本文
目次
議事日程
本日の会議に付した事件
出席議員
欠席議員
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者
開議(午前10時00分)
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
川﨑利生議員の質問(1)
1 少子高齢化社会について
石川市長の答弁
1 少子高齢化社会について
川﨑利生議員の質問(2)
1 少子高齢化社会について
2 敷島通り交差点事故対策について
曽我建設部長の答弁
2 敷島通り交差点事故対策について
川﨑利生議員の質問(3)
2 敷島通り交差点事故対策について
3 公園管理について
(1) 河川敷公園内道路
(2) 河川敷公園の階段
(3) 河川敷公園内のごみ処理
石川市長の答弁
3 公園管理について
(1) 河川敷公園内道路
(2) 河川敷公園の階段
曽我建設部長の答弁
3 公園管理について
(3) 河川敷公園内のごみ処理
川﨑利生議員の質問(4)
3 公園管理について
4 防災について
(1) 災害対策基本法の改正
(2) 災害時の放送施設
(3) 土のう
関市民部長の答弁
4 防災について
(1) 災害対策基本法の改正
(2) 災害時の放送施設
村上消防長の答弁
4 防災について
(3) 土のう
川﨑利生議員の質問(5)
4 防災について
村上消防長の答弁
4 防災について
川﨑利生議員の質問(6)
4 防災について
関市民部長の答弁
4 防災について
川﨑利生議員の質問(7)
4 防災について
5 防犯灯について
関市民部長の答弁
5 防犯灯について
川﨑利生議員の質問(8)
5 防犯灯について
休憩(午前10時54分)
再開(午前11時04分)
高塚広義議員の質問(1)
1 自治体スマートフォンアプリについて
石川市長の答弁
1 自治体スマートフォンアプリについて
高塚広義議員の質問(2)
1 自治体スマートフォンアプリについて
石川市長の答弁
1 自治体スマートフォンアプリについて
高塚広義議員の質問(3)
2 空き家対策について
関市民部長の答弁
2 空き家対策について
高塚広義議員の質問(4)
2 空き家対策について
関市民部長の答弁
2 空き家対策について
高塚広義議員の質問(5)
3 防災行政について
関市民部長の答弁
3 防災行政について
高塚広義議員の質問(6)
3 防災行政について
関市民部長の答弁
3 防災行政について
高塚広義議員の質問(7)
4 危険ドラッグについて
阿部教育長の答弁
4 危険ドラッグについて
岡部福祉部長の答弁
4 危険ドラッグについて
村上消防長の答弁
4 危険ドラッグについて
高塚広義議員の質問(8)
4 危険ドラッグについて
阿部教育長の答弁
4 危険ドラッグについて
岡部福祉部長の答弁
4 危険ドラッグについて
高塚広義議員の質問(9)
5 地域の市民要望について
(1) 国道11号新居浜バイパス
(2) 上部東西線の整備
曽我建設部長の答弁
5 地域の市民要望について
(1) 国道11号新居浜バイパス
(2) 上部東西線の整備
高塚広義議員の質問(10)
5 地域の市民要望について
曽我建設部長の答弁
5 地域の市民要望について
高塚広義議員の質問(11)
5 地域の市民要望について
伊藤初美議員の質問(1)
1 マイナンバー(社会保障・税番号)制度の取り組みについて
休憩(午前11時57分)
再開(午後 1時00分)
石川市長の答弁
1 マイナンバー(社会保障・税番号)制度の取り組みについて
伊藤初美議員の質問(2)
1 マイナンバー(社会保障・税番号)制度の取り組みについて
寺田企画部長の答弁
1 マイナンバー(社会保障・税番号)制度の取り組みについて
伊藤初美議員の質問(3)
1 マイナンバー(社会保障・税番号)制度の取り組みについて
2 教育について
(1) 子どもを取り巻く情報環境
阿部教育長の答弁
2 教育について
(1) 子どもを取り巻く情報環境
伊藤初美議員の質問(4)
2 教育について
(1) 子どもを取り巻く情報環境
阿部教育長の答弁
2 教育について
(1) 子どもを取り巻く情報環境
伊藤初美議員の質問(5)
2 教育について
(1) 子どもを取り巻く情報環境
(2) 小学校給食調理場のあり方
阿部教育長の答弁
2 教育について
(2) 小学校給食調理場のあり方
伊藤初美議員の質問(6)
2 教育について
(2) 小学校給食調理場のあり方
阿部教育長の答弁
2 教育について
(2) 小学校給食調理場のあり方
伊藤初美議員の質問(7)
2 教育について
(2) 小学校給食調理場のあり方
阿部教育長の答弁
2 教育について
(2) 小学校給食調理場のあり方
伊藤初美議員の質問(8)
2 教育について
(2) 小学校給食調理場のあり方
3 委託事業者へのチェック機能について
関市民部長の答弁
3 委託事業者へのチェック機能について
横川環境部長の答弁
3 委託事業者へのチェック機能について
伊藤初美議員の質問(9)
3 委託事業者へのチェック機能について
太田嘉一議員の質問(1)
1 新居浜市総合文化施設建設について
石川市長の答弁
1 新居浜市総合文化施設建設について
太田嘉一議員の質問(2)
1 新居浜市総合文化施設建設について
石川市長の答弁
1 新居浜市総合文化施設建設について
太田嘉一議員の質問(3)
1 新居浜市総合文化施設建設について
2 新居浜市一般廃棄物処理業許可と可燃ごみ収集業務について
横川環境部長の答弁
2 新居浜市一般廃棄物処理業許可と可燃ごみ収集業務について
太田嘉一議員の質問(4)
2 新居浜市一般廃棄物処理業許可と可燃ごみ収集業務について
横川環境部長の答弁
2 新居浜市一般廃棄物処理業許可と可燃ごみ収集業務について
太田嘉一議員の質問(5)
2 新居浜市一般廃棄物処理業許可と可燃ごみ収集業務について
石川市長の答弁
2 新居浜市一般廃棄物処理業許可と可燃ごみ収集業務について
休憩(午後 2時02分)
再開(午後 2時11分)
太田嘉一議員の質問(6)
3 新居浜市役所東側駐車場内コンビニエンスストア出店について
寺田企画部長の答弁
3 新居浜市役所東側駐車場内コンビニエンスストア出店について
寺田企画部長の答弁
3 新居浜市役所東側駐車場内コンビニエンスストア出店について
太田嘉一議員の質問(7)
3 新居浜市役所東側駐車場内コンビニエンスストア出店について
髙須賀順子議員の質問(1)
1 新居浜の宝、自校方式の学校給食について
(1) 学校給食センター
(2) 学校給食検討委員会の検討結果
(3) 庁内検討委員会
阿部教育長の答弁
1 新居浜の宝、自校方式の学校給食について
(1) 学校給食センター
(2) 学校給食検討委員会の検討結果
(3) 庁内検討委員会
髙須賀順子議員の質問(2)
1 新居浜の宝、自校方式の学校給食について
阿部教育長の答弁
1 新居浜の宝、自校方式の学校給食について
髙須賀順子議員の質問(3)
1 新居浜の宝、自校方式の学校給食について
阿部教育長の答弁
1 新居浜の宝、自校方式の学校給食について
髙須賀順子議員の質問(4)
1 新居浜の宝、自校方式の学校給食について
阿部教育長の答弁
1 新居浜の宝、自校方式の学校給食について
髙須賀順子議員の質問(5)
2 国民健康保険について
(1) 一般会計からの繰り入れ
石川市長の答弁
2 国民健康保険について
(1) 一般会計からの繰り入れ
髙須賀順子議員の質問(6)
2 国民健康保険について
(1) 一般会計からの繰り入れ
休憩(午後 2時40分)
再開(午後 2時42分)
岡部福祉部長の答弁
2 国民健康保険について
(1) 一般会計からの繰り入れ
髙須賀順子議員の質問(7)
2 国民健康保険について
岡部福祉部長の答弁
2 国民健康保険について
髙須賀順子議員の質問(8)
3 高齢者、障害者の投票権について
(1) 郵便による不在者投票
(3) 要介護3以上の高齢者の投票
休憩(午後 2時48分)
再開(午後 2時48分)
續宗選挙管理委員会事務局長の答弁
3 高齢者、障害者の投票権について
(1) 郵便による不在者投票
(3) 要介護3以上の高齢者の投票
髙須賀順子議員の質問(9)
3 高齢者、障害者の投票権について
續宗選挙管理委員会事務局長の答弁
3 高齢者、障害者の投票権について
休憩(午後 2時53分)
再開(午後 3時03分)
岡崎溥議員の質問(1)
1 小学校給食施設の建てかえについて
(1) 真の食育
(2) センター方式は論外
(3) 子供のためには自校方式
阿部教育長の答弁
1 小学校給食施設の建てかえについて
(1) 真の食育
(2) センター方式は論外
(3) 子供のためには自校方式
岡崎溥議員の質問(2)
1 小学校給食施設の建てかえについて
阿部教育長の答弁
1 小学校給食施設の建てかえについて
岡崎溥議員の質問(3)
1 小学校給食施設の建てかえについて
阿部教育長の答弁
1 小学校給食施設の建てかえについて
岡崎溥議員の質問(4)
1 小学校給食施設の建てかえについて
2 学校給食の無料化について
(1) 子供たちを取り巻く環境
(2) 少子化・人口減少対策
阿部教育長の答弁
2 学校給食の無料化について
(1) 子供たちを取り巻く環境
(2) 少子化・人口減少対策
(3) 段階的な実施
岡崎溥議員の質問(5)
2 学校給食の無料化について
(3) 段階的な実施
阿部教育長の答弁
2 学校給食の無料化について
(3) 段階的な実施
岡崎溥議員の質問(6)
2 学校給食の無料化について
3 若者や子供たちが平和に暮らせる社会について
(1) 国民を黙らせる特定秘密保護法の施行
(2) 自民党の憲法草案
石川市長の答弁
3 若者や子供たちが平和に暮らせる社会について
(1) 国民を黙らせる特定秘密保護法の施行
(2) 自民党の憲法草案
散会(午後 3時29分)
本文
平成26年12月10日 (水曜日)
議事日程 第3号
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問
――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
――――――――――――――――――――――
出席議員(26名)
1番 川﨑 利生
2番 高塚 広義
3番 三浦 康司
4番 篠原 茂
5番 水田 史朗
6番 太田 嘉一
7番 岩本 和強
8番 藤原 雅彦
9番 佐々木 文義
10番 大石 豪
11番 大條 雅久
12番 永易 英寿
