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平成12年第5回新居浜市議会定例会会議録 第5号

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平成12年第5回新居浜市議会定例会会議録 第5号

目次

議事日程 
本日の会議に付した事件 
出席議員 
欠席議員 
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者 
開議(午前10時00分)
日程第1 会議録署名議員の指名 
日程第2 議案第55号、議案第56号、議案第58号~議案第67号
 
 白籏総務委員長報告 
 竹林教育福祉委員長報告 
 岡田産業環境委員長報告 
 田坂都市建設委員長報告 
 岡崎溥君の討論 
表決 
休憩(午前11時13分)
再開(午前11時45分)
日程第3 委員会の閉会中の継続審査について
 表決 
議案第68号、議案第69号
 佐々木市長の説明 
 委員会付託省略 
 表決 
休憩(午前11時49分)
再開(午後 1時00分)
日程第4 議会議案第7号
 村上悦夫君の説明 
 委員会付託省略
 表決 
日程第5 議会議案第8号
 堀田正忠君の説明 
 小野豊實君の質疑 
 堀田正忠君の答弁 
 小野豊實君の質疑 
 委員会付託省略
 表決 
議会議案第9号
 田坂重只君の説明 
 委員会付託省略 
休憩(午後 1時28分) 
再開(午後 1時30分) 
 小野利通君の討論 
 岡田光政君の討論 
 堀田正忠君の討論 
 小野豊實君の討論 
休憩(午後 2時01分)
再開(午後 2時01分)
 表決 
日程第6 選挙管理委員及び補充員の選挙 
 表決 
休憩(午後 2時12分)
再開(午後 2時22分)
議案第70号 
 佐々木市長の説明
 柴田都市開発部長の説明
 竹林偉君の質疑 
 稲見財務部長の答弁
 竹林偉君の質疑 
 山本健十郎君の質疑
休憩(午後 2時47分)
再開(午後 2時48分)
 稲見財務部長の答弁 
 柴田都市開発部長の答弁
 竹林偉君の質疑 
 柴田都市開発部長の答弁
 原市民環境部長の答弁 
 山本健十郎君の質疑 
 柴田都市開発部長の答弁 
 原市民環境部長の答弁 
 佐々木市長の答弁 
 稲見財務部長の答弁
 委員会付託 
休憩(午後 3時05分)
再開(午後 6時15分)
 白籏総務委員長報告 
 中田晃君の討論 
 表決 
議案第71号、議案第72号 
 佐々木市長の説明 
 委員会付託省略 
 表決 
助役退任のあいさつ 
収入役退任のあいさつ
市長あいさつ 
閉会(午後 6時44分)





本文       

平成12年12月21日 (木曜日)

  議事日程 第5号
第1 会議録署名議員の指名
第2 議案第55号 公有水面の埋立てについて
         (総務委員長報告)
   議案第56号 市道路線の認定及び廃止について
         (都市建設委員長報告)
   議案第58号 新居浜市吏員退隠料等の年額の改定に関する条例の一部を
        改正する条例の一部を改正する条例の制定について
         (総務委員長報告)
   議案第59号 平成12年度新居浜市一般会計補正予算(第5号)
         (各常任委員長報告)
   議案第60号 平成12年度新居浜市老人保健事業特別会計補正予算(第1号)
         (産業環境委員長報告)
   議案第61号 新居浜市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の
        制定について
         (総務委員長報告)
   議案第62号 平成12年度新居浜市一般会計補正予算(第6号)
         (各常任委員長報告)
   議案第63号 平成12年度新居浜市渡海船事業特別会計補正予算(第1号)  
         (総務委員長報告)
   議案第64号 平成12年度新居浜市公共下水道事業特別会計補正予算
        (第1号)
         ( 同   上 )
   議案第65号 平成12年度新居浜市国民健康保険事業特別会計補正予算
        (第2号)
         ( 同   上 )
   議案第66号 平成12年度新居浜市老人保健事業特別会計補正予算(第2号)
         (総務委員長報告)
   議案第67号 平成12年度新居浜市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)
         ( 同   上 )
第3 委員会の閉会中の継続審査について
第4 議会議案第7号 自然エネルギー発電促進法の早期制定を求める意見書の
          提出について
           (委員会付託省略)
第5 議会議案第8号 新居浜駅周辺開発に伴う予讃線の高架化に関する決議に
          ついて
           ( 同   上 )
第6 選挙管理委員及び補充員の選挙
――――――――――――――――――――――
  本日の会議に付した事件
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 議案第55号、議案第56号、議案第58号     
     ~議案第67号
日程第3 委員会の閉会中の継続審査について
議案第68号、議案第69号 
日程第4 議会議案第7号
日程第5 議会議案第8号
議会議案第9号
日程第6 選挙管理委員及び補充員の選挙
議案第70号
議案第71号、議案第72号
――――――――――――――――――――――
  出席議員(34名)
 1番   豊 田 康 志 君 2番   藤 田 統 惟 君
 3番   竹 林   偉 君 4番   岡 崎   溥 君
 5番   高須賀 順 子 君 6番   伊 藤 優 子 君
 7番   伊 藤 初 美 君 8番   菅   秀二郎 君
 9番   真 木 増次郎 君 10番   佐々木 文 義 君
 11番   石 川 尚 志 君 12番   白 籏 愛 一 君
 13番   渡 辺   豊 君 14番   岡 田 光 政 君
 15番   近 藤   司 君 16番   山 本 健十郎 君
 17番   伊 藤 萬木家 君 18番   杉 本 真 泉 君
 19番   加 藤 喜三男 君 20番   仙 波 憲 一 君
 21番   小 野 豊 實 君 22番   藤 田 幸 正 君
 23番   田 坂 重 只 君 24番   井 上 清 美 君
 25番   鈴 木 連太郎 君 26番   小 野 利 通 君
 27番   橋 本 朝 幸 君 28番   藤 田 若 満 君
 29番   堀 田 正 忠 君 30番   神 野 幸 雄 君
 31番   原   月 美 君 32番   村 上 悦 夫 君
 33番   世 良 賢 克 君 34番   中 田   晃 君
――――――――――――――――――――――
  欠席議員
な   し
――――――――――――――――――――――
  説明のため出席した者
 市長          佐々木   龍 君
 助役          神 野 秀 明 君
 収入役         近 藤 宗 治 君
 企画調整部長      山 中 嘉 一 君
 財務部長        稲 見 重 幸 君
 保健福祉部長      神 野   彰 君
 市民環境部長      原   敏 彦 君
 産業振興部長      高 橋 鎮 雄 君
 都市開発部長      柴 田 晋八郎 君
 下水道部長       小 泉 光 照 君
 消防長         小 林 史 典 君
 水道局長        岡 松 建 二 君
 教育長         西 原 洋 昂 君
 教育次長        山 下   倖 君
 監査委員        加 藤 治 繁 君
 港務局事務局長     加 地 信 義 君
――――――――――――――――――――――
  議会事務局職員出席者
 事務局長        近 藤   収 君
 庶務課長        鈴 木 一 生 君
 議事課長        日 野   清 君
 議事課副課長      岡   正 士 君
 庶務課庶務係長     高 橋 純 子 君
 議事課主査       原   正 夫 君
 議事課主査       井 上   毅 君
 議事課主事       濱 岡 里 枝 君
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前10時00分開議
○議長(世良賢克君) これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第5号のとおりでありますが、日程第2終了後、議員全員協議会も予定いたしております。
 この際、議長報告を申し上げます。
 会議出席報告であります。
 全国市議会議長会新産業都市建設促進市議会協議会正副会長、監事、相談役会議の報告は、議長報告書のとおりであります。お手元の議長報告書をお目通し願います。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(世良賢克君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において真木増次郎君及び佐々木文義君を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第2 議案第55号、議案第56号、
  議案第58号~議案第67号
○議長(世良賢克君) 次に、日程第2、議案第55号、議案第56号及び議案第58号ないし議案第67号の12件を一括議題といたします。
 以上の12件に関し、各常任委員長の報告を求めます。まず、白籏総務委員長。
○12番(白籏愛一君)(登壇) ただいまから総務委員会の報告をいたします。
 本委員会は、12月15日に委員会を開催いたしました。本委員会に付託されました議案第55号、議案第58号、議案第59号及び議案第61号ないし議案第67号の10件につきまして、本委員会における審査の経過及び結果について御報告申し上げます。
 まず、議案第55号、公有水面の埋立てについて御報告申し上げます。
 本案について質疑の概要を申し上げます。
 まず、これができると何トンバースになるのか、また許可がおりると来年度に着工するのかとの質疑に対し、エプロン用地は2つに分かれており、沖に向かってマイナス7.5メートル、手前側がマイナス5.5メートルになる。別途港務局への確認によると、マイナス7.5メートルの場合5,000トン級バースとなる。また、許可がおりると来年度から着工となるとの答弁があり、次に、今回の埋立区域は荷さばき場など荷物の品目により分けるのか、船によって分けるのかとの質疑に対して、荷物自体は鉄鋼、砂、砂利、化学工業品等を予定しているが、船自体は水深の関係で当然分けなければならないとの答弁がありました。
 また、何年か前に農業用水の関係で、地下水が塩水化というような話が出ていたが、マイナス7.5メートルというと海の底をしゅんせつするわけだが、工事に当たってそのあたりについて環境アセスであるとかの対応については考えているのかとの質疑に対して、これを実施することの影響については現地で海底地盤の土質分析等を含めた環境アセス調査を実施している。塩水化等の問題についてはどういう形で影響が出るのか調査する必要があると考えており、今後、事業の実施に当たって近隣に観測用の井戸を設置して、逐次地下水の塩分濃度等を継続的に調査していきたいと考えているとの答弁があり、次に、これらの工事費はどのくらいかとの質疑に対して、岸壁と護岸がそれぞれあるが、埋め立てを含めると約21億円を事業費で計上しているとの答弁がありました。
 また、護岸が北から延びてかぎ型に引っ込んでいるが、これについてはとの質疑に対して、かぎ型になっているのは昭和48年当時黒島臨海土地造成がなされたが、その時点で岸壁の幅をとるために施工された。今回の計画については、もともとあったマイナス5.5メートル3バースをマイナス7.5メートルバース、マイナス5.5メートル1バースという形で水深の見直しを行っているとの答弁がありました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第55号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第58号、新居浜市吏員退隠料等の年額の改定に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について御報告を申し上げます。
 本委員会は、本案につきまして理事者より詳細なる説明を聴取し審査いたしました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第58号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第59号について御報告申し上げます。
 議案第59号、平成12年度新居浜市一般会計補正予算(第5号)の審査における当委員会関係分は、第1表歳入歳出予算補正中、歳入全部、歳出第2款総務費、第9款消防費、第3表地方債補正変更であります。
 本委員会は、本案につきまして理事者より詳細なる説明を聴取し審査いたしました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第59号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第61号、新居浜市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第62号、平成12年度新居浜市一般会計補正予算(第6号)、議案第63号、平成12年度新居浜市渡海船事業特別会計補正予算(第1号)、議案第64号、平成12年度新居浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)、議案第65号、平成12年度新居浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)、議案第66号、平成12年度新居浜市老人保健事業特別会計補正予算(第2号)、議案第67号、平成12年度新居浜市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)について、一括して御報告を申し上げます。
 ただし、議案第62号、平成12年度新居浜市一般会計補正予算(第6号)の審査における当委員会関係分は、第1表歳入歳出予算補正中、歳入全部、歳出全部(ただし、第4款衛生費、第3項下水道費、2目下水道整備費、第8款土木費、第2項道路橋りょう費、3目道路新設改良費、第10款教育費、第5項社会教育費、1目社会教育総務費、IT学習活動支援設備整備事業を除く部分)及び第2表地方債補正追加であります。
 以上の7件について、質疑の概要を申し上げます。
 まず、実質賃下げで、労働組合の対応についてはどのようになっているのかとの質疑に対して、職員組合との会については数回行っている。給与改定を行う場合、当然職員組合との交渉事項になり、交渉を行うことになる。ただ、民間企業のように労使交渉により最終的に決定するというものではなく、議会において条例に定めることとされている。組合と合意が得られることは望ましいが、これが条例改正の要件となるものではない。合意を得るに至らなかったとしてもその判断を決定機関の議会に求めることはあり得ることであり、そういう手段をとったとしても職員組合の交渉権を否定するものではないとの答弁がありました。
 次に、職員給与の問題で、松山、今治、新居浜のラスパイレス指数は、また国の基準と比べて他の地方自治体の水準はどの程度かとの質疑に対して、ラスパイレス指数は平成11年で松山市102.6、今治市100.0、新居浜市103.1である。平成11年は新居浜市が県下一だが、平成10年は松山市であった。全国的には100未満の自治体も多数ある。特に町村あたりである。各県についてはつかんでいないが、愛媛県は102.4と聞いているとの答弁がありました。
 次に、予算関係で、パソコンを21台、17校区378台とのことで、公民館単位でそれぞれ21台ずつ設置して講習を行うことについて、講習の実施方法や費用、パソコンの公民館への設置方法は等の質疑があり、これに対して、パソコン21台の件は国の今回行う基準的な考え方だが、1講座で講師用に1台、受講者20人を1単位として20台である。時間的には12時間というのが一つのパターンである。今回、17公民館、別子銅山記念図書館の18カ所に置くことにしている。
 講習の開催については、今年度と来年度の2カ年で企画している。新居浜市が実施しようと考えているのは、1回の講座を開くのに20人を募集し、平成12年度5回、次年度106回の計111回の講座を考えている。
 講座の実施は、さきに17公民館プラス図書館の18カ所及びそれ以外に小中学校の学校施設や民間のそういう場所へも委託する。これらトータルの場所を使って111回行う考えである。
 また、平成13年度のIT講習には、概算で2,200万円ないし2,300万円程度が必要と考えている。また、施設の関係は21台という数については、ノート型パソコンで非常に携帯性のある機種で対応しており、配線についても無線等を利用した、物理的になるべく柔軟性のあるスタイルにしている。
 また、県独自でも新居浜区域で140前後の講座を予定しているようだとの答弁がありました。
