本文
目次
議事日程
本日の会議に付した事件
出席議員
欠席議員
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者
開議(午前10時00分)
議長報告
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
白籏愛一議員の質問(1)
1 本市の経済について
(1) 地元経済界の景気動向
(2) 企業立地
(3) 新居浜ものづくりブランド
(4) ものづくり産業振興センター
(5) にいはま創業コンシェルジュ
2 教育問題について
(1) 小中学生の学力向上
(2) 全国学力テストの結果活用
(3) 教育力の向上
(4) 不登校児童・生徒
(5) 新設美術館の使用料
(6) こども発達支援センター
3 公共用地について
(1) 市有地の有効利用
(2) 民有地(借地)への公共施設建設
4 環境問題について
(1) 循環型社会構築
(2) 代替フロンの回収実態
5 福祉問題について
(1) 地域医療・介護の法改正
(2) 認知症対応
6 都市計画道路について
石川市長の答弁
1 本市の経済について
(1) 地元経済界の景気動向
(2) 企業立地
(3) 新居浜ものづくりブランド
(4) ものづくり産業振興センター
2 教育問題について
(1) 小中学生の学力向上
(3) 教育力の向上
3 公共用地について
(1) 市有地の有効利用
4 環境問題について
(1) 循環型社会構築
阿部教育長の答弁
2 教育問題について
(2) 全国学力テストの結果活用
(4) 不登校児童・生徒
(6) こども発達支援センター
休憩(午前11時04分)
再開(午前11時14分)
藤田総務部長の答弁
3 公共用地について
(2) 民有地(借地)への公共施設建設
岡部福祉部長の答弁
5 福祉問題について
(1) 地域医療・介護の法改正
(2) 認知症対応
横川環境部長の答弁
4 環境問題について
(2) 代替フロンの回収実態
寺村経済部長の答弁
1 本市の経済について
(1) 地元経済界の景気動向
(5) にいはま創業コンシェルジュ
曽我建設部長の答弁
6 都市計画道路について
木村教育委員会事務局長の答弁
2 教育問題について
(5) 新設美術館の使用料
白籏愛一議員の質問(2)
6 都市計画道路について
2 教育問題について
石川市長の答弁
2 教育問題について
白籏愛一議員の質問(3)
2 教育問題について
大條雅久議員の質問(1)
1 学童保育について
(1) 子ども・子育て支援新制度
(2) 小中学校の配置と義務教育の役割
阿部教育長の答弁
1 学童保育について
(1) 子ども・子育て支援新制度
(2) 小中学校の配置と義務教育の役割
大條雅久議員の質問(2)
1 学童保育について
阿部教育長の答弁
1 学童保育について
休憩(午後 0時02分)
再開(午後 0時59分)
大條雅久議員の質問(3)
1 学童保育について
阿部教育長の答弁
1 学童保育について
大條雅久議員の質問(4)
1 学童保育について
2 水道会計の適正化について
(1) 瀬戸・寿上水道問題
(2) 水道ビジョン
石川市長の答弁
2 水道会計の適正化について
(1) 瀬戸・寿上水道問題
橋本水道局長の答弁
2 水道会計の適正化について
(2) 水道ビジョン
大條雅久議員の質問(5)
2 水道会計の適正化について
橋本水道局長の答弁
2 水道会計の適正化について
大條雅久議員の質問(6)
2 水道会計の適正化について
3 財産表と公共施設マネジメントについて
(1) 財産表
(2) 公共施設白書
石川市長の答弁
3 財産表と公共施設マネジメントについて
(2) 公共施設白書
藤田総務部長の答弁
3 財産表と公共施設マネジメントについて
(1) 財産表
大條雅久議員の質問(7)
3 財産表と公共施設マネジメントについて
4 定員管理について
近藤副市長の答弁
4 定員管理について
大條雅久議員の質問(8)
4 定員管理について
藤原雅彦議員の質問(1)
1 地域コミュニティーの再生について
石川市長の答弁
1 地域コミュニティーの再生について
休憩(午後 2時00分)
再開(午後 2時09分)
藤原雅彦議員の質問(2)
1 地域コミュニティーの再生について
石川市長の答弁
1 地域コミュニティーの再生について
藤原雅彦議員の質問(3)
1 地域コミュニティーの再生について
2 人口減少について
石川市長の答弁
2 人口減少について
阿部教育長の答弁
2 人口減少について
岡部福祉部長の答弁
2 人口減少について
曽我建設部長の答弁
2 人口減少について
藤原雅彦議員の質問(4)
3 防災行政無線について
関市民部長の答弁
3 防災行政無線について
藤原雅彦議員の質問(5)
3 防災行政無線について
関市民部長の答弁
3 防災行政無線について
藤原雅彦議員の質問(6)
3 防災行政無線について
4 学校給食について
阿部教育長の答弁
4 学校給食について
藤原雅彦議員の質問(7)
4 学校給食について
5 新居浜市中学校選択制度について
阿部教育長の答弁
5 新居浜市中学校選択制度について
藤原雅彦議員の質問(8)
6 障害者等用駐車場について
石川市長の答弁
6 障害者等用駐車場について
藤原雅彦議員の質問(9)
6 障害者等用駐車場について
7 特殊詐欺について
阿部教育長の答弁
7 特殊詐欺について
関市民部長の答弁
7 特殊詐欺について
藤原雅彦議員の質問(10)
7 特殊詐欺について
8 熱中症対策について
阿部教育長の答弁
8 熱中症対策について
岡部福祉部長の答弁
8 熱中症対策について
藤原雅彦議員の質問(11)
8 熱中症対策について
散会(午後 3時15分)
本文
平成26年9月9日 (火曜日)
議事日程 第2号
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問
――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
――――――――――――――――――――――
出席議員(26名)
1番 川﨑 利生
2番 高塚 広義
3番 三浦 康司
4番 篠原 茂
5番 水田 史朗
6番 太田 嘉一
7番 岩本 和強
8番 藤原 雅彦
9番 佐々木 文義
10番 大石 豪
11番 大條 雅久
12番 永易 英寿
13番 伊藤 謙司
14番 藤田 豊治
15番 髙橋 一郎
16番 岡崎 溥
17番 髙須賀 順子
18番 伊藤 初美
19番 真木 増次郎
20番 藤田 幸正
21番 伊藤 優子
22番 仙波 憲一
23番 白籏 愛 一
24番 近藤 司
25番 加藤 喜三男
26番 山本 健十郎
――――――――――――――――――――――
欠席議員
なし
――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
市長 石川 勝行
副市長 近藤 清孝
企画部長 寺田 政則
総務部長 藤田 佳之
福祉部長 岡部 嘉幸
市民部長 関 福生
環境部長 横川 悦夫
経済部長 寺村 伸治
建設部長 曽我 忠
消防長 村上 秀
水道局長 橋本 桂一
教育長 阿部 義澄
教育委員会事務局長 木村 和則
監査委員 田中 洋次
――――――――――――――――――――――
議会事務局職員出席者
事務局長 藤田 秀喜
議事課長 原 正夫
議事課主幹 伊藤 裕敏
議事課副課長 上野 壮行
議事課副課長 徳永 易丈
議事課調査係長 鈴木 今日子
議事課主査 大田 理恵子
議事課主任 中島 康治
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前10時00分開議
○議長(加藤喜三男) これより本日の会議を開きます。
―――――――――― ◇ ――――――――――
議長報告
○議長(加藤喜三男) この際、議長報告を申し上げます。
報告事項は、特別委員の選任についてであります。
産業・観光振興対策特別委員会の委員の辞任に伴い、後任の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、平成26年9月4日付で議長において山本健十郎議員を指名いたしましたので、御報告申し上げます。
これより日程に入ります。
本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第2号のとおりであります。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(加藤喜三男) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において篠原茂議員及び水田史朗議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第2 一般質問
○議長(加藤喜三男) 次に、日程第2、一般質問を行います。
この際、申し上げます。一般質問における各議員の発言は、それぞれ通告の時間以内となっておりますので、御了承願います。
これより会派代表質問に入ります。
順次質問を許します。まず、白籏愛一議員。
○23番(白籏愛一)(登壇) おはようございます。
自民クラブの白籏でございます。自民クラブを代表して質問をいたします。
さて、学研の雑誌アンケート結果によると、全国主婦の幸せに暮らせる街ランキングにおいて、新居浜市は全国813の自治体のうち、第9位にランクされたとのことであります。四国ブロックでは第2位ということですが、居住している市民にとっては、自身の住んでいるところについて、漠然と幸せを感じることはあっても、全国9位とトップレベルであることを認識している人は少ないのではと思われます。自分たちの住む町に自信を持ち、明るく元気に日々を過ごすことこそ幸せであると考えるところであります。
