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目次
議事日程
本日の会議に付した事件
出席議員
欠席議員
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者
開議(午前10時00分)
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
伊藤初美議員の質問(1)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(1) 地籍調査事業費
(2) 公営住宅建替推進事業
(3) 都市公園整備事業
石川市長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(3) 都市公園整備事業
曽我建設部長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(1) 地籍調査事業費
(2) 公営住宅建替推進事業
(3) 都市公園整備事業
伊藤初美議員の質問(2)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(1) 地籍調査事業費
(2) 公営住宅建替推進事業
(4) 地場産業育成費
(5) 農業の振興
石川市長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(4) 地場産業育成費
寺村経済部長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(5) 農業の振興
伊藤初美議員の質問(3)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(5) 農業の振興
(6) 高齢者福祉の充実
岡部福祉部長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(6) 高齢者福祉の充実
伊藤初美議員の質問(4)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(6) 高齢者福祉の充実
(7) 児童・生徒の健全育成
(8) 小学校保健充実費のフッ化物洗口
阿部教育長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(7) 児童・生徒の健全育成
(8) 小学校保健充実費のフッ化物洗口
伊藤初美議員の質問(5)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(7) 児童・生徒の健全育成
(8) 小学校保健充実費のフッ化物洗口
阿部教育長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(8) 小学校保健充実費のフッ化物洗口
伊藤初美議員の質問(6)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(8) 小学校保健充実費のフッ化物洗口
阿部教育長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(8) 小学校保健充実費のフッ化物洗口
伊藤初美議員の質問(7)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(8) 小学校保健充実費のフッ化物洗口
阿部教育長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(8) 小学校保健充実費のフッ化物洗口
伊藤初美議員の質問(8)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(8) 小学校保健充実費のフッ化物洗口
(9) 多様な主体による協働の推進
関市民部長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(9) 多様な主体による協働の推進
休憩(午前10時59分)
再開(午前11時09分)
伊藤初美議員の質問(9)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(9) 多様な主体による協働の推進
関市民部長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(9) 多様な主体による協働の推進
伊藤初美議員の質問(10)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(9) 多様な主体による協働の推進
関市民部長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(9) 多様な主体による協働の推進
伊藤初美議員の質問(11)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(9) 多様な主体による協働の推進
関市民部長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(9) 多様な主体による協働の推進
伊藤初美議員の質問(12)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(9) 多様な主体による協働の推進
関市民部長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(9) 多様な主体による協働の推進
伊藤初美議員の質問(13)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(9) 多様な主体による協働の推進
関市民部長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(9) 多様な主体による協働の推進
伊藤初美議員の質問(14)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(9) 多様な主体による協働の推進
関市民部長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(9) 多様な主体による協働の推進
伊藤初美議員の質問(15)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(9) 多様な主体による協働の推進
(10) 総合窓口開設事業
藤田総務部長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(10) 総合窓口開設事業
伊藤初美議員の質問(16)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(10) 総合窓口開設事業
(11) 質の高い行政運営について
石川市長の答弁
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(11) 質の高い行政運営について
伊藤初美議員の質問(17)
1 平成27年度当初予算提案説明と予算案について
(11) 質の高い行政運営について
2 電光掲示板について
横川環境部長の答弁
2 電光掲示板について
伊藤初美議員の質問(18)
2 電光掲示板について
岡崎溥議員の質問(1)
1 住宅リフォーム助成制度の創設について
曽我建設部長の答弁
1 住宅リフォーム助成制度の創設について
岡崎溥議員の質問(2)
1 住宅リフォーム助成制度の創設について
曽我建設部長の答弁
1 住宅リフォーム助成制度の創設について