 質疑終了後、これら7件に関し討論に付したところ、人事院勧告はスト権の取り上げや賃金抑制がねらいである。政府は、民間がリストラを強行しやすいようにいろいろ法整備を進めており、これに基づいてリストラが行われている。それに右に倣えで人事院勧告が出てくるということで、ますます消費不況が深刻になっている。地域経済は特に大変な実態であり、前年度に引き続いてということで労働組合は署名を集めたようだが、ぜひ話し合いで解決していくということで、議案については反対する。
 次に、職員組合とは職員の労働条件について話し合うわけだが、従来は市のトップが団体交渉の席に出ていなかったということのようである。今回新市長が就任されたが、パートナーという位置づけで信頼関係を醸成することが行政全般にわたり効果を発揮すると思うので、節目節目で交渉の場に出て素直に話し合うという姿勢をとってほしいとの意見が述べられました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第61号ないし議案第67号の7件については、賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上で総務委員会の報告を終わります。
○議長(世良賢克君) 次に、竹林教育福祉委員長。
○3番(竹林偉君)(登壇) ただいまから教育福祉委員会の報告をいたします。
 本委員会は、12月18日委員会を開催いたしました。
 本委員会に付託されました議案第59号及び議案第62号の2件につきまして、委員会における審査の経過及び結果について御報告申し上げます。
 まず、議案第59号について御報告申し上げます。
 議案第59号、平成12年度新居浜市一般会計補正予算(第5号)における当委員会関係分は、第1表歳入歳出予算補正中、歳出第3款民生費(ただし、第1項社会福祉費、4目老人福祉費、老人医療対策費を除く)及び第10款教育費であります。
 本案について質疑の概要を申し上げます。
 まず、配食サービス事業の事業者は幾つか、対象者は何名か、食事の内容はどうなっているのかとの質疑があり、これに対しまして、配食サービス事業者はデイサービスセンター5業者と民間1業者の6事業者であり、10月末現在の登録者数は434名である。デイサービスセンターでは1日10食程度であり、それなりの対応が図られていると聞いている。実践センターについては、配食数が多いことから全員の希望に応じることは困難であるが、おおむね高齢者向けのある程度やわらかい食事が重点となっていると聞いているとの答弁がありました。
 次に、知的障害者援護委託料はどこが対象となるのか、知的障害者グループホーム運営助成について、どこに何というグループホームができたのか、何名入っているのかとの質疑があり、これに対しまして、知的障害者の委託料は知的障害者更生施設、援護施設への措置委託料であり、今年7月に伊予三島市に「なかまたち」という更生施設が新しくでき13名が入所しており、これに伴う補正である。新居浜市の知的障害者関連のグループホームは、市内に2カ所、松山市に3カ所ある。今回、新しく松山市の「けやきホーム」が4名でスタートし、そのうち1名が新居浜市から措置ということで補正を行うものであるとの答弁がありました。
 次に、乳幼児医療費、母子家庭医療費のそれぞれの対象者は何名かとの質疑あり、これに対しまして乳幼児医療対象者は平成12年11月末現在で3,619名で、母子家庭医療対象者は平成12年11月末現在2,420名であるとの答弁がありました。
 次に、保育所費の途中入所の内訳はどうなっているのか、また一時保育の実態はどうかとの質疑があり、これに対しまして、平成12年4月1日から平成12年12月1日までの途中入所の人数は公立111名、私立132名、合計243名である。その理由としては、平成10年度から乳児保育を新居浜市全園で行うようになり、人数が延びてきた。3歳から5歳については人数の異動はないが、この243名についてはゼロ歳から2歳までの人数が急激にふえている。年度当初もふえているが、年度途中入所も産休明け、育休明け等いろいろなケースが見られ、この傾向が続くと予想している。
 一時保育については、公立金子保育園で実施しており、延べ人数で平成8年度1,962名、平成9年度2,705名、平成10年度2,413名、平成11年度2,107名であるとの答弁があり、これに関連して私立は行っているのか、金子保育園だけでは地域に偏在するが、このことへの対応はどうかとの質疑があり、これに対しまして、私立は行っていない、保育士3名で一時保育を対応しており、今後、上部地区、川東地区での需要があればふやしていく計画であるとの答弁がありました。これについて委員から、一層の対応を願いたいとの要望がありました。
 次に、中学校給食の雇用人数は何名かとの質疑があり、これに対しまして、現場業務の人数については56名を予定しており、調理員以外に運転手、運転手補助、配ぜん員の4職種の職員が勤務する。調理員はほとんど臨時職員であり、運転手、運転手補助、配ぜん員はパートとなるとの答弁がありました。
 次に、中学校給食の器具購入費の器具とは何か、食器類はどうなっているのか、土居町で食中毒はあったが、厨房機器購入についての配慮はどのように考えているのかとの質疑があり、これに対しまして、器具とは厨房機器、事務機器であり、金額の大きいのは配送車であり、5台を予定している。食器は単価が安く消耗品で購入するが、当初予算に含んでいる。また、土居町の場合、器具の羽根を外して洗浄しておけばよかったのにやっていなかったのが原因である。抵抗力が弱くても食中毒にかからないような努力をすべきだと思う。機器類については、取り外しやすい機器類を調達するようにしており、使えば必ず分解して洗浄、消毒する考え方であるとの答弁がありました。これに関連して委員から、取り外しやすい、扱いやすいという配慮も必要だと思う。委託より直営にすることで目が届きやすいということも一つの理由だと思う。運営について十分な注意、配慮することが必要であるとの要望がありました。
 次に、中学校施設管理委託料は何か、光熱水費に関して、PCBを使用した蛍光灯が問題となっているが、新居浜市はどのようになっているのかとの質疑があり、これに対しまして、中学校は給食と弁当の選択方式であるための予約システムの保守、電気保安、衛生研修のための委託料である。
 PCBを使用している蛍光灯の安定器については、昭和32年から昭和47年8月までの間に製造された、一部照明器具の安定器にPCBが使用されているということである。昭和47年9月製造販売が中止になり、これ以降は使用されていないということで、小中学校の昭和47年以前の建設された建物について、12月1日から3日にかけて専門業者で調査を行った。その結果、小学校で4校、中学校で2校の一部にPCB使用の安定器が使用されていることが判明し、全部で139基であった。県教育委員会から、小中学校については平成12年度中という指示もあるが、早急に取りかえしたいため、現在作業を進めているとの答弁がありました。
 次に、小学校施設環境整備事業に関して、障害児が普通学級で学ぶことは大事なことであると思うが、市内の小学校で受け入れるようになっているのかとの質疑があり、これに対して、学校のバリアフリー化については、学校は児童生徒たちのもののみならず、非常災害時の避難場所にもなっており、全校についてバリアフリー化を進めていきたいと考えているが、学校の老朽化対策など急がれる事業もあり、予算の確保が難しい。現状では肢体不自由な子供さんが入学されたときなどに対応していきたいと考えている。整備については、大規模改築のときに一部バリアフリー化を図っているが、平成元年以降今回の補正を含めて小学校で5校、中学校で4校となっているとの答弁がありました。これに関連し委員から、学校のバリアフリー化についてはぜひ予算措置をして全校で受け入れるようにとの要望がありました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第59号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第62号について御報告申し上げます。
 議案第62号、平成12年度新居浜市一般会計補正予算(第6号)における当委員会関係分は、第1表歳入歳出予算補正中、歳出第10款教育費、第5項社会教育費、1目社会教育総務費、IT学習活動支援設備整備事業であります。
 本案について質疑の概要を申し上げます。
 まず、IT学習活動支援設備整備事業について、公民館に置くということは国から指定があったのかとの質疑があり、これに対しまして、国がIT革命を進めており、公民館で国民がインターネットを利用できるように進めている。本市においては、今年度は公民館1館当たりパソコンを21台配備し整備していく。また、国からの指定はあくまでも社会教育施設という限定があり、新居浜市の場合、社会教育施設として公民館、図書館があり、今回は公民館、図書館すべてとなっている。なお、国は社会教育施設のないところに関しては、一般の公共施設でも社会教育施設に準じた施設があれば構わないということであったが、新居浜市の場合、17校区すべての公民館があるため、限定されるようになったとの答弁がありました。
 次に、パソコンを講習したり置いておくスペースは各公民館にあるのかとの質疑があり、これに対しまして、どこでも使えるように、また使わないときには片づけられるようにするためノート型パソコンにしており、なおかつLANについても無線でできるようにしている。この事業を通して情報化時代に適応した地域の人材育成の成果が出てくるのではないかと期待しているとの答弁がありました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第62号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上で教育福祉委員会の報告を終わります。
○議長(世良賢克君) 次に、岡田産業環境委員長。
○14番(岡田光政君)(登壇) ただいまから産業環境委員会の報告をいたします。
 本委員会は、12月15日委員会を開催いたしました。
 本委員会に付託されました議案第59号及び議案第60号の2件につきまして、委員会における審査の経過及び結果について御報告申し上げます。
 まず、議案第59号について御報告申し上げます。
 議案第59号、平成12年度新居浜市一般会計補正予算(第5号)の審査における当委員会関係分は、第1表歳入歳出予算補正中、歳出第3款民生費、第1項社会福祉費、4目老人福祉費、老人医療対策費、第4款衛生費、第1項保健衛生費、第2項清掃費、第6款農林水産業費、第7款商工費、第2表債務負担行為補正追加であります。
 本案について質疑の概要を申し上げます。
 まず、債務負担行為補正について、借入金が2億2,560万円の借り入れ行為に関して、マイントピア事業そのものの償還金の残額は幾らかとの質疑に対し、償還金の残額については4億7,300万円である。返却額は5億8,100万円であり、残は44.88%となっているとの答弁がありました。
 次に、海底障害物撤去委託料を20万円減額しているが、エリアと内容について、またその方法はとの質疑に対しまして、海底障害物については国領川じりから垣生の中間あたりに、持ち主不明のコンテナが1つ埋没していた。方法は、船2隻でワイヤを張り、海底の障害物の位置を確認し、その場所に潜水士が潜って引き揚げ作業を行い、台船で撤去したとの答弁がありました。
 次に、休廃止鉱山鉱害防止対策費について、主な目的は坑内から排出される坑廃水処理なのかとの質疑に対し、休廃止鉱山鉱害防止対策費については、昭和56年より以前は、休廃止鉱山の管理義務者がいない場合に限り国が補助をしていたが、昭和56年に、住友金属鉱山のような管理義務者がいる別子銅山についての場合も、坑廃水の処理のうち、自然汚染分と他者汚染分に対する補助が追加されました。補助金については、国の休廃止鉱山鉱害対策防止費補助金交付要綱で定められており、坑廃水処理費のうち、自然汚染分、他者汚染分については、国が4分の3、地方公共団体が4分1の補助となっている。別子銅山については、昭和56年からは県と協議し、県が8分の1、市が8分の1で補助金を交付している。
 また、主な内容は、坑道内から出る坑廃水の処理であり、坑水路の維持管理、改修、あかを落とす清掃費などが補助対象になっているとの答弁がありました。
 次に、坑内から出る坑廃水はこれからも続くのか、将来的見通しはどうかとの質疑に対し、国の補助率も下がっている現状であるが、将来的予測は難しい。今のところはこのまま推移すると思われるとの答弁がありました。
 次に、水産業共同利用施設設置事業補助について、新規事業なのか、また加工量はどうなのかとの質疑に対し、いりこ加工施設の設備であり、昭和63年に設置したものが法定耐用年数の8年が経過し老朽化したことにより更新するものであり、当時も県単独事業で補助している。今回についても、県下、他市の状況なども勘案して、市補助を約3割とし、限度額750万円を補助しようとするものである。
 また、加工量については、イワシの捕獲は6月から8月の3カ月間に行っており、年間約210トンであり、いりこに加工すると年間約63トン、売り上げは5カ年平均で6,200万円であるとの答弁がありました。
 次に、多極型産業推進事業についての内容は何かとの質疑に対しまして、愛媛労災特別介護施設が平成13年3月に竣工式を迎えるに当たり、国の事業の周辺道路に係るオープンスペースのインターロッキングとアスファルト舗装と街路の歩道照明灯及び植栽費用であるとの答弁がありました。
 次に、測定局管理費として53万7,000円とあるが、大気測定器の種類と設置場所と数及び直営か委託かとの質疑に対しまして、市設置が7局、県設置が4局で、合計11局で常時監視している。直営で行っているが、機械点検等は委託している。データはテレメータシステムで、川之江から丹原までの大気について、当市内の保健所で一括管理している。例えば、光化学オキシダントなどのデータである。最近では、大気は非常に安定しており、警報や注意報などの異常事態はここ数年起きていない状況であるとの答弁がありました。
 次に、合併処理浄化槽の申し込み状況と補助状況についての質疑に対しまして、合併浄化槽は10月31日現在で、平成13年度申し込み分も含めて75件残っており、平成13年度当初予算で122基にプラスした予算要求を行っており、国、県の内示状況にもよるが、今のところ75件は消化できるものと見ているとの答弁がありました。
 次に、国、県の補助の内容はとの質疑に対しまして、5人槽は35万4,000円、7人槽は41万1,000円、8人槽から10人槽では51万9,000円であり、補助内容はすべて3分の1ずつとなっているとの答弁がありました。
 次に、公共下水道のために莫大な金額を使っているし、市街化調整区域とも関係するが、合併処理浄化槽を市単独で対応してほしいとの質疑に対しまして、合併処理浄化槽についての委員の皆さんからの御指摘もよくわかる。これについては優先度の高い事業だと思っている。公共下水道の関係と比較した1件当たりの試算も出ているし、合併処理浄化槽の性能もよくなって放流先の心配もなくなってきている。新築についても生活環境問題もあると思うが、今後考えていきたいとの答弁がありました。
 次に、清掃センターの運営費の内容と稼働時期はいつまでかとの質疑に対しまして、清掃センターの運営費883万1,000円の内訳は、消耗品費52万6,000円、光熱水費479万8,000円、施設修繕料200万円、原材料費150万7,000円となっている。また、稼働時期については、焼却施設に関する厚生省の構造基準、維持管理基準がありすぐに達成しなければならないが猶予期間を持たせることができ、平成14年12月1日が限度となっている。既設施設は、法的に平成14年11月30日まで稼働できることになり、それまで定期点検などを行っていくことになるとの答弁がありました。
 質疑終了後、本案に関し討論に付したところ、当市の商工費の比率が全体で3%となっており非常に少ないと思う。最近の社会情勢なので旧態依然としての割合にとらわれることなく商工費の割合を見直し、上げていただく努力をお願いしたいとの意見があり、また公共下水道とのそれぞれの予算配分などを考慮しながら、合併処理浄化槽の数をふやしていくよう要望して賛成するなどの意見が述べられました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第59号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第60号、平成12年度新居浜市老人保健事業特別会計補正予算(第1号)について御報告申し上げます。
 本委員会は、本案につきまして理事者より詳細なる説明を聴取し審査いたしました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第60号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上で産業環境委員会の報告を終わります。
○議長(世良賢克君) 次に、田坂都市建設委員長。
○23番(田坂重只君)(登壇) 都市建設委員会の報告をいたします。
 本委員会は、12月18日委員会を開催いたしました。
 本委員会に付託されました議案第56号、議案第59号及び議案第62号につきまして、本委員会における審査の経過及び結果について御報告申し上げます。
 まず、議案第56号、市道路線の認定及び廃止について御報告申し上げます。
