負担能力により細やかに対応した保険料負担とするものでございます。
附則第9条の経過措置につきましては、新たな総合事業である介護予防・日常生活支援総合事業の実施に向け、地域の特性を生かした取り組み等の準備をするための期間を設けるものでございます。
なお、この条例は、平成27年4月1日から施行したいと考えております。
以上で補足を終わります。
○議長(加藤喜三男) これより質疑に入ります。
議案第43号に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤喜三男) 質疑なしと認めます。
議案第43号は議事日程に記載のとおり、福祉教育委員会に付託いたします。―――――――――― ◇ ――――――――――
議案第37号の訂正について○議長(加藤喜三男) お諮りいたします。ただいま市長から議案第37号について訂正したいとの申し出がありました。この際、これを日程に追加し議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤喜三男) 御異議なしと認めます。よって、この際、議案第37号の訂正についてを日程に追加し、議題とすることに決しました。
議案第37号の訂正についてを議題といたします。
訂正の理由の説明を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 議案第37号の訂正について御説明申し上げます。
議案第37号、平成26年度新居浜市一般会計補正予算(第7号)につきましては、予算書作成の過失からその一部に誤りがありますので、お手元に配付しております訂正表のとおり訂正いたしたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(加藤喜三男)
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第37号の訂正については、これを承認することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤喜三男) 御異議なしと認めます。よって、議案第37号の訂正については、これを承認することに決しました。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
お諮りいたします。議事の都合により、3月6日から3月18日までの13日間、休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤喜三男) 御異議なしと認めます。よって、3月6日から3月18日までの13日間、休会することに決しました。
3月19日は午前10時から会議を開きます。
本日はこれにて散会いたします。
午後 3時25分散会