本文
目次
議事日程
本日の会議に付した事件
出席議員
欠席議員
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者
開議(午前10時00分)
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
岩本和強議員の質問(1)
1 平成26年度当初予算案について
(1) 歳入・歳出
石川市長の答弁
1 平成26年度当初予算案について
(1) 歳入・歳出
寺田企画部長の答弁
1 平成26年度当初予算案について
(1) 歳入・歳出
田中総務部長の答弁
1 平成26年度当初予算案について
(1) 歳入・歳出
岩本和強議員の質問(2)
1 平成26年度当初予算案について
(1) 歳入・歳出
石川市長の答弁
1 平成26年度当初予算案について
(1) 歳入・歳出
岩本和強議員の質問(3)
1 平成26年度当初予算案について
(1) 歳入・歳出
(2) 企業誘致整備対策事業
(3) 庁舎敷地内コンビニ誘致事業
石川市長の答弁
1 平成26年度当初予算案について
(2) 企業誘致整備対策事業
寺田企画部長の答弁
1 平成26年度当初予算案について
(3) 庁舎敷地内コンビニ誘致事業
岩本和強議員の質問(4)
1 平成26年度当初予算案について
(2) 企業誘致整備対策事業
(3) 庁舎敷地内コンビニ誘致事業
石川市長の答弁
1 平成26年度当初予算案について
(3) 庁舎敷地内コンビニ誘致事業
岩本和強議員の質問(5)
1 平成26年度当初予算案について
(2) 企業誘致整備対策事業
(4) JR新居浜駅周辺の整備
石川市長の答弁
1 平成26年度当初予算案について
(4) JR新居浜駅周辺の整備
岩本和強議員の質問(6)
1 平成26年度当初予算案について
(4) JR新居浜駅周辺の整備
石川市長の答弁
1 平成26年度当初予算案について
(4) JR新居浜駅周辺の整備
岩本和強議員の質問(7)
1 平成26年度当初予算案について
(4) JR新居浜駅周辺の整備
(5) 介護支援ボランティア事業
(6) 介護基盤緊急整備事業
神野福祉部長の答弁
1 平成26年度当初予算案について
(5) 介護支援ボランティア事業
(6) 介護基盤緊急整備事業
休憩(午前10時56分)
再開(午前11時06分)
岩本和強議員の質問(8)
1 平成26年度当初予算案について
(5) 介護支援ボランティア事業
(6) 介護基盤緊急整備事業
神野福祉部長の答弁
1 平成26年度当初予算案について
(6) 介護基盤緊急整備事業
岩本和強議員の質問(9)
1 平成26年度当初予算案について
(6) 介護基盤緊急整備事業
石川市長の答弁
1 平成26年度当初予算案について
(6) 介護基盤緊急整備事業
岩本和強議員の質問(10)
1 平成26年度当初予算案について
(6) 介護基盤緊急整備事業
2 債権管理について
近藤副市長の答弁
2 債権管理について
田中総務部長の答弁
2 債権管理について
曽我建設部長の答弁
2 債権管理について
岩本和強議員の質問(11)
2 債権管理について
田中総務部長の答弁
2 債権管理について
岩本和強議員の質問(12)
2 債権管理について
神野福祉部長の答弁
2 債権管理について
岩本和強議員の質問(13)
2 債権管理について
神野福祉部長の答弁
2 債権管理について
岩本和強議員の質問(14)
2 債権管理について
曽我建設部長の答弁
2 債権管理について
岩本和強議員の質問(15)
2 債権管理について
曽我建設部長の答弁
2 債権管理について
岩本和強議員の質問(16)
2 債権管理について
曽我建設部長の答弁
2 債権管理について
岩本和強議員の質問(17)
2 債権管理について
曽我建設部長の答弁
2 債権管理について
岩本和強議員の質問(18)
2 債権管理について
橋本水道局長の答弁
2 債権管理について
岩本和強議員の質問(19)
2 債権管理について
田中総務部長の答弁
2 債権管理について
岩本和強議員の質問(20)
2 債権管理について
田中総務部長の答弁
2 債権管理について
岩本和強議員の質問(21)
2 債権管理について
休憩(午前11時54分)
再開(午後 1時00分)
白籏愛一議員の質問(1)
1 市長の政治姿勢について
石川市長の答弁
1 市長の政治姿勢について
白籏愛一議員の質問(2)
1 市長の政治姿勢について
2 総合文化施設について
石川市長の答弁
2 総合文化施設について
白籏愛一議員の質問(3)
2 総合文化施設について
3 郷土美術館収蔵品のその後について
阿部教育長の答弁
3 郷土美術館収蔵品のその後について
白籏愛一議員の質問(4)
3 郷土美術館収蔵品のその後について
阿部教育長の答弁
3 郷土美術館収蔵品のその後について
白籏愛一議員の質問(5)
3 郷土美術館収蔵品のその後について
4 自彊舎建屋の解体について
石川市長の答弁
4 自彊舎建屋の解体について
白籏愛一議員の質問(6)
4 自彊舎建屋の解体について
阿部教育長の答弁
4 自彊舎建屋の解体について
白籏愛一議員の質問(7)
5 契約の第三者チェックについて
田中総務部長の答弁
5 契約の第三者チェックについて
白籏愛一議員の質問(8)
5 契約の第三者チェックについて
6 地元古文書類の整理について
阿部教育長の答弁
6 地元古文書類の整理について
白籏愛一議員の質問(9)
6 地元古文書類の整理について
7 巨大地震の想定対応について
休憩(午後 1時56分)
再開(午 2時07分)
伊藤優子議員の質問(1)
1 市役所の再生について
石川市長の答弁
1 市役所の再生について
田中総務部長の答弁
1 市役所の再生について
伊藤優子議員の質問(2)
1 市役所の再生について
2 教育問題について
阿部教育長の答弁
2 教育問題について
神野福祉部長の答弁
2 教育問題について
横川環境部長の答弁
2 教育問題について
藤田教育委員会事務局長の答弁
2 教育問題について
伊藤優子議員の質問(3)
2 教育問題について
阿部教育長の答弁
2 教育問題について
伊藤優子議員の質問(4)
2 教育問題について
3 公共工事における入札不調問題について
田中総務部長の答弁
3 公共工事における入札不調問題について
散会(午後 3時10分)
本文
平成26年3月5日 (水曜日)
議事日程 第3号
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問
議案第19号 平成26年度新居浜市一般会計予算
議案第20号 平成26年度新居浜市貯木場事業特別会計予算
議案第21号 平成26年度新居浜市渡海船事業特別会計予算
議案第22号 平成26年度新居浜市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算
議案第23号 平成26年度新居浜市平尾墓園事業特別会計予算
議案第24号 平成26年度新居浜市公共下水道事業特別会計予算
議案第25号 平成26年度新居浜市国民健康保険事業特別会計予算
議案第26号 平成26年度新居浜市介護保険事業特別会計予算
議案第27号 平成26年度新居浜市後期高齢者医療事業特別会計予算
議案第28号 平成26年度新居浜市工業用地造成事業特別会計予算
議案第29号 平成26年度新居浜市水道事業会計予算
議案第30号 平成26年度新居浜市工業用水道事業会計予算
議案第31号 平成25年度新居浜市一般会計補正予算(第6号)
議案第32号 平成25年度新居浜市渡海船事業特別会計補正予算(第2号)
議案第33号 平成25年度新居浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)
議案第34号 平成25年度新居浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)
議案第35号 平成25年度新居浜市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)
――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
――――――――――――――――――――――
出席議員(25名)
2番 高塚 広義
3番 三浦 康司
4番 篠原 茂
5番 水田 史朗
6番 太田 嘉一
7番 岩本 和強
8番 藤原 雅彦
9番 佐々木 文義
10番 大石 豪
11番 大條 雅久
12番 永易 英寿
13番 伊藤 謙司
14番 藤田 豊治
15番 高橋 一郎
16番 岡崎 溥
17番 高須賀 順子
18番 伊藤 初美
19番 真木 増次郎
20番 藤田 幸正
21番 伊藤 優子
22番 仙波 憲一
23番 白籏 愛 一
24番 近藤 司
25番 加藤 喜三男
26番 山本 健十郎
――――――――――――――――――――――
欠席議員(1名)
1番 川崎 利生
――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
市長 石川 勝行
副市長 近藤 清孝
企画部長 寺田 政則
総務部長 田中 洋次
福祉部長 神野 洋行
市民部長 関 福生
環境部長 横川 悦夫
経済部長 寺村 伸治
建設部長 曽我 忠
消防長 村上 秀
水道局長 橋本 桂一
教育長 阿部 義澄
教育委員会事務局長 藤田 佳之
監査委員 加藤 哲
――――――――――――――――――――――
議会事務局職員出席者
事務局長 岡 正士
議事課長 曽我部 信也
議事課副課長 伊藤 裕敏
議事課副課長 上野 壮行
議事課議事係長 徳永 易丈
議事課調査係長 鈴木 今日子
議事課主任 大田 理恵子
議事課主任 中島 康治
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前10時00分開議
○議長(山本健十郎) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第3号のとおりであります。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(山本健十郎) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において藤原雅彦議員及び佐々木文義議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第2 一般質問