また、さきの高校野球全国大会においては、県代表の小松高校が、惜しくも1回戦で敗れはいたしましたが、大変な熱戦で、心に残る試合となりました。そのメンバーの中に、本市出身の選手が数名いました。過去、済美や今治西、西条高校等が甲子園に出場しましたが、どのチームにも新居浜出身の選手がいたように思います。少年野球ではレベルの高い新居浜勢、その力を一つにまとめ、ぜひ甲子園に出場してほしいと願っている市民は多いと思います。ぜひ本市から甲子園に出場し、活躍してほしいと祈りつつ、通告のとおり質問を始めたいと思います。
一昨年の12月、第2次安倍内閣が発足いたしました。長年続いたデフレからの脱却、経済の再生を命題に、アベノミクスなる政策を次々に展開してきました。これにより、日本経済には、明るさも見え始め、低迷していた株価も現在では日経平均株価で1万5,000円台で推移している状況であります。ただ、景気の伝播は、大企業から中小企業へ、都市から地方へということで、本市における企業の景気動向、さらに市民の暮らしにどのように影響してきているのかは気にかかるところであります。経済産業省の調査によると、今春、賃上げを行った中小企業、小規模事業所は64.5%となり、前年よりも7.7%増加したとのことでありました。ただ消費税の3%アップ、円安によるガソリン等の価格が上げどまりの状況などで家計負担が増す中、市民の暮らしは気がかりなところであります。
まず、第1点目は、政府の経済対策が実施されている中、本市における住友系企業や地元諸企業における経営状況にどのように影響が出ているのかについてであります。設備投資の状況、操業状況、賃上げや賞与の状況及び整員状況について伺います。
次に、市長の公約にもあった住友企業を初め、地元経済界との連携強化について伺います。
互いの立場を尊重しつつ、忌憚なく意見を出し合い、市の施策に生かせることは生かしつつ、共存共栄に結びつけられる関係を構築できていることは、市民にとってもありがたいことであります。市長は、就任後2年近くになりますが、この点についても十分配慮されながら、関係構築に力を入れられていると思います。現状の手応えについて伺います。
次に、ここ数年、リブドゥコーポレーションやプライムデリカの企業誘致がなり、市民にとっても明るいニュースとなり、多くの雇用も生まれました。今後も新しい企業誘致が望まれますが、まずは用地の問題があります。内陸型の工業用地が望まれているとも聞きますが、進出を希望する企業の問い合わせや今後の工業用地確保に関する計画があれば伺います。
次に、新居浜ものづくりブランドについて伺います。
住友各社の多様なニーズに応える協力会社として集積してきた技術は、すばらしいものがあります。こういった風土の中生まれたものづくり企業のすぐれた工業製品や特徴ある技術を新居浜ものづくりブランドとして認定したとのことであります。新居浜から生まれたすぐれた技術、製品を今後どのように官民ともども世界や国内に展開しようと考えているのかについて伺います。
さて、平成22年3月に新居浜市ものづくり産業振興ビジョンが策定されております。それには、新居浜市では、別子銅山の開坑以来、住友関連の企業群を中心に工業集積を形成してきた。現在、グローバル化や少子高齢化、環境問題への対応など、ものづくり産業を取り巻く環境は、大きく変化している。このような変革の中でも、住友諸企業と地域中小企業が今後も持続的に成長、発展していけるよう、このたび新居浜市ものづくり産業振興ビジョンを策定したとあります。これに関連すると思いますが、その後、平成23年11月には、新居浜市ものづくり産業振興センターが開所されております。既に数年を経過いたしましたが、このセンターについては、製造業の若手人材育成や団塊世代の技能を伝えることなどを目的に、市が設置し、新居浜ものづくり人材育成協会が運営するとあります。技能講習、その他、施設、設備の使用等、業務を実施されていることと思いますが、まずお聞きしたいのは、大きな期待の中設立されたこのセンターが、その後、自主的な運営がなされ、また所期の目的をしっかり果たされているのか、伺います。
さらに、現状問題点は発生していないのか、伺うところであります。
次に、にいはま創業コンシェルジュについて伺います。
にいはま創業コンシェルジュとは、新居浜商工会議所、日本政策金融公庫新居浜支店、公益財団法人えひめ東予産業創造センター、新居浜市役所が連携し、地域における創業からその後のフォローアップまでを総合的にサポートするための支援ネットワークですとあり、今年6月に設立されているようです。起業を考えている人にとっては、まさにありがたい支援組織であると思います。この制度が有効に活用され、本市の経済活性化の一翼になればとの思いがあります。現在までの問い合わせや申し込み、その他広報の状況等について伺います。
次に、石川市長の公約、すなわち重点政策16項目の中に小中学生の学力向上及び家庭、地域の教育力の向上があります。
まず、市長に伺いたいのは、重点政策16項目に小中学生の学力向上を含めたことについて、それなりの背景、思いがあったためと思います。その辺についてまず伺います。
去る4月22日に実施された小学6年生と中学3年生の全員を対象に実施した全国学力テストについて、学校別結果公表が可能となり、大阪市など少なくとも9市町村が学校別の平均正答率を公表する意向との報道がありました。学校の序列化につながるなどの声もあるようですが、私は市民にも堂々と公表すべきであると思います。立ち位置がわからなければ、小中学生の学力向上もかけ声だけで終わりかねません。私は、全国学力テストの結果を貴重な資料として、個人に対してももっとオープンにし、これを励みにして、本市の小中学生の学力向上につなげてほしいと思っています。指導上の参考資料として使われるというだけでは、小中学生の学力向上にとって不十分であると思われます。競い合うことは、人間としても大切なことであります。学力だけがその人にとり全てでないことは誰もがわかっていることだと思います。各種スポーツや合唱など音楽、さらに書道やその他文化の面においても個人も含め順位はつきものであり、当然、公表されております。本市においては、この全国学力テストの結果をどのような形で公表し、市長のいう学力向上につなげていこうとするのかについて伺います。
次に、市長は、経済の再生、コミュニティーの再生、市役所の再生について取り組まれており、平成26年度はそれぞれ実行の年として位置づけられ、鋭意取り組みを進めております。
こういった中、新たに健康都市づくりと教育力の向上を掲げ取り組まれようとしております。教育力の向上については、政策懇談会においても教育力向上ワーキンググループが会合を重ねているようであります。学びの場としての学校、しつけの場としての家庭、育ての場としての地域、これら教育力の向上は、まさに長年の懸案であり、緊急かつ重要な課題でもあります。ただそれぞれ具体的な取り組みとなると、何からどう手をつけていくかであります。市長が考える家庭とは、学校とは、さらに地域とはいかなる姿であろうかとまず伺います。
政策懇談会における取り組みの指針もいずれ出ようかと思いますが、今後取り組まれようとする考えがあれば、一端を述べていただきたいと思います。
次に、文部科学省が8月7日公表した学校基本調査によると、減少傾向が続いていた不登校の児童生徒数が増加に転じたとの報道がありました。全国では、前年に比べ、7,000人の増加とありました。2013年度に不登校を理由に学校を30日以上長期欠席した数字とのことですが、愛媛県内においては1,062人であり、前年度より56人増加したとのことであります。内訳は、中学生が896人、小学生が166人で、中学生では増加したとのことです。不登校の児童生徒を持つ保護者にとっても大きな問題であり、学校や地域にとっても、より綿密な原因の究明が必要であろうと思われます。報道によると、不登校の子供を支援する専門家は、苦しいなら休めばなど保護者の意識変化も増加の理由とありました。本市においても、単純に人口で割ると、100人近くの不登校児童生徒がいることになりますが、実態はどうなのかについてまず伺います。
また、これら不登校の把握されている原因についてはどのようになっているのか、伺います。
将来を担うべく、子供たちがいかなる理由においても不登校とは悲しむべきことでないかと思います。今後、教育委員会としてどのような対応を考えているのかについて伺います。
次に、来春には総合文化施設が完成、長年の懸案であった美術館も開館の運びになろうとしております。寺坂問題についてここでは触れませんが、展示室の使用料について伺いたいと思います。
さきに新居浜市美術館設置及び管理条例が決定されました。その中で、展示室1、2及び市民ギャラリーの使用料について明らかになりました。教育委員会の後援などでの減免制度についてはどうなるのか決まっていないようですが、とにかく使用料を見て驚いているのが実情であります。絵画や写真、その他書道など、純粋な市民グループによる展示会においては、その使用料支払いは大変厳しいものであります。現在の郷土美術館においては、1階南の第5、第6展示室、計217平米を1日使用すると、減免前の使用料は3,000円となっておりますが、減免により1日1,500円の使用料となっています。6日間使用して9,000円であります。しかし、新しい美術館では、広さ250平米の市民ギャラリーでは、1日7,700円となっており、6日間使用で4万6,200円となります。仮に50%の減免となっても、1日3,850円となり、6日間使用で2万3,100円となります。他の美術館では普通かもしれませんが、これでは立派な美術館が完成しても、いざ市民が利用となると、金額的に極めて厳しいものとなります。これまで郷土美術館を使用してきた市民の趣味の団体では、実際、利用できないグループも多くなるとのことであります。これまでのような減免制度は、どうなるのでしょうか、伺います。