岡崎溥議員の質問(3)
1 住宅リフォーム助成制度の創設について
2 子供の医療費無料化について
石川市長の答弁
2 子供の医療費無料化について
岡崎溥議員の質問(4)
2 子供の医療費無料化について
石川市長の答弁
2 子供の医療費無料化について
岡崎溥議員の質問(5)
2 子供の医療費無料化について
3 高齢者の医療費無料化について
岡部福祉部長の答弁
3 高齢者の医療費無料化について
岡崎溥議員の質問(6)
3 高齢者の医療費無料化について
4 アスベスト問題について
寺田企画部長の答弁
4 アスベスト問題について
岡崎溥議員の質問(7)
4 アスベスト問題について
寺田企画部長の答弁
4 アスベスト問題について
岡崎溥議員の質問(8)
4 アスベスト問題について
休憩(午後 0時07分)
再開(午後 1時00分)
篠原茂議員の質問(1)
1 高齢化社会への対応について
(1) 介護予防事業、健康長寿地域拠点づくり事業
(2) 敬老会の補助金
(3) 自治会館の活用
(4) 高齢者を支援する人材
(5) 公民館機能の拡大
(6) 補助金の見直し
石川市長の答弁
1 高齢化社会への対応について
(1) 介護予防事業、健康長寿地域拠点づくり事業
(3) 自治会館の活用
(4) 高齢者を支援する人材
(6) 補助金の見直し
阿部教育長の答弁
1 高齢化社会への対応について
(5) 公民館機能の拡大
岡部福祉部長の答弁
1 高齢化社会への対応について
(2) 敬老会の補助金
篠原茂議員の質問(2)
1 高齢化社会への対応について
2 まちづくりについて
(1) 都市計画マスタープランの見直しの基本的な考え方
(2) 将来目標人口
(3) 土地利用現況調査
(4) 農地転用の権限移譲
(5) 都市計画道路などの個々の計画
日野農業委員会事務局長の答弁
2 まちづくりについて
(4) 農地転用の権限移譲
横川環境部長の答弁
2 まちづくりについて
(5) 都市計画道路などの個々の計画
曽我建設部長の答弁
2 まちづくりについて
(1) 都市計画マスタープランの見直しの基本的な考え方
(2) 将来目標人口
(3) 土地利用現況調査
(5) 都市計画道路などの個々の計画
篠原茂議員の質問(3)
2 まちづくりについて
曽我建設部長の答弁
2 まちづくりについて
篠原茂議員の質問(4)
2 まちづくりについて
3 これからのまちづくり協働オフィスのあり方について
関市民部長の答弁
3 これからのまちづくり協働オフィスのあり方について
篠原茂議員の質問(5)
3 これからのまちづくり協働オフィスのあり方について
仙波憲一議員の質問(1)
1 地方創生について
(1) 地域経済の活性化策
(2) エネルギー問題
石川市長の答弁
1 地方創生について
(1) 地域経済の活性化策
(2) エネルギー問題
仙波憲一議員の質問(2)
1 地方創生について
石川市長の答弁
1 地方創生について
休憩(午後 1時58分)
再開(午後 2時09分)
仙波憲一議員の質問(3)
2 公共工事の適正価格について
近藤副市長の答弁
2 公共工事の適正価格について
仙波憲一議員の質問(4)
2 公共工事の適正価格について
近藤副市長の答弁
2 公共工事の適正価格について
仙波憲一議員の質問(5)
2 公共工事の適正価格について
3 子育て支援について
(1) 保育士不足
(2) 保育所への入所
石川市長の答弁
3 子育て支援について
(1) 保育士不足
(2) 保育所への入所
仙波憲一議員の質問(6)
3 子育て支援について
岡部福祉部長の答弁
3 子育て支援について
仙波憲一議員の質問(7)
3 子育て支援について
4 高齢者福祉について
(1) 介護報酬改定
(2) 介護サービス
岡部福祉部長の答弁
4 高齢者福祉について
(1) 介護報酬改定
(2) 介護サービス
仙波憲一議員の質問(8)
4 高齢者福祉について
岡部福祉部長の答弁
4 高齢者福祉について
仙波憲一議員の質問(9)
4 高齢者福祉について
岡部福祉部長の答弁
4 高齢者福祉について
仙波憲一議員の質問(10)
4 高齢者福祉について
岡部福祉部長の答弁
4 高齢者福祉について
仙波憲一議員の質問(11)
4 高齢者福祉について
山本健十郎議員の質問(1)
1 投票率の向上と投票所の拡充について
2 中萩公民館の駐車場不足について
阿部教育長の答弁
2 中萩公民館の駐車場不足について
續宗選挙管理委員会事務局長の答弁
1 投票率の向上と投票所の拡充について
山本健十郎議員の質問(2)
1 投票率の向上と投票所の拡充について
2 中萩公民館の駐車場不足について
石川市長の答弁
1 投票率の向上と投票所の拡充について
2 中萩公民館の駐車場不足について
山本健十郎議員の質問(3)
1 投票率の向上と投票所の拡充について
散会(午後 3時16分)
平成27年3月4日 (水曜日)
議事日程 第3号
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問
議案第25号 平成27年度新居浜市一般会計予算
議案第26号 平成27年度新居浜市貯木場事業特別会計予算
議案第27号 平成27年度新居浜市渡海船事業特別会計予算
議案第28号 平成27年度新居浜市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算
議案第29号 平成27年度新居浜市平尾墓園事業特別会計予算
議案第30号 平成27年度新居浜市公共下水道事業特別会計予算
議案第31号 平成27年度新居浜市国民健康保険事業特別会計予算
議案第32号 平成27年度新居浜市介護保険事業特別会計予算
議案第33号 平成27年度新居浜市後期高齢者医療事業特別会計予算
議案第34号 平成27年度新居浜市工業用地造成事業特別会計予算
議案第35号 平成27年度新居浜市水道事業会計予算
議案第36号 平成27年度新居浜市工業用水道事業会計予算
議案第37号 平成26年度新居浜市一般会計補正予算(第7号)
議案第38号 平成26年度新居浜市渡海船事業特別会計補正予算(第3号)
議案第39号 平成26年度新居浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)
議案第40号 平成26年度新居浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)
議案第41号 平成26年度新居浜市介護保険事業特別会計補正予算(第4号)
議案第42号 平成26年度新居浜市工業用地造成事業特別会計補正予算(第4号)
――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
――――――――――――――――――――――
出席議員(26名)
1番 川﨑 利生
2番 高塚 広義
3番 三浦 康司
4番 篠原 茂
5番 水田 史朗
6番 太田 嘉一
7番 岩本 和強
8番 藤原 雅彦
9番 佐々木 文義
10番 大石 豪
11番 大條 雅久
12番 永易 英寿
13番 伊藤 謙司
14番 藤田 豊治
15番 髙橋 一郎
16番 岡崎 溥
17番 髙須賀 順子
18番 伊藤 初美
19番 真木 増次郎
20番 藤田 幸正
21番 伊藤 優子
22番 仙波 憲一
23番 白籏 愛 一
24番 近藤 司
25番 加藤 喜三男
26番 山本 健十郎
――――――――――――――――――――――
欠席議員
なし
――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
市長 石川 勝行
副市長 近藤 清孝
企画部長 寺田 政則
総務部長 藤田 佳之
福祉部長 岡部 嘉幸
市民部長 関 福生
環境部長 横川 悦夫
経済部長 寺村 伸治