 本委員会は、本案につきまして理事者より詳細な説明を聴取し審査いたしました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第56号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第59号、平成12年度新居浜市一般会計補正予算(第5号)の審査における当委員会関係分は、第1表歳入歳出予算補正中、歳出第8款土木費、第2項道路橋りょう費、第5項都市計画費であります。
 本案について質疑の概要を申し上げます。
 まず、公有財産購入費として2億8,422万5,000円が計上されているが、今後の買収計画はどのようになっているか、また買収予定面積と平均坪単価はとの質疑に対し、今回の補正で計上している4億円については、現在行っている減価補償金の買収をしており、12年度末の進捗率は97%を予定している。残りについては、13年度の早期に買収を行っていきたいと考えている。今回の買収面積は約720坪で、平均坪単価は39万円であるとの答弁がありました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第59号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第62号、平成12年度新居浜市一般会計補正予算(第6号)の審査における当委員会関係分は、第1表歳入歳出予算補正中、歳出第4款衛生費、第3項下水道費、2目下水道整備費、第8款土木費、第2項道路橋りょう費、3目道路新設改良費であります。
 本案について質疑の概要を申し上げます。
 まず、下水道整備費では、一般下水路整備事業の工事箇所14カ所、延長1,210メートルの場所はどこかとの質疑に対し、一般下水路整備事業の工事予定箇所は滝の宮排水路、田の上一丁目排水路、清住排水路、阿島排水路、三ツ杭排水路、大島排水路、下本郷排水路、萩生西排水路、萩生排水路、中村排水路、光明寺排水路、三ツ石排水路、山田町排水路、元船木排水路の14カ所であるとの説明がありました。
 次に、緊急経済対策ということで、一般下水路整備事業で1億5,000万円、道路関係で2億5,000万円計上されているが、この4億円の割り振りは、国、県から指定があるのか、また庁内で一般下水路整備事業で2億円計上しようと思えば計上できていたのかとの質疑に対し、今回の臨時経済対策事業債という起債があり、この裏づけは交付税で措置されるものであり、交付税が伴うので認可が要るので、自由裁量はないが、あくまで要望してこの事業債の承認を得ることにおいて、裏づけとして、国の方から交付税措置がされるということであると答弁がありました。
 次に、道路整備事業で2億円計上されているが、昨年も緊急経済対策事業で5億円計上されていた。今度の2億円の追加の内容と5億円の実施内容は、また市道の舗装を実施すれば要望に対してどれくらいの残事業となるのかとの質疑があり、これに対し、前回の5億円の実績は市道の路線数で95路線、箇所数にして114カ所、施行延長で2万3,800メートル、施行面積は11万5,600平方メートルとなっている。今回の2億円での施行予定は延長8,415メートル、舗装面積で3万7,615平方メートルである。
 また、残件数は平成9年度から平成12年11月末で要望件数は912件あり、実施件数は519件で、残事業件数は393件で、事業費として13億円が残っている。その内訳は、市道333件で12億3,000万円、生活道路としては60件で6,000万円となっているとの答弁がありました。
 次に、新居浜市は道路が悪い、路側の整備は少ない、路側事業を今後実施していかなければならないが、長期的に計画して実施しているのか、道路改良の場合、4メートルなくても現実には市道路線ということで市道の認定はされているが、その場合の拡幅計画はどのようになっているのか、また私有地を道路に提供している場合の名義変更はどのようにしているのか等々の質疑に対し、路側事業については境界立会等の整ったところとか、舗装して有効幅員が狭まるようなところについては路肩の整備とかL型側溝等の排水設備を整えている。道路改良の方は、市道で4メートル以下の場合の拡幅であるが、地元からの要望で拡幅計画をするとすれば、住宅を建築する場合、建築後退義務があり、それを守っていただくということから、宅地が平米1,000円、農地が700円で買収をさせていただいている。
 市道内の私有地の名義変更は、本人の寄附の意向があれば、未登記処理の関係で、境界立会とかを実施して分筆することとなる。それは市の方でやっていくとそれぞれ答弁がありました。
 次に、道路整備の質疑に関連して委員から、市道については昨年度5億円、今年度2億円と、2年間で7億円ということでありがたいが、生活道路及び農道、農道などは生活道路に変わっているので、できれば来年度予算で、市民要望も強いことから、農道の改修工事費2億円ぐらいを計上していただくことを要望しておく。市長も新居浜は一つと言っているので、生活道路の早急な整備を強く要望しておく。
 また、市道になっておりながら未登記の土地が多いので早急に対応を考えていただき、未登記の土地を減少さす方法を来年度の当初予算に考えていただく努力をお願いしたいとの要望もありました。
 質疑終了後、本案に関し討論に付したところ、道路については道路建設課、道路管理課、農地整備課ということでいろいろ課も分かれており、部もまたがっていることもある。一般下水路整備事業についても同様で、このあたりの窓口の一元化ができないのかどうか。縦割り行政でできないのであれば、そこらあたりの調整役をどこでやるのかということをきちんと決めておいていただきたい。
 また、道路行政は市民要望も多く、市民生活に密着したものであるので、予算もふやすような方向で特に力を入れていただくことを申し添えて本案に賛成する。
 また、道路の未登記分は費用がかなりかかるということであったが、費用を要らなくするのであれば、市が嘱託登記をするのであれば、登録費用もかからない。市の職員で測量士の免許を持っている者が測量をすれば分筆も容易にできると思うので、今後は専任の職員を配置していただいて、登記と測量を迅速に実施していただければ大変スムーズに早くできると思うので、この点をお願いしておきたい等の意見が述べられました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第62号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上で都市建設委員会の報告を終わります。
○議長(世良賢克君) これより質疑に入ります。
 ただいまの各常任委員長の報告に対して質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。岡崎溥君。
○4番(岡崎溥君)(登壇) 日本共産党の岡崎でございます。どうかよろしくお願いいたします。
 まず最初に、議案第59号、平成12年度新居浜市一般会計補正予算(第5号)について討論に参加したいと思います。
 一応、私たちはこれについては反対でございます。その理由を申し上げたいと思うんですが、まず第1に、土地区画整理事業を推進するために4億円の補正が組まれております。用地費として2億8,422万5,000円、補償費として1億777万5,000円ということで、財源は市債が1億6,000万円、一財が4,000万円と、あと国庫支出金になってますが、私たちはこの駅前土地区画整理事業、国の不況対策が景気回復に効果がないと。そして、むだな大型開発を中心にした公共事業に偏ってまして、地方にそれを押しつけて、多くの自治体が財政危機に陥っているわけでございます。
 昨日の大蔵原案にも示されておりますように、長期債務が666兆円に膨張すると報道されております。大変な財政破綻でございます。国内需要の6割を占める個人消費を高める方向で、福祉、暮らし、教育優先の予算に使い方を改めていくときだというふうに思うわけでございますが、今新居浜市の借金も一般会計、特別会計合わせまして、平成8年には752億円でございましたが、これが、現在、合わせますと854億円を超えております。100億円上回ったわけでございます。このような状況のもとで、やはり市民にしわ寄せをしていく、サービスを切り捨てる、こういうことがやられてまいったわけでございますが、これからも行革大綱でも明らかなように、市民の皆さんへのそのつけ回しが計画されているわけでございます。しかもこれで終わりではありませんで、駅前土地区画整理事業はこれから本格化します。そして、3万トンバースなどの建設、次々と大型開発も予定されておりますけれども、前年度末で、現在既に公債費比率が警戒ラインの15%を超えまして16.1%、十分こういうやり方に対して注意をしていかなければならないという時期に入っていると思うわけでございます。
 次に、企業立地促進対策費の問題でございます。これは大企業奉仕の側面の強い、特に住友など力のある企業への企業誘致促進条例に基づく補助金でありまして、今回2,876万7,000円の補正が組まれました。この財源はすべて一般財源から賄われるわけでございますが、トータル7,876万7,000円のうち、住友金属鉱山2件、住友化学3件で5,135万円、65%余りに達しているわけでございます。日本経済の主役、新居浜でも雇用をふやす上で大きな役割を果たしています中小企業へ回すべきだと思うわけでございます。国が銀行やゼネコン、大企業奉仕の政治を強行しているときだけに、不況で体力を大きく消耗しております。今本当に必要としている中小商工業者こそ支援すべき対象ではないでしょうか。
 したがいまして、企業誘致促進条例は廃止しまして、中小企業振興条例に基づく予算、中小商工業者へ金が回っていくように配分すべきだというふうに思うわけでございます。
 したがいまして、この議案第59号について反対したいと思います。
 続きまして、議案第61号、新居浜市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第62号、平成12年度新居浜市一般会計補正予算(第6号)、さらに議案第63号から議案第67号の特別会計補正予算についての反対討論を行いたいと思います。
 今回の職員の給与に関する問題は、人事院の勧告に基づくものというふうに報告されております。この勧告制度の問題でございますが、人事院は毎年1回政府に対して、国家公務員の賃金や労働時間などについて勧告しております。これは、政府が賃金の決定権と配分権を握りまして、公務員労働者に低賃金を押しつけるとともに、これをてこにして、民間産業を含む労働者全体の賃金を抑えていこうというねらいを持つものでありまして、いわゆる賃金統制の役割を果たさせてきたというのが過去の実態でございます。
 今回の理由にされております民間の問題なんですが、働く者をめぐる情勢としまして、今の民間では一体どうなっているのかということについて少し触れたいと思うわけでございます。
 個人消費や中小企業の経営が大変困難で低迷を続け、出口の見えない長期不況に陥っておりますことは御承知のとおりでございます。また、大企業、ゼネコン、銀行奉仕の政治が招いた財政破綻も大変深刻な事態に至っております。
 このように、今、日本の政治、経済、あらゆる面で行き詰まり、構造的矛盾に陥っていると言わなければなりません。政府、財界はこれらの困難を乗り切ろうということで、国民に対しまして賃金破壊、労働時間破壊、雇用破壊、社会保障破壊を推し進めているところでございます。そして、その打開の方向がさらに矛盾を深めるという結果になっていると言わなければなりません。具体的には、リストラを進めるために税金をまけてやるなどの優遇措置、そして直接的な人減らしや首切りを初め、労働力を流動化させて安く働かせるようにするために、正規従業員、中高年労働者を切って、パートや臨時、派遣業に置きかえていく、いわゆる不安定雇用に置きかえまして安く上げていくということで雇用破壊が進んでいるところでございます。
 また、長時間労働、サービス残業野放しの裁量労働制などの導入によりまして、労働時間の破壊も進んでおります。例えば、サービス残業をなくすだけで90万人の雇用拡大ができると言われるほどでございます。これは、財界系のシンクタンクが試算したところでございます。大変控え目な数字だと思うわけでございます。
 さらに、実質賃金の切り下げや年功賃金を解体して成果主義賃金を導入しまして、中高年の賃金を抑制、削減する。全体として、賃金コストをたたいていくと。また、労働者相互の競争をあおって相互分断を図り、経営効率を上げていく。また、年功賃金体系をやめることによって労働力の出し入れ、これを自由にしたい、いわゆる流動化を図って、つまり不安定雇用に置きかえていって賃金コストを削減するという賃金破壊が進められております。さらには、退職金、ボーナス、福利厚生費などを見直し、賃金総額を削減しようとする、総額人件費管理の徹底強化が推し進められております。
 このように大変厳しい環境の上に、低所得者ほど重い負担となる消費税の増税、さらには社会保障の破壊が進められてきました。ここ20年ほどの日本の所得格差の拡大は異常でございます。上位20%の高額所得者と下位20%の低額所得者の格差は81年には7.4倍でした。ところが、96年には33.2倍になっているわけでございます。本来、こうした所得格差を是正するのが税制と社会保障であるはずでございます。ところが、3%の消費税導入、これが89年4月からでありましたが、これと同時に大企業の法人税率を42%から30%へ、年間課税所得3,000万円以上の高額所得者の最高税率を70%から50%へ大幅に引き下げていったわけでございます。最悪の不公平税制である消費税導入とセットで、大企業と高額所得者の大幅減税が行われたわけでございますから、税制による再分配効果が後退したと言わなければなりません。さらに、社会保障、福祉関連の制度改悪が続いてまいりました。御承知のように、年金、医療保険の給付水準の引き下げ、年金額算定における定額と報酬比例部分が約30%引き下げられるとともに、支給開始年齢も5歳延期となりました。健康保険、被保険者本人の給付率は100%から80%に切り下げられました。
 さらに、2000年4月からの介護保険導入によりまして、各種高齢者福祉制度におきまして措置制度が廃止されまして、利用者とサービス提供者の個別契約となりました。その結果、国庫負担が50%から25%に削減されて、利用者などの負担がふえたわけでございます。また、国庫負担削減と保険料の連続引き上げです。市町村国民健康保険への国庫負担率は医療費総額の45%から37.5%に引き下げられました。国民年金保険料は、80年当時の1人月額3,770円が2000年4月からは1万3,300円へと急増したわけでございます。厚生年金保険料は、80年の12.4%から17.35%となりました。これらの方向はこれからさらに狭められていく方向であるわけでございます。
 こうして、各面から、働く人や国民の生活破壊が進んでいく中、先行き不安、将来の生活設計が立たないなどで老後将来不安が高まり、GDP、国内総生産の6割を占める消費支出の低迷をもたらしております。こうして不況が長引き、それを理由にしてさらにリストラが強行される、こういう悪循環が繰り返されているところでございます。
 こうした働く者を取り巻く厳しい環境のもとで、今回の職員の賃金問題が出てきたわけでございます。民間賃金は低く抑え込んだので、これをより強固なものとするために、公務員の賃金も民間準拠で引き下げることをねらいまして、2000年の人事院勧告では賃金引き上げの見送り、賞与である期末勤勉手当の0.2カ月分の引き下げ、これが行われたわけでございます。この結果、年間給与は平均1.1%減、2年連続のマイナスでございます。そして、これを地方公務員の賃金にも連動させたわけでございます。政府は、公務員の賃金切り下げを財政再建の口実にしておりますけれども、これによる国庫負担の減は950億円、公共事業のむだ遣いと比べてほんのわずかなものでしかありません。今回の大蔵原案を見れば明らかでございます。しかも、民間準拠で公務員の賃下げが、今度は翌年の民間賃金の抑制となり、それを理由にまた公務員の賃金が民間準拠で引き下げられる、こういう悪循環となります。人事院勧告は、民間で成果主義が浸透しているので、公務員にもこれを取り入れるとしております。
 しかし、成果主義の弊害が民間でも指摘されておりますように、大変深刻な矛盾を持ち始めております。成果による競争とその査定評価で賃金格差が拡大し、少数者の賃金を上げてもそれ以上に多数の賃金が頭打ち、ないしはダウンすることになる。労働強化を押しつけて効率化しながら総額賃金を引き下げようとすること、この結果、もたらされる賃金の低下は多くの労働者の生活を破壊してきたところでございます。しかも、年功賃金のもとでの低い初任給を維持したままで成果主義による賃金抑制を強行することから、青年層の賃金抑制は青年の独立も結婚による世帯形成も困難にしておりまして、結婚しても子供を産めない、こういう少子化などが社会問題になっているところでございます。そればかりではありませんで、利益追求の民間企業と違いまして、全体の奉仕者としての住民へのサービスと福祉の増大を任務とする公務員労働者の賃金にこれを導入しようとすれば、市民の利益を損なうことにしかなりません。集団作業の行政に個人の成果を持ち込むことは、行政サービスの低下をもたらします。賃金水準引き下げの悪循環をもたらすことになることとあわせまして、消費不況にさらに追い打ちをかけることになること、労働組合との話し合いもついていない状況であること、また住民奉仕のために頑張る公務員の皆さんの生活を初め広い範囲に影響を及ぼし、消費がさらに冷え込み、大変深刻な地域経済にさらに追い打ちをかけるものとなってくるわけでございます。したがいまして、日本共産党はこの議案につきましては反対いたしてまいりたいと思います。
 以上をもちまして私の反対討論を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