これまで利用してきた、また新しく利用しようとする市民グループが、より使用しやすい展示室となるよう、減免率により配慮を期待しますが、理事者はどのように考えられているのか、伺います。
次に、この美術館建設に当たり、20年以上にわたって積み立ててきた文化振興基金について伺います。
まず、この総合文化施設建設に当たって、どの程度この基金を使わないで済むのかについて伺います。
国の各種の補助金などの活用により、当初の予定より大きく変わってきたと思います。この文化振興基金は、市民の寄附も含め、長年にわたって美術館建設のために積み立てた基金であります。より市民に多く、新しい美術館を利用していただくため、利用料減免のため支出したり、より市民に感動される企画展開催のため活用するのはよいことでないかと考えますが、理事者の見解を伺います。
次に、本市においてこども発達支援センターが開所され、10月で5年を迎えることになります。窓口としての発達支援課には、年間1,400件から1,500件の子供の障害に関する相談があるとのことで、まさに日々多忙な時間を過ごしているのではと思います。発達障害の認知度向上を背景に、相談件数は年々増加傾向であり、その分、センター設置の意義が高まっているのだと思います。支援を必要とする子供も事実増加しておりますが、まだ保護者が障害に気づかない例もあり、特別支援学級だけでなく、通常学級で支援が必要な児童生徒は少なくないとされております。学校現場や医療、養育機関との連携で、一人一人の実態に応じて個別支援計画を策定し、計画に基づき幼児期から進学段階に至るまで成長を支援、乳幼児期の小集団療育や保護者の個別相談にも当たっているとのことであります。教育現場での障害の早期発見に加え、成人後の自立も見据えた支援は、今後さらに重要になってくるとともに、地域、社会の理解や協力も大切なことであると思われます。発達障害は、人間関係に困難を抱えるアスペルガー症候群や注意欠陥多動性障害、ADHDや学習障害、LDの総称でありますが、大学に限っても発達障害と診断された人は全国で2,000人ですが、診断を受けていないグレーゾーンの人を含めれば、発達障害の可能性のある学生は数万にも及ぶと言われているそうであります。特に、就労は、今後さらに大きな課題となるとされております。本市においては、こども発達支援センターの開所以来、他市からの研修も毎年多く来所されており、まさに先進的な市として認知されているところであります。5年を経過しようとする今、このセンターにおける発達障害支援の状況についてどういった問題点を感じ、対応されているのか、また本市の実態について伺います。
次に、本市においては、庁舎敷地内へのコンビニ誘致や太陽光発電事業向けの土地貸しが正式に決まり、これら2件に係る年間事業収入は1,000万円を超えるとのことであります。こういった市有地活用事業は、本来、自治体としては余りやられていない手法でありますが、新財源確保や職員の意識改革の面でも、有効な施策であると認識しております。本市においては、別子山との合併により、さらに大幅に増加した山林や公共施設、さらにその他市有地も多く所有しています。県においても、公共施設の命名権など、税収以外のこういった収入を財産活用により得ており、今や自治体も真剣に取り組むべく施策の一つであります。コンビニにおいては、カフェ併設に加え、閉庁時間帯の住民票の請求受け付けや交付などもできるようにとのことであり、市民にとってもより便利になると思います。宣伝、広告業者による市有地への看板の設置やその他森林等の有効利用や公共施設へのストアの併設等々、職員による提案や市民からの提案にも独自性のあるよい案があるかもしれません。かたいと言われた自治体が、新しい発想にも真摯に対応できる柔軟な姿勢を持てる時代になったのだと感じております。第3、第4の市有財産活用事業についてはどのように考えているのかについて伺います。
次に、公共施設内にある民有地の実態について伺います。
郷土美術館が建っている用地を初め、学校内でも一部民有地が残り、地代を支払っている事例があると聞きます。特殊な事情を除き、借地上に公共施設を建設するのは、私としてはやはりいかがなものかとの感がいたします。過去種々の経緯の中、現在があると思いますが、主にはどういった事例があるのか、また市が借地料として支払っている額についても主要なものについて伺います。
市としての考え及びこういった借地となっている民有地において、所有者の売却希望も含め、購入などによる市有地への変更の事例はあるのかについてもあわせて伺います。
次に、バイオマスの利活用について伺います。
循環型社会の構築は、今後の自治体経営にとっても大きな課題の一つだと考えます。特に、し尿や生ごみ、浄化槽や下水道汚泥などを面倒なものとして捉えるのではなく、立派な地域資源として有効に利活用するシステムが構築されれば、循環型社会の大きな歩みとなると考えるところであります。昨年の3月議会においても、福岡県大木町において実際に運転されているおおき循環センターに伺い見聞したことをもとに質問をしておりますが、このセンターでは、し尿と家庭や事業所から出る生ごみ、そして遠心分離により濃縮された浄化槽汚泥を連続的にタンクに仕込み、37度で22日間滞留させることにより発生するメタンが主成分のバイオガスをホルダーにため、発電機の運転及び熱源として使用、連続的に排出される水溶液は、液体肥料として回収するシステムであります。新居浜市では、本年度予算において、バイオマス利活用構想策定費として891万円が予算計上されています。この事業目的については、現在、本市においては、下水処理場で公共下水道区域内から発生する汚泥を処理し、衛生センターで浄化槽汚泥、くみ取りし尿を処理しています。
一方、衛生センターは、平成2年4月の供用開始から24年経過し、設備等の老朽化が進み、し尿処理施設の長寿命化計画を策定している状況であります。
そこで、下水道汚泥量などの将来予想を踏まえた上で、新居浜市下水処理場へのし尿、浄化槽及び事業系生ごみの投入についての包括的な検討を委託するとあります。委託内容については、し尿、浄化槽汚泥の下水処理投入検討及び生ごみの下水処理場への受け入れ検討、事業実施方針検討などとなっているようであります。し尿、浄化槽汚泥、生ごみの効率的な処理という点については、この構想策定により一歩踏み出したとの感はありますが、表題にあるバイオマス利活用については、この構想策定の中に含まれているのか、まず伺います。
石川県珠洲市ほかの自治体においても、バイオマスメタン発酵施設につながるほぼ同様の設備を稼働し、発電や肥料としての利活用につなげている実態があります。最初に述べたように、し尿、生ごみ、浄化槽や下水道汚泥は、私たち市民から生まれた資源であるとの認識で、これらの利活用を通じて、循環型社会の構築に向かうべきであると考えます。そして、各種処理施設の統合も図るべきであると思います。本市がバイオマス利活用構想策定費を計上するに当たって描いた思いを伺います。
次に、冷凍冷蔵庫やエアコンの冷媒として使用されていたフロンが、オゾン層を破壊する物質とされ、平成8年には生産が全廃になった経緯があります。その後、代替フロンに逐次切りかえられ、同じく冷媒として使用されてきました。代替フロンは、水素、フッ素、炭素から成るフロンで、塩素や臭素を含まないため、オゾン層の破壊には寄与しない、HFCなる代替フロンが広く使用されてきた経緯があります。しかし、近年、この代替フロンについても、地球温暖化を進める温室効果が極めて高く、温室効果ガスとして知られるCO2の数百から1万数千倍も高いとされ、京都議定書においても、排出を減らす対象にもなりました。政府も代替フロンHFCから別の物質に切りかえさせる対策をとっている状況であると思います。フロンが大気中のオゾン層破壊の元凶とされ、冷媒として使用された後の回収では、国の厳しい指導もあり、粛々と回収作業も進んだと思います。現行法では、この代替フロンの回収については、業務機器の廃棄時に回収するよう定めていますが、回収率は3割程度と低迷している上、使用中にも相当量が漏れ出しているともされています。政府の法改正案では、代替フロンとは別の冷媒を使うなどの手法で、削減の達成を求める内容になっているようであります。本市においても、これら廃棄機器は相当量あると考えますが、代替フロンの回収の実態等についてどのように把握されているのか、伺います。
次に、6月18日成立した介護保険や医療提供体制を見直す地域医療・介護総合確保推進法で、軽度者向けの介護サービスの市町村事業への一部移行が決まったとのことであります。移行までの猶予期間が3年ということで、県内自治体においても不安があるとの報道でありました。地域によってサービスに格差が出るのではないかとか、法に盛り込まれたボランティアやNPOの活用に関し、利用者には認知機能の低下や専門的なケアが必要なケースもあることから、人材育成が課題であるとの指摘もあるようであります。法成立で、地域によって利用者のニーズに合わせ、柔軟な対応ができるようになるとの見方もあるようですが、法改正の内容、さらには本市においてどういった課題点が上げられるのかについて伺います。