13番 伊藤 謙司
14番 藤田 豊治
15番 髙橋 一郎
16番 岡崎 溥
17番 髙須賀 順子
18番 伊藤 初美
19番 真木 増次郎
20番 藤田 幸正
21番 伊藤 優子
22番 仙波 憲一
23番 白籏 愛 一
24番 近藤 司
25番 加藤 喜三男
26番 山本 健十郎
――――――――――――――――――――――
欠席議員
なし
――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
市長 石川 勝行
副市長 近藤 清孝
企画部長 寺田 政則
総務部長 藤田 佳之
福祉部長 岡部 嘉幸
市民部長 関 福生
環境部長 横川 悦夫
経済部長 寺村 伸治
建設部長 曽我 忠
消防長 村上 秀
水道局長 橋本 桂一
教育長 阿部 義澄
教育委員会事務局長 木村 和則
監査委員 田中 洋次
選挙管理委員会事務局長 續宗 秀樹
―――――――――――――――――――――
議会事務局職員出席者
事務局長 藤田 秀喜
議事課長 原 正夫
議事課主幹 伊藤 裕敏
議事課副課長 上野 壮行
議事課副課長 徳永 易丈
議事課調査係長 鈴木 今日子
議事課主査 大田 理恵子
議事課主任 中島 康治
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前10時00分開議
○副議長(大條雅久) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第3号のとおりであります。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第1 会議録署名議員の指名
○副議長(大條雅久) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において髙須賀順子議員及び伊藤初美議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第2 一般質問
○副議長(大條雅久) 次に、日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。
順次質問を許します。まず、川﨑利生議員。
○1番(川﨑利生)(登壇) おはようございます。
市民の会の川﨑です。通告に従い発言をいたします。よろしくお願いいたします。
少子高齢化社会についてお聞きします。
少子高齢化の問題は、これからの新居浜市の施策の全てに影響してくると思われます。高齢化の理由は、戦後のベビーブームの時代に生まれた人たちが老後を迎える時期になったということは理解できます。この人たちが、私も含めてですが、次々といなくなると高齢化社会は終わりますか、また少子社会はどのように考えておられますか。今の若い人たちが、結婚ができない人がふえています。将来の生活に不安があるからとか、社会保障が不安だからとか、安心して子供が産めないなどの理由がよく言われます。世の中の考え方が変わったことが社会現象みたいに言われていますが、今の社会の仕組みに原因があるのではないでしょうか。低賃金、労働強化、そして非正規労働者のさらなる増加をアベノミクスはよしとしていると思います。ことしの春の賃上げ、春闘とは言わないでしょうけども、賃金が上がったと言われました。でも、上がったのは大企業の労働者だけ、中小零細や非正規の人たちの生活が楽になったとは聞きません。また、どの新聞もそうは書いていません。若い人たちが将来に夢が持てない状態に置かれているのではないでしょうか。この問題は、子供たちの責任ではないと思います。この責任は誰がとるのでしょうか。ただいま衆議院選挙の真っ最中です。アベノミクスが選挙の争点になっていますが、アベノミクスで本当にこの日本はよくなると思いますか。少子高齢化社会の対策ができていますか。少子高齢化社会の問題点がどこにあると思いますか、解決策はあるのでしょうか、お聞かせください。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 川﨑議員さんの御質問にお答えいたします。
少子高齢化社会についてでございます。
国におきましては、急速な少子高齢化の進展や人口減少、地方の創生という課題に対応するため、まち・ひと・しごと創生本部を設置し、さきの臨時国会においてまち・ひと・しごと創生法が成立いたしました。今後国が策定いたします総合戦略の骨子案においても、若い世代の就労、結婚、子育ての希望を実現することが、基本的視点の一つとして示されており、これは若い世代が安心して働き、希望どおり結婚し、子育てができる社会経済環境の実現を目指すものでございます。本市におきましても、今後国、県の動向を注視しながら、本市の実情に見合った総合戦略の策定を行い、若い世代の経済的安定や子育て支援につながる施策を推進してまいりたいと考えております。
次に、アベノミクスについては、現内閣においては、発足時の基本方針及び所信表明演説に基づき、経済の再生、外交・安全保障の再生、教育の再生、暮らしの再生の4つを重要施策として定め、その取り組みを進めてまいりました。
御質問の少子高齢化対策につきましては、基本的にはこの4つのうちの暮らしの再生に係る施策に位置づけられており、経済の再生に係る施策、いわゆるアベノミクスとは直接的な目的は異なるものと考えております。しかしながら、暮らしの再生を実現するための社会環境の整備や今日の長寿社会を支える社会保障制度を持続可能なものとして確立させていくためには、現役世代、特に若い世代の活力向上が不可欠で、こうした観点から申し上げると、デフレや円高からの脱却とともに、雇用や所得の拡大を目指すアベノミクスが果たすべき一定の役割があるものと考えております。アベノミクスについては、金融政策、財政政策に引き続き、本丸となる成長戦略の順次実行とその成果が期待されているところでありますが、就業者数の増加や賃金引き上げなどの動きなども見える一方で、円安や消費増税等に伴う物価上昇による実質賃金指数はマイナスとなっており、企業の業績改善が雇用の拡大や所得の向上につながり、さらなる消費の増加をもたらす、いわゆる経済の好循環の実現は道半ばと感じております。いずれにいたしましても、本市といたしましては、今後も政府の経済政策を注視し、地域企業はもとより、市民生活に及ぼす影響も含めた動向の把握に十分な注意を払ってまいりたいと考えております。
○副議長(大條雅久) 川﨑利生議員。
○1番(川﨑利生)(登壇) 経済の再生ということでいろいろ取り組まれておるというふうに思います。私たちはやっぱり生活をするのが一番であります。生活のために働いております。それで、会社がどんどんもうけるためにアベノミクスはそういう経済政策をいっぱいしておりますけども、しかし私たちの、働く人たちの賃金ですかね、生活が安定してきよるとはやっぱり言われてないんですよね。ここでその問題が、僕が発言して解決できるとは思いませんけども、しかしそういう現実にあることを私たちはちゃんと認識をしないと、幾らどんな政策、手を打っても、生活ができる賃金、安定して生活できる社会保障がないと、子供も安心して産めないというふうに思います。そういう意味では、新居浜市としてもそれを補完する社会保障を十分に充実させていくということが一番大事かなというふうに思います。非正規をなくしていく、そして正規労働者にして、そのことによって生活が安定し、それによって税収も十分得られていくというふうに思います。そのためには賃金を十分上げていく、そして社会保障も十分やっていくということも、大企業も含めて考えていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
では、次へ行きます。
敷島通りの交差点事故対策について。
宇高西筋線、敷島通り点滅交差点について、昨年度のまちづくり校区集会でも課題になりました。ことしのまちづくり校区懇談会でも課題になりました。関係する地区の議員たちも質問をいたしました。私も高津連合自治会の役員でもありますので、改めてこの交差点の改良についてお聞きをいたします。
この交差点で最近また事故がありました。この交差点は、高津小学校の通学路でありますし、市内から川東に行く、または川東から市内に来る平和通り、昭和通りに次ぐ敷島通りの3本の道の1本であります。また、間もなく郷桧の端線が開通し、平和通りと昭和通りを結ぶ沢津宇高の道でもあります。もちろん高津小学校にも面しています。この交差点は交通事故が多いのです。だから今までも高津校区として校区集会、懇談会で改良のお願いをしてきました。ことしの新居浜市の事故ですが、2,964件、人身事故が447件です。宇高西筋線、そこの交差点の事故が14件、人身事故が5件でトータル19件です。これは新居浜警察署に12月の初めに行って確認をしました。ひどいときには1日に2回も事故があり、徐行運転と一時停止ができていないから事故が起きると警察の担当者は話しておられました。幸いにまだ死亡事故はありません。繰り返しますが、この道は通学路です。通学中の児童が事故に巻き込まれないとは言い切れません。近くの住民は、あの交差点は怖いから避けて通る。何とかしてほしいと公民館にも苦情があります。近くの住民が避けて通る交差点は、まともな交差点ではないと思われます。まちづくり校区懇談会の検討結果は、信号機の設置につきましては道路状況等を総合的に判断して優先順位の高いところから設置しておりますが、信号機を設置しております県警本部に確認をしていただくように依頼をしていますとの回答でした。その後、公民館へは高津派出所との協議の中で報告があったと聞きます。中身は道路が狭いから信号はつかないとのことです。しかし、事故が多発しています。何か対策を打たなければいけないと思います。1つは、敷島通り自体の拡張です。拡張をして信号機を設置し、信号機により停止をするようにしていただく、敷島通りの道路自体の見直しをする時期に来ているのではないでしょうか。
2つ目は、交差点だけでも拡張して信号機をつける、また交差点を見やすくする方策を練る必要があると思います。