建設部長 曽我 忠
消防長 村上 秀
水道局長 橋本 桂一
教育長 阿部 義澄
教育委員会事務局長 木村 和則
監査委員 田中 洋次
選挙管理委員会事務局長 續宗 秀樹
農業委員会事務局長 日野 順藏
―――――――――――――――――――――
議会事務局職員出席者
事務局長 藤田 秀喜
議事課長 原 正夫
議事課主幹 伊藤 裕敏
議事課副課長 上野 壮行
議事課副課長 徳永 易丈
議事課調査係長 鈴木 今日子
議事課主査 大田 理恵子
議事課主任 中島 康治
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前10時00分開議
○議長(加藤喜三男) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第3号のとおりであります。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(加藤喜三男) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において高塚広義議員及び三浦康司議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第2 一般質問
○議長(加藤喜三男) 次に、日程第2、議案第25号ないし議案第42号を議題といたします。
昨日に引き続き、会派代表質問並びに質疑を行います。
発言を許します。伊藤初美議員。
○18番(伊藤初美)(登壇) おはようございます。市民の会の伊藤初美です。代表質問は久しぶりでもって、私の最後の質問ということになりますが、よろしくお願いいたします。
それでは、平成27年度当初予算案についていろいろお伺いします。
まず、良好な都市空間の形成のうち、地籍調査事業費についてお伺いします。
地籍調査をすることで、1筆ごとの土地の境界、面積、形状などを正確に示し、その成果を個人の土地取引から公共事業まで、あらゆる土地関連行為の基礎データとなります。この地籍調査を行うに当たって、市民の方から御意見をいただいておりますので、お伺いします。
以前から問題になっていたと思うのですが、建築確認申請のときには、道路後退していたものをその後そのまま自分の庭に取り入れてしまっている人がいるようです。建築確認申請に伴う道路後退敷地の固定資産税は、申請により非課税となるということはもう周知のことだとは思うのですが、まだこのような状況はあるのでしょうか。あるとすれば、どれくらいの件数があるのか把握はされているのでしょうか。こういった案件については、地籍調査を行うときに、道路後退をしてからの調査になるのかどうか教えてください。しっかりした基盤づくりですので、この際、全て整理できればと思います。
次に、安心な住宅の整備についてのうち、公営住宅建替推進事業についてお伺いします。
今回は、治良丸南団地の建てかえですが、建物は安全性を確保するとともに、バリアフリー性能の向上など住環境の整備を図るとあります。建てかえをすること自体に問題はないのですが、一歩出ると場所がバリアフリーではないと思うのです。車に乗れる若い人たちにとってはいいかもしれません。しかし、高齢者にとってはどうでしょうか。店に行くにも、病院に行くにも坂道で、車がなければ大変です。公共の乗り物もないので、デマンドタクシーがその足となるのだろうとは思いますが、今後ほかの住宅の建てかえも進んでいく中、高齢者や障害者も住みよい住宅とともに、住みやすい場所のことも視野に入れて取り組んでいただきたいと思います。今回の建てかえでは、入所者の対象はどう考えておられるのか、お伺いします。
市長の施政方針の中では、にぎわいと魅力ある商店街の形成で、中心商店街の活性化策について引き続き検討、協議すると言われました。中心商店街の活性化対策と連動したまちづくりにおいて、町なかへの人口誘導策としての公営住宅や民間住宅の役割は大きいと思いますが、中心商店街における住宅施策についてどのように考えているか、お伺いします。
次に、公園緑地の整備のうち、都市公園整備事業についてお伺いします。
神郷公園の平成28年度の完成を目指し、平成27年度は造成工事と管理施設整備を行っていくそうですが、以前から言われています進入路が狭いことと、大きな道路に出るときに交通量が多くて危なくて大変だという声も聞きます。今後何か対策はお考えかどうか、お伺いします。
また、スポーツ、レクリエーションなどの市民活動の場であり、避難地など災害拠点の場としても活用できる都市公園を整備するとあります。避難地として災害拠点の場にということでは、何か具体的なものはあるのか、お伺いします。
また、市内のほかの公園で防災拠点となるような場所は何カ所考えておられるのか、防災グッズを置く場所とか何か対応はされているのでしょうか、お伺いします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) おはようございます。
市民の会代表の伊藤初美議員さんの御質問にお答えをいたします。
平成27年度当初予算提案説明と予算案についてのうち、都市公園整備事業についてでございます。
神郷公園は、長年、公園空白地域になっている神郷校区の方々から公園整備の強い要望があり、事業化の検討が行われ、社会資本整備総合交付金の関連事業により事業採択が可能となりましたことから、平成23年度に事業着手し、平成28年度の完成を目指し整備を進めているところでございます。
避難地としての具体的な対策についてでございますが、神郷公園は、主に周辺住民の避難収容、広域避難地への段階的な避難等、1次避難地の機能を持つ都市公園として整備を進めておりまして、具体的には、広い多目的広場を確保するとともに、ソーラー式照明灯、防災あずまや、防災トイレ、手押しポンプ等の防災施設の設置を計画いたしております。
次に、地域防災計画に記載している防災拠点に該当する公園につきましては、23カ所を緊急避難場所として指定しておりますが、避難スペースとして利用することを目的とし、防災グッズは設置していない公園がほとんどでございます。しかしながら、中でも規模が大きい山根公園と黒島海浜公園は、物資集積場所も兼ねておりまして、山根公園は、愛媛県の広域防災拠点にも指定されており、防災倉庫が設置され、応急活動に使用する大型テントなど県の物資が収納されております。今後、新たな都市公園を整備する際には、緊急避難場所として指定していく考えでございます。
以上申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(加藤喜三男) 曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 地籍調査事業費についてお答えいたします。
建築確認検査後に道路後退を守らない状況があることは認識いたしておりますが、最近の実数につきましては把握できておりません。少し古い数字でございますが、平成12年に行った追跡調査では、完成の2年後の道路後退の遵守率は約76%となっております。ただ、近年、建築数が減少傾向である一方で、後退部分の非課税申請は増加傾向でありますことから、遵守率は改善傾向にあるのではないかと推測いたしております。
御指摘の地籍調査では、道路に隣接する土地所有者と現地で立ち会う一筆地調査において境界確認をいたしますので、その際に後退部分が道路の一部となっている場合は、土地所有者の同意を得て分筆及び公衆用道路に地目変更を行っております。
一方、後退部分が宅地の一部として使用され、道路としての機能を有していない場合は、後退した位置を境界とした調査は困難となります。このようなことから、地籍調査だけでは道路後退を全て整理することが難しく、今後も建築基準法の趣旨を理解して遵守いただけるよう、土地所有者への道路後退の指導を継続してまいります。