次に、認知症が原因で行方がわからなくなったとして、昨年1年間に家族などから警察に届け出があった不明者は、前年より715人増の1万322人だったとありました。愛媛県においても141件を受理し、10人の死亡を確認したとのことであります。毎年高齢者の増加とともに、認知症不明者も増加しつつあります。私たちの身近においても、認知症が原因で徘回し、家族が非常に困っているなどの話も聞きます。県内でも要介護認定者のうち、約5万人が認知症とされ、その中で本市では約5,000人となっているようであります。県においても、早期発見、早期対応と関係機関との連携強化のため、認知症疾患医療センターを県下7カ所に設置し、対応を始めているようであります。新居浜市における認知症不明者の実態は、どのように把握されているのか、伺います。
また、県が本市にも昨年設置した認知症疾患医療センターにおける活動状況についてもあわせて伺います。
次に、本市においては、26の都市計画道路があります。それぞれ進捗率がゼロ%から100%までさまざまであります。100%となっているのが5路線、逆に全く手がつけられていないのが6路線となっているようであります。都市計画上、必要性に鑑み指定された路線が数十年も全く手がつけられていないのは不可解であります。先般、高津校区のまちづくり校区懇談会が開催されました。毎年提案される校区課題に、宇高西筋線の問題があります。地域の強い要望が長く続いているのに、いまだゼロ%の進捗率が続いております。10年ほど前、土地改良区の協力を得て、水路にふたをかけることにより、3カ所、各約20メートルにわたって道路拡幅を自動車の待機用として工事をしていただいた覚えがあります。校区課題ではありますが、同じく進捗率ゼロ%の沢津桜木線とともに、川東地区の南北を結ぶ主要幹線として交通量も極めて多い大切な道路であります。特段の配慮を願いたいと思いますが、この2路線について理事者の考えを伺います。
次に、この2つの路線を除いた進捗率ゼロ%の4路線の現状と今後の見通し、さらに25%に満たない4路線についても遅延している理由をそれぞれお聞かせください。
また、この際、市が必要性、さらに現実に推進は困難などの見地から、都市計画道路からの見直しなど考えがあれば伺いたいと思います。
これで第1回目の質問を終わります。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇)おはようございます。
私も白籏議員さん同様、新居浜の高校が甲子園に出場できることを祈りながら、自民クラブ代表の白籏議員さんの御質問にお答えをいたします。
まず、地元経済界の景気動向のうち、住友企業を初めとした地元経済界との連携強化についての手応えについてでございます。
本市経済の持続的発展のためには、住友諸企業を中心とした地域経済の構造をさらに強固なものとしていくことが肝要であり、そのため住友各社との連携強化を公約の重点政策としたものでございます。そのため、これまで定期的に開催しております新居浜経済懇談会を通じ、地元住友諸企業や経済界のトップとの意見交換を行うとともに、新たに新居浜市政策懇談会を設置し、各界各層からの幅広い御意見を伺いながら、市政の推進を行っているところでございます。さらに、市職員への住友諸企業の理解を深めるため、工場見学や事業概要等について研修を行うなど、さまざまな階層に応じた取り組みを進めております。また、昨年に続き本年2月には、地元経済団体や愛媛県とともに、住友本社経営層との情報交換を行うなど、着実に取り組みを進めてまいりました。こうした取り組みがお互いの理解を深め、忌憚のない意見交換ができる環境を築くことで、強固な信頼へとつながり、本市での活発な経済活動へとつながるものと考えております。こうした取り組みを通じ、私自身も住友諸企業の経営陣と密接な意見交換を行うことができるようになり、これにより担当者レベルにおいても、より具体的な話も伺うことができるようになっております。
このように、少しずつではありますが、以前よりもお互いの理解が深まっているといった実感がございます。
次に、企業立地についてでございます。
企業の立地動向は、日本経済の回復基調に後押しをされ、年度初めから活発になりつつあります。現在のところ、市内企業の事業拡張に伴うお問い合わせを多くいただいておりますが、御案内のとおり、市が整備した工業用地も残り少なくなっており、民間所有の遊休地も進出企業の利用用途などをお伺いしながら御紹介させていただいているところでございます。本市といたしましては、新たな工業用地を早期に整備するため、現在、観音原地区の候補地について、地積測量等を行っているところであり、完成いたしますと、全体計画としては約3ヘクタールの工業用地を確保できる見込みでございます。
次に、新居浜ものづくりブランドについてでございます。
平成25年度から認定いたしております新居浜ものづくりブランドは、現在までのところ、30社38製品、技術を認定し、今後、新居浜ものづくりブランドの認知度の向上、また認定企業におかれましては、実需につながる販路開拓、受注拡大が期待されているところでございます。そのため現在、9月に大阪で開催される大型商談会、関西機械要素技術展への出展に向け、認定企業3社の出展支援を行っているところでございます。
さらに、来年1月には東京で開催される大型商談会、インターネプコンジャパンにも出展を予定しており、積極的に販路開拓支援を行っていく予定でございます。
さらに、海外への展開として、現在、認定企業が新たに開発いたしました製品をインドネシアやフィリピンなどの海外販売につなげるべく、えひめ東予産業創造センターが中心となり、販路開拓支援などを行っております。
また、11月には、県が主催する台湾企業との商談会に産業戦略監を派遣し、認定企業とともに積極的な販路開拓を行う予定でございます。
加えて、認定製品や技術を視覚的に訴えるための動画制作や認定企業の製品、技術の紹介、開発にかける経営者の思いなどをまとめた小冊子の作成などに取り組んでおります。これらが整いましたら、新居浜ものづくりブランドの専用ホームページを立ち上げ、認知度の向上に努めてまいります。
次に、ものづくり産業振興センターについてでございます。
新居浜市ものづくり産業振興センターは、ものづくり産業における人材育成のほか、幅広く中小企業等の振興のために活用する施設として、平成23年10月に開設いたしております。ことしで4年目を迎え、初年度では13講座79人の受講人数であったものが、平成24年度には20講座164人、平成25年度には23講座193人と推移をしており、平成26年度も7月末現在で13講座148人と堅調に推移しているところでございます。この間、受講者獲得を目指して、対象を西条市、四国中央市にまで広げPR活動に努めるほか、利用企業のニーズ調査を行いながら、企業が求める資格取得を目指したカリキュラムの新設や利用企業に出向いていって実施する出前研修など、きめ細かな対応に努めてきた成果であると考えております。今後の問題といたしましては、少子化に伴う若年層の減少により対象人数が減少することが見込まれ、また基礎技能の習得のための研修がおおむね一巡いたしましたことから、今後企業が必要とする研修は、技能の高度化に向けた研修となることが予想され、そうした場合、講師費用の増大、少人数での実施など、研修事業の採算割れを起こすことが懸念されておるようでございます。市といたしましても、引き続き中小企業振興条例に基づく助成制度を継続しながら、利用企業が人材育成をしやすい環境整備に努めてまいります。
次に、教育問題についてのうち、小中学生の学力の向上への思いについてでございます。
まちづくりは人づくりと言われますように、市政を運営する上で人づくりは大変重要な要素であり、人づくりの根幹をなすのが教育だと思っており、将来の新居浜市を担う子供たちへの教育は、その中でも最重要課題の一つであります。人口減少社会を迎え、今後ますます都市間競争が激しくなる状況の中で、子供たちへの教育は、将来の新居浜市への先行投資であり財産であると考えております。そのようなことから、全国的な問題となっております学力の低下、いじめ・不登校問題を解決するため、いま一度家庭、学校、地域の役割を検証し、家庭でしつけ、学校で学び、地域で育てることを再認識し、新居浜市の子供たちの健やかな成長を図りたいとの願いから、重点施策の中に教育力の向上を掲げたところでございます。その具体的な施策といたしましては、教育委員会において小中学生の学力の向上に向けた施策を展開しており、平成25年度からは、新居浜市学力向上推進委員会を設置し、新居浜市独自の標準学力調査を実施することによって、その結果の検証を通して授業改善を行い、子供たちの学力の向上に向けての取り組みを進めているところでございます。
次に、教育力の向上についてでございますが、教育力の向上につきましては、今年度から政策懇談会の新たなテーマとして取り組んでおり、具体的な施策を立案するため、現在、作業部会でありますワーキンググループを設置し、3回会議を開催し、熱心な議論をいただいております。子供たちの生きる力を育むため、学校はみずから学び、みずから考え、主体的な判断、行動ができるよう、組織的、計画的に学習する場、家庭は基本的な生活習慣、豊かな情操、善悪の判断などの基本的な倫理観、自制心や自立心などの基礎的な資質や能力を育成する場、地域は学校や家庭で学んだ生きる力を基礎としつつ、さまざまな年齢の人々とかかわっていくことにより生きる力を育てる場と考えております。そのようなことから、当ワーキンググループにおきましては、生きる力の基本となります問題解決能力、豊かな心と創造的なコミュニケーション能力、健康、体力を育むことにより、未来の新居浜を担う子供たちの育成を目標に、それぞれの立場での事業展開、また連携による事業展開について御議論をいただいております。今後におきましては、ワーキンググループからの提言を受け、政策懇談会から具体的な意見等が示されることとなりますが、将来にわたって市民、地域の活力が受け継がれ、未来の新居浜を担う子供たちの健全な育成を目指した施策を進めていきたいと考えております。