3つ目は、交差点の移動です。信号機がつかないのであれば、交差点を少し西にずらして移動させることも考えられます。一時停止の道路を迂回をさせて一時停止をすることを強制する、そういういろいろな方法も考えられるというふうに思います。住民の要求は安全です。安全が第一です。繰り返しますが、地域のお年寄りは、あの交差点は危ないからよけて通っている。何とかしてほしいとの要望が来ています。通学路ですから、小学生もまた交差点を通って通学しています。危険な場所があるならば、対策を講じて危険を回避するのが自治体の仕事ではないでしょうか。何もしないのは、仕事を放棄しているように見えます。危険を除去しようとしないのは、地域の住民から見れば怠慢と見えるのではないでしょうか。確かに予算も必要でしょう。また、優先順位もあると思います。しかし、命が大切です。命は地球よりも重いと言われています。死亡事故が起こる前に対策をお願いいたします。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 敷島通り交差点事故対策についてお答えいたします。
川﨑議員さん御指摘のとおり、当交差点は見通しが悪く、たびたび事故が発生している状況であり、地元関係者からはその安全対策が望まれてきましたが、抜本的な対策を行うには長期間を要することから、県道新居浜東港線の管理者であります愛媛県とも協議し、通学児童の安全を守るための歩道の設置やドライバーに注意を促すためのカラー舗装、一旦停止の路面標示等の安全対策を行ってきたところでございます。しかしながら、いまだ交通事故に歯どめがかからない状況を踏まえ、今後信号機設置を見据えた交差点改良や道路拡幅等抜本的な安全対策について愛媛県に要望していくとともに、新居浜市としましても、市道の管理者として、愛媛県と協力し、通行の安全確保に向けて警察や地元自治会等関係機関との協議を進めてまいりたいと考えております。
○副議長(大條雅久) 川﨑利生議員。
○1番(川﨑利生)(登壇) あそこの交差点は、県道と市道とがエックス字に交わっているんですかね。検討されるというふうに前からもずっと言われてるんですけども、それ以上の答えがやっぱり出てこないんですよね。だから皆さん地元の方もいらいらされているというふうに思います。できるだけ早くその交差点を何とかしてほしいというのが地元の要請なんですよね。だから、今言ったように、あそこの交差点、確かに南北の通路を、歩道もつきましたし道路も広げていただきました。結果的に言うたら、本当は一時停止なんですけども、南北の通路が広くなったばっかりに、停止をせずにそのまま通過をする。そして、敷島通りは徐行なんですけども、それで徐行と停止のところであるにもかかわらずとまらずに進んでいるということで事故が多発をしている、減ってないということなんですよね。だから、一生懸命子供を守るために道路を広げ、歩道をつけたんですけども、それが結果的には事故が減る状況になってないということであります。だから、そういう意味も含めて、もう少し基本的な対策を考えてほしいというふうに思います。
次、行きます。
公園管理について伺います。
まず、河川敷公園内の道路について伺います。
高津校区懇談会でも意見が出ましたが、河川敷公園の道路をスピードを上げて走られる方がおられます。特に、朝早くであったり夕方であったりします。その時間帯は、散歩をする人や自転車で走っている人がおられます。非常に危険だと言われて、通行禁止にはならないのかとの要望がありました。そのときの答弁は、河川敷利用者と市民体育館の利用者の利便性を考慮すると、通行規制は難しいとの回答があり、通り抜け禁止の看板を設置するとともに、道路の路面標示に速度を落とせとの標示をするとの回答がありました。その後の進捗状況はいかがでしょうか、教えてください。
次に、河川敷公園へおりる階段の手すりについて伺います。
昨年から市民の要望があり、河川敷公園におりる階段に手すりをつけていただくよう要望がありました。城下橋から平形橋までは何本もの手すりがついているのに、どうして平形橋から新高橋にはないのかと質問されました。確かにありません。階段数は少ないのですが、お年寄りには手すりが必要だと思いました。それで要望しました。そしたら、昨年は予算がないからことしになりますと言われました。でも、夏を過ぎ、秋になり、長い間首を長くして待っておりましたが、やっと11月になって白い新しい手すりがつきました。平形橋から新高橋まで4本の手すりをつけていただきました。遅くはなりましたが、本当によかったです。ありがとうございます。
次に、公園のごみ処理についてお聞きします。
敷島橋の下によくごみが置かれていました。あそこにごみが置かれると、いつの間にかごみがふえています。汚くなっています。あそこがごみステーションになっているのか、それとも公園のごみの収集場所なのか、お聞きします。
公園にごみ箱がないということは、ごみ捨て場ではないということなのでいいと思います。公園では、自分で出したごみは自分で責任を持って持ち帰る、これがいいのではないでしょうか。いかがでしょう。
次に、公園での犬の散歩についてお聞きします。
先日、愛媛県の中学駅伝大会が河川敷で行われました。このときにこの河川敷を使って練習をしている東中学校女子が優勝しました。本当に御苦労さまでした。県内から選手や応援団もたくさん来ていただきました。また、テニス、少年や壮年ソフトボール、少年サッカー、グラウンドゴルフなど、いろいろなスポーツが行われています。この河川敷公園は、新居浜市民にとっても大切な場所です。河川敷公園は、新居浜市の顔でもあります。公園ですから、みんなが気持ちよく利用したいものです。公園は、人が散歩するところだというふうに思っています。犬を連れて散歩をしている人もおられます。もちろんふんの処理をする袋などを持っている方もいらっしゃいますが、犬を連れて散歩しているにもかかわらず、手ぶらで何も持たずに散歩をしている方もおられます。私も気がつけばふんの処理をお願いしますと言わせていただいてます。自治会長もやらせていただいてますから、環境美化委員も委嘱されています。ある夕方、犬を連れて歩いておられた方がおりましたので、ふんを入れる袋はお持ちですか。ふんの片づけをお願いしますと言ったら、私にだけ言うなと逆ギレをされて怒られてしまいました。どうしてもたくさんのふんが目についてしまいます。気持ちよくありません。河川敷公園は、市民の皆さんのものです。皆さんできれいに、また楽しく使いたいものです。そのためには、犬のふんは必ず持って帰っていただけるようにお願いします。公園のふんの処理を犬の飼い主各個人でしていただくようにお願いします。
また、犬の散歩をするのに放し飼いといいますか、鎖につながずに散歩をされておられる方がおります。大切なペットであるならば、ぜひ手元につないで散歩をさせていただきたいと思います。このこともよろしくお願いしたいと思います。市民の皆さんにぜひ周知をしていただきたいと思いますし、何か対策があればお聞かせください。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 公園管理についてお答えいたします。
まず、河川敷公園内道路についてでございます。
河川敷公園内道路を高速で通り抜ける車両の対策といたしまして、まちづくり校区懇談会での御回答のとおり、通り抜け禁止看板を公園出入り口に3カ所、通り抜け禁止の路面標示2カ所及び速度落とせの路面標示4カ所、本年12月初旬に設置したところでございます。設置後間もないので、効果のほどを確認できておりませんが、今後の通行状況を見ながら検証してまいりたいと考えております。
次に、河川敷公園の階段につきましては、平形橋から新高橋までの間は、堤防高さが比較的低く、段数が少ないこともあり、手すりを設置しておりませんでしたが、バリアフリーの観点から手すりを設置することといたしております。今年度は国領川緑地内で手すりの設置以外の河川占用協議案件があり、一括した協議が必要となりましたことから、設置許可を受けるまでに時間を要したため、設置が遅くなり、議員おっしゃったとおり、11月末日までに4カ所設置したところでございます。残りの階段につきましても、来年度以降、順次設置してまいります。
以上申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○副議長(大條雅久) 曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 河川敷公園内のごみ処理についてお答えいたします。
敷島橋の下は、公園内のごみ拾い、落ち葉清掃、簡単な除草等の委託清掃業務による集積場所といたしております。川﨑議員さん御指摘のとおり、公園では原則としてごみ箱を置かずに、ごみの持ち帰りに協力していただくよう呼びかけておりますが、ごみを捨てて帰る利用者も後を絶たない状況でございます。ごみの処理につきましては、今後もスポーツやレクリエーションの利用申請時にごみの持ち帰りをお願いしてまいります。
また、犬などのペットを必ずリードでつなぐことや犬のふんは飼い主の責任で後始末をすることなど、日ごろより啓発いたしておりますが、マナーを守っていただけない飼い主がおられ、対応に苦慮しているところでございます。全国的にも効果的な対策がない状況であり、各自治体が試行錯誤しながら取り組みを行っておりますが、その中でも行政と地域の方々が協力しながら見回り等の活動をしているところも見受けられますので、今後校区連合自治会等地域の方々とごみや犬のふんを持ち帰ってもらえる対策を協議しながら、公園を訪れる皆様方が気持ちよく利用できる環境づくりに努めてまいります。
○副議長(大條雅久) 川﨑利生議員。
○1番(川﨑利生)(登壇) ありがとうございます。手すりは本当に助かるというふうに思います。
それから、ごみの処理なんですけど、やっぱりあそこを集積場所ということにしているというふうに言われましたけど、できるだけ置いていただかないほうがいいですね。置くとみんながやっぱりあそこにごみは置いて構んのやというふうに認識し、ちょっと車に積んどったけどあそこ置こうかというふうに置いて帰られる方もおられます。そういう意味では、できるだけあそこにごみを置いていただかないほうが、集積場所にしていただかないほうが公園がきれいになるかなというふうに思います。できたらお願いしたいというふうに思います。
それから、犬のふんのことなんですけども、散歩しているとやっぱり目立ちます。自分でさわる気はしませんし、ごみなら手袋をはいてちょっと拾って袋に入れて帰ろうかというふうになるんですけども、ちょっと犬のふんまでは自分でというふうにはできませんので、ぜひこの取り組みはよろしくお願いしたいというふうに思います。
次、行きます。
防災について。
災害対策基本法について。
災害対策基本法の一部が改正されました。災害時の放置車両強制撤去、改正対策法が成立しました。改正された部分についていつからどのようになるのか、報告をお願いいたします。