○議長(世良賢克君) 以上で通告による討論は終わりました。
 これにて討論を終結いたします。
 これより採決いたします。
 採決は分離して行います。
 議題のうち、まず議案第59号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
○議長(世良賢克君) 起立多数であります。よって、議案第59号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第61号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
○議長(世良賢克君) 起立多数であります。よって、議案第61号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第62号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
○議長(世良賢克君) 起立多数であります。よって、議案第62号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第63号ないし議案第67号の5件を一括採決いたします。
 以上の5件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上の5件はいずれも委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
○議長(世良賢克君) 起立多数であります。よって、議案第63号ないし議案第67号の5件はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議案第55号、議案第56号、議案第58号及び議案第60号の4件を一括採決いたします。
 以上の4件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上の4件はいずれも委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって、議案第55号、議案第56号、議案第58号及び議案第60号の4件はいずれも原案のとおり可決されました。
 ここで当初申し上げましたとおり、議員全員協議会を開きますので、この際暫時休憩いたします。
  午前11時13分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前11時45分再開
○議長(世良賢克君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第3 委員会の閉会中の継続審査について
○議長(世良賢克君) 次に、日程第3、委員会の閉会中の継続審査についてを議題といたします。
 教育福祉委員長及び産業環境委員長から、目下委員会において審査中の事件につき、会議規則第102条の2の規定により、お手元に配付いたしました申し出書のとおり、閉会中の継続審査の申し出があります。
 お諮りいたします。請願第2号、請願第3号及び陳情第5号ないし陳情第8号の6件については、教育福祉委員長及び産業環境委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって、以上の6件については、教育福祉委員長及び産業環境委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  議案第68号、議案第69号
○議長(世良賢克君) お諮りいたします。ただいま市長から議案第68号及び議案第69号の2件が提出されました。
 この際、これを日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よってこの際、議案第68号及び議案第69号の2件を日程に追加し、議題とすることに決しました。
 議案第68号及び議案第69号の2件を一括議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。佐々木市長。
○市長(佐々木龍君)(登壇) ただいま上程されました議案第68号及び議案第69号につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
 まず、議案第68号、前市長の退職手当の額の決定につきましては、平成12年11月17日をもって任期が満了いたしました前市長伊藤武志氏の退職手当の額について、新居浜市特別職の職員の退職手当に関する条例第3条の規定により、2,250万円と決定いたしたく本案を提出いたしました。
 次に、議案第69号、新居浜港務局委員会の委員の任命につきましては、新居浜港務局委員会の委員加藤敏夫氏は平成12年11月30日をもって辞任いたしましたので、新たに委員の任命を必要といたしますため、新居浜港務局委員会の委員に桧垣孝志氏を任命するにつきまして御同意をいただきたく本案を提出いたしました。よろしくお願い申し上げます。
○議長(世良賢克君) これより質疑に入ります。
 議案第68号及び議案第69号の2件に対して質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第68号及び議案第69号の2件については、会議規則第38条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって、議案第68号及び議案第69号の2件については、委員会の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
 討論の通告はありません。よって、討論なしと認めます。
 これより採決いたします。
 採決は分離して行います。
 議題のうち、まず議案第68号を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって、議案第68号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第69号を採決いたします。
 本件は、これに同意することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって、議案第69号はこれに同意することに決しました。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前11時49分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午後 1時00分再開
○議長(世良賢克君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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  日程第4 議会議案第7号
○議長(世良賢克君) 次に、日程第4、議会議案第7号を議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。村上悦夫君。
○32番(村上悦夫君)(登壇) ただいま議題となりました議会議案第7号につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
 議会議案第7号は、自然エネルギー発電促進法の早期制定を求める意見書の提出についてでありまして、地球温暖化防止の趣旨を踏まえ、地域活性化にも貢献する自然エネルギー発電促進法の制定に取り組むよう関係行政庁に対し意見書を提出しようとするものでございます。よろしく御審議くださいますようお願いを申し上げまして、提案理由の説明といたします。
○議長(世良賢克君) これより質疑に入ります。
 議会議案第7号に対して質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第7号については、会議規則第38条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって、議会議案第7号については、委員会の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
 討論の通告はありません。よって、討論なしと認めます。
 これより議会議案第7号を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって、議会議案第7号は原案のとおり可決されました。
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  日程第5 議会議案第8号
○議長(世良賢克君) 次に、日程第5、議会議案第8号を議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。堀田正忠君。
○29番(堀田正忠君)(登壇) ただいま議題となりました議会議案第8号につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
 本案は、新居浜駅周辺開発に伴う予讃線の高架化に関する決議であります。
 新居浜市は顔のない町と久しく言われておりまして、このことは新居浜市に都市の中心となる区域が形成されていないということであります。とりもなおさず、都市の中心とは人口規模にふさわしい都市施設、都市機能が複合的に集積し、生活者にとっても、また来訪者にとっても機能的で快適で利便性の高い生活交流空間として、老若男女の多種多様な要望を高いレベルで満足させる区域であります。
 新居浜市は昭和12年に市制を施行し、昭和の大合併においては、大新居浜市の建設という高邁な理想を掲げ、将来の都市としての発展に大きな意味と希望を抱いて近隣町村と合併し、現在の市域となっております。その後、新産業都市の指定を受けるなど、四国有数の工業都市として目覚ましい発展を遂げてきました。
 しかしながら、21世紀を目前にして、先人の夢描いた大新居浜市の建設はいまだ道半ばであります。県下第2位の人口は今のところ辛うじて維持しているものの、かつて本市の中心地であり顔でもあった昭和通り、登道商店街周辺地域の繁華街は閑散とし、それにかわるにぎわいの拠点も形成されていない現状に、多くの市民が、自分たちの町に対する誇りや自信を失っております。このことは、不況や景気の動向に大きな影響を受けてきたことも確かでありますが、川西、川東、上部という地域性が強く存続し、全市的な都市政策を発揮できず、県下第2位の13万都市の資源やスケールメリットを十分に生かすことができなかったことも大きな原因の一つであったと認識するところであります。
 激動の時代であった20世紀は間もなく幕を閉じます。そして、新たな時代21世紀は地方の時代と言われ、平成の大合併へと時代は変化していきます。来る21世紀において、まさに新居浜市が四国の中心的な都市として持続的な発展を目指していくためには、東予圏域を視野に入れた、新しい新居浜の顔となる拠点づくりが急務であります。
 現在、新居浜駅周辺地域は第三次長期総合計画において、新都心地区として位置づけられ、川西、川東、上部各地区の結節点となるこの区域が、まさに今後、新居浜の顔にふさわしいまちづくりが進められることに市民は大きな期待を寄せています。
 平成10年には、地域住民の御理解と御協力のもと長らく懸案でありました新居浜駅前土地区画整理事業も事業化され、用地買収をほぼ終了するなど順調に推移しておりますことはまことに喜ばしいことであります。しかしながら一方で、これから平成19年度までに238億円もの巨費を投じるという大型プロジェクトが動き出したにもかかわらず、新都心実現への道筋が見えてきたというところまで至っておりません。それは、駅南北一体的な土地利用を図る上で不可欠なJR予讃線の鉄道高架化の具体化のめどが立っていないためであり、また新都心の拠点整備の全体像も具体的に見えてこないため、せっかくの駅前土地区画整理事業の投資効果も十分に発揮されていないのではないかということが大きく懸念されております。
 こうした中、本年6月23日には商工会議所の肝いりで新居浜駅鉄道高架促進期成同盟会が発足し、また行政においても愛媛県に対して、JR連続立体交差事業調査の要望を行うなど、官民一体となって鉄道の高架化に向けた取り組みが始まっています。
 以上の情勢を踏まえ、本市議会においても、JR新居浜駅周辺の鉄道の高架化に向けた新居浜市行政並びに新居浜駅鉄道高架促進期成同盟会の取り組みを全面的に支援するとともに、愛媛県並びに四国旅客鉄道株式会社に対して、全市的な取り組みであることを御理解いただき、早期に優先して事業化が図られるよう決議しようとするものであります。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。
○議長(世良賢克君) これより質疑に入ります。
 議会議案第8号に対して質疑はありませんか。小野豊實君。
○21番(小野豊實君)(登壇) 今、議会提案の説明をいただきましたが、新居浜駅鉄道高架促進期成同盟会のこの決定というんか、この要望書というのはどういうことを基本にしとるか、と言いたいのはなにです。今からこの高架事業を陳情というんかお願いに上がっても10年、20年向こうの工事になると思うんです。それで、ここで、今現在、県からの市町村合併とかなんとかという話もありますし、そこで新居浜市を中心とする都市建設の感じからいうと、新居浜駅周辺の高架だけじゃなしに、私は質問でちょっと触れさせていただいたように、今手をかけられるのは新居浜市内だけとしてでも、多喜浜駅から中萩駅までを一体の、少のうても複線化の体制、こういうことも視野に入れた中での高架の陳情かどうかということを聞かせていただけたらまことにありがたいんですが。
○議長(世良賢克君) 堀田正忠君。
○29番(堀田正忠君)(登壇) 商工会議所の新居浜駅鉄道高架促進期成同盟会には参加いたしておりませんし、その審議状況も聞いておりませんので、そのことについては私は御答弁するわけにはいきませんが、今小野議員さんからお話のありました、新居浜市内だけの問題かということにつきましては、我々の特別委員会で審議する中で、新居浜駅は何といっても住友系統の物流拠点であると、だからこの貨物の取り扱いについて十分な配慮をしなければならない、そのためには多喜浜駅か、もしくはどこかもう少し西の方へ寄ったところへ新しい貨物駅を設けなければ新居浜市の高架化が技術的には難しいんだというふうなことを聞いておりますので、恐らくそういう広い範囲になるんではないかと、このように考えております。
 以上です。
○議長(世良賢克君) ほかに質疑はありませんか。小野豊實君。
○21番(小野豊實君)(登壇) もし理解が間違うとったら勘弁願いますけど、今の話では多喜浜駅の東か西かの辺から高架にするというように聞こえたんですけど、私はそういう意味じゃなしに新居浜駅周辺を高架にすると同時に、多喜浜駅から中萩駅までの間、これは新居浜の地域内ですわな。ほかはもう新居浜地域外ですから、新居浜市としては今のところ、手を出すとか話しするとかということは難しいと思うんです。
 それですから、少なくとも今から新幹線が入ってくるという話も聞かせていただいとることからも考えると、複線にしとかんと、少のうても多喜浜駅から中萩駅までの間を複線にしとかんと、時間待ちの要らん時間も出てくるし、この高架事業をするんと一緒に、一緒にというたらあれですけど、一緒にこの工事をする。済んでから今度は複線とかなんとか。私は、どこが工事を持つんかは十分わかってないんですけど、そういう方向に話してみていただきたいと。
 そやから、高架は高架で、駅周辺だけの高架は高架でええんです。それですけど、それと同時に、多喜浜駅から中萩駅までの間を複線にしていただいとくと、新幹線が入ってきたり何かしたときでもスムーズに、もう土居まで行ったらもうすぐ新居浜まではもうあれするし、そうじゃのうてももう待ち時間も要らんですわな。それで、もし中萩駅や多喜浜駅の方を複線にしても使い道がないけん寝らさないかんというような考え方なら中萩駅の方は西条の工業団地を中心にした貨物駅の体制とっていただいたらええし、多喜浜駅の方は多喜浜の工業団地を中心にした貨物駅の体制とってもろうたらええし、また、車両保管、このような格好の体制をとってもろうてもええと。これはJRのすることで、我々は話しする余地はないですけど、私の考え方としては、そういうような使い方もあるんじゃないんだろうかというだけの話で、話の中には、とにかく新居浜駅の近辺だけの高架とか何とかじゃなしに、新居浜市内のJRの線路を複線化して、今後の20年、30年向こうに、ああこういうふうな新幹線入り出したけん、またすぐに工事やらにゃあいかんなあじゃのというようなことのないように、前もって大きな考え方で事業にかかっていただけるように、申請していただきたいと思います。
 こういう申請は、私の考え方としてはなにです、精いっぱいできるだけの範囲、できるだけの範囲というのは相手が納得してくれるだけの範囲はどこかというのは十分わからんわけです。それですから、それにできるだけ、と言うたらスムーズに通るだけの範囲を、向こうははいはい、ほんなやりましょうわい言うてくれるだけの範囲をするんなら誰っちゃほんな難しいことない、私でも金出してせえ言うたらしてくれるんですけんな。せやけど、そこが、これはちいと無理かいなあ、県のこんだけは何とかやってもらわないかんというような大きな考え方で要請してもろうて、それで話し合いした中で、どうしてもいかなあ縮めていたらいいんで。そういう考え方で、精いっぱい我々の指導でできる、こんだけやったら我々でもするなあというような範囲で申請やかをするんじゃったら、私でもやれると思うんです。そこがやっぱり話していただく人の技量ですから。大きな範囲で申請しておいて、相手との交渉のうちになると思うんです。お願いします。
