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市民活動団体、企業・法人と行政が協働して事業を実施することで、お互いが補完し合う相乗効果により、まちの課題解決に向けた取り組みを行うことを目的に、市民の皆さんから市民と行政の協働にふさわしい事業アイデアを募集する協働事業市民提案制度を創設しています。
平成29年度は、次の6つの事業が実施されました。
【提案団体】新居浜市PTA連合会 【事業担当課】都市計画課
市、市民活動団体、地域等が連携して、サクラの植え替え活動、公園に関連する作品募集、公園探索イベント等を実施することにより、滝の宮公園をサクラの名所として後世に引き継いでいくとともに、サクラを守り育てる事の大切さを理解していただくことなどを目的として実施した。
≪ ボランティア清掃(滝の宮公園) ≫ ≪ 「滝の宮公園に想いを寄せて!」作品展示 ≫
滝の宮公園に関する作品募集、ボランティア活動体験を通じて、小中学生と保護者の方が一緒になって、慣れ親しんだ滝の宮公園を、愛着をもって利用してもらとい、新居浜市の歴史ある公園、サクラの名所として、より市民に愛され、親しまれる公園と活用されるきっかけづくりとなった。
サクラの植え替え作業については、市、地域、学校が連携して実施したことから、協働の相乗効果が高いものとなった。このほか、絵画、作品の募集を通じて、子供たちの目線で考える滝の宮公園や夢の公園を知ることができ、今後の公園整備計画策定等の一助にもなった。
協働の基本原則が守られていたかどうかなどを提案団体と行政が相互点検し、評価を行いました。
協働評価シート [PDFファイル/207KB]
【提案団体】NPO法人ひらめき 【事業担当課】地域包括支援センター
上部地域は交通の便も悪く、車を持っていない場合は、遠方での買い物やイベントなどへの参加が困難となっている。
また、現在、登り道商店街で月に一度、さんさん産直市が開催されているが、登り道商店街は高齢者の歩きやすいように路面も舗装しており、車いすも安全に移動できるようになっているが、あまり知られていない。
このような現状から、さんさん産直市などに出かけることで、外出への意欲を高め、楽しみを見出し、健康寿命を延ばすことと、さんさん産直市の活性化を目的として実施した。
具体的には、毎月第4日曜日に登り道商店街で開催されるさんさん産直市への送迎と現地での買い物同行支援を行った。新居浜南高校の生徒にボランティアでお手伝いいただき、のべ100人を超える参加があった。
≪ 買い物の様子 ≫ ≪ 参加者とボランティアスタッフ ≫
高齢者が友達などを誘い、一緒に参加することで、外出を促すきっかけになるとともに、高校生のボランティアと話をしながら買い物をすることで、参加者の生き生きとした楽しそうな表情が見受けられた。
また、市と協働することで、事業参加対象者への広報を円滑に行うことが可能となったほか、さんさん産直市に、高齢者や若者(高校生)が行くことで、にぎわいづくりや活性化につながる事業となった。
協働の基本原則が守られていたかどうかなどを提案団体と行政が相互点検し、評価を行いました。
協働評価シート [PDFファイル/169KB]
【提案団体】NPO法人さしあげプロジェクト 【事業担当課】産業振興課
かつては、賑わいを象徴したものの、足がすっかり遠のいている地元商店街を市民が訪れ、エリアが抱える課題に関心を持つきっかけづくりを目的として事業を実施した。
≪ 土曜夜市の様子 ≫ ≪ お化け屋敷前での風景 ≫
土曜夜市では、NPO法人として培ってきたノウハウを生かし、交流関係を築いている団体の出店など、体験型の手作り感あふれるイベントとを。
また、写真パネル展は、「はまさいフェスティバル」や、伊予銀行登道支店にて展示スペースを設置し、市民の皆さんににぎわいのあった商店街などの写真展示をすることで、なつかしみ、復活への期待感を持てるように広報できた。
協働の基本原則が守られていたかどうかなどを提案団体と行政が相互点検し、評価を行いました。
協働評価シート [PDFファイル/179KB]
【提案団体】株式会社ハートネットワーク 【事業担当課】農林水産課
本市には小規模零細農家が多く、農産物等の一次産品は、加工されて販売されることがほとんどない。