災害時の放送について。
先日、11月10日から12日にかけて災害対策特別委員会で大分県佐伯市と日田市に行きました。大分県佐伯市では、大雨のときや台風のとき、スピーカーによる避難警告が聞こえなかったとして対策が練られました。FM放送を利用して、少し改良した機器で災害の周知ができるように考えているとの報告がありました。1軒当たりの費用は1万円を割る料金になるのではないかと考えているとのことでした。新居浜でも別子山では各家庭に端末機があって、外の拡声機ではなく、家の中で放送が聞けるようになっていると聞きました。どのような設備でしょうか。どのような取り組みをなされているのか、お聞きします。
また、ことしの夏は広島で豪雨が災害をもたらしました。8月豪雨による広島市の土砂災害は、2014年8月20日に広島市北部安佐北区や安佐南区など住宅地を襲った大規模な土砂災害でした。局地的な短時間大雨によって、安佐北区可部、安佐南区八木、山本、緑井などの住宅地背後の山が崩れ、同時多発的に大規模な土石流が発生しました。可部三丁目付近では、根谷川が氾濫しました。広島市内では、133軒が全壊し、330軒の家屋か損壊し、4,100軒が浸水被害を受けました。死者74人の土砂災害の人的被害は、過去30年間で日本では最大だそうです。平成26年8月豪雨と命名されました。このときバックビルディング現象が広島上空に起きたとの報告があり、20日の午前1時ごろ開始し午前4時ごろまでの3時間ほど継続したと考えられる。この積乱雲は、今回の被災地域付近に停滞し、幅の狭い地域に局地的に大雨を降らせました。この地域に午前1時半ごろから午前4時半ごろまで、150ミリメートルを超える雨を降らせました。20日の未明に土砂災害警戒情報が出されています。住民の大半は、この土砂災害警戒情報を知らないままであったと思われます。この広島の時間帯は、普通の人は寝ています。起きていない時間帯です。危険が迫っている状態を知らないのです。夜中ですから、これこそ大変です。この時間帯に警戒情報を出すとき、どのようにして住民に周知をするか、また知ってもらって避難をするか、これが大切と思われます。広島でもどこでもそうですが、現在の状態ではこの雨を避けることはできませんから、逃げることが一番です。新居浜市内では、自治会の放送設備を利用して周知をしていただいてますが、余り聞こえないという意見もあります。南小松原の自治会の放送ですが、最近は特に聞こえにくいと言われて、いつごろからかとお聞きしますと、新しい施設に変更してからだと言われました。それで、アンプのボリュームを確認したところ、小さくなっていました。1から5ぐらいにボリュームを上げて放送をしたら、自治会の皆さんはよく聞こえるようになったと言われました。しかし、台風や大雨のときには、聞こえないんじゃないかというふうに思われます。
そこで、お聞きします。
新居浜の市内でも自治会の放送の聞こえないところがあると聞きますし、自治会の放送がないところもあります。災害時に放送が必要と思われますが、そのときの対策をどのように考えておられますか。
災害時に使える公の通信手段はどれぐらいありますか。例えば、携帯メールとかです。使える人、使えない人もあります。市から市民へ一斉に素早く周知ができる装置です。結論的にいうと、雨や台風で放送が聞きづらい。有線であれば、地震が来たときに切断されるおそれがあります。無線で各自が、各家庭が受信機で受信をすれば、自宅で家の中で聞くことができるし、夜中でも家の中まで通信ができますし、放送が手元に届きます。すると、各自がそれなりの対応ができるというふうに思われます。無線かFM放送かを利用する方法があるのではないでしょうか。これらの対策を取り組む必要はありませんか。この対応は、大雨や台風や地震のときにも役立つのではないかというふうに思われます。この災害の情報を収集するときに、私たちがこの情報を素早く取り込むことが自分の命を守ることにつながるというふうに思います。予算も必要でしょう。しかし、必要に応じて個人負担も考えてはいかがでしょうか。自分で食料や飲料水を準備するのと同じです。いかがでしょうか、お聞きをいたします。
次に、災害の土のうについて聞きます。
先日、11月29日に青少年防災体験フォーラムが愛媛県総合科学博物館で行われ、参加をしてきました。この講演で、愛媛大学の二神先生が、災害は忘れたころにやってくると言われました。そして、最近の災害は、全て自然に裏をかかれるとも言われました。東北大震災や御嶽山噴火もそうです。そんなことはないだろうと安心し切っているところに発生しています。平成16年の災害から10年を経過しました。少しずつ私たちの記憶から遠くなりつつあります。遠くなったという思いがあるならば、地球の大自然は私たちのまた裏をかくのではないでしょうか。平成16年の水災害を受けて、今でも語り継がれていますが、水没した地区の家屋の掃除、床の下の土のかき出しが大変だったことが語られ続けています。ことしの8月に大雨が来ました。そのとき新居浜の雨量は、8月8日が46ミリメートル、9日が71ミリメートル、10日が68ミリメートルでした。私のことなんですが、夕方暗くなって、妻の実家から電話があり、母88歳になりますが、土のうが欲しい。何とかなりませんかと連絡がありました。裏山がミカン畑、この畑が荒れて竹やぶになり、大雨のたび泥水が床の下に入ってくるとのことでした。よっしゃそれやったらすぐに持っていくわいと安受け合いをしました。結果的には、高津連合自治会に連絡をして、高津分団の中に用意をしている砂と袋とスコップを利用させていただいて土のうをつくり、息子と2人で軽トラを借りて持っていくことができましたが、とても大変でした。私は、土のうのことは何も知らなかったばっかりに、それまで無駄な時間を費やしました。神郷校区でしたので、神郷公民館に寄ってみました。うちには土のうはないから、川東消防署に行ってくださいと言われたので川東消防署に行きました。川東消防署では、砂は多喜浜にありますから、自分で袋を買って自分で入れて持っていってくださいと言われました。びっくりしました。面食らいました。土のうは自分でつくってくださいと言われて、これは仕方ないなと思いましたが、砂袋を自分で用意してくださいと言われました。砂袋をどこに買いに行けばいいかわかりません。昼間なら余裕があるので、わかりましたと準備ができます。しかし、夜の雨などどしゃ降りのときに今から砂袋を買いに行きよったのでは土のうづくりに間に合わないなと思いました。えっ、これは大変だ、これは泥棒をつかまえて縄をなうのと一緒のことだなあというふうに思いました。これでは非常時に急いでいるときに間に合わないんではないかというふうに思います。知人に聞くと、ふだんから大雨に備えて土のうぐらい準備しとけと言われました。そのとおりだと思いますが、まさか私がそんなことになるとは夢にも思いません。私ら家族の準備不足が問題であると思います。が、しかし、災害はいつ来るかわかりません。例えばこのような緊急のときには、砂袋ぐらいは用意していただくことはできないでしょうか。必要ならば、砂袋の代金は後でお払いします。そうでないと、緊急のときに間に合いません、お願いできないでしょうか、御意見をお聞かせください。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 防災についてお答えいたします。
まず、災害対策基本法の改正についてでございます。
本年11月21日に、災害対策基本法の一部を改正する法律が公布と同時に施行されました。この改正は、大地震や大雪時の円滑な救助活動や火災鎮圧につなげるため、道路管理者に対し、緊急通行車両の通行の妨害となっている車両を強制的に移動させる権限などを与えたもので、移動の際、やむを得ない限度で車両を破壊することを認めると同時に、その損失を道路管理者が補償しなければならないことを定めたものでございます。また、その発効は、施行日である11月21日からでございます。
なお、先日の国道192号線の四国中央市と徳島県三好市の間の大雪では、雪の影響で約130台の車が立ち往生したため、改正災害対策基本法の本規定が初めて適用され、緊急車両の通行ルートを確保するため、この区間を所有者の同意なしで放置車両を強制撤去できる区間に指定したものと伺っております。
次に、災害時の放送施設についてお答えいたします。
まず、災害の周知についてでございます。
本市では、大雨警報発令時におきましては、土砂災害危険箇所の避難勧告対象地区世帯に対して、個別に避難に関する準備情報や勧告発令について、電話連絡し、避難の呼びかけをいたしております。電話がつながらない場合は、消防団の御協力をいただき、戸別訪問し、確認いたしておるところでございます。
このような対象を限定した情報伝達が現状でございますが、今後対象エリアの拡大も想定されますことから、現在、災害周知の手段を検討しておるところでございます。
次に、台風や大雨などで聞こえにくい際の対策についてでございますが、緊急放送の際には、放送の前後にサイレンを鳴らして、市民の皆様に注意喚起を行うことといたしております。補完的な周知方法といたしましては、ホームページ、メールマガジン、公共情報コモンズなどを活用して、緊急情報の伝達を行っております。
次に、別子山地区に設置している端末機についてでございます。
これは、同報系デジタル防災行政無線を通じて、放送内容を受信できる戸別受信機であり、別子山地区では、孤立対策として事業所や個人宅へ設置し、緊急放送などを実施しております。
次に、放送が聞こえない地域についてでございますが、防災行政無線と自治会放送設備との接続完了により、現在、理論上は聞こえない地域は7.4%となっておりますが、今後その実態をさらに調査分析し、改善を図ってまいります。
災害時に使用できる公の通信手段といたしましては、テレビ放送やケーブルテレビのほか、公共情報コモンズ、新居浜いんふぉ、メールマガジンなどがございます。現在、自治会から放送が全く聞こえないとの申し出はございませんが、音声が聞き取りにくいとの指摘はたびたびいただいておるところでございます。
なお、放送を実施した際には、電話応答システムやホームページで放送内容を確認することもできますことから、幅広く御活用いただきたいと考えております。
次に、無線で各家庭において受信できる受信機の配布についてでございますが、佐伯市の機器につきましては、地元ケーブル会社の有線ケーブルを利用し、FM電波を通じて受信機から放送内容を聞くことが可能なものであると伺っております。現在、別子山地区に整備いたしております戸別受信機は、1台当たり約5万円とコスト的にかかりますことから、他の自治体などの整備状況などを参考にして、安価で効果的な受信機について調査研究してまいりたいと考えております。