次に、公営住宅建替推進事業についてでございます。
まず、治良丸南団地の建てかえについてでございますが、治良丸南団地は、昭和35年に整備したブロック造平家建て全50戸の公営住宅で、耐用年数を大幅に経過し、建物自体の安全性の確保が難しく、また居住環境も悪いことから、平成27年度から3年間で建てかえを行うものです。公営住宅への入居者資格は、原則、現に同居し、または同居しようとする親族がいる世帯である必要がありますが、高齢者、身体障害者等、特に居住の安定を図る必要がある人については、単身での入居が可能となっております。今回、治良丸南団地に新たに整備する住宅は、高齢者等の入居も可能な単身者世帯向け住戸を計画した型別供給方式にて予定しております。
また、御指摘の建設場所につきましては、公共交通機関の整備がおくれており、将来入居する高齢者にとって住みやすい環境とは言えませんが、建てかえ事業が完了する平成29年度末には、敷地北側約150メートル付近に市道上部東西線が整備され、将来的にはバスの運行も可能ですので、高齢者にとっても安心して住みやすい居住環境が整備されるものと考えております。
次に、中心商店街における住宅施策についてでございます。
にぎわいのある中心市街地の形成には、快適な移動性の確保や商業者の新規出店促進などによる商店街の活性化と町なかへの人口誘導による居住者の増加の2つの要素が必要と考えます。このうち町なかへの人口誘導による居住者の増加のための住宅施策としては、中心市街地への市営住宅、民間マンションの建設、民間事業者が新築した住宅等を借り上げて供給する借上公営住宅の整備、介護、医療と連携し、高齢者を支援するサービスつき高齢者向け住宅の整備等がありますが、自治体や商店街だけでなく、地権者やマンション事業者など、多様な主体の協力と理解が不可欠であります。今後、具体的な手法等につきましては、新居浜市、新居浜商工会議所、新居浜商店街連盟の3者で構成する新居浜市まちづくり協議会における協議を踏まえ研究いたしてまいります。
次に、都市公園整備事業についてでございます。
神郷公園への進入路につきましては、道路拡幅を計画しておりまして、南側の土地の隅切り部分の用地買収は完了いたしておりますが、北側の農地につきましては、現在のところ同意を得られておりません。引き続き交渉を行ってまいりたいと考えております。
なお、公共下水道雨水幹線の整備に伴い、既設水路の暗渠化が図られると、南側の水路畦畔と農道とを含めて幅員約4メートル程度を確保することができ、公園部分の道路を5メートルに拡幅することから、安全に離合や退避ができると考えております。
また、大きな道路に出るときの安全対策につきましては、県道交差点には現在、押しボタン式の信号機が設置されておりますが、公園開園後の車両等増加が予想されますことから、神郷公園整備協議会等の御意見も伺いながら、関係機関と協議を行ってまいります。
○議長(加藤喜三男) 伊藤初美議員。
○18番(伊藤初美)(登壇) 地籍調査では、なかなか全てを整理できないとおっしゃいましたが、ぜひ地権者の方に遵守していただけるよう御努力を今後ともお願いして、整理していただけたらと思います。
それと、住宅に関しては、上部東西線がちょうどできるということで、交通の便がよくなるということでは安心をいたしました。
それと、あと中心商店街のまちづくりのほうでは、協議会、もうできるだけ時間をかけず早く協議されて、そういったまちづくりに取りかかっていただけるようにお願いいたします。
それでは、次へ行きます。
工業の振興の地場産業育成費についてお伺いします。
物づくりの技能を伝承していくためには、若者が興味を持って就職をし、高度な技術を習得していくことが重要です。市長の施政方針の中で、本市では高校卒業後6割を超える若者がふるさとを離れて進学をし、せっかく高度な知識や技術を習得したにもかかわらず、そのうち約4割の若者が地元で就職を希望していないという厳しい現実があると言われています。しかし、新居浜市にも魅力的な企業がたくさんあるということを若者に知ってもらいたいと、これまでいろいろな施策を展開してきています。本当は新居浜に帰りたいけれど、また親は帰したいけれど、適した就職先がないからと言われる方も大勢おられます。今現在、働いている人の人材育成も非常に大事ですが、新しい人材の確保はどのようになっているのか、お聞きします。
また、魅力的な企業のことを若者に知ってもらうために、若者への発信はどのように考えておられますか、お伺いします。
次に、農業の振興のうち、農産物の地産地消の推進についてお伺いします。
農林水産課のホームページを見ていると、2014年7月に新居浜市農業再生協議会水田フル活用ビジョンが掲載されていました。農業者の高齢化や担い手不足が進行しているので、地域の水田農業を支える多様な担い手の確保、育成と経営安定が重要となっているということで、さまざまな支援や取り組みが書かれてありました。野菜については、消費者の新鮮で安心、安全な地元農産物を求める傾向がある中、生産部会の会員数が増加傾向のため、今後の事業拡大も見込めると希望の持てる内容がありました。そのため消費地でもあるという立地条件を生かした少量多品目生産による産地形成を目指すとあり、また地力増進作物、主にレンゲの作付が行われており、レンゲによる土づくりに対して支援を行うと言われています。少量多品目生産の取り組みもレンゲで土づくりも本当にいい取り組みだと思います。こういったことを進めていくために、高齢化による人手不足を担うためにも、どのようなことをしていこうとされているのでしょうか、お伺いします。例えば、リタイアした元気な高齢者や障害者の就業場所にできないかと思うのですが、いかがでしょうか。
また、昭和54年に発足した新居浜市自然農園を育てる会は、無農薬、無化学肥料による安心、安全な農作物の栽培を行っていますし、耕作放棄地対策にもつながっています。ただ、この農園でできた作物は、販売することができないのが残念です。少量多品目生産に取り組まれている人や最近の珍しい野菜に挑戦する人もおられます。この安心、安全な野菜を地産地消の推進をするのであれば、自然農園という以外の取り組みで農家でない市民がつくった作物を何とか販売できる方法はないのでしょうか、お伺いします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 地場産業育成費についてお答えいたします。
本市の雇用情勢につきましては、近年、リブドゥコーポーレーション、プライムデリカといった大型の企業立地がなされ、あわせて首都圏での正社員化の動きが加速したことなどから、以前にも増して本市産業への人材不足といった課題が顕在化いたしております。さらに、来年春の市内高等学校、高等専門学校生の就職決定率もほぼ100%に近い状況となっておりますが、約半数は市外へ流出している状況でございます。
このような中、国におきましては、まち・ひと・しごと創生総合戦略が決定され、首都圏から地方への人の流れをつくり、将来にわたって活力ある地域社会を維持していくことを目的とした諸施策を推進するとともに、地方においても、地域住民生活緊急支援のための交付金を財源として、人と仕事の循環づくりの実現が、地域の実情に応じて的確に進められることが期待されていることは御案内のとおりでございます。そのため、本市におきましては、いち早く子育て世代を対象とした定住促進奨励金制度を創設するとともに、次年度においても、庁内プロジェクトチームで立案した若者奨学金返済支援事業を実施し、若手人材の確保に対応することといたしております。