また、農業の担い手も減少しており、高齢化も加速している。このため、農業をしていない人なども対象とした講演会やワークショップをきっかけとして農産物の高付加価値化の機運を高めとともに、加工等の高付加価値化に取り組もうと考えている人や農業に興味を持つ人の発掘につなげることを目的に本事業を実施した。
別子銅山記念図書館において、講演会・ワークショップを3回開催。実施にあたりポスター60枚、チラシ51,000枚を作成しPRを行った。また、講演会・ワークショップの開催後にはDVDを100枚製作した。
【第1回】
講師:那須朗良さん(愛媛サポーターズ代表取締役)
演題:「この差って何ですか?~売れる農業を目指して~」
【第2回】
講師:松嶋匡史さん(瀬戸内ジャムズガーデン代表取締役)
演題:「地域内連係で産業づくり ~農産物販売の新しいかたち~」
【第3回】
講師 金丸弘美さん(食環境プロデューサー)
演題:「小さく始める食ビジネスが地域をつなぐ」
≪ 講演会の様子(第1回) ≫ ≪ 講演会の様子(第2回) ≫
提案者がケーブルテレビ局であるため、CATVを活用したPR、ニュース、撮影、編集、DVD製作に至るまでの提案者が得意な分野と講師の選定や各種団体へのチラシ配布など、行政が得意な分野が非常によくマッチした事業となった。
製作したDVDは、キャリア教育にも活用できるよう各中学校に配布した。また、事業効果を継続・拡大できるよう別子銅山記念図書館にて貸出しも行うこととした。また、会場となった図書館による図書目録の作成やロビー展での協力があった。
協働の基本原則が守られていたかどうかなどを提案団体と行政が相互点検し、評価を行いました。
協働評価シート [PDFファイル/146KB]
【提案団体】にいはま環境市民会議 【事業担当課】学校教育課
市内の小中学校においてエネルギーとごみ減量の分野の実践的環境教育を行い、環境の諸問題について子どもたちに興味と関心を芽生えさせ、環境についての理解を深め、啓発を図ることを目的に実施した。
1 船木小学校4年生 2クラス
「段ボールコンポスト体験学習」
2 泉川小学校6年生 2クラス
「地球温暖化とエネルギーに関する講話と体験学習」
3 船木小学校6年生 2クラス
「地球温暖化とエネルギーに関する講話と体験学習」
4 川東中学校2年生 5クラス
「5つのテーマによる講話(2回実施)」
≪ 段ボールコンポスト体験(船木小) ≫ ≪ 太陽光発電の実験(船木小) ≫
学校教育課と協働することにより、実施校との連絡調整をスムーズに行うことができた。
【受講した児童・生徒の感想】
協働の基本原則が守られていたかどうかなどを提案団体と行政が相互点検し、評価を行いました。
協働評価シート [PDFファイル/155KB]
【提案団体】石鎚みすゞコスモス 【事業担当課】人権擁護課
やさしい感性にあふれる金子みすゞの詩にふれることで、言葉が持つ本来の力や美しさを学び、相手を思いやる心を育み、人権意識の高揚を図ることでお互いを尊重し、支えられる社会づくりを目指す。
また、金子みすゞの詩は小学校の教科書にも掲載されるなど、子どもから高齢者までの幅広い世代が共通して人権について学ぶことのできる教材であり、音楽も使用することで、より親しみやすい学習の場を提供した。
『金子みすゞの宇宙~いのちとこころの詩~』開催
日時 平成29年11月23日(木)
場所 市民文化センター大ホール(参加者 約600人)
内容
【一部】
みすゞトーク~みんなちがってみんないい~
出演 矢崎節夫、田中美里
【二部】
コンサート~西村直記の世界~
出演 西村直記、田中美里・司会 らくさぶろう
≪ 一部 みずゞトーク ≫ ≪ 二部 コンサート ≫
提案団体と市が協働することで規模の大きいイベントとなり、金子みすゞのやさしい感性あふれる詩の世界を感じ、普段何気なく使う言葉や人権の大切さについて、より多くの人に考えてもらえる場となった。
出演者をはじめ、伝わりやすい表現や詩を選定したことにより、イベント後のアンケートでは「詩を通して言葉の大切さを学んだ」、「みすゞさんの詩には奥深くまで伝えたいことが含まれている。そこに音楽をそえることで、より伝わり易くなっていた(高校生)」などの感想が多く寄せられ、年代や性別を問わず多くの方の人権意識の高揚を図ることができた事業となった。
協働の基本原則が守られていたかどうかなどを提案団体と行政が相互点検し、評価を行いました。
協働評価シート [PDFファイル/135KB]