○副議長(大條雅久) 村上消防長。
○消防長(村上秀)(登壇) 土のうについてお答えいたします。
平成16年災害の教訓を生かし、市内の3カ所に土のう用砂置き場を設置し、1年を通じて開放しております。市民の皆様には、土のう袋を準備いただき、都合のよいときに自由に作製できるよう整備しております。また、平成18年6月以降は、各校区1カ所を限定として、校区連合自治会から申し出のあった土のう用砂置き場へ砂の供給を行っております。本市の防災対策では、市民、自主防災組織、市がそれぞれの責務と役割を果たし、相互に連携を図りながら協力し、防災活動を実施することを基本方針としておりますことから、土のうの準備につきましては、市民が行える事前準備として考えております。最近でも土のうの準備に関する問い合わせはございますが、重立ったトラブルもなく、広く御理解をいただいているものと考えております。本市では、平成16年災害を教訓に、全国的にも先進的な取り組みとして避難勧告等の判断基準を定めるとともに、突発的かつ局地的な集中豪雨、いわゆるゲリラ豪雨等に対しても迅速に対応できるよう、水防本部体制を強化するなど、平成16年災害を風化させることのないよう努めております。
○副議長(大條雅久) 川﨑利生議員。
○1番(川﨑利生)(登壇) 土のうは私も準備不足だったんですけども、急な災害のときには、やっぱり袋を買えというても間に合わないんで、そのときには準備をしていただくということはできないんですかね。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。村上消防長。
○消防長(村上秀)(登壇) 川﨑議員さんの再質問にお答えいたします。
土のうの準備につきましては、先ほどの御質問の中にございました日にちでいいますと、台風11号の接近に対してということでございますので、当然、市民の方に事前にコースがわかっておりますので、準備していただきたいと考えております。ただ、御老人等で自分で準備が難しいという場合には、事前準備という形では対応できませんが、もう自分ところに水が来よるとか、もう来そうというような緊急時には水防本部、水防本部ができてないときには消防本部に電話をしていただければ、職員、または消防団員で緊急用ということで土のうを準備しておりますので、それを持っていきます。先ほどの質問にありましたように、土のう袋を先に出すとか、そういうふうなことはしておりません。砂は金額的に少し高くなりますので、先ほどの答弁で申しましたように、砂につきましては自由にとっていただけるように準備しておりますが、袋については市民の皆様にお願いしております。
○副議長(大條雅久) 川﨑利生議員。
○1番(川﨑利生)(登壇) ありがとうございます。緊急のときには対策をするということでありますので、よろしくお願いしたいと思います。
それから、無線の施設なんですけども、そういう無線を数がそろえば安くできるんじゃないかというふうに佐伯市のほうでは言ってましたけども、そういう無線を使っているところというのは全国的にはないんですかね。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 川﨑議員さんの再質問にお答えいたします。
無線機という形での金額は、非常に高額なものになろうかと思います。現在、FM放送とかそういったものを含めまして、いろいろ先進事例の研究に当たっておるところでございます。
○副議長(大條雅久) 川﨑利生議員。
○1番(川﨑利生)(登壇) FM、ラジオという形ですれば、ラジオの受信機があればそういうことがまたできるんじゃないかというふうに思いますので、検討をお願いしたいというふうに思います。
次、行きます。
LEDの防犯灯について。
防犯灯をLEDにかえていただきましてありがとうございます。夜道が明るくなりましたし、見直しもできました。自治会の費用の節約もできるようになりました。南小松原では、今までに防犯灯の変更や廃止があったのですが、手続ができていませんでしたが、今回は市民部との打ち合わせの中でスムーズにいくことできました。ありがとうございます。蛍光灯からLEDに変更する中で何か問題点はなかったのでしょうか。高津連合自治会の中では、どこにも所属しない防犯灯があります。その管理ができていませんから、防犯灯は切れたままになっています。そして、その場所に残っています。このままいくと、いつの日かその蛍光灯が腐って落下をするのでないかというふうに心配をしています。もし子供たちやお年寄りに当たってけがでもしたら大変です。自治会で撤去をするといっても撤去費用がかかりますし、自治会費の負担増になります。その撤去を市のほうで調査をしてのけていただくことはできないでしょうかということです。南小松原自治会のほうに1灯あります。それから桜木自治会にも2灯あるということでありますので、よかったら調査をしていただきたいというふうに思いますが、よろしくお願いいたします。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 防犯灯についてお答えいたします。
まず、蛍光灯からLEDに変更する中での問題点についてでございます。
今回、四国電力株式会社が保有するデータをもとに、自治会から取りかえ申請をしていただき工事を実施いたしました。その中で、自治会からの問い合わせとして、取りかえ対象リストに載っていない防犯灯がある、また取りかえ作業は終わったが、点灯する蛍光灯がそのまま残っているといった連絡があり、個々に四国電力に確認したところ、自治会設置であるが、四国電力への申請がなかったという事例、自治会所有ではなく、個人や法人、市の道路課が設置したもので、対象外であったという事例、現地はLEDになっているが、四国電力への変更手続ができていないため、蛍光灯の電気料金を支払っていた事例、防犯灯は既にないが、取りかえ対象リストにはあり、電気料金も支払っていたという事例等がございました。
次に、どこにも所属しない廃止された蛍光灯の市での調査、撤去についてでございます。
今回の防犯灯LED化整備事業は、自治会からの取りかえ申請をもとにLEDに取りかえるものであり、廃止されて使われていない防犯灯の撤去は、業務には入ってございません。これまで自治会が設置し、廃止した防犯灯については、自治会のほうで撤去していただいておりました。しかし、所有者不明の古い防犯灯をこのまま放置することは、川﨑議員さん御指摘のとおり、将来的に落下する危険も想定されますことから、その対応策といたしまして、今年度内に自治会から防犯灯の位置を御連絡いただければ、四国電力へ調査の上、市のほうで撤去してまいりたいと考えております。
○副議長(大條雅久) 再質問はありませんか。川﨑利生議員。
○1番(川﨑利生)(登壇) ありがとうございます。防犯灯、もし古い分があったらよろしくお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。これで終わります。
○副議長(大條雅久) この際、暫時休憩いたします。
午前10時54分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前11時04分再開
○副議長(大條雅久) 休憩前に引き続き会議を開きます。
高塚広義議員。
○2番(高塚広義)(登壇) 公明党議員団の高塚広義です。
通告に従い質問させていただきます。市長並びに関係部長さんの前向きな御答弁をお願いいたします。
初めに、自治体スマートフォンアプリについてお伺いします。
各地方自治体などでは、自治体が直面する課題の解決に貢献し、地域住民にとって役立つスマートフォン、以下スマホといいます、用のアプリ、またはウエブアプリを開発しています。主に地域情報、観光、防災、健康、福祉等地域の活性化や安全、安心に資するものとして便利な情報を住民及び観光で来る人などに提供しています。本市でも平成25年9月より、スマホ用のオリジナルアプリ新居浜いんふぉを提供し、行政情報をスマホで配信しています。先進地の千葉市や半田市では、市民が日常生活の中で見つけた道路の陥没などの問題箇所(道路、水路、公園、ごみ、公共施設等)をスマホのアプリを活用して、すぐに市の担当課に知らせることができるシステム、マイレポの運用を開始しています。例えば、横断歩道の白線が消えているなどの問題箇所を発見した場合、アプリを起動、その場で写真を撮影するとGPSで自動的に場所の情報が特定され、白線を塗りかえてなどの簡単なコメントを書き込めばボタン一つで写真と状況、要望が正確に市役所の担当課に伝わるようになっています。情報を受け取った市の担当課では、問題の種類に応じて対応を検討し、経過を投稿者へ返信、最終的に問題が改善した場合は、改善後の写真も添付します。市民にとっての利点は、これまでだと問題箇所に気づいても1、開庁時間内にしか市役所に連絡ができない、2、電話ではうまく伝えられない、3、どこに連絡すればいいのかわからない、以上の理由で連絡をしないケースが多かったが、マイレポの導入で、大幅な改善が期待できています。行政側のプラス面では、これまでは地域の問題箇所を探すため、市職員が道路パトロールや点検を定期的に実施していたが、発見できる数には限界がありました。行政の目が届かない問題箇所を市民から指摘していただくことで、きめ細かい対応が可能となりました。さらに、現地の画像や状況説明などの投稿により、市職員が現地に行く前におおよその状況を把握できるため、初動の効率化も図られております。実際に半田市では10月9日に投稿されたカーブミラーの設置の要望に対し、担当課がその日のうちに工事実施を返信、投稿者から中学生がよく通る道なのでよかったとスピード解決に喜びの声が届いたそうです。本市においても、スマホ用アプリ新居浜いんふぉの環境を整備し、マイレポの早期導入を前向きに検討すべきであると考えます。本市の御所見をお伺いします。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 高塚議員さんの御質問にお答えいたします。
自治体スマートフォンアプリについてでございます。