 ごめんなさい。もう質疑の答えを言うことは別にどういうことないですから。
○議長(世良賢克君) ほかに質疑ありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) これにて質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第8号については、会議規則第38条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって、議会議案第8号については、委員会の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
 討論の通告はありません。よって、討論なしと認めます。
 これより議会議案第8号を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって、議会議案第8号は原案のとおり可決されました。
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  議会議案第9号
○議長(世良賢克君) お諮りいたします。ただいま田坂重只君外10人から議会議案第9号が提出されました。
 この際、これを日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よってこの際、議会議案第9号を日程に追加し、議題とすることに決しました。
 議会議案第9号を議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。田坂重只君。
○23番(田坂重只君)(登壇) ただいま議題となりました議会議案第9号、杉本真泉議員に対する議員辞職勧告に関する決議についての提案理由を説明申し上げます。
 まず最初に、市民の熱い信託を得て市議会に籍を置き、市民福祉の向上と市政の限りない発展を目指し活動をしております議員の一人として、同じ立場と使命を持つ同僚議員に対して、このような提起をせざるを得ない事態になりましたことを極めて残念に思いますとともに、忍びがたいものがありますことをまず表明しておきたいと思います。
 まず、新居浜手をつなぐ育成会(以下「手をつなぐ会」という。)についてでありますが、その幹部の皆さんにも限定して配られたマル秘のおわびと報告がその後1年以上もマル秘扱いになっていたにもかかわらず、なぜ今その封が切られたのでしょうか。
 当時、杉本議員は自分の犯した過ちを一時的には認めて関係者の面前で謝罪し、市会議員を辞すると文章にまでして明確に約束し、みずからの過ちによる騒ぎを一応おさめたつもりでした。しかし、杉本議員は実際にはそうした数々の問題点と疑惑を残したままその約束を破り、時の過ぎるのに任せて何もなかったかのような態度をとり、従来どおりの社会活動や議員活動を続けてきたのであります。
 しかし、彼は承知のように住友化学の管理職の立場にあり、自民党新居浜支部や地域でも要職についております。その上、昨年5月から市議会の副議長にまで就任したことは、手をつなぐ会の皆さんは、社会的に厳しい制裁を受けるべき立場の人物がやめると言いながらどうして市会議員になったのか。事もあろうに副議長という重責にある立場にまでなったのか。一般市民感覚から考えられない事態に激しい怒りとともに、市議会がとったその感覚に矛盾を覚えられ、それにこれまでいぶり続けていた感情とが重なり合って爆発したのが、このマル秘文書の封を切られたそのものの動機でありました。
 その事態の流れについては、以下22点について申し上げておりますので省略をいたしますが、配られておりますのでお読み取りいただきたいのでありますけれども、特に9月議会で私が申し上げましたように、世良市議会議長がそのマル秘文書の真意を杉本議員に直接確かめたところ、自分が書いたものに間違いないと認めたそうであります。また、その後9月の本会議で、私が市の補助金団体に対する対応という形でこの問題を公にいたしましたことは同僚議員各位も御承知のとおりであります。このこともあってか、一度も議長席に着かないまま9月22日の本会議において、杉本議員が副議長を辞職されたのであります。その後、11月2日の議員全員協議会での釈明の中では、事の重大さや責任、またモラルに欠け、反省の言葉がないばかりか、高圧的な発言を聞かされ驚いたのは私一人だったでしょうか。
 ここで本件について、まずこの事態に対する市議会の対応が、内外にするどく厳しく注目されているところであります。手をつなぐ会の皆さんは、この経緯と事態は市議会でも取り上げられ、一部議員には直接説明もしているので、筋の通った解決を図ってくれるものと強い期待を持って厳しく見守っておられます。議会の活性化が叫ばれ、政治倫理が問われ、議員挙げて真剣に対処している昨今、たとえ一議員にかかわる事件とは言ってもその事態の内容から、市議会としても決して見逃したり避けて通ることはできない問題だと私は考えます。議会は常に市民が納得のいく対応で徹しなければなりません。しかるに一部の議員の中には、この件は既に解決済みだとか、本件をもみ消そうとするかのごとき動きがありますが、これらは極めて無責任な言動であり、仮にそのような考え方がまかり通るようでは全市民のひんしゅくを買うばかりか、ひいては当市議会のみならず、新居浜市内外にわたる信用の失墜、モラルの低さにもつながりかねないことが懸念されます。
 したがいまして、ここでこの件に関する問題点も以下7点にわたって申し上げておりますので、お目通しを願いたいと思います。
 以上のことで明らかなように、杉本議員は人をいたわるという優しさの心情はみじんもなく、全く自己中心で、自分の栄光ばかりを追求しており、今回の件に対しても全く反省の言動はみじんも見受けられず、社会規範を軽視し、そのことが直接当議会への信頼を著しく低下させており、議員全員に救いがたい多くの迷惑をかけていることすらも認識していないことなど、一口で言って、健全な倫理観や道徳意識が完全に欠落しているものと断じざるを得ません。杉本議員にとって今何をなすべきか、それはただ一つ、この事態の反省と責任に立って、手をつなぐ会の皆さんへの信用の回復と、公に尽くす市会議員としてのあるべき処置を自発的に直ちにとることであります。すなわち、さきに手をつなぐ会の皆さんに確約した議員辞職であり、福祉の理念、基本を再認識した上での地道な努力を今後新たに積み重ねることによって、その信頼を回復することではないでしょうか。それなくして杉本議員の生きる道はありません。当議会として、以上のことを杉本議員にあえて進言し、ここに杉本議員のこの不祥事に対する提起を行うものであります。
 以上のことから、同僚議員各位の真摯な御検討と市民に納得されるような御判断をお願いし、杉本真泉議員に対する議員の辞職を勧告するものであります。
 以上のとおり決議する。
 以上申し上げまして、提案理由にかえたいと思います。
○議長(世良賢克君) これより質疑に入ります。
 議会議案第9号に対して質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議会議案第9号については、会議規則第38条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって、議会議案第9号については、委員会の付託を省略することに決しました。
 この際、暫時休憩いたします。
  午後 1時28分休憩
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  午後 1時30分再開
○議長(世良賢克君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、順次発言を許します。小野利通君。
○26番(小野利通君)(登壇) 辞職勧告決議に反対の立場から討論を行います。
 辞職勧告決議案にはいろいろなことが書かれておりますが、協議会において説明されているのではないかと考えております。協議会において、特に問題となった点について今から述べますが、第1点は、議員を辞職するという決意表明をしたのだから辞職せよとのことですが、それは契約であるとか、またもう一つの考え方は、決意表明したのだからやめというようなことでございますが、果たして正当な考えでありましょうか。決意表明は契約ではなく、これは単なる単独行為であり、最大限度譲ったとしても、少なくとも新たな選挙のための準備行為に着することにより、辞職主が撤回または取り消せられると解釈するのが普通であります。新しい選挙後まで引きずるのは果たして正当でしょうか。もし契約だとすると、契約の本質の申し込みと承諾という行為がどこにあるかを聞きたいのであります。前述のように、直ちに辞職せよとの意見もありますが、以上のような理由でこれも妥当とは言えないと思います。
 次に、第2点目でございますが、協議会におきまして、団体に対する県の補助金について不正があるとのことですが、協議会において積極的なつつきもなく終わり、別に問題点も指摘されていない。本来、このような案件につきましては、辞職勧告が果たして正当と言えるだろうかと申しますのは、辞任に該当する正確な事実の指摘、証拠も少なく一方的な聞き取りであり、客観性が少なく、また道義責任論めいたものを持ち出すことは大切と言えるでしょうか。議員皆さん方におかれましても、道義または法律を100%守っているでしょうか。ただ、感情的、恣意的に行動することはかえって議会の信頼を失うとともに、自分自身の信用を失うことになるだろうと考えております。一般的に言って、この種の案件は被勧告人の名誉にかかわる重大な問題であるから、慎重な行動が望まれると同時に、通常は起訴、また第1審判決後に行われるのが通常であります。これはどうしてかといいますと、その客観性を担保するためであります。
 折に当たり、この案件は何の目的で行われているか重ねて真意に疑問を持っており、より慎重な行動をとっていただきたい、とともに議会はすべての事柄を解決する機関ではないことを深く認識すべきであると考えております。
 以上。
○議長(世良賢克君) 岡田光政君。
○14番(岡田光政君)(登壇) ただいま議題となっております議会議案第9号、杉本真泉議員に対する辞職勧告決議案について賛成の立場から討論を行います。
 討論を行うについては、私も十分考えました。考えた結果、討論賛成に至ったわけでございます。このことにつきましては、多くの市民の皆さんから電話、その他で御相談をお受けをいたしました。私たち新自民クラブの中で話し合った結果、手をつなぐ親の会の役員さんに真意をお聞きしたらどうだろうかということに決定をし、有志で、8月22日に会の役員さんにお話をお聞かせをいただきました。
 また、先日も会の役員さんにテープをお借りをし、長時間のテープもお聞かせをいただきました。そういう中で、この場の賛成討論に至ったということでございます。その場では役員さんたちのお話をお聞きをし、お手元に配付をされております決議案に詳しく記載されておりますので、議員の皆さん、御参加の皆さん方は十分お目通しをいただきたいと思います。
 また、先日新聞でも報道をされておりましたホテルのタオルの持ち帰り事件、このことにつきましても、当議会の中で7回の議員全員協議会を開催し、当議長さんはタオル持ち帰り事件についても議員としてあるまじき行為だと厳しく対応したとの報道でございます。今回議題となっております問題内容については、もっともっと厳しい内容であると思っておる一人であります。また、その後、議員に対し、会の役員さんから、平成10年11月に杉本議員が作成した、A4サイズ2枚に書かれております、第47回全日本手をつなぐ親の会全国大会精算についてのおわびと詳細報告書を持参されたのであります。世良議長において、杉本議員がこの書類を作成したのか、また書いている内容は事実であるのかを世良議長が杉本議員に確認をしたのであります。その確認の中で、杉本議員が作成したものであり、記載事項も事実であるとの確認を世良議長が得た内容でございます。このおわびと詳細報告の文中では杉本議員みずからが、「おわびのしようもないものと深く反省しております」とか、「おわび申し上げます」、また「お許しくださいませ」という言葉がこのA4の報告書の中に8カ所も出されておる事実でございます。
 また、この文書の中には、締めくくりといたしまして杉本議員がみずからが言われておりますのは、「全くずうずうしいお願いとは存じますが、皆様方で一定お決めいただいたペナルティーで、仮にお許しいただけますならば、一理事として、死に物狂いで一度死んだ気になって皆様方の手足となり、粉骨砕身、いま一度皆様方より少しでも信頼される人間となるよう精いっぱいの努力をさせていただきたいと固く決心いたしております」と書かれております。また、「もちろんお金には一切さわられないのは当然でありますし、市議会議員も辞し、日々努力を積み重ねていく決意であります」と言われております。
 その後、議会として、議員全員協議会を開催をいたしました。この議員全員協議会の席でも杉本議員の口から、手をつなぐ親の会の関係書類が盗難に遭ったときに、現金も盗難に遭ったが、警察に届け出はしなかったとのことでございます。また、盗難に遭った金額については、杉本議員が清算をしたという内容でもございます。このことにつきましても、個人の資料ならいざ知らず、大切な団体の資料と大切な団体の現金が盗難に遭っていながら、なぜ警察に対し盗難届を出さなかったのかについても、私も一層の疑問を深めている一人でございます。(「そうじゃ」と呼ぶ者あり)
 以上のとおり、私は市民の信託を受けて市議会に籍を置き、市政の発展及び住みよい地域づくりを目指している議員の一人として、同じ立場と使命を持つ同僚議員に対し、このように辞職勧告決議案に賛成討論を行うことを非常に忍びなく思っておりますが、前段申し上げましたとおり、杉本真泉議員みずからが約束をした一つ一つを責任をとるべきであると考える一人でございます。
 以上によりまして本辞職勧告決議案に賛成を表明をし、討論とさせていただきます。
○議長(世良賢克君) 堀田正忠君。
○29番(堀田正忠君)(登壇) ただいま議題となっております議会議案第9号について反対の立場から討論を行います。
 本案は、杉本真泉議員に対する議員の辞職勧告についてでありますが、私は杉本議員から新居浜手をつなぐ育成会の活動状況について断片的な話は伺っておりましたが、去る11月2日の議員全員協議会において、総合的な会務運営の説明を聴取し、当時の杉本会長としては若干の事務上のミスはあったとしても根本的な過ちはなかったものと確信をしておるのであります。今回の件について聞くところによりますと、全国大会の精算については、その前段における相互の感情問題のもつれなどから、杉本元会長が精算方法を事前に相談せず勝手に処理したことから問題になったということで、その時点では本人が十分謝罪し、再度精算をし直し、関係者に文書で反省しおわびをしたということでございます。
 また、盗難、紛失問題についても、当時の関係役員が中心となって平成9年度の事業内容と支出について調査し、決算報告書がほぼ間違いないことが確認されているということであり、その上、平成10年度の事業報告書、決算報告書は当時の関係役員において作成され、理事会を経て平成11年度定期総会に報告し、承認されているのであります。いずれにいたしましても、育成会内部の問題として既に処理され、杉本会長辞任で会としては了承されていることであります。
 一方、県の委託事業である知的障害者社会活動推進事業、すなわちクリスマス会の取り組みの事業費に対する疑義については、この事業は県の特に指導があって在宅障害者を対象とした事業であり、施設入所者は対象でなかったということであり、杉本元会長のやり方は正しかったことが後でわかったと、当時杉本会長に異議を唱えていた方々も事業趣旨の理解不足から、杉本元会長を初め在宅の皆さん方を責め立てたことに大変申しわけないことをしたということで理解をされたということであります。そのほか、鉛筆の販売の取り組みあるいは軽トラックの贈呈等の指摘事項についても、新居浜市内の知的障害児のために連携をさらに強めていこうという事業で、これらはすべて理事会や定期総会での決定に基づいての事業であり、全く問題にならないということであります。
 このようなことから、客観的、総合的に考え判断いたしますと、既に内部的に決着した問題でもあり、長年にわたって誠心誠意この会の育成に尽くされた杉本元会長の足跡についての評価からしても、当然議員の辞職勧告には値しないものと考えられるのであります。
 以上の理由によりまして本決議案には反対をいたしまして、私の討論を終わります。
○議長(世良賢克君) 小野豊實君。
○21番(小野豊實君)(登壇) それでは、議会議案第9号に対する賛成の立場から討論をさせていただきます。
 この議会で私は質問させていただきましたが、その中で、県内の市会議員さんが酒気帯び運転で交通違反をいたしました。これのおわびの言葉が議会の最初にあったそうです。
 それで、先日開かれた、杉本氏の関係で開かれた議員全員協議会においても杉本氏の非に疑義をただし質問をするということでありましたが、私では十分なまだ疑義、質問、たださないかんところがあったにもかかわらず、議長さんのお計らいで協議会を締めくくりとなりました。その締めくくりの言葉として、手をつなぐ親の会の関係の人たちにおわびをしてお許しを得てはどうかということであったと思います。そのときに、私はそのおわびの結果を報告していただく日時を決めていただきたかったのです。そうですけど、それも決めずに解散したと。そうすると、もう一遍、こういう協議会、疑義をただす会議が持たれるんかなあとも思われたところです。けど、今まで、この機会まで何もなしでなかったんです。それで、今度の議会の最初にそのおわびと結果報告があるんかと思うたが、なかったから、ああいう市議会議員さんの交通違反に対するおわびの例を出したわけです。それで、その後も、きょう議員全員協議会があったにもかかわらずそういうこともなしで、きょうのこの議会を迎えたわけです。