○議長(山本健十郎) 次に、日程第2、議案第19号ないし議案第35号を議題といたします。
昨日に引き続き、会派代表質問並びに質疑を行います。
発言を許します。岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) おはようございます。
市民の会岩本和強です。通告に従い質問を行います。
平成26年度当初予算案について伺います。
石川市長におかれましては、夢をかたちにチーム新居浜のスローガンを掲げ、7つの夢と幸せの48実現により、市民の笑顔が輝く新居浜市となるよう、この1年4カ月間市政運営に取り組んでこられました。市長就任直後に編成された今年度予算に比べ、じっくり腰を据え編成された平成26年度当初予算については、多様な市民要望、市長の思い、そして職員のチャレンジ精神が込められていると思います。
まず、歳入、歳出について伺います。
当初予算案一般会計規模は、市長公約の重点政策と政策懇談会の提言を受けての新規事業費約4億円を含む468億1,627万8,000円で、対前年度比7億3,412万6,000円、1.5%減となっています。石川市長は、平成25年度計上の総合文化施設建設事業費34億6,400万円の減額分を除けば約27億円の増となり、過去4番目の大型予算となっている。しかし、財政指標は、県内トップ水準を維持していると述べられています。健全財政の根拠を主な指標をもとに市民の皆様にわかりやすくお答えください。
一方、歳入面では、個人市民税、法人市民税、固定資産税、都市計画税が微増にとどまり、たばこ税の微減で182億6,494万7,000円と約1%増であり、アベノミクス効果は私たちの暮らす地方へはまだまだ波及していません。ただ、好況も不況も地方にはおくれてやってくると言われています。来年度以降の新居浜市経済と税収の見通しをどのようにお持ちかをお聞かせください。
もう一点、地方交付税に関連して、合併算定替について伺います。
平成15年、新居浜市と別子山村が合併をしました。国が推し進めた平成の大合併では、合併特例債と並ぶ合併を促すあめとして、合併後10年間は、新居浜市と別子山村が別々に存在するとみなして計算した交付税額を下回らないよう交付税を措置する合併算定替制度の恩恵を受けてきました。合併11年目以降は、その額を縮減させ、5年後にはゼロとなります。本市では、平成26年度から減額となると思います。県内市町の中には、最終的に70億円を超える減額となる市もあるようですが、本市での減少額と対応をお聞きいたします。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) おはようございます。
市民の会代表の岩本議員さんの御質問にお答えいたします。
歳入、歳出についてでございます。
財政の健全化を示す主な指標といたしましては、経常収支比率、財政力指数及び財政健全化法による4つの指標といたしまして、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率及び将来負担比率がございます。これら6件につきまして、平成24年度決算の数値に基づき御説明を申し上げます。
まず、経常収支比率でございますが、これは一般家計におけるエンゲル係数のようなものでございまして、毎年支出する必要のある人件費、扶助費、公債費のような義務的な経費が毎年決まって入ってくる収入に対して占める割合をあらわすもので、比率が高いほど財政が硬直化しており、自由に使えるお金が少ないということをあらわします。本市の経常収支比率は81.5%であり、前年度の78.6%に比べ若干高くはなっておるものの、依然県内20市町の中では1位でございます。
また、財政力指数は、財政力の強弱を示す指数で、1を超えると財源に余裕があることとなり、普通交付税が交付されなくなるものでございますが、本市は0.737で、県内2位でございます。
次に、平成19年6月に成立した地方公共団体の財政の健全化に関する法律、いわゆる財政健全化法に基づく4指標について御説明申し上げます。
まず、実質赤字比率と連結実質赤字比率についてでございます。これらは、前者が一般会計の収支を、後者が特別会計等を含めた全会計の連結収支をあらわすものでございまして、本市はいずれも黒字でございます。
次に、実質公債費比率でございますが、これは一般会計における実質的な借入金の返済額が、標準的な年間収入に占める割合をあらわすものでございまして、家計で例えると、年収に占めるローンの割合のようなものでございます。この指標が18%を超えると、地方債の発行に際し、知事の許可が必要となり、25%を超えると、早期健全化団体となり、財政健全化を目指し、さまざまな義務が課せられます。本市の実質公債費比率は6.8%でございまして、昨年度に引き続き、県内1位でございます。
次に、将来負担比率でございますが、これは一般会計等が将来負担することとなる借入金等の額が、標準的な年間収入の何倍に当たるかを示す指標でございまして、家計で例えるとローン残高が年収と貯金を合わせたものの何倍になるかというようなイメージでございます。本市の場合、借り入れ等の将来負担額よりも、家計でいう預貯金に当たる基金等の残高が多いため、将来負担はマイナスとなっております。県内20市町では、砥部町、伊方町と並び、これも昨年度に引き続き1位でございます。
なお、これらの指標は、あくまでも現時点の客観的な目安でございまして、これらの指標が示す健全性を過信することなく、中長期的な財政運営のシミュレーションに基づき、引き続き健全財政を維持するよう努力してまいりたいと考えております。
以上申し上げましたが、他の点につきましてはそれぞれ補足いたさせます。
○議長(山本健十郎) 寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 合併算定替の減少額と対応についてお答えいたします。
平成の大合併に対する特例措置といたしまして、通常の普通交付税の算定に上乗せされておりましたいわゆる合併算定替につきましては、合併後、10年を経過した以後、上乗せ部分について毎年度段階的に縮減され、6年後には完全に廃止されることとなります。県内で合併第1号となりました本市におきましては、平成26年度からその縮減が始まることとなっておりますが、平成26年度の合併算定替による上乗せ部分を3億6,000万円と見込み、その10%、3,600万円が減額されるものと推計いたしております。全国的には、427市が合併し、合併算定替による上乗せ部分は、全体で9,845億円と見込まれており、特例措置がなくなることによる行政サービスへの影響は、非常に大きいことから、本市を含めた307自治体によって、昨年、合併算定替終了に伴う財政対策連絡協議会を立ち上げ、自民党に設置された合併算定替終了後の新たな財政支援措置を実現する議員連盟と連携して、強く要望してまいったところでございます。この成果といたしまして、総務省におきましては、市町村合併により面積が拡大したことで、災害時の拠点として支所の重要性が増すなど、合併時点では想定されなかった新たな財政需要が生じており、これらを交付税算定に反映させていくこととされております。この見直しは、平成26年度以降5年程度で行われることとなっておりますが、その中で、総務省の見通しとしては、合併後の行革努力を前提に考えた場合には、先ほど申し上げました合併算定替の上乗せ部分、全国9,845億円のうち、5割から6割ぐらい戻れば財政運営のめどが立つという、そういう認識を持って見直しを行っているということも聞き及んでおります。このため、本市にとりましては、合併算定替の廃止による財政的な影響は、県内他市と比べましてもそれほど大きなものではないというふうに認識をいたしているところでございます。
○議長(山本健十郎) 田中総務部長。
○総務部長(田中洋次)(登壇) 来年度以降の新居浜市経済と税収の見通しについてお答えいたします。
国の経済状況は、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略を柱とした、いわゆるアベノミクス効果により、円高が是正され、多くの輸出関連企業が利益をふやしており、業績好調な大企業を中心に、6年ぶりにベースアップを容認する動きがあり、景気の回復が期待されております。しかしながら、海外景気の下振れが国の景気を下押しするリスクとなっており、先行きについては注視していかなければならないと考えております。
このような中、平成26年度の税収見通しは、全体で前年度比1%増の見込みとしており、平成27年度以降の市内経済と税収見通しにつきましては、消費税率の引き上げ、海外景気の下振れ懸念など、先行きの不透明感等により、各企業の業績を的確に予測することは困難ではありますが、法人市民税につきましては、昨年住友3社、住友関連企業及びその他主要企業49社に聞き取り調査をした結果、業種によってばらつきはあるものの、業績の回復傾向が見られるものもございました。
一方、国においては、消費税率の引き上げにあわせ、景気の腰折れ対策として、平成26年度税制改正案において、地方法人税率の引き下げ等の方針が示されている状況でございます。また、個人住民税につきましては、アベノミクス効果も地方及び中小企業の波及効果はいまだ進展しておらず、給与所得者の給与、税収も横ばいの状況でございます。固定資産税、都市計画税につきましては、地価の下落等が見込まれること、また平成27年度は、評価がえの年度になっており、わずかながら減収の見込みでございます。
