本文
目次
議事日程
本日の会議に付した事件
出席議員
欠席議員
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者
開議(午前10時00分)
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
岩本和強議員の質問(1)
1 佐々木市長任期満了にあたって
佐々木市長の答弁
1 佐々木市長任期満了にあたって
岩本和強議員の質問(2)
1 佐々木市長任期満了にあたって
佐々木市長の答弁
1 佐々木市長任期満了にあたって
岩本和強議員の質問(3)
1 佐々木市長任期満了にあたって
佐々木市長の答弁
1 佐々木市長任期満了にあたって
岩本和強議員の質問(4)
1 佐々木市長任期満了にあたって
佐々木市長の答弁
1 佐々木市長任期満了にあたって
岩本和強議員の質問(5)
1 佐々木市長任期満了にあたって
佐々木市長の答弁
1 佐々木市長任期満了にあたって
岩本和強議員の質問(6)
1 佐々木市長任期満了にあたって
2 教育について
(1) 不登校
(2) いじめ問題
阿部教育長の答弁
2 教育について
(1) 不登校
(2) いじめ問題
岩本和強議員の質問(7)
2 教育について
阿部教育長の答弁
2 教育について
岩本和強議員の質問(8)
2 教育について
阿部教育長の答弁
2 教育について
休憩(午前10時59分)
再開(午前11時09分)
岩本和強議員の質問(9)
2 教育について
阿部教育長の答弁
2 教育について
岩本和強議員の質問(10)
2 教育について
阿部教育長の答弁
2 教育について
岩本和強議員の質問(11)
2 教育について
阿部教育長の答弁
2 教育について
岩本和強議員の質問(12)
2 教育について
阿部教育長の答弁
2 教育について
岩本和強議員の質問(13)
2 教育について
3 南海トラフ巨大地震予測について
佐々木市長の答弁
3 南海トラフ巨大地震予測について
工藤市民部長の答弁
3 南海トラフ巨大地震予測について
岩本和強議員の質問(14)
3 南海トラフ巨大地震予測について
工藤市民部長の答弁
3 南海トラフ巨大地震予測について
岩本和強議員の質問(15)
3 南海トラフ巨大地震予測について
寺田教育委員会事務局長の答弁
3 南海トラフ巨大地震予測について
岩本和強議員の質問(16)
3 南海トラフ巨大地震予測について
工藤市民部長の答弁
3 南海トラフ巨大地震予測について
岩本和強議員の質問(17)
3 南海トラフ巨大地震予測について
4 スポーツ振興について
阿部教育長の答弁
4 スポーツ振興について
岩本和強議員の質問(18)
4 スポーツ振興について
休憩(午前11時56分)
再開(午後 1時00分)
水田史朗議員の質問(1)
1 災害時における本市の事業継続計画について
佐々木市長の答弁
1 災害時における本市の事業継続計画について
水田史朗議員の質問(2)
1 災害時における本市の事業継続計画について
近藤総務部長の答弁
1 災害時における本市の事業継続計画について
水田史朗議員の質問(3)
1 災害時における本市の事業継続計画について
2 本市の教育について
阿部教育長の答弁
2 本市の教育について
水田史朗議員の質問(4)
2 本市の教育について
阿部教育長の答弁
2 本市の教育について
水田史朗議員の質問(5)
2 本市の教育について
3 総合文化施設について
田中企画部長の答弁
3 総合文化施設について
近藤総務部長の答弁
3 総合文化施設について
水田史朗議員の質問(6)
3 総合文化施設について
近藤総務部長の答弁
3 総合文化施設について
水田史朗議員の質問(7)
3 総合文化施設について
近藤総務部長の答弁
3 総合文化施設について
水田史朗議員の質問(8)
3 総合文化施設について
近藤総務部長の答弁
3 総合文化施設について
水田史朗議員の質問(9)
3 総合文化施設について
休憩(午後 1時54分)
再開(午後 2時05分)
太田嘉一議員の質問(1)
1 市民文化センター等の耐震診断について
2 国領川堆積土砂及び建設発生土の処分について
3 総合文化施設建設計画について
佐々木市長の答弁
2 国領川堆積土砂及び建設発生土の処分について
阿部教育長の答弁
1 市民文化センター等の耐震診断について
近藤総務部長の答弁
3 総合文化施設建設計画について
源代建設部長の答弁
1 市民文化センター等の耐震診断について
太田嘉一議員の質問(2)
1 市民文化センター等の耐震診断について
2 国領川堆積土砂及び建設発生土の処分について
3 総合文化施設建設計画について
大石豪議員の質問(1)
1 入札制度について
石川副市長の答弁
1 入札制度について
村上消防長の答弁
1 入札制度について
大石豪議員の質問(2)
1 入札制度について
2 防災拠点エリアについて
佐々木市長の答弁
2 防災拠点エリアについて
阿部教育長の答弁
2 防災拠点エリアについて
大石豪議員の質問(3)
2 防災拠点エリアについて
近藤総務部長の答弁
2 防災拠点エリアについて
大石豪議員の質問(4)
2 防災拠点エリアについて
村上消防長の答弁
2 防災拠点エリアについて
大石豪議員の質問(5)
2 防災拠点エリアについて
3 商業振興エリア構想について
(1) 登り道
(2) 駐車場
(3) 庁内プロジェクト
本田経済部長の答弁
3 商業振興エリア構想について
(1) 登り道
(2) 駐車場
(3) 庁内プロジェクト
大石豪議員の質問(6)
3 商業振興エリア構想について
本田経済部長の答弁
3 商業振興エリア構想について
大石豪議員の質問(7)
3 商業振興エリア構想について
散会(午後 3時14分)
本文
平成24年9月12日 (水曜日)
議事日程 第3号
第1 会議録署名議員の指名
第2 一般質問
――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
――――――――――――――――――――――
出席議員(26名)
1番 川崎 利生
2番 高塚 広義
3番 三浦 康司
4番 篠原 茂
5番 水田 史朗
6番 太田 嘉一
7番 岩本 和強
8番 藤原 雅彦
9番 佐々木 文義
10番 大石 豪
11番 大條 雅久
12番 永易 英寿
13番 伊藤 謙司
14番 藤田 豊治
15番 高橋 一郎
16番 岡崎 溥
17番 高須賀 順子
18番 伊藤 初美
19番 真木 増次郎
20番 藤田 幸正
21番 伊藤 優子
22番 仙波 憲一
23番 白籏 愛 一
24番 近藤 司
25番 加藤 喜三男
26番 山本 健十郎
――――――――――――――――――――――
欠席議員
なし
――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
市長 佐々木 龍
副市長 石川 勝行
企画部長 田中 洋次
総務部長 近藤 清孝
福祉部長 神野 洋行
市民部長 工藤 順
環境部長 曽我 忠
経済部長 本田 龍朗
建設部長 源代 俊夫
消防長 村上 秀
水道局長 橋本 桂一
教育長 阿部 義澄
教育委員会事務局長 寺田 政則
監査委員 加藤 哲
――――――――――――――――――――――
議会事務局職員出席者
事務局長 岡 正士
議事課長 粂野 誠二
議事課副課長 飯尾 誠二
議事課副課長 上野 壮行
議事課議事係長 徳永 易丈
議事課調査係長 鈴木 今日子
議事課主任 大田 理恵子
議事課主任 中島 康治
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前10時00分開議
○議長(藤田幸正) これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第3号のとおりであります。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(藤田幸正) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において伊藤優子議員及び仙波憲一議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
日程第2 一般質問
○議長(藤田幸正) 次に、日程第2、昨日に引き続き会派代表質問を行います。
質問を許します。岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) おはようございます。市民の会岩本です。通告に従い質問を行います。
佐々木市長は、12年前、出たい人より出したい人を出す会の要請を受け、市長選出馬を決意され、出す会の100円カンパ運動に、女性を中心としたいわゆる無党派の市民と障害者やボランティアが加わり、政党や組織に頼らない草の根選挙で現職圧倒的有利の戦前予想を覆し、見事勝利し、市長に就任されました。以後、2回の市長選挙においても、選挙のやり方がその後を決めるの信念で、お金を使わないきれいな選挙を貫き、12年間市長として障害を持つ人、持たない人、高齢者が住みやすいまちづくりを市民との協働で進めてこられました。象徴的なものとして、町の住みやすさ、町の勢いをあらわす社会動態において、平成21年には昭和46年以来、38年ぶりに転入者の数が転出者を上回りました。また、就任後、清掃センター、平成16年災害復旧、中央雨水幹線、菊本最終処分場、学校の耐震化、駅前土地区画整理事業、慈光園新築など、多額の費用を要する社会資本整備を着実に実施し、しかも長期財政計画による堅実な市財政運営により、平成21年には財政の健全性の指標となる経常収支比率が全国805の市や特別区のうち8位にランクされました。また、歴代市長の中で道路の新設、延伸もトップだと思います。6月議会、今議会と退任に関する質問があり、重複するかもしれませんが、お聞きをいたします。
まず、旧別子山との合併、そして駅前土地区画整理事業について、市長はどのように評価されていますか。
次に、端出場温泉保養センターについて伺います。