次に、公共用地についてでございます。
市有地の有効活用につきましては、白籏議員さん御案内のとおり、市民サービスの向上と資産の有効活用を図るため、今年度、庁舎東側駐車場敷地内にコンビニエンスストアを誘致したところでございます。これにより、月額80万円の地代収入を得ることができ、現在、年末のオープンに向け準備を進めております。また、土地貸しによる太陽光発電普及事業にも取り組み、3月末に事業者が決定したところでございます。このほか市有財産活用事業につきましては、今年度新たに遊休市有地売却の顧客仲介制度の導入に取り組むこととしており、これまでは遊休市有地の売却に当たり、市政だよりと市ホームページのみで周知を行っておりましたが、周知範囲に限界があることから、愛媛県宅地建物取引協会等と協定を締結し、不動産業者等の会員からの顧客の仲介を受けることにより、遊休資産の売却の促進を図るものでございます。今後におきましても、現在実施しております職員の一人一提案制度や職員有志による公約実現プロジェクトチームからの提案を通じて、市有財産の活用に限らず、税外収入等の財源の確保に努めてまいります。
次に、環境問題についてのうち、循環型社会構築についてでございます。
今まで本市におきましては、ごみの3Rの推進のため、新9種分別収集の実施等に取り組み、ごみの排出抑制、リサイクルの推進、最終処分量の削減などに一定の成果を上げてまいりました。
一方、し尿、浄化槽汚泥等につきましては、適正な処理に主眼を置いてまいりました。国が平成25年5月に定めた第三次循環型社会形成推進基本計画では、循環型社会の形成に関する政策課題は、循環を量の側面からだけではなく、質の面から捉え、廃棄物等を貴重な資源やエネルギー源として一層有効活用して、枯渇が懸念される天然資源の消費を抑制するという新たなステージに進んでいるとしております。新居浜市でも現在、下水処理場では、下水処理工程の中で、濃縮汚泥をメタン発酵させ、発生したメタンガスを場内の熱源として利用するほか、住友共同電力に供給し、発電にも有効利用されています。今回のバイオマス利活用構想策定事業は、この工程に、し尿、浄化槽汚泥、事業系生ごみを投入し、一括処理することを検討するものであります。また、一括処理により、メタンガスの発生量がふえれば、それを利用した自家発電、売電についても検討することとしております。今回の構想策定事業の大きな目的は、平成2年から稼働しております衛生センターが老朽化している中、今後のし尿及び浄化槽汚泥の安定的で効率的な処理として、下水処理場での一括処理が最も効果的でないかということを検討するものです。あわせて、ガスの発生を促す効果があると言われている生ごみの処理が可能となれば、白籏議員さん御指摘の廃棄物のエネルギー利用という新たな政策課題に応えるものとなると考えております。
以上申し上げましたが、他の点につきましてはそれぞれ補足いたさせます。
○議長(加藤喜三男) 阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 自民クラブ代表の白籏議員さんの御質問にお答えいたします。
まず、全国学力・学習状況調査の結果活用についてでございます。
昨年及び今年度の全国学力・学習状況調査の結果は、新居浜市全体の傾向を市のホームページ上に公表しております。昨年度の教科に関する調査の結果については、国語A、主として知識に関する問題、国語B、主として活用に関する問題及び算数、数学A、主として知識に関する問題と算数、数学B、主として活用に関する問題を全国平均と比べて上回っている、全国水準である、やや下回っている等の表現で示しております。生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査の結果については、良好な項目と課題のある項目の一部を掲載しています。本年度は昨年度と同様の文章表記に加えて、各教科の領域や内容、また生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査の良好な項目と課題のある項目の一部をレーダーチャートとして表記しています。
また、子供たちや保護者への公表につきましては、個人の資料を個票として学級担任が教育相談等の機会を利用して手渡し、個々に応じた学習支援を行っております。
次に、どのように学力向上につなげていくかについてでございます。
昨年4月に学力向上推進委員会を、5月に実践活動部会として授業力向上委員会、学習環境委員会、個別支援委員会の3部会を設置いたしました。結果の検証につきましては、実践活動部会の授業力向上委員会が中心となって、新居浜市全体の結果分析及び考察を行い、1学期中に各小中学校の結果分析をもとにした課題を、夏期休業中の研修で2学期以降の努力事項及び取り組み指標を明らかにし、読解力を身につける問題への集中的な取り組みや辞書の活用による基本的な言語力の習熟等、授業実践に取り組みました。そして、冬季休業中には、2学期の取り組みの評価を行い、3学期に取り組む努力事項を再検討して、3学期の実践、評価へとつなげていき、年間を通じたPDCAサイクルによる学力向上に取り組んだところでございます。今年度も昨年度から継続した取り組みをすることによって、子供たち一人一人の学力の向上を目指してまいりたいと考えております。
次に、不登校児童・生徒についてでございます。
まず、新居浜市小中学生の平成25年度に30日以上欠席をした不登校児童生徒数は、小学生29人、中学生83人でございました。全国平均と比べますと、小学校は0.08%増で、中学校は0.39%減となっております。不登校の原因につきましては、主に学校生活に関するものとして、友人関係をめぐる問題や学業の不振、部活動等での問題や教師との関係等の問題があり、また家庭を原因としているものとして、家庭の生活環境の急激な変化や家庭内の不和、本人にかかわる問題などが挙げられます。近年は、さまざまな要因が重なる複合的な理由による不登校生が増加の傾向で、本市では平成25年度は不登校生の原因が複合的な理由で確認されているものが全体の34%でございました。
次に、これまでの教育委員会の対応でございます。
不登校児童生徒の対応で最も大切なことが早期発見、早期対応でございます。さらに、不登校にはさまざまなタイプがあり、それぞれの状況と進行の程度に応じた専門的な指導や援助が重要であります。このようなことから、教育委員会では、早期の対応と不登校児童生徒やその家庭へのきめ細やかな支援を行うため、スクールカウンセラーの配置やハートなんでも相談員等による教育相談体制の充実などに努めるとともに、適応指導教室の設置やスクールソーシャルワーカーや親と子のふれあい相談「あゆみ」の設置など、学校、家庭、関係機関が連携した地域ぐるみのサポートシステムの構築に向けて取り組みを進めてまいりました。今後におきましても、児童生徒の学ぶ意欲を育み、進んで登校したい、学ぶことが楽しいと思えるような魅力ある学校づくりや心の教育の推進、教育相談体制の拡充など、不登校児童生徒に対する適切な対応を図り、早期の学校復帰や社会的自立に向けた継続的な支援を充実させてまいりたいと考えております。
次に、こども発達支援センターについてでございます。
こども発達支援センターは、開所から5年を迎え、発達障害への地域理解が深まり、早期発見、早期支援の重要性の認識が一般的に浸透してきたと感じております。また、関係機関との連携が深まってきたことや早期療育支援へのニーズの高まりなどにより、相談事業、早期療育通園事業の利用件数が増加傾向にございます。しかしながら、本市では、長らく近隣市の療育サービスに多くを頼ってきた経過から、地域の中に発達支援や療育を担う人材が不足している状況にあり、臨床心理士などの専門職においては、大半を市外の人材に頼っている現状がございます。今後、より高度、多様化する個別支援へのニーズに対応するとともに、発達支援のサービスを安定的かつ継続的に提供していくためには、発達支援にかかわるマンパワーを強化し、専門職の人材の確保、人材育成を着実に進めていく必要があると考えております。現在、学校において支援が必要な児童生徒の増加に伴い、平成25年度からは学校支援員を5名増員するとともに、小中学校の教職員による特別支援教育ハンドブックを作成し、困った子と見るのではなく、困っている子であるということを理解した視点に立ち、特別支援教育を推進する支援体制の充実に取り組んでいるところでございます。
また、心理検査を学校現場で生かすために、今年度新たに特別支援教育コーディネーターや特別支援学級担任者を対象とした心理検査の基礎を学習する心理アセスメント研修を実施し、特別な支援が必要な子供をいろいろな側面から捉え、よりよい支援が実践できるよう、教職員のスキルアップに努めております。
幼児期から全ての子供たちに社会の一員として自己実現を果たし、特性を生かして社会に貢献できる力を身につけさせるために、将来を見据えた支援の質の向上をなお一層進めてまいります。
以上申し上げましたが、他の点につきましては教育委員会事務局長が補足いたします。
○議長(加藤喜三男) この際、暫時休憩いたします。
午前11時04分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前11時14分再開
○議長(加藤喜三男) 休憩前に引き続き会議を開きます。
補足答弁を求めます。藤田総務部長。
○総務部長(藤田佳之)(登壇) 公共用地についてのうち、民有地、借地への公共施設建設について補足を申し上げます。
まず、主な事例についてでございます。