以上のようなことから、平成26年度と平成27年度の税収の全体見込み額を比較いたしますと、現在のところ、1.5%程度減収と予測をしております。来年度以降の景気の動向は、極めて不透明であり、税収見通しにつきましては、景気が緩やかに持ち直していることによる期待感もございますが、楽観はできない状況が続くのではないかと推測をいたしております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) まず、アベノミクスについてですけども、株高、それから円安、インフレということで、これはもう選挙の公約で上げられて、国民がそうしなさいということで選んだわけですけども、株が上がって喜ぶ市民は余りいないし、円安になって逆に電気代やそれから灯油などの輸入品の値上がりがあったりで、庶民にとっては今現在余り効果がないですね。ただ、けさもテレビでやってましたけど、電機大手6社の最後のパナソニックなんかがベースアップを決めたという、それから自動車とか、証券なんかがベースアップを次々と発表しました。そういう意味であれば、給料も上がっていただけたらそれでいいんで、市内の住友各社もぜひベースアップをしていただきたいと、そのように思っています。
それはそれとして、1つ、合併算定替については、先ほど御答弁いただきまして安心をしました。
それとあと合併特例債については、本市は115億6,000万円ぐらいの枠をいただいてまして、県内各市町ではもっとたくさんいただいてましても、実質公債費比率とか、それから5%の頭金という一般財源がなかったりという問題で、使い切れてないんですが、新居浜市の場合は、有利な合併特例債をしっかり使えたということは非常によかったと思ってます。
それと、経常収支比率についてですが、78.6から2.9上がって81.5で、悪くなっているという意味なんで、これはわかりやすく言えば、昨年は78.6ですから、仮に100万円の収入があれば、21万4,000円が自由に使えるお金だったのが、ことしは100万円の収入のうち、18万5,000円しか自由に使うお金がないという形になると思います。国保や介護保険というのは、もう毎年合わせたら10億円近くの単位で上がっています。高齢者社会を迎え、当然今からもふえていくので、そういう意味で言えば、すごくシビアに見ていかないといけないということもあります。それと、高齢化による予算の使い方と逆に若い世代との世代間の不公平とかという話もあって、そういう点では、石川市長、子育てとかいろんな面にそういう施策を講じていただいてますけども、この数字をしっかりキープしないと、いわゆるそういう新しい施策に向けての準備というか、予算が枯渇していくと思うんですけど、その辺は注意深くしっかり考えてほしいと思うんですが、その辺どう思われていますか、御見解を伺います。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えいたします。
経常収支比率については、昨年78.6%が81.5%ということで若干上がっております。この原因につきましては、先ほど岩本議員さんもおっしゃったように、一番大きいのは扶助費の増嵩ということで、公債費は逆に昨年より減ってますので、扶助費が一番大きな原因じゃないかと思っております。そしてまた、分母のほうでございますけれども、歳入では、税収が若干落ちとるということ、そういうふうなことも影響してきとるんじゃないかと思っております。申し上げましたように、今後ますます扶助費もふえていきますし、税収そのものもなかなか先行き不透明であるという中で、この経常収支比率を注視しながら、財政運営をしていかなければならないなと、こんなふうには思っております。ただ、県下でも断トツにいいほうでございますので、それをいつまでも継続できるように、慎重な財政運営に努めていきたいと、このように思っております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) ぜひ健全財政を維持しながら、また新しい施策にも取り組んでいただきたい、そのようにお願いをします。
次に、企業誘致整備対策事業費637万円について伺います。
東日本大震災を契機に、臨海企業用地から内陸型企業用地の需要が急速に高まっています。本市が持つ立地条件から、インターチェンジ周辺へ進出を希望する企業がふえており、近年ではリブドゥコーポレーションやプライムデリカなどの企業が、愛媛県、新居浜市一体となった誘致活動が実り、雇用や市内経済に好影響をもたらしています。先日オープンしたばかりのハローズを含む3社進出による経済効果をまずお聞きいたします。
次の企業用地確保に向けての測量対象となっている観音原にある住友林業所有地約4万平米は、インターチェンジに近く、平成26年度末には、懸案でありました郷桧の端線が部分開通することもあり、引き合いがあれば素早く対応するための準備と考えます。ただ、測量を行う以上は、住友林業さんから協力をいただき、市への売却が可能との見通しをお持ちでしょうか、お聞きします。
新年度には、都市間競争を勝ち抜くに十分な企業立地促進条例、中小企業振興条例の充実強化を図り、また改正が行われた。さらに、ものづくり産業振興基金の創設などで、これまで以上に企業からの関心、問い合わせが見込まれ、本市への企業進出が期待できます。
そこで、さらなる内陸型企業用地の確保をどう進めていくか、課題も含めてお答えください。
もう一点、庁舎敷地内コンビニ誘致事業費417万3,000円について伺います。
若手職員からの提案で、土地の有効活用により財源を確保し、かつ住民サービス向上を目的に、市役所東側駐車場にコンビニ店舗をつくる予定と伺っています。
以下、数点をお聞きいたします。
コンビニへ貸す予定の土地の広さ及びそれによって使用できなくなる駐車台数と代替駐車場を用意されているか、お答えください。
次に、市庁舎隣接のコンビニの特徴を生かした住民サービスの向上を目指すとのことですが、どのようなことをお考えでしょうか。具体的にお示しください。
今議会開会日の施政方針演説においても、健全財政維持の一環でのコンビニ誘致だと市長は語られています。年間賃料はどの程度見込んでいますか。より多くの賃料収入を得るには、土地を貸すだけでなく、店舗も市が建てるべきと考えますが、お答えをください。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 企業誘致整備対策事業についてお答えいたします。
まず、リブドゥコーポレーション、プライムデリカ、ハローズの進出による経済効果でございますが、3社の新たな工場及び店舗の立地に伴う設備投資額は、総額で約93億円と伺っており、その経済波及効果は、建設に係る工事費等に限っても約136億円に上るものと推計をいたしております。また、雇用状況におきましても、正社員で約50名、パートタイマーで約450名の新たな雇用が創出されており、こうした影響を受け、平成26年1月の市内有効求人倍率は、前年同月比で0.46ポイント増の1.54倍になっております。本市といたしましては、こうした地域産業の活性化に寄与する企業立地の促進に向け、今後においても、愛媛県や関係機関との連携を密に図りながら取り組みを進めてまいります。
次に、観音原地区における企業用地確保に向けた見通しについてでございますが、岩本議員さんの御質問のとおり、当該地は、住友林業株式会社が所有し、事業用地として活用されており、現時点では、代替地の確保など、クリアすべき課題もございますことから、地権者等との綿密な情報交換など協議を重ねながら、用地確保の実現を図ってまいりたいと考えております。
次に、さらなる内陸型企業用地の確保についてでございます。
今後におきましても、内陸型企業用地への需要は続くものと認識をいたしておりますが、一方で、内陸部における市有地には限りがありますことから、御質問のございました観音原地区での用地整備と同様、民有地の活用の可能性も含め、市内の未利用用地などの情報収集に努めながら、新たな工業用地の確保の可能性について検討をしてまいります。
いずれにいたしましても、臨海部の企業用地も含め、企業ニーズと時期を捉えた企業立地しやすい環境づくりに今後も取り組んでまいります。
以上申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(山本健十郎) 寺田企画部長。
○企画部長(寺田政則)(登壇) 庁舎敷地内コンビニ誘致事業についてお答えをいたします。
まず、コンビニにお貸しする土地の面積についてでございます。
庁舎敷地内にコンビニを誘致するに当たり、出店予定者を決定する方法として、公募型プロポーザル方式を予定しており、今後公募要領を公表し、その中で土地の面積を含めた公募条件や選考に当たっての評価項目、スケジュール等についてお示しをすることといたしております。現時点においてお貸しする土地の面積は確定しておりませんが、市役所利用者用の駐車場台数への影響、車両出入り口の配置、標準的なコンビニ店舗のレイアウト等を考慮し、また既に庁舎敷地内にコンビニが立地している秦野市は、約500平方メートルを対象としている事例なども踏まえまして、立地に当たり必要最低限の面積を算定した上で、公募要領においてお示ししたいと考えております。
次に、コンビニ誘致に当たり、使用できなくなる駐車台数及び代替駐車場の確保についてでございます。
コンビニ誘致後の駐車場減少台数については、30台前後になるものと考えております。現在、市役所利用者用の駐車場は、庁舎北側に15台、東側に97台、南側第2駐車場に83台、合計195台分の駐車スペースがございます。このうち、南側の第2駐車場につきましては、庁舎耐震補強工事に伴い、平成25年9月から平成26年2月までの間、駐車場内に工事事務所等を設置していたため、83台のうち28台分のスペースが約半年間使用できない状態となっておりました。この間の駐車場の状況を見ますと、使用できなかった28台分のスペースが、駐車場として復旧しますと、コンビニ誘致に伴い減少する駐車場台数とほぼ同じでございますことから、通常期であれば今以上には市役所利用者の方に御迷惑をおかけすることにはならないものと判断し、市民の利便性の向上及び土地の有効活用による財源確保を目的に、庁舎敷地内へのコンビニ誘致を実施することとしたものでございます。しかしながら、年度がわりやイベント開催時におきましては、時間帯によって満車状態となることも予想されますので、平日の日中は利用のない急患センター前の駐車スペースを有効活用するとともに、コンビニ誘致後の市役所駐車場の充足状況を見ながら、追加の駐車スペースの確保が必要であれば、対応を検討したいと考えております。