市長は、平成22年6月議会で、温泉施設を運営していくには年2億円を超える管理運営費に加え、近い将来見込まれる多額の改修費用を踏まえ、本市の財政状況を考えると、市民の合意を得るには難しい状況であり、温泉施設としての役割についてさまざまな御意見を伺った上で、重大な決断をする時期が来ていると答弁されています。その後、温泉施設のあり方を協議する検討委員会が設置され、平成22年12月に委員9名のうち、存続、またはどちらかといえば存続が2名、廃止、どちらかといえば廃止が7名の報告が市長に提出されております。平成23年度には、端出場温泉保養センターの今後を検討する前提条件に、一般財源の投入額が今後10年間現状のまま運営したときに見込まれる維持管理費の半分、6億4,600万円以下で、なおかつ株式会社マイントピア別子が、安定的な事業継続が可能の条件をつけ検討業務を委託されました。議会においても、産業・観光振興対策特別委員会を設置し、加藤委員長のもと、経済部、マイントピア別子専務取締役、存続を望む会、廃止を求める会の2団体から聞き取りを実施し、意見もお聞きしました。あわせて、委託先の三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社にも参考人として出席をいただき、意見交換を行いました。本年4月に検討結果報告書が提出され、温泉施設として再生する案、温泉を廃止し、観光施設として再生する案、ともに10年間の一般財源投入額が6億4,600万円以下という条件をクリアできないことが明らかになりました。これを受け、委員からは、観光施設が最初から赤字を想定していることに違和感を持つ。両案とも設定が甘いのでは。4階部分は何もしない案もある。あるいは4階から外へ出られる動線を確保するだけの整備でよいなどなどの意見が出されました。結果、多数の委員が温泉廃止やむなしでしたが、存続を望む委員もいたため、廃止、存続の両論併記となり、いずれにしても、雇用への影響、本市観光拠点である株式会社マイントピア別子への経営に及ぼす影響は十分配慮する必要があるとの報告が6月議会でなされたところです。佐々木市長がここに至るまでの丁寧な取り組みと特別委員会委員長報告を踏まえた上で、温泉廃止の決断を下さなかった理由をお聞きいたします。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。佐々木市長。
○市長(佐々木龍)(登壇) おはようございます。
市民の会代表の岩本議員さんの御質問にお答えいたします。
任期満了に当たっての中で、まず旧別子山村との合併と駅前土地区画整理事業に対する評価についてでございます。
新居浜市と別子山村は、別子銅山という歴史、文化的背景を共有していることが縁となり、私が市長に就任して3年目の平成15年4月1日に合併し、両地域の一体化の促進、地域の発展と住民福祉の向上を図ることを目的に、平成25年度までの11年間を計画期間とした新市建設計画に基づき、さまざまな施策を展開してまいりました。これまでの主な成果といたしましては、別子山地区では、県道新居浜別子山線や生活道路である市道大野線、蔭地線、別子山地域バスの運行などの交通基盤整備、移動用通信設備、情報通信機能などの通信基盤整備、無線中継局や耐震性貯水槽、防災行政無線などの消防、防災体制の整備、別子山診療所の開設や生き生きデイサービス事業などの医療、福祉の充実などがございます。また、昨年度からは、別子山飲料水供給施設の整備にも着手しており、来年度には瀬場、肉渕の消防分団詰所を統合し、新たに保土野地区に分団詰所を建設する予定となっております。さらに、地域住民がみずから主体的に地域づくりに参画していこうという機運も芽生え始めております。
一方、新居浜市でも、合併特例債を最大限活用することにより、新居浜駅前土地区画整理事業や総合文化施設、上部東西線、角野船木線の幹線道路の整備等を推進しております。今年度が合併かから10年目という節目を迎えておりますが、この間、新市建設計画を着実に推進することにより、両地域の発展と一体感の醸成という所期の目的をおおむね達成することができたのではないかと感じており、有意義な合併であったと考えております。
次に、駅前土地区画整理事業についてでございます。
平成元年の基本構想から平成10年の事業認可、平成14年の仮換地指定を行い、同年から昨年5月まで移転、工事を実施しました。本年7月には、愛媛県知事により、事業の総仕上げである換地処分公告を行い、現在は清算事務に向けて準備を行っているところでございます。構想から今日に至るまでの道のりは、決して平たんではございませんでしたが、途中、災害の影響による事業延伸を余儀なくされながらも、私の在任中に整備工事が完了したことは、大変うれしく思っております。これはひとえに減歩や建物移転に御協力いただいた地権者の皆様、厳しい財政状況の中、長期間にわたり集中投資に御理解をいただいた市民や市議会の皆様、国、県、鉄道事業者、交通事業者等関係機関の皆様のおかげでございます。この場をおかりして厚く御礼を申し上げます。土地区画整理事業は、道路、公園等の都市基盤施設の整備、宅地の利用増進を一体的に進め、健全な市街地の形成を図る事業でございます。当事業の実施により、幹線道路や公園、緑地など、公共施設の整備が進み、渋滞の解消、緊急車両のアクセス向上、自転車、歩行者の安全性など、道路通行環境の向上、生活環境並びに駅前の景観が目に見えて改善され、災害に強い町の基盤整備が一定達成できたと考えております。また、土地区画整理事業とあわせて、駅前大街区への企業誘致や駅周辺の公共施設の整備につきましても、新居浜駅周辺のにぎわいづくりに向けた総仕上げとして取り組んでまいりました。
一方、土地区画整理事業の進展にあわせ、鉄道高架も含めた駅南北の一体化についても、積極的に検討はいたしましたが、私の在任中には方向性が決められなかったこと、駅前のにぎわいづくりとしての街区一体開発が今後の課題であることも認識しております。しかしながら、事業開始前には予想されなかった日本経済の低迷やリーマン・ショック等による世界経済の悪化等の諸条件の中、合併特例債の活用やまちづくり交付金の先駆的導入等、市民負担を最小限に抑えつつ、新居浜市の顔として立派な都市基盤整備ができたものと思っております。今後は、この都市基盤を活用していただき、新居浜市の玄関口として、新居浜駅周辺に人が集い、楽しみ、活気あふれるまちづくりが完成し、最終的に駅周辺整備が市民の皆様に喜んでいただけることを切に期待しております。
次に、端出場温泉保養センターについてでございます。
端出場温泉保養センターの方向性につきましては、平成22年6月市議会における私の答弁に始まり、施設検討委員会での議論や施設検討業務の報告、さらには市議会産業・観光振興対策特別委員会の中間報告など、この2年間さまざまな経緯を経てまいりました。さきの6月市議会においては、マイントピア別子という施設全体を観光施設としてより効果的、一体的に利活用できる方策を再度検討し、具体案を提案したいと申し上げました。この考え方につきましては、市政だよりの8月号やまちづくり校区集会などを通して、市民の皆様にも再度説明してきたところでございます。同時に、市議会特別委員会の中間報告を踏まえ、株式会社マイントピア別子と空調設備の更新やレストラン部門を含めた施設全体のあり方について、現在、協議をいたしておりますが、新たな観光施設として再生する場合の投資リスクと将来の財政負担や、さらには株式会社マイントピア別子の今後の経営について、市長あるいは社長として責任の持てる具体的な提案をお示しするまでには至っておりません。私の任期中に結論を出せなかったことに関しましては、大変申しわけないとの思いはございます。私といたしましては、これまで申し上げましたとおり、温泉施設としてではなく、設立目的である観光施設として、施設全体を再生する方策が望ましいのではないかと考えておりますが、いずれにいたしましても、温泉施設を現状のままで今後も運営していくことは困難であるということについては、大方の御理解を得られたものと考えております。今後におきましては、端出場ゾーンが本市とまた株式会社マイントピア別子、さらには多くの市民の皆様にとって最善の施設として発展するよう、残りの任期中、できる限りの努力をしてまいります。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) 私と市長、25年近く前に手話サークルで出会いまして、それから障害者のボランティアをやってまして、ボランティアのお互いの共通の認識は、まあ余りやったことは言わないというのが共通の認識で、よく市長選挙なんかでももっとしっかりやったことぐらいはアピールせよと言われた、声を聞いたりしておりますが、きょうは真木さんの後押しもありまして、一生懸命市長の成果を言わせてもらいました。ただ、ハード面だけなんで、ソフト面で言い足りないところがあると思いますので、市長御自身からまた御答弁をいただけたらと思います。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。佐々木市長。