 そうすると、きょうになって私も、きのう、おとついですか、さきおとついですか、代表者の方々と議長さんを初め各会派の方々が、手をつなぐ親の会の方々とお話をした内容は私は聞いてないから十分わからんですけど、とにかく我々の手をつなぐ親の会、我々の会は杉本さんには多大なる無償サービスを受けていると。そこで、少々ぐらいのことはあっても構わないんじゃないかというような話じゃったように聞いております。
 そこで、その前の、疑義をただす協議会のときの杉本さんの返答、それから態度ということを思い浮かべてみますと、やっぱし杉本さんも自分は多大な無償サービスをしたと。鉛筆を売ってもそのもうけも皆出しておると。多大な無償サービスをしとんのであるから、このくらいなことはええんじゃないんかというような安易な考え方じゃったというように私は受け取っております。
 そこで私は考えますのに、これは私個人のことなら、その人その人個人一人一人のことなら別にその人だけ辛抱したらええんで、迷惑とかなんとかじゃなしにええと思います。けど、杉本さんは一市会議員であって、多大の市民の協力を得て新居浜市の代表者であります。こういう人が大きなサービスをしたから少々のことはしてもええんじゃないんかと、こういう考え方自体が私はおかしいんじゃないんかと思うんです。
 特に、この時代が違いますけど、我々の小さいときは富国強兵策で、強い者は本当に褒めていただいて弱い者はいじめた。それでよかったんです。けれども、今の時代はやっぱり弱い者を助けて、強い者はそのままで、伸びるのは伸ばしたらええんじゃないかと、そういう私は感じやと思うとんです、今の時代は。その時代にこの市民の代表である立場の人が、弱い者を、少々、ようけ、ちいとは別としても少々いじめてもええんじゃないか。いじめると言うたらまたあれかもわからんですけど、少々のことはしてもええんじゃないかと、わしは何ぼも無償サービスをしとんじゃと、そやからこのくらいのことはしても当たり前じゃないかと、こういう考え方自体私はおかしいと思うんです。
 そこで、私の感じは、こういう考え、議員34名の方々の中で、そういうことが是だという考え方の人、それからそういうことは非だという考え方の人、ある程度私は認識させていただきたいと、そう思っております。
 それで、11月2日の協議会においての決算報告がほぼ間違いなかったという、こういうことは、決算報告やからというのは、これほぼ間違いなかったではいかんのです。絶対間違いなかったという感じのもんじゃないんといかんと思います。
 それと、議員決議案に決議表明したから実行せよと、これは約束でないと、契約でないという御指摘もありましたけど、これを約束じゃないとか契約じゃないとかというと、この世の中で何が約束やら契約やらわからんようになってくるんです。(「そうじゃ」と呼ぶ者あり)
 ほら、こないだの港務局委員会の委員の選定みたいに、口で言うてわしはおらんけん、次わしゃ賛成したるけんというて言うようなんじゃったら、これは言うたじゃ言わんじゃというて振りかけ合いできるかもわからんですけど、こういうようにはっきり文章に書いてしたもんはこれは約束じゃと見るのが普通じゃと思います。ただ、こないだ杉本さんが言われたように、わしゃ小説書くようにただ書いただけのことじゃ。そうかもしれん、小説のように書いただけかもしれんけど、やっぱしあれだけのことを書くということはかなり重大なことじゃないかと思います。
 ほいで、裁判してないのにこういうことを出すこと自体がおかしいというて言われますけど、我々は警察じゃないんです。お互いに議員です。それですから、できるだけ安易に内々で済んだらええんじゃないんかと、そういう感じも働いた上で、結局刑事問題にもせずにこういうことになったと。ほいじゃ、それをなにして、自分らの言うこと、したことが正しいんじゃという、こういう、これ自然科学や数学やったらはっきりええか悪いか、正しいか違うとるかというのはわかるんですけれど、こういう人文的な科学になってくると、気持ちの動きとかなんとかで、ある程度、その一人一人で違うてくると思います。けど、こういう計算間違いか何か知らんですけど、こういう行為自体は悪いことは私は常識じゃと思います。その上で、今度はこの決議案に賛成させてもらうことであります。
 それですから、もし裁判がよかったら何ちゃ裁判に出しても構わんのじゃないんかとは思いますけど、とにかく今の時代は弱い者をいじめるということは一番の最悪じゃないんかと。これを助けるというのが今の時代の流れですから、やっぱりある程度時代の流れに乗った方向で皆さんに判断していただけたらと、そう考える次第でございます。
○議長(世良賢克君) 以上で通告による討論は終わりました。
 これにて討論を終結いたします。
 この際、暫時休憩いたします。
  午後 2時01分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午後 2時01分再開
○議長(世良賢克君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 これより議会議案第9号を採決いたします。(「議長」と呼ぶ者あり)
 もう投票に入っておりますから。(「いや、投票の無記名にせなあいかんかあ、それとも記名にせないかんかというのは全体に諮らんでもええのか」と呼ぶ者あり)
 ええ。もうそれは届け出は済んでおりますので。
 無記名投票によられたいとの要求がありますので、無記名投票をもって行います。
 議場の閉鎖を命じます。
  〔議場閉鎖〕
○議長(世良賢克君) 議長を除くただいまの出席議員数は31人であります。
 投票用紙を配付いたさせます。
 出席議員数を先ほど31人と言いましたが29人であります。
  〔投票用紙配付〕
○議長(世良賢克君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めさせます。
  〔投票箱点検〕
○議長(世良賢克君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。本案に賛成する諸君は投票用紙に賛成と、反対する諸君は投票用紙に反対と記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 なお、重ねて申し上げます。投票中賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票は、会議規則第72条第3項の規定により否とみなします。
 点呼を命じます。
  〔事務局長氏名点呼、各員投票〕
○議長(世良賢克君) 投票漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
  〔議場開鎖〕
○議長(世良賢克君) 開票を行います。
 会議規則第30条第2項の規定により、立会人に豊田康志君、竹林偉君、真木増次郎君を指名いたします。よって、3人の諸君の立ち会いを願います。
  〔立会人投票箱のところへ参集、開票〕
○議長(世良賢克君) 投票の結果を報告いたします。
 投票総数 29票
 これは先ほどの出席議員数に符合いたしております。
 そのうち
  賛成 11票
  反対 18票
 以上のとおり反対が多数であります。よって本案は否決されました。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第6 選挙管理委員及び補充員の選挙
○議長(世良賢克君) 次に、日程第6、これより選挙管理委員及び補充員の選挙を行います。
 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選により行いたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって選挙の方法は指名推選によることに決しました。
 お諮りいたします。議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって議長において指名することに決しました。
 選挙管理委員に桑原征一君、今井基博君、藤田石根君、矢野晋二君、同補充員に・橋晋君、浮橋利治君、續木明美君、猪瀬和男君、以上の諸君を指名いたします。
 補充員の補充の順序はただいま指名した順序といたします。
 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました桑原征一君、今井基博君、藤田石根君、矢野晋二君を選挙管理委員の当選人と、・橋晋君、浮橋利治君、續木明美君、猪瀬和男君を補充員の当選人と定めることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よってただいま指名いたしました諸君が選挙管理委員及び補充員に当選されました。
 この際、暫時休憩いたします。
  午後 2時12分休憩
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  午後 2時22分再開
○議長(世良賢克君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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  議案第70号
○議長(世良賢克君) お諮りいたします。ただいま市長から議案第70号が提出されました。
 この際、これを日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よってこの際、議案第70号を日程に追加し、議題とすることに決しました。
 議案第70号を議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。佐々木市長。
○市長(佐々木龍君)(登壇) ただいま上程されました議案第70号につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
 議案第70号、工事請負契約につきましては、新居浜市一般廃棄物中間処理施設建設工事でございまして、去る12月19日指名競争入札によりまして落札業者の決定を見ましたので、110億400万円で住友重機械工業株式会社関西支社と契約を締結いたしたく本案を提出いたしました。
 なお、詳細につきましては、担当部長から補足説明をいたさせます。よろしくお願い申し上げます。
○議長(世良賢克君) 補足説明を求めます。柴田都市開発部長。
○都市開発部長(柴田晋八郎君)(登壇) 議案第70号、工事請負契約について補足を申し上げます。
 本工事は、現在の清掃センターの焼却施設及び粗大ごみ処理施設が供用後22年稼働しており、ごみ質の変化、ごみ量の増加による処理能力の限界など更新時期が来ていること。また、ダイオキシン類排出削減対策などへの対応のため新しく建設を行うもので、既に平成11年度には造成工事が完了しており、近年の環境保全対策の強化や省資源、省エネルギーの観点から、処理物の再資源化や発電などの余熱利用についても積極的に取り組み、エネルギー工場及び廃棄物問題の生きた教材として位置づけ、小中学生の社会見学、市民や市民団体などの施設見学、利用者の利便性を考慮した施設の整備を行うものでございます。
 また、焼却施設及び粗大ごみ処理施設の相互の機能が有機的に発揮できるような施設整備を行うものでございます。本工事は3カ年継続事業で、焼却施設につきましては平成14年11月末までに供用を開始いたしますが、工事期間は平成15年3月20日でございます。
 まず、本工事の建設場所は市内観音原町乙122番地の1他であり、現在の清掃センターの東側に隣接し、工事範囲の面積としては約2万8,000平方メートルでございます。
 次に、処理能力でございますが、まずごみ焼却施設につきましては1日24時間運転で1炉当たり67トンの3炉、合計1日201トンの能力でございます。また、粗大ごみ処理施設は1日5時間運転で40トンの能力でございます。
 次に、主な施設概要でございますが、まずごみ焼却施設では焼却炉の型式は連続燃焼式焼却炉のストーカー式でございまして、受入供給設備はピットアンドクレーン方式として、市民などの持ち込み車両に対しましては、危険物の点検や危険防止対策の観点から、ダンピングボックスを1基設置する計画でございます。
 次に、通風設備は平衡通風方式、ガス冷却設備はボイラーと水噴霧併用方式、集塵設備はろ過式集じん装置としてバグフィルタを採用いたしております。
 次に、余熱利用設備につきましては、ボイラーより発生する蒸気による復水蒸気タービン及び発電機を1基設置し、主に場内利用として1,950キロワットの発電を行い、また場内の冷暖房や給湯にも余熱利用をすることになっております。
 次に、排ガス処理設備でございますが、まずばいじんにつきましては、ろ過式集じん装置としてバグフィルタにより除去、硫黄酸化物並びに塩化水素につきましては、乾式法の粉体噴霧方式で、バグフィルタ前の煙道に消石灰を吹き込み、ろ過式集じん機のろ布表面上で消石灰と硫黄酸化物並びに塩化水素を反応させ除去、窒素酸化物は自動燃焼装置により燃焼管理と触媒還元方式により除去、ダイオキシン類は自動燃焼装置による完全燃焼とバグフィルタの採用により合成される温度域以下での運転や、窒素酸化物除去装置の触媒還元での分解と活性炭噴霧により除去することにいたしております。
 これらの排出基準値についてでございますが、ばいじんは0.02グラムパーノルマル立方メートル、硫黄酸化物は30ppm、塩化水素と窒素酸化物は50ppm、ダイオキシン類は0.1ナノグラムTEQパーノルマル立方メートル以下でございます。
 次に、汚水処理設備でございますが、プラント系排水はクローズドシステムの採用により施設内で再利用し、施設外への放流はございません。また、生活系排水は合併浄化槽を設置することにいたしております。
 次に、煙突につきましては、鋼製外部保温内筒、コンクリート角形外筒でございまして、高さが80メートル、現清掃センターの高さと同じでございます。
 次に、粗大ごみ処理施設でございますが、まず受入供給設備につきましては、市民などの持ち込みごみに対しまして、危険物の点検や危険防止対策の観点からダンピングボックスを設置しておりますが、定期収集などのダンプ可能な車両は受け入れ、コンベヤーへの直接投入方式でございます。
 次に、破砕機の型式及び能力でございますが、前処理破砕としては、ストーブなどの爆発の危険性の高い粗大ごみの破砕用として、せん断回転式破砕機が1日5時間運転で20トン、その他の粗大ごみ用として衝撃破砕回転式破砕機が1日5時間運転で40トンとなっております。
 次に、選別の種類などでございますが、鉄、アルミ、銅その他金属、可燃物、不燃物の5種選別でございます。主なものは機械選別で、鉄は磁気選別機、アルミはアルミ選別機、銅その他金属は非鉄金属選別機、可燃物及び不燃物は回転式選別機でございまして、なお各選別機の併用により、回収物の純度改善を行うようになっております。また、鉄とアルミにつきましてはさらに区別を行い、再資源化を行います。
 続きまして、建物の概要でございますが、参考資料の2ページをお開きください。管理棟が鉄骨造2階建で、各階の床面積の合計が1,160平方メートルでございます。ごみ焼却施設棟につきましては、鉄筋コンクリート及び鉄骨混構造の地上5階地下1階で、各階の床面積の合計が1万1,844平方メートルでございます。粗大ごみ処理施設棟につきましては、鉄筋コンクリート及び鉄骨混構造の地上3階地下1階で、各階の床面積の合計が2,855平方メートルでございます。
 仕上げの概要といたしましては、管理棟では外壁を押出成形セメント板、屋根をシート防水といたしております。ごみ焼却施設棟では、外壁を鉄筋コンクリート及び押出成形セメント板として、屋根を金属板葺き及び塗膜防水といたしております。粗大ごみ処理施設棟では、外壁を鉄筋コンクリート及び押出成形セメント板とし、屋根を折板といたしております。
 建設概要を申し上げましたが、見積もり設計図書によります概要でございまして、今後詳細設計を進めていく中で、局部的な変更が生じる場合がございます。
 参考資料といたしまして、管理棟、ごみ焼却施設棟、粗大ごみ処理施設棟の各階平面図を添付いたしておりますので、お目通しをお願いいたします。
 以上で補足を終わります。
○議長(世良賢克君) これより質疑に入ります。
 議案第70号に対して質疑はありませんか。竹林偉君。
○3番(竹林偉君)(登壇) ただいま議案第70号が上程されたのでありますが、私はどうしても今回お尋ねをしておかねばならないことがございますので質疑させていただきますが、本年4月より新しい地方分権がスタートしまして、地方がみずからの責任と選択において行政を運営していかねばならない時代であります。そのため、従来の行政のあり方を問い直さなければならない、これがまさに行財政改革であり、市民納税者の願いでもございます。今回、104億8,000万円消費税を乗せて110億400万円という大変な近年にない、新居浜市にとりましては大型の事業でございまして、この廃棄物中間処理施設は新居浜市民にとりましても大変注目いたしておるところでございます。私は、この契約をじっと見守っておりました。4日には新聞等でいろいろ報道もございまして、その後取り組みをされて方法も変えて入札をされたのであります。私は、この契約において、予算残額が5ないし10億円、剰余金が残れば道路も一本も抜けることになります。