次に、市庁舎隣接のコンビニの特色を生かした市民サービスの向上についてでございます。
具体的な公的サービスの内容につきましては、プロポーザルにおいて、出店予定者から御提案をいただき、市と協議した上で決定することとなっております。秦野市においては、店舗内へ図書館図書の返却ボックスや市政情報紹介コーナーを設置しており、また夜間の住民票の請求受け付け及び受け渡しや市刊行物の販売を行うなど、コンビニ店舗内においてさまざまな公的サービスを提供いたしております。本市におきましても、秦野市の事例を踏まえ、実施可能な公的サービスについて検討を行うとともに、出店予定者からの独自の取り組みについての提案も期待をいたしております。また、コンビニの営業開始後においても、公的サービスの代行についての協議を続けてまいりたいというふうに考えております。
次に、年間賃借料についてでございます。
賃借料につきましても、プロポーザルにおいて提案していただくこととしておりますので、現時点で賃借料収入の見込みについて具体的な想定はございませんが、秦野市の事例を申し上げますと、借地料収入は年額約1,270万円となっており、15年間で約2億円の収入と伺っております。
次に、多くの借地料収入を得るために、店舗も市が建てるべきではないかについてでございます。
今回、コンビニ誘致に伴います土地賃貸借に係る契約については、借地借家法に基づく事業用定期借地権を活用し、15年間程度の契約を想定いたしております。岩本議員さん御指摘のとおり、コンビニ店舗を市が建設し、土地と建物をあわせてお貸しする場合、土地のみをお貸しする事業用定期借地権と比較して、より多くの賃借料が見込まれますが、秦野市での契約形態も参考にいたしますと、一般には事業用定期借地権は、貸し主である市にとってリスクの少ない活用方法であると考えられますため、現時点では事業用定期借地権の活用を予定いたしております。今後、岩本議員さん御提案の趣旨も踏まえ、プロポーザルによる事業者募集までの間に、より有利でリスクの少ない契約方法について検討してまいりたいと考えております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) まず、企業誘致の土地の件ですけども、石川市長が就任直後から、いわゆる住友各社との連携協力ということを常におっしゃって、実際にこの1年余の間、その方針に沿ってやられてきたと思います。今回、林業さんの土地ということで、私も2度ぐらい見に行ったんですけど、質問に当たって、本当にいいところで、大きな企業が来てもいいし、逆に集約型の企業が何社か来てもいいような、すごくいい土地なんで、これはぜひそういう関係を生かして、用地を確保していただくことをまずお願いをいたします。
それと、コンビニについてですけども、行政サービスといいますか、新たなサービスについては、きのう真木議員さんの質問の中でお聞きしました。ただ、私ちょっと秦野市のいわゆる住民票の発行について調べてみましたら、朝8時半までに申し込みをして5時以降にいただくというような形のようです。いわゆるワンストップではないんで、その辺秦野市以上のいわゆるインパクトのある行政サービスを職員の方、それからプロポーザルで提案していただく業者と相談をしていただけたらと思います。
それと、これ自体が若い職員の方の提案ということで、僕は採用していただいてよかったと思います。ほんで、今回、いろんな新しい施策が始まってます。いろいろ思うところもあるんですけど、とりあえずはやっていただいて、やる前から余りごちゃごちゃ言っていると、もう余計なことしないほうがいいみたいな感じもなったらいけないんで、ぜひやっていただきたい。ほんで、例えば去年の定住促進奨励金制度なんかうまくいったと思うんですけども、それに加えて、市内の若い世代の人たちから、市外の人たちにばっかしあってとかというような話があったら、即ことしはまた若い市内の人たちには住宅ローンの利子補給制度をつくっていただいたり、そういうようにやってみて足りないところは足していただく、そして極端に言えば、これちょっとやっぱりまずいな、だめだったなというときには撤退する勇気を持っての取り組みをしていただきたいと思うんですが、その辺市長さん、どう思われますでしょうか。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えいたします。
先ほど議員からも言われましたように、定住促進についてはまさにそのとおりで、市内の方から市内に住んでるもんはというふうなお話もありましたことから利子補給事業をやらせていただきました。今回の平成26年度当初予算でも、先ほどのコンビニと同じように、若い人の提案で計上させていただいたものに子育て支援関係の予算、これは庁内の若い女性の方からの提案がございまして、エンゼルヘルパー派遣事業とか、子育て用品リユース・リース補助事業とか、こういうふうなことは若い職員の方の提案でございました。それと、コンビニと同じでございますけれども、総合窓口のサービス、いわゆるワンストップサービス等についても、若い方からの提案でございますので、こういうふうな若い職員の方からどしどしそういう提案が出てくることは、大変うれしく思っておりますので、積極的に今後も計上していきたいと、こんなふうに思っております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) もう一点、企業用地の件ですけども、石川市長が副市長時代に、リブドゥコーポレーションさんの厳しい誘致合戦を勝ち抜かれたという経験からも、四国とか、全国とかという形での戦いができるようにいろんな促進条例とかを常に整備をして備えていただきたいと思います。それは要望しておきます。
次に、JR新居浜駅周辺の整備について伺います。
総事業費約265億円を要した区画整理事業が終了しました。駅北での人の広場整備、そして総合文化施設の竣工、さらに今後駅南との一体化を図るためには、駅南、駅北がバランスよく整備されない限り、真の意味で区画整理事業の目的が達成できたとは言えません。今回、新居浜駅南地区のまちづくりに関し、15名の委員さんによる新居浜駅周辺まちづくり協議会を設立し、白紙の状態から市民の意見を集約し、駅南地区整備計画を策定するための予算500万円が計上されています。検討結果が集約されるのはいつごろを目標にされていますか。委員さん選定に当たっては、どのような思いでお願いされたのかをまずお聞きします。
真っ白なキャンバスに駅南のまちづくりを描いていただくことは、大変意義あることだとは思います。ただ、南北一体化を目指す議論を始めるに当たり、鉄道高架事業についてだけは市の判断を示すべきと考えますが、お考えをお聞きいたします。
また、既に実施済みの駅南地区住民に対するアンケート調査をどう生かし、整合性を図っていくかもお聞きいたします。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) JR新居浜駅周辺の整備についてお答えいたします。
JR新居浜駅周辺地区につきましては、第五次新居浜市長期総合計画において、駅南北一体化による新都市拠点の形成として位置づけ、また新居浜市都市計画マスタープランにおきましても、駅周辺地区を新たな都市拠点として、新居浜市の玄関口となり、東予地域の中心都市としてふさわしい高次な都市機能を備えた潤いと活力のある町を目指していくことから、駅北地区と一体となった駅南地区の整備を図る必要がありますので、今回その方針を決定するに当たり、市民の皆様の幅広い意見をいただくため、新居浜駅周辺まちづくり協議会を設置いたしました。当協議会では、新居浜駅周辺のまちづくりに関する事項を調査、協議することといたしておりまして、平成26年1月30日に第1回目の会議を開催し、平成26年度中にまちづくりの方針を示すことを目指して、協議を進めてまいりたいと考えております。
また、委員の選定につきましては、新居浜市の都市拠点としての新居浜駅周辺のまちづくりを考えていただくために、学識経験者を初め、観光、交通、経済、農業、福祉などの分野の方々、女性、青年層、大規模地権者、地元住民代表などの方々に市民公募の委員を加え、さまざまな視点から協議していただきたく選定をいたしております。
次に、鉄道高架事業についてでございますが、駅南北の一体化を目指すには、鉄道高架事業が大変重要な要素となりますが、採択基準や費用対効果等の点からも、事業実施が大変厳しい状況となっておりますので、新居浜駅周辺まちづくり協議会において、現状を御説明し、計画の存続、廃止あるいは新たな一体化方策について御意見を伺いたいと考えております。今後、当協議会で示される方向性をもとに、市議会や商工会議所内の新居浜駅高架促進期成同盟会の御意見も伺い、早い時期に市として最終的な判断をしてまいります。
次に、アンケート調査についてでございますが、平成23年度に地区住民の意向を知るため、市におきましてアンケート調査を実施いたしました。調査結果では、約半数の方が、南北を結ぶ道路の必要性を上げられ、多くの方が駅南地区のまちづくりの必要性を感じておられました。このような地域住民の方々のまちづくりの思いを今後新居浜駅周辺まちづくり協議会の中で、基礎データ及び地権者の意向として提示し、それを踏まえた議論をしていただくと考えております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) この高架については、今回質問に当たって調べたら、自分自身が平成19年9月、平成22年9月、平成24年3月に、基本的には費用が多額であって、県が今松山をやっているし、それから一番の採択要件の一定の期間の通過車両台数が2万台を切るんじゃないか、そういう意味から諦めたらいいんじゃないかという趣旨の質問をずっとしてまいりました。そして、平成22年には、第五次長期総合計画の早い段階ではっきりと示しますということであったんで、もう3年たってますので、これはしっかり示していただきたい。そしてまずは駅前の北と南をどうするかということを話すときには、高架であるときと高架でないときは全く議論が違ってくると思うんです。だから、これは協議会で決めていただくよりか、高架はもう実質無理なんだから、新居浜駅菊本線はどうしてもらいたいとか、どうするかという、そういう議論をしていただかないと、またもとに戻って協議会で高架のよしあしといいますか、それをするというのは、ちょっと私は疑問なんですが、まちづくり協議会に高架の議論を今でも任すということで変わりはないでしょうか。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えいたします。