さらに、今後におきましても、市内中小企業が就職説明会等において自社の魅力を的確に発信できる能力を身につけることや、市内中小企業が欲している人材情報を提供するための窓口の開設、さらには安定した仕事のために中小企業の福利厚生面の向上も重要な要因となりますことから、こういった支援についても実施してまいりたいと考えております。
いずれにいたしましても、伊藤初美議員さん御質問の若者への情報発信につきましては、こうした諸施策の情報を的確に届けることが重要でありますことから、来年度新設いたします地方創生推進室が中心となり、愛媛県で既に開設されております愛媛県ふるさと暮らし応援センターや国の全国移住促進センターとも連携しながら、情報発信に努めてまいります。
以上申し上げましたが、他の点につきましてはそれぞれ補足いたさせます。
○議長(加藤喜三男) 寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 農業の振興についてお答えいたします。
まず、高齢化による人手不足を補うための方策についてでございます。
人手不足を補うためには、担い手の確保、育成が必要であると考えております。新たに農業を始めようといたしますと、農地の確保を初め、栽培技術の習得、機械や施設などの事前の準備が必要となってまいります。これらの準備ができて初めて農業経営が開始できますことから、毎年2月中旬には農業関係機関も参加した新規就農相談会を開催いたしまして、就農前からの支援をすることにより、担い手の確保、育成に努めており、その結果、平成25年度以降、2名の方が独立し、新規就農・経営継承総合支援事業交付金の受給を受け、自営で農業を開始いたしております。また、高齢者や障害のある方が事業所等に就労され、主に農作業に取り組まれている事例もございます。市が認定しております地域の担い手となる認定農業者には、年齢制限を設けておりませんので、この認定制度を大いに活用していただき、担い手の確保、育成を図ってまいりたいと考えております。
次に、自然農園でできた野菜を販売できる方法についてでございます。
現在、本市における自然農園は、48農園、約540名と多くの市民の皆様に御利用いただいており、その運営は、新居浜市自然農園を育てる会が行っております。自然農園の運営に当たっては、農薬や化学肥料を用いない方法での野菜の栽培に努めており、あくまでも農作業体験を通じて、農業に対する理解を深めていただきながら、健康づくりや生きがいづくりなどの趣味的な動機による農作物の栽培を想定しております。自然農園開設の際の根拠法令となっております特定農地貸付けに関する農地法等の特例に関する法律におきましては、営利を目的としない農作物の栽培の用に供するための農地の貸し付けであることと規定されておりますことから、野菜の販売につきましては難しいものと考えております。今後につきましては、御提案にもありましたように、自然農園を通じて培ったすばらしい栽培技術をお持ちの方については、ぜひとも新規就農につなげてまいりたいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 伊藤初美議員。
○18番(伊藤初美)(登壇) 自然農園で培ったいろいろな技術とかを、新規就農につなげるということが、もし本当にできたらすばらしいなと思います。ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
それでは、次に行きます。
高齢者福祉の充実の中で、シルバーボランティアポイント助成事業費についてお伺いします。
平成26年11月より介護施設を対象とした高齢者の介護支援ボランティア事業が始まっています。65歳以上の元気な高齢者が、ボランティアを通じて、社会参加や地域貢献をするとともに、健康長寿社会の確立に寄与することを目的で行われていますが、今回の取り組みではどれくらいの方が参加され、現状はどうだったのか、また受け入れ先の事業所の確保はどうであったのか、ボランティアに対してどのようなニーズがあるのか把握はできたのでしょうか、今後続けていくための課題なども見つかったのではないかと思われますが、いかがでしょうか、お伺いします。
また、今回、新たにボランティアメニューに在宅介護支援に関するメニューを拡充されるということでお聞きしました。ボランティアでは介護は無理ですので、何をされるかと思ったのですが、傾聴ボランティアさんのこれまでの活動を通して、御自宅へお伺いすることもあったり、遠くに住む御家族から様子を見てほしいという依頼があるとか、見守りや話し相手などヘルパー事業ではできないところのフォローを行うようなものと理解したのですが、間違いないでしょうか。私は、松山のコムズでファミリーサポートの介護編のパンフレットを見つけました。支援をする人と支援をしてもらいたい人を結びつけ、要介護ではないけれど、年とってできないことが多々ある。ちょっと手をかりたいことがある。そういった方のちょっとしたニーズに応える支援ができます。いろいろな支援があって、自分で選べることが大事なので、ボランティアの育成も大事ですが、このファミサポ介護編をぜひ新居浜市でも導入を検討されてはと思いますが、いかがでしょうか。
それと、介護される人を支えることは、当然必要なことですが、介護している家族を支えることも同じように必要です。そのことに関して、平成27年度認知症カフェの取り組みもあるようですが、ほかに何か考えておられることはあるでしょうか、お伺いします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 高齢者福祉の充実についてお答えいたします。
高齢者の介護支援ボランティア事業につきましては、平成26年11月より介護施設を対象として開始いたしましたが、現在、ボランティア登録者は107人、受け入れ施設は57カ所となっております。この事業は取り組みを始めたばかりでありますことから、まだ十分なニーズ把握などはできておりませんが、受け入れ施設のニーズとして、施設利用者の見守りや話し相手、清掃などがあります。課題としましては、そのニーズに応えるために、さらなる事業の周知とボランティアの養成、確保が必要であると考えております。
次に、在宅介護支援に関するメニューの拡充についてでございますが、話し相手やごみ捨て、電球交換などの介護保険制度では賄えない分野に加えまして、環境美化活動や子供たちの見守り、地域の高齢者の居場所づくりなどの地域活動も対象とすることで、新たにシルバーボランティアポイント助成事業として拡充し、地域の支え合い活動を支援してまいりたいと考えております。
次に、伊藤初美議員さん御提案のファミリーサポートセンター介護編の導入についてでございます。
ボランティアを行いたい人と受けたい人の橋渡し役を行い、ボランティア活動を促進する点は、ファミリーサポートセンター形式に近い仕組みでございますので、今後取り組みを進めていく中で導入について検討してまいります。
次に、介護をしている家族を支える取り組みについてでございますが、平成27年度の取り組みとしては、高齢者や家族が集える高齢者ふれあいカフェ事業や地域の理解や支援を深める在宅介護支援啓発事業などを実施することにより、高齢者や家族の集いの場づくりや地域で支える体制の整備に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 伊藤初美議員。
○18番(伊藤初美)(登壇) 短期間に100名以上の方が参加されたということはすごいなと思いますが、これからだと思います。本当にボランティアの養成とか周知するということ、ぜひとも多くの方にお知らせできるようにお考えください。去年言ってました、短期間でボランティア登録見込みを大体100人としてたのが、107人集まったということは評価したいと思います。それでは、今後ともそういったことで、家族を支える取り組みとか本当に要介護にならないための取り組みとかということはぜひともよろしくお願いします。