○市長(佐々木龍)(登壇) 12年間を振り返って、ソフト面ということは、言いかえれば人ということになろうかというふうに思います。自立、連携ということをいつも申し上げてて、また市民参加を進めていきたいという思いで進めてまいりました。その前提として、新居浜市は、自治会活動もそうでありますし、地域活動あるいは団体、ボランティア活動、そういうものが非常に意欲のある町だというふうに思っております。そのよさをさらに伸ばしていくために、仕組みとしてはまちづくり協働オフィスやそういうものの開設をして、その市民の力でさらに輪を広げていただきたいということを念願してまいりました。現在では、私が12年前に承知していた団体はもちろんでございますが、それ以外にたくさんのまちづくり団体が誕生して、さまざまな活動を繰り広げていただいているというのが大変大きな私にとってもうれしいことでございます。また、行政にとっては、厳しい場合もございますけど、さまざまな御意見や御提言あるいは署名活動に代表されるような運動、そういうものが広がっていくというのは市民意識の高まりではないかというふうに思いますし、それに対してどう応えていくかというのは、我々のまた力量だというふうに思いますので、お互いが市民の皆さんもそうでございますし、我々理事者も切磋琢磨して向上していくことが必要ではないかと。その点においては、これでいいということはございませんので、まだまだ高めていただきたいというふうに思っております。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) マイントピア別子の温泉についてですが、もう結構広く市民の方も御存じのとおり、毎年1億2,000万円の市民の血税が投入されております。入場者数も昨年のマイントピアの決算を見ますと、16万人をずっと維持してたのが、それを割るというような結果も出ております。しかも、その利用者の半分以上が400人に満たないいわゆる会員の方が利用しているという、そういう現状なので、私は一日も早く廃止すべきだと思います。そして、いろいろと考える前にまずは赤字を出している施設を廃止してからそれからゆっくり考えたらいいんじゃないかというような考えをずっと持ってましたが、それはいろんな皆さんの廃止してからどうするかをちゃんと決めてとかというような御意見もあり、それに対して丁寧に今までやってこられたということです。ただ、もう先ほども言いましたように、1カ月当たり1,000万円という税金が使われております。そういう思いの中で、やはりスピーディーに温泉施設の方針をぜひ市長が在任中に決めていただきたかったと、そういう思いで質問しました。
それで、もう一つだけ確認なんですが、マイントピア別子、あそこの施設自体はやはり観光の中核として残すというのは、案外市民の方はもう全てやめてもらうというふうに誤解されている方がおられるので、これは間違いなく残すということでよろしいんでしょうか。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。佐々木市長。
○市長(佐々木龍)(登壇) マイントピア別子端出場ゾーンという全体の施設があって、その中に端出場記念館という建物があり、さらに観光坑道などもあるということになります。建物そのものは、観光施設としての役割を果たしますし、新居浜市と株式会社マイントピア別子の共有施設でございますから、当然、これからも観光施設として使っていくということには変わりはないということです。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) それともう一点、議会の、特別委員会の考え方としても、温泉の委託部分が、やはりマイントピア別子の経営にはある意味大きな効果を果たしていると。その点についても認識をされて、それについては十分考えた上で廃止したらいいという意見もありますので、今後の判断材料にしていただきたいと思います。
市長、退任を発表された後、やっぱり市民からは残念なね、もう1期やってほしかったという声と、龍さんらしい見事な引き際だねということをよく聞きます。そして、その最後に必ず聞かれるのは、市長さん、57歳でまだ若いんだけど、やめて何をするんですかって言われるんですが、もしお答えいただければお答えください。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。佐々木市長。
○市長(佐々木龍)(登壇) これからも新居浜で生活をしてまいります。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) じゃあ市長と同じ空気を吸いたいと思います。
職員の皆さんには、これから市長としてお話しする機会があると思うんですが、市長は議員、市長の立場で約25年間市政に携わってこられたと思います。そういう中での経験を踏まえて、議会に対して何か思うところがあればお答えいただきたいと思います。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。佐々木市長。
○市長(佐々木龍)(登壇) まだ2カ月もありますので、余り終わりのような話はしないほうがいいんじゃないかなというふうには思ってまだおります。ただ、おっしゃるように、議員として、そして市長として、切れ目なく25年間議会に出させていただいたという、議員を辞職して市長に就任するまでの間は何もありませんでしたが、議会的には切れ目なく、皆勤をさせていただいたというのがございます。その間、議員として経験したこと、市長として経験したことございますけど、新居浜市議会は議員の皆さん方の御努力によって、非常に活発な議会になってこられたと。市長がかわって一番変わったのは議会ではないかというふうに思うぐらいに変わってこられたんではないかというふうに思います。それは、我々にとって、また時には厳しいこともございますけど、お互いに市民のため、新居浜市のためにという立場で取り組んでいらっしゃいますので、これからもそういう立場で、市民、議会、理事者を含めて高め合っていただきたいというふうに思います。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) 市長と私、10年間いろいろこの場でお話をできたというか、議論もできたということ、本当思いますと、これが最後と思いますと感慨深いものがあります。任期満了まで残されました時間は短いですけども、全力でゴールを駆け抜けていただきたい、そう思っております。市長秘書として3年間市長とともに仕事をされた秘書から聞きました。3年間で市長がお休みをとったのは1日だったそうです。そのように、激務と本当に重い責任を負った中で12年間、本当に御苦労さまでした。ありがとうございました。感謝申し上げます。
次に、教育について伺います。
不登校は、特定の子供に特異の問題があって、どの子供にも起こる可能性があり、関係する人全てが不登校児の立場に立ち、本人、保護者への理解を深める必要があると思います。同時に、不登校という状況が継続すること自体は、本人の進路や社会的自立のために望ましいことではなく、その対策の重要性について、学校現場において十分認識し、対応していただくことが重要だと思います。また、不登校は、その要因、背景が複雑多様であることから、教育上の課題としての対応が困難な場合もありますが、一方では学校や教育委員会等の関係者が、児童生徒に対して、教育が果たすべき役割が大きいことを踏まえ、一層充実した指導や家庭への働きかけを行うことにより、不登校に対する効果的、かつきめ細やかな取り組みを行っていただく必要があると思います。教育委員会として、不登校児童生徒を一人でも少なくし、これ以上ふやさないための取り組みについてお聞きいたします。
次に、不登校は、さまざまな要因が絡み合っている複合型が多く、指導や対応の難しさがあると思います。ただ、要因の一つに挙げられる学業不振による不登校については、学習のおくれを取り戻し、学習への自信を持つことにより、登校できるようになったケースがあると聞いております。学習のおくれを解消するために、学校現場では、きめ細やかな援助の求めに対し、どのような方法で学力向上や学習意欲を高めるための指導を行っていますか。
また、中学校で初めて経験する教科担任制についても、どのような指導を心がけているかをお聞きいたします。
学業不振による不登校を未然に防ぐためにも、習熟度別の授業や土曜日寺子屋の活用に対するお考えもお聞きいたします。
あわせて、中1ギャップやスクールカウンセラーの役割や配置は十分になされているのでしょうか。
文部科学省は、不登校の児童生徒を、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因、背景により登校しない、したくともできない状況にある年間30日以上の欠席者のうち、病気や経済的な理由による児童生徒を除くとしております。ただ単に学校へ通学していない状態を指すのではなく、病気や経済的理由で学校を欠席している場合や保健室登校や校長室及びあすなろ教室などへの出席を小学校、中学校が出席扱いとする場合があると聞いております。もちろん家庭にとどまるより、保健室、校長室などに通いながら、やがて教室に戻ることができるのが望ましいと思います。本市において、実際に教室に入って授業を受けられない児童生徒数と不登校扱いとしない理由をお聞きいたします。
また、不登校児童生徒に対しては、指導や相談、登校刺激など、さまざまな対応がなされていますが、いわゆる準不登校児童生徒に対するケアについてお聞きをいたします。
最後に、不登校の子を持つ保護者の方たちは、本当に心配な日々を過ごしています。時には復帰を焦るばかりに逆効果となることをしてみたり、誰に相談してよいかわからないなど、子供以上に悩み苦しむことが見られます。このようなとき、同じ不登校児を持つ保護者や学校に復帰できた経験を持つ保護者、また不登校の経験を持つ高校生や社会人の方から事例報告と検討、そして解決策のアドバイスなどができる保護者の会的なものを教育委員会でコーディネートされてはと思いますが、お考えをお聞かせください。
次に、いじめについて伺います。
いじめについては、学校のあるところには必ず存在し、受ける側の精神的苦痛や不登校の原因ともなることから、新居浜市においても、学校、教育委員会、保護者、地域の方たちが常に注意を払い、その芽を摘もうと日々取り組んでいると思います。
今回、いじめに関する質問のきっかけとなった大津いじめ事件について少し触れてみたいと思います。この件の特徴として、1つ目にいじめが原因で将来ある生徒がみずからを絶つことになってしまった重大さ、2つ目に学校現場でのいじめに対する認識の甘さがあり、いじめは絶対に見逃さないどころか見て見ぬふりをしていた。早期発見、早期対応こそがいじめ解決につながる視点を持っていれば、生徒から出されるサインや情報を敏感にキャッチできたはずなのに、漫然と見過ごした。また、学校内での処理を目指す余り、情報開示どころか隠蔽に走った点、3つ目に教育委員会においても、自死後20日過ぎに学校では2回目のアンケート調査中にもかかわらず、自死との因果関係は判断できないと早々と幕引きにかかり、真実を本気で解明する努力よりも、終始責任逃れの対応を行った。以上3点を私は特に感じました。教育長はどのような感想、思いをお持ちでしょうか。