一応、高架については、先ほども申し上げましたように、採択基準あるいは費用対効果等の面から大変事業化は厳しい状況であるという、この現状は認識をいたしております。したがいまして、その点も踏まえて、一応直接の利害関係者であります駅前の周辺地区協議会の方にそのことをお示しいたしました上で、皆さんの意見を聞いて、市のほうで判断をさせていただく。そのためには、市議会のほうで決議もいただいておりますし、商工会議所内の新居浜駅高架促進期成同盟会の方の御意見も聞いて、その上で判断をしたいと。最終的には、周辺のまちづくり協議会の結論ではなく、そこの意見を参考にして判断をしたいと、そういうふうに考えております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) 委員さんの名簿を見てますと、商工会議所の方も入っておられます。駅高架促進期成同盟の中心的な役割といいますか、お世話になった商工会議所の方も入っておりますので、その辺現状しっかりお示しをして、正確な判断ができる材料をお示しして、意見を伺っていただきたいと思います。
じゃあ次に移ります。
福祉関連予算のうち、介護支援ボランティア事業について伺います。
高齢者がボランティア活動を通じて地域貢献を実感し、高齢者自身の社会参加による介護予防を目的に、介護支援ボランティア活動、1時間につき100ポイントの評価ポイントを付与し、その高齢者の申し出によって、介護支援ボランティア評価ポイントに応じた最高限度額5,000円の転換交付金を交付する制度です。制度創設の目的は、団塊の世代が大量退職後どのように暮らしていくかを今後の課題と捉え、ボランティア活動を積極的に奨励し、地域貢献を実感していただくことは、介護予防の推進と右肩上がりの介護保険料の抑制にも効果があり、新年度から取り組む事業で、石川市長が目指す元気高齢者、健康寿命の拡大にもつながる施策だと思います。この制度に参加できるボランティア対象者と参加人数の見込みをお聞きします。
また、介護事業所においてのボランティア活動がイメージされます。受け入れの事業所は確保できていますか。また、施設、事業所がボランティアを育てる役割も担っていただくことになると思います。施設事業者からは、理解、協力を得るためにどのように進めていくかをお答えください。
あわせて、両者のコーディネートを誰が行うのでしょうか、お聞きをいたします。
次に、介護基盤緊急整備事業について伺います。
第5期高齢者福祉計画においては、平成26年度末までに、地域密着型小規模特別養護老人ホーム1カ所29床、広域型特別養護老人ホーム1カ所80床、認知症高齢者グループホーム2カ所36床が計画されています。先日、認可事業所が審査によって決定し、3カ所に対し合計2億4,171万1,000円の介護基盤緊急整備等臨時特例交付金が県より交付の見込みとなっています。この交付金は、全額交付される見通しでしょうか。また、今回の認知症高齢者グループホーム選定に当たっては、応募事業所数が予定数を上回ったため、これまで同様、地域密着型サービス運営委員会での公平な審査によって指定事業所が決定をされました。審査結果については、異論を唱えるものではありません。ただ、今後の審査の方法について提案をさせていただきますので、福祉部の見解をお聞かせください。
まず、審査会の進め方です。審査に当たって重要な要素となるプレゼンテーションについては、応募事業所が7分の持ち時間で、運営などの思いを述べ、約10分間審査員からの質疑応答を行った後、すぐ採点をし、得点の高い事業所が指定されたようです。しかし、もう少し時間をとって審査を行ってはと思いますが、いかがでしょうか。
次に、市内事業所優先についてです。これは以前にも一般質問された議員がおられますが、今回のグループホームの指定では、まず地元事業者から選定すべきだったと私は思います。特に、採点に当たっては、いわゆる足切りがありますので、地元事業者といえども安心して任すことができない施設は、指定をしない規定となっているからです。市内事業所から応募がない場合のみ、市外事業所を考えれば済む話だと私は思います。先ほど述べたとおり、確定ではありませんが、グループホームに関しては、1カ所約4,500万円の補助金が交付される予定です。地元事業所が指定を受けることにより、雇用や受注する建設会社など、さまざまな面から市内経済にもより貢献すると思います。ぜひお考えをお聞かせください。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。神野福祉部長。
○福祉部長(神野洋行)(登壇) 福祉関連予算についてお答えをいたします。
まず、介護支援ボランティア制度についてでございます。
介護支援ボランティア制度は、高齢者自身が社会参加や地域貢献を行うことで、みずからの介護予防や健康増進を図れる重要な取り組みであると認識をいたしておりますことから、平成26年度から実施するべく、先進事例等も参考にし計画をいたしております。ボランティア登録ができる対象者につきましては、介護保険第1号被保険者である65歳以上の高齢者のうち、要介護、要支援認定を受けていない方を想定いたしております。また、先進地の取り組み状況を勘案いたしまして、初年度は対象となる高齢者の0.3%程度、100人のボランティア登録を見込んでおります。受け入れの事業所の確保につきましては、市内の社会福祉法人を中心に、前向きな受け入れをしていただけるものと認識をいたしております。また、地域包括支援センターで実施をいたします介護予防や高齢者の生きがいづくりに資する各事業につきましても、ボランティアの受け入れが可能かを検討いたしておりますので、事業開始時点でボランティア登録をされた方の活動の受け皿については、一定程度は確保されるものと考えております。
次に、ボランティアの育成についてでございます。
ボランティア登録をした方に対しましては、活動を始める前に必ず事前研修を受けていただきまして、ボランティアの心構え、留意点、個人情報の保護の重要性などを十分に周知するとともに、ボランティア活動を始めた後も、折に触れてフォローアップ研修を行い、介護支援ボランティアの質を高めることが重要であると認識をいたしております。
また、ボランティアの受け入れ事業所におきましても、オリエンテーションや随時の勉強会などにより、受け入れ先独自の決まり事や留意点を周知していただくことも必要であると考えております。ボランティア受け入れ事業所の申請受け付け、指定、ボランティア登録の受け付け、受け入れ事業所の紹介などにつきましては、地域包括支援センターにおいて行う予定でございます。
次に、介護基盤緊急整備事業についてでございます。
まず、介護基盤緊急整備等臨時特例交付金についてでございますが、平成26年度当初予算案の2億4,171万1,000円につきましては、小規模特別養護老人ホーム1カ所及び認知症高齢者グループホーム2カ所について、県の交付基準額に基づき算定いたしました金額を計上いたしましたものでございます。交付金額の見込みでございますが、県の通知によりますと、各市町からの要望額が、財源であります基金残額を超過しているということでございまして、単価の引き下げを実施予定であると伺っております。このため市におきましては、財源としております県の交付金額に応じた補助金交付を考えているところでございます。
次に、審査会の進め方でございます。
審査におきましては、審査委員に事前の申請書チェックをお願いするとともに、プレゼンテーションを行いまして、事業者による直接説明の機会を持つようにいたしておりますが、事業者の持ち時間が十分でなく、説明し切れないという思いがあるのかもしれません。会議時間の制約もございますが、今後の審査におきましては、もう少し時間を延ばせないか、検討をいたします。
次に、市内事業者優先についてでございます。
このたびの地域密着型サービス事業者の募集におきましては、本市に介護事業所を有する法人といたしております。また、選定におきましては、市政運営への貢献、地元事業者の優先、市民雇用を評価項目といたしておりまして、地元の経済効果などが評価されるよう、配慮をいたしたものでございます。
なお、今後の事業者選定におきましては、事業者の募集条件や評価の仕方などについて、今後さらに検討をしてまいります。
○議長(山本健十郎) この際、暫時休憩いたします。
午前10時56分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前11時06分再開
○議長(山本健十郎) 休憩前に引き続き会議を開きます。
岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) まず、介護支援ボランティア制度なんですけども、福祉教育委員会でことしこの制度を最初に始めた稲城市に行ってまいりました。そこでもやはりいわゆる施設がお手伝いをしていただいて助かるんじゃなくて、そこへ行く人たち、今回で言えば1号の被保険者で介護認定を受けてない方のためのこれはある意味制度で、それで当初は100人ぐらい見込まれているということなんで、これは徐々にふやしていただきたいと思います。
それと、個人のおうちというのはまず最初は難しいと思うんで、当然事業所へ受け入れをお願いすると思うんですけども、先ほど答弁で言いましたように、事業所のほうがある意味ボランティアを育ててあげようというような気持ちを持っていただくことが大事だと思うんです。そして、何をしたらよいかというのは、逆にこちらから問いかけをまず事業所にもしてみたらどうでしょうか。稲城市の例で言ったら、いろんな簡単な作業とか傾聴みたいなんとかありますけど、とにかく事業所によってどういうものを求めているかというのをまず調べてもらいたいと思います。それをもって例えばボランティアの研修会などでこういうことを求められているという話をしてあげれば、もっと参加がしやすいと思うんですけど、その辺はぜひ検討をしていただきたいと思います。