それでは次、学校教育の充実について、その中の児童・生徒の健全育成についてお伺いします。
新居浜市では、平成23年度に幼保小連携推進協議会を設置し、小学校校区ごとにも幼保小連絡協議会を立ち上げ、校区内の小学校教師と保育士、幼稚園教諭などによる情報交換を開いたり、保育参観や授業参観を実施したりして相互の連携を密にしておられるようです。ですから、入学前からさまざまな情報は伝わっているはずなのですが、現状はいかがでしょうか。1年生のクラスで先生の言うことが聞けない一人の児童が、ほかの子供たちに迷惑をかけ、学級崩壊にまでいっているらしいということを耳にしました。きっともう学校の努力で解決されているということを祈るばかりです。このようなことが起こったとき、学校はどのような対応をされているのでしょうか。学級崩壊になる前に、迷惑をかけている本人のためにも、迷惑をかけられている多くの児童のためにも、早く何らかの手を打つ必要があるのではないでしょうか。学校内にはまだまだ私たちが知らない大変な状況があるのだろうなと心配です。学校や担任だけでは対応し切れない事例があると思います。そういう状況の中でも、保護者の声はなかなか届かないようです。やはり、第三者的な専門性のあるスクールカウンセラーなどの配置が、小学校担当と中学校担当それぞれに必要ではないかと思います。いかがでしょうか。本当に今、またこれからも現場で困っている担任や子供たちを早くどうにかしてあげてほしいと思うのです。
次に、小学校保健充実費のフッ化物洗口についてお伺いします。
児童の虫歯罹患率が県内他市に比べて高いことから、フッ化物洗口の県の指定校4校もあったんだと思いましたけれども、その指定校以外の小学校13校についても同様に実施し、市内全小学校での虫歯予防に取り組むというものです。以前やはりフッ化物洗口が行われそうになったときに、反対の立場で質問しました。そのときは賛否両論ある中での導入はしないということでされませんでした。今回、また急に浮上してきて、今年度から行われるとのことで驚いています。虫歯も随分減ってきていると認識していましたが、市内の児童の虫歯罹患率はどれぐらいなのか、また県内他市と比べて高いと言われますが、状況はどうなのか、お伺いします。
また、なぜ虫歯が多いのかという検証はされたのでしょうか。導入を決める前に保護者への投げかけはしたのかどうか、お伺いします。
平成26年8月28日の新居浜市歯科保健推進協議会で、集団応用でのフッ化物洗口実施状況とフッ化物洗口に関するアンケート集計結果が公表されたようです。どのような内容でしたか。平成25年、フッ化物洗口に反対の文書が出回ったと言われていましたが、どのようなものだったのか、またその後どうなったのでしょうか、お伺いします。
ある委員さんは、一般の方にも安全性については浸透してきていると思っていると言われていました。安全性のことだけでなく、危険性についての説明もされたのかどうか、賛否両論あることを伝えているのか、保護者への事前説明はどのようにされているのか、お伺いします。
また、指定校になると、虫歯予防に対する意識啓発を図るということで、歯と口の健康づくりについてかなり熱心な取り組みがされます。ふだんからこれだけの取り組みをすれば、フッ化物洗口はしなくても十分歯の健康は守れると思われます。それでももともと歯の質が弱い人もいますので、そういったときは個人的に歯科医に行って行うべきだと思います。集団で行うということは、健康な虫歯のない子もフッ化物洗口に巻き込まれるわけで、知らないうちにできるだけ体に取り込まないほうがよい毒性の強い物質を取り込んでしまうことになります。安易にフッ化物洗口に頼り過ぎだと思います。フッ化物洗口以外の虫歯予防の取り組みも考えていくべきだと思いますが、何か考えられたことはあるのかどうか、お伺いします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 児童・生徒の健全育成についてお答えいたします。
まず、教育的な配慮を有する児童生徒への支援や学校の対応についてでございます。
新居浜市では、幼保小の連携によって、保育園や幼稚園との十分な情報交換やサポートファイルの引き継ぎ等を行い、切れ目のない支援と子供たちが安心して新しい環境になじんでいけるように、きめ細やかな配慮を行っております。特別な教育支援の必要のある子供につきましては、教育支援委員会において支援方法を審議し、支援が必要な子供が在籍する学級に学校支援員を配置し、学習指導上の支援を行っております。学級経営に困難が生じた場合には、管理職の指導のもとで、組織としての対応を行い、管理職や学年団、全校体制で協力し、複数の教師での指導体制をとっております。また、継続した支援が必要な場合には、発達支援課等と連携して支援会議を開催するなど、学校と保護者、関係機関が連携して児童生徒の支援を行っております。発達障害や学習障害など支援が必要な児童生徒は、増加傾向にありますことから、平成25年度に学校支援員を9名から14名に増員したところでございます。今後におきましては、関係機関との連携をより強化し、巡回相談等による早期発見、早期支援体制の確立、相談支援体制の充実、特別支援教育ハンドブックの活用による教職員の指導力の向上や各種研修の充実など一層の特別支援教育の推進に力を入れていきたいと考えております。
次に、スクールカウンセラーなどの専門員の配置についてでございます。
現在、教育委員会といたしましては、教育相談体制を充実させるために、市内小中学校の12校にスクールカウンセラーを配置し、児童生徒、保護者、教員などの相談活動に対応するために、16校にハートなんでも相談員を配置しております。また、それ以外にも、不登校の児童生徒への自立支援や保護者への支援、助言を行うスクールソーシャルワーカーの配置や、親と子のふれあい相談事業等も実施いたしております。今後とも子供や保護者、学校への支援の充実を図るため、愛媛県教育委員会と連携して、専門性のある相談員の配置や相談活動の質の向上に努めてまいりたいと考えております。
次に、小学校保健充実費のフッ化物洗口についてでございます。
まず、新居浜市の児童の虫歯罹患率でございます。
愛媛県男子の平均59.2%に対し64.4%、女子は県平均55.3%に対し57.3%でございます。愛媛県平均や全国平均を上回る状況は依然続いており、東予地域におきましては最も高くなっております。虫歯が多い背景には、虫歯予防に対する保護者や児童の関心の低さも考えられまして、学校でもそれぞれ歯科保健活動に取り組んでおりますが、フッ化物洗口は、集団で定期的に行うことで、虫歯予防効果はもとより、予防に対する意識継続も期待できます。また、導入に当たっては、事前に保護者への説明を行い、保護者の同意のもと希望者に実施いたします。
次に、新居浜市歯科保健推進協議会での資料についてでございます。
集団応用でのフッ化物洗口実施状況は、県下の小学校で40.9%の実施率に対し、新居浜市の実施率が23.5%となっておりました。フッ化物洗口に関するアンケート集計結果では、西条保健所管内の小学校で、新規指定の希望状況とその理由が掲載されておりました。
次に、フッ化物洗口について反対の御意見が出回ったと言われます件につきましては、了知いたしておりません。
フッ化物洗口につきましては、厚生労働省によるフッ化物洗口ガイドラインや、愛媛県歯と口腔の健康づくり推進条例によって推進されております施策であり、その安全性及び有効性は十分保たれているものと認識しております。保護者に対しましても、学校歯科医師等の指導のもと、フッ化物洗口ガイドラインに基づく適切な実施について説明をいたしてまいります。
次に、フッ化物洗口以外の取り組みについてでございます。