このショッキングな事件を受け、私に対しても市民から全国のどこかで起きた問題は、必ず本市にも起きるとの思いで2つのことをよく聞かれます。1点目は、過去いじめによる自死者がいたのではないか、また将来にわたって自死者を絶対出さないよう対策を講じてほしい、2点目は、大津市の学校や教育委員会の体質が本市にもあるのではとの心配を聞きます。以上2点と本市におけるいじめの現状及び教育委員会の取り組みをお聞きいたします。
大津の事件後、全国のいじめに対する事例紹介、その姿勢に関する報道を目にするたびに、本市のいじめ問題の取り組みはいち早くなされていたと思います。一例として、教育委員会では、昭和60年から27年間にわたっていじめについての調査を実施し、いじめ調査の考察と対応という冊子が発行されています。この中にあるアンケート調査についてお聞きいたします。
アンケートをとり始めたのは何年からでしょうか。設問や記入のしやすさなどよくできた内容だと思います。しかし、ことし4月から7月までのいじめ認知件数、計10件のうち、発見のきっかけとなったのは、本人の保護者からが5件、本人から、そして本人以外の保護者からがそれぞれ2件、残り1件は学級担任となっています。意外にもアンケートによる発見はありません。
そこで、アンケートの記入を本人用、保護者用に分けて、教室ではなく、家庭に持ち帰り記入してもらう方法も考えてはと思いますが、いかがでしょうか。
不登校やいじめの解決策の一つに小中連携の大切さが言われています。本市での考え方、取り組みについてもお伺いします。
続いて、コミュニティ・スクール、地域運営学校について教育委員会の見解をお聞きします。
コミュニティ・スクールは、保護者や地域住民らでつくる学校運営協議会を持つ学校で、保護者や地域住民の意見を学校運営に反映させることを目的に、平成16年からスタートしております。既に本市にある学校評議員制度が、評議員の意見を学校が採用する義務がないのに対し、学校運営協議会は、学校運営の議決機関と位置づけられ、指定された小中学校は、教育委員会に任命された地域住民ら10人程度から成る学校運営協議会を設置し、教育目標などの基本方針の了承や運営、人事について校長や教育委員会に意見を述べる権限が認められています。子供の問題は、複雑化しており、学校だけで対応するのは限界があり、地域住民の多様な価値観を学校教育の中に取り入れることで、学力向上やいじめ、不登校などの問題解決にもつながり、文部科学省は、全国の小中学校での導入を促していますが、まだ3.6%にとどまっているようです。背景には、学校運営や人事に地域住民らの外部の人間が関与することを嫌う学校の閉鎖性があるのではと思います。その実例として、大津市で自殺した生徒が通っていた中学校と市教委も当初自殺の練習をさせられていたと記された生徒アンケートを公表しないなど、閉鎖的な対応をとり批判を浴びたことは承知のとおりです。教職員以外の大人の目が学校に注がれていることが重要で、学校に対しよい点も悪い点も指摘する人がいなければ、開かれた学校とは言えないと思います。学校現場として、従来の学校運営からより実態に即した運営を目指すなら、苦しくともあえて指定を受ける学校が出ることを願いますが、教育長の考えをお聞かせください。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 教育についてお答えいたします。
まず、不登校についてでございます。
教育委員会におきましては、いじめや不登校を生まない楽しい学校づくりを今年度も最重要課題とし、各学校において、その解決のために、学校、家庭、地域、そして関係機関と連携した取り組みを進めております。その取り組みについてでございますが、何よりも不登校児童生徒を出さない取り組みが重要であると考え、各学校では魅力あるよりよい学校づくり、そしてわかる授業による基礎、基本の確実な定着を図り、学ぶ意欲を育み、楽しく、安心できる学校づくり、仲間づくり等の取り組みを進めているところでございます。不登校児童生徒への指導といたしましては、個々のケースに応じて、保護者や関係機関と連携し、積極的な登校刺激を与えながら学校復帰を促したり、生活習慣の改善を図ったりするなどの取り組みを進めておりますが、学校だけでは対応できない場合もありますことから、家庭や地域はもとより、適応指導教室、教育センター、医療機関等の関係機関との連携を密にして、多様な対応を図っております。
次に、学習のおくれを解消するための取り組みについてでございます。
登校できても教室へ入ることができない児童生徒には、別室で個別に学習を支援したり、登校できない児童生徒には、家庭へ出向き、授業内容を教えたり個に応じたプリントで学習支援するなどの個別指導を行っております。また、夏休みなど長期休業中には、支援の必要な児童生徒への学習支援を実施しております。
次に、教科担任制についてです。
教科担任と学級担任が情報交換を密に行い、共通理解のもと、同一歩調で指導に当たるようにしております。また、年度初めには、各教科でオリエンテーションを充実させ、それぞれの教科の特色を理解させております。さらに、小中の連携の取り組みとして、中学校入学前には、小学校へ中学校の先生が行き授業を行うといった交流も実施しております。
次に、習熟度別授業についてです。
指導方法の工夫、改善を行うなどにより、基礎的、基本的な内容の確実な定着を図る上で大変重要であると考えております。現在、小学校3校、中学校全校において、少人数指導の加配教員を活用いたしまして、習熟度に応じたきめ細やかな指導を行っております。土曜日寺子屋においては、退職された教員の集まりである教育会により、書道や川柳、算数、囲碁教室等の活動を行っております。さまざまな活動を行い、人と触れ合う中で、不登校の未然防止となればと思っております。
次に、中1ギャップやスクールカウンセラーについてです。
中1ギャップに対応する職員、いわゆる不登校対策非常勤職員は、みずから授業を行うことはできませんが、いじめ、不登校など中1ギャップ対応が必要な中学1年の学級において、担任へのサポートを中心として配置しております。また、スクールカウンセラーは、臨床心理士、またはこれに準ずる資格を持った者で、主に中学校へ配置し、生徒の相談はもとより、場合によっては教師、保護者の相談に当たっていただき、心のケア等を含め、業務に当たっております。現在、中学校9校に不登校対策非常勤職員を配置し、スクールカウンセラーを中学校5校に配置しております。今後、文部科学省が示した増員の方針により、さらに充実させてまいりたいと考えております。
次に、登校しても教室に入って授業を受けられない児童生徒数と不登校扱いをしない理由についてでございます。
保健室等別室登校生は、7月末現在、小学校4名、中学校16名となっております。また、あすなろ教室へは、9月1日現在、9名が通級しており、いずれの場合も出席扱いとしております。その理由につきましては、平成15年5月16日付の文部科学省からの通知、不登校への対応のあり方の中で、児童生徒が学校外の施設において指導等を受けている場合、これらの児童生徒の努力を学校として評価し、支援するため、我が国の義務教育制度を前提としつつ、一定の要件を満たす場合に、当該施設において指導等を受けた日数を指導要録上、出席扱いとすることができると明記されています。この出席扱いは、当該施設への通所、または入所が学校への復帰を前提とし、かつ児童生徒の自立を助ける上で有効、適切であると判断される場合に認められることから、出席扱いとしております。
なお、準不登校児童生徒に対するケアとして、保健室等別室登校の児童生徒については、学級担任や養護教諭、校長、教頭、相談員等さまざまな教職員がかかわり、学習支援や相談活動を行っており、また必要に応じて新たにパソコンによるICTを活用した学習支援も行っております。あすなろ教室通級児童生徒についても、体験活動、相談活動、学習活動などを通して、豊かな人間関係を築きながら自尊感情を高め、生きる力を育成することによって学校復帰を目指しております。
次に、同じ不登校児を持つ保護者や学校に復帰できた経験を持つ保護者等の保護者会的なもののコーディネートについてです。
教育委員会では、あすなろ教室におきまして、不登校児童生徒の保護者を対象とし、定期的に教育相談会を実施しており、今年度も7月3日には親業インストラクターを講師に招き、親としてのかかわり方という演題で講話をしていただきました。今後におきましても、あすなろ教室を拠点に、不登校児童生徒の保護者を支援していきたいと考えております。
次に、いじめ問題でございます。
今回の大津の事件を含め、いじめにより児童生徒がみずからその命を絶つという痛ましい事件が相次いで発生していることは、極めて遺憾であり、理由のいかんを問わず、あってはならないことと深刻に受けとめているところでございます。これらの事件では、子供を守るべき学校、教職員の認識や対応に問題がある例や自殺という最悪の事態に至った後の教育委員会の対応が不適切であった例が見られ、保護者を初め、関係者の信頼を著しく損なっていると感じております。いじめは、決して許されないことであり、またどの子にも、どの学校でも起こり得るものであります。現に今、いじめに苦しんでいる子供たちのため、また今回のような事件を二度と繰り返さないためにも、この問題の重大性を認識し、いじめの兆候をいち早く把握して、迅速に対応する必要があります。また、いじめの問題が生じたときには、学校、教育委員会と家庭、地域、関係機関が連携して対処していくべきものと考えております。
次に、本市におけるいじめの現状です。