それから、介護基盤緊急整備事業について間違いかどうか、確認したいんですけど、県の補助金が減ったら、市がその分上乗せするという意味でしょうか、先ほどの福祉部長の答弁をもう一度確認したいんですけども。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。神野福祉部長。
○福祉部長(神野洋行)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えをいたします。
介護基盤緊急整備等臨時特例交付金についてでございますが、この交付金につきましては、市の財源として、県の交付金を充てるという考え方がございますことから、県の交付金が下がれば、その下がった額での補助金交付ということになるものでございます。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) 次の事業所の選定についてですけども、今回、グループホームに関しては、2カ所の募集に、3事業所が来られております。ですから、1事業所30分かけても1時間半なんで、事前にいろんな資料読み込みされている委員さんもおられると思いますけど、やはりその場で生の声を聞いて、事業所の思いというのを聞いていただくのも一つではないかと思います。数が多かったら確かに大変なところもあるんですけど、3事業所ですので、もう少し今後は配慮をしていただけたらと思います。
それと、部長の御答弁の中で地元優先という言葉もあったんですが、多分それは例えば建築に当たって業者の選定とかで地元を優先する項目があるとかという意味で、事業者は、先ほどの御答弁では新居浜に事務所といいますか、拠点があるところは県外であってもということだったと思うんですけれども、介護保険というのは、第2の公共事業と言われて、今年度で133億円ぐらいの会計があったと思う。それだけ市内に経済的な効果を出しているものです。もう本家のいわゆる土木や建設の公共事業よりはるかに低い額に今はなってます。ほんで、介護の場合は、安定してそういう仕事がある、そういう事業であります。ですから、公共事業では、結構地元優先というのを結構貫いてやっていただいてますけども、介護についてもやはり問題ないところであれば、地元優先を貫いてもらいたいと思うんですけども、市長、どうお考えでしょうか。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。石川市長。
○市長(石川勝行)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えいたします。
おっしゃるとおり、今介護保険の予算規模というのは百三十数億円というふうな状況でございまして、可能な限り、市内業者を優先したいとは思いますけれども、場合によってはできないこともありますので、岩本議員さんがおっしゃったように、まず市内でやって、だめなら市外にふやすというふうな方法も検討してみたいと思っております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) ぜひよろしくお願いいたします。
次に、債権管理について伺います。
石川市長が目指す市民が主体のまちづくりでは、自立的な行財政運営が求められ、歳入をしっかり確保し、安定した財政基盤を維持することが重要と考えます。歳入の中でも、本市存立の根幹である市税や料などの公金は、特に重要な役割を持っており、まずは公正で適切な負担の仕組みを確立し、法令に基づくルールに従い、適正な徴収業務を行うことが求められます。収税、徴収業務遂行に当たっては、市民の皆様に負担の公平性を明快に示すことができなければ、市政への信頼は得られないと考えます。したがって、病気や不測の事態により納付がどうしても困難だという方に対しましては、一定の配慮やきめ細やかな納付相談が必要と思います。しかし、資力があるにもかかわらず、納税、支払いに応じない悪質な滞納者に対しては、差し押さえや換価など、可能な限りの厳正な滞納処理により、いわゆる逃げ得は絶対に許さない強い姿勢で臨むことは、市の重大な責務だと考えます。まず、この点について市の見解を求めます。
本市では、平成22年度に県内初の債権管理対策室を設置し、各種の滞納債権を総括し、対策の検討や滞納処分による債権回収を実施する極めて専門性の高い業務を行ってきました。平成21年度末の本市滞納額は、当初予算の2.4%に当たる約19億3,000万円です。平成24年度末滞納額は、当初予算比2.06%の約17億9,000万円で、約1億4,000万円の減少となっています。
配付の資料をごらんください。
資料1は、債権管理対策室が中心に行っている5つの強制徴収債権の滞納整理において、納付可能でありながら滞納を続ける者に対し、滞納整理業務マニュアル、保証人対応マニュアルに従った差し押さえや訴訟提起など、強い姿勢で法的措置をとった結果、滞納繰越分徴収率は、県内トップクラスになっています。
資料2の市税では、滞納が重なるほど徴収率が下がることから、担当課が迅速かつ的確に督促、催告手続を実施した結果、市税の現年度分徴収率が県内1位となっています。庁内一体となった債権への取り組みを実施した成果のあらわれであり、私は高く評価したいと思います。市当局においても、どのようにこれを評価され、なお一層の収納率向上に向けての取り組みを行うかをお聞きします。
次に、個別の債権について伺います。
まず、1億5,744万6,000円という金額は、皆さんおわかりでしょうか。これは平成24年度に市の債権の中で何らかの理由で徴収ができず、今後も徴収の見込みがなく、徴収を諦めたり時効となった公金のことで、不納欠損と呼ばれるものです。今年度も市営住宅使用料116人分の2,868万3,799円と市営住宅共益費1,601万4,884円、合わせて4,469万8,683円を不納欠損処理する予定と聞いております。多額の不納欠損処理に至った経過と原因を説明ください。
本市の債権管理基本方針には、各種調査や滞納者からの聞き取りで、徴収不能事案と判断したときは、放置せずに、強制徴収債権は滞納者分の執行停止、非強制徴収債権は徴収停止、または債権放棄を行うことになっています。ただし、担当者の恣意的な判断による執行停止等を防ぐため、債権ごとに判断基準を作成し、運用すると決められていますが、今回の件もこれに従っての不納欠損処理でしょうか、お聞きします。
また、本市の34債権のうちで、この2件のように、全く回収見込みのない債権を担当課で抱えたままの状態はほかにもないでしょうか、お聞きします。
次に、市営住宅使用料と市営住宅共益費についてです。
本市での扱いは、非強制徴収債権となっていますが、時効の援用が必要な私の債権、私債権とすべきと考えますが、見解をお聞きいたします。
次に、災害援護資金について伺います。
災害救助法が適用になる激甚災害が発生したとき、市町村が被災世帯の家屋が半壊、全壊などの程度に応じて国の資金を貸し付けるもので、350万円を限度に、年利3%で、償還期間は無利子の据置期間3年を含む10年間の融資制度です。本市では、平成16年災害で被災された市民30人に4,440万円を貸し付けています。担当課によれば、このうち4人は完済しているが、18人が滞納し、その額は年々ふえ続け、平成24年度末で1,644万円の滞納となっています。債権管理委員会や担当課で検討中と思いますが、滞納者及び保証人に対しどのような方法で債権回収を行う計画かをお聞きします。
また、借り入れ後、元金の返済を一度もしていない方が5人もいるようです。ここに至った理由があればお答えください。
そして、私債権ですので、遅延損害金は請求すべきですが、行っていますか。災害直後に借りた方は、間もなく10年を迎えますが、時効の停止措置が必要になったときはどのように行うかもお答えください。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。近藤副市長。
○副市長(近藤清孝)(登壇) 債権管理についてお答えをいたします。
いわゆる逃げ得は絶対に許さないという姿勢についてでございます。
本市では、各担当課において、法令の遵守、徴収率の数値目標の設定などの徴収体制の進行管理を基本に、滞納解消に向けた債権管理を行っております。
このような中、資力があるにもかかわらず、納付に応じていただけない方につきましては、財産の差し押さえ、強制執行の申し立て等を進めるなど、公平、公正を確保することが、市民の信頼に応える市の重大な責務であると認識して対応いたしております。
次に、税外債権の徴収率の評価と平成25年度分の見通しについてでございます。
特定の強制徴収債権の徴収率において、県内11市の中で上位に位置するに至ったことは、平成22年度に債権管理対策室を設置し、債権管理計画及び滞納整理業務マニュアル等を作成し、所管課の指導、助言を行うなど、債権管理に積極的に取り組んだ成果であると認識いたしております。平成25年度分の見通しにつきましては、債権管理計画において設定した徴収率の目標数値の達成に向け、滞納整理事務の強化と進行管理など意識改革を進めた結果、滞納額の合計が減少する見込みでございます。今後さらに庁内全滞納債権の適正な管理及び個別高額滞納事案への法的措置拡大を進め、滞納債権の着実な減少に努めてまいりたいと考えております。
次に、市税徴収率の評価と平成25年度分の見通しについてでございます。
これまで市税の徴収は、分割納付や臨戸訪問等が中心でありましたが、平成18年度に県内20市町参加の愛媛地方税滞納整理機構が設立され、この機構に派遣した本市の職員が、帰任後そのノウハウを生かし、業務改善を行ったり、また債権管理対策室の設置により、徴収率向上の方策や効率的な徴収体制の整備等、積極的な取り組みを進めてまいりました。特に、差し押さえ財産の公売を目的とするプロジェクトチームを収税課と債権管理対策室で構成し、自動車等のタイヤロック、インターネット公売やこれまで換価困難であった差し押さえ不動産についても対面式公売を実施いたしております。このような取り組みの積み重ねが、平成24年度の現年度において、県内で市税徴収率1位につながったものと考えております。平成25年度分の見通しにつきましては、昨年度と比較して徴収率が伸びており、県内でも上位に位置できる状況でございます。今後におきましても、さらなる徴収率向上への方策を検討し、法律にのっとった適正な徴収に努めてまいります。