 新居浜市は行政改革大綱という本をつくっております。これは平成11年度から13年間にわたるものでございます。この中身は、皆さんもう御承知のとおりであると思うんですが、第2章改革の具体方策、1行財政運営の効率化、具体的な推進項目、1-9の中に、公共工事コスト縮減に関する云々とあります。そして、平成10年何月でありましたでしょうか、私がいろいろ準備しておりますときに、新聞に、新居浜市は3カ年で行政コストを10%下げるということを新聞発表いたしまして、私は非常にこのことを家におりまして歓迎いたしたものでございます。また、1-10で公共工事に係る入札・契約手続等の改善とあります。このようなことで、1-9ないし1-10、このような行財政改革の視点がこの計画の中に、どこでどのように盛り込まれておるか1点お尋ねしたいわけでございます。明確な御答弁をいただきたいと思います。
 さきに行財政改革につきまして一般質問でお尋ねしましたときに、今の段階で行財政改革の達成度は5%と言うておりますが、この大型事業についてどのような視点を持っておるんかというのが私の関心でございましたんですが、この3カ年で10%ということであれば、私は今回の契約案件で、この視点を私は投げ捨ててしもうたんじゃないかとも思うわけでございます。その点、大変こういうものもつくって、また新たにやり直さないかんという時代において、そのあたりどのようにこの契約案件にお考えをまとめられたのか。御努力されたと思いますが、そのあたりをお伺いしたいのであります。
○議長(世良賢克君) 答弁を求めます。稲見財務部長。
○財務部長(稲見重幸君)(登壇) いわゆる工事を施行するに通常必要と認められる原価を不当に下回る請負代金の設定を禁じている建設業法19条の3の規定に反して、ひいては工事の的確な実施と建設業者の健全な経営の維持に好ましからざる影響を及ぼすおそれがあるということで、これは積算結果の尊重ということでございまして、歩切りの禁止、いわゆる不当に低い請負代金の禁止という条項に当てはまるものと考えております。
○議長(世良賢克君) ほかに質疑はありませんか。竹林偉君。
○3番(竹林偉君)(登壇) 今年度のいろいろ事業を見ておりましても、行財政改革も達成されとるということでございますが、非常に手数料とか細かい部分のところに目が行っておりますが、私はやはり大きいものがそのまま絵にかいたように契約、入札が落ちておるということで、このあたりもう少し、やはり今の時代ですから、何でも決まりがあるとかということじゃなくて、やはりそのあたりの地元業者優先とか、そして行財政改革、コストを下げるということはやはり地方から一生懸命努力しなければこの目標を達成することはできないと思います。私は、この中にもそのようなことで努力されたと思いますが、契約ということで上がってきまして、そしてその後談合情報が上がりましてから、後、期間が短かったわけでございますが、そのあたりのとこがどういうふうに経過をたどったか、もう少し市民や地元の業者を優先するような取り組みを、やっぱり死に物狂いで私らも考えますし、行政もやっぱり考えていただかんことにはこの大型事業は今回で終わりますので、その点非常に私は注目しとったわけですが、このようなことでございますので、やはり取り組みをやっぱり地方からやっぱりもう少し契約、行政改革の中にも、9、10にも載っておるんですから、やっぱり真剣な取り組みをお願いいたしたいと思うわけでございます。
○議長(世良賢克君) ほかに質疑はありませんか。山本健十郎君。
○16番(山本健十郎君)(登壇) 数点お伺いをいたします。
 今回の新居浜市の一般廃棄物中間処理施設建設工事、住友重機ということで、地元企業がとったということで、私もそういうことでは非常に地元が潤うということで期待をしておりますが、ちょっと数点。
 まず、先ほども竹林議員の方からお話もありましたが、一般競争入札で当初取り組んでおった炉メーカー、大手ゼネコン、地元企業2社、これ6グループということで取り組んでいたと思いますが、その後いろいろ問題があって、この件について、地元企業たしか2日、後大手企業3日ぐらいやったんじゃないかと思いますが、その内容についてはどういうような内容であったんか、談合があったんかなかったんか、またどういう問題であったんか、それをお聞きしたいんと。
 それからもう一つ、この組み合わせが6グループ、たしか当初7グループということだったと思いますが、6グループの組み合わせを明らかにまずしてほしいと思います。
 もう一遍に言うときますが、それからもう一つは、今回の一般競争入札から指名競争入札になった経緯などありましたら、また出していただきたいと思います。
 それから、今回の場合に、恐らく炉メーカー中心だと思いますが、私たちは特に地元の企業にやっぱり、当初の一般競争入札の場合は、地元企業にかなりの量の事業費がおりると思っておりましたが、今回の場合、新聞紙上では地元企業にも非常に配慮するというような書き方というか、そう行政は言われたんだろうと思いますが、そういうことがあると思いますが、どれぐらいな事業費が地元におりるんかということもまず大体で結構ですので、お聞きをしておきたいと思います。
 それから、工事期間についてですが、平成15年3月20日までになっておりますが、私の聞き及んどるところでは、新しいダイオキシン等々の排ガス対策、法的な問題で、平成14年12月1日にはもう新しい炉でやらないかんと、こういうお話があったと思いますが、その辺について、非常に漠然と今までのような状況の中で平成15年3月20日と、これはちょっと若干の猶予期間があるんかどうかわかりませんが、12月1日から開始せないかんということになりますと、この工事期間はちょっとおかしいんじゃないかというような気がします。
 とりあえず以上、お伺いいたします。
○議長(世良賢克君) この際、暫時休憩いたします。
  午後 2時47分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午後 2時48分再開
○議長(世良賢克君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 答弁を求めます。稲見財務部長。
○財務部長(稲見重幸君)(登壇) 新居浜市一般廃棄物中間処理施設建設工事につきましては、設計金額が1億5,000万円以上でありますことから、一般競争入札で執行することになっておりますので、競争入札参加資格審査委員会におきまして、建築工事の専門性の発揮、市内業者の技術力の向上並びに受注機会の増大、建屋が管理棟、粗大ごみ破砕棟及び焼却棟などの施行について市内業者も可能であると考えられますことから、プラントメーカー、大手建設業者並びに地元業者2社の4社を構成員とする共同企業体による条件つき一般競争入札で執行することに決定したわけではありますが、協定書を締結し、参加申請書を受理した後、共同企業体の構成時の不透明さを指摘し、それを理由に辞退しようとする地元業者が出ておりまして、このような不正常な状況では共同企業体による正当な入札を続行することは適当でない。2つには、事情聴取においても供述に食い違いがあるなど不誠実と思われる証言が見られる。3といたしまして、共同企業体の組み合わせを再構築させても今回と同様の結果になる可能性が高い。また、再構築をさせるということは談合指示につながるおそれもある。4つ目といたしまして、大手建設業者については、設計図書の貸し出しを受けず共同企業体を組み、その後プラントメーカーから設計書をもらったなど、入札参加への真剣さが感じられない。5つ目には、建設業者については、今回の辞退騒動に対し、共同企業体を正常に機能させようとする熱意が感じられない等のことによりまして、条件つき一般競争入札を中止いたしまして、プラントメーカーのみによる指名競争入札といたしたわけでございます。また、共同企業体の組み合わせは6共同企業体でございまして、申しますと、日本鋼管、フジタ、伊藤建設、神野工務店、これが1企業体でございます。2企業体といたしまして、タクマ、熊谷組、米谷建設、菅工務店、これが2つ目でございます。3つ目には、住友重機械工業、鹿島建設、堀江建設、大竹組、これが3つ目でございます。4つ目といたしまして、三菱重工業、五洋建設、横井産業、河端建設。5つ目として、川崎重工業、西松建設、一宮工務店、白石工務店。6つ目といたしまして、日立造船、奥村組、高橋工務店、新居浜建設。以上の6つの共同企業体でございます。
○議長(世良賢克君) 柴田都市開発部長。
○都市開発部長(柴田晋八郎君)(登壇) 先ほど工事期間の御質疑でございますが、工事期間は先ほど補足のときに御説明申し上げましたが、平成15年3月20日になっておりますが、焼却施設につきましては、平成14年11月までに完成をし、それから供用開始と、こういうことで御説明申し上げたとおりでございます。
 そのほかの残のいろいろなものにつきましては、周辺整備等がございますんで、そのほかの部分は3月の末までにやっていこうと、こういう考えでございます。
○議長(世良賢克君) ほかに質疑はありませんか。竹林偉君。
○3番(竹林偉君)(登壇) 先ほどの私の質疑にちょっと答えが、私も質疑が悪かったのか、3カ年で10%公共事業コストを下げると表明されておりますので、そのあたり。今度の契約ではそこがちょっと無理だったということでありますが、そのあたりですね。10%達成するのはこの大型事業でそういうふうなことになれば到底言うただけで実行はちょっと棚上げということになりますので、そのあたりのとこを1点お尋ねいたしますのと、もう一点、私はやっぱり地元企業をやっぱり優先していただかないかん。そのために、住友重機がこれで、104億8,000万円であったもんで落としたわけですが、発注者として、今後地元業者をどのように取り上げていくのか、そのあたりのとこを1点お尋ねいたしたいと思います。
○議長(世良賢克君) 柴田都市開発部長。
○都市開発部長(柴田晋八郎君)(登壇) 先ほどの竹林議員さんのコスト縮減の3カ年の10%の御質疑でございますが、これはあくまで目標値でございまして、一つは、コスト縮減の中身は設計上の問題、また施工上の問題、いろいろ製品の問題、それぞれありまして、その中で、お互いにそれぞれの中でコスト縮減をやっていこうと、こういうようなことでしております。
○議長(世良賢克君) 原市民環境部長。
○市民環境部長(原敏彦君)(登壇) 中間処理施設の当初計画からの経過を申し上げますと、当初、平成9年ごろから申し上げますと、130トンの2炉の260トンで160億円ぐらいから施設そのものとして出発いたしまして、昨年の11年度、12年度の当初予算の段階で、こういうことを申し上げたら、担当課としては125億円で要求いたしたところでございます。そのようなことで、それから予算要求からも13億円の減になっております。
 単価的に申し上げましても、今年度の全国の12年度の単価が5,150万円程度で、今回のうちの単価が4,560万円程度ということで、570万円程度安い単価とはなっております。そのような状況となっておりますので、よろしくお願いします。
○議長(世良賢克君) ほかに質疑はありませんか。山本健十郎君。
○16番(山本健十郎君)(登壇) 御答弁ありがとうございましたですが、ちょっと私の方、先ほど、今回のこの指名競争入札で住友重機さんに落ちたわけですが、こういう形で、地元企業にどれぐらいの事業費が概算おりるんかという、お聞きをしたと思うんですけども、なかったので、またそれをちょっとお願いしたいということと、もう一つ、これはちょっと佐々木市長もおられるんで、今回こういういろいろな騒動が起こったわけですが、一つはこの組み合わせ、一般競争入札で、炉メーカーと大手ゼネコン、地元2社、こういうようなことなんですけども、そういう組み合わせは通常行政はたしかやらんと思うんですけれども、こういうような組み合わせは一体どこでだれがどのように通常やられとんか、今回のことも含めてちょっとわかればお知らせ願いたい。
 それから、先ほど、佐々木市長おられるんですけども、佐々木市長の場合、いろいろと情報公開等々ということあるんですけれども、私はその事業そのものは、これはもう次の臨時議会等々ででも、1月でもやるんかなと思っておったんですけれども、これは平成14年12月1日ということがあるのかとは思いますが、我々会派、議会、議員にも余り説明もなしに、非常にぱっとこう出てきたわけですが、こういう事業を急いだ真意、こういう事業というか、変更してまでやったその真意、その辺、市長の立場でこういう情報公開、透明性というようなことを特に言われとんですけれども、お考えあったらお知らせ願いたいと思います。
○議長(世良賢克君) 答弁を求めます。柴田都市開発部長。
○都市開発部長(柴田晋八郎君)(登壇) 先ほど地元企業に対してどれぐらい落ちるんかという御質疑でございますが、受注業者には、強力に地元業者、地元企業を下請、または使用するようなことを指導をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(世良賢克君) 原市民環境部長。
○市民環境部長(原敏彦君)(登壇) この中間処理施設につきましての工事を急ぐ理由でございますが、焼却施設の構造、維持管理に関する基準が平成9年12月1日に改正されまして、既存施設には経過措置が設けられ、施行5年後の平成14年12月1日から維持管理基準が適用されると。このようなことから、現在稼働しております施設は平成14年11月30日までしか使用できない。このことから、新しい施設も平成14年11月30日までに使用できるようにしなければならないもので、12月議会に議決されたといたしましても、工期があと23カ月、プラント部分に関しましては23カ月しかないというような工期的なことから早く契約をお願いしたものでございます。
 もう一点の方といたしましては、これは国の予算の関係なんでございますが、粗大ごみ処理施設の補助基本額、平成12年度、2億2,050万円につきましては、国の予算の関係から11年度の補助金となっております。このことから、12年度中に粗大ごみ処理施設につきましては完成させたいというようなこともございまして、契約を一日も早くお願いしたというような経過でございます。
○議長(世良賢克君) ほかに質疑はありませんか。(「一体どういう組み合わせかということを」と呼ぶ者あり)
 佐々木市長。
○市長(佐々木龍君)(登壇) 私へのお尋ねは、情報公開やあるいは説明責任ということとの関係ということでしょうが、入札につきましてはもう御承知のとおり、極めて事務というものは慎重に行ってやらなければなりませんし、公正入札調査検討委員会という助役をトップとする組織の中で今回の公正入札についての検討が行われ、その報告を私が受けてそれを決裁をして、もちろん私の責任で入札を行ったということでございます。その入札決定後の、また議会までのそれぞれの御説明の仕方については、これまで議案との関係、そういうもので、後先の問題が確かに今までも論議をされてきたと思いますが、入札という非常に守秘義務の求められる、そういう事務の流れの中でのことであったと。また、こういう議会審議の中ではもちろん議員の皆さんの御質問に対して十分な説明、そういうものをしていかなければならないというふうに思っておりますので御理解ください。
○議長(世良賢克君) ほかに質疑はありませんか。(16番山本健十郎君「議長、組み合わせのいわゆるどういうようにやっとんかということ。どういうように。例えばこれの組み合わせ、1つに炉メーカー締結する前の話です。そういうのは、通常どういうやり方でやっとんかと、新居浜市がそういう組み合わせを決めたんかどうかということの答弁聞いてないんで」と呼ぶ)
 答弁を求めます。稲見財務部長。
○財務部長(稲見重幸君)(登壇) ジョイントの組み合わせにつきましては、企業内同士のお話し合いでございまして、私どもがどのように決めたかということは未知でございます。
○議長(世良賢克君) ほかに質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) これにて質疑を終結いたします。議案第70号は、議事日程に記載のとおり、総務委員会に付託いたします。
 この際、暫時休憩いたします。
  午後 3時05分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午後 6時15分再開
○議長(世良賢克君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 議案第70号に関し、総務委員長の報告を求めます。白籏総務委員長。
○12番(白籏愛一君)(登壇) ただいまから総務委員会の報告をいたします。
 本委員会に付託されました議案第70号につきまして、先ほど委員会を開催いたしました。本委員会における審査の経過及び結果について御報告申し上げます。
 本案は、新居浜市一般廃棄物中間処理施設建設工事の請負契約についてであります。
 本案についての質疑の概要を申し上げます。
 まず、入札価格は全国平均でトン当たり5,140万円とのことであるが、今回は幾らかとの質疑に対し、トン当たり4,566万円であるとの答弁がありました。
 次に、入札の前に統一仕様書の提示は行ったのか、また事情聴取の中で地元業者がJVを完成させようとする熱意がなかったというのは具体的にどういうことかとの質疑に対し、入札前に発注仕様書を提示した。また、入札辞退についてJVの中で調整を求めたが、大手も地元業者も互いにコンタクトをしないため、このままではJVが機能しないのではないかということを懸念したとの答弁がありました。関連して、発注仕様書はすべて市でつくったものかとの質疑があり、委員会を通じてすべて行政サイドで作成したとの答弁がありました。