市の公共施設には、市庁舎などの公用の施設のほか、市民の方の利用に供する施設、いわゆる公の施設とされる公共用の施設がございます。白籏議員さん御指摘のとおり、郷土美術館や学校などの公共施設の一部敷地については、これらの施設設置時の土地所有者との交渉における経緯、経過を初め、設置後における駐車場の増設など、利用者のニーズや利便性に早急に対応すべく借地したものなど、市の所有に至らず借地料を支払い、その用途に供しているものがあります。その主なものといたしましては、郷土美術館を含めた庁舎敷地を初め、小中学校、保健センターや東新学園、重量挙げ練習場や文化振興会館、防火水槽などの敷地がございます。
次に、主要な借地料についてでございます。
借地料の額につきましては、小学校17校のうち9校の敷地について約2,714万5,000円、郷土美術館を含めた庁舎敷地について約432万円、保健センター駐車場について約71万5,000円となっており、他の施設も含め、今年度総額で約3,981万円を支払うこととなっております。
次に、市としての考え方と借地から購入などによる市有地への変更の事例についてでございます。
借地の解消に向けた取り組みにつきましては、土地所有者との合意が必要なこと、また買収のための予算が伴いますので、市有地への変更は進んでいないのが実情でございます。直近の事例で申し上げますと、平成14年12月に神郷小学校敷地のうち2筆、約594平方メートルを買収により取得しております。また、平成7年10月には、高津保育園敷地のうち、1筆、約2,315平方メートルを普通財産である市有地との交換により取得しております。
○議長(加藤喜三男) 岡部福祉部長。
○福祉部長(岡部嘉幸)(登壇) 福祉問題について補足を申し上げます。
まず、地域医療・介護の法改正についてでございます。
今回の法改正では、介護予防給付の訪問介護及び通所介護について、全国一律の基準に基づくサービスから地域の実情に応じて市町村が効果的かつ効率的に実施することができる新しい総合事業へと移行することとされております。市町村が中心となって生活支援コーディネーターの配置等を通じて地域の支え合いの体制づくりを推進し、サービスの利用に当たっては、従来と同様に地域包括支援センター等のケアマネジメントに基づき、適切な支援につなげていく仕組みとなるものでございます。本市におきましても、介護予防給付の訪問介護及び通所介護にかわるサービスとして、既存の訪問介護事業所やデイサービス事業所への委託のほか、NPO、ボランティア団体、各種サロンなどの社会資源の活用による多様な生活支援サービスの提供体制を構築していく必要があります。また、高齢者自身が生活支援の担い手となって社会的役割を持つことが生きがいや介護予防につながることから、支援する側とされる側という画一的な関係ではなく、支え合う地域づくりに向けた取り組みも重要と考えております。さらに、生活支援や介護予防に関する情報共有及び連携や協働を推進するための協議体の設置、不足するサービスの開発、サービスの担い手の養成に向けた生活支援コーディネーターの配置も必要でありますので、本市の実情に合った配置が課題となっているところでございます。
次に、認知症対応についてでございます。
認知症不明者の実態をどのように把握しているのかにつきましては、新居浜警察署を初め、関係機関との連携を密にすることによって、実態把握に努めております。認知症、または認知症の疑いのあると警察が確認できた高齢者の捜索願は、平成25年度は21件あり、本年度は現在まで5件でありますが、そのうち行方不明のままの方はおられないということでございます。
なお、警察が認知症と捉えていない行方不明者の中には、いまだ見つからない高齢者がおられると伺っております。
次に、認知症疾患医療センターの活動状況についてでございます。
認知症疾患医療センターは、地域における認知症疾患の保健医療水準の向上を図ることを目的に、愛媛県の指定により、平成25年4月に新居浜・西条圏域の地域拠点センターとして十全第二病院に設置されました。地域の認知症医療の拠点として、医療と介護の連携により、認知症高齢者の地域での暮らしを支える重要な機能を有している施設でございます。
主な事業内容につきましては、認知症疾患に関する鑑別診断、周辺症状と身体合併症に対する急性期治療、専門医療相談、地域保健医療及び介護関係者への研修を行っており、平成25年度の実績報告は、専門医療相談件数389件、入院件数66件、身体合併症、周辺症状への急性期対応23件、その他地域の連携としてかかりつけ医等への研修10回、認知症医療連携協議会の開催などとなっております。
○議長(加藤喜三男) 横川環境部長。
○環境部長(横川悦夫)(登壇) 環境問題についてのうち、代替フロンの回収実態について補足を申し上げます。
ハイドロフルオロカーボン、略しましてHFCなどのフロン類につきましては、大気中への放出を抑制するため、通称フロン回収・破壊法によりビルの空調や業務用の冷蔵庫など、業務用冷凍空調機器の廃棄時や修理時にフロン類を適正かつ確実に回収、破棄しなければならないことになっております。フロン類の回収は、都道府県知事の登録を受けたフロン類回収業者が行い、前年度に回収したフロン類の量などを知事へ報告し、知事はその報告内容を環境大臣と経済産業大臣へ通知し、両省庁は、フロン類の回収・破壊量をホームページ等で公表しております。フロン類の回収率につきましては、経済産業省が算定しており、平成22年度31%、平成23年度29%、平成24年度34%となっております。フロン類の回収の実態につきましては、回収業者からの都道府県への報告に基づき集計されておりますことから、本市における回収率は把握できておりませんが、平成24年度における全国での回収量は4,543トンで、そのうち愛媛県の回収量は39.5トンとなっております。このように、フロン類の回収量が伸びておりませんことから、フロン回収・破壊法が改正される動きもあり、都道府県知事の指導権限等が強化されておりますので、本市におきましても、愛媛県と連携をし、広報などを通じてノンフロン製品への転換やフロン類の適正な管理や回収を周知してまいります。
○議長(加藤喜三男) 寺村経済部長。
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 地元経済界の景気動向のうち、住友系企業や地元諸企業における経営状況についてほか1点について補足を申し上げます。
住友諸企業の業況につきましては、世界的な景気回復基調を追い風に、総じて安定的な操業を続けており、国内の消費増税の駆け込み需要の反動も一部品目に見られたものの、景気は緩やかに回復しつつある傾向でございます。しかしながら、世界的な需給バランスによる市況価格の低迷が続いている製品もあり、加えて原料価格の高騰等による採算性が悪化している製品などもございますことから、全体としてはまだまだ楽観視できる状況に至ってない状況でございます。また、地場産業である鉄工業界にあっては、業種や業態の違いによって企業間格差が大きく、全体的な傾向ではありませんが、大手企業の設備投資に動きが出てきたことから仕事量が若干回復傾向にあるとのことでございます。しかしながら、全体としては、依然として受注単価が安価で低迷しており、原料価格や電力料金が上昇しているなど、厳しい状況が続いております。
次に、設備投資の状況についてでございます。
住友金属鉱山や住友化学の電池材料部材が高操業を続けており、それに伴いそれぞれ設備増強をいただいております。また、住友金属鉱山においては、ニッケル製造設備の増強が平成23年度から3カ年で行われ、年間6万5,000トンの生産体制が確立されております。
次に、賃上げや賞与の状況についてでございます。
ことしの春闘では、定期昇給に加え、住友金属鉱山と住友重機械工業においては、ベースアップがなされ、また賞与におきましても、全社的な業績に支えられ、住友金属鉱山、住友化学については引き上げ、住友重機械工業については若干の引き下げとなっております。
次に、雇用状況についてでございますが、住友各企業におかれましては、これまでにも継続的な雇用をいただいており、今春の新規採用者も41名となっております。しかしながら、住友化学におきましては、千葉工場の整理縮小の影響から、今春の新居浜地区での採用は見合わせたようでございます。
次に、にいはま創業コンシェルジュについてでございます。
現在までの問い合わせや申し込みの状況につきましては、新居浜商工会議所で確認いたしましたところ、今年度に入りまして11件の御相談がございました。そのうち4件が既に開業しており、9月には2件が開業予定であると伺っております。加えて、日本政策金融公庫新居浜支店での相談件数も、前年比120%以上で推移しているとのことでございまして、相互に連携した成果があらわれているものと考えております。
また、広報の状況につきましては、新居浜市のホームページで周知するとともに、新居浜商工会議所やえひめ東予産業創造センターのフェイスブックを活用した周知を行っております。
○議長(加藤喜三男) 曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 都市計画道路について補足を申し上げます。
都市計画道路は、市街化区域内だけでなく、外側の市街化調整区域も含めた大規模な道路網として都市計画決定いたしております。これは、計画が整備見通しの有無にかかわらず、百年の大計という考え方により計画決定されており、都市の将来像を誘導するとともに、円滑な都市活動を支え、利便性の向上や良好な都市環境を確保するためには、長期的な視点から都市計画に定める必要があったこと、また限られた財源で道路整備を進めるためには、法に基づく建築規制により、道路空間の物理的な確保を先行的に進める必要があったことなどが理由となっております。