○議長(山本健十郎) 田中総務部長。
○総務部長(田中洋次)(登壇) 債権管理についてお答えいたします。
まず、本市の34債権のうち、回収見込みがない債権についてでございます。
自治体の有する債権は、地方自治法の適用がある公法上の債権を公債権、民事法が適用される私法上の債権を私債権として分類されております。公債権は、時効期間経過後に時効の援用を要せず債権が絶対的に消滅するのに対し、私債権は時効期間経過後も債権者による権利放棄、または債務者からの時効の援用がなければ債権は消滅いたしません。本市の所有する私債権の中にも、資力の回復の見込みのないなどの理由により、回収不能となっている債権が存在しております。
なお、債権放棄につきましては、慎重に判断する必要があることから、今後の予定といたしましては、平成26年度中に債権管理委員会におきまして、本市の債権放棄に係る要件を決定し、関係各課における精査等を行った後、債権放棄に係る議案を平成27年度末をめどに上程したいと考えております。
次に、市営住宅使用料と市営住宅共益費の債権区分についてでございます。
市営住宅は、地方自治法に定める公の施設であり、その施設の使用料であることから、従来公債権であると判断してまいりました。しかしながら、最高裁の判例から、公営住宅についても借地借家法が適用されるとの判断が示されたことなどから、債権管理事務に対する自治体の調査研究が進んだ今日では、全国的に公債権から私債権への切りかえが進んできているところでございます。本市におきましても、債権管理委員会で議論を行い、市営住宅使用料及び共益費については私債権として管理していく方針といたしており、今後関係機関の指導を仰ぎながら調整してまいります。
次に、災害援護資金の債権回収の取り組みと計画についてでございます。
これまで担当課においては、督促状や催告書を送付し、また債務者や保証人に対して電話や訪問などによって償還のお願いをしてまいりました。今後も催告を継続してまいりますが、誠意がなく、資力があるにもかかわらず償還いただけないと判断した方に対しては、担当課と債権管理対策室の共同により、法的措置による債権回収の手続を検討してまいりたいと考えております。
次に、借り入れ後に一度も償還のない方についてでございます。
5名のうち3名は直接面談し、納付指導を行いましたが、高齢のため収入が少ない、失業中、他の借り入れ等で支払う余裕がないとの理由でございました。残りの2名につきましては、住民票所在地に生活実態がない方と県外への転居及び電話番号変更のため面談ができないことや市からの通知に対する連絡がないため、詳細な滞納理由につきましては把握できておりません。
次に、災害援護資金の遅延損害金の請求についてでございます。
災害援護資金の遅延損害金については、災害弔慰金の支給等に関する法律施行令に年10.75%の割合の違約金を徴収することができる旨の規定があります。しかしながら、貸し付けの際の契約書や説明文書には記載されていないことから、請求が困難であると判断し、現在のところ、請求しておりません。
次に、時効の停止措置についてでございます。
時効を中断させるためには、民法に請求や仮差し押さえ、または仮処分及び債務承認の3つの手段が定められております。本市では、折衝の中で債務者の方に滞納額を確認していただくことによる債務承認によって、積極的に時効中断を図っているところでございます。しかし、この債務承認は、債務者の方と面談により承認を要することから、接触できないことや承認をいただけない場合には、裁判所への法的手段による請求によって時効中断を図ることを検討してまいります。
○議長(山本健十郎) 曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 市営住宅使用料及び市営住宅共益費の不納欠損についてお答えいたします。
市営住宅使用料及び市営住宅共益費につきましては、新居浜市債権管理計画で、非強制徴収公債権に分類されており、地方自治法第236条第1項の規定により、消滅時効は5年、同条第2項の規定により、時効の援用なしに債権は消滅することになっております。これまで市営住宅使用料等の債権のうち、消滅時効が経過したもので、債務者が市営住宅を退去し、死亡、または行方不明で保証人にも資力がない場合を判断基準として不納欠損処理を実施してまいりましたが、本来、消滅時効が経過した債権は、請求権自体が消滅しているにもかかわらず、長年にわたり滞納債権として管理している状況でございました。今年度、消滅時効を経過している債権のうち、判決や納付誓約書による時効の中断等がなされているものを除き、回収不能な債権として不納欠損処理を行おうとするものです。今後につきましては、滞納者の状況把握を行った上で、消滅時効が完成する以前に債務承認をとるなど、時効の中断処置の徹底を図り、適正な債権管理に努めてまいります。
○議長(山本健十郎) 再質問はありませんか。岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) まず、滞納債権というのは、言い方をかえれば、自治体の埋蔵金という言い方もされてます。うまくと言えば変なんですが、回収をしっかりしたらその分がまた税として返ってくるということです。不納欠損というのは、新居浜でいうたら大体1億5,000万円ぐらい毎年、はっきり言うて捨てていると、もらえなくなって諦めたという額です。小学6年までの医療費の無料化が1億円ちょっとですから、もし取れたらという話ですけど、それは極端ですけど、とにかく不納欠損をできるだけ少なくする方法を皆さんで検討していただきたいというのがまず1点です。
それと、取る当てのない債権をずっと抱え込むというのは、逆に効率も悪いですから、もうそういうもんはしっかり整理をして、現年の分についての徴収に力を入れていただくと。それで、平成27年度末までに条例を制定するというのは、これは債権管理条例のことでしょうか、まずお聞きします。
それと、新居浜市と西条市がたしか市営住宅の債権を非強制徴収公債権の扱いにしとって、ほかは県内皆私債権にしております。先ほど建設部長からもありましたように、私債権にすれば、時効の援用を申し立ててこなければ、相手方から時効ですよということを言ってこなければ、そのまま時効が発生しないんですけど、非強制の場合は時効が発生したりするんで、とにかく私債権にできるだけ早く移してほしい、もう検討とか言わずに、これは最高裁の判例も出てますので、できるだけ早く移してほしいんです。その2点についてお答えください。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。田中総務部長。
○総務部長(田中洋次)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えいたします。
まず1点目の債権放棄に関しまして、上程する条例議案は債権管理条例かという御質問でございますが、先ほど御答弁の中でも申し上げましたように、債権管理条例の制定を平成27年度末をめどに上程したいと考えております。
それから、市営住宅使用料、共益費を公債権から私債権へできるだけ早く移行をというふうなことでございますが、市営住宅につきましては、御存じのように、公の施設、行政財産ということでございますので、一般的には公の施設の使用料は、公債権というくくりになりますが、市営住宅につきましては、借地借家法の適用があり、経理上も私債権であるだろうというふうなことが全国的な流れにはなっておりますが、その辺の整合性がとれる整理をいたしまして、平成26年度中には私債権の方向での検討についての結論を出したいというふうに考えております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) この災害援護資金の貸し付けですけども、5名の一度も元金も払ってないという方、これはちょっとやっぱり市民の方びっくりされとんじゃないかと思うし、私もびっくりしました。それで、お聞きしてたら、3名は面談できて、2名は面談もできてない。これ面談というのはいつ行ったんですか。滞納が発生してすぐのときであれば、面談ぐらいはできたんじゃないかと思うんですけど、もう連絡がとれないとかというのは、これはやっぱり初期のアクションができてなかったんじゃないかと思うんですけども、その辺はどう考えられてますか。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。神野福祉部長。
○福祉部長(神野洋行)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えをいたします。
災害援護資金でございますけれども、この資金につきましては、低所得者であるという点、それと被災者であるという点で、非常にリスクの大きい債権でございます。そうした中で、5人につきましては全く償還がないという実態については、担当部としても責任は感じております。確かにその早い段階、初期段階で対応する必要がございました。その段階で、もしかしたら連絡がとれたかもしれないという反省はございます。今後におきましては、精力的に調査をいたしまして、面談できるようにしてまいりたいと考えております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) 貸し付けに当たる市職員も、御自分のお金を貸すんだというぐらいのつもりで当たってほしいと思います。
