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一般家庭や工場、事業場などから排水される汚水は、下水道を通じて処理場に集められ、次のような過程で処理されます。
家庭や工場などから流れてきた下水は、まず、この池にはいり、ここを流れる間に重たい土砂類が沈み、大きなごみはスクリーンによってとりのぞかれます。
この池では、比較的沈みやすいまざりものを沈殿させます。底にたまった汚泥は、汚泥処理施設へ送って処理します。
ここでは、最初沈殿池で沈殿処理を終えた下水に、さらに活性汚泥をくわえ、空気を吹き込んで長時間かきまわします。活性汚泥中の微生物は空気の力をかり、下水中に含まれている有機物を栄養分として吸収、繁殖し沈殿しやすいかたまりになります。
この池で、沈殿しやすいかたまりになった微生物(活性汚泥)と水とを分離させます。うわずみ水は消毒して海へ放流します。また、池の底に沈んだ微生物は、反応タンクへ送りかえされ、残りは汚泥処理施設へ送って処理します。
最初沈殿池と最終沈殿池より送られてきた汚泥は、まず濃縮槽で濃度をたかめ、量を5分の1以下に減らします。つぎに、濃縮汚泥は消化槽に送られ、汚泥中の有機物が、ガス、水、泥(消化汚泥)に分離されます。
消化汚泥は脱水機で脱水し、有効利用します。