まず最初に、宇高西筋線と沢津桜木線についてでございます。
宇高西筋線は、以前から高津校区のまちづくり校区懇談会等でも整備要望が上がっている路線でありますが、今のところ具体的な事業計画は立っていない状況でございます。本路線につきましては、川東地区の南北を結ぶ主要幹線道路としての必要性は認識をいたしておりますが、現在整備している上部東西線等の進捗状況や財政状況等を踏まえ、愛媛県との協議を進めながら、事業計画を立ててまいりたいと考えております。
沢津桜木線につきましては、現在、計画幅員の11メートルは確保できておりませんが、2車線道路として整備されておりますので、当面、計画道路として整備をする予定はありません。
次に、都市計画道路の進捗率が低い路線についてでございます。
進捗率がゼロ%の路線は、川東地区の2路線のほかに、岸の下旦の上線、前田庄内線、高木庄内線、上泉萩生線の4路線ございますが、いずれの路線も現在整備計画は立っておりません。
また、進捗率が25%に満たない路線は、平形外山線、下泉中村松木線、大江橋高木線、西原松神子線の4路線でございますが、いずれの路線も市街地内の一部区間を整備したものの、残っている区間の整備計画は同様に立っておりません。
都市計画道路の整備がおくれた主な理由といたしましては、十分な道路予算が確保できなかったこと、用地費、補償費の高騰によりコストが増高したこと、地権者との用地交渉が難しく、地元の合意形成が可能な箇所を優先したことなどが上げられます。
今後の見通しでございますが、財政的に非常に厳しい状況の中、同時に複数の路線を整備することは困難でありますことから、市内道路網のバランス、交通量や渋滞状況、さらには産業振興の観点や国道、県道の整備状況等も勘案しながら、優先路線を決定し、整備を進めてまいります。
次に、都市計画道路見直しについてでございます。
都市計画決定後、70年以上経過しているにもかかわらず未着手の路線などでは、長期間にわたる建築制限により、有効な土地利用や地権者の生活設計に少なからず影響を及ぼしております。また、人口減少や少子高齢化社会の進展、厳しい財政制約等、社会経済情勢の変化に伴い、道路に求められる機能や役割も変化していることから、今後効率的かつ効果的な道路整備を進めるために、将来の交通状況も加味しながら、都市計画道路の見直しを検討してまいりたいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 木村教育委員会事務局長。
○教育委員会事務局長(木村和則)(登壇) 教育問題についてのうち、新設美術館の使用料について補足を申し上げます。
まず、新設美術館の使用料の減免につきましては、新居浜市美術館設置及び管理条例第10条に、市長は特に必要があると認めるときは、観覧料、特別観覧料及び施設等使用料を減額しまたは免除することができると規定しておりますため、今後施行規則を制定する際に、具体的に規定する予定としております。
なお、減免の範囲や金額につきましては、郷土美術館や他の同様の施設の減免内容も確認しながら、多くの市民のグループの方々に使っていただけるよう、検討してまいります。
次に、文化振興基金の活用についてでございます。
文化振興基金は、平成25年度末現在で約15億円となっております。今後、約6億円の取り崩しを行う予定となっております。また、文化振興基金は、設置目的として、新居浜市民文化施設の建設及び芸術文化資料の収集のため設置するとなっており、使途が限られておりますことから、目的以外には使用できないものとなっております。
以上で補足を終わります。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。白籏愛一議員。
○23番(白籏愛一)(登壇) 都市計画道路宇高西筋線については、長く地元校区が住民要望を続けている路線でもあります。今年度中には郷桧の端線も一部完成し、供用されることになります。この路線につながる宇高西筋線は、より重要になりますけれども、真面目な取り組みをぜひお願いいたしたいと思います。
それと、美術館の使用料の減免ですけども、市長が云々という話もございましたけど、市長はそういう考えはあるんでしょうか、ちょっとお聞きしたいと思います。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 白籏議員さんの再質問にお答えいたします。
美術館の使用料につきましては、当面ああいう形で決めましたけれども、今現在の郷土美術館の使用料ともあるいは他市の美術館の使用料等も勘案しながら、減免措置について検討をしてまいりたいと思っております。
○議長(加藤喜三男) 再質問はありませんか。白籏議員。
○23番(白籏愛一)(登壇) 美術館の使用料の件ですけれども、とにかく現実に利用できない、できにくい、そういう美術館であっては、新しい美術館を建ててもどうもそれではいけない、そういうことを思います。利用されてこその美術館であると思います。市民グループが年間200日利用するといたしましても、これまでの使用料1日1,500円で6日間9,000円、それと同じように減免したとしても、200日使用で年間180万円、そういった繰入金額になるわけですね。そういったことから、ぜひ市民が使いやすい、そういう美術館にしてほしいし、そのためには使用料についても特段の配慮をお願いしたいと思います。そういうことを要望して、私の質問を終わりたいと思います。
○議長(加藤喜三男) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) いずみ会の大條雅久です。
通告に従い質問させていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。
昨日は、久々に晴れの日が1日続き、夜の月もきれいで大きく見ることができました。しかし、長引いた天候不順で、農家の方々の御苦労を考えるとまだまだ大変かなあと存じ上げます。きのうニュースが幾つかありました。明るいニュースも幾つもあったんですが、児童が公園で大人からもらったあめを口にして気を失った。救急搬送をされたと。一命は取りとめ元気にはなったということですが、このニュースを聞いて、非常に暗たんたる気分にさせられました。子供を見守る環境、社会というのを本気で考えていかないといけない、そんな時代になったのかなあと思います。
さて、学童保育について質問させていただきます。
今議会に提出されている議案第61号、議案第62号などは、平成24年8月に公布された子ども・子育て関連3法に関連して各自治体単位で整備が迫られた条例制定ですが、来年4月に本格施行される子ども・子育て支援新制度と呼ばれる政府の日本成長戦略の根幹をなす柱の一つについて、同時に来年4月の法律施行に向けて整備が必要な学童保育に関する新居浜市の取り組みをお聞きいたします。
参考資料1は、新居浜市の公設施設で開設中の22の放課後児童クラブの現況です。放課後児童クラブには、この一覧表のほかに民営のともだちパークを含めて、新居浜市内に23あると理解しておりますが、質問に入る前に準備いたしました次の参考資料2をごらんください。
御存じのとおり、新居浜市の5歳刻みの年齢別人口ピラミッドです。私の世代では、中学校で習ったときは、本当にピラミッドの形をしていましたが、現在の年齢別のグラフはひし形になっています。60代の人口を見ますと、60歳から69歳の男性が9,205人、女性が1万113人、合計1万9,318人、50代の方が、男性6,958人、女性7,102人の合計1万4,060人、もちろん若年層も見なければなりませんが、この2つの世代の比較だけを見ても、10年後の新居浜の労働人口を想像して正直背筋が寒くなります。土木関係や個人商店が人手不足で会社を畳む話がニュースになりました。スーパーマーケットでは、レジ打ちをする店員さんが不足して、それがセルフレジの拡大要因になっているともニュースが流れています。安倍内閣が打ち出している日本再興戦略の改革に向けての10の挑戦を持ち出すまでもなく、日本経済の先行きは、女性の職場環境の改善、働きやすい社会環境の整備にかかっていると言っても過言ではないと思います。
そこで、学童保育の整備拡充なのですが、働くお母さんに行政がどれだけ寄り添ってサポートしていくのか、ことし6月に閣議でまとめられた新たな成長戦略の中で、女性の輝く社会づくりのために学童保育の拡充が打ち出されていますが、新居浜市の学童保育拡充はどのように取り組まれるのでしょうか。また、児童福祉法の改正を受け、児童福祉施設としての位置づけが明確となった放課後児童クラブに関する条例制定については、現在、どのような作業をされているのでしょうか。放課後児童クラブの条例整備の際には、指導員の身分保障や資格、指導員の配置人数、施設の整備等について新居浜市として検討すべき事項があるはずですが、これらの点について具体的な検討はどのようになっているのでしょうか。特に、これまで受け入れをしていなかった高学年の児童、4年生から6年生について、ニーズ調査を含め、施設対応はどのようにお考えでしょうか。
私は、放課後児童クラブが今回の法整備を機に、子供の生活の場として整備、機能するべきではと考えますが、市長、教育長はいかがお考えでしょうか。
次に、新居浜市内の小中学校の現状について生徒数、学級、学校、規模に関して、私なりに心配し、今後の学校運営に対して不安を感じていることをお聞きいたします。