学校が認知した件数は、平成21年度は小学校24件、中学校が20件の計44件、平成22年度は小学校16件、中学校15件の計31件、平成23年度は小学校18件、中学校5件の計23件と減少傾向にあり、今年度は7月末において、小学校6件、中学校4件の計10件となっております。今年度のいじめの態様としては、冷やかしやからかい、悪口やおどし文句、嫌なことを言われるが33%、軽くぶつかられたり、遊ぶふりしてたたかれたり、蹴られたりするが22%、金品を隠されたり、盗まれたり、壊されたり、捨てられたりするが11%となっております。教育委員会といたしましては、校長を中心に、全教職員が、いじめ問題の重大性を認識し、自校にもいじめがある、発生するおそれがあるとの共通認識を持って取り組む体制を確立させ、その解決に向けて各学校への取り組みの支援、職員研修の実施、教育相談体制の整備充実、家庭、地域への啓発活動、関係機関との連携等を積極的に推進し、いじめ問題の未然防止や早期発見、早期対応に努めているところでございます。
また、今年度は、東中学校区の高津、浮島小学校、東中学校の3つの学校と泉川中学校区の泉川小学校、中学校の2つの学校が、文部科学省の指定を受け、いじめの未然防止や早期発見、早期対応を中心としたいじめ対策総合推進研究事業を実施しており、小中学校の効果的な連携のあり方について、教職員の活動交流、情報交換や児童生徒の交流活動、アンケートの実施方法等の工夫、改善や心理検査Q-Uの効果的な活用方法について研究を進めているところでございます。
次に、教育委員会が発行しているいじめ調査の考察と対応の冊子にあるアンケート調査についてでございます。
昭和60年度に初めていじめに関する調査を実施して以来、本年度で28回目の調査となります。本年度も小学校2年生から中学校3年生までを対象に、1学期中においていじめに関する調査を実施し、調査結果に対して市内小中学校生徒指導主事を中心とするいじめ調査編集委員会で調査結果に対する考察と対応について検討を行い、いじめの防止に役立てることといたしております。アンケートは、当初からとっておりますが、実施に当たっては毎年いじめ調査編集委員会を組織し、質問内容や実施方法等を実施前に検討していますことから、年ごとに質問内容等が変わってきております。
次に、アンケートの方法の検討についてです。
岩本議員さんの御指摘のとおり、本年度7月末におけるいじめ認知件数10件のうち、発見のきっかけとなった本人からの訴えや当該児童生徒本人の保護者からの訴えが大半を占めることから、いじめられたときの対応について、身近な人に相談することができる、我慢していても解決していかないと考える子供たちが育ってきたと思われます。しかし、アンケートによる発見がないことについては、教育委員会といたしましては、9月からのアンケートは、家庭に持ち帰らせ、親の承認を得た後、学校に提出する方向で取り組んでいきたいと思っております。
次に、小中連携についてです。
中1ギャップの問題を解決するには、学習、生活両面にわたり、子供の心身の変化を考慮した小中学校間の緩やかな接続を図ることが肝要と考えております。小中の教職員が共通の教育観に立って指導に当たることが必要であり、この共通の教育観は、小中の教職員がともに義務教育9カ年の学びの連続性を意識することでつくり上げられてきます。このことにより、小6、中1といった接続期のみだけでなく、義務教育9カ年を通して、どのような子供を育てていくかを考えることが重要であり、小中の連携が必要不可欠と認識しております。現在、不登校の未然防止を目的に、全校区において小中連携の取り組みを実施しておりますが、本年度から2カ年、国立教育政策研究所生徒指導センターの委嘱事業である魅力ある学校づくり調査研究事業を、南中学校を拠点校として、金子、金栄小学校と連携し、不登校を未然に防止し、児童生徒の将来の社会的自立を促すため、豊かな人間関係づくり、学習指導の充実、児童会、生徒会活動の充実、家庭教育との連携など、各学校の創意工夫を生かし、魅力ある学校づくりを推進する研究を進めております。今後も継続的かつ有効な不登校対策への取り組みをしっかり進めてまいりたいと考えております。
次に、コミュニティ・スクールについてでございます。
子供を取り巻く社会環境が急速に変化する中で、将来を担う子供たちが健やかに育ち、確かな学力を身につけるために、家庭、学校、地域社会がそれぞれ持つ教育機能、すなわち家庭でしつけ、学校で学び、地域で育てるという大人の責務、役割を明確にするとともに、学校、家庭、地域の連携協力を強化していくことが必要であると考えております。
そこで、学校におきましては、学校のホームページを活用し、積極的に学校情報を発信したり、学校へ行こう日(デイ)を推進したり、また学校評価の結果を学校だよりや公民館へ掲示するなど、積極的に保護者、地域住民に情報を公開し、課題解決に向けて共通理解を得ることを通じて、信頼を得るとともに、学校、家庭、地域社会の連携を推進しております。岩本議員さんの御質問のとおり、保護者や地域コミュニティーが一定の権限と責任を持って学校運営に参加することにより、そのニーズを迅速かつ的確に学校運営に反映させるとともに、学校、家庭、地域社会が一体となって、よりよい教育の実現に向け取り組むことは、学力向上やいじめ、不登校問題の解決のための一つの方向性であると思います。本市では、現在、全ての公民館が、地域主導型公民館に移行しております。まずはこの地域主導型公民館と学校支援地域本部事業により、人材の育成、地域と学校の一体感を醸成し、家庭でしつけ、学校で学び、地域で育てるをキーワードとして、地域みんなで子供たちの成長と学校、教師を支える仕組みを構築したいと考えております。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) まず、不登校についてですが、年々減少ということなんですけども、ただ先ほど教育長の答弁をお聞きしましたら、いわゆる教室以外の登校生が29名ですかね。ということは、たしか昨年の不登校生23名を上回っているということなんですけど、要するに不登校児とそうでない、ちょっと言い方正しいかどうか知りませんが、準不登校の人との数のバランスはどんなんですか。不登校児の数としては減っても、いわゆる教室以外のところに行く子の数がふえてたら、ある意味不登校児は減っているとは言えないんですが、その辺の数字はどう把握されてますか。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えいたします。
まず、不登校生というのは、学校に30日以上通学できていない子供です。それで、学校へ登校している、保健室であるとか校長室であるとか学校の相談室、また学校長と保護者との承認によってあすなろ教室に所属するという申し込みをしてあすなろへ通っている生徒で30日に達していない場合は、不登校生とは数えておりません。ですから、保健室とかの子供は登校した状態になっており、欠席扱いにしてませんので、生徒数としてはカウントしてないので、小中学校合わせまして、ことしであれば64名が不登校生として現在対応しているところです。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) もちろん不登校についての文部科学省の定義があるんですけども、不登校の認定といいますか、不登校扱いされてない子供さん本人、または保護者の中では、やはり学校に行けないというのは同じというふうにとられる方もあったりして、いわゆる全体的な数を知りたいという意味でお聞きしました。
それで、昨日の質問で1つ、不登校の要因の中で、小中で学校に係る問題というのが15%、16%というのがありましたが、学校に係る問題というのは、具体的にどういうことを指すのでしょうか。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 岩本議員さんの学校に係るものというのは、いじめを除く友人関係をめぐる問題、教職員との関係をめぐる問題、学業の不振、進路に係る不安、クラブ活動、部活動等への不適応、学校の決まり等をめぐる問題、入学、転入学、進級時の不適応、それらを学校に係る問題として捉えております。
○議長(藤田幸正) この際、暫時休憩いたします。
午前10時59分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
午前11時09分再開
○議長(藤田幸正) 休憩前に引き続き会議を開きます。
岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) 不登校の数の認知というの、数字的にはっきりできるんですよね。ただ、いじめの場合は、もちろん本人の訴えとかさまざまな状態での認知ができているんですけど、やはりそれは隠れているところもたくさんあると思うんですよね。本市のDVの相談件数なんかすごく多いんですけど、それは逆に言えば、ある意味相談体制が整っていたり、安心して相談をしていただける体制が新居浜市にあるから、県内でももうずば抜けて多いということもあるんですが、そういう視点でぜひ単純に上がってくる件数だけでなくて、教育長おっしゃりましたけども、常にあるんだと、隠れているんだという認識で取り組んでいただきたいと思います。
それで、よく聞かれるのは、不登校とかいじめの子供が多い学校は評価が下がるんじゃないかとかという話があります。これは確認ですけど、そういうことはないですよね。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えいたします。
いじめ、または不登校生が多い学校が問題があるのかというふうな捉え方をするのかということだと思いますが、先ほども岩本議員さんがおっしゃられた、いじめを発見する、できるということは、それだけ厳しい目を持って対応しているということで、やはり前向きに捉えていきたいと思いますし、また不登校へのかかわりということでは、30日以上は不登校といいますが、30日に至る傾向を示す子供、また中学校へ入ってくる前の小学校の時点で欠席しがちな子供に対してどう取り組んでいくか、そこの支援が一番大事だと教育委員会では捉えております。そういうふうな点で、不登校が多い、いじめが多いということは、決してマイナス要因には捉えておりません。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) それと、明らかに先生の指導の誤りによって不登校になった場合、そういう場合には、先生に対する指導をどのようにされているか、例えば懲戒的なものがあるのか、それとももう素早く他の学校に異動させるとか、そういうことをやられているのかどうかと、それから学校内でのいじめに関係しますけども、殴ったり、蹴ったり、それからお金を取ったり、そういうことは学校の外であればこれもう犯罪ですよね。ですから、そういう意味で言えば、ちゃんとそういうことは傷害とか恐喝とかで、そして例えば学校の先生が逆に傷つけられたりとか、学校の器物が壊されたりとか、そういうときにはしっかりと素早く警察などに告発したり、そういう厳しい対応はとられているんでしょうか、ほんで過去にそういう事例があったのかお聞きします。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えいたします。