高塚議員さん御指摘のとおり、千葉市や半田市では、道路の陥没や防犯灯がついていない、ごみが不法投棄されているなどの問題箇所を発見した人が、スマートフォンの専用アプリを活用して、現場写真とGPSによる地図データにより、状況と場所を正確に市に知らせることができるマイレポの運用を今年度から開始しております。このシステムは、専用アプリに登録した人が、これまでより簡単にかつ正確に情報を提供できること、また行政にとってもこれまで以上の情報提供が期待でき、行政の目の行き届かない問題箇所が把握できることなどのメリットがあります。その反面、市民からの情報提供と同時に、仮に不適切な投稿や個人情報が写った写真であっても、インターネット上に公開される可能性があるなど、運用上解決しなければならない課題もございます。
高塚議員さん御案内のとおり、本市では平成25年9月から新居浜市のさまざまな行政情報を配信するスマートフォン用アプリ新居浜いんふぉのサービス提供を開始しており、平成26年10月末現在で約3,000人の方に利用していただいておりますことから、このシステムを新居浜いんふぉに組み入れることができれば、より効果的な運用ができるものと考えております。そのため今後こういったシステムを運用しております自治体の運用実績等について調査するとともに、新居浜いんふぉへの組み入れや運用上の課題解決策等について、新居浜いんふぉの開発者であります株式会社ハートネットワークとの協議も含め、導入の可能性について検討し、情報通信技術ICTを活用した市民との双方向型の行政の実現を目指してまいります。
○副議長(大條雅久) 高塚広義議員。
○2番(高塚広義)(登壇) マイレポの導入により、行政側の適切な対応状況がスマホのアプリやインターネットを通じて市民へ大いにアピールができ、行政に対する評価が高くなることが期待されております。また、今まで以上の情報提供が得られることで、事前に的確な手が打て、仕事の効率化が図れると思います。職員の業務の負担軽減も期待できると思われますので、重ねて早期導入についての市長のお考えをお願いします。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 高塚議員さんの再質問にお答えいたします。
先ほどの答弁でもお答えいたしましたように、新居浜いんふぉの開発者である株式会社ハートネットワークとの協議を早急に実施いたしまして、できるだけ早い機会に導入に向けて検討をしたいと、このように思っております。
○副議長(大條雅久) 高塚広義議員。
○2番(高塚広義)(登壇) 次に移ります。
次に、空き家対策についてお伺いいたします。
近年、全国的に空き家が増加傾向にあり、防災、防犯上の観点からも問題になっております。総務省住宅・土地統計調査によりますと、空き家の数は2013年に全国で820万戸となり、5年前に比べ63万戸増加、空き家率は住宅全体の13.5%にもなっております。特に、愛媛県の空き家率は、全国第2位です。今後本格的な少子高齢、人口減少時代に伴い、さらに空き家率が高くなることが予測されます。また、放置されたままの空き家がトラブルをもたらし、全国各地で社会問題化しております。
そのような中で、ようやく空き家対策の特別措置法が11月19日の参議院本会議で可決、成立しました。本法律では、市町村が固定資産税の情報を利用して、空き家の所有者を迅速に把握できるようにすることや所有者がわからない場合でも、倒壊のおそれなどがある空き家に立ち入り危険性などを調査できることなどが盛り込まれています。さらに、市町村が必要と判断した場合、空き家の除去や修繕を所有者に命令できるほか、命令に従わなかった場合は、市町村が強制的に除去できるとしています。つまり、空き家を放置しておくと、行政が所有者を特定し、是正勧告ができ、近隣に悪影響を及ぼすと判断された建物については、強制撤去されることもあるということです。
そこで、お伺いします。
1点目です。本法律の6条では、市町村は国の基本方針に即した空き家対策計画を策定することができる、7条に協議会を組織することができるとあります。この点について本市としてどのように取り組むのか、お伺いします。
2点目です。11条に市町村は空き家等に関するデータベースの整備等を行うよう努めるものとするとあります。本市の現状及び今後の取り組みをお伺いいたします。
3点目です。14条に特定空き家等(倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態等)に対しては、除却、修繕、立木竹の伐採等の措置の助言、または指導、勧告、命令が可能、さらに要件が明確化された行政代執行の方法により強制執行が可能であるとあります。この点に関して本市の御見解をお伺いいたします。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 空き家対策についてお答えいたします。
本年11月27日に公布された空家等対策の推進に関する特別措置法では、国の基本指針に即して、市町村が空き家等に関する対策を総合的かつ計画的に実施するために協議会を組織し、空き家対策計画を定めることができるとされております。この空き家対策計画には、対象地区、空き家等の種類、その他の空き家等に関する対策の基本的な方針を初め、計画期間、調査の内容、空き家等及びその跡地の活用、さらには特定空き家に対する措置、相談窓口、対策の実施体制など、具体的に定めることとなっております。
本市におきましても、この特別措置法の施行を受け、空き家等対策を総合的かつ計画的に実施するために、同法第7条に規定された協議会を早急に立ち上げ、今後策定される国の基本方針や県の指導を踏まえ、関係部局の連携のもとに、次年度中を目途に空き家対策計画を策定してまいりたいと考えております。
次に、空き家等に関するデータベースの整備、情報把握でございます。
当市では、平成23年度に老朽危険家屋調査を行っており、この調査結果を基礎データとして活用し、固定資産税の情報など、所有者及び管理者データを含め、更新してまいりたいと考えております。
なお、これまでに関係各課で把握している情報に加え、自治会等地域の皆様からも現場情報を提供していただき、より正確なデータベースの構築を目指したいと考えております。
次に、特定空き家等に対する措置でございます。
除去、修繕、立木竹の伐採等の措置について、段階を追って厳正に講じていくためにも、空き家対策計画に対処方法を定めるとともに、協議会において条例や要綱の制定、さらなる推進体制についても検討してまいりたいと考えております。
○副議長(大條雅久) 高塚広義議員。
○2番(高塚広義)(登壇) 本市では、現在、防災安全課、ごみ減量課、建築指導課、消防予防課の4課で空き家に関する苦情の対応を行っています。8月に視察で訪問した埼玉県ふじみ野市では、ワンストップの対策課の設置を行っていて、すき間なく強力に空き家対策を推進されていました。本市においても、ワンストップの対策課の設置を検討すべきであると考えますが、御見解をお伺いします。
また、関部長さんの今後の空き家対策への取り組みの意気込み等もお聞かせください。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 高塚議員さんの再質問にお答えをいたします。
一元化した組織づくり、それは非常に大切なものだと考えております。今後、協議会をつくり、実施計画を策定していく中で、新居浜市の空き家に対して今後どのように臨んでいくか、その辺をネットワークをつくることも当然含めながら、今後検討してまいりたいと思っております。
○副議長(大條雅久) 高塚広義議員。
○2番(高塚広義)(登壇) 次に、防災行政についてお伺いします。
1点目に、国が作成したガイドライン等の具体化についての質問です。
最近は、30年に1度の気象情報が常態化しており、予想をはるかに超える痛ましい災害が日本各地で発生しております。8月に局地的豪雨により多数の犠牲者を出した広島市の土砂災害は、避難勧告のあり方、都市部の土砂災害対策等の必要性をさらにクローズアップさせました。国においては、平成25年の災害対策基本法の改正、伊豆大島の土砂災害の教訓等から、地区防災計画ガイドライン、避難勧告等判断・伝達マニュアル作成ガイドライン、男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針等を対策として出しています。
そこで、本市においても、具体化した防災マニュアル等の作成がどうなっているのか、お伺いします。
2点目に、相互応援協定の締結状況についてお伺いします。
国は、平成25年の災害対策基本法の改定において、民間事業者との協力に関する協定締結等を市町村に努力義務として制度化しております。
そこで、本市における他の市町村との相互応援協定及び民間事業者等との協定締結の現状と考え方についてお伺いします。
3点目に、災害対応部署の強化についてお伺いします。
先ほど述べました各種指針やガイドラインに適切に対応するために、災害対策を統括する部門には、気象、土木、情報システム、医療等の各種専門的知識を持った職員の配置が不可欠だと考えますが、本市の御見解をお伺いします。
4点目に、事業継続計画、以下BCPといいますについてお伺いします。
BCPとは、災害によって市役所等の公共施設が被災し、庁舎、職員、電力、情報システム、通信機能などが失われた場合を想定し、その上で限られた人的、物的資源を再評価し、非常時にも優先度の高い業務を目標とする時間、時期までに実施できるよう、あらかじめ停電時の非常電源装置のように、必要な資源や代替えの手段を確保するための計画を定め、その執行体制を確保しようとするものです。地域防災計画に定められた災害応急業務や非常時優先業務の実施において、より実効性を確保するように策定しなければなりませんが、本市のBCP策定の現状及び課題をお伺いします。
また、地元企業のBCP導入への支援について、現状及び課題をお伺いします。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 防災行政についてお答えいたします。
まず、国が作成したガイドライン等の具体化についてでございます。
地区防災計画制度は、コミュニティーレベルの防災活動を促進するために設けられた制度で、地区居住者等が地区防災計画の素案を作成して、市町村に提案できる仕組みでございます。地区防災計画ガイドラインは、計画内容や計画提案の手続等について説明したものでございますので、地域住民に主体的に素案作成に取り組んでいただけるよう、ガイドラインの周知を図るとともに、地域の防災マップを地域住民で手づくりしていただく取り組みなど、校区レベルの自発的な防災活動の促進が求められておりますことから、今年度から地域コミュニティー再生に向けての交付金事業において、全国で取り組みを図っているところでございます。