心配している現況を一部説明しますと、別子山地区を除く旧新居浜市内の16の小学校、1年生から6年生までの全96学年で26の学年が1学年1クラスだけです。市内の学年の約3割になります。全学年1クラスの学校が3校、全校で12クラス未満の小学校が5校、中学校では、大生院中学校の3年生が1クラスのみです。旧新居浜市内の小学校16校を見ると、生徒の総数が78人の学校から973人の学校まで、規模で比較すると10倍以上の開きがあります。適正な学校規模とは新居浜市ではどうお考えなんでしょうか。市長、教育長のお考えをお聞きしたいと思っております。
学校教育法施行規則第41条には、小学校の学級数は12学級以上18学級以下を標準とする。ただし、地域の実態、その他により特別の事情のあるときはこの限りではないとありますが、地域の実態、特別の事情とは、新居浜市の場合、別子山地区以外は考えにくいように私は思います。クラスの人数だけを考えた場合、私は1クラスの人数は少ないほうがよいという考えを持っております。小中学校とも1クラスの生徒数は二十数人、30人を超えない規模が子供たちにとっても、教師にとってもよい規模ではないかなあと思います。しかし、学年で言えば、同一学年で3クラスぐらいあったほうが、学校教育の運営にはよいのではと考えています。新居浜市が考える理想の学校規模は、どのようなものでしょうか、御答弁よろしくお願いいたします。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) いずみ会代表の大條議員さんの御質問にお答えいたします。
学童保育についてのうち、子ども・子育て支援制度についてでございます。
まず、放課後児童クラブに関する条例整備につきましては、平成26年4月30日付で公布された厚生労働省令の内容を踏まえ、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定めるため、現在条例制定の準備をしております。12月議会での上程を予定いたしております。
次に、条例整備に伴う具体的な準備についてでございます。
放課後児童クラブの質の向上のため、指導員として県の指定された研修受講者等の有資格者を各クラブに1名配置する予定でございます。5年の経過措置ではございますが、適切に配置を行いたいと考えております。
次に、高学年の受け入れについてでございます。
現在、小学4年生は、長期休暇期間のみ受け入れております。それ以上の学年拡大につきましては、現状で22クラブ中9クラブがプレハブや児童センターでクラブを開設しております。施設につきましては、学校施設の活用状況を再確認したいと思います。
また、ソフト面の課題として、遊びの違う小学1年生から6年生までの異学年を同じ場所で受け入れることは、子供にとって過ごしやすい場所になるのかどうかも検討課題であります。
次に、指導員の身分保障や資格についてでございます。
現在、指導員は、非常勤職員として採用しており、雇用保険にも加入しております。1年更新ではありますが、継続して勤務していただいているのが現状であり、3年に1度は更新面接を行っております。資格につきましては、現在の採用条件にはありませんが、小学校教諭等の有資格者が約半数を占めております。
次に、指導員の配置人数についてでございます。
利用児童数に応じて、全22クラブに61名の指導員を配置しており、各クラブ2名以上の配置となっております。
次に、施設の整備についてでございます。
現在は、待機児童もなく、児童の受け入れができている状況でございます。待機児童が発生する場合は、指導員の確保や施設整備の必要性を検討してまいります。国により新たな成長戦略、子ども・子育て支援新制度により学童保育の充実が打ち出されておりますが、まだ国の新規の具体的な支援策が出てきておりません。今後、国の具体的な支援策の動向を確かめながら、保護者が安心して働けるための放課後児童クラブのあり方を考えるとともに、子供たちの健全育成、また生活の場としての充実のため、放課後児童クラブの運営に努めてまいります。
次に、小中学校の配置と義務教育の役割についてでございます。
適正なクラスの人数、小学校の学級数、学校規模につきましては、学校教育法施行規則第41条に、小学校の学級数は12学級以上18学級以下を標準とする。ただし、地域の実態、その他により特別の事情があるときはこの限りでないとあります。おおむね1学年2クラスか3クラスが適正な学校規模であると考えておりますが、これはあくまでも全国的な基準でございまして、地域にはそれぞれ地域の実態や特別な事情があることは言うまでもございません。現在、1学年に1クラスだけの学年や全学年が1クラスの学校も存在し、このままで推移いたしますと、平成30年度ごろに複式学級運営が起きかねない現状があることは認識いたしております。子供たちが学校で学ぶ意義として、社会で健全に生きていくために必要な知識や学ぶ楽しさを教え、そして集団生活の中で社会性を身につけさせることは大変重要なことだと考えております。しかしながら、学校と家庭と地域が連携して子供を育てる視点や小規模校ならではの細やかな配慮が行き届いた指導等のメリットや学校自体が地域住民のよりどころになっている現状もありますことから、学校の統廃合に関しては慎重な検討が必要であると認識いたしております。いずれにいたしましても、学校の適正規模、適正配置の問題は、教育効果や教員配置などの教育指導面の充実強化や管理運営面、学校施設等の効率的な利用などさまざまな問題を内包いたしております。国が小中学校の統廃合に関する指針を見直すとの報道もありますことから、今後国の動向を注視いたしますとともに、総合的な観点から検討を始めたいと考えております。
○議長(加藤喜三男) 大條雅久議員。
○11番(大條雅久)(登壇) 先に放課後児童クラブの整備についてなんですが、教育長がおっしゃったとおり、子供の生活の場として充実に努める、まさに言葉どおりそうしていただきたいと思います。家庭でしつけて、学校で学び、地域で育てる、これは教育長御自身おっしゃっている言葉だし私もそのとおりかと思いますが、このリンクの輪をきっちり結ぶためには、子供の生活の場というのが家庭と学校だけじゃないんだと。これは市長にお聞きしたいって質問で申し上げたように、今からの新居浜、日本、やはり安倍首相の言葉を待つまでもなく、女性が積極的に社会進出をしていただかないと、女性が職場を支えていただかないと。じゃあ母親の役割はどうするのか、もう現実の問題として今あります。ですから、その学校と家庭との間を結ぶ3番目の生活の場として、放課後児童クラブを捉えようというのが今の国の成長戦略の中での方針です。先週、北川中小企業庁長官が新居浜においでになられました。セミナーをされて、レジュメをいただきました。中小企業庁長官のレジュメの中に、学童保育の拡充ってあるんです。これが、ですから市長にもお答えしていただきたいという趣旨ですから。教育長だけでお考えになることかなあというのは答弁の中でちょっと気になりました。
それと、じゃあ拡充っていうのはどういうふうにしていくのかということをお聞きしている中で、今作業を進められている放課後児童クラブの条例の中で、子供のいるスペースは施設の中で1人1.65平米以上という国の参酌基準は新居浜市ではどうされるんですか。障害をお持ちのお子さんを引き受けた放課後児童クラブの指導員の加配はどういう基準でなさるんですか。具体的にちょっと教えてほしいんです。来年4月の施行ですから、松山市は6月議会で既に条例を出されました。私は新居浜市は9月かなと思ってましたら、ありませんでしたんでこうやって質問が幸いできると思ってます。12月議会の前ですけども、既に各自治体で検討を進められ、また国が各町の事情で余裕を持って、幅を持って決めてもいいよって言われる代表的な基準がこの2つかなと思ってます。
あわせて指導員の資格なんですが、今の指導員の方、半数の方が教員資格をお持ちだと。とってもありがたいことだと思いますが、放課後児童クラブの現場の責任はどこにあるんですか。非常勤職員っておっしゃるけども、非常勤職員には幅がありますよ。時給幾らか、時給これこれっていう形のアルバイトかパート感覚でお雇いになっているんじゃないですかという心配が私はずっとありましたから、そんな中で、どなたが放課後児童クラブの場の責任者になるんですか。それもお答えください。
○議長(加藤喜三男) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 大條議員さんの再質問にお答えいたします。
まず、放課後児童クラブの定員の1人1.65平方メートルについて、現在の新居浜市はどうなっているのかということだと思います。現在の状況で22クラブ中2カ所がちょうど1.6平米、もうあと一カ所が1.5平米と、2カ所だけが基準を上回っていないという。しかし、おおむねという言葉であれば全部オーケーだと思います。
次に、今年の障害児の受け入れについてですが、現在、障害児の子供を31名受け入れております。
次に、放課後児童クラブの責任の所在はというところですが、教育委員会で放課後児童クラブを担当するようになった経緯から申し上げますと、地域の子供がその一つの小学校へ行っておると。他の学校から来ているわけではないと。そのようなことから、授業が終わって放課後児童クラブへ行くというのは、その生徒さんはその学校の生徒であるということから、教育委員会で担当するようになりました。ただ、放課後っていうふうなことから、社会教育課が担当をしております。ですから、指導員に対する研修等についても社会教育課で行っております。
なお、学校長に対しましては、学校内で開設している施設なので、特に1年から3年までの子供たちが放課後利用するということで学級担任や学校長の指導も、また直接相談する場合もありということで協力するように伝えております。
○議長(加藤喜三男) この際、暫時休憩いたします。
午後 0時02分休憩
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