虫歯予防には、歯磨きによる歯垢除去、甘味制限、フッ化物の利用を組み合わせて実施することが理想とされておりますので、今後とも歯磨きや歯科保健活動等の推進もあわせて図りながら、児童の虫歯予防の推進に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 伊藤初美議員。
○18番(伊藤初美)(登壇) 教育的な指導を要する子供っていうことでは、本当に細やかな配慮を行っていただいていると思うんですけれども、やはり保護者の理解がないと対応できない事例もありますので、そういったところがきっと抜けているんだと思います。ですから、本当に保護者の理解を得るためには、専門性を持った方にしっかりと説明していただきながら、その子のことをフォローできるような状況をつくれますように、御努力をお願いいたします。
フッ化物洗口なんですけれども、つい先日、フッ化物洗口している小学校の保護者に聞く機会がありました。指定校での説明会では、パワーポイントで説明があり、質疑応答もなく、危険性や賛否両論あることなどは言われないまま終わったと聞いております。するかしないか選択できることについては伝えられているのかどうか、お伺いします。
保護者の同意を求めてと言われますけども、いろいろな説明をきちっとされた上で同意をいただくということが大事かと思いますので、そのことについてお伺いします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 伊藤議員さんの再質問にお答えいたします。
フッ化物洗口をするかしないかの保護者へのアンケートについてですが、アンケート用紙には、する、しないというマルを入れる欄をつくっております。そういう形で対応しております。
○議長(加藤喜三男) 伊藤初美議員。
○18番(伊藤初美)(登壇) それでもちょっと疑問を持っている方もいるんですけども、みんながするんならということになるし、子供もみんながするのに自分は嫌だということもできないということで、ある学校ではフッ化物でうがいするときに、普通の水でうがいを一緒にみんなとするようなこともさせているということもあるように伺いました。そういう配慮はしていかなければいけないのではないかと思いますけれども、フッ化物洗口をしているからということで、口腔ケア的なことを行わなかったところでは、その後やはり虫歯がふえたということがあるそうです。ですから、このフッ化物洗口だけで歯がよくなるわけではないということも多分御理解されていると思うんですけれども、そうであれは、そういうことを、口腔ケア的なことを常にしていれば、私はフッ化物を使わなくても普通の水でぶくぶくでも大丈夫じゃないかなと思うんですね。専門家でないからそんなこと言っているんだろうと思われるかもしれませんけれども、これはやはり危険性があります。今、本当にPM2.5とか車の排気ガスなど空気中に危険物質がたくさん含まれている今日ですけれども、化学物質っていうのは極力体内に取り込まないようにしていかなければならないんですね。自然界にあるフッ素とかそれから放射能もよく言われます、自然界にあるだろうって。でも、人工的につくられたフッ素とかそれから放射能、特にヨウ素、そんなのは違うんですね。ですから、原発が爆発した際には、必ずまず子供たちにヨウ素剤を飲ませるようにと言われます。これは、そういった人工的につくられたヨウ素が体内に取り込まれないようにするためなんですね。ですから、そういったことで考えると、このフッ素も化学物質でつくられたものなんですよね。ですから、本当は毒性がすごく強いもんなんです。それを薄めているから大丈夫だろうというふうな感覚でおられると思います。ですから、そういったことの本当の意味での危険性ももう少しお勉強していただきたいなと思います。海外の例を出してあれなんですけど、ノルウェーでは、子供の虫歯を減らすためにいろんな毎年毎年違った取り組みをして、何がよかったかというと、デンタルフロスを取り入れたら一番虫歯が減ったと、そういったこともありますので、フッ化物での洗口というのは、もう最後にしていただきたいなと思います。
それと、新居浜市が平成26年から取り組んでいる持続発展教育、ESDを進めようとしておられます。そういった教育委員会がフッ化物洗口を導入するということは、私の考えなんですけど、ESDの考えとは相入れないものじゃないかなと。環境のこととか持続可能な社会をつくっていく、健康な子供をつくっていくということに逆行するんじゃないかと思うんですが、その辺のお考えはいかがでしょうか。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 伊藤議員さんの再質問にお答えいたします。
なぜ教育委員会がこのフッ化物洗口に取り組むようになったかというふうなこともあるんじゃないかなと思います。新居浜市では、フッ化物洗口については、角野小学校で平成13年から始めました。その結果、教育委員会で押さえている状況として、市内の小中学校別でしている平成26年学校歯科健診で、虫歯のある者の割合が、角野小学校では650名中、虫歯のある生徒は272名と、41.85%、しかし中学校へ行きますと、321名中31人、9.66%と他の平均であれば中学校で22.53%ですが、中学校へ行くともう極端に減ってきております。というのは、このフッ化物洗口っていうのは、厚生労働省が出されているフッ化物洗口ガイドラインによりますと、フッ化物洗口は、特に4歳児から14歳までの期間に実施することが非常に望ましいと。また、そういうふうなことの影響かなというふうな気持ちも持っています。中学校でそれだけ減っていることにつきましては。それと、毒性のことについて同じ厚生労働省の資料ですが、フッ化物洗口による安全性っていう中で、急性中毒っていうことについては通常の方法であれば、急性中毒の心配はないと。慢性中毒については、過量摂取によるフッ化物の慢性中毒には、歯と骨のフッ素症というのがあると。しかし、歯が形成されている時期に長期間継続して過量のフッ化物が摂取されたときに発現すると。過量のというのがあります。そしてフッ化物洗口を開始する時期が4歳であっても、永久歯の歯冠部はほぼでき上がっており、口腔内の残留量が微量であるため、歯のフッ素症の発現はしないというふうに厚生労働省から出されているガイドラインにあります。そのようなことから、中学校で歯科医にかかることが非常に少なくなってくるというふうな状況がありますので、保護者の同意を得た子供には推奨していきたいというふうなことで取り組んでいっております。
○議長(加藤喜三男) 伊藤初美議員。
○18番(伊藤初美)(登壇) 厚生労働省は推奨するほうだからきっとそういうふうに言われると思うし、本当に多量に摂取するということはまずないと思いますので、その点は当然、安心なんですけれども、専門家に言わすと、口に入って胃へ行くよりも、粘膜から吸収されるほうがより危険性が高いと。幾ら薄くなっているものでもそういうことがあるということも言われています。それからWHOだったかな、では6歳まではしないほうがいいと今でもしているように、たしか見たときにありました。ですから、やはりぶくぶくを30秒というのは非常に大変じゃないかと、私もちょっと自分がやってないので言えないんですけども、行った方から言うと結構長い時間で大変だったということも言ってます。だから、飲み込みの危険性もあるということも注意しとかないといけないと思います。
それから、小学校でやってて中学校で減っているというのは、これは効果があるのかもしれませんけれども、ただ私はやっぱり先ほど言いましたように、ほかのことで対応できるならということで、偶然、三豊市の仁尾小学校の取り組みを知り、これこそ本当に今取り組んでいるESD教育に通じるし、安全で体にもいい取り組みだと思いましたので、ちょっと簡単に説明いたします。