避難勧告等判断・伝達マニュアル作成ガイドラインは、屋内安全確保を避難行動に位置づけることや、災害種別ごとの立ち退き避難が必要な区域の考え方、避難勧告の判断基準などを示したものでございます。これを踏まえ、現在土砂災害に係る避難勧告判断基準を見直しております。それ以外にも、今後予定されております土砂災害警戒区域の追加や警戒水位の見直しなども踏まえ、判断基準の見直しや避難区域の設定、伝達方法の検討を行う予定でございます。
男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針は、避難所運営や復旧、復興など各段階における男女共同参画のあり方を示したもので、避難所運営など各種マニュアルを作成していく際、女性の立場に十分配慮してまいりたいと考えております。
次に、相互応援協定の締結状況についてでございます。
他の市町村との相互応援協定については、愛媛県消防広域相互応援協定を初め10件、民間事業者等との協定締結については、災害時における応急対策業務に関する協定など55件ございますが、災害対策基本法改正を踏まえ、大規模な広域災害に即応できるよう、今後も協定締結拡大に努めてまいりたいと考えております。
次に、災害対応部署の強化についてでございます。
高塚議員さん御指摘のとおり、多様な指針に対応するにも、災害時に適切な判断を下すにも、気象、土木、情報、医療等の専門知識が求められるものと考えております。防災に関するスペシャリストの養成、行政内外の人材のネットワーク構築など、高い危機管理能力が市役所そのものに求められているものと考えております。現在、検討が進められております防災庁舎完成時には、本市の防災機能が集約されるよう、今後人材の育成や組織の検討を進めてまいります。
次に、BCPについてでございます。
昨年度末に各課所がそれぞれの業務を検討し、市役所の業務継続計画を作成いたしました。その中には、南海地震発生時を想定した非常時優先業務や今後取り組むべき項目を定めております。今後は庁内でのBCPに関する説明会や検討会を開催し、いざというときに実際に行動に結びつくよう、啓発に努めてまいります。
地元企業のBCP導入への支援につきましては、まずはその意義の周知、啓発が必要であり、今後はBCP策定企業の先進事例を紹介するなど、情報提供に努めてまいります。
○副議長(大條雅久) 高塚広義議員。
○2番(高塚広義)(登壇) 先ほどの部長の御答弁の中で、庁内でのBCPの作成についてですけど、今後庁内での説明会とか検討会を開催される予定があると思われますけど、本当に南海地震等がいつ起こってもおかしくない時期なので、今後の具体的な説明会とか検討会、開催される予定が今現時点わかっていればちょっと教えてください。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。関市民部長。
○市民部長(関福生)(登壇) 高塚議員さんの再質問にお答えいたします。
もともとこのBCPは、各担当課において作成してそれを取りまとめたものでございますが、まだ全庁レベルでの周知は、お互いのつながりなどはまだできていない部分が多々ございます。この年度内にはぜひお互いのきちんとした情報の共有ができる場をつくってまいりたいと考えております。
○副議長(大條雅久) 高塚広義議員。
○2番(高塚広義)(登壇) 次に、危険ドラッグについてお伺いいたします。
総務省消防庁は、9月19日、危険ドラッグが原因と見られる救急搬送者が2009年1月から2014年6月の5年半で4,469人に上ったとする全国調査の結果を発表しました。調査では、2009年から2011年の3年間は、救急搬送者が717人だったのに対し、2012年から2014年6月の2年半は、3,752人と大幅に増加していることが明らかになりました。都道府県別では、東京1,130人、大阪536人など、大都市圏が上位を占めております。
一方で、2009年は、搬送者ゼロの道県が33あったが、2014年は6月時点で5県のみ、過去5年半を通じて一度も搬送者が出なかった道府県はありません。
このように、最近では危険ドラッグが社会的な問題となっています。これは、大麻や覚醒剤と違い、店舗やインターネットで既存の薬物より安価で入手することができ、また合法という名で流通していたことから、気軽に青少年が手を出しやすいと想定されています。
そこで、お伺いします。
1点目に、本市で危険ドラッグを起因とした救急搬送されたケースがあったのか、お伺いします。
2点目に、本市で危険ドラッグ関連の急性中毒例があったのか、お伺いします。
3点目に、覚醒剤や大麻などの違法薬物には、そのもたらす快感を求め続け、または不安などからの解放を求めて、使用を繰り返してしまう依存症があります。薬物を中断すると、その薬物特有の禁断症状があらわれます。また、毒性についても妄想、発作的自殺、臓器不全、鬱、混乱などがあると言われています。危険ドラッグについても、覚醒剤や大麻と同様に、依存性や中毒性があるのか、お伺いします。
4点目に、今後の対応についてです。
若いころは、さまざまなものに興味を持つことは当たり前ではありますが、興味本位により危険ドラッグをたった一度だけ使用することで、一生を棒に振ってしまう可能性があります。現在、危険ドラッグを販売している業者に対し、指導、取り締まりを強化することも重要ではありますが、もう一つの取り組みとして、青少年に対する取り組みを強化すべきと考えます。学校では、危険ドラッグの恐ろしさや法律上の問題を徹底して教えることで、子供たちがみずから危険ドラッグはノーと言える意識づくりをしなければならないと考えます。具体的には、危険ドラッグ等の薬物乱用防止の授業の実施や講演会の開催、そして危険ドラッグの有害性を教員が説明できるように研修会の実施などを積極的に取り組んでいただきたいと考えますが、本市の御見解をお伺いいたします。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 危険ドラッグについてのうち、学校の取り組みについてお答えいたします。
国においては、平成10年度から順次、薬物乱用防止五か年戦略を策定しており、これを踏まえて、文部科学省からは、学校における児童生徒への薬物乱用防止教育の充実のため、保健体育、道徳、特別活動等において、健康に関する横断的、総合的な課題として、学校の教育活動全体を通じて指導を行うよう通達が出されております。小中学校では、薬物乱用の有害性、危険性等について、保健分野において全ての子供が履修することとなっております。学校における薬物乱用防止教育の講演会は、薬物乱用の危険性を熟知している警察職員、麻薬取締官OB、学校医、学校薬剤師等の協力を得て、児童生徒、保護者を対象に、年に1回開催され、さまざまな薬物乱用の防止について学習しております。参加者からも薬物問題への関心が高まったという声が聞かれ、これからの行動に対しての意識をさらに高めるよい機会となっております。また、教職員への研修は、本年度3学期に小中生徒指導主事を対象とした危険ドラッグについての研修会を予定しております。教育委員会といたしましても、今までと同様に、関係機関との連携を図りながら、薬物乱用防止教育に積極的に取り組んでまいります。
○副議長(大條雅久) 岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 危険ドラッグに依存性や中毒性があるのかどうかについてでございます。
危険ドラッグは、合法ハーブなどと称して販売されており、覚醒剤や大麻などの規制薬物よりも危険な物質が含まれていることもあり、大変危険な薬物でございます。中毒症状はさまざまで、脳を刺激して興奮させたり、幻覚を起こす作用などがあり、意識障害、嘔吐、けいれん、呼吸困難など、重篤な症状に陥ることもございます。また、一度だけのつもりでも、再び同じ感覚を味わいたくなり、繰り返し手を出してしまうといった依存性もございます。
○副議長(大條雅久) 村上消防長。
○消防長(村上秀)(登壇) 本市で危険ドラッグを起因とした救急搬送されたケースがあったのかどうかについてでございます。
平成26年9月19日、総務省消防庁発表の危険ドラッグが原因と見られる救急搬送者の状況によりますと、愛媛県では、平成23年に2人、平成24年に4人、平成25年に5人、平成26年1月から6月までに2人、合計で15人の搬送となっており、当市におきましては、平成25年に1人救急搬送しております。
次に、本市で危険ドラッグ関連の急性中毒例があったのかどうかについてでございます。
平成25年に救急搬送した1人につきましては、危険ドラッグ関連による急性中毒症状がございました。
○副議長(大條雅久) 高塚広義議員。
○2番(高塚広義)(登壇) 2点質問いたします。
教職員への研修は、小中生徒指導主事に3学期に予定されているということなんですけど、この主事さん以外の教職員についても研修していただきたいと思いますが、今後の予定はあるのか、お伺いします。
また、先ほど御答弁があったように、危険ドラッグには、依存性や中毒性があり、大変危険な薬物です。今後被害者を出さないためにも、さらなる対策が必要と思われますが、本市の御見解なり今後の予定がありましたらお伺いいたします。
○副議長(大條雅久) 阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 高塚議員さんの再質問にお答えいたします。
危険ドラッグについて、生徒指導主事の研修を3学期に行うということについてですが、特に子供たちに接している、全体を把握しているのが生徒指導主事という立場から、指導主事に研修します。その生徒指導主事は、各学校におきまして、その当時使った資料等を使って、職員会等で伝達講習を行うようになります。そのようなことから、学校全部が把握していくような方向で進めてまいります。
○副議長(大條雅久) 岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 高塚議員さんの再質問にお答えいたします。