1つは、教師が原因で不登校になった場合、教師に対しての指導はどうなのかということだと思います。残念ながら、教師が原因で学校へ来れなくなるということが発生した場合、やはり年度の途中での異動とかということはできません。しかし原因がはっきりしておればやはり生徒同士であっても問題があればそれでお断りをするということがあります。教師についてもそれは同等に間違っていれば謝る体制をとるのが通常だと思います。また、教師の体罰についても同様です。
次に、学校内外で生徒の行動で警察の対応があるのかと。過去3年間で言いますと、平成21年に1件、部活動に所属している者の中での学校外であった件について、警察の導入を図った事例が1件あります。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) いじめでの暴力なんかは、やはり警察にしっかり告訴なり告発をしてすれば、いじめる側に対する相当の抑止力にはなると思うんですよ。その辺は厳しくやっていただきたいと思います。
それと、品川区なんかでは、要するにいじめを繰り返して行う子供に対しては、出席停止処分を積極的に取り入れています。そういうことについての検討というか、実際にやったことがあるかどうかもお聞きします。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 再質問にお答えします。
出席停止をしたかということについてですが、新居浜市教育委員会として、出席停止をしたことはございません。出席停止をするということは、子供の学習権を奪うということにもつながってきます。そのことから、いかに加害者であっても、やはり子供の学習権というのがあって、そこへ行って教えなければならないと、学習指導しなければならないということが義務づけられております。そういうふうなこともあって、出席停止をした場合、家庭におるわけですが、そこへ行って教師が指導するということが義務づけられてきます。それだけの教師の人的なものが、現在のところ、そろっておりませんので、できるだけ出席停止の状況には新居浜市教育委員会としてはできてない状況です。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) いじめる側に教育を受ける権利があるとおっしゃいましたけど、じゃあいじめられたほうにはないんでしょうか。やはりあると思うんですよね。だから、それはいじめを受けた理由で学校に行けないというのは、本当にある意味では被害者なんで、どちらをとるかという話で、これは法律とかいろいろおありかもわかりませんけど、まずそのことについてはぜひ検討していただきたいと思います。いじめによって不登校が起きるのは間違いないですから、新居浜市の最重要課題として取り組まれておるんですから、その辺の研究はお願いします。
もう一点、話変わりますが、ロンドンオリンピックで浜口京子さんがレスリングの1回戦で残念ながら負けたときに、記者団に囲まれているときに、お父さんがやってきて、京子、ばかやろう、こんな試合してってしっかり怒りました。でもその後、本当に力強くハグして、お互いのきずなを深めているのを見ましたけども、要するに私はそういう先生、しっかり怒れて、それは互いに信頼の上に立って怒れて、後またケアできるような先生、そういう先生が一人でも多くおればいろんな問題が解決できると思うんですけど、教育長さんの思われる理想の校長像、または先生像について少しお語りください。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) 理想の校長像、教師像、突然言われるとちょっとなかなか、いろんな思いがあり過ぎてですが、まずは教育委員会としてのスローガンに愛情と信頼というのを掲げています。やはり、子供は生まれてきたときは、将来人殺したり、犯罪を犯してやろうと思って生まれてきた子供はいないはずです。そういう子供がいろいろな条件から犯罪に手を染めていったりするということもあります。そういう子供に対して、その環境を理解し、愛情と信頼を持ち、また地域、学校、教職員、保護者、子供との関係の中できずなを深めていく教師であり、学校長であってほしいと思っています。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) こういうお話をしたのは、実は保護者とかそれから子供たちから見て理想の校長先生はどんなもん、先生はどうとかという、一度アンケートをとっていただきましたら、例えば教育委員会から見る立場とまた子供、保護者から見る立場、意見も変わってくるんじゃないかと思う。その辺検討していただきたいと思います。
次に、南海トラフ巨大地震予測について伺います。
先月8月29日に、国の中央防災会議は、南海トラフ巨大地震発生時における愛媛県内の建物、人的被害及び想定津波高や浸水予測を公表しました。発生時の状況によりますが、震源が四国から九州の陸地に近い場所での冬の夕方である最悪の条件が重なると、揺れにより11万7,000棟、液状化で7,400棟、津波で1万4,000棟、火災で5万3,000棟、その他400棟、合計19万2,000棟の建物が全壊となります。これに加えて半壊、一部損壊の数字を足すと、おびただしい数となります。人的被害についても、冬の深夜の発生で死者1万2,000人、負傷者4万8,000人、建物倒壊による要救助者が2万2,000人と示されています。また、本市が津波により浸水する地域や深さについても発表をされました。ただ、県内市町別の建物や人的被害の予想データは、来年夏に示されるようですが、2002年、県が策定した死者約3,000人、全壊家屋約7万7,000棟と単純に比較すれば、死者約4倍、全壊が約2.5倍です。新居浜市としての今回の発表を受けての考え、そして対応をお聞きします。
あわせて、2002年の県予測のもと、平成17年策定されている新居浜市地域防災計画は、東日本大震災の教訓と県の地域防災計画の見直しをもとに、今年度中に平成24年度版を作成するようですが、どのような視点で修正されるかを伺います。
次に、震災時の一時避難場所及び避難所について、今すぐにでも取り組んでいただきたい点について伺います。
平成17年新居浜市防災会議により策定された地域防災計画に基づきお聞きをいたします。
津波や大規模火災発生時に、高層建物や公園に避難する一時避難場所については、市内小中高のグラウンドや公園49カ所を指定し、122万5,880人が一時避難可能となっています。机上の計算では十分確保されていますが、収容人数の計算は、49カ所の面積を合計し、1メートル四方に2人が立ち続けるとの計算根拠になっています。しかし、非常時の持ち出し品を手にする人やベビーカーを押す人もいます。もう少し実態に合った計算をすべきと考えます、いかがでしょうか。あわせて、基数となる公園グラウンド面積は、建物、遊具、植栽などを除いた面積でしょうか。
もう一点、一時避難場所は、本当に安全を確保できる場所となっているのでしょうか。防災計画の中で指定基準を設けています。1、河川氾濫、高潮、津波による浸水や崖崩れのない場所かつ付近に多量の危険物等がない場所、2、大火災による輻射熱から逃れるため、木造住宅密集市街地から300メートル以上離れていること、耐火建築物から50メートル以上離れている場所など7つの要件を定めていますが、49カ所全てがこの基準をクリアしているとお考えでしょうか。
次に、避難所について伺います。
巨大地震の発生に見舞われ、不幸にして自宅に帰ることができない被災者が、短期、または長期にわたり生活する場所であり、物理的、心理的負担をできるだけ少なくし、健康面にも留意した生活の場として提供をしなければなりません。地域防災計画によれば、本市でマグニチュード7.6の地震発生時には、市内約7万棟の建物のうち、全壊家屋が1万1,226棟、半壊が1万3,338棟と予測しています。これに加えて、火災による焼失家屋が1万4,342棟になり、合計で3万8,906棟が住めなくなります。1世帯平均2人と控え目に見ても、7万7,812人が家を失い、そのうち25%の人たちは知人、親類宅に行くとしても、5万8,359人のおびただしい数の避難者が出る予測となります。地域防災計画で指定する避難場所、各校区にある小中高及び公民館、合わせて65カ所で、収容可能人数が現在では11万1,940人となっています。しかし、金栄小学校を見てみますと、校舎等の延べ面積3,879平米と体育館の919平米、合計4,798平米、これを1人当たりの占有面積2平米として割り算をして、金栄小学校には2,339人収容、同じく公民館では228人収容となっています。先ほどの一時避難場所と同じく、大変無理な数字で、単なる数合わせとしか思えません。なおかつ、指定公民館の中で、昭和56年以前の建物が10館あり、うち5館は耐震についても問題があると思いますが、今後どのように対応されるかを伺います。
収容可能人数の積算根拠は、先ほど述べたとおりですが、通常床面積とは、事務室、職員室、廊下、トイレ、校舎内にある給食室も含むと思いますが、承知の上での計算でしょうか。