仁尾小学校に赴任した校長は、インフルエンザにかかる子の多さに驚き、子供の体温を調べると低体温の児童が多かった。口の体操、あいうべ体操を取り入れたり、給食の調理でも皮も使い切ることや、だしに小魚などを粉末にしたものを使用して食の改善を行った。すると、1食がそうなっただけでも低体温の改善が見られ、免疫力が上がり、その年にはインフルエンザにかかる子供が激減したし、歯の健康にもいい影響が出たというものです。新居浜市の小中学校でも食育の取り組みはしておられますので、ぜひ栄養士さんたちとそれを強化して、口の体操や口をきれいにする取り組みをして、フッ化物洗口なしで健康な体と健康な歯の維持に取り組んでいただきたいと思いますが、お考え直しはしていただけないのでしょうか、お伺いします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 伊藤議員さんの再質問にお答えいたします。
いろいろな御提案ありがとうございました。子供の健康管理というのは、保護者だけじゃなくて、学校関係者も非常に留意している内容です。そういうふうなことについてあらゆる観点から考えていきたいと思っています。
○議長(加藤喜三男) 伊藤初美議員。
○18番(伊藤初美)(登壇) そうですね、いろいろな方法があるということで、ぜひ食の教育での改善のほうが、大人になったときも、やはり歯だけでなく、成人病なども減らすことができるし、治療費の削減にもなるし、子供のころからの習慣というのはとても大事だと思います。これこそ持続発展教育、ESD教育につながるものと思います。今後の御検討をお願いいたします。
それでは次に、多様な主体による協働の推進の中で、まちづくり協働オフィス事業費についてお伺いします。
今回、オフィスの運営を変えるということで、利用団体などに向けて説明会が行われました。余りにも唐突で、なぜ急に変わるのかと聞いても納得いく答えもなく不透明でした。皆さんが聞きたかったのは、なぜ運営方法を変えるのか、このなぜに答えられていないのです。何か問題点があったのか、もしあったのであれば、指導をしても変わらなかったのかどうか、そういうところも教えていただけたらと思います。
説明会の中で、庁内でいろいろ議論をし決定したと言われます。これだと思いました。そこが問題なのです。私は、ずっと説明不足だろうと感じ伝えてきました。庁内だけで議論するなんて、ちっとも協働ではないと思います。本気でよりよいものにと思うなら、早くに市としての見解を示して、市民とともに議論をすべきではなかったでしょうか。なぜ庁内だけでの議論で方針を変えたのか、お聞かせください。
また、市の考える協働とは一体どのようなものなのか、お聞かせください。
予算提案説明の中で、協働オフィスのあり方を見直し、地域コミュニティーの再生に向けた連携についても推進していくとありますが、これまでもオフィスには自治会など共助組織も趣旨に賛同して登録していますので、これまでとの違い、オフィスと地域コミュニティーの再生に向けた連携というのがよくわかりません。説明をいただきたいと思います。
また、さまざまな分野で活動しているNPOについて、自主性を尊重しながら側面的支援を行うと言われながら、NPOを前置きなく突然に排除するようなやり方、これは昨年も市民部の別の事業でもありましたが、市長の思いとかけ離れたことになっているように思うのですが、いかがでしょうか。側面的支援とはどういったことと捉えたらいいのでしょうか、お伺いします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 多様な主体による協働の推進についてお答えいたします。
まず、まちづくり協働オフィスの運営について、何か問題点があったかどうかとのお尋ねについてでございます。
今回の見直しは、何か問題があったから見直すというものではなく、来年度は開設からちょうど10年目ということになることから、これまで9年間の実績を基盤に市民活動団体へのサービス提供の機能を超え、新居浜市の市民活動のネットワークがさらに広がり、生き生きと展開される次のステージに乗せていくためにどのような運営をすればよいかを考える将来ビジョンを見据えた見直しであり、そのためには、目指す運営形態を市民活動団体が連携する運営協議会方式での自主運営といたしたものでございます。
次に、なぜ庁内だけの話し合いになったかとのお尋ねでございます。
今回の見直しについて、現時点では設置者の新居浜市として、庁内組織において目指す運営形態を市民活動団体が連携する運営協議会方式での自主運営といたした段階であり、その内容については具体的には4月以降、利用団体の皆様を初め、できるだけ多くの市民活動団体の御参加をいただき、協働オフィスの運営方法や今後の市民活動のあり方について十分御意見を聞かせていただく、まさにこれからが議論の本番であり、これまでは準備段階であったことから、皆様の御意見を十分にお聞きするまでには至っていないという認識でございます。
次に、市が考えている協働とはどのようなものなのかとのお尋ねでございます。
協働とは、どちらか一方がサービスを提供し、一方がサービスを受けるのみという関係ではなく、自立した対等な立場で、共通の目標に向かい、一緒につくり上げていくものであり、そのことがよりよいまちづくりにつながっていくものと認識いたしております。そのためにも、協働オフィスのあり方や市民活動のあり方を利用者や市民の皆様と一緒に議論することが必要であったわけでございますが、これまで市側もあるいは協働オフィス側も余りそのような場をつくってこられなかったことを我々も反省いたしております。これからは、その反省の上に立ち、できるだけ多く議論をできる場をつくっていきまして、そのことによって市民、団体、事業者、行政が広くつながり、新居浜市の市民活動が生き生きと展開できるよう進めていかなければならないと考えております。
次に、協働オフィスと地域コミュニティーの再生に向けた連携についてのお尋ねでございます。
現在、地域コミュニティーの再生に向け、全校区で花いっぱい運動や防災事業を初めとする、みずから考え、企画、実施するコミュニティ活性化事業に取り組んでおります。今後も地域課題解決に向けた取り組みが展開されますが、その中で例えば環境に対する取り組みをする場合に、環境を得意分野とする市民活動団体が地域に入ってかかわっていくことによって、市民活動団体が持っているノウハウを地域において発揮していただくことができ、またそのことが地域にとっても課題解決の方向性を見出す上で大きな意味が期待できるものと考えております。今まで取り組むことがなかなかできなかった地域との連携といった分野にも、今回の見直しによって取り組んでいきたいと考えております。
次に、NPOへの側面的支援とは何かとのお尋ねについてでございます。
独自の事務所を持たない市民活動団体が多い中、会議や作業のための場所あるいは機器の提供などのサービスは大きな支援要素であると考えております。そして、その上に行政との橋渡し、市民活動団体をつなぐ支援、また団体の行事予定や活動内容、助成金等の情報発信、人材育成や組織運営へのアドバイスなどのいわゆる中間支援を活動者の自主性を尊重しながら側面から支援していくものと認識いたしております。これらは、市直営であっても、運営協議会の運営であっても、協働オフィスの基本的な機能であることは変わりありませんが、これまでの利用者アンケートでも、さらなる強化を要望されている項目であり、これまで少し弱かった機能であることから、今後一層強化していかなければならないものと考えております。
○議長(加藤喜三男) この際、暫時休憩いたします。
午前10時59分休憩
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