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昭和12年(1937年)12月に、現在の別子銅山記念図書館がある場所に、宿泊施設として「泉寿亭」は建築された。「泉寿亭」という名前は、住友家の屋号である泉屋を寿ぐという意味である。
平成3年(1991年)、宿泊施設としての役目を終えた泉寿亭の賓客用玄関と特別室の1室が、「マイントピア別子」の中に移築された。
特別室は、賓客のみが宿泊を許された部屋であり、上品な落ち着きを残す空間を今も与え続けている。
入口には、今治市の高名な書家、織田子青の筆による「別館 泉寿亭」の看板が掲げられている。