基本的に、学校での避難所は、子供たちの授業などを考えると、まずは体育館となると思います。市内全体の小中学校の体育館、合計延べ床面積を先ほどの基準で割ると、1万3,402人収容となっていますが、仮にフロア以外の部分30%を除くと9,381人となります。現在の収容人数の70%程度となります。しかも、通路や受付、連絡のためのスペース、授乳室や更衣室などを引くともっと減ります。収容人数を正確に把握した上で、体育館で収容できない場合、空き教室や教室への収容となると思いますので、計算の際には机や椅子、その他いろんなことを考えながら、教育委員会とともにシミュレーションして決めていただくこと、そして計算根拠となる1人当たり2平米は、約畳1枚分で、長期にわたって生活ができる広さではありません。東日本大震災でも大変問題となっていました。見直すべきと思いますが、あわせてお答え願います。
次に、平成17年の計画では、避難所運営マニュアルはつくられていないように思いますが、今回の防災計画ではどのような扱いになっているかもお答えください。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。佐々木市長。
○市長(佐々木龍)(登壇) 南海トラフ巨大地震予測についてお答えいたします。
まず、今回、8月29日に国が発表した被害想定についてでございます。
今回の想定震源域の拡大により、新居浜市におきましても震度7に達するところがあり、津波高4メートルという大変厳しい想定となっております。東日本大震災の教訓も踏まえ、最大クラスの津波に対しては、避難を軸とする減災の考え方が基本となること、また堤防や道路など、社会資本も防災対策に効果を発揮したことから、ハード整備についても着実に進めていく必要があると認識しております。
お尋ねの今回の発表を受けての考え方といたしましては、命を守ることを最優先とし、最大クラスの地震、津波への対応を目指す必要があると考えております。また、今回の発表は、耐震化率や避難率の向上など、防災対策によって見込まれる被害軽減効果が試算されたことも特徴でございますことから、本市におきましても、公共施設の耐震化促進に取り組み、市民にも啓発を図ってまいりたいと考えております。
次に、新居浜市地域防災計画の修正に当たっての視点についてでございます。
今回の修正に当たりましては、庁内検討会や素案作成の段階から市民意見募集を経て、9月6日に第1回の新居浜市防災会議を開催し、検討を進めています。平成24年3月に修正されました国の防災基本計画との整合性を図ることを主眼に、津波災害対策編を新たに設け、予防から応急対策、復旧、復興に至る計画を追加するとともに、現計画の3編を再編し、総則を加え、5編の構成といたしました。また、人命尊重を第一に考え、減災の考え方を防災の基本方針として、防災の現場における女性の参画拡大を防災ビジョンに加えております。主要な修正項目といたしましては、情報伝達手段や警戒避難体制の整備、津波避難ビル等も含めた避難計画の見直し、女性や子育て家庭のニーズへの配慮、石油コンビナートや危険物施設の安全確保等に関する修正を加えたいと考えております。
次に、避難所のうち、公民館の耐震性についてでございます。
公民館につきましては、昭和56年以前の旧耐震基準の10館のうち9館について1次診断が終わり、耐震性が低いと診断された5館については、災害時に避難場所として機能が保たれるよう、平成27年度までに順次耐震改修を行う計画といたしております。
以上申し上げましたが、他の点につきましては補足いたさせます。
○議長(藤田幸正) 工藤市民部長。
○市民部長(工藤順)(登壇) 南海トラフ巨大地震予測についてのうち、震災時の一時避難場所及び避難所等についてお答えいたします。
まず、一時避難場所の収容可能人員の算定基準についてでございます。
現在指定しております一時避難場所は、敷地内の建物や遊具、植栽も含めた全体の面積をおおむね1平方メートル当たり2名として算定しております。これは、市の地域防災計画の上位計画であります愛媛県地域防災計画に準じたものでございますが、岩本議員さん御指摘のとおり、実態に合った計算をすることが必要と考えられます。今後、他市の事例の研究や県との調整を図りながら検討してまいりたいと考えております。
次に、一時避難場所の指定基準につきましては、河川氾濫や高潮による浸水、大規模な崖崩れ等の危険性がないことを初め、7つの項目がおおむねの基準とされておりますが、現在の一時避難場所の中には、必ずしもこの項目を満足しないものがございます。そのため、災害の態様に応じて除外することが必要と考えており、実際に避難勧告等を発令する際には、より適切な一時避難場所を選定したいと考えております。また、公園の新設などによる適地については、避難場所として追加してまいります。
次に、避難所の収容可能人員の算定についてでございます。
現在、算定に使用している面積は、事務室、職員室、廊下等を含めた施設全体の延べ床面積でございます。しかし、岩本議員さん御指摘のとおり、トイレ等の避難スペースに適さない面積を除くと、実際に避難スペースとして使用できる有効面積は減少いたします。被災地の例では、避難所の実態として、屋内では避難生活が送れず、運動場に張ったテントや車の中で寝泊まりしている事例もございますように、避難スペースを十分確保できておりません。今後の国や県の基準の見直しに対応してまいりたいと考えております。また、実際の利用可能な面積の計算方法について、教育委員会とも協議し、検討してまいります。
次に、避難所の収容可能人員の算定基準につきましては、現計画では、おおむね2平方メートル当たり1人となっております。これも愛媛県地域防災計画に準じたものでございますが、県の計画につきましては、来年度愛媛県の地震被害想定が出されることから、実際に避難スペースとして使用できる有効面積の取り扱いも含め、他市の事例を参考にしながら、県との調整を図ってまいりたいと考えております。
次に、地域防災計画における避難所運営マニュアルの取り扱いについてでございます。
マニュアルといたしましては、平成18年に避難所班を担当いたします教育委員会が作成した避難所設置対応マニュアルがございます。しかしながら、高齢者や障害者、乳幼児等への配慮についての詳細な記述まではございません。現在、修正作業を進めている地域防災計画においては、避難所に更衣室や授乳室の設置に努めるよう明記したいと考えておりますので、その修正点を踏まえ、現在のマニュアルを見直し、女性や高齢者、障害者、子育て家庭などのニーズに配慮した避難所運営が行えるよう、内容を充実させてまいりたいと考えております。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) 一時避難場所についてですけども、他市の事例や県との調整と言いますけども、多分市の上位計画の県に準じていたら、他市ももしかしたら新居浜と同じような計算じゃないと思いますが、気になったのは、適さないところもあるから、実際に避難するときが起きたら考えるという、たしかおっしゃったと思いますけど、今から考えてほしいから今この質問しよんで、それではちょっとだめなんで、まずは避難所、それから一時避難場所、全てを現地に行ってまず見てもらう、そのことをちょっと約束してほしいんですが、どうでしょうか。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。工藤市民部長。
○市民部長(工藤順)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えいたします。
一時避難場所の確認についてでございますが、先ほど災害の対応についてというふうなことで申し上げましたが、岩本議員さんの御指摘のとおり、それぞれの場所について、どういう場合には使用可能である、あるいはどういう場合には使うのに適切でないというふうな点について、個別に災害によってあるいは避難所の場所によって今後現地も確認しながら整理していきたいと考えております。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) それと、学校の体育館が避難所の優先順位の高いところというか、利用の優先順位が高いと思うんですが、先ほど言ったように、体育館のフロアの図面をちゃんと教育委員会からいただくか、一緒になってまず通路をここにする、受付はここにするとかというのをきちっとしたもんをまずつくっていただいて、それはすぐに準備して、例えば万一避難者が来たときには、その張っているもんを見たら、一時はちょっと急に来られても、一定の落ちついたときにはそういうルールですよというのを事前にしてたら混乱が起きないけど、先に来た人だったらどうぞみたいなんではいけないんで、とにかく今僕がお願いしていることは、お金はかからない、手間かけたらできることをお願いしているんで、ぜひやってください。
それと、体育館の天井とか照明の耐震について今問題になってますが、新居浜市内、耐震化工事は終わっているんですが、天井落下とか照明の落下に対する耐震に対する取り組みはどうなっていますか、お聞きします。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。寺田教育委員会事務局長。
○教育委員会事務局長(寺田政則)(登壇) 再質問にお答えいたします。
学校体育館の屋上、つり物とか照明、こういったものの耐震補強につきましては、現在国のほうで特別に委員会をつくりまして、基準を設定しているところでございます。通常、学校現場では、教頭を中心に点検をしておりまして、点検項目についての報告は教育委員会のほうに毎月報告をいただいておるということで、今後、国の基準が出た時点でどういった耐震補強、工事をしていくかということについて具体的に検討してまいりたいというふうに考えております。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) 天井が落下したり、照明が落下したら、当然、避難所として使えませんので、速やかな対応をお願いします。
それと、9月6日の第1回新居浜市防災会議、傍聴させていただきました。そこで、1つは、平成17年度版では、火災焼失戸数4,548戸、今回の見直しでは、地震ですよ、地震が起きたとき、火災が9戸となってます。これはどういうことかさっぱりわからないんで。