それで、先ほど部長がおっしゃいましたように、災害時に貸し付けをして、例えば神戸なんかでいったら196億円ぐらいの不納欠損、要するに支払い不能の方が出たりしている。災害時だから軽くというか、審査も甘く貸しなさいということを国から受けて担当の福祉部がお貸しして、その間にこういう滞納が発生する。ただ、そのときだって、借りたいけども、ちゃんと返済ができるか自信がないから、我慢して借りなかった人とか、まあ適当に借りとけみたいないろんな方がいると思うんで、そこらは峻別してしっかり考えてもらいたいと思います。
それと、もう一つは、このお金、滞納してても、もらえなくても、新居浜市は県に支払っているんですよね、それちょっと確認します。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。神野福祉部長。
○福祉部長(神野洋行)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えをいたします。
県に対しましては、市のほうから定期的に支払い、返済はいたしております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) ですから、貸し付けた分で支払いが滞った分は、私たちの税金が支払いに充てられとるということなんで、第2の住宅新築資金等貸付金のような形にもなりかねませんので、これからしっかり徴収に当たっていただきたいと思います。
それと、市営住宅の共益費についてですけども、普通、共益費といったら、例えばエレベーターとか共有の部分の電気代とか、いろんなお掃除代とかをいうんですけど、この共益費というのは、市営住宅の水道代なんですよね。その水道代を建築住宅課がどうも集金に当たっているみたいなんですけど、それはどういういきさつ、根拠があってされているんでしょうか。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えいたします。
共益費の水道代、これを徴収している根拠というようなことの御質問だと思います。市営住宅のような集合住宅の場合に、当市では建物全体を一括して検針して料金を請求する一括計量方式というのをとっているため、建物所有者であります市が、水道局に支払った後、各戸の使用量を検針して、水道使用料及び下水道使用料とを算定して各戸から集金しているというような状況でございます。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) まず、それに関連してお聞きします。
市営住宅約2,000ちょっとあるんですけども、共益費という名で水道料金を集金している戸数、それから誰が検針して誰が集金しているのかについてお伺いします。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えします。
まず、水道料金を集金している戸数でございますが、平成25年度1,309戸でございます。
それと、検針、それから集金等の業務なんですが、新居浜市管工事業協同組合に委託をいたしております。
そして、この委託内容なんですけど、市営住宅の各棟の当月分使用量を検針しまして、市に提出していただき、そのデータを市が水道料金システムに取り込んで検針数値を確認し、戸別の共益費を確定した後、共益納付書を作成して、業務委託者に渡し、これをもって戸別訪問によって共益費を徴収して、取りまとめて金融機関に納入というような形で、後日そういった納付書等は市に提出していただけるようにしております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) ちょっと済みません、聞き漏らしたんですけど、検針まではわかったんですけど、集金はどこでされるかというのと、その管工事業協同組合に委託するということは、委託料も払っているんじゃないかと思うんですけど、その額とをお聞きします。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えします。
委託の内容は、検針業務と使用料の収納業務をあわせて委託をしております。その委託料につきましては、平成25年度382万6,468円でございます。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) 検針と集金も管工事業協同組合がやっているということですよね。これは非強制徴収公債権の扱いでなくて、例えば水道料金は私債権で、一定期間支払いが滞れば水道をとめたり、しっかり集金する体制になっておるんで、これを私債権に移せば、そのようなことはできると思うんですけど、もともと私はこれ水道局がするべきもので、今回の一千数百万円も、結局は新居浜市は水道局に払っている。水道局はまあ言えば迷惑なくいただいとるけども、何の手間もかけずにいただいておると。ほんで、建築住宅課だけが苦労していろいろ批判を受けたりするんですけど、水道局にこれは返すとかというお話はできてないんでしょうか。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。曽我建設部長。
○建設部長(曽我忠)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えいたします。
現在の方式を改めて水道局のほうでというような御質問だったと思うんですけど、給水施設が水道局の基準に適合しているかどうか、その辺も判断材料になりますので、その辺が適合しているものであれば、現在の一括計量方式から各戸計量徴収方式ですね、こちらのほうへ移行をして、水道局にお願いするというような方向で協議を行ってまいりたいと。可能なところから、順次そういった移行をさせていきたいというふうに考えております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) ということなんですけども、水道局としてはどうお考えでしょうか。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。橋本水道局長。
○水道局長(橋本桂一)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えいたします。
市営住宅の水道料金の徴収方法につきましては、現在、3階以上の増圧給水方式について検討しておりますので、技術的な検討とあと事務処理の関係も含めまして、関係者と協議の上、検討していきたいと考えております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) まず、検討というのはお役所言葉ではしないに近いんですけど、そうでなくて、しっかり検討して、実施に移していただきたいと思います。
それと、債権回収のところで、先ほど部長が御説明いただきましたように、インターネット公売とか差し押さえ、それからタイヤロック、いろいろ取り組んでいただいてます。県内でも前を行っていると思うんですけど、私浜松市に債権の管理の研修に行ったときに捜索という言葉を聞きました。要するに、滞納者の家に令状なしで行って、そこでいわゆるお金にかわるもんを差し押さえができるという捜索、それはすごく効果が上がっていると聞きました。新居浜市でも捜索についてはどういうふうに取り組まれようとしているか、お聞きします。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。田中総務部長。
○総務部長(田中洋次)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えいたします。
捜索の実施についてでございますが、平成26年度から市のほうで市税の徴収率の向上の一環といたしまして、捜索の実施を予定いたしております。またそのためのビデオカメラ等の備品購入なども予定しておりまして、きめの細かい対応をしていきたいと思っております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) ぜひお願いします。それで、捜索とかになりましたら、やっぱり人手が要るんですよね。ですから、債権管理対策室の職員についても、できればふやしてもらいたいし、大体債権の回収は2人セットで行くみたいですので、先進地の研修も1人でなくて2人とか、そういう形での派遣もお願いしたいと思います。
最後にもう一点だけ、これ差し押さえとかでなくて、その前に債権管理対策室にあなたの滞納分は移しますよという移管予告催告を、平成25年度のこれはインターネットに出てるんですが、5つの介護保険料、後期高齢者医療保険料、保育所保育料、下水道事業受益者負担金、国民健康保険料を移しますよと、合計で311件してます。債権管理対策室に移しますよと言った瞬間に17.68%の1,376万6,890円が納入されています。ですから、これ非常に効果があると思うんで、どういう基準でやられておるんか、それとこの件数はもっとふやせないかについてお聞きします。
○議長(山本健十郎) 答弁を求めます。田中総務部長。
○総務部長(田中洋次)(登壇) 再質問にお答えいたします。
移管予告催告書の送付の件数の決め方でございますが、送付する際には、債権管理対策室と担当課の間で移管事案に関する取り決めを定めました事務処理要領におきまして、債権管理対策室に移管をする予定件数の5倍から10倍をめどに滞納金額の多い順に送付するということといたしております。もっとこの催告書の件数をふやせないかという御質問でございますが、各担当課におきましても、通常業務といたしまして、別途催告書も送付をいたしております。この移管予告催告書につきましては、最終的な通知というふうに位置づけておりますので、その効果の面からは、現在の件数が適切ではないかと考えております。
○議長(山本健十郎) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) 税や料というのは、もうしっかり取っていただいて、その分また市民のいろんな福祉向上のため、その他に使っていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
○議長(山本健十郎) 以上で会派代表質問を終わります。
この際、暫時休憩いたします。
午前11時54分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――