 次に、地元優先の議論をしてきたが、大手単独で行う本件工事は例外ということか、それともJVについては地元に熱意がないのかとの質疑に対し、建設省の指導は単独発注だが、市は工事内容や業者の実力を見て、地元が元請できるように発注したいと考えているとの答弁がありました。
 次に、100億円余りという大きな工事であり、業者は受けるのに必死になるはずだが、なぜ熱意がないと判断したのかとの質疑に対し、市としてはJVで申請してもらい、すべて入札に参加があると思っていたが、全体的な不協和音が2度目の事情聴取でも聞かれたため、契約規則第5条に基づいて取り消しを判断したとの答弁がありました。
 次に、事情聴取の中身はどういうものかとの質疑に対し、11月に3度、業者間である種の会合があったという確信できる資料をもとに事情聴取を行った。しかし、出席者数が確定できず、その後、公正取引委員会四国支所や四国地方公共工事契約業務連絡協議会とも相談し、さらに12月12日、13日に3度目の事情聴取したが、1回目と同じ内容で供述が一致せず、それ以上の調査は困難であったことから、12月14日の公正入札調査委員会で、談合の断定ではなく、入札実行が困難と判断して契約規則に基づいて入札を中止し、新たに指名競争入札に変更し実施したとの答弁がありました。
 次に、11月24日に辞退があったが、その理由はとの質疑に対し、JVの構成が不明瞭であり、自分の希望が全然入っていないことや、参加しても赤字が出るという話があったためであるとの答弁がありました。
 次に、談合の具体的な情報はあったのかとの質疑に対し、市としてはJVが不明瞭な組み方の節があり、談合があるのではないかということで事情聴取したとの答弁がありました。
 次に、プラントメーカーの大手は何社かとの質疑に対し、1,150点以上の登録業者は10社であるとの答弁がありました。それに関連して、100億円余りという工事なのに10社の約半分の6社とした理由はとの質疑に対し、一般競争入札の参加要件として、プラントメーカーで、5年以内に200トン以上の施工実績が3カ所を必要としているためである。これは、技術革新が進んでおり、それに対応するためには継続的に受注していること並びに平成9年12月にダイオキシンの新たな規制を加味した結果であるとの答弁がありました。
 次に、余熱利用を考慮したものというのはどういう内容か、またダイオキシンの規制値は今後逐次厳しくなると予想されるがどう考えているのかとの質疑に対し、余熱利用はボイラーの蒸気を利用した1,950キロワットのタービンを設置しており、冷暖房の熱源としても利用する。ダイオキシンの設計値は0.1ナノグラム以下で計画しており、目標値としては0.05ナノグラムであり、仕様書に明記しているとの答弁がありました。
 次に、過去の住友重機の1,300万円の問題は今回の入札に何か影響はあるのかとの質疑に対し、過去の経緯、経過は考慮していないとの答弁がありました。
 次に、単独発注した場合、JVほどの地元利益は保証されるのかとの質疑に対し、地元を優先してということで強力に指導するし、適正な価格での下請もあわせて指導するとの答弁がありました。
 質疑終了後、本案について討論に付したところ、急ぐことはわかるが、来年1月の臨時議会も視野に入れた入札を検討することも常識的に望ましいことであったと思う。また、JVだと5%出資で10億円の事業量が地元に確保されていたが、ぜひ地元業者に実があるように確保をお願いしたい。
 次に、地元企業育成意識を強く持ってもらいたい。100億円余りという大きな工事であり、真剣さを持って取り組んでほしい。談合のうわさはあるが、地元企業がとっており賛成する。
 次に、国や地方において公共事業の談合防止の取り組みが行われており、今後も公共事業の発注が厳正、公正に行われる努力と体制整備をお願いし、また契約書に地元企業を最大限に活用することを盛り込んでもらえるようお願いして賛成するとの意見が述べられました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第70号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上で総務委員会の報告を終わります。
○議長(世良賢克君) これより質疑に入ります。
 ただいまの総務委員長の報告に対して質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。中田晃君。
○34番(中田晃君)(登壇) 議題となっております議案第70号について、討論並びに若干の関連をして意見を申し上げたいと思います。
 入札の実施、落札の経過につきましては、今総務委員長から詳しく御報告がありました。当初、地元企業にも配慮をした入札をするということでJV方式を採用するということでありましたが、談合情報が入ったということで、結果的にプラントメーカー6社による入札となりました。そういった情報が新聞に報道されたこともありましたし、100億円余りという大変大きな事業であることから、市民の間でさまざまな関心を集めております。
 私は、その主な理由は、平成6年に御承知のようにリサイクルプラザをめぐって、一応当時の伊藤市長に対する1,300万円の贈賄申し込み事件があったことであります。将来発注される中間処理施設の受注を有利に取り計らうということを目的にこの事件が発生をしたということは裁判の過程で明らかであります。その直後に開かれました本会議で、当時の伊藤市長はこの事件を、自分としては極めて遺憾なことで反省をしているという反省の弁とともに、将来住友重機をこういった事業について指名に入れたくないと、こういったことも表現を、答弁をされたことを非常によく覚えております。
 今回の談合情報をめぐってマスコミの報道の中に、本命と目される企業云々という表現が使われておりましたけれども、本命というのはもう御推察のとおりであり、結果として、本命と言われた企業が落札をいたしました。私も、また関心を持っている多くの市民もやはりそうだったかと、何か割り切れない、釈然としない気持ちを持っていると思います。
 私は、本議案の議決に当たって一、二、市長に対して要望したいと思います。先ほどの委員長の報告にもありましたように、国、地方を問わず公共の土木建設事業の実施について談合問題がとかくうわさをされておりますし、事件となった事例も大変多くあります。国におきましても、そのため、法律等の整備等々を行っておりますし、新居浜市におきましても入札問題検討委員会等々で公正な入札を確保するために、談合情報マニュアルとかあるいは一般競争入札の導入とか、改善の方策をとっております。
 今後とも、公共事業の入札に当たって、厳正、公正にこれが行われるようにチェック体制を一層整備をしていただきたい。次に、関係取引業者に対しましても指導を強めていただきたいということを要望したいというふうに思います。
 次に、地元事業者対策についてであります。先ほども申し上げましたように、談合情報ということから当初のJV方式が白紙となりまして、プラントメーカー単独による入札になったわけであります。現在の市内の経済情勢から見てみますときに、地元中小事業者への支援策あるいは振興策は大変急務であるというふうに思っております。したがいまして、これから本件議案が採決をされるわけでありますけれども、本契約の締結に当たって、先ほども価格を含めて指導を強化していきたいと、こういった報告がありましたが、ぜひ契約書本文に入らなくても結構ですから覚書、その他のところで一定の拘束といいますか、一定の枠組みをぜひ明記するように努力を求めたいというふうに思います。
 次に、本件議案に関連をして、若干意見を申し上げたいと思います。
 先ほど予想どおりの本命企業が落札したことについて、私の気持ちを含めて何か割り切れない、釈然としないということを申し上げました。その理由の第1は、先ほど申し上げましたように、当該企業による贈賄申し込み事件が尾を引いているということはもう申すまでもありません。加えて言うならば、住友重機が過去、市内での地方政治、特に地方選挙に過度と思われるほどのかかわりを行ってきたことであります。住友重機及び関連下請事業者を使っての活動は市民のひんしゅくと批判を買ってきたことはもう御承知のとおりであります。
 10年ほど前になりますけれども、当時、自民クラブという名称であったかどうかちょっと定かでありませんけれども、こういった選挙の実態に関連をいたしまして、当時の会派の役員の方々が住友重機に対しまして抗議の申し入れを行っているということも耳にいたしております。私も本会議の席上で企業選挙のあり方について、選挙管理委員会や当時の市長にもただしたことがあります。企業や法人にも政治活動の自由があるんだと、こういう論理がありますけれども、仮にそれを認めたとしても、それにはおのずから限度、一定の限界がある、節度を保たなきゃあならんというふうに思います。また、この本会議でも住友重機のリストラや合理化の問題について議論がありました。よきにつけあしきにつけ市民の暮らしに大変深いつながりを持った企業であります。地域に立地する大企業として、また住友というブランド名にふさわしい事業活動の展開と、いい意味で市民に評価される企業活動をやっていただきたいということをつけ加えて申し上げまして、議案第70号に賛成をいたします。
○議長(世良賢克君) 以上で通告による討論は終わりました。
 これにて討論を終結いたします。
 これより議案第70号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって議案第70号は原案のとおり可決されました。
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  議案第71号、議案第72号
○議長(世良賢克君) お諮りいたします。
 ただいま市長から議案第71号及び議案第72号の2件が提出されました。
 この際、これを日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よってこの際、議案第71号及び議案第72号の2件を日程に追加し、議題とすることに決しました。
 議案第71号及び議案第72号の2件を一括議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。佐々木市長。
○市長(佐々木龍君)(登壇) ただいま上程されました議案第71号及び議案第72号につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
 まず、議案第71号、新居浜市助役の選任につきましては、助役神野秀明氏から平成12年12月31日付をもっての退職の申し出がありましたので、新たに助役の選任を必要といたしますため、新居浜市助役に片上孝光氏を選任するにつきまして御同意をいただきたく本案を提出いたしました。
 次に、議案第72号、新居浜市収入役の選任につきましては、収入役近藤宗治氏から平成12年12月31日付をもっての退職の申し出がありましたので、新たに収入役の選任を必要といたしますため、新居浜市収入役に稲見重幸氏を選任するにつきまして御同意をいただきたく本案を提出いたしました。よろしくお願い申し上げます。
○議長(世良賢克君) これより質疑に入ります。
 議案第71号及び議案第72号の2件に対して質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第71号及び議案第72号の2件については、会議規則第38条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって議案第71号及び議案第72号の2件については、委員会の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
 討論の通告はありません。よって、討論なしと認めます。
 これより議案第71号及び議案第72号の2件を一括採決いたします。
 以上の2件は、いずれもこれに同意することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(世良賢克君) 御異議なしと認めます。よって議案第71号及び議案第72号の2件はいずれもこれに同意することに決しました。
 以上で本日の日程は全部終了いたしました。よって会議を閉じます。
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  助役退任のあいさつ
○議長(世良賢克君) この際、今期定例会をもって退職されます助役、収入役よりあいさつがあります。まず、神野助役。
○助役(神野秀明君)(登壇) 一言お礼のごあいさつを申し上げます。
 私、このたび一身上の都合により、この12月31日付をもちまして助役を退任させていただくことになりました。
 顧みまして、助役に就任させていただきまして以来、議員の先生方、職員や関係の皆様方から多大の温かい御指導、御厚意に支えられてまいりました。まことにありがたく、ただただ感謝の気持ちに尽きるのみでございまして、心から厚くお礼を申し上げます。
 いよいよ新世紀もあとわずかで幕あけとなるわけでございますが、新居浜市の限りない発展と、そして佐々木市長さんを初め議員の皆様方の一層の御健勝と御活躍を心より祈念申し上げまして、退任のあいさつとさせていただきます。本当に長い間ありがとうございました。
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  収入役退任のあいさつ
○議長(世良賢克君) 次に、近藤収入役。
○収入役(近藤宗治君)(登壇) お許しをいただきまして、大変高いところからではございますが、一言ごあいさつを申し上げます。
 私は、このたび大変身勝手ではございますが、一身上の都合により、12月31日付をもちまして退任させていただくことになりました。
 顧みますと、平成6年に収入役に就任させていただきまして以来、6年3カ月の間、伊藤前市長さんを初め議員の諸先生方、また職員の皆様方の多大の御指導と温かい御厚情によりまして、不十分ではございましたが、その職を全うできましたことに対し、大変ありがたく感謝申し上げますとともに厚くお礼を申し上げます。これからは一市民として、大変微力ではございますが、陰ながら新居浜市発展のため努めてまいりたいと思っておりますので、今後ともよろしく御交誼をくださいますようお願い申し上げます。
 終わりになりましたが、新居浜市のますますの御発展と、市長さんを初め議員の諸先生方の御健康と御活躍を御祈念申し上げまして、退任に当たりましてのごあいさつといたします。本当に長いことありがとうございました。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  市長あいさつ
○議長(世良賢克君) 市長からあいさつがあります。佐々木市長。
○市長(佐々木龍君)(登壇) 閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 今議会に提案をいたしました平成12年度一般会計補正予算を初め、市政が当面いたしております諸案件につきまして、議員の皆様には終始御熱心に御審議をいただき、ただいまは原案のとおり御議決、御承認をいただきまして厚くお礼を申し上げます。
 議決いただきました予算につきましては、早期着手、着工に努め、その目的を果たせるよう、地域活性化につながるよう努力をしてまいる覚悟でございます。
 また、本会議並びに常任委員会での審議過程におきまして御指導いただきました御意見、御提言につきましても、これからの市政運営に配慮いたしまして、市民福祉の向上と市政の発展に努めてまいります。今後とも一層の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
 また、先ほど御承認をいただき、今議会で、12月31日付をもって退職なさる神野助役、近藤収入役のお二人には、長年にわたり行政マンあるいは三役として市長を支え、市民の皆様の幸せのために御尽力いただきましたことを、市民を代表してお礼を申し上げます。
 さて、激動の20世紀もあとわずかとなりました。この1年は、北海道の有珠山、三宅島の噴火、東海地方の豪雨、鳥取県西部の地震など自然災害が相次ぎ、まだ被災者の皆様の中には、年の瀬を迎え、仮住まいを余儀なくされておる方々もおり、自然の厳しさを改めて痛感しております。
 行政面では、4月からの介護保険のスタート、また広域行政のための合併問題が愛媛県においても現実味を帯び、また活発な議論をされてまいりました。さらには、地方分権一括法の施行に伴う地方自治体の対応も問われる1年でありました。また、新居浜市におきましても、地域の人口減少あるいは不況感からなかなか抜け出せない、そういう1年であったというふうに思っております。
 来年はいよいよ21世紀、地方の時代の幕あけですが、都市間競争が激しくなる中、私は市民参加と情報公開を柱に、四国の中核都市としてふさわしい都市建設に、市民と行政、また議員の皆様と協働して取り組んでいかなければならないと思っております。
 折しも2001年は国際ボランティア年であります。すべての人が自主的、自発的に活動し、かつ高いモラルと責任感を持ち、お互いに思いやる優しさと信頼されるたくましさを身につけて、新居浜市は一つと感じることのできるまちづくりに努めてまいりたいと思っております。
 これから年の瀬を迎え何かと御多忙の中、市民の皆様を初め議員の皆様には大変お忙しいと存じますが、健康に十分お気をつけなされ、お元気でお健やかな御越年で、2001年は名実ともに新しい世紀の始まりとして、輝かしい新年をお迎えになられますことを心からお祈り申し上げまして、閉会のごあいさつといたします。どうもありがとうございました。
○議長(世良賢克君) これにて平成12年第5回新居浜市議会定例会を閉会いたします。
  午後 6時44分閉会