危険ドラッグにつきましては、依存性や中毒性がありますので、非常に危険な薬物でございます。そういった中での対策でございますが、国におきましては、この危険ドラッグという名称につきましては警察庁と厚生労働省が新たな統一名称ということを定めて対策を練っているところでございまして、チラシであるとか、周知につきましては、警察も含めまして、国、県、市含めて周知をしてまいらなければならないと考えておりますので、そういった周知も含めまして、今後取り組んでまいりたいと考えております。
○副議長(大條雅久) 高塚広義議員。
○2番(高塚広義)(登壇) 次に、地域の市民要望についてお伺いします。
初めに、平成24年2月に暫定2車線で供用開始した国道11号新居浜バイパスに関してお伺いします。
1点目に、本郷一丁目から黒道までの600メートル区間及び黒道から西喜光地町までの500メートル区間の進捗状況、また今後の予定をお伺いします。
2点目に、フジ本郷店西側の交差点で、右折専用レーンの構造上の問題により発生している渋滞の解消対策として、昨年7月に隅切りを削り、西側路側帯の幅を狭くし、道路中央の白線の位置をずらす等の対策を行っていただきましたが、現在も慢性的な渋滞が続いています。今後の抜本的な対策についてお伺いします。
3点目に、11号新居浜バイパスに接続予定の西町中村線の工事の現状及び今後の工事予定についてお伺いいたします。
次に、上部東西線の整備についてお伺いします。
上部東西線は、大生院と中萩、角野校区を結ぶことで、大きな経済効果や11号線の渋滞緩和が見込まれるため、早期の開通が待たれます。治良丸、萩生出口本線までは、平成29年度中の供用を目指して事業を進めているようですが、治良丸以西の整備の見通しをお伺いします。
また、旦之上地区は、南北の幹線道路はありますが、東西の道路は大変幅員が狭いため、震災や火災等が起こった場合を危惧しております。地域の住民として、上部東西線の進捗状況が遅いと感じております。できれば、大生院から旦之上地区への延伸工事もあわせて進めてもらいたいと思いますが、御見解をお伺いします。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 地域の市民要望についてお答えいたします。
まず、国道11号新居浜バイパスについてのうち、本郷一丁目から西喜光地町までの進捗状況及び今後の予定についてでございます。
本郷一丁目から自転車道までの200メートル区間は、ほぼ用地買収が完了し、自転車道から黒道までの400メートル区間は、現在、6割程度用地買収が完了しております。また、黒道から西喜光地町までの500メートル区間は、今年度より用地調査に着手したと伺っております。今後の予定につきましてはさらに用地買収を進めていき、ある程度用地買収がまとまってきた時点で、埋蔵文化財の調査を行った後、工事に着手する見通しと伺っております。
次に、一般県道新居浜港線の慢性的な渋滞への抜本的な対策についてでございます。
現在、愛媛県において、本路線のバイパスとして整備が進められております都市計画道路西町中村線の完成が、抜本的な渋滞対策となるところですが、今のところ、完成にはまだ時間を要する状況です。御指摘のとおり、今まで講じてきた対策につきましては、大きな効果が得られなかったことから、暫定措置ではございますが、今年度から国道11号新居浜バイパスとの交差点北側の一部区間を拡幅することにより、南への直進車両の通過スペースを確保するため、現在用地交渉中で、今後用地買収が完了次第、工事を行う見通しと伺っております。
次に、西町中村線の整備の現状と今後の予定についてでございます。
現在、事業を実施している滝の宮橋南側から西の端交差点までの約1キロメートル区間のうち、供用開始のできていない滝の宮橋南側から国道11号新居浜バイパスまでの約600メートル区間につきましては、用地買収を進めており、今年度も大型物件に係る用地交渉中と伺っております。また、JR予讃線下越し部について、JR四国と工法等設計協議を進めているところと伺っております。今後の予定につきましては、来年度も大型物件の用地買収があることから、予算確保に努め、早期に工事が開始できるよう、用地交渉を進めていくと伺っております。
次に、上部東西線の整備についてでございます。
治良丸以西の約2キロメートル区間の整備見通しにつきましては、現在、整備している道路の進捗状況を踏まえながら、引き続き事業化できるよう準備を進めてまいりたいと考えております。
また、大生院側から旦之上地区への延伸につきましては、上部東西線を早期に全線開通するため、事業区間や事業費等を検討し、事業化の判断を行ってまいります。
○副議長(大條雅久) 再質問はありませんか。高塚広義議員。
○2番(高塚広義)(登壇) 先ほどの御答弁の中で、西町中村線の分ですけど、JR四国さんとの下越しのあたりの今後の設計についての協議という話があったんですけど、もうこれって結構長年たっていると思うんですけど、この辺が一番ネックにはなっている思うんですけど、いつごろまでとかという形の今後の予定等、今現時点であるんでしょうか、ちょっとお伺いします。
○副議長(大條雅久) 答弁を求めます。曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 高塚議員さんの再質問にお答えいたします。
西町中村線の今後の完成予定といいますのは、まだ愛媛県からは実際いつまでというような御回答をいただいておりませんので、今後その協議の進みぐあいを見て、またお知らせするようにいたしたいとは考えております。
○副議長(大條雅久) 再質問はありませんか。高塚広義議員。
○2番(高塚広義)(登壇) 上部東西線が一刻も早く全線開通できますよう、重ねてお願いいたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(大條雅久) 伊藤初美議員。
○18番(伊藤初美)(登壇) 市民の会の伊藤初美です。
年末の押し迫ったときに衆院選挙が行われます。私の周りでは、今何で選挙とか、600億円とか700億円もかけてもったいないことを。ほかのことに使ってよとかという声が聞こえます。大企業とかお金持ちには都合のよい経済政策、格差が広がり、地域や働く者には実感が持てないというのが庶民の声です。選挙への関心も薄く、またまた投票率が低くなることが心配です。とにかく投票へ行こうと呼びかけなければいけないかなと思っています。
それでは、質問に入ります。よろしくお願いします。
まず、マイナンバー、社会保障・税番号制度についてお伺いします。
市のホームページのトップのバナーのところに、あなたにも、マイナンバー。はじまります。というのがあって、平成27年10月からマイナンバーを一人一人にお届けしますとあります。そして、平成28年1月から、社会保障、税、災害対策の行政手続で使用しますので大切にしてくださいとか、法人も13桁の法人番号が指定され、官民問わず自由に使用できますとあります。そして、3つのメリットが示されています。このマイナンバー制度とは、国民一人一人に12桁の番号を割り当てて、氏名や住所、生年月日、所得、税金、年金などの個人情報をその番号で一元管理する共通番号制度のことで、希望者には番号と顔写真などが記載された個人番号カードが交付されるというものです。
以下、いろいろ調べた情報をもとに、私が懸念する事柄をまとめてみます。
現在、我が国では、基礎年金番号、健康保険被保険者番号、パスポートの番号、納税者番号、運転免許証番号、住民票コード、雇用保険被保険者番号など、各行政機関が個別に番号をつけているので、1人1つの共通番号を持ってあらゆる行政サービスを包括するものは、現在のところ存在せず、先進国としてはかなり珍しいそうです。それは、この共通番号制度が、行政の効率化につながるとされながら、プライバシー侵害の懸念が指摘されるため、これまで何度も廃案になり、導入されなかったためです。今回も政府は制度が導入されれば脱税防止、社会保障サービスの向上で国民にとって公平、公正な制度だといいことずくめを掲げていますが、近年、共通番号を使ってきた諸外国では、個人情報の管理が難しいネット社会に移行する中、その弊害が社会問題化しているというのが現実のようです。マイナンバー法では、不正に情報を漏えいするなどの行為に対しては、4年以下の懲役、または200万円以下の罰金といった罰則を設けており、また個人番号を取り扱う行政機関などを監視する特定個人情報保護委員会が設けられ、情報漏れや個人番号の不正利用を監視することとされています。十分機能するといいのにと思うのですが。
また、マイナンバー制度は、導入と運用に莫大な費用がかかるということです。導入コストについて、システム構築費などの初期費用2,700億円に加え、運用開始後も維持費などで年300億円程度が必要になる見通しだとのことです。また、マイナンバー制度を支える中核システム、情報提供ネットワークの設計開発業者を、内閣府は一般入札で決定し、落札金額は税抜き114億円、8%消費税込みでは123億1,200万円となったということです。これとは別に、マイナンバー番号生成のシステムには約69億円かかるなど、さまざまなシステムが運用には必要になっていくようです。新しいことを始めるときに初期投資が必要なことは当然ですが、本当に国民にとってこれだけかけるメリットがあるのか、デメリットとあわせて考えられなければいけないと思うところです。そして、これが各自治体で行うようになるわけですが、初期投資とともに、毎年運用費が発生してくるわけですから、どれだけ国からの支援があるかということも気にかかるところです。マイナンバー制度の問題に詳しい白鴎大学の石村耕治教授は、先行する海外で見直しが始まっている中、日本で導入を強行するのはアナクロニズムそのもの。背景にあるのは、IT利権にほかならない。ITベンダーに住基ネット以上の巨大な特需をもたらすだろうと指摘しています。再度申しますが、情報の一元化は、利便性、効率性というメリットの反面、万が一セキュリティーが破られた場合の被害は甚大なものになります。マイナンバーがどういう場面で使われるのか、またマイ・ポータルをどう活用するのか、細心の注意と万全のセキュリティーが求められているということで、このようにさまざまな問題を抱えているマイナンバー制度ですが、導入に向け市としては今どのような取り組みをされているのか、お伺いします。
また、市のメリット、デメリット、市民のメリット、デメリットについてはどのように捉えておられますか。今後市民への周知徹底はどのようにされるのか、お伺いします。
○副議長(大條雅久) この際、暫時休憩いたします。
午前11時57分休憩
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