それと、親類、知人宅に身を寄せる方というのは、避難者のうち25%を想定してたのが、今度35%にふえてます。でも、地震は平成17年度は震度5弱、今度は震度6弱の想定でふえるはずがないんですが、その辺。
それと、もう一つ、委員の中に社会福祉協議会とか、それから市内の老人施設協会ですか、そこの委員さんが入ってないのも不思議なんですが、そのことについてお伺いします。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。工藤市民部長。
○市民部長(工藤順)(登壇) 岩本議員さんの再質問にお答えいたします。
まず、地域防災計画における火災焼失戸数の想定についてでございますが、現在の新居浜市の平成17年版の地域防災計画で用いました焼失戸数につきましては、平成7年から平成8年に行いました新居浜市の防災アセスメントの調査結果によるものでございます。今回、平成24年版として改定しようとしているのは、平成14年に行いました愛媛県の地震被害想定によるものでございます。この調査の違いと申しますと、平成7年から平成8年の新居浜市の防災アセスメントにつきましては、当時の算出するシミュレーションとしまして、関東大震災などを含む少し古いデータに基づいて計算をしておりました。火災の要因として、今考えますとちょっと非現実的かと思うんですが、七輪などによる火災というふうなものも含まれておりました。それと、出火に対しての初期消火の効果は見込まれてなかったというふうなところから計算しております。そして、愛媛県の想定によりますものにつきましては、阪神大震災などの近年の地震データに基づく計算式が使用されておりまして、火災の原因となっておりました電気でありますとかそれからガスストーブ等の転倒防止などの耐震技術の進歩みたいなところの効果、そして住民による初期消火の効果も見込んで、これに消防の運用を加味したようなところでの延焼拡大に至る前に消火できるだろうというふうな調査結果になっております。
それから、第2点目の避難者で親類宅とか知人宅へ行かれる数字につきましては、避難所における窮屈さ、生活の不自由さみたいなものから、別の場所へ避難先を求められるあるいはそういうふうなことが考えられるんじゃなかろうというふうに考えております。
それから、防災会議の委員につきましては、現在、28名の委員さんで構成しておりまして、この4月にも女性の委員さんの1名の拡大を図ったところでございます。今回提案させていただいております防災会議条例の中でも、より広くの委員さんのいろいろな立場の方の御意見をお聞きして、防災計画に反映しようというふうな考え方が盛り込まれておりますので、先ほどの岩本議員さんからおっしゃっていただいたような方々につきましては、今後の検討として委員の拡大について検討してまいりたいと考えております。
○議長(藤田幸正) 岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) 介護避難所とかというか、福祉避難所とかもあるんですから、社協とか今の施設を入れないというのはおかしいんで、それ考える前にもう入ってもらってください。定数も2人余っとるでしょう。30が28ですから。
あといろいろ言いたいんですけど、また次の機会に。
じゃあスポーツ振興について伺います。
本年は、4年に1度のオリンピック開催、そして市長選挙の年です。市長選では、さきの経済界、市民団体からの出馬要請に続き、市議会も一党一派に偏らない清潔、公平さを持ち、その仕事ぶりと人柄は、年々厳しさを増す国の財政や経済環境の中、新居浜市の将来を託すにはあなたしかいないとの強い思いで、4会派そろって石川副市長に出馬をお願いしたところです。石川副市長は、東予地方局長在任中に、佐々木市長の熱心な要請を受け、ふるさと新居浜に対する熱い思いを持って御就任をいただきました。思えばあのときから市長になる運命が定められていたのではないかと思います。本議会終了後には、市民各界各層の期待に必ずや応えていただけるものと確信をしております。
さて、ロンドンオリンピックでは、日本選手団が東日本大震災被災者に勇気と感動を与えたいとの強い思いを持って、その活躍ぶりは被災地の皆様、そして国民にスポーツのすばらしさ、感動を与えてくれました。結果として、過去最高のメダル獲得38個を数え、特にチーム戦での躍進ぶりは、まさにきずなの大切さを私たちに改めて教えていただきました。
一方、国内では、最大規模のスポーツ大会に位置づけられる平成29年開催の愛媛国体について伺います。
現時点で、新居浜市では少年サッカー、軟式野球成年の部、ウエートリフティング、セーリング、計4種目の開催が決定しています。ただ、開催地未定の競技もあると聞いていますが、本市はこの4競技のみの開催となるのでしょうか。
これまで国体施設整備に関しては、平成23年度に中央競技団体による会場地視察、平成24年度には施設整備に対する県からの補助金交付要綱を受けて順次施設整備を具体化する計画と聞いています。競技団体視察後、どのような指導、指摘があったのか、またこれを受けての施設整備計画もお聞きいたします。
施設整備のうち、サッカー開催場所となるグリーンフィールドについてお伺いします。
グリーンフィールドは、手狭なクラブハウスの改修、そして観客席の新設は、長年にわたるサッカー関係者の夢であり希望です。市の英断を求めたいと思います。
また、選手の競技力向上についての現在までの取り組みと今後の方針並びに選手や関係者の宿泊施設の収容人数は十分でしょうか。民泊などの予定についてもお聞きいたします。
○議長(藤田幸正) 答弁を求めます。阿部教育長。
○教育長(阿部義澄)(登壇) スポーツ振興についてお答えいたします。
平成29年に開催される愛媛国体では、正式競技37競技のうち、ウエートリフティングを初め33競技が県内で、馬術を含む3競技が県外で開催され、水泳競技のみが開催場所が未定となっております。
本市におきましては、マリンパーク新居浜でセーリング競技全種別及び市民文化センター大ホールでウエートリフティング競技全種別が本市の単独開催、市営野球場で軟式野球成年男子及びグリーンフィールドでサッカー競技少年男子の部が本市を含む複数の市町で広域開催となっており、本市での4競技の開催が決定されております。
次に、中央競技団体からの施設面における指摘事項等及び整備計画についてでございます。
市営野球場につきましては、内外野に付設している衝撃緩衝マットの張りかえ、ベンチ前フェンス及びベンチ内床面へのゴムマットの設置、外野フェンス上部のホームラン識別テープの張りかえ、ファウルポールの更新等の指摘があり、今年度に衝撃緩衝マットの張りかえ、平成26年度に内野部分の耕起、芝面の調整及びファウルポールの更新等を計画しております。
グリーンフィールドにつきましては、コート1面につき500人程度の観客席を確保すること、試合前のウオーミングアップ場の整備を図ることの指摘を受け、グリーンフィールド東側に常設の観客席を建設し、西側コートについては、大会期間中、仮設の観客席を設置することで対応いたします。また、芝コートの南側下段にある広場をウオーミングアップ場として人工芝を張るように計画しております。また、クラブハウスの改修につきましては、現状といたしましては、会議室が1室、更衣室が2室及び管理人室となっており、十分な施設とはなっておりません。グリーンフィールドは、最終処分場跡地に建設したものであり、建築可能な範囲が限られ、増築は難しいものと考えております。また、愛媛国体の少年サッカー競技期間中、国体仕様の競技本部、更衣室、選手控室等の各施設は、仮設で対応するよう計画しております。
マリンパーク新居浜につきましては、人工海浜側に仮設の斜路及び一部常設の斜路の設置、予備艇や備品等の保管場所としての艇庫の新設、人工海浜出口付近の岩場への安全対策、艇の洗い場等のため水道施設の確保の指摘を受け、平成25年度に常設斜路の設置、平成26年度に艇庫の建設等を計画しているところでございます。
市民文化センター大ホールにつきましては、競技会場の床の強度の検証をという指摘を受けております。
次に、選手の競技力向上における取り組みと今後の方針についてでございます。
平成21年度から新居浜市体育協会を窓口に国体強化補助事業を実施しており、平成21年度には3種目、平成22年度には8種目、平成23年度には7種目の協会、団体等が補助制度を利用してジュニア選手の強化育成、指導者のスキルアップを図るための事業を実施しておるところでございます。また、全国大会等へ出場する選手の奨励金事業につきましても、平成21年度は41件、355人、平成22年度は31件、248人、平成23年度は31件、266人と、多くの選手が全国大会へ出場し、競技力の向上が図られております。今後におきましても、次世代を担うジュニア選手の育成など、各種目協会と協力しながら、選手の競技力向上に向けた施策を進めてまいります。
次に、選手や関係者の宿泊設備の収容人数についてでございます。
市が把握している宿泊施設は14施設、収容可能人数は1,252人となっております。現在、県が各施設に対して、大会期間中の宿泊受け入れの可否や収容人数についての宿泊調査を実施しているところでございます。また、平成29年、国体開催の会期や各競技の実施日程についても、県、開催市町、中央競技団体で調整を図ることとなっておりますので、今後それらの結果を受けて、民泊の必要性も含めて、宿泊計画を作成することになります。
○議長(藤田幸正) 再質問はありませんか。岩本和強議員。
○7番(岩本和強)(登壇) 施設整備につきましては、本当に今おっしゃっていただいたことはできるだけ早くしていただくことをお願いしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(藤田幸正) 以上で会派代表質問を終わります。
この際、暫時休憩いたします。
午前11時